日和山公園から

F1 鉛筆+透明水彩(まっち絵の具) 2016.4.14


 日和山公園、快晴。

 神社の石段を迂回するスロープを教えて下さった女性が、震災直後は桜を観に来る気持ちになれなかったと言っていました。

 以前来たときに見たあのもの凄い瓦礫が片づけられスッキリとした石巻の町の眺めを満開の桜ごしに描きました。

 年輩のご夫婦が絵を観て声をかけてこられたので、地元の方ですか?と尋ねると、 「地元なのに自分は今まで花見に来るような人では無かった、地震で人生観が変わった」とのこと。
 津波に遭われたか?と聞きましたら、「柱だけ残して流された。再建して住んでいるが、 妻の実家はあの海岸の大きな橋のふもとにあったので土地の境界も分からなくなった」とのこと。

 名刺を渡しますと夫人が名前に覚えがあり、田中千尋氏の水彩画サイト一覧で見て、 私のページも何度か訪れておられるとのことで、嬉しい偶然でした。

 
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