▼先史文明期/科学魔道時代(〜大変異現象)
科学魔道と呼ばれる高度な技術を操り、豊かな暮らしを送っていたと考えられている文明です。一般には先史文明と呼ばれており、大変異現象によって5000年ほど前に滅んだとされています。基本的に文書資料が殆ど残っていないため、この時代の情報は殆ど得られておらず、研究も殆ど進んでいない状況です。
▼空白期/古代文明期(〜前聖歴1072年)
大変異現象から聖母アリア出現までの期間のことで、歪んだ冬の時代と呼ばれることもあります。これも先史文明と同様に、具体的には殆ど知られていない時代となりますが、まれに遺跡と一緒に文書資料が発掘されることがあります。一般にこの時代の文明のことを、古代文明と呼んで前後の時代と区別します。
この頃は大変異現象による影響が強く残っており、人々は過酷な自然環境や変異体の脅威と戦いながら生活していたことでしょう。研究者によって意見は異なりますが、およそ3000年ほどの間、この苦しみの時代は続いたものと推測されています。
一部に遺跡が見つかることがありますが、大規模な集落跡や建物物が見つかるのは、大変異現象が起こってからだいぶ時間が経ってからのようです。なお、発掘された物品や生活の痕跡を調べても、その技術水準や文化様式はバラバラで、この時代の全容を把握することは非常に難しい状況です。また、文書などの記録も少なく、文字も幾つかの系統には分かれているものの、各地で異なるものが使われていたようです。
▼復興期/旧王国期(前聖歴1072年〜聖歴元年)
聖母アリア出現から聖歴の始まりまでを言います。この頃になると国家が成立し、現在のエルモア地方に存在する勢力の基礎が出来上がります。なお、エルモア共通語の原型となる文字(共通古語)は、この時代に聖職者を通じて各地に広まったものです。
▼発展期/聖歴(聖歴元年〜現代)
ユナスの降臨(聖歴元年)から現在に至るまでの時代です。聖歴以前と区別するために、新国家時代と呼ばれることもあります。
◇聖歴1期(聖歴元年〜200年代初頭)
ユナスの降臨から、聖歴200年代に入ってまもなくの辺りまでです。前聖歴に興ったイーフォン皇国、エクセリール王朝、メルレイン王国といった大国が姿を消し、小国家が乱立して争う時代となります。エリスファリア建国の聖歴224年を1つの区切りとする人が多いようです。◇聖歴2期(聖歴200年代中頃〜400年代前半)
エルモア地方とペルソニア大陸との交易がはじまった頃から、絶対王政の時代が始まるまでの時代となります。聖歴433年に都市国家半島で火山の噴火が起こり、これより数年のあいだエルモア全域で冷害が続き多数の餓死者が発生しますが、この辺りを1つの時代の区切りとする見方が主流のようです。◇聖歴3期(聖歴400年代中頃〜650年頃)
絶対王政の開始から市民革命が起こるまでの時代となります。後期になると科学技術も発達し、言語も現在使われているものに近づいて来ます。◇聖歴4期(聖歴650年頃〜現在)
ペトラーシャ、カルネアなどで市民革命が起こり、新しい国家制度が誕生してからの時代となります。ちょうどこの頃に蒸気機関が誕生し、産業革命が起こります。これ以降になると、現在のエルモア共通語が完全に浸透します。
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