あとがき


 私たちは1990年6月29日に通研ナチュラリストサークルを作り、 それ以来、週1回(昨年からは週2回)昼休みに自然観察会を続けてきまし た。本サークルができて今年で5年目になるのを記念して本小冊子を作るこ とにしました。2年前からサークル内で植物画も始め、絵がたまってきたの も本小冊子を作る動機になりました。
自然観察に外へ飛び出した女性  現在、地球は多くの環境問題を抱えています。問題の根は深く、人々の生 き方そのものを問い直す必要にせまられています。そのためには私たち一人 一人が環境問題を観念的に捉えるだけでなく、身近な環境を通して受け止め る感受性をもつ必要があるのではないでしょうか。建物から一歩足を踏み出 すことをきっかけに、そんな感受性を育てていただけたらと願っております。
 お子さんをお持ちの方は、親の自分が自然に気付くことから、お子様の情 操を豊かにしてあげられるのではないでしょうか。中高年の方は適度に身体 を動かし、かつ一生続けられる自然観察を楽しみの一つとして加えられたら いかがでしょうか。
 とはいえ、自然観察を一人で始めるのは難しいも のです。サークル員に気軽に声をかけて下さい。当センターで基礎ができて いれば、奥多摩のようなより豊富な自然の中に行ったときにも、自然をより 深く感じることができる自分に驚くことでしょう。

 本小冊子の文章は星元雄、阿部宏、山口あずさが担当しました。絵は若松 倫夫、種子田富與、山口あずさ、星元雄が描きました。
 最後に緑の多い環境を残して下さった先輩の方々に感謝いたします。
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