我が窓の山桜 1
B2 鉛筆+透明水彩 2018.3.30〜4.15

 新宿御苑の教室展、「自然に親しむ水彩画展」のための大きめな絵として、 今年は、我が窓からいつも見ている山桜を描くことにしました。

 3月30日に、写真を撮り、PCで選ぼうとして不満で再度撮影。その中から 花付きがよく、葉も美しく付いているものを選び出しました。
 ボードにホワイトワトソン紙を水貼りしたB2サイズの縦横比に合わせて、 A3用紙4枚にカラープリントして、絵と同じ大きさで見て、完成画の通しを つけました。
 それから鉛筆で線画を描き、紙の白さを残したい花の範囲をタックシール を大まかな形に切り取って貼り付けマスキングの代用としました。
 背景の青空を、大きめの刷毛で塗り、マスキングを剥がしました。
 マスキングした以外の桜は、筆でリフトオフし、青空の色を薄め、そこに 桜を描いていきました。
 マスキングした部分は、青空の色でネガティブスペースで桜を彫り起こす ようにしたので、白さはクッキリできたのですが、青空の塗りに斑が多く、 目立ってしまいました。
 その斑は気になりながらも、ピントが合っている手前の山桜を数日かけて 描いていきました。
 そのあと、青空の斑を筆で極力修正してみましたが、完全にはいきません。 あとは、背景にぼやけて見える桜をぼかして描くときに青空の斑の部分に行 くように工夫して気になりにくくしました。
 背景のぼけて見える桜をどこに配置すればよいかは、一度絵を撮影、PC画 面上で、枝などを描き込んでみて決めました。最初はたくさんの枝を背景に 配置してみましたが、やや煩さが出るようなので、最小限の枝数にしぼりま した。
 PCでほぼ良いと判断した絵をA4にプリントし、それを片手に、水だけをつ けた15号の筆先で、枝の走りをリフトオフ、それが乾く前に8号の筆で枝の 色を光の当たる側をやや残しつつ塗り、乾ききる前に、さらに一段濃い陰影 を重ね塗り、全体をぼかした表現にしました。
 花も水だけを付けた15号の筆をこすりつけチリ紙で浮いてきた絵具を吸い 取ることで、ぼんやりと白い花を表現し、乾く前に薄い、花のピンク色や葉 の茶色を落としました。

 額縁は、3ミリ厚で幅3pの檜板の角を45度にカッターナイフで切り落とし ておき、両面粘着テープで絵の端に貼りました。


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