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第2ブリーフィングルーム: リプライをまとめ読み



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タイトル: 2182 . RNA 長大なが故に分けて綴り居り候。
投稿者: 皿頭更級姫 <moon_shark@gariya.net>
投稿日: 5/21(21:00)

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RGV ” Elle−Tea.” and other data.

Relics−Guardy−Virtuaroid−Salamander Spilits inside RedEye. Ver.Final−Four.
∴型式 : R.G.V.−St.I.R.−Ft.       Petname : ” Elle−Tea.”
※St.=Salamander−Spirits=S×2=S×Two=St.
※Ft.=Final−Four=F×2=F×Two=Ft.
Pilot : Hadzki−Fujinomiya (藤ノ宮はづき)
Birth : March.3th   Holoscope : Pisces (魚座)   Sex : Female
Age : 17   Blood : RH+Aa   Eyecolor : Purple (!)
Height : 165cm   Weight : 40…Unknown!

Arms
Righthand…Zillion−Granade
Lefthand…Pilein−Shield & Wall−Napalm
Lunchbox−R…Superior−Homing ”PREDATOR” Missile
Lunchbox−L…Micro−Missile−Pod & S.A.I.B.
BackDome…Beam−Barrier
HeadDish…Lantias−Laser & Jamming−28Th.

ベルグドルの改良版で、最新の(後述するが)NOTを盛り込んでチューンされた。
外見上の最大の特徴は、頭部と背部にある。
稼働中のベル(以下旧型と称する)はフラットな頭部であるが、エルティの頭部は丸みを帯びている。
まるでハンバーガーのバンズ(パンの部分)の様である。
背後には頭部を縦に伸ばした様なバンズが配置され、頭部に刺さる形だ。
解り易く云えば、LunchBox(旧型で云うMissileBox)を外した状態で横から見ると、
おかっぱ頭の髪が、くるぶしまで伸びている格好になる。
因みに背部とVコンバータの間には僅かな隙間が確保されており、
Vコンバータの放熱に関しては支障を来さない。
全体的にも武装や機体各部は、旧型の様に無骨に角張ってはおらづ、角が取れている。
丸みを持たせることで、跳弾性能を追求した現れであろう。
彩色は、全体が白塗装で、各部に鮮やかな朱色のラインで縁取りしてある。
HeadDish上の央心には、深紅の縁取りで、黄色のヤガ目が描かれている。
関節ブロックと背中は、淡いピンクで一見派手な着色を施してある。
手持ち武装、及びランチボックスは、
目を見張る程美しい、金縁の紫塗装。
武装にも機体自身にも、ビームコート(対ビームコーティング塗装)が施されている。

ペットネーム「エルティ」は無論のこと、はづきの命名である。
最初は「Lute−Lemon」と名付けたらしいが、頭文字の L × 2= L × Two = Lt.
それで「Elle−Tea.(エルティ)」という変遷を辿った様ではある、しかし。
はづき自身はとうの昔に忘れて仕舞い、既にその由来は忘却の彼方だ。
(続く)


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タイトル: 2183 . RNA 続きにて候。
投稿者: 皿頭更級姫 <moon_shark@gariya.net>
投稿日: 5/21(21:01)

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右手武装「ジリオングレネード」
後述する最深秘境に於いて発見された未知の鉱石が、特定の周波数で音波を当てると、
すさまじく破壊力を生み出す性質を利用し、グレネードの弾丸に使用。
着弾或いは近接信管作動時に音波照射が行われ、派手な爆裂を伴う破壊を生む。
音波を当てた時に発せられる共鳴音の音階から別名「OMグレネード」とも呼ばれている。
射出器本体も、精度を極限まで高めてチューンしてあり、外装、内部とも最早原型を留めて居ない。
後述のウォールナパーム「モードR」の時には、腕上にマウントして使用する。

左手武装(1)「パイルインシールド」
派手に駆け回っての接近戦が苦手なことは否めない重量機体にあっては望ましい装備。
近接戦闘を仕掛けて来る相手に対して自動で感応、捕捉してビームシールドを展開し、
斬りつけられて最も接近した時に、強力なパイルバンカーを打ち出し、相手を貫く。
ロックオンされるのは大抵、ジェネレータやコクピットの部分だ。

左手武装(2)「ウォールナパーム」
従来品を改良し、火柱と共に電磁波が発生、一定時間その状態を維持できる様になった。
結果、触れたVRは破壊被害と共に、継続的な熱被害、電磁波に因る一定時間の操作不能を被る。
動けない標的は、対抗するVRにとっては格好の標的となる。
なお、万が一左腕が損傷した際にはモードを切り替え、右手からも投擲できる。

ランチボックスR「スペリオルホーミング’プレデター’ミサイル」
従来品を改良し、破壊力は云うに及ばず、弾速、追尾精度、航続距離を飛躍的に進化させた。
後述するも、より正確緻密にチューンされた頭部からのコントロールにより、
間違いなく標的を射止めるであろうことは云うまでもない。
この炸薬にも、未知の鉱石「ジリオン」を多量に混入してある。

ランチボックスL(前半部)「マイクロミサイルポッド」
通常のモード「I(intersept)では、自機に対して射ち出された物理弾やエネルギー弾に対して自動感応し、
完璧に迎撃するためのマイクロミサイルを多数射出するが、
モードを「A(allround)」に切り替えることにより、敵対する機体に対しても射出できる。
その際にはまづ、多数の小型ミサイルが敵機を360度で取り囲み、一斉に中心へ収束する。
つまるところ、逃げる先が無い。
ボム等で収束中に破壊された場合は、弾体同士で電磁波のドームバリアを展開し、
暫く敵は行動不能に陥ってしまう。
(続く)


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タイトル: 2184 . RNA 続きにて候・2。
投稿者: 皿頭更級姫 <moon_shark@gariya.net>
投稿日: 5/21(21:02)

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ランチボックスL(後半部)「S.A.I.B.」
Self−Aiming−Intercept−Beamの略称で、弾体や敵機に自動感応、捕捉、追尾し、
全自動で射出稼働を行う迎撃装置で、正体は極限まで小型化した荷電粒子砲。
追尾性能、射出速度、速射性を追求した(迎撃装置だから)ので、威力自体は大して強くない。
テムライフルの2割程度だが、超高速の速射を連続で受け続ければ、非常に危険である。
追尾精度はそのまま、速射率を80%まで落とせば、出力を3倍にまで上げられる。

背部甲装「ビームバリア」
自機を球体状の結界で覆う特殊装置だが、使い過ぎは放熱効率との相談となる。
最終武装形態(下記)に変形した時には、射出直前の一瞬まで結界を張る。

頭部最終兵器「ランティアス・レーザ」
特異な固定砲台型に変形し、全エネルギーを稼働して(ヤガ目の部分より)超強大なレーザーを射つ。
G−Gradtレーザ並の破壊力だが、其を遙かに凌駕する収束率の高さから、
収束中心点では(シミュレート計測に拠れば)大陽砲に匹敵するとさえ云われている。
レーザ本体に直撃された物体のみならづ、付近の物体をも、其の瞬間に「蒸発」する。
無論のこと、斯くも物騒な兵器を稼働させて、自機も無事では済まない。
レーザを加速発射している間はまだしも、射撃が終わる瞬間、
射出された直後のレーザの末尾に因り、自機も「蒸発」して仕舞う。
だが、怖ろしく非情な結末を招くことだけは、さすがに開発したメカニックも伝えることを躊躇し、
ただ「一度撃てば、二度と(機体は)稼働しなくなる」
とだけ伝えたが…はづきは真実を知らぬまま、
「なあんだ、最後の一発逆転、はづきの切札ね」と返したと云う。
頭部其他武装「ジャミング28Th.」
VRを初め、諸々の機器を作動不能にしてしまうジャミングプログラムを28種登録。
28種すべてのプログラムへの防止プログラムは、現在も開発されていない。

開発コンセプトは「迎撃」に絞られている。
其場に踏み留まり、敵を一機足りとも通さないためだけのチューンナップ。
S.A.I.B.やパイルインシールド以外は、破壊力が大きすぎて基地内で使えた代物では無い。
エイリアン2の海兵隊状態と云えば解り易いだろうか。
余談ながらもし遺跡内部への追撃を敢行した場合、何より大切な遺跡や基地の損壊を覚悟の上で、
重火器を振り回すか否か…「はづきのとまどい」も一興かも。

頭部、背部は見た目にも判るが、機体各部の装甲も完璧に固められている。
装甲、武装を支えるため、フレームにも随所に改良を施され、また補強処理もしてあり、
機体そのものや武装を稼働させるジェネレータも高出力、高稼働率の代物に換装されている。
無論のこと、最深部のNOTを導入して。
移動速度は旧型の約1.5倍程度であるが、派手に動き回る必要は無い。
其の分は充二分に、武装やコンピュータに回されているから。
重ねて述べるに「『迎撃』」のみを完遂する」という役回りであるが為に、
「敵の攻撃を無効化或いは回避」し、「敵を破壊若しくは稼働不能な状態に追い込む」ことで、
「遺跡内部への侵入は、一機足りとも是を許さない」ことが至上の使命だからである。
怖ろしく高価な仕上がりの故に一機しか製作できなかった為、
「ファウム(後述)」にとって唯一の希望、虎の子である。
(続く)


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タイトル: 2185 . RNA 続きにて候・3。
投稿者: 皿頭更級姫 <moon_shark@gariya.net>
投稿日: 5/21(21:02)

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Profile of 藤ノ宮はづき
本来は読書等を趣味とする、何処にでも居る「深窓の令嬢」だった。
名前からも創造が着く様に、戦争等とは本来無縁の存在。
ただ、とある夜に見た夢が、彼女の人生を大きく変えてしまうことになる。
記録上の年月日も定かでは無く、その夢が如何なる内容であったのか、
ということに関しても、同じく謎のままではある、が。
月に関する何かしらの夢であったことは、現在もはづきの記憶に在る。
その日を境にして、彼女の行動に理解不能な点が目立ってきた。
何処とも知れず、ふらりと数十キロ先の街まで歩いてみたり、
一晩中ずっと空を見上げて動かずに居たり…一つ一つ上げればキリが無い。
それに比べると余計に、ゲームセンターに出入りする様になったことなど、
極々一般的な行動に見えたことだろう…もっとも。
およそまともな令嬢は、斯様な場所に足を踏み入れたりしないのだが。
通りすがりに入ったゲームセンターに置かれていたのは、
DNAが一般人のバーチャロン・ポジティブを測定するために設置した、
MSBS非稼働型の筐体であった。
はづきは、ただ何かに魅入られる様に腰を降ろし、操縦桿を握った。
インストを見た訳でも、まして初めての代物にもかかわらず、
計測された数値は、軍の内部でもお目に掛からぬ程に異常な高さを記録した。
折も折、遺跡で新機軸のVRに導入可能と見られる、
NOTらしき存在が発掘寸前と噂されている。
軍は迷うこと無く、はづきに目を付けた。
現在稼働中のVRを用いての貴重なデータ採取のみならず、
新型VRをテストする際に、打って付けのサンプルになるからである。
さて、当初はフェイ・イェンが3次元上に実体化したかとの憶測も流れたが、
それは全くの誤りであると云うことはすぐに判明した。
だがしかし、余計に謎は深まるばかり…一般民衆が何故に、
あれ程の異常な数値を示したというのか。
内偵を進めるもやはり、回答に結び付く様なものは、
果たして生い立ちからは何一つ得られなかった。
やがて、はづきの好奇心旺盛な素行を掴んだ軍は、
言葉巧みにはづきを誘い出すことに、それ程の時間を要しなかった。
後日、世間一般で「令嬢失踪」などと派手なニュースが流れ出した頃、
はづきは軍の極秘研究所に身を置いていた。
異常なバーチャロン・ポジティブのもたらす、予想出来ない危険性も考慮して、
一般兵には何も知らせぬまま、軍関係者でさえ知る者の少ないまま、
VRシミュレータ、そして実物・・「或る目的」の為に、実験は重ねられていった。
記録された数値は常に揺らぐことが無かった、本物だった。
本人は知る由も無いが、極秘のプロジェクトであるが故に、
令嬢出ということも考慮して、逃げ出さぬ様に環境は整備されていた。
蝶よ花よと持てはやされ、片やVRを振り回す。
今まで通りのレベルのままの生活水準、そして刺激のある日々。
「ここも…悪くないわね。」はづきは、充二分に満足していた。
(続く)


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タイトル: 2186 . RNA 続きにて候・4。
投稿者: 皿頭更級姫 <moon_shark@gariya.net>
投稿日: 5/21(21:03)

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少し時を遡った上に処変わって、月面上の遺跡基地。
数多の尊い犠牲の上に、やっとのことでジグラットは破壊され、
大陽砲も(幾つかの遺跡を巻き添えに)消滅し、戦争は終わった。
兵士達は、完全に疲れきっていた。
突如暴走を始めたVR、緊急発動されたOMG、
立ち塞がる巨大で堅牢な砲台VR、
大陽砲の爆発に励起された、月面上の急激な地殻変動、
全てが・・訳の解らない異常事態の連続。
そんな中、心身共に衰弱しきった兵士達の間で、
とある創り話が、誰からともなく囁かれた。
「遺跡は神聖不可侵な存在であり、触れてはならない。
もうこれ以上、大いなる者の残した神秘の結晶を汚してはならない。
罪を重ねると、今回以上の災厄が人類を見舞うだろう。」
「 Praying Happy Agent , ”HalfMoon” 」
後に「月の半身『ファウム』」と呼ばれる、カルト宗教とも見紛う思想は、
判断力を失いかける程に衰弱しきった兵士達のうち、
極一部に、しかし確実に浸透していった。
さて、OMG終結後の遺跡調査に於いて、コードA−4号遺跡の最深部に、
他のポイントで発見されたNOTとはまた一段違って、高度のOTが発見された。
が、しかし…それを発見したのは「ファウム」に染まったチームだった。
彼等の最終目的は、月に取り憑いた簒奪者共を一掃すること。
その為に、新機軸のVR開発、或いは現行型VRの大幅な改修は、
何としても必要不可欠なことであった。
故に彼等はその事実を隠蔽し、地殻変動に見せ掛けて遺跡入口を爆破封鎖し、
日を改めて秘かに、既に地下深く構えた秘密研究所からA−4に掘り進み、
そこから得られる全てを運び出し、極秘に研究を開始した。
後に「エルティ」に導入される未知の鉱石「ジリオン」も、そこで発見されていた。
ジグラット・レーザの発射機構、エネルギー増幅のノウハウ、
通常形態に於けるフィールドの謎…他にも様々なものが見出されていった。
実験や事故で廃棄処分となったVRを極秘に横流し、修復再生し、
軍で研究されているNOT、そして彼等の隠匿したOTを導入して、
来るべき時の為に、次々とチューンを繰り返していた。
(続く)


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タイトル: 2187 . RNA 続きにて候・5。
投稿者: 皿頭更級姫 <moon_shark@gariya.net>
投稿日: 5/21(21:04)

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さて、地球上の軍にも、月で新たに発見されたNOTの存在が、
確実なものとして明らかになった。
地上でのデータ収集は、そのスケジュールを全て完了した。
次はいよいよ、NOTを応用、導入したVRでのテストを実践するばかりである。
はづきは月へ移送された。
余談ながら、初めてデータが計測されたゲームセンターにて、
はづきが操ったノハベルグドルであった。
地上での実験も、そして月でのテストにも、同じ機体が用いられることとなる。
無論のこと、月でも極秘に進められるプロジェクトである。
しかし、それが後にクーデターを起こすため…という事実は、
当時、首謀者以外に知る者はいなかった。
実用化に辿り着いたNOTを応用したテストが続く。
そんな中、首謀者の一人が「ファウム」に染まってしまう。
クーデターの成否はともかく、そこで地球軍と月面軍は必ず消耗戦を展開し、
激戦の後、決着が着く頃には…その時こそ決起の時。
一斉挙行し、残存する部隊を全て掃討し、月を占領する。
NOTのナウハウを握るのは、月に居る者だけ。
今更旧型のVRが何十何百と攻めて来ようと、最早相手にならないであろう。
何としてもその計画を成功させる為には、
或る人物〜一人の少女〜が必要不可欠だった。
すべてのNOTを注ぎ込んだ、一般兵には手に余る代物以外の何物でも無い、
全く異質のVRを操ることの可能な者…それは。
はづきを於いて他には居ない。
彼はそこで、言葉巧みにはづきを言いくるめる。
クーデターの期日が決定された後、勃発の一ヶ月前に、事故に見せ掛けた大爆発で、
はづきのテストしていたベルグドルを爆破。
彼女の存在を完全に軍から消し去った上で、共に秘密研究所に失踪する。
無論のこと、自分自身もその大爆発事故に巻き込まれた様に偽装した上で、
これまでに発見及び実用化されたNOTのデータを手土産にして。
「ファウム」も既に、充分な戦力を整えていた。
しかし、一般兵には操れぬ程に高度で強力無比なVRを旗頭を必要とした。
月への奪還軍を派遣することを、地球側に諦めさせる様な、
A−4最深部と、他の遺跡で発見されたOTを全て盛り込んだ、強力無比のVR、
そしてそれを駆る、神聖なる偶像が。
はづきの到着を以て、その計画は最後の詰めを迎えることとなる。
新機軸をふんだんに導入したパーツの数々は、既に完成の域にあった。
あとはVRに装備させて、マッチングを図るだけである。
(続く)


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タイトル: 2188 . RNA 続きにて候・6。
投稿者: 皿頭更級姫 <moon_shark@gariya.net>
投稿日: 5/21(21:05)

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当初は、旧型VRで最も汎用性に富み、攻守両面に渡って優れている、
テムジン或いはライデンを素体とする予定であった。
だがしかし、ベルグドルに異常なまでの愛着を持つまでになったはづきは、
その2機への搭乗をかたくなに拒み続けた。
後に「エルティ」と呼ばれることとなるVRの素体は、こうして決定された。
はづきを迎えた「ファウム」の士気は、俄然尋常で無い程に高まりを見せた。
正義の切っ先となるジャンヌ・ダルクとも、
或いは彼等を導く月の女神とも捉えられ、以前にまして彼女は持てはやされ、
最早崇拝とでも云うべき視線を集めることとなる。
いい気分だった。
自分を求め、必要としてくれる、自分が居なければ立ち行かない。
乗気になったはづきは、その異常な程に高度な才能により、
ベルグドルを素体とした改良型と、新たに開発されたパーツとの適合を図る、
本来は難解極まるプロジェクトを、僅か20日で完遂した。
別記する通り、最初は「リュートレモン」であったペットネームが、
斯様に繁忙な日々の間に「エルティ」へと変遷を辿ったのもこの頃である。
ほぼ時を同じく、周囲の扱いに感化されてしまったのだろうか、
いつしか「ルナティ・はづき様」等と呼ばれることにも違和感を感じなくなった。
はづきも自身のことを、降臨した女神と自覚する様になっていた。
彼女も意識せぬままに「ファウム」に染まっていたのである。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
という訳で、まづは訳の解らないカルト勢力「ファウム」の存在。
エルティ及び別記の「ミュウイ」、「デュウイ」の他にも、
地球軍、月面軍のVRには見られない、特異なOTを導入した、
全く新機軸のVRを多数保有しております。
さて置き、はづきの性格としては「或る夢」以後、
それまでとはまるで一変して、まるで何かを探し続けて、
あちこち首を突っ込む様な性格に。
もしかすると、今の自分自身は、その「求めていた姿」だったのかも知れませぬ。
しかし好奇心旺盛な(或いは安易)な一面もあり、軍から最初に誘いを受けた時も、
「何だか面白そう」と簡単に判断しまった、というケースもあります。
男には全く興味ナシ、自分自身で自らの存在を求めているのに精一杯。
これと云って苦労という苦労を経験したことが無い為に、
危機に追い込まれた時は…おそらく最初は動揺して取り乱すものの、
何でもアリと開き直って、突飛な行動に出る可能性が多分にあり。
その他はいつも物静かで、おとなしく振る舞っております。
ただ、御令嬢が故のプライドの高さは否めないかも。
因みに、エルティの手持ち武装や背部甲装に見られる様に、
色彩コーディネートのセンスは無い様です(笑)。
それと、瞳が紫色なのは、軍で行われた様々な実験の折、
これも種々色々な薬物を投与された影響で、視力には何の問題もありません。
髪は美しい黒髪、ヒップの少し下あたりまで、滝の様に真っ直ぐに落ちています。
体型は至ってスリム、硝子細工の様な細身です。
極秘なサンプルデータとしての待遇を受けていた為、階級等は特に無し。
あ、パイロットスーツの随所には小さいながらも、
多数のフリルを付けといてくださいまし…ああ、センス無し(核爆)。
それともし「この装備は反則」と判断される場合、
ランティアス・レーザは対艦レーザに毛の生えた程度に弱くして結構です。
その場合は、蒸発しませんけれど。
(続く)


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タイトル: 2189 . RNA 続きにて候・7。
投稿者: 皿頭更級姫 <moon_shark@gariya.net>
投稿日: 5/21(21:06)

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ところで、月面軍が発見したNOT、そして「ファウム」が隠匿したOTを併せて、
エルティは飛躍的な進化を遂げたVRとして完成されました。
各種武装は云うに及ばず、頭部は、より正確緻密、高速処理を可能とし、
機体制御、武装誘導、状況判断、通信、ジャミング等々、
そして別記の「ミュウイ」、「デュウイ」の誘導とは別に、
自軍VR全体のフォーメーションを判断指揮する機能も盛り込んであります。
フォーメーションを下さなくとも、各個パイロットの判断により、
ファウムのVRは動き回るけれど・・最善の陣形を指揮する、ということです。
これだけ重要な機能を有する頭部(HeadDish)と背部甲装は、
装甲も堅牢で、尚且つ恒常的にシールドを張っております。
さて、はづきは、今の自分自身の立場をキチンと認識していながら、
何故にそうしているのかは判らない。
ただ、これが…自分が求めていた姿にいちばん近いのだと信じて疑わない。
VRには同じ人間が搭乗していることを判ってはいても、
ゲームと同じ感覚で重火器を振り回して撃ち倒してゆくだけ。
「これから、どうなるのか。」
はづき自身も、そのあたりではやや虚ろになってしまう。
だからこそ。
目の前に与えられた課題…敵を撃破することを、取り敢えず完遂する。
今の自分に出来ることは、それだけなのだから。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ううみっ…勝手に妖し気な団体をブチ上げた上に、
ジコチュー極まり無きストーリーで、ごめんなさーい(神殿で核爆)。
(も1個だけ続かせてくださあい)


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タイトル: 2190 . RNA 続きにて候・終わり。
投稿者: 皿頭更級姫 <moon_shark@gariya.net>
投稿日: 5/21(21:08)

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別記…Gurdian−Princess(護衛姫)について
形式名 : Ft.N.OT(エフティノット)
∴ Evoluted Fei−Yen from Neo−OT.
エルティに誘導され、常に死角をカバーする、AI−VR。
つまるところ、自動操縦の無人VR。
軍が爆破処理したフェイイェンの書類を改竄して、破壊を免れた機体を横流し、
NOTを導入してチューンした機体です。
エルティに付いて回るのは2機で、ペットネームは先述の通り、
「M’uwi(ミュウイ)」と「D’uwi(デュウイ)」。
武装1:ビームクレイモア…旧型テムのG・ラム並に長大なビームサーベル。
武装2:荷電粒子ニードルガン…ハンドビームの発展型で、威力はS.A.I.B.並。
武装3:反物質結界性ボウガン…触れれば、物質中和作用により、時空間より消滅します。
    但し、相手の機体そのものが消滅する訳では無く、触れた部分のみ。
    以上の性質から、貫通性が高い武装となっております。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
嗚呼、創るに創ったり勝手放題に…却下される可能性極力大やも□(-- ; )□。
いえいえ、却下或いは「この部分だけね」にても、
わらわ恐悦至極に存じ上げ奉るぞえ。
〜 皿頭更級姫 〜


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