毎年５月１日に、全世界の労働者がデモンストレーションによって団結の力と国際連帯の 意志とをしめす大統一行動の日。その起源は、 1886年５月１日、シカゴを中心に８時間労 働制を要求してたたかわれたアメリカ労働者のはげしいゼネストを記念したもので、1989年、 エングルスが指導した第ニインタナショナル・創立大会で、毎年５月１日を８時間労働制な どを要求する国際労働運動のデモンストレーションの日とする、と決議されたことにはじま る。この決定により、翌90年、全ヨーロッパ・アメリカの各主要都市で第１回メーデーがた たかわれ、その後現在までつづいている。日本では, 1920年、第１回メーデーが東京でおこ なわれ、35年の第16回まではげしい弾圧に屈せず各地でつづけられたが、1936年以後は絶対 主義的天皇制権力により禁止された。敗戦後は1946年の第17回メーデーから復活した。 出典：社会科学事典編集委員会編 『社会科学総合辞典』 新日本出版社 1992年7月15日