2010年植物画カレンダー絵のコメント


表紙
ツバキ(アワベティ)
ツバキ科[Camellia japonica 'OurBetty']
 植物画講習会に、Tさんがお庭からご持参、みなさん
とご一緒に描きました。

1月
アオキ
ミズキ科[Aucuba japonica]
 「公園文化」という雑誌の依頼で、この花のない時
期に公園で植物スケッチの講習をすることになりました。
石神井公園を歩き回って探し、この赤い実と緑濃い葉を
題材に選びました。

2月
カワヅザクラ
バラ科[Prunus lannensiana 'Kawazu-zakura']
 伊豆の河津町で発見され、この町の2月の桜祭りには
観光客が押しよせます。大きめの花びらのオオシマザク
ラ系と濃い赤桃色のカンヒザクラ系の自然交配種と推定
されているようです。農協売店で購入。

3月
アブラナ
アブラナ科[Brassica rapa var. amplexicaulis]
 4鉢を購入、月曜昼と木曜夜、2回のアトリエ講習の
題材として使いました。別に切り花の菜の花も生協から
配達されたので見ると、葉の凸凹がより強く、同じ菜の
花でも違いがあるものだと感じました。

4月
ボケ
バラ科[Chaenomeles speciosa]
 個展会場に I さんが持参された花です。翌朝に描き
ました。枝先はもっと長く伸びて立派なのですが、構図
と時間の関係でこの程度にしました。

5月
バラ(ピース)
バラ科[Rosa hybrida]
 ナチスがポーランドに攻め入った年、リヨンで生まれ、
3年後ドイツ軍が迫る中、戦火から苗を守ろうと帰国する
米国領事に託された苗は米国で育ち、1945年4月新種と
して発表されました。席上ベルリン陥落の報が入り、そ
の場でピースという名が付いたそうです。殿堂入り第1
号の名花、誕生の瞬間でした。新宿御苑のバラ園で撮影。

6月
アジサイ
ユキノシタ科[Hydrangea marcrophylla] 
 「水彩画・花と実の混色手帖」に載せる際、葉の表
現が不満で描き直したくなりました。でもそのとき花はま
だつぼみ‥‥やや焦りましたが、一週間して満開になり、
滑り込みセーフ!  でも葉の表現はまだ研究途上です。

7月
ゼラニウム
フウロソウ科[Pelargonium × hortorum]
 ベランダで育ててきたゼラニウムです。身近にたくさん
ありながら、今回初めて植物画の題材として描きました。
8月
ハナタデ
タデ科[Polygonum caespitosum var. laxiflorum]
 花蓼という名にしては地味な野草ですが、拡大してみ
ると色も姿もなかなかいい花です。軽井沢で撮った写真
から描きました。

9月
ブドウ(巨峰)
ブドウ科[Vitaceae Vitis 'Kyohou']
 用意したレジュメの色が当日のブドウと違ったので、
その場で色を実際に調合してお見せしながら描きました。
粉を吹いた部分は空色を薄く重ね塗りしています。

10月
シラカバ
カバノキ科[Betula platyphylla var. japonica]
 Mさん宅のウッドデッキに落ちていた実を、受講生の
みなさんが揃われるまでの間に描かせていただました。

11月
タマネギ
ユリ科[Allium cepa]
 芽の出たタマネギを描くことにしましたが、購入したタ
マネギは待っても芽が出ません。友人からいただいたも
のからは、生き生きと緑のネギ葉が出てきました。。

12月
ヒメツルソバ
タデ科[Persicaria capitata]
 コンペイトウのような形の小さな花が赤白で可愛いし、
緑の葉が紅葉したのも鮮やかです。最近我が団地で増
えています。ホームのみなさんとご一緒に描きました。

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