3.鳥、鳥?みどり
植物のつぎに観察し易い生き物は鳥です。鳥は鳴いて自分の方から存在を知らせてくれるし、動くし、大きいので見つけ易いのです。まず、耳をすますことから始めましょう。通研クラブの裏手の林がバードウオッチングに最高の場所です(地図のC1)。
1年中いる鳥
スズメ、ハシブトガラス以外にも多くの種類の鳥が1年中、生活しています。身体の大きいのはキジバト、ヒヨドリ、ムクドリ、オナガです。ヒヨドリはピーヨピーヨといつもにぎやかです。桜が咲いたときには群がって吸蜜しています。スズメ位の大きさの鳥にはハクセキレイがいます。長い尾羽を振りながら芝生の上を歩いている白と黒のかわいい鳥です。よくビルの屋上で囀ります。
早春から梢でツピーツピーと囀るのは白い胸に黒いネクタイのあるシジュウカラです。緑色のメジロ、地味だが翼の黄色が鮮やかなカワラヒワ、ギーギーとなきながら木をたたいている白黒のコゲラもよく見かけます。空を白いコサギ、黒いカワウが通過するのを見ることもあります。
5月頃、ムクドリが通研の建物の隙間に巣を作り、子育てを始めます。親が餌をくわえて巣に戻ってくると雛が一斉にシーシーと鳴き出すので巣のありかはすぐに分かります。1号館や3号館によくあります。3週間後に雛が巣立つと、芝生の上で頬の白がういういしい若鳥が親の後を追って歩くほほえましい光景が見られます。当センターではハクセキレイも子育てをしているようです。
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