2.花も紅葉も、武蔵野センターの四季早分かり
正門を入ったら
正門からスタートしましょう。正門から先ず目につくのは
南国の木、ソテツです。雄株と雌株に分かれており、7月に
それぞれ大変異なった形の大きな花をつけます。でも言われ
なければ花と気がつかないでしょう。雌の木にはピンポン球
ほどの大きさの赤い種がつき、これは一年中見ることができ
ます。
正門から更に進むと、1号館の前に当センターのシンボル
と言わんばかりに威風堂々と立っている丸い樹形の常緑樹が
あります(表紙の絵)。シラカシです。樹皮は黒ぐろとして
いますが、中の材が白いのでその名がつきました。関東地方
の農家は防風林、防火林としてシラカシを植えてきました。
集落に火事があったときにシラカシ林のある屋敷で火事が止
まったという話があります。シラカシの花は5月に咲きます
が、目立ちません。秋には一杯ドングリをつけます。常緑樹
も、もちろん葉を落とします。4月の新芽がでた頃、シラカ
シの下は落ち葉で一杯です。冬にはよくメジロがやってきま
す。
音響棟の前にほうきを逆さにした形の落葉樹があります。
木肌はすっきりしていますが、ところどころ、雲形に樹皮が
はがれ落ちています。この樹形と雲形がこの木、ケヤキの特
徴です。農家を遠くから見るとシラカシ林から抜け出てそび
えている木があります。これがケヤキです。中央線や西武線
の車窓からもよく目立ちます。
ケヤキは個体差が大きく、新緑の時期、紅葉の時期、紅葉の色などは木によって少しずつ違います。花も実も3mm程で目立ちません。カワラヒワが実をついばみに来ます。
▼次へ
▲表紙ヘ.