魔力操作系


説明  術法の原点といわれている系統で、魔力を操ることにより術法を制御することを可能とします。単体で使われることはあまりなく、これ自体を社会的に役立てるような使い方もほとんどないでしょう。捜査や鑑定、あるいは防御的な使用法が主体となり、依頼を受けて行使するのが普通です。
能力値  霊力
認識  一般術法
使い手  魔力使い
行使制限  なし
習得方法  一般:聖母教会×/法教会△/マイエル教×/エリスファリア国教会△/術法協会×
 異端:裏組合○/暗殺ギルド△
スタイル  補助動作:術法を行使する際には、通常は複雑な身振り手振りが必要となります。
 ○魔力感知○魔力抵抗○魔力増幅○魔力減少○魔力そらし○魔力解除○抵抗力付与△感知防御△霊力判定△魔力のとばり△魔力返し△持続倍加△隠術△術法判別△術法隠し△魔力隠し△魔装防御△魔道標印△魔力封じ△魔動感知△術法無効化△術法奪取△全術解除△呪法解除×呪化×魔力障壁×術法封じ×術法伝授×魔術込め×魔力込め×永久化×魔力結界


○魔力感知

 レベル:1  タイプ:感知
 距離:術者  持続時間:12ラウンド  効果範囲:半径5m
 魔力の数や方向を感知することができます。この術法の持続時間内であれば、術法をかけられた対象を特定することができますが、術の種類や内容までは特定できません。術法によって魔力を隠されている場合には、対抗判定で勝利しなければなりません。

○魔力抵抗

 レベル:2  タイプ:通常
 距離:10m  持続時間:12ラウンド  効果範囲:1対象
 魔力に対する抵抗力を高めます。これにより、術法や特殊能力に対する精神抵抗に+2の修正を得ることができます。

○魔力増幅

 レベル:2  タイプ:通常
 距離:10m  持続時間:12ラウンド  効果範囲:1対象
 魔力が集中しやすい力場をつくり出します。対象が術法を使用する際、その判定に+2の修正を得ることができます。

○魔力減少

 レベル:2  タイプ:通常
 距離:10m  持続時間:12ラウンド  効果範囲:1対象
 魔力の集中を阻害します。対象は術法を使用する際の判定に、−2の修正を受けることになります。

○魔力そらし

 レベル:2  タイプ:通常
 距離:10m  持続時間:10分  効果範囲:1対象
 持続時間中にかけられた1つの術法を無効化することができます。対象にかけられた術法の達成値が、魔力そらしの達成値を下回っていた場合は、その術法の効果はあらわれません。ただし、無効化できたかどうかにかかわらず、最初の1つの術法がかけられた時点で、魔力そらしの効果はなくなってしまいます。

○魔力解除

 レベル:2  タイプ:通常
 距離:10m  持続時間:永久  効果範囲:半径3m
 効果範囲内に働いている1つの術法の効果を解除することができます。魔力を解除するためには、目標とする術法の達成値に対抗判定で勝利しなければなりません。なお、この術によって呪詛を解除することはできません。

○抵抗力付与

 レベル:2  タイプ:通常
 距離:影響範囲  持続時間:永久  効果範囲:1対象
 物品など抵抗判定を試みることができないものに、術法に対する抵抗力を持たせることができます。術をかけた時の達成値を、物品の抵抗判定の達成値として扱います。この術はもともと抵抗力をもっているもの(生物など)には効果をあらわしません。なお、この術をかけた際に自動的成功などが出たとしても、達成値をそのまま数値として適用するだけになります。

△感知防御

 レベル:2  タイプ:通常
 距離:影響範囲  持続時間:12時間  効果範囲:1対象
 感知や探索を行なう術の効果を妨害することができます。対抗判定に勝利すれば術の結果をすべて無視することができ、存在を気づかれずにすみます。

△霊力判定

 レベル:2  タイプ:通常
 距離:影響範囲  持続時間:一瞬  効果範囲:1対象
 対象の霊的な力の強さを調べ、術法の素養があるかどうかを判別することができます。対抗判定に勝利すれば、相手の霊力の能力値を知ることが可能です。

△魔力のとばり

 レベル:3  タイプ:通常
 距離:術者  持続時間:6ラウンド  効果範囲:半径10m
 一定空間内での術法の使用を妨害します。効果範囲内での術法の判定には、自動的に−3の修正を受けることになります。

△魔力返し

 レベル:3  タイプ:通常
 距離:術者  持続時間:6ラウンド  効果範囲:術者
 対象の周囲に魔力の障壁をつくりだし、術法を相手に跳ね返すことができるようにします。対抗判定で勝利した場合、術はかけた本人に跳ね返ります。相手がこれを避けるためには、自分がかけた術に抵抗しなければなりません。

△持続倍加

 レベル:3  タイプ:通常
 距離:影響範囲  持続時間:一瞬  効果範囲:術法1つ
 その時点で効果を発揮している術法の持続時間を、2倍に引き延ばすことが出来ます。ただし、相手が術法をかけた際の達成値との対抗判定に勝利しなければなりません。なお、この時に倍加する持続時間は残り時間ではなく、最初に術をかけた時点の持続時間となるので注意して下さい。

△隠術

 レベル:3  タイプ:通常
 距離:術者  持続時間:一瞬  効果範囲:術法1つ
 複合発動を使用して他の術と同時にかけた場合、相手に何も感じさせずに術法をかけることができます。隠術に対する抵抗に失敗した者は術をかけられたことに気づきません。ただし、術を行使している姿を見ていたり、あるいは術の効果そのものが現象として認識できる術の場合は、間違いなく気づかれてしまうでしょう。

△術法判別

 レベル:3  タイプ:通常
 距離:術者  持続時間:一瞬  効果範囲:半径3m
 効果範囲内にかかっている術法の種類、名称、効果などを判別することができます。ただし、他の術法によって魔力や種類が隠されている場合は、対抗判定で勝利しなければ内容を知ることができません。

△術法隠し

 レベル:3  タイプ:通常
 距離:10m  持続時間:永久  効果範囲:半径3m
 効果範囲内にかかっている術法の情報を判別できなくします。術法判別をかけた場合でも、対抗判定で勝利しなければ術法の種類や効果がわからなくなります。ただし、魔力の存在を隠せるわけではありません。

△魔力隠し

 レベル:3  タイプ:通常
 距離:10m  持続時間:永久  効果範囲:半径3m
 効果範囲内に存在する魔力を全て隠すことができます。術法による感知との対抗判定に勝利すれば、魔力を帯びているものや、かかっている術法の存在を全く気づかせずにいることができます。

△魔装防御

 レベル:3  タイプ:通常
 距離:10m  持続時間:6ラウンド  効果範囲:1対象
 霊的な力場で対象を包みこみ、魔力の影響を減少させます。精神抵抗で防ぐことが出来る影響の達成値や効果値を、自動的に3点減少させることができます。

△魔道標印

 レベル:3  タイプ:通常
 距離:影響範囲  持続時間:1日  効果範囲:1対象
 対象と術者の間に霊的な通路をつくります。これにより、データで設定されている距離に関係なく、対象に術法をかけることが可能となります。

△魔力封じ

 レベル:4  タイプ:通常
 距離:10m  持続時間:6ラウンド  効果範囲:1対象
 相手の術法を封じることができます。この術がかかっている間は、目標はあらゆる術法を行使することができなくなります。

△魔動感知

 レベル:4  タイプ:感知
 距離:術者  持続時間:6ラウンド  効果範囲:半径50m
 効果範囲内の魔力の数や方向を感知することができます。どのような種類の魔力が発せられているかを特定することも出来ますが、術の種類や内容までは特定できません。せいぜい術法、霊子物質、怪物の特殊能力といった程度の分類となりますし、それらの判別方法は経験して身につけてゆくしかありません。最初の時点では違う形態の魔力として感じられるだけとなります。なお、術法によって魔力を隠されている場合には、対抗判定で勝利しなければなりません。

△術法無効化

 レベル:4  タイプ:通常
 距離:影響範囲  持続時間:3ラウンド  効果範囲:1対象
 対象にかかる全ての術法を無効化することができます。達成値にかかわらず、全ての術の効果は自動的に消滅してしまいます。ただし、対象自身は術法を発動させることが可能です。

△術法奪取

 レベル:5  タイプ:通常
 距離:10m  持続時間:一瞬  効果範囲:術法1つ
 効果が消滅していない術を奪い取り、自分の任意の場所や対象にかけなおすことができます。ただし、相手が術法をかけた際の達成値との対抗判定に勝利しなければなりません。改めてかけ直す時の達成値や距離などの要素は、最初にかけられた時のままになります。

△全術解除

 レベル:5  タイプ:通常
 距離:10m  持続時間:永久  効果範囲:半径3m
 対抗判定で勝利すれば、効果範囲内の全ての術法の効果を解除することができます。ただし、対象とする術の効果範囲が全術解除の範囲にすべておさまっていなければなりませんし、呪詛を解除することもできません。

△呪法解除

 レベル:5  タイプ:通常
 距離:影響範囲  持続時間:永久  効果範囲:1対象
 術法や特殊能力などによる呪詛を解除することができます。解呪に成功するためには、相手の達成値(あるいは呪詛の難易度)との対抗判定に勝利しなければなりません。

×呪化

 レベル:6  タイプ:呪詛
 距離:影響範囲  持続時間:永久  効果範囲:術法1つ
 これから発動する術法、あるいはすでにかかっている1つの術を呪詛に変えて、魔力解除では無効化できないようにします。解呪のためには、呪法解除(魔力操作系)か呪詛払い(浄化系、霊媒系)の術を用いなければなりません。呪化の術に成功するためには、目標とする術の達成値に対抗判定で勝利する必要があります。

×魔力障壁

 レベル:6  タイプ:通常
 距離:10m  持続時間:6ラウンド  効果範囲:半径5m
 術法を全く行使できない空間をつくることができます。効果範囲内ではその種類や達成値にかかわらず、あらゆる術を使用することができなくなります。外部で使用した術法も、この空間には一切の影響を及ぼすことはできません。また、既にこの空間で発動している術も、対抗判定で勝利しなければ一時的に効果を停止されてしまいます。

×術法封じ

 レベル:6  タイプ:呪詛
 距離:接触  持続時間:永久  効果範囲:1対象
 対象が習得している1種類の術法を永久に使用できない状態にします。ただし、術者は対象とする術のことを把握していなければならず、魔術学の判定に成功するか、あらかじめ知っている人から術の内容についての情報を得ていなければ、術を封じることはできません。

×術法伝授

 レベル:7  タイプ:通常
 距離:接触  持続時間:永久  効果範囲:2対象
 1対象が習得している術を、他の対象に確実に習得させることができます。伝授しようとする術レベルを難易度とした術法の判定に成功すれば、相手は習得時間0で術を身につけることが可能となります。ただし、習得する側は通常と同じようにCPを消費しなければなりませんし、同じ種の生物間でしか効果を示しません。

×魔術込め

 レベル:8  タイプ:通常
 距離:接触  持続時間:10分  効果範囲:1対象
 何かの物品に1つの術を込めて、誰でもその術法を使えるようにすることができます。対象とするものは非生物に限られ、術法がこめられた物品を術具と呼ばれます。この術法をかける時は、複合発動の技能を使用して目的とする術法を同時にかけなければなりません。
 込められた術は、術者が指定した条件が充たされた時に発動します。発動の際には、術具を使用した者が精神値を消費しなければなりません。判定値は術具を作成した際の達成値となります。

×魔力込め

 レベル:8  タイプ:通常
 距離:接触  持続時間:永久  効果範囲:1対象
 何かの物品に、成功値ポイントまでの精神値を宿すことができます。この時に消費した術者の精神値は永久に回復しません。宿した精神値は、その物品に接触していれば誰でも自由に使用することができ、減少した分は1日につき1ポイント回復します。

×永久化

 レベル:9  タイプ:通常
 距離:10m  持続時間:永久  効果範囲:術法1つ
 術法の効果時間を永久化することができます。あらゆる術に対して使用することが可能です。ただし、対象となる術法の持続時間が一瞬である場合には、複合発動の補助技能を使用して同時にかけなければなりません。

×魔力結界

 レベル:10  タイプ:通常
 距離:0  持続時間:永久  効果範囲:半径10m
 魔力の発現を阻害する結界を張ることが出来ます。この空間で魔力を行使したり、外部から魔力の影響を及ぼす場合は、対抗判定で勝利しなければなりません。また、既にこの空間で発動している術も、対抗判定で勝利しなければ効果を消されてしまいます。


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