マメ科イメエンジュ属 −エンジュ− 落葉高木
Maackia amurensis var.buergeri
「延寿という当て字もある」 病魔を払い、寿命を延ば、すとも言われた木 エンジュは、北海道から中部地方まで比較的低い土地に育つ木です。樹高がぜいぜい15メートルくらいで直径60センチを超えることはまずはありまぜん。太きさが手頃なので、街路樹や庭木としてよく植えられます。 羽状複葉といって葉が羽のように左右対集につきます。またマメ科の木で、黄色っぼい花が咲いた後、黄緑色のインゲンマメのような実をつけます。 エンジュの芯材は黒褐色で、日本に育つ木の中では一番黒っぼい木に属します。ところが辺材(白太)は見事に白く、その両者のコントラストは一際日立ちます。それで、その特性を生かして、少し派手目の床柱に使うことがしばしばあります。 また、エンジュは堅くてねぱり強く、しかも杢目もくっきりしているので、指物の類や鏡台などの材にもなります。古くは手斧の柄や馬の鞍にも使わォしました。なにしろ削った後、磨いたり漆を塗ったときの艶は群を抜いており、今後もっと広い使い道が期待されます。 |