飛狼
○判定
▼不明度:7
衝撃度:2▼判定技能
一般分野:動物知識(一般:記憶+生物知識)
専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:飛狼/ウィング・ウルフ
認識:変異体/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:北東部/森林、林縁部、山地、高原など
活動期:通年/昼夜行性
遭遇頻度:非常にまれ
出現数:単独
反応:敵対的▼外見:
コウモリ状の翼をもつ狼で、体長は150〜180cmくらいになります。体は黒く長い毛で覆われていますが、長い耳のふちには白い毛が生えていて、そこだけ非常に目だっています。▼概要:
コウモリ状の翼を持つ奇怪なオオカミで、これを使って空を飛ぶことができます。非常に獰猛かつ俊敏な生き物で、縄張りに侵入した者に対して無条件で攻撃を仕掛けます。凶悪な変異動物として忌避されており、見つけた場合は駆除するのが一般的な対応です。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:未分類(変異動物/哺乳類/六肢動物/イヌ類)
骨格上は竜に近い生物で、翼も骨格で形成されていて自由に可動します。分類学上は独立した地位に置かれ、未だに何の仲間か特定されておりません。翼がある以外にもオオカミとは習性が異なっており、イヌ類の中の完全に独立する種とする向きもあります。なお、翼の形状や体重、あるいは骨格から考えると、飛行時に体を支えられないという説もありますが、研究が進んでいないためはっきりとしたことはわかりません。▼詳細情報:
林縁部の茂みや倒木の陰、あるいは洞穴などを住処としています。そういうものがない地域では、岩陰や体半分ぐらいが埋まる穴を掘って、そこに体を埋めるようにして休息します。
基本的には単独で生活しており、半径10〜20kmくらいを基本的ななわばりとしていますが、実際はもっと広い地域を徘徊しています。中心となる区域以外は他の個体と行動圏を共有していますが、個体数が少ないので滅多に出会うことはありません。雌雄は遭遇しても争いにはなりませんが、オス同士の場合は積極的に相手を追い出そうとします。とはいえ、死に至るほど激しく戦うことはまれです。
肉食性で、普段は空を旋回するようにして移動していますが、獲物の小動物をみつけると急降下して攻撃を仕掛けます。通常はウサギ、ネズミ、鳥などを狙うことが多いようです。非常に獰猛な性質を持つ生き物で、縄張りに侵入した大型動物に対しては、無条件で攻撃を仕掛けます。そのため、ヤギやシカなどの大きめの動物を仕留めることも珍しくはありません。人間も例外ではなく、よほど大勢でなければ他の動物と同じように襲い掛かって来ます。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:10 敏捷:12 器用: ―
記憶: 5 判断: 5 感応:12 霊力: 9▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 9 精神値:15
自我抵抗: 5 自我値:11
生命抵抗:10 生命値:16▼行動力:17
▼移動力:20/空中20
▼状態変化:通常
知能:動物なみ
弱点:なし
属性:聖気
感覚:一般/夜目/嗅覚(強化+6)
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:格闘打撃10(牙:2/爪:1)
組打ち 10(牙:2/爪:1)▼回避
戦闘防御:12
反射回避:10
防御値: 1(体皮)▼戦闘方法:
大型の生物を相手にしても、まったく恐れることなく攻撃を仕掛けます。通常は脚などに噛み付いて移動手段を奪ったり、何キロも相手を執拗に追い回し、疲労したところを攻撃します。縄張りの外に出ることは滅多になく、獲物が行動圏内から逃げ切った場合は、それ以上追い回そうとはしません。しかし、非常に俊敏な生き物であり、相手の前に回り込むなどして巧みに逃げ道を塞ぎます。また、火や水を恐れたりすることもなく、木の上にいる相手にも飛んで攻撃を仕掛けることが出来るので、この怪物から逃げ切るのは容易ではないでしょう。
○特殊能力(専門:+2)
▼飛行(自動発動)
空中を浮遊し、自由に移動することができます。
○未知(不明)
ごくまれにですが、以下の特殊能力を持つ個体が存在するようです。
▼瞬動(自動発動)
運動に関する判定の達成値を2倍にすることができます。ただし、直接的な力比べなどに対して、この効果は適用されません。
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クモザル
○判定
▼不明度:4
衝撃度:2▼判定技能
一般分野:動物知識(一般:記憶+生物知識)
専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:クモザル/蜘蛛猿/スパイダー・モンキー
認識:変異体/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:全域、ペルソニア/森林。一般的に樹上生活
活動期:通年/昼行性
遭遇頻度:まれ
出現数:単独〜十数体
反応:中立〜敵対的▼外見:
手足が合わせて8本あり、目も4つという非常に奇妙な姿をした、体長120〜150cmほどの大型の猿です。手にあたる4本のうち2本は完全に武器となっており、骨が変化して先の鋭い角のようになっています。その下に位置する手は生活のためのもので、足は普通の4つ足で歩く動物のように前後に2本ずつ並んでいます。地の毛色は白ですが、背中側は薄い灰黄色で、顔はマスク状の黒い毛で覆われています。オスの頭は冠状の白い毛が生えています。▼概要:
手足が8本あるためクモザルと名付けられています。その容姿はまさに化け物のようで、変異体として忌避されています。人間の生活圏とは離れた場所で生活していますが、見かけた場合はすぐに駆除するのが一般的な対応です。
人間が相手でも大人数でなければ襲うこともあるため、狩人たちもなわばりの中にはあまり入り込まないようにしています。獲物を見つけると甲高い声を発して仲間に知らせるので、それでだいたいの居場所を特定することができます。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:未分類(変異動物/哺乳類/八肢動物/サル類?)
奇怪な体構造を持つ動物で、頭蓋骨と脊椎骨以外の基本的骨格を2体分もっています。通常の動物にはない骨もいくつか幾つか見られ、各部の骨をそれで連結しています。未分類の生物として保留されており、詳しい研究はまだほとんどなされておりません。▼詳細情報:
樹上生活をしており、長い手足と尾を有効に利用して移動します。ふさふさした白い毛に覆われた尾は丈夫で、これを木に巻き付けてぶらさがったりすることができます。地上を移動する時は4本の足だけで歩きますが、走る際には武器となる上の手以外のすべてを使って移動します。
数家族で群れをつくって生活をしており、樹上に木の枝を敷き詰めた巣をつくります。なお、クモザルは水が苦手なようで、巣も雨を避けるように屋根がついています。雨が降ると巣の中でじっとしており、決して外に出ようとはしません。泳げないわけではありませんが、水の中に入ると激しく暴れます。
雑食性で水分は主に果物や草から補給しますが、肉食の傾向が強いようで、多くの場合は昆虫や小動物を食料としています。また、獲物が少なく飢えている時には、鹿などの大型の動物も狙います。このような場合だけは、数家族が集まった十数頭ほどの集団で、協力して狩りを行ないます。この時は家族の長や見張り役が声を発して連絡を取り合い、巧みに包囲網を展開します。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:10 敏捷:13 器用: ―
記憶: 5 判断: 6 感応: 9 霊力: 6▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 6 精神値:12
自我抵抗: 6 自我値:12
生命抵抗:10 生命値:16▼行動力:15
▼移動力:13/樹上9
▼状態変化:通常
知能:動物なみ
弱点:水(忌避、興奮)
属性:聖気
感覚:一般/夜目/視覚(強化+4)
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:格闘全般10(刺角:3/牙:2/爪:1)▼回避
戦闘防御:13
反射回避: 9
防御値: 1(体皮)▼戦闘方法:
獲物を狩るときは、複数で包囲網を敷いて相手を襲います。この時、常に樹上に見張り役がいて、細かく位置を他の個体に教えます。こうして相手を完全に取り囲むと、本番の狩りが始まります。多くの場合は、相手に樹上からとびかかって、武器となる手を頭や背中に突き刺します。それが外れた場合は、すばやく相手を捕まえて押さえつけ、手で刺したり噛みついたりします。
○バリエーション(専門:+4)
・尾や頭も2つずつある個体を見たという報告があります。
・頬袋をもつ亜種がおり、その鳴き声は数キロ先まで届くといいます。
・かつては、大型で完全な単独生活をする色の黒い亜種がいたそうですが、最近では発見例がまったくなく、絶滅したものと考えられています。
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長爪猿
○判定
▼不明度:5
衝撃度:0▼判定技能
一般分野:動物知識(一般:記憶+生物知識)
専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:長爪猿/ロングネイル・モンキー
認識:一般動物/注意
利用:まれに毛皮など▼生息地域:全域(主に中部〜南部)、ペルソニア/森林、林縁部など。基本的には低地に住む
活動期:通年/昼行性
遭遇頻度:非常にまれ
出現数:単独〜数体
反応:中立▼外見:
頭胴長が150〜170cmあまりの白灰色の毛をもつ猿で、目の回りや手、それから尻尾は黒い毛で覆われています。丸い頭と扁平な顔をもち、耳は長い毛で覆われています。体は細身で、実際の大きさほどの威圧感はありません。薬指と小指がナマケモノのように大きく内側に向いており、これを木の枝にひっかけて移動します。房状の立派な尾は30〜50cmほどの長さがあります。▼概要:
長い爪を木の枝に引っ掛けて、ぶらさがったままの姿勢で移動します。樹上生活を基本としており、非常に素早く移動することが出来ますが、地面に下りた時は腕で這って動くしかできません。
野ウサギなどの小動物を見つけると、木の上から素早く飛びかかります。小型のシカなどを襲うこともありますが、人間に怪我をさせるようなことは殆どないようです。
○専門情報(専門:+2)
個体数が少なく猟の対象とされることも少ないので、詳しい生態はそれほど知られておりません。
▼専門分類:一般動物/哺乳類/サル類
▼詳細情報:
数百m四方の縄張りをもち、日中は枝をつたって徘徊しています。特定の巣は持たず、移動しながら餌を取り、疲れたら太い枝の根元にしがみついて眠ります。常に樹上で生活しているので腕の力は強く、非常に素早く動くことができます。逆に足の力は弱く、地面に下りた時は腕で這って動くしかできません。
一般には肉食と思われていますが、実際は雑食性です。小型の動物ばかりでなく、木の実や果物、それから昆虫などを捕食することもあります。前肢はものをつかむための構造になっていないので、獲物や木の実にはそのままかじり付きます。そのため、下にこぼしてしまうことも多いようで、これを狙う別のサルなども存在します。
樹幹で眠ることが多いので、下から見つけるのは非常に困難です。普段はあまり鳴かないので、発見するには移動する時の枝の動きや音で見極めなければなりません。この他、倒した獲物は茂みなどに引きずり込んでから食べるのですが、量が多いと食べ残したままで捨ててしまいます。これは他の動物の餌となりますが、探す時に食べ残しを目印にする研究者もいます。
なお、この猿は光るものを好んで巣に集める習性があります。これはオスがメスを惹きつけるための行動で、春先の繁殖期によく見られます。まれに狩人などが身につける金属類を狙って、上から飛びついて来ることがあるので、注意が必要となります。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:10 敏捷:11 器用: ―
記憶: 6 判断: 6 感応: 8 霊力: 7▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 7 精神値:13
自我抵抗: 6 自我値:12
生命抵抗:10 生命値:18▼行動力:14
▼移動力:樹上7/地上0
▼状態変化:通常
知能:動物なみ
弱点:地上での移動(移動困難)
属性:聖気
感覚:一般/夜目
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:格闘打撃 8(爪:2)
組打ち 10(爪:2/牙:1)▼回避
戦闘防御: 9/地上5
反射回避: 8/地上4
防御値: 1(体皮)▼戦闘方法:
木の上から飛び降りて獲物に襲い掛かり、爪を刺したり、抱きついたまま噛みついたりします。地上での移動力は低いので、一撃で獲物を捕らえられなければ、狩りはそのまま失敗となります。ですから、狩りの成功率はそれほど高くはありません。人間を襲うことは殆どありませんが、光り物を巣に集める習性があるため、ごくまれに攻撃されることがあります。
この猿は非常に声が大きく、敵に襲われたときは鳴き声をあげて仲間を呼びます。普段は群れをつくらず単独で生活しておりますが、お互いに近い区域にいて縄張りの一部を共有しており、危険に見舞われた時には助け合います。
○バリエーション(専門:+4)
・かつては、地上性の体の大きい亜種が存在したようです。しかし、近年では発見例がなく、絶滅したと考えられています。
・糞や尿をする時に、わざわざ地上近くまで降りてくる亜種がいます。
・冠状の頭毛を持つ亜種がセルセティアに存在します。ただし、冠毛はオスだけの特徴で、メスは通常の種と違いはありません。
○未知情報(不明)
日光浴を好むようで、特に朝は樹幹で太陽の光を浴びています。狩りを行うのは日がある程度高くなってからです。昼夜ともに活動したり夜行性のものもいるようですが、これは獲物とする動物によって変わるようで、種によるものではなく地域的な傾向のようです。
それから、特別な巣をつくる習性はありませんが、必ず特定の木で眠ります。この木にだけは他の個体を寄せ付けないようで、雌雄関係なく追い払おうとします。この他にも、何本か休息場所となる木を持っているようです。休息場所にもマーキングはするのですが、他の個体がここで休んでいたとしても、威嚇して追い出す程度のことしかしません。
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スベリコウモリ
○判定
▼不明度:6
衝撃度:1▼判定技能
一般分野:動物知識(一般:記憶+生物知識)
専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:スベリコウモリ/メガネコウモリ
認識:変異体/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:全域、ペルソニア/森林、林縁部、山地など
活動期:春〜秋/夜行性
遭遇頻度:まれ
出現数:単独〜数体
反応:中立〜敵対的▼外見:
1mほどの大型のコウモリで、翼開長は2mを軽く超えます。目が非常に大きいのが特徴で、メガネコウモリと呼ばれることもあります。また、通常のコウモリよりも体が太く、ずんぐりした体つきをしています。▼概要:
このコウモリは血を吸うことで栄養を得ており、木の上から飛びかかって獲物を襲います。一般に吸血鬼の眷属と考えられており、人々に忌避されています。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:一般動物/哺乳類/コウモリ類
一般には変異動物として恐れられていますが、研究者の間では一般動物という説が有力になりつつあります。しかし、宗教的な見解から、未だにこれを変異体や吸血鬼の仲間として扱う研究者も決して少なくありません。▼詳細情報:
一般のコウモリとは異なり、体が重くて飛ぶことができず、木の間を滑空して移動します。そのため、羽ばたくことはほとんどなく、方向転換のためにわずかに翼を動かすだけとなっています。巣をつくる習性はなく、日中の暑い時間は、枝の繁茂する中で幹にしがみついて休んでいます。1日の殆どの時間を身動きせずに過ごし、夕方の涼しい時間になってから活動をはじめます。
子育ての時期以外は基本的に単独生活となります。縄張りを持つようですが、一部を他の個体と共有しているようで、まれに獲物の奪い合いなどが発生することがあります。冬季は大木の洞などを巣として、冬眠に入ります。獣狩りなどは、この時を狙って駆除することが多いようです。
チスイコウモリなどと同様に血液食で、木の上で気配を消しながらじっと獲物を待ち、下を動物が通りかかると滑空して襲い掛かります。非常に遅いとはいえ地面を歩くことができ、血を吸って満腹になると木の根本まで這ってゆき、上に登って次の獲物を待ち構えます。あまり大きな獲物よりは、せいぜい自身と同じ程度の大きさまでの、ウサギや鳥といった小型の動物を襲うことが多いようです。ただし、空腹に耐えられなくなった時は、シカなどの大型の草食動物を狙うこともあります。また、ごくまれにですが人間が噛み付かれることもあるようです。▼感染:
この動物の恐ろしいところは、脳炎など幾つかの病気を媒介することです。これは飲んだ血を吐き出して子供や子育てをするメスに与えることや、血を吸った後の屍体を食べた他の動物が感染することが理由のようです。媒介速度は非常に速く、なおさら人々に忌避される結果になるようです。家畜にかみついて広まった疫病のため、町が幾つか滅んだ記録もあります。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力: 6 敏捷: 9 器用: ―
記憶: 3 判断: 4 感応: 8 霊力: 6▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 6 精神値:12
自我抵抗: 4 自我値:10
生命抵抗: 6 生命値:10▼行動力:12
▼移動力:地上0/樹上5/空中17(滑空)
▼状態変化:通常
知能:動物なみ
弱点:強光(悪影響:運動−2)
属性:聖気
感覚:一般/夜目/視覚(強化+6)
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:格闘打撃 6(牙*気絶武器:0)
特殊攻撃:張り付き 4(牙*気絶武器:0)▼回避
戦闘防御: 7
反射回避: 6
防御値:なし▼戦闘方法:
木の下を獲物が通った時に滑空してとびつき、しがみついたまま鋭い牙で噛み付きます。あまり大型の動物は狙わないのですが、空腹の場合は人間にも噛みつくことがあります。地上での移動力は殆どないに等しいので、振り払うことができれば、逃げるのも倒すのもそれほど難しくはないでしょう。
○特殊能力(不明)
▼滑空飛行(自動発動)
樹上などからジャンプして、目的地まで滑空して移動することが出来ます。▼気配消し(自動発動)
気配消しの能力を持っており、術法を除くあらゆる手段からの感知を逃れます。ただし、この効果は動くと消えてしまいます。
○バリエーション(専門:+4)
・群れをつくる小型の種がおり、集団で動物を襲うという噂があります。襲われたウシやシカの死体には無数の咬み傷が残っており、それがスベリコウモリの歯形と類似しているそうです。
・吸血鬼の配下となり、人間を襲う種がいるという噂です。しかし、研究者たちはこれを信憑性のない噂と考えています。
○未知情報(不明)
超音波のレーダーで物体の位置をとらえるのが一般のコウモリですが、このコウモリの場合は通常の視覚だけで周囲のものを認識しています。そのかわり目を非常に大きくすることで、集光能力を高めています。
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鬼モモンガ
○判定
▼不明度:5
衝撃度:1▼判定技能
一般分野:動物知識(一般:記憶+生物知識)
専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:鬼モモンガ
認識:変異体/注意/忌避
利用:なし▼生息地域:全域/森林、主に樹上生活
活動期:通年/夜行性
遭遇頻度:非常にまれ
出現数:単独
反応:敵対的▼外見:
基本的な体の構造はモモンガと同じですが、頭胴長は80cm以上にもなります。毛の色は茶褐色〜灰色をしており、お腹は真っ白です。皮膜を広げると1平方mくらいの面積になります。この動物の最大の特徴は、外見上は頭と呼べる器官がなく、顔が腹の中央部に位置していることです。顔が鬼族に似ていて牙も長いため、鬼モモンガと呼ばれています。▼概要:
木の上で生活しており、単独で活動します。木々の間を滑空して移動することができ、その他の特徴もよく似ていることから、モモンガの一種とされています。しかし、肉食で攻撃的な性格をしており、滑空する以外には全く別の生物と考えて構いません。
滑空は危険な動物から逃げるためというより、狩りをするための能力といった方がよいでしょう。一般にはネズミなどの小動物を狩りますが、あまり目がよくないらしく、動くものに間違って飛びついてしまうことがあります。そのため、まれに狩人などが首や頭を囓られ、怪我をしてしまうことがあるようです。奇怪な姿とこの習性から、変異動物として忌避されています。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:変異動物/哺乳類/単独種
非常に奇怪な骨格を持つ動物で、頭蓋骨が胴の中央部に位置しています。これは肋骨と半ば融合した形になっており、周囲を軟骨で覆われている部分もあるようです。本来は頭部となる場所には、小さな臓器や感覚器官と思われるものがついていますが、機能はまったく不明のままです。そのため、完全に分類不能の変異動物とされ、独立した属として扱われています。▼詳細情報:
通常は単独生活を送っており、半径数キロほどの非常に広いなわばりを持っています。なわばりは複数の個体で共用しており、出会っても警戒し合う程度で、攻撃を行うということはありません。移動は滑空を主体としたもので、最長では100m以上の距離を滑空したという記録もあります。もちろん、身軽で木登りも得意で、枝の上を走り回る姿も目撃されています。なお、手足の関節はサルによく似ており、ものをつかむことも可能です。捕らえたネズミを手でつかんで、石に叩きつけて殺していたという報告もあります。それから、獲物は茂みの中に隠れて食べるのですが、食べ残しを地面を掘って隠すこともあるそうです。
普段はあまり枝先には止まらず、根本の方に座っていることが多いようです。周囲の音を聞くときに皮膜を広げる習性があるようで、その時は白いお腹を見せるので見つけやすいようです。それから、警戒している時には「ジュッ、ジュッ」という短い鳴き方をするのですが、早春の繁殖期になると「ジージー」という虫によく似た声を響かせます。声はそれほど大きくないので、通常は鳥の声などにまぎれてしまうことが多いのですが、動物の少ない春先の森ではよく響き渡ります。
滅多に地上には降りてこないので、姿をとらえるには樹上をくまなく探すか、鳴き声を聞き分けるというのが有効のようです。また、樹洞を巣にしており、巣の入り口にお尻を出して糞や尿をするクセがあるので、それを手がかりにすることもできます。しかし、狩りは決して巣の近くではしません。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力: 6 敏捷: 9 器用: ―
記憶: 4 判断: 4 感応:11 霊力: 6▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 6 精神値:10
自我抵抗: 4 自我値:10
生命抵抗: 6 生命値:10▼行動力:15
▼移動力:地上9/樹上7/滑空21
▼状態変化:通常
知能:動物なみ
弱点:なし
属性:聖気
感覚:一般/夜目
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:格闘打撃 6(牙*気絶武器:1/爪*気絶武器:0)
組打ち 6(牙*気絶武器:1/爪*気絶武器:0)▼回避
戦闘防御: 9
反射回避: 9
防御値:なし▼戦闘方法:
下を獲物が通った時には滑空して頭にはりつき、皮膜で顔を塞いだまま噛みつきます。鋭い爪をもっており、獲物の目などの感覚器官を積極的につぶそうと試みます。人間を獲物とすることはないのですが、間違って襲いかかることはまれにあります。その時でも感覚器官を狙うことが多いため、油断していると取り返しのつかないことになります。大型の獲物とわかっても、攻撃を受けるまでは相手を放そうとはしません。
この怪物を狩る時は、顔が腹の下側を向いているので、背後から狙うのが定石となります。また、警戒して音を聞く時は顔が露出するので、そこを狙い撃つのも常套手段です。
○バリエーション(専門:+4)
・顔のない個体を見たという話もありますが、誰もが噂に過ぎないと考えています。
・集団で大型の獲物を狙う群れがいたという報告があります。
・外見は通常のモモンガに見える個体で、円形の口だけが胴の中央部にあるものが捕獲されたことがあります。
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黄金羊
○判定
▼不明度:12
衝撃度:0▼判定技能
一般分野:動物知識(一般:記憶+生物知識)
専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:黄金羊/金毛羊/ゴールデン・シープ
認識:変異動物/不定
利用:現在のところは利用されておりません。しかし、これを手に入れて利用したいと考える者は少なくないようです。▼生息地域:絶対変異地帯
活動期:不明
遭遇頻度:きわめてまれ
出現数:不明
反応:不明▼外見:
金色に輝く10cmほどの長さの毛をもつ羊で、頭頂を覆うように立派な角が生えています。体長は120〜150cmほどで、体高は80〜100cmほとになります。体毛以外には普通の羊とほとんどかわるところはありません。▼概要:
黄金色の羊毛を持つ不思議な動物で、変異動物と考えられています。この羊毛は抜け落ちると本物の黄金に変化します。これが単なる噂ではない証拠に、ユノスの博物館にはこの羊の毛と考えらる黄金の糸が収蔵されています。
この動物は絶対変異地帯に生息しているため、目撃例もほんの数例ほどしかなく、生態はまったくわかっておりません。単独で生活しているらしいという報告がありますが、確認がとれているわけではありません。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:変異動物/哺乳類/ヤギ・ヒツジ類
▼詳細情報:
専門的な研究は一切なされていない生物です。ただ、抜け落ちた毛といわれているものが、本当に黄金であるということだけは確認されています。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力: 8 敏捷: 9 器用: ―
記憶: 4 判断: 5 感応: 9 霊力: 9▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 9 精神値:15
自我抵抗: 5 自我値:11
生命抵抗: 8 生命値:14▼行動力:14
▼移動力:21
▼状態変化:通常?(実際:通常)
知能:動物なみ?(実際:動物なみ)
弱点:なし?(実際:なし)
属性:聖気?(実際:聖気)
感覚:一般?(実際:一般/夜目/視覚+4)
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:格闘打撃 7(角:2)
特殊攻撃:転倒攻撃 8(体当たり:―)
突進攻撃 7(角:2+)▼回避
戦闘防御: 7
反射回避: 7
防御値: 3(黄金毛)▼戦闘方法:
大型の肉食獣を相手にしてもひるむことなく、勇猛に戦ったという記録が残されているだけです。野生の羊のオスがメスを争って戦う時のように、角を向けて相手に突進するようです。
○特殊能力(専門:+2)
▼黄金化(自動発動)
能力:― 作用:難易度2 対抗:精神抵抗
距離:接触 時間:永久 範囲:1対象
効果:角と接触した対象の構成物質を黄金に変えてしまいます。
○バリエーション(専門:+4)
・角の数が2本ではなく、4本や6本という種類もいるという噂です。
・毛の長さが20cmを超える種がいるという噂です。
○未知(不明)
羊毛はそのままの状態でも金属のように固いのですが、これが抜け落ちると本物の黄金に変わります。この黄金というのは、実は本当の黄金や真金とは違う性質を示す別の金属なのですが、現在のエルモア地方の科学力ではこれを解明することはできません。
角には黄金をつくりだす能力があり、生物、非生物にかかわらず黄金に変えてしまいます。これは呪いの一種で、魔力解除の術法では解呪することはできません。この呪いの力のため、集団で生活することは不可能であり、他の羊にみられるような雌などを争って角で戦うという行動もみられません。
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