職場の風景 

月刊誌「新しい風」の表紙カット原画に淡彩をつけて
1996年分




【96年1月号】 1号館屋上から見る富士山
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【96年3月号】 モズ、残雪のいこいの小径

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【96年5月号】 コスミレ咲くいこいの小径

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【96年6月号】 ドクダミの花、年末には壊す無響室と電池小屋

 入社前の見学でこの無響室の立派さに驚いたのは、32年も前のこと、間もなく壊されるというので、暑い日差しの中、人気のないこの場所に来てみました。
 片流れの屋根は電池小屋、電源線からの雑音混入を避けるために大量の電池を必要とした時代も、はるかな昔となりました。




【96年8月号】 うっそうとした緑の音研西

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【96年10月号】 移植される樹木

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【96年11月号】 とり壊し工事中の音研棟

 今月は締め切り直前の昼休みに1号館の屋上に上って、ようやくこの絵を描きました。季節の植物を入れた風景ではありませんが、この胸つぶれる光景を避けてはとおれないと思ったからです。ブドウやキウイの棚はもちろん、かまぼこ形の研究棟もほぼ姿を消し、これから給水塔にかかろうとするところです。



【掲載せず】 とり壊し工事中の無響室

 上の絵を描いたのが10月31日。この絵は11月5日に再び1号館の屋上に上って描いたものです。無響室のくさび形をした黄色いグラスウールの音波吸収材とそれをカバーしていた細い銅線のメッシュ、それらがパワーショベルで剥ぎ落とされたあとに、うちっぱなしのコンクリート壁がむき出しになったのが見えます。



[ 96/12 ] 切り倒されたシラカシの大樹

 1号館前の2本のシラカシの大樹は通研を訪れる人々が思わず見上げる、いわばシンボル的存在でした。ナチュラリストサークル制作の「自然ガイドブック」の表紙にも使われています。根回しや布巻きも行われていたので、当然、構内に移植されるものと思っていました。ところが、工事用の囲いで隠されてしばらく後に覗いてみたら、なんと切り倒されてこの無惨な姿。1号館屋上から描きましたが、描き終える頃にはなぜか膝にふるえがきてしまいました。


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