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私たちの身の回りから急速に自然が消えだしてからもう20年以上になります。その間に失ったのは、 はたして自然だけでしょうか。いや、自然を感じ、自然を楽しむ心の窓も失ってしまったのではないで しょうか。路傍にひっそりと咲く花も、梢からかすかに聞こえる鳥の声も、もう心に届かなくなってし まったのではないでしょうか。 | |
さあ、建物を出てセンター内を散歩してみましょう。そして、ちょっと立ち止まって心の窓を開けて
みましょう。春を待つ蕾、絨毯のように広がった野草の花、木から木へと餌を探す鳥の気配に気付くで
しょう。 一度心の窓が開くと、町中を歩いていても、野山を歩いていても、回りの自然があなたの心の中に飛 び込んで来ます。そして、ちょっと得した気分を味わうでしょう。 あなたがちょっと得することに、この小冊子がお役に立てば幸いです。 このガイドブックは植物や昆虫の見分け方を説明しておりません。図鑑を併用して読まれることをお 勧めいたします。 |
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武蔵野研究開発センターには樹木が多く、咲く花、訪れる鳥が四季を通して絶えません。この自然を とてもこの一冊で語り尽くせるものではありません。ここではみどころを紹介します。五感で楽しむ話 題を多くとり入れました。それぞれの木の生えているおおよその場所は自然探索インデックスの樹木名 の後につけた英数字と巻末の自然探索マップからわかるようにしました。名札のついている木も沢山あ ります。(名札づけには通研ナチュラリストサークルが協力しました。) |