ベランダ越しのケヤキ
M12 透明水彩(まっち絵の具)木枠付 2020.6.21

 (オンライン水彩画教室の書き込みから抜萃)
若松: 我がベランダからケヤキを見ていたら、建て替えで失われるこの風景を描いておこうと思いました。鉛筆の下描きをせずに、画面全体を濡らし、乾ききる前にケヤキの様々な緑色を入れ、にじみやぼかしがあるうちにドライヤーで乾かします。それから幹などを描きました。ケヤキの前に左上から枝先の葉が垂れ下がっているのは、我が家自慢のヤマザクラです。リフトオフで描きました。

Aさん: リフトオフで、あんなに沢山の葉がキレイに表現できるのですね。それにしても、ウエットで色をつけてタイミング良くドライヤーで乾かすというのは、難しそうです。(リフトオフ=筆で擦りすりチリ紙ですいとる技法)

若松: このウエット技法をメインにする水彩画家が多いです。全部を筆で描くより水の動きで偶然に出来た模様等も入れて画面を構成したほうが好ましいのです。偶然性で自分の望む絵にする技を求め、皆さんたくさん失敗もしているようです。

Eさん:素敵ですね。桜の葉もなびかせるなんて、さすが先生ですね。写真だと、幻想的に見えますが、実際の絵も是非見せてください??

若松: いずれ原画をご覧いただく機会があると思いますが、写真の方が良かったなんてことも……



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