技能の種類
《知覚力》
五感および第六感に関する判定に用いる技能です。
・一般分野:視覚(感応)、聴覚(感応)、嗅覚(感応)、味覚(感応)、触覚(感応)、霊感(霊力)
《観察力》
隠されたものや痕跡を発見したり、変化を察知するための技術です。
・一般分野:状態観察(判断)、対人観察(判断)、捜索(感応)、追跡(判断)
《資料情報》
書物や新聞から必要な項目を発見するために用います。
・一般分野:資料検索(感応)、データベース(記憶)
《音楽》
歌唱、音感、楽器演奏など、音楽全般についての判定に用いる技能です。
・一般分野:基本情報(記憶)、歌唱(感応)、音感(感応)、一般楽器(器用)
・専門分野:音楽知識(記憶/感応)、専門歌唱/各種(記憶/感応)、楽器/各種(器用)、作曲(記憶/感応)
《美術》
美術や工芸品の分野に関係する技能です。
・一般分野:基本情報(記憶)、美的感覚(感応)、作画(器用)、彫刻(器用)
・専門分野:専門美術/各種(器用/記憶)、美術知識(記憶/判断)、写真技術(器用/記憶)
《術法系統/各種》
術法を行使するための技能です。術法系統はそれぞれ個別の技能として扱われます。
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知覚力
五感および第六感に関する判定に用いる技能です。
○一般分野
・判定:視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、霊感
▼視覚(感応)
遠くのものや暗闇の中で何かを判別したりする時など、ものを正確に見るための能力です。視覚の判定には、周辺状況によっていくらかの修正が科されることがあります。視界が良好ならば問題ありませんが、周囲の明るさや遮蔽物の有無によって、いくらかのマイナス修正を受けることになります。
▼聴覚(感応)
扉や壁の向こうの音や離れた場所の音を聞き取ったり、騒がしい場所で特定の人物の声を聞き分けたりする場合の判定に用います。GMは状況によって難易度を決めて下さい。
難易度や修正値は、音源までの距離や周囲の音の大きさによって変化します。また、金属製の鎧などを身につけている場合は、回避修正の分だけ判定に修正を受けることになります。間に障害物がある場合も同様で、適当な修正値を与えて判定させて下さい。コップや紙筒を丸めてあてがうなどの工夫をした場合は、+1〜+2程度の修正をあげてもよいでしょう。
また、忍び足を行っている人物の足音が聞こえるかどうかという場合には、相手との対抗判定になります。周辺の騒がしさによっては、いくらかのマイナス修正を受けることがあります。
▼嗅覚(感応)
匂いをかぎわけるために用いる技能です。異臭に気づいたり、特定の香りを判別したりといった判定に用います。
▼味覚(感応)
味を正確に感じ取るための能力です。料理の味付けや、食品に混入された異物に気づいたりといった判定にも使用します。
▼触覚(感応)
何かに触ってみた感触から、温度や質感などが判断できます。また、スリを行われた場合に、それに気づくかどうかなどの判定にも使用します。
▼霊感(霊力)
虫の知らせや直感、あるいは霊の感知など、物事を霊的に感じる力のことです。霊感の強い者は、他の人が見えない霊が見えたり、危険が迫った時になんとなく悪寒を感じたりします。また、瘴気や術法のかかっている空間などでも、なんとなく嫌な感じがしたりすることがあります。
この技能は受動的に用いるもので、基本的にはGMの指示で判定を行って下さい。また、達成値がいくら高くても、原因が判別できるわけではありません。・対象:霊、瘴気、魔力、気配、殺気、術法、過去の強い思念、変異現象、奇跡と破滅など
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観察力
隠されたものや痕跡を発見したり、変化を察知するための技術です。
○一般分野(一般:判断/感応)
・判定:状態観察、対人観察、捜索、追跡
▼状態観察(判断)
その場所の状態や物体の変化に気づくためのものです。判定に成功すれば、当然あるはずのものが存在しないことや、逆にそこにあってはおかしい物品が存在するなど、ちょっとした状況の差違に疑問を抱くことができます。
積極的に違いを探そうとする場合を除いては、基本的にGMの指示で判定を行うことになります。この時は受け身で直感的な判断となりますので、与える情報はあまり直接的でない方がよいでしょう。また、全体に難易度を少し高めに設定しても構いません。
▼対人観察(判断)
ちょっとした仕草や口調、あるいは服装などから素性を判断するための判定です。変装に気づく場合にもこの判定を行います。
▼捜索(感応)
隠されたものや見つかりにくいものを発見する場合に用います。カモフラージュなどで意図的に隠蔽したものや、潜伏している相手を探し出す場合には、対抗判定で勝利しなければなりません。
捜索を行う場合、GMは難易度を教えずに判定を行わせて下さい。結果については、見つかったのか見つからなかったのか、それだけを告げることになります。
▼追跡(判断)
足跡や車輪の跡など、残されている何らかの痕跡から判断して後を追跡したり、移動距離や人数などを推測したりするための判定です。雨や風などで痕跡が薄れている場合は、いくらかの不利な修正を受けることになります。
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資料情報
書物や新聞から必要な項目を発見するために用います。図書館の書棚のような大量の資料の中から必要な書物を探し出すのも、1冊の本の中から斜め読みで目的の情報を探し出すのも、全てこの技能で判定を行います。
○一般分野(一般:記憶/感応)
・判定:資料検索
▼資料検索(感応)
文献や新聞記事などから、目的とする記載を効率よく検索する手腕です。GMは調べるものの程度によって、適当な難易度を設定して下さい。この技能の判定に失敗した場合は、検索に余分な時間がかかったり、あるいはまったく情報が得られなかったりします。
▼データベース(記憶)
自分もしくは部署などが保持している記録について思い出したり、その検索に用いることが出来ます。また、特定分野に関する情報が、どのような資料に記されているのかを知ることも可能となります。
対象となる範囲は、個人分野として獲得しているものまでに限られます。資料は個人として所有している必要はなく、自分の職場にある業務資料や私的活動に関係するものなども、検索の範囲として扱って構いません。・対象:個人、職業、図書館、書店、業種、学問分野、コレクション
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音楽
歌唱、音感、楽器演奏など、音楽全般についての判定に用いる技能です。
○一般分野
・判定:歌唱、音感、一般楽器
▼基本情報(記憶)
音楽や楽器に関する一般的な知識です。日常生活の範囲内で基本的な情報を知ることが出来ます。
▼歌唱(感応)
歌を美しく歌うための技能です。決まった歌詞を正確に歌うためには、GMが適当に設定した難易度以上の達成値を出さなければなりません。
▼音感(感応)
音を正確に聞き取り、判別するための能力です。音楽家になるには、この能力に優れている必要があります。
▼一般楽器(器用)
さしたる練習を行わなくても演奏できる楽器の場合、一般分野として扱っても構いません。
○音楽知識(専門:記憶/感応)
音楽の技法、曲、作曲家など、音楽分野に関する幅広い専門知識を得ることが出来ます。また、音楽に関して評価を行なう場合にも用います。
○専門歌唱/各種(専門:記憶/感応)
オペラやその他の特殊な歌唱法で歌をうたう場合の判定に用います。また、それぞれの曲や歌詞についての知識判定にも用いることが出来ます。
・種類:オペラなど
○楽器/各種(専門:器用)
楽器の演奏や整備(調律や簡単な修理など)を行うための技術です。ピアノや管弦楽器など、特別に練習が必要な楽器に適用されます。これは楽器ごとに別の専門分野として扱われますが、よく似た演奏方法の場合は同系統の楽器をまとめて扱って構いません。
・判定:演奏、整備...etc.
・種類:鍵盤楽器(ピアノ、オルガンなど)
弓弦楽器(バイオリン、チェロ、コントラバスなど)
発弦楽器(ギター、リュートなど)
金管楽器(トランペット、ホルンなど)
木管楽器(ピッコロ、フルート、クラリネットなど)
打楽器(ドラム、ティンパニなど)
○作曲(専門:記憶/感応)
作曲を行うために必要となる専門分野です。定型的な技法や世間一般の流行などを思い出すためには、【記憶】を基準とした判定を行ないます。実際に作曲を行なうための判定には【感応】を用いて下さい。
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美術
美術や工芸品の分野に関係する技能です。
○一般分野
・判定:美術感覚、作画、彫刻...etc.
▼基本情報(記憶)
美術全般に関する一般的な知識です。日常生活の範囲内で基本的な情報を知ることが出来ます。
▼美術感覚(感応)
色彩の違いや美的センスの善し悪しを判断したり、デザインを行う際に用いる技能です。
▼作画(器用)
絵を美しく、あるいは正確に描くための技術です。似顔絵を描いて人捜しをするような場合にもこの技能は役立ちます。しかし実物を見ずに描く場合には、《一般情報》の達成値を上回る値が出ても、それ以上に似た絵にはなりません。
▼彫刻(器用)
彫りものなどを美しく作成するための技術です。
○専門美術/各種(専門:器用/記憶)
特別な専門知識を必要とする美術工芸の技術です。一般の人には真似できない複雑な技法を要する美術分野や、美術品の修復などを行う場合は、専門分野として個別に習得する必要があります。
・種類:絵画、彫刻、版画、人形...etc.
○美術知識(専門:記憶/判断)
芸術分野に関する知識です。どの作品が誰の手によるものかといったことや、形式や画法、最近の流行、あるいは美術分野の歴史などを思い出すことができます。
また、これを身につけていれば、美術品の鑑定を行うことが出来ます。この場合は、【判断】の能力値を基準として判定を行って下さい。贋作を見破るためには、相手の偽造や作画などとの対抗判定になります。
○写真技術(専門:器用/記憶)
写真の撮影や現像に必要な技術です。この時代のカメラは撮影に時間がかかるのが普通で、現像や焼き付けにも専門的な知識が必要となります。軍隊など一部の機関では、感光時間を短くした改良型のカメラを導入しておりますが、一般的にはまだ出回っておりません。
・判定:写真撮影、写真現像、写真加工
▼写真撮影(記憶)
カメラを適切に扱い、美しい写真を撮影するための技術です。
▼写真現像(記憶)
現像や焼き付けといった暗室作業を行うことが出来ます。
▼写真現像(器用)
写真を彩色したり、加工・修正するための技術です。
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術法系統/各種
術法と呼ばれる魔術を行使するための専門技術で、術法系統ごとに個別の技能として扱われます。この技能には一般分野は含まれません。
○術法発動/各種(専門:各種)
術法を発動するために必要な技術です。発動に関する詳しい手順は、ルールパートの術法に関する項目を参照して下さい。なお、使用する能力値は術法系統によって異なりますが、1つの技能で用いるのは指定された1種類となります。
・対抗判定:精神抵抗
◇発動スタイル(各種)
術法を発動するための基礎となる精神集中の方法です。精神集中のみのスタイルと、補助動作を伴うスタイルの2種類があり、習得する際にどちらにするか決める必要があります。
アクションシーンで術法を発動させる場合は、その準備のために精神集中を行う必要があるため、フルアクションとして扱われます。また、精神集中のみを発動スタイルとした場合は、自動的にラウンドの最後に発動判定を行うことになります。
・精神集中
念を凝らすなど精神集中を主体とするスタイルです。念を凝らす、祈りを捧げる、凝視、手をかざす、といったものがこれに含まれます。・補助動作
身振りや呪文など、明確な物理的変化を交えたスタイルです。身振り手振り、呪言(聖言、竜語など)、印を結ぶ、宙に文字や紋様を書く、といった方法があります。補助動作を組み込んだスタイルの場合、ある程度の複雑な身振りや詠唱が必要とされます。単音節の言葉や指を振っただけでは発動の補助とはならず、精神集中のみの場合と同等に扱われます。
○術/各種(専門:各種)
術法発動の専門分野を獲得しただけでは、術法の発動を行うことは出来ません。実際の現象として精神の力を発現させるためには、それぞれの術法系統に含まれる術を個別に習得する必要があります。術の詳しい内容については、「術法データ」のパートを御覧下さい。
◇消費CP
術は専門分野に相当する存在ですが、消費するCPは[術レベル×1]ポイントとなります。
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