(1)軟らかい鉛筆で「位置どり」、硬い鉛筆で決定線 2B以上の柔らかい鉛筆を寝かせて持ち、大まかな位置どりをする(図7)。 |
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次にH以上の硬い鉛筆を、字を書くときのようにしっかりと持ち、力を入れて描いていく(図8)。 位置どりの線は、あとで消す。 |
(2)描き方の実例 平面的なもののほうがやさしいので、はじめは、単純なツバキの葉を描く。 【 鉛筆スケッチ 】 図9の1と2をご覧下さい。数字の矢印の指す位置と説明が対応しています 1.下敷きの紙に、葉を囲む長方形を描き、その線と葉の輪郭がつくる「ネガのスペース」の 形を見ながら葉の輪郭をスケッチする。(注1) 2. 葉の主脈を描くときは葉の両側の線の間のどのへんを走っているかを観察しながら描く。 3. 葉の柄が枝につくところの形は少し太く、曲る様子を見て描く。 4. 新芽はまだあまり成長していないので、小さく球に近い形をしている。 5. 葉脈の目立つものを描いておく。 6. 葉の明暗を鉛筆で描くことで、立体感が表現できる。陰影をハッチング(平行な線をたく さん引くこと)であらわす。 7. 葉の鋸歯の目立つものを描く。 |
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(注1) 題材の大きさに対して紙の大きさの余裕があまり無いときは、最初に位置どりを軟らか い鉛筆で行ってから、硬い鉛筆に持ちかえて描いていく。 (3)ほかの葉でも練習を その時どきに用意できる葉を題材にして、葉脈の走り方、葉辺のようす、 葉柄とくに枝との接点をよく観察して描く。 (4)消しゴム多用は避ける 描いた線が失敗でも全体を消さず、本当に必要な部分だけ消すか、または 別に紙を改めて描くほうがよい。紙よりも時間の節約を。 |