奇跡的成功
○条件
感情判定、増力判定、幸運判定を行なった際に自動的成功が出た場合、その結果は奇跡的成功として扱われます。
○基本効果
奇跡的成功は特別に優れた成功であり、自動的成功の結果に加えて、さらに副次的な効果を得ることができます。たとえば、非常に狭い学問分野の専門的知識を偶然聞きかじっていたり、遠くにあるコインを銃で撃ち抜くことができたりと、ほとんど不可能と思われる行為をも可能としてしまうのです。
▼内容の決定
奇跡的成功の効果を決定するのはGMの役目となります。プレイヤーは効果について要望を述べることは出来ますが、内容を決定する権限はありません。
◆奇跡的成功の例
種類 結果 抵抗判定 抵抗:完全に抵抗することができる。 運動・戦闘 攻撃:攻撃を絶対に命中させることができる。
防具の破損などにより相手の防御値が減少する。
回避:完全に回避することができる。
運動:実力以上にうまく体を動かすことができる。
軽業:非常に高い場所から落下しても無傷で済む。
隠身:誰にも気づかれないように静かに行動できる。作業・操作 射撃:通常では絶対当たらないような小さな的にも命中。
防具の破損などにより相手の防御値が減少する。
操縦:運行不能と思われる場所をすり抜けることができる。
間一髪で障害物をかわすことができる。
崩れたバランスを巧みに立て直すことができる。
偽装:完璧にものを隠すことができる。
誰にも見分けられないような変装に成功。知識・記憶 知識:その知識について詳細まで完璧に知っている。
専門的な知識を偶然聞きかじっている。
記憶:物事を完全に記憶する/思い出すことができる。
言語:知らない言語だが、ごく一部の単語だけは知っている。
状況や雰囲気から、大意を理解することができる。判断・交渉 交渉:相手とうまく折り合いをつけ、合意を得ることができる。
相手の欲するところを的確にとらえることができる。
自分の言いたいことを全て的確に伝えることができる。
観察:普通では絶対に見えないものを発見できる。
通常では絶対に気づかないような手がかりを偶然得る。感覚・霊能 知覚:遠くのものや非常に小さなものを発見できる。
騒音の中から聞きたい音だけを聞き取ることができる。
通常では気づかないような異臭を感じとることができる。
霊感:次に起こることが、まるで見てきたかのようにわかる。
発明:時代を先取りした画期的な品を発明できる。
芸術:指折りの傑作を作り上げることができる。術法 術法:術法の完全な効果を得られる。
対抗する術法の効果を完璧におさえこむことができる。
○達成値の上昇
奇跡的成功が出た場合は、通常よりも達成値が1D6上昇します。この時の上昇分のことを追加達成値と呼びます。
▼対抗
対抗判定で奇跡的成功が出た場合は、例外的な処理を行います。この時は、まず最初に通常の自動的成功と同じように対抗判定の処理を行って下さい。そして、最終的な処理として奇跡的成功を取り扱い、最初の達成値に追加達成値を加えることになります。
奇跡的成功ではこのような処理を行うため、相手が自動的成功であっても対抗判定で勝利することが出来ます。通常、相手が自動的成功であった場合は、こちらが相手の達成値を上回ったとしても引き分けとして処理されます。しかし、奇跡的成功が出た場合は、最初に双方が自動的成功だったものとして処理し、最後に追加達成値として1D6を加えます。ですから、奇跡的成功を出した側が勝利したことになり、その時の成功値は追加達成値と同じ値となるわけです。
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致命的失敗
○条件
感情判定、増力判定、幸運判定を行なった際に自動的失敗が出た場合、その結果は致命的失敗として扱われます。
○基本効果
致命的失敗が出た場合、その行為は最悪の結果に終わります。忍び足をしていればバケツをひっくり返して大きな音を立てたり、戦闘では拳銃が暴発したり武器が手からすっぽ抜けたりと、さまざまなアクシデントを引き起こすこととなるのです。
▼内容の決定
致命的失敗の効果を決定するのはGMの役目となります。
◆致命的失敗の例
種類 結果 抵抗判定 抵抗:抵抗には完全に失敗。 運動・戦闘 攻撃:武器を落としたり、間違って自分や味方に攻撃が当たる。
回避:攻撃が命中した上、転倒などの不利な影響を受ける。
運動:足がつって溺れたりする。
単なる転倒でも、通常ではあり得ないような事故になる。
軽業:大きな音を立てたり、転んだりする。
隠身:転んだり大きな音を立てたりする。作業・操作 射撃:弓の弦が切れたり弾詰まりを起こす。
銃が暴発して[打撃値+失敗値]分のダメージ。
操縦:機械を破損させ、操縦不能に陥る。
障害物や誰かにぶつかって被害を与える。
転倒してダメージを受ける。
偽装:誰が見ても明らかに気づくような隠し方。知識・記憶 知識:その知識について完全に誤解している。
当たり前のことなのにどうしても思い出せない。判断・交渉 交渉:相手を怒らせてしまって交渉が決裂。
相手の欲するところを完璧に誤解したまま行動する。
自分の言いたいことが全く相手に伝わらずに終わる。
策謀:言いくるめに失敗。自分の企みが相手にばれてしまう。
観察:誰の目にも明らかな手がかりに気づかない。
探し回った結果、自分で手がかりをつぶしてしまう。感覚・霊能 知覚:非常にわかりやすいものにまるで気づかない。
全然違うものに錯覚してしまう。
霊感:予感はまったくの的外れ。
発明:全く役に立たない発明だが、その事実に気づかない。
芸術:見るに耐えない駄作が仕上がる。
ちょっとしたミスで最悪の出来になる。術法 術法:術が暴発し、術者に不利益な方向へと術の効果が作用する。
○達成値の減少
致命的失敗が出た場合には、通常よりも達成値が1D6減少します。この時の減少分のことを追加達成値と呼びます。
通常、自動的失敗の時は達成値0となりますので、致命的失敗が出た時の達成値は−1D6となります。これにより、対抗判定の場合は相手の成功値が相対的に上昇しますし、状況によってはダメージを余分に受ける羽目になってしまいます。
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