概略
○解説人口増加の一途にある現在のエルモア地方では、それに比例して犯罪も増加する傾向にあります。特に都市では犯罪件数が急増しており、取り締まる側の人手が不足しているのが現状です。これは都市に人が集中することに比例して、逆に仕事にあぶれる人間も増えてきたということが原因です。食べるのに困った貧民街の住人たちは、やむを得ず犯罪に手を染める結果になります。また、親のない都市浮浪児たちが、スリやかっぱらいでその日の糧を得るのは、彼らにとっては当たり前のことです。黙っていても天から食事が降ってくるわけではないのです。 ○条件犯罪者になるために特に必要な条件はありません。ただし、縄張りの問題がありますので、土地によってはどこかの組織に属している必要があります。 ○注意点犯罪者としてプレイに参加する場合、その立場を他のキャラクターに明かせないこともあるでしょう。それがシナリオの妨げになると考えられる場合には、GMはプレイヤーにやめてもらうように言いましょう。 ○コネクション 犯罪者の間にもそれなりのルールというものが存在します。相互に助け合うこともありますし、犯罪者同士が無用の争いで消耗することになっては不都合だからです。そのための互助組織として裏組合というものが古くからあり、その地域で犯罪を行うには組合の許可を得なければなりません。もし組合に登録せずに犯罪を行えば、何らかの制裁を受ける可能性があります。そのかわり、逃げている時には組織に匿ってもらえますし、必要な情報を安く手に入れることもできます。 先頭へ
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強盗
○解説 他人の家に押し入ったりして、金品を強奪する犯罪者です。多くは徒党を組んで標的を囲み、手際よく犯行を押しすすめます。ナイフや銃で脅したり、時には相手を殺害することさえあります。 ▼押し込み強盗 ▼追い剥ぎ ▼街道強盗 ▼郵便強盗 先頭へ
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暗殺者
○解説 依頼によって暗殺を行うプロの殺し屋です。個人で活動する者もいますが、多くは暗殺者ギルドに属しています。それぞれ得意な技をもっており、殺しの手法も様々です。毒物を専門に使う者もいれば、銃器による狙撃で標的を暗殺する者もいます。共通しているのは、自分の存在を隠すための巧みな技を身につけているということでしょう。標的に気づかれた時点で暗殺は失敗なのです。ですから、夜陰に乗じて暗殺を行う者は忍び込みの技術に長けておりますし、一般市民や知り合いに変装して標的に近づく者もいます。それどころか、相手を油断させるために子供を暗殺者として使うことさえあります。貴族や政治家は常に暗殺に備えて、護衛を雇って近辺を警護させるわけですが、その護衛の一人が暗殺者である可能性もあるのです。 ○条件暗殺者ギルドで訓練を受けてから働くのが普通です。年齢や資格には制限されず、純粋に技術のみで評価されます。 ○注意点犯罪者の中でも、とりわけPCには向かない職業です。ほとんどNPC専用といっていいでしょう。 ○コネクション暗殺者ギルドに属している場合は、そこからターゲットに関する情報が入ってきます。しかし、個人で働いている暗殺者は、自力で全ての情報を集める必要があります。多くは裏社会の情報屋などを当たることになるでしょう。貴族などに仕えている場合は、主の人脈を利用することが可能です。 ○術法あまり多くはないのですが、術法を使う暗殺者も存在するようです。
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いかさま賭博師
○解説 鍛えられた手技でいかさまを行い、賭け金をせしめるのがいかさま賭博師の仕事です。楽して金を儲けるために賭博という手段を選んだ者もいれば、賭博の魅力にとりつかれて道を踏み外した者などがいます。彼らの技は芸術的とさえ評していいほど鮮やかで、いかさまとわかっていてさえそれを見破ることは困難です。また、賭博の駆け引きも心得ておりますし、適度に負けてみせる演技も巧妙です。彼らは賭場をステージにする役者であり、アーティストでもあるのです。 ▼放浪賭博人 ▼見せ物賭け屋 ▼いかさまディーラー 先頭へ
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詐欺師
○解説 他人を騙して金品を巻き上げる犯罪者で、演技や口先の技術が達者でなければなりません。彼らの仕事は嘘によって成り立ちます。虚構の存在をいかに本物らしく見せ、どれほど素晴らしいものかを雄弁に語って人々をその気にさせるのです。当然ながら身分や素性を偽らなければなりませんし、時には書類を偽造したりする必要もあります。 先頭へ
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盗人
○解説他人に気づかれぬようこっそりと金品を盗み出すのが盗人の主な仕事です。銀行などを専門に狙う金庫破りや、店先から品物を掠める小物狙い、それから置き引きやスリといった者もこれに含まれます。多くは裏組合に属しており、必要な技術を組織から学んだり、仕事に必要な情報を手に入れたりすることができます。盗品を売りさばく故買屋も通常は裏組合が経営しておりますので、そういった意味でも裏社会に通じている必要があるのです。 ▼犯罪親方 ○注意点盗人の中には術法を使える者も存在します。これらは裏組合で管理されているものですが、どの組合でも教えてくれるというわけではありません。比較的術法の普及している国家で、しかも大きな都市でもなければ術法を習得することはできないでしょう。また、術法の素養がある者も限られますので、全体の割合としてはほんの一握りの存在となります。 ○術法
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闇商人
○解説盗品や麻薬の売買など、裏社会での流通に携わる人間です。闇商人にも専門があり、それぞれ自分が取り扱う分野の商品に対する深い知識を持っています。多くは裏組合などの組織に属しており、裏社会のしきたりにも詳しいのが普通です。闇商人には縄張りがあり、それを侵す者は何らかの処罰を受けたり妨害が行われるでしょう。 ▼故買屋 ▼密輸商人 ▼売人 先頭へ
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ギャング
○解説 新興の組織的暴力団のことで、麻薬の売買や密輸などの裏取引や暴力行為によって金銭を稼ぎます。裏組合とよく似た組織なのですが、盗みを主体とした犯罪は少ないようです。古くからある裏組合とは対立しており、徐々にその勢力を広げつつあります。主に歓楽街を牛耳っており、表向きは酒場やカジノなどの娯楽施設や普通の会社を経営しています。もちろん、そちらの方で利益を上げることも決して忘れません。 先頭へ
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怪盗
○解説 正体不明の盗賊の総称で、多くは他に表向きの職業を持っています。義賊や世間を騒がすことを目的とする愉快犯や、あるいは犯罪そのものを芸術と考えていて、複雑なトリックで人々を欺くことに熱意を向ける者など、様々なタイプの怪盗が存在します。共通しているのは、彼らは世間一般の盗人とは違って、金銭だけを目当てに犯行に及んでいるわけではないということです。困っている人を救うためだとか、華麗な手口などの付加価値を大事にするなど、何か他に目的があるのが普通です。 先頭へ
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