パラ科サクラ属−サクラ− 落葉高木
Prunus jamasakura
「花は美、材ば良」 日本の国花として親しまれる木 ヤマザクラやカスミザクラに比べて小枝はやや太く、房総半島、伊豆半島、伊豆諸島に産し、葉はやや厚く無毛、下面は淡緑色、光沢がある。花はふつう白色でやや大形、径3.5〜4cm、果もやや大きく熟すと黒紫色となる。 材はヤマザクラと同様有用で、伊豆地方ではたきぎ材として造林している。また、葉は桜餅を包むのに使用され、塩漬けとして保存される。 煙害、潮害に対して強いというので、都会地や鉱山地帯ではこの木を植える。繁殖は実生あるいは挿し木。 (保育社刊「標準原色図鑑全集8樹木」岡本省吾著 69ページより引用) |