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第2ブリーフィングルーム: リプライをまとめ読み



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タイトル: 2186 . RNA 続きにて候・4。
投稿者: 皿頭更級姫 <moon_shark@gariya.net>
投稿日: 5/21(21:03)

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少し時を遡った上に処変わって、月面上の遺跡基地。
数多の尊い犠牲の上に、やっとのことでジグラットは破壊され、
大陽砲も(幾つかの遺跡を巻き添えに)消滅し、戦争は終わった。
兵士達は、完全に疲れきっていた。
突如暴走を始めたVR、緊急発動されたOMG、
立ち塞がる巨大で堅牢な砲台VR、
大陽砲の爆発に励起された、月面上の急激な地殻変動、
全てが・・訳の解らない異常事態の連続。
そんな中、心身共に衰弱しきった兵士達の間で、
とある創り話が、誰からともなく囁かれた。
「遺跡は神聖不可侵な存在であり、触れてはならない。
もうこれ以上、大いなる者の残した神秘の結晶を汚してはならない。
罪を重ねると、今回以上の災厄が人類を見舞うだろう。」
「 Praying Happy Agent , ”HalfMoon” 」
後に「月の半身『ファウム』」と呼ばれる、カルト宗教とも見紛う思想は、
判断力を失いかける程に衰弱しきった兵士達のうち、
極一部に、しかし確実に浸透していった。
さて、OMG終結後の遺跡調査に於いて、コードA−4号遺跡の最深部に、
他のポイントで発見されたNOTとはまた一段違って、高度のOTが発見された。
が、しかし…それを発見したのは「ファウム」に染まったチームだった。
彼等の最終目的は、月に取り憑いた簒奪者共を一掃すること。
その為に、新機軸のVR開発、或いは現行型VRの大幅な改修は、
何としても必要不可欠なことであった。
故に彼等はその事実を隠蔽し、地殻変動に見せ掛けて遺跡入口を爆破封鎖し、
日を改めて秘かに、既に地下深く構えた秘密研究所からA−4に掘り進み、
そこから得られる全てを運び出し、極秘に研究を開始した。
後に「エルティ」に導入される未知の鉱石「ジリオン」も、そこで発見されていた。
ジグラット・レーザの発射機構、エネルギー増幅のノウハウ、
通常形態に於けるフィールドの謎…他にも様々なものが見出されていった。
実験や事故で廃棄処分となったVRを極秘に横流し、修復再生し、
軍で研究されているNOT、そして彼等の隠匿したOTを導入して、
来るべき時の為に、次々とチューンを繰り返していた。
(続く)


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タイトル: 2187 . RNA 続きにて候・5。
投稿者: 皿頭更級姫 <moon_shark@gariya.net>
投稿日: 5/21(21:04)

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さて、地球上の軍にも、月で新たに発見されたNOTの存在が、
確実なものとして明らかになった。
地上でのデータ収集は、そのスケジュールを全て完了した。
次はいよいよ、NOTを応用、導入したVRでのテストを実践するばかりである。
はづきは月へ移送された。
余談ながら、初めてデータが計測されたゲームセンターにて、
はづきが操ったノハベルグドルであった。
地上での実験も、そして月でのテストにも、同じ機体が用いられることとなる。
無論のこと、月でも極秘に進められるプロジェクトである。
しかし、それが後にクーデターを起こすため…という事実は、
当時、首謀者以外に知る者はいなかった。
実用化に辿り着いたNOTを応用したテストが続く。
そんな中、首謀者の一人が「ファウム」に染まってしまう。
クーデターの成否はともかく、そこで地球軍と月面軍は必ず消耗戦を展開し、
激戦の後、決着が着く頃には…その時こそ決起の時。
一斉挙行し、残存する部隊を全て掃討し、月を占領する。
NOTのナウハウを握るのは、月に居る者だけ。
今更旧型のVRが何十何百と攻めて来ようと、最早相手にならないであろう。
何としてもその計画を成功させる為には、
或る人物〜一人の少女〜が必要不可欠だった。
すべてのNOTを注ぎ込んだ、一般兵には手に余る代物以外の何物でも無い、
全く異質のVRを操ることの可能な者…それは。
はづきを於いて他には居ない。
彼はそこで、言葉巧みにはづきを言いくるめる。
クーデターの期日が決定された後、勃発の一ヶ月前に、事故に見せ掛けた大爆発で、
はづきのテストしていたベルグドルを爆破。
彼女の存在を完全に軍から消し去った上で、共に秘密研究所に失踪する。
無論のこと、自分自身もその大爆発事故に巻き込まれた様に偽装した上で、
これまでに発見及び実用化されたNOTのデータを手土産にして。
「ファウム」も既に、充分な戦力を整えていた。
しかし、一般兵には操れぬ程に高度で強力無比なVRを旗頭を必要とした。
月への奪還軍を派遣することを、地球側に諦めさせる様な、
A−4最深部と、他の遺跡で発見されたOTを全て盛り込んだ、強力無比のVR、
そしてそれを駆る、神聖なる偶像が。
はづきの到着を以て、その計画は最後の詰めを迎えることとなる。
新機軸をふんだんに導入したパーツの数々は、既に完成の域にあった。
あとはVRに装備させて、マッチングを図るだけである。
(続く)


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タイトル: 2188 . RNA 続きにて候・6。
投稿者: 皿頭更級姫 <moon_shark@gariya.net>
投稿日: 5/21(21:05)

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当初は、旧型VRで最も汎用性に富み、攻守両面に渡って優れている、
テムジン或いはライデンを素体とする予定であった。
だがしかし、ベルグドルに異常なまでの愛着を持つまでになったはづきは、
その2機への搭乗をかたくなに拒み続けた。
後に「エルティ」と呼ばれることとなるVRの素体は、こうして決定された。
はづきを迎えた「ファウム」の士気は、俄然尋常で無い程に高まりを見せた。
正義の切っ先となるジャンヌ・ダルクとも、
或いは彼等を導く月の女神とも捉えられ、以前にまして彼女は持てはやされ、
最早崇拝とでも云うべき視線を集めることとなる。
いい気分だった。
自分を求め、必要としてくれる、自分が居なければ立ち行かない。
乗気になったはづきは、その異常な程に高度な才能により、
ベルグドルを素体とした改良型と、新たに開発されたパーツとの適合を図る、
本来は難解極まるプロジェクトを、僅か20日で完遂した。
別記する通り、最初は「リュートレモン」であったペットネームが、
斯様に繁忙な日々の間に「エルティ」へと変遷を辿ったのもこの頃である。
ほぼ時を同じく、周囲の扱いに感化されてしまったのだろうか、
いつしか「ルナティ・はづき様」等と呼ばれることにも違和感を感じなくなった。
はづきも自身のことを、降臨した女神と自覚する様になっていた。
彼女も意識せぬままに「ファウム」に染まっていたのである。
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という訳で、まづは訳の解らないカルト勢力「ファウム」の存在。
エルティ及び別記の「ミュウイ」、「デュウイ」の他にも、
地球軍、月面軍のVRには見られない、特異なOTを導入した、
全く新機軸のVRを多数保有しております。
さて置き、はづきの性格としては「或る夢」以後、
それまでとはまるで一変して、まるで何かを探し続けて、
あちこち首を突っ込む様な性格に。
もしかすると、今の自分自身は、その「求めていた姿」だったのかも知れませぬ。
しかし好奇心旺盛な(或いは安易)な一面もあり、軍から最初に誘いを受けた時も、
「何だか面白そう」と簡単に判断しまった、というケースもあります。
男には全く興味ナシ、自分自身で自らの存在を求めているのに精一杯。
これと云って苦労という苦労を経験したことが無い為に、
危機に追い込まれた時は…おそらく最初は動揺して取り乱すものの、
何でもアリと開き直って、突飛な行動に出る可能性が多分にあり。
その他はいつも物静かで、おとなしく振る舞っております。
ただ、御令嬢が故のプライドの高さは否めないかも。
因みに、エルティの手持ち武装や背部甲装に見られる様に、
色彩コーディネートのセンスは無い様です(笑)。
それと、瞳が紫色なのは、軍で行われた様々な実験の折、
これも種々色々な薬物を投与された影響で、視力には何の問題もありません。
髪は美しい黒髪、ヒップの少し下あたりまで、滝の様に真っ直ぐに落ちています。
体型は至ってスリム、硝子細工の様な細身です。
極秘なサンプルデータとしての待遇を受けていた為、階級等は特に無し。
あ、パイロットスーツの随所には小さいながらも、
多数のフリルを付けといてくださいまし…ああ、センス無し(核爆)。
それともし「この装備は反則」と判断される場合、
ランティアス・レーザは対艦レーザに毛の生えた程度に弱くして結構です。
その場合は、蒸発しませんけれど。
(続く)


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タイトル: 2189 . RNA 続きにて候・7。
投稿者: 皿頭更級姫 <moon_shark@gariya.net>
投稿日: 5/21(21:06)

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ところで、月面軍が発見したNOT、そして「ファウム」が隠匿したOTを併せて、
エルティは飛躍的な進化を遂げたVRとして完成されました。
各種武装は云うに及ばず、頭部は、より正確緻密、高速処理を可能とし、
機体制御、武装誘導、状況判断、通信、ジャミング等々、
そして別記の「ミュウイ」、「デュウイ」の誘導とは別に、
自軍VR全体のフォーメーションを判断指揮する機能も盛り込んであります。
フォーメーションを下さなくとも、各個パイロットの判断により、
ファウムのVRは動き回るけれど・・最善の陣形を指揮する、ということです。
これだけ重要な機能を有する頭部(HeadDish)と背部甲装は、
装甲も堅牢で、尚且つ恒常的にシールドを張っております。
さて、はづきは、今の自分自身の立場をキチンと認識していながら、
何故にそうしているのかは判らない。
ただ、これが…自分が求めていた姿にいちばん近いのだと信じて疑わない。
VRには同じ人間が搭乗していることを判ってはいても、
ゲームと同じ感覚で重火器を振り回して撃ち倒してゆくだけ。
「これから、どうなるのか。」
はづき自身も、そのあたりではやや虚ろになってしまう。
だからこそ。
目の前に与えられた課題…敵を撃破することを、取り敢えず完遂する。
今の自分に出来ることは、それだけなのだから。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ううみっ…勝手に妖し気な団体をブチ上げた上に、
ジコチュー極まり無きストーリーで、ごめんなさーい(神殿で核爆)。
(も1個だけ続かせてくださあい)


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タイトル: 2190 . RNA 続きにて候・終わり。
投稿者: 皿頭更級姫 <moon_shark@gariya.net>
投稿日: 5/21(21:08)

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別記…Gurdian−Princess(護衛姫)について
形式名 : Ft.N.OT(エフティノット)
∴ Evoluted Fei−Yen from Neo−OT.
エルティに誘導され、常に死角をカバーする、AI−VR。
つまるところ、自動操縦の無人VR。
軍が爆破処理したフェイイェンの書類を改竄して、破壊を免れた機体を横流し、
NOTを導入してチューンした機体です。
エルティに付いて回るのは2機で、ペットネームは先述の通り、
「M’uwi(ミュウイ)」と「D’uwi(デュウイ)」。
武装1:ビームクレイモア…旧型テムのG・ラム並に長大なビームサーベル。
武装2:荷電粒子ニードルガン…ハンドビームの発展型で、威力はS.A.I.B.並。
武装3:反物質結界性ボウガン…触れれば、物質中和作用により、時空間より消滅します。
    但し、相手の機体そのものが消滅する訳では無く、触れた部分のみ。
    以上の性質から、貫通性が高い武装となっております。
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嗚呼、創るに創ったり勝手放題に…却下される可能性極力大やも□(-- ; )□。
いえいえ、却下或いは「この部分だけね」にても、
わらわ恐悦至極に存じ上げ奉るぞえ。
〜 皿頭更級姫 〜


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