亜人地域


 


○概説

 エリスファリア、ジグラット、ルワールの3国に囲まれた山地にあります。ここは古くから亜人や変異現象の影響を受けた異端者たちが住んでいる地で、いずれの国家の領土でもありません。


○現況

 一帯の亜人たちが集まって、亜人結社と呼ばれる団体を組織しています。彼らは真人思想という考え方を主張しており、ある種の宗教組織として活動しています。真人思想とは、神を超える人の出現によって完全なる平等世界がもたらされるというもので、結社のメンバーはこの目的を果たすために活動しています。


○民族

▼亜人
 ありとあらゆる種類の亜人たちがいます。ハーフリングやギガント、あるいはエルフといったよく知られているものはもちろん、一般の人々は知らないような亜人もたくさん存在します。


○自然

 全体に岩や瓦礫が累々と積み重なっていて、その隙間から植物が顔を出したりしています。外縁は特に険しい岩場で囲まれており、非常に入り込みにくい地形になっています。中央部には遺跡が隠されているのではないかと噂されていますが、亜人たちの激しい抵抗があるため、内部に入り込んだ者がいるという話は聞きません。聖歴717年にもエリスファリア王国による侵攻がありましたが、この時は強い月の光がエリスファリア軍の上に射し込み、狂人が大量に出現するという事態に陥りました。このため軍は撤退を余儀なくされ、この地の支配を断念することになりました。


○変異現象

 小規模な変異はまれに起こることもありますが、まとまった変異というものは特にありません。


○人物

▼シャルエット=ヴェリン(女/?歳)
 エルフと妖精の血を引く女性で、背中にはトンボのような透き通った美しい羽があります。成人した時のままの姿で何十年も生き続けており、本人も正確な年齢を語ろうとはしません。亜人結社の長であり、花系や植物系の術法を得意とすることから、仲間たちから茨姫と呼ばれています。理知的な風貌で冷たい女性に見られがちですが、実は情熱家です。

▼エンシェントツリー(?/?歳)
 古老と呼ばれる言葉を話す木で、様々な知識をもっています。亜人結社の参謀とも呼べる存在で、シャルエットが不在の場合はリーダーとしての責任を負います。

▼レーグル=ジオ(男/28歳)
 竜人(ドラゴニアン)の若者で、いつもシャルエットの側で働いています。剛直な若者で力に頼り過ぎる傾向がありますが、決して単純というわけではありません。生真面目な性格で、冗談を好まないようです。


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