アマノガワ 2

バラ科[Brassica rapa var. amplexicaulis]
F4 鉛筆+透明水彩 2010.4.28 clndr12


 練馬高野台駅近くの石神井川畔の八重桜の並木を見に行った帰り道、あるお宅 の珍しい桜を撮影しました。お家の方がちょうど出ておられたので、花の名前を お聞きしましたがお分かりでないとのこと。

 その後、いろいろ調べて「天の川」であることを見つけました。

 話は変わりますが、寄居にある「川の博物館」で行われている「太田洋愛の桜 原画展」に出かけてきました。わざわざ出かけたのは、植物画を勉強し始めた間 もないころ、この画家の桜の画集を見て、自分の植物画の目標になる絵だと考え、 いつか原画を見たいと思っていたからです。  ボタニカルアートと称する絵のなかには、葉脈などをこれでもかと「くどい」 ほど描き込んだ絵をよく見かけますが、それでは植物の自然な感じが失われるし 見る人に圧迫感さえ与えそうです。  そういう気持ちでいろいろな人の植物画を見てきて、現在、一番好きなのは小 磯良平の植物画です。絵画としても洗練されているし描いている勢いも感じます。 その次が太田洋愛で、細部を省略し過ぎることなく、かつ「くどく」ない絵です。  太田の絵の植物図鑑を古本屋で見つけて購入したこともありました。  原画の印象は、思っていたほどではありませんでしたが。いろいろ参考になる ことも多く、見て良かった展示会でした。  そこにも「天の川」が展示されていました。  雨が強くなってきて帰途につきましたから、時間に余裕が出来たので、あの桜 のお宅に立ち寄りました。「天の川」の名をお知らせし、植物画を描いているの で、できれば一枝いただいて描きたいとお願いしてみました。

 快諾いただいたので、持ち帰り、その日の内に一枚描きました。
 花柄がそろって上向く姿を天の川に見立てた命名とのことですが、いただいた 枝が横に張り出したものだったため、その特徴が分かりにくい絵になってしまい ました。翌日もう一枚描いたのがこの絵です。

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