職場の風景 

月刊誌「新しい風」の表紙カット原画に淡彩をつけて
1999年分


【 99/1 】 東側から見た新棟

 地上12階、地下2階、塔屋1階、最高高さ59.0m、建築面積約8千m2、というもので、外観はほとんど完成でしょうか。このあと内装や周辺の整備、南側の低層棟などが工事中ですが、来年6月が竣工予定と発表されています。小さいけれど池もできるようです。



【 99/2 】 北門から新棟をのぞむ

 1号館と7号館が手前にあるのに小さく見えるほど、高くそびえる新棟。でも描き始めるとヒマラヤスギや桜並木の形や、桜の枝につぼみも目立ってきたことにひかれていきました。



【 99/3 】 中島飛行機工場の地下道跡

 広い駐車場だったこの場所にNTT史料館を建てるために地下埋設物撤去工事が行われています。ここには中島飛行機工場の地下道が東西に2本、南北に数本走っていました。スケッチが拙くてお分りいただけるか心配ですが、戦争史跡として保存したいという願いにもかかわらず、工事は急ピッチで進み、間もなく終わろうとしています。地下道は工場の多量の金属切削屑を搬出するためでしたが、工場が爆撃されると、戦時動員で働いていた女学生らが地下道を逃げました。爆風が来る前に分枝に身を潜められずに亡くなった人もいたそうです。



【 99/5 】 北門のオオムラサキと守衛室

 北門の工事も終わり、植えられたオオムラサキ(ツツジ科)が赤紫の花をつけています。円筒形の新しい守衛室はガラス張りで、設計した人はカッコイイつもりでしょうが、カウンターの窓が小さすぎるとか、夜間通用扉への通路が狭すぎるなど、使う人の意見を聞いてはいないようです。新棟に関してもそうですが、当事者の意見の尊重は大いに改善されるべきだと思われます。



【 99/9 】 2号館の大型エレベータ

 毎日見なれてきたこのエレベータ、扉は2重、その開閉や運転もすべて手動、他の階から呼べるボタンもなく、照明が暗い、まさに前時代の遺物的存在。建物が中島飛行機工場でしたから、あるいは零戦のエンジンも運んだかも知れません。私は8月30日に新棟に引っ越したため、これからはこのエレベータを見ることもあまりなさそうです。


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