モクレン科モクレン属 −ホオ− 落葉高木
Magnolia obovata
「素直で中膚な性格」 さりげなく生活の中に意づいてぎた木 ホオは全国各地の山間に他の広葉樹と共に混生しています。湿気が多く、肥沃な上地でより成長がはやくなります。高さ20〜30メートル、直径1メートルくらいの大きさになり、特長としては、長さ20−50センチのきれいな大きな葉をだすことです。また、モクレン科という名のとおり5〜6月頃、枝先に乳白色で、香り高い大きな花を咲かぜます。 材は、一言でいえば「欠点のない木」です。加工もしやすく、割れや狂いも少ない素直で中庸な木です。堅ざや重さなどバラソキも無いので、昔から色々な生活の場面で使われています。特筆すべきは、材にしたときのあの”緑色”でしょう。それらの特性により、高級な定規や製図板、お正月の羽子板のための板、漆器の木地、寄せ木細工や指し物、刃物の柄や鞘(さや〉、楽器、下駄と細かく生活の中に使われています。ダイナミックな使われ方はされていませんが、日本にしか存在しない優良な用材です。 ●自然観察の目次へ ●Homeへ |