ツバキ 18 白玉椿
ツバキ科[Camellia japonica]
F3 鉛筆+透明水彩 2011.1.15 T邸

 英勝寺侘助といっしょに教室のTさんから、いただいた椿です。
 開いた花はどれも傷つき、白い花びらに茶色の筋が入っていたので、 あらたな蕾が開花するまで待って描きました。

 2Hの鉛筆で花からデッサンしていきますと、葉を描くときには陰影や葉の曲面 表現のために濃淡をハッチングを多用した描き方になったので、 鉛筆画としてスキャンしておきました。

 白い花びらの彩色は、その場所ごとに、花粉が少し落ちているための黄色系、 花びらに明るい光があたって明るく見えるところの橙系やピンク系、花びらの向こうに 萼や葉があるところの緑系、花びらの先の逆光で陰影になっているところの青系や 紫系と、様々な淡い色を施してみました。

 白い花の絵は、少し離れてみると、背景が紙の白色と見分けにくいです。植物画 では伝統的に背景は塗らないのですが、私は塗る 方が良い場合もあると思っています。

 ここにアップした絵は、背景を塗らない状態でスキャンし、 PCプリントした画用紙に 試しに背景を塗る経験を積んでから原画に塗ったものです。

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