ヤク鹿
○判定
▼不明度:2
衝撃度:0▼判定技能
一般分野:動物知識(一般:記憶+生物知識)
専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:ヤク鹿
認識:一般動物/家畜
利用:主に荷役動物ですが、他にも肉、乳、体毛、皮など様々な利用法があります。▼生息地域:全域/高原、山地、高地、崖地など
活動期:通年/昼行性
遭遇頻度:まれ
出現数:数体〜数十体
反応:中立▼外見:
ヤクによく似た体を持つシカで、大きさは牛ほどもあります。オスは体高150〜170cmほどになり、体重は400〜700kgにもなります。鹿の仲間なのですが、雌雄ともに角はもたず、非常に穏和な顔立ちをしています。高地に住むため、背中に防寒のための長く柔らかい灰色の毛をもっています。▼概要:
高地に住む大型の草食動物で、野生では数十頭で群れをつくって生活します。大きさのわりに身軽で、まれに崖などで草を食べている姿を見ることもあります。
高地に住む人々はこの動物を荷役に利用したり、乳を飲料水のかわりとして飲んだりします。大人しい動物なので、飼い慣らすのはそれほど難しくはありません。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:一般動物/哺乳類/シカ類
▼詳細情報:
高地の灌木の葉や高原の草を食べて生活をしています。危険な野生動物から逃れるために、高地に生息地を移したものと考えられます。重い体重を支えるために蹄は幅広くなっていますが、斜面に対応できるように表面以外は柔らかくなっています。蹄の形が特徴的なので、他の動物の足跡との区別は容易です。また、移動した場所には特徴的な毛が落ちているため、跡を追うのは難しくはないでしょう。
同じ種に対する警戒心は全くないため、この動物の皮をかぶって近づいた場合は、警戒することなくいとも簡単に接近を許してしまいます。高地の人々は、この習性を利用してヤク鹿を捕獲します。ただし、大きな音などに弱く、驚かすと暴れることもあるので、それなりの注意は必要です。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:14 敏捷: 8 器用: ―
記憶: 4 判断: 5 感応:11 霊力: 7▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 7 精神値:13
自我抵抗: 5 自我値:11
生命抵抗:14 生命値:26▼行動力:16
▼移動力:22
▼状態変化:通常
知能:動物なみ
弱点:大きな音などの急激な刺激に敏感(忌避)
属性:聖気
感覚:一般/夜目/聴覚(強化+4)
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:格闘打撃 9(噛み*気絶武器:0)
特殊攻撃:転倒攻撃14(体当たり:―)▼回避
戦闘防御: 8
反射回避: 9
防御値: 3(体皮)▼戦闘方法:
非常に臆病で、外敵に遭遇した場合は群れで円陣を組んで対応します。ヤク鹿は角という武器をもたないため、こうして自分の体を大きく見せて、外敵を威圧しているのだという話もあります。
他の動物を襲うことはないので、戦闘という事態にはまずならないでしょう。ただ、子供が襲われそうになった場合は、体当たりして外敵を遠ざけようとする母親は存在します。
○バリエーション(専門:+4)
・地域によっては、毛の色にいくらか変化があるようです。
・東部には、小さな角がある亜種が存在しているようです。
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牛山羊
○判定
▼不明度:2
衝撃度:0▼判定技能
一般分野:動物知識(一般:記憶+生物知識)
専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:牛山羊
認識:一般動物/家畜
利用:一部では荷役用。乳、肉、皮なども利用されています。▼生息地域:南西部、ペルソニア大陸/草原、林縁部など。一般に低地に住む
活動期:通年/昼行性
遭遇頻度:まれ
出現数:十数〜数十体
反応:中立▼外見:
牛のような体格の山羊で、頭胴長は200〜230cm、体高も130〜150cmほどになります。多くは茶色〜黒色の短毛ですが、模様がある場合もあります。高い土地に住んでいる亜種は、耐寒のためか背中の毛が非常に長くなっています。
頭には螺旋を描く2本の短い角が生えています。角の基部は太く広がっており、額を覆うような形状になっています。雌雄ともに角を持ち、オスは大きいもので20cmほどになりますが、メスはせいぜいその半分くらいです。▼概要:
草原に住み、下草を食べて生活しています。大きな群れをつくり、最低でも10頭以上の集団で移動して暮らします。基本的には大人しい草食動物で、これを家畜としている地域もあります。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:一般動物/哺乳類/ヤギ・ヒツジ類
▼詳細情報:
通常は草原に住んでいますが、環境に対する適応力は高く、山裾や荒原に住んでいることもあります。粗食にも耐えるようで、餌の少ない時期には枯れ葉や木の皮を食べたりします。
群れは基本的にメスと子供で構成されており、繁殖期には1〜数頭のオスが加わり、ハーレムを形成します。オスの中の1頭だけがボスとなり、他のオスは群れを離れる前の若い個体に限られます。成獣となった若いオスは、群れに加わらず単独で生活します。十分に体が大きくなったオスは群れのボスに戦いを挑み、勝てばハーレムを手に入れることができます。
ボス争いは角のぶつけあいで決めますが、これは繁殖期(7〜10月)に行なわれます。ですから、この時期のオスは気がたっており、近づくものに対して非常に攻撃的になります。目の横を何かがチラチラと動いたり、後肢に触れられると怒り出すようなので、体の前方から近づいた方がよいようです。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:15 敏捷: 8 器用: ―
記憶: 4 判断: 4 感応:11 霊力: 7▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 7 精神値:13
自我抵抗: 4 自我値:10
生命抵抗:15 生命値:25▼行動力:15
▼移動力:22
▼状態変化:通常
知能:動物なみ
弱点:後脚に触れられることを嫌う(興奮)
属性:聖気
感覚:一般/夜目/嗅覚(強化+4)
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:格闘打撃12(角:2/蹄:1)
特殊攻撃:転倒攻撃13(体当たり:―)
突進攻撃10(角:2+)▼回避
戦闘防御: 8
反射回避: 7
防御値: 3(体皮)▼戦闘方法:
基本的には大人しい動物なので、気が立っている時でもなければ、人間に向かってくることはありません。しかし、興奮すると手がつけられなくなるので、大人しくなるまで近づかないのが賢明といえるでしょう。
動きは鈍いのですが力は強く、体当たりをして敵を追い払います。頭を低くして突っ込んでくるので、足下をすくわれないように注意しなければなりません。これによって転倒してしまうと、頭を踏みつぶされて死亡する可能性もあります。落とし穴や移動力を奪うような罠が有効ですが、体格のわりに足は細いので、家畜の場合は足を折らないように気をつけなければなりません。
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ルー
○判定
▼不明度:3
衝撃度:0▼判定技能
一般分野:動物知識(一般:記憶+生物知識)
専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:ルー
認識:一般動物/家畜/友好
利用:ごくまれに乗用動物として利用。一部地域では食用とされています。▼生息地域:東部/草原、平原など。主に草の多い平地に生息
活動期:通年/昼行性
遭遇頻度:まれ
出現数:数体〜数十体
反応:中立▼外見:
カンガルーのような姿で、頭胴長は160〜180mほどになる動物です。頭部の形状はキツネによく似ていますが、耳はそれほど大きくありませんし、目も丸く愛嬌のある顔をしています。全身は茶褐色の短毛に覆われており、腹側はやや色が濃くなります。後肢は筋肉が発達していますが、前肢は小さく餌をつかんだり物を引き寄せるぐらいにしか使われません。尻尾は長く100cmほどにもなり、丈夫で後肢とともに体を支えるために利用されます。▼概要:
草や木の葉などが主食の草食動物です。前足は小さく、後ろ足だけで移動を行います。草原に住み、殆どは群れで生活しています。ごく一部の地域で、乗用騎獣として飼われることもありますが、乗り心地が悪いため急ぎの時以外にはあまり使われません。まれに、馬では走れない岩場などを進むときに利用されます。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:一般動物/哺乳類/ルー類
▼詳細情報:
広く見通しのよい草原に住む、昼行性の草食動物です。前傾姿勢の二足歩行という、珍しい移動法を取るのが特徴となります。数十平方kmの行動圏を持つようで、群れで移動しながら草や花を食べながら移動します。丈夫な尾で体を支えることができるので、比較的高い位置にある木の葉や芽にも口が届きます。この姿勢は、周囲を見渡すにも適しているようです。
群れをつくっており、1頭のボスがそれを統率しています。ボスは力の強いオスがなるのですが、それは蹴り合いをして勝負をつけます。移動以外ではあまり跳ねないのですが、この時ばかりは高さを競うように跳躍します。
彼らは胸を樹皮にこすりつけてマーキングを行い、なわばりを主張するようです。地面に体半分が埋まるくらいの穴をつくって、そこに体を横たえて休息をとります。あまりに暑い時期は、日中でも木陰にひそんで休んでいるようです。
ラベンダーの香りを好むので、罠を仕掛ける時にはその習性を利用することが多いようです。しかし、これに引っかかるのはオスばかりであることから、繁殖期のメスの臭いに似ているのではないかという説があります。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:11 敏捷:13 器用: ―
記憶: 5 判断: 6 感応:10 霊力: 8▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 8 精神値:14
自我抵抗: 6 自我値:12
生命抵抗:11 生命値:21▼行動力:16
▼移動力:19
▼状態変化:通常
知能:動物なみ
弱点:なし
属性:聖気
感覚:一般/夜目/視覚(強化+4)/嗅覚(強化+4)
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:格闘打撃 9(蹴り*気絶武器:0/牙*気絶武器:0)
組打ち 11(蹴り*気絶武器:0/牙*気絶武器:0)
特殊攻撃:転倒攻撃12(体当たり:―)▼回避
戦闘防御:11
反射回避:10
防御値: 2(体皮)▼戦闘方法:
非常に足が速く、外敵が近づいたときは素早く逃げ出します。ただし、どうしようもなくなった場合は、繁殖期のオス同士の争いと同様に、尻尾で体を支えて相手を蹴飛ばします。基本的に戦うのはオスの成獣ですが、取り囲まれてしまった場合は、メスでも戦いに参加します。しかし、メスは相手に頭からぶつかっていったり、前肢で押さえつけるようにもがくだけで、蹴飛ばすという行動は見られません。なお、あまりに近づきすぎると、噛むこともあるようです。
○バリエーション(専門:+4)
・落ち葉の隙間に顔を突っ込んで、昆虫類などを食べるという報告もあります。そのため、実際は雑食性ではないかという説も出ています。
・体長数十cmの小型の亜種で、岩場を住処とするものもいるようです。
・ペルソニアには少し小型の亜種が存在します。
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三足鹿
○判定
▼不明度:6
衝撃度:0▼判定技能
一般分野:動物知識(一般:記憶+生物知識)
専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:三足鹿
認識:一般動物/危険
利用:肉、毛皮など▼生息地域:全域/山地、高原など
活動期:通年/昼行性
遭遇頻度:きわめてまれ
出現数:数体〜十数体
反応:中立〜敵対的/ただし、あまり近づかなければ危険はない▼外見:
体長2mを超える大きさの鹿で、特徴はその名の通り足が3本しかないことです。前足は特に丈夫で、蹄の後ろから犬歯のような形の鋭い針が出ています。色は茶色地に白の鹿の子模様で、足や首は非常に太く頑丈です。角はヘラジカのような形をしており、オスだけの生えています。▼概要:
前足が1本という非常にかわった構造をした草食動物です。一般に高度のある山岳地帯に住んでおり、群れをつくって生活します。足は3本しかありませんが、予想以上に素早く動くことができます。非常に気の荒い生き物で、近づくものは即座に攻撃されることになるでしょう。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:一般動物/哺乳類/シカ類
▼詳細情報:
食糧は高地に生える草本で、それが少ない場合は苔を食べたり、下におりてきて木の葉や芽を食べます。
なわばりは広く、季節によって生活圏を変えます。夏は下草の豊富な場所で生活しますが、秋から冬にかけて木の多い場所や、低い緯度へと移動します。においによるマーキングだけでなく、針状の爪で木の幹を傷つけることでなわばりを主張します。他の個体よりも高い場所へと傷をつけることで、優位性を示そうとする習性があるようです。
足跡が特異であるため、区別は非常に簡単です。また、木の幹を傷つけてマーキングしたり、わりとよく鳴く動物なので、それほど発見に苦労することはないでしょう。▼足:
外見上、足は3本に見えますが、前足は肘にあたる部分の関節上部で骨が融合しており、肩部の関節は普通の動物のように2か所あります。しかし、構造的に前後にしか動かないことから、筋肉や骨格はそれに特化した形になっています。
直線的に動く場合は速いのですが、三本足なので方向転換はあまり得意ではなく、足場が悪い場所ではあまり素早く動くことはできません。そのため、肉食獣などに襲われた場合は、逃げるよりも戦うという手段を選びます。
蹄の後ろに出ている針状の爪は、蹄の一部が変形したものです。これは攻撃のために使われることもありますが、食料が少ない時期に後ろ足で立ち上がってこれを木の枝に引っかけ、高い場所にある木の葉をや芽を食べるという行動をとります。このために前足の構造が変化したのだという説もありますが、高地の不安定な地形から考えると明らかに不利な体構造であるため、決定的な説とはなっておりません。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:11 敏捷:12 器用: ―
記憶: 5 判断: 5 感応:11 霊力: 9▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 9 精神値:15
自我抵抗: 5 自我値:11
生命抵抗:11 生命値:21▼行動力:16
▼移動力:20
▼状態変化:通常
知能:動物なみ
弱点:足場の悪い場所(移動困難)
属性:聖気
感覚:一般/夜目/嗅覚(強化+4)
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:格闘打撃11(蹄針:3/角:1)
組打ち 11(蹄:1)▼回避
戦闘防御:10
反射回避: 9
防御値: 2(体皮)▼戦闘方法:
攻撃時には前足を振り上げて敵の頭を狙い、針を引っ掛けるようにして地面に叩き付けます。そして、相手が倒れたところを後ろ足で執拗に踏みつけるのです。爪は後頭部に刺さることが多いため、大型の肉食獣でも一撃で倒されることがあります。襲われた時は、通常は円陣を組んで対処します。そのため、どこから近づいても爪の攻撃から逃れることはできません。
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大蜘蛛馬
○判定
▼不明度:5
衝撃度:0▼判定技能
一般分野:動物知識(一般:記憶+生物知識)
専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:大蜘蛛馬/スパイダー・ホース/多脚馬
認識:変異体/忌避
利用:なし▼生息地域:全域/草原、荒野、高原など
活動期:通年/昼行性
遭遇頻度:きわめてまれ
出現数:単独
反応:中立/基本的に、近づかなければ危険はない▼外見:
8本の足をもつ馬で、首や顔は普通の馬より短めですが、他の特徴は普通の馬と変わりません。毛色も白、黒、栗色などの様々な色をもち、蹄の形状も通常の馬と同様です。▼概要:
群れはつくらず、平原や草原を単独で移動し、灌木の葉などを食べて生活しています。気性は非常に荒く、決して背中に人を乗せようとはしません。そのため、どの地域でも家畜とされることはありませんでした。あまり見かけることもなく、狩りの対象となることも少ないので、それほど習性は知られていません。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:未分類(変異動物/哺乳類/八肢動物/ウマ類)
8本足の特異な骨格を持つ動物ですが、基本的な特徴はウマと全く変わりないので、ウマの変異体ではないかと考えられています。▼詳細情報:
単独生活をしていますが、なわばりという概念はないらしく、他の個体が近づいてもあまり気にしません。繁殖期にメスを巡って争うこともないようです。なお、普段はほとんど鳴きませんが、繁殖期のオスは低い声でよく鳴いています。
季節によって生息域を変えるらしく、冬季になると少なくとも数百キロは南へ移動します。なお、アルコールを好むらしく、秋になると発酵した木の実や山ブドウなどの果物を拾い食いすることがあります。
足跡の間隔が非常に狭いので、通常のウマや他の動物とはすぐ区別がつきます。ただし、警戒心が強く気性も荒いので、近づくのは容易ではないでしょう。また、足も非常に速いので、捕縛するには罠を仕掛けたり、大勢で取り囲む必要があります。▼足:
鎖骨と関節に当たる骨格が通常より多く、側板ような軟骨で関節部を補強しています。走りやすくするためか、前後の四肢は外側を向いており、真ん中の四肢は内側を向いています。真ん中の四肢は横への動きに強いようで、方向転換やバランスを取る役割をしているという説もあります。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:13 敏捷:12 器用: ―
記憶: 5 判断: 6 感応:10 霊力: 9▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 9 精神値:15
自我抵抗: 6 自我値:12
生命抵抗:13 生命値:25▼行動力:16
▼移動力:28
▼状態変化:通常
知能:動物なみ
弱点:なし
属性:聖気
感覚:一般/夜目/視覚(強化+4)/聴覚(強化+4)
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:格闘打撃11(蹄:2)
組打ち 13(蹄:2)
特殊攻撃:転倒攻撃13(体当たり:―)▼回避
戦闘防御:12
反射回避:10
防御値: 2(体皮)▼戦闘方法:
自ら攻撃をしかけることはありませんが、攻撃をしてくる者は積極的に追い払おうとし、余程の危険な相手でなければ逃げようともしません。基本的には、蹄で蹴飛ばして相手を攻撃します。オオカミなどが後ろ足を狙って噛みついたとしても、他の足で頭を蹴られてしまうので、ある程度の数がいないと狩ることはできないようです。
人間を積極的に襲うこともないので、こちらから仕掛けなければ戦いにはならないでしょう。人間をみかけても逃げ回るわけではないので、銃で狙撃するのはそれほど困難ではありません。しかし、足は非常に速いので、一撃目で大きなダメージを与えなければ、簡単に逃げ切られてしまうでしょう。
○バリエーション(専門:+4)
・体長3mを越える大型の個体を発見したという報告もあります。
・一部の地域では、高山地帯にも分布しているようです。
・騎馬民族がこれを飼い慣らして騎馬にしていたという話があります。その際、餌付けに何か特別な餌を使っていたという話なのですが、正確なところはよくわかっておりません。
・空を駆け回る白いスパイダーホースの伝説が残っている地域があります。
○未知(不明)
高音を非常に嫌がるようで、自然と鳥の鳴き声などを避けて移動するようです。起動している霊子機関などには、決して近寄ろうとはしないでしょう。場合によっては興奮して暴れ出す可能性もあります。
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スティンガー
○判定
▼不明度:5
衝撃度:0▼判定技能
一般分野:動物知識(一般:記憶+生物知識)
専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:スティンガー
認識:一般動物/注意
利用:食肉、角(細工物など)▼生息地域:全域(主に南部)、ペルソニア/平原、草原、林縁部、森林など
活動期:通年/昼行性
遭遇頻度:まれ
出現数:十数〜数十体
反応:中立▼外見:
まっすぐに前に伸びている長い角をもったバッファローで、体長は角を含めなくても230〜270cmほどになります。外見上、角の長さは際立っており、約90〜120cmほどの長さとなります。角はオスだけにあり、メスは瘤のようになっています。背中は長い茶色の毛で覆われており、腹側は黒い地肌が見えています。足が短いので、全体的にずんぐりとした印象を受けます。▼概要:
木の葉を主食とする草食動物です。スティンガーはよく狩りの対象となりますが、最大の目的はその長い角です。貴族などは頭を切り落として剥製にし、室内飾りとしています。また、工芸品としてもよく利用され、小型の彫像や装飾品として加工されます。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:一般動物/哺乳類/ウシ類
▼詳細情報:
特徴的な角を持つ動物で、バッファローの仲間です。足が短く、あまり長距離を走るのは得意ではないようで、そのために角という身を守る手段を必要としたのだと考えられています。
10頭以上で群れをつくって生活しています。角が邪魔になって下草は食べられないようで、灌木や低木の葉を主食としています。そのため舌が長く、これをうまく使って葉を絡めとります。灌木であるミズバトゲノキの葉をよく好み、食料が豊富な時期には、ほとんどこればかりを食べているようです。基本的に臆病な性格で、餌を食べる時も必ず見張りがいます。
群れは草原を転々と移動しながら生活しており、ゆっくりと長い距離を移動します。特にリーダーは存在せず、ただ寄り集まっているだけの集団となります。そのため、群れ同士がであっても特になわばり争いになることはなく、複数の群れが集まって大集団を形成することも珍しくはありません。
なお、暑さにはあまり強くないらしく、夏期にはよく水浴びをする姿が見られます。この時ばかりは各個体がバラバラに行動するため、大型動物に捕食されやすくなるようです。▼角:
角は成獣になるまでに少しずつ伸びてゆき、大人になった時点で成長が止まります。角は骨でできていて生えかわるわけではないので、オス1頭につき1本しかとれない貴重なものです。もちろん殺さなければ手に入らないので、少しずつ生息数は減少しているようです。
秋の繁殖期には広い草原に多くの群れが集まり、オス同士による激しいメスの争奪戦が繰り広げられます。この時は角を剣のようにぶつけ合って力比べをするため、一般にソードダンスと呼ばれています。なお、これで相手を怪我させることは滅多にないようです。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:15 敏捷:10 器用: ―
記憶: 4 判断: 4 感応: 9 霊力: 8▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 8 精神値:14
自我抵抗: 4 自我値:10
生命抵抗:15 生命値:27▼行動力:13
▼移動力:24
▼状態変化:通常
知能:動物なみ
弱点:なし
属性:聖気
感覚:一般/夜目/視覚(強化+4)/嗅覚(強化+4)
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:格闘打撃11(角:4)
特殊攻撃:突進攻撃11(角:4+)▼回避
戦闘防御: 8
反射回避: 7
防御値: 3(体皮)▼戦闘方法:
スティンガーの群れは、たいていの場合はオスが外周を歩き、メスや子供は内側にいます。逃げる時もその形態を崩そうとはしないようです。
眠るときはオスが外側に角を向けて外周を取り囲み、子供を中心とした円陣を組みます。外敵から逃げられない場合も同様に円陣を組み、角を外に向けて身を守ろうとします。
基本的には殆ど戦おうとせず、角で相手を威嚇する程度にとどまります。しかし、子供がいる群れには気をつけなければなりません。子供の鳴き声を聞くと興奮するらしく、相手が自分より大きくてもまったく構うことなく、加速をつけて長い角で相手を串刺しにします。大型の肉食獣が一撃で絶命することもあります。
○バリエーション(専門:+4)
・メスでも角が生えている亜種も存在します。その場合、かなり太めの短い角となるようです。
・西部に住む個体は、角で地面を掘り返して土を食べることがあります。土中のミネラルを摂取しているのだと考えられています。
先頭へ
鎧牛
○判定
▼不明度:3
衝撃度:0▼判定技能
一般分野:動物知識(一般:記憶+生物知識)
専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:鎧牛/冠牛
認識:一般動物/家畜/友好(野生の場合は注意)
利用:家畜。主に農耕、運搬などに利用▼生息地域:南部、ペルソニア/草原、水辺など
活動期:通年/昼行性
遭遇頻度:そこそこ
出現数:数体〜十数体
反応:中立▼外見:
頭部の全体を角が覆っており、背中、胸、首なども鎧のような硬い皮膚で守られているウシです。体長は240〜280cmほどで、肩の部分の筋肉が発達して大きく盛り上がっています。全身は黒い毛で覆われていますが、角や鎧板は灰色をしています。▼概要:
体の一部を角や鎧のような形をした皮膚で守られているウシです。ペルソニア大陸ではこの動物を家畜化して、農耕や荷役に利用している所もあります。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:一般動物/哺乳類/ウシ類
▼詳細情報:
頭部を守るように扁平に広がった角と、体毛や皮膚が角質化した鎧板が体を覆っています。草原や水辺で暮らしており、草本や木の芽などを探して徘徊します。ペルソニア大陸の乾燥地帯に住む亜種は湿地を中心に生活しており、乾期の時などは水場を求めて長い距離を移動します。
だいたい十数頭ほどの群れをつくりますが、2〜3頭のオスを中心とした繁殖集団と、若いオスだけの集団の2種類があります。頭の角は防御のためだけでなく、オス同士の戦いにも使われるもので、繁殖期には激しく頭を打ち合わせます。
見知らぬものに対して非常に強い警戒心を抱く動物ですし、人間に馴れる前に移動してしまうため、新しく飼い馴らすのは難しいでしょう。ペルソニアで家畜化されている種は、もともとは術法を用いて捕まえたようで、それからずっと人間とともに暮らしてきたものだといいます。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:16 敏捷: 8 器用: ―
記憶: 4 判断: 4 感応:11 霊力: 7▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 7 精神値:13
自我抵抗: 4 自我値:10
生命抵抗:16 生命値:28▼行動力:15
▼移動力:20
▼状態変化:通常
知能:動物なみ
弱点:なし
属性:聖気
感覚:一般/夜目
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:格闘打撃10(角:3/蹄:1)
組打ち 14(―)
特殊攻撃:押し倒し13(―/転倒+捕縛)
突進攻撃10(角:3+)▼回避
戦闘防御: 8
反射回避: 7
防御値: 4(角+体皮)▼戦闘方法:
オスは集団を守る役目を負っており、外敵に対しては積極的に攻撃を仕掛けます。攻撃する時は相手に突進し、角を激しく相手にぶつけます。また、胸や首を鎧で守られているためか、転倒している相手に体重をかけてのしかかり、組み伏せている相手を他の個体が攻撃するという行動を取ることがあります。
○バリエーション(専門:+4)
・頭の角から王冠のような突起が飛び出している亜種が存在します。この種は体を覆う鎧板からも突起が飛び出していて、これで個体を識別することが出来ます。
・背中の全面を甲羅のように鎧板が覆っており、外敵から襲われた時に座り込んで身を守る亜種が存在します。この種は非常に大人しい性格で、騎乗用に利用されています。
・砂漠の乾燥した環境に適応した亜種が存在します。この種は鎧板が細かく波打っており、表面には浅い溝が無数に刻まれています。これで効率良く放熱を行なうとともに、朝露などをうまく集めることができ、仲間同士で体についた水分をなめ合う姿が見られます。
先頭へ
ドリーム・マナティ
○判定
▼不明度:7
衝撃度:0▼判定技能
一般分野:動物知識(一般:記憶+生物知識)
専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:夢人魚(ドリーム・マナティ)
認識:一般動物/好感
利用:なし。一部では食肉、獣脂など▼生息地域:南部(主にアリアナ海)、ペルソニア/沿岸部
活動期:通年/昼行性
遭遇頻度:きわめてまれ
出現数:単独〜数体
反応:中立▼外見:
アリアナ海に生息するマナティの1種で、白く滑らかな皮をもつ美しい生物です。体長は280〜420mほどで、前肢は胸ビレ、後肢は尾鰭になっています。ふっくらとした体型であり、口元が扁平になっているのが特徴です。▼概要:
海藻を食べて生活しており、沿岸部をゆったりと回遊しています。非常に警戒心が強く、何かが近づくとすぐに潜って身を隠します。マナティーやジュゴンといった動物は動きが緩慢なため、昔から漁の格好の標的となってきました。しかし、このドリーム・マナティは心を奪われるほど美しい姿をしており、漁師も思わず手を休めて眺めてしまうという話です。彼らは人魚伝説の基になった動物で、眠りを誘う歌をうたうとも言われています。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:変異動物/哺乳類/海牛類
▼詳細情報:
生涯の全てを水中で過ごす哺乳類です。現在のエルモア地方の科学技術では、水中の動物を観察する手段は粗末なもので、研究は殆ど進んでいないというのが実状です。生息数も少しずつ減少しているようで、最近はなかなか見られない動物となっています。
海藻や水生植物を主食としており、特にコンブなどが好物のようです。口の周囲にはたくさんの毛が生えており、これによって好みの海藻を選別しているようです。数体が一緒に発見されることもありますが、群れをつくっているわけではなく、単に同じ餌場を利用しているだけに過ぎないようです。一緒に行動するのは親子だけで、子供は1人前になるまで母親と一緒に生活します。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:12 敏捷: 8 器用: ―
記憶: 5 判断: 5 感応:12 霊力: 9▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 9 精神値:17
自我抵抗: 5 自我値:11
生命抵抗:12 生命値:22▼行動力:17
▼移動力:水中8
▼状態変化:通常
知能:動物なみ
弱点:なし
属性:聖気
感覚:一般/夜目/視覚(強化:+4)/嗅覚(強化:+4)
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
通常攻撃:なし▼回避
戦闘防御: 6
反射回避: 6
防御値: 2(体皮)▼戦闘方法:
非常に警戒心が強く、何かが近づくとすぐに潜って身を隠します。敵意をもつものを敏感に察知して、夢見や心喰らいの能力を用いて身を守ります。
○特殊能力(専門:+2)
▼夢見(能動発動)
能力:― 作用:難易度4 対抗:精神抵抗
距離:10m 時間:10分 範囲:1対象
効果:相手を眠らせるための能力で、精神抵抗で難易度4の判定に成功しなければ、10分のあいだ眠ったままの状態になります。これは通常の眠りであるため、もともと水中呼吸が出来ない生物が水中でかけられた場合は、すぐに目を覚ますことになります。▼心奪い(能動発動)
能力:― 作用:難易度4 対抗:精神抵抗
距離:0 時間:6ラウンド 範囲:半径10m
効果:相手を放心させるための能力で、精神抵抗で失敗した者は心を奪われて何も考えることができなくなってしまいます。この間、能動行動と影響範囲外への移動は不可能となります。ただし、周囲から何か働きかけれた時は、再び精神抵抗の判定を試みることが出来ます。
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