筆甫の姥彼岸桜

F1 鉛筆+透明水彩(まっち絵の具) 2016.4.15


 抜けるような快晴。宮城県・丸森町の筆甫(ひっぽ)の姥彼岸桜へ。

 描くために腰を下ろす場所を探しているときに、巨大なフィルムを暗幕の中の大型カメラに出し入れ されている人に気づき、対話をしたなかで。23日まで福島にいるなら、越代の桜をぜひ見に行くように勧 められました。

 その桜はかなりの山道の先にあり、妻はぜひ行ってみたいと密かに思っていたそうです。人に勧めら れたことで私が行きたい気持ちになったことを喜んでいました。

 私の名刺をお渡しし、三好耕三さんとお名前をうかがうことが出来ました。帰京してからネットで調 べたところ有名な写真家で、いまはモノクロで桜を追っておられることなどが分かりました。

 丘の途中に立つ堂々とした桜、真新しいお堂を脇に。山の中のせいか、客はさほど多くありません。
 人家の前に駐車し、その家の玄関に断りの声をかけ外の水道栓の蛇口をひねりホースの水を汲ませて いただきました。
 日向に腰を下ろし描き始めたのに、終わってみると日陰になっていて体がすっかり冷えていました。  まわりにはツクシやフキノトウがたくさん生えていて、ラッパスイセンも点々と植えられ手入れのい い桜でした。

 この地に古寺があり、陸奥守北畠顕家が後醍醐天皇第八王子の義良親王を伴って参詣した折に、桜を 植樹したと伝えられ、そのため「親王桜」とも呼ばれ、古くから大切にされてて「親王桜」との看板も 立っていました。  
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