聖ミクラーシュ教会を別角度から F1 鉛筆&透明水彩 2002.5.8


 初日には、サインペンで描きましたが、今回は複雑な建物の構造を細かく描くので、鉛筆です。

 坐った場所には建築専攻の二人の学生が熱心に時計塔をスケッチ中でした。この広場ではほかにも建物を速写している若者がいました。やがて小学3、4年くらいの兄と幼稚園くらいの妹の二人連れが、私のそばに来て動かなくなりました。
 鉛筆スケッチが終わった段階で、その男の子に話しかけてみるとまたまた、ポーランドから来たとのこと。
 絵は好きかときくと、絵は妹が上手いとの答え。君も上手く描けるようになる方法を教えてあげるからと、紙と鉛筆を渡して顔のシルエットラインで花瓶を描き、右脳で描くモードに入る練習をさせてみました。
 妹は花瓶の対称形はおろか訳の分らないものを描き、まだ観念で描く段階にあることが分りました。兄は対称形に近い花瓶を仕上げたので褒めて、右半分の線を描いたときの頭の働かせかたを覚えておき、いつもそのように線をひくようにすればきっとリアルに描けるようになると話したら、少し絵に自信をもったようすでした。
 インターネットもやるというので、URL入りの名刺を渡しておきました。
 このあと、私の連れと落ち合い、今描いたばかりの教会の中に入り、パイプオルガンとトランペットの演奏会を聴きました。
 教会の内部はみごとな天井画、壁画で飾られていて、開演前にシャッターボタンを押してくださいと、東洋系の学生に頼まれました。聴くとシンガポールから来たそうです。
 私たちのシャッターもお願いして押してもらったら、私の後ろに坐ったカップルも次に頼んだので笑いがおこりました。


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