ソファイア王国/地図


 



 


 
 01:ヴィスク地方
 02:リュケア地方
 03:エルメラ地方
 04:ハモンド地方
 05:アージェリン地方
 06:セルジュ地方
 07:ラドゥール地方
 08:リュルー地方
 09:パドロッカ地方
 10:フェオリル地方
 11:ディポールド地方


<1>ヴィスク地方

 この地方の約半分はもともとユノス領だったもので、中部は聖歴421年に、北東部のフォージニア候国は聖歴633年に得ています。これらの地域に住むトアルクレア人は少なく、シリーシア人やセティア人が大半を占めているため、東西では文化が大きく異なります。また、西部が農業と漁業で発展しているのに対して、東部は鉱産業と林業が主要産業となります。


▼フィアゼル市
 ポラス海峡に面する港町で、ロンデニアに対する防備のための軍港があります。


<2>リュケア地方

 北部は聖歴660年代に起こったユノスの農民反乱に干渉して得た地域で、セティア人が多く住んでいます。ナイキストア山脈では鉄鉱石と石炭が大量に採掘されており、麓では豊富な鉱産資源による鉱工業が盛んです。山地の一部では鉄道も通っており、鉱物運搬用の貨物車が走っています。


▼セルジェ市
 ナイキストア山脈のふもとにある鉱山町で、炭田から石炭が大量に運ばれてきます。


<3>エルメラ地方

 東をアリアナ海に面する地域で、北西から南東に向けてなだらかに傾斜しています。南部には平均高度400mほどの卓上台地があり、その中央部に標高900mほどのレミール山が立っています。ここから流れるサティーク川は急流ですが、乾燥した気候であるため氾濫することは滅多にありません。


▼パダム市
 東部の商業活動の中心地ですが、工業はあまり盛んではないため、人口増加の面では停滞しています。西には湿地帯が広がっており、蓮の栽培が行われています。


<4>ハモンド地方

 ポラス海峡に面する地域で、天気がよければ対岸にロンデニアが見えます。ただし、この地方の空気は湿気を多く含んでいるため霧が多く、海峡の見通しはあまりよくありません。沿岸部はロンデニアとの海戦のための要塞が数多く設置されており、各地の港には現在も軍船が停泊しています。


▼ルリア市
 海峡から流れてくる霧のため、年間を通じて見通しの悪い土地柄です。街の南には毒々しい緑色の湖があり、そこには主と呼ばれる存在がいて、大型動物を捕食して生活しています。


<5>アージェリン地方

 国土の中央域にあり、王領であるソファイア公国が存在します。平野部では花の栽培が盛んに行われており、一面に広がる花畑では年間を通じて花々が咲き乱れます。南のクライン山地の麓にはカガミシャクナゲの自生地があり、5月頃に紅紫色の花を咲かせます。


▼ソファイア市(首都)
 ソファイア王国の首都であると同時に、ソファイア公国の州都でもある都市です。中央広場には花で彩られた大時計があり、人々の目を楽しませてくれます。また、女王の離宮には広大なバラ園がつくられており、エルモア中から集められた300種類もの珍しいバラが栽培されています。

▼サトゥルメル劇場
 首都ソファイアにある大劇場で、吸血鬼事件を題材にしたオペラを上演し、非常に人気を博しています。


<6>セルジュ地方

 国家中東部に位置する地方で、北東域は土質が悪く湿地も多いため、灌木などが広がる荒れ地となっています。南部の平野には耕作地が広がっており、トウモロコシなどの穀物の栽培が行われています。南西部にはクライン山脈がありますが、この麓付近は断層や険しい峡谷が多いため、あまり開発は進められておりません。


<7>ラドゥール地方

 アリアナ海に面する南東部の地方で、交易の他に柑橘類やオリーブなどの栽培が行われています。北東のレリィズ湾には小さな漁船が並んでおり、景色に彩りを添えてくれます。沿岸部の町には美しい風景に魅せられた芸術家や画家志望の若者たちがたくさんおり、数多くの名作が生まれています。


▼ジェノブランネ市
 アリアナ海に面する港町で、気候のよさで知られています。貿易の他に避寒地としても発展した町であり、冬には王族が滞在することもあります。


<8>リュルー地方

 花の栽培で知られる南西部地方で、香水や化粧品製造などの軽工業が発達しています。一帯では綿花の栽培も盛んで、ジュリア刺繍と呼ばれるビーズや宝石を散りばめたレース刺繍の生産でも知られています。


▼シャンボルト市
 アロマベリーの産地として知られており、香水が主要な産業になっています。調香師の多くはこの街で修行を積みます。

▼死人劇場
 シャンボルトにある取り壊しを待つばかりの昔の芝居小屋です。ここでは毎夜、幽霊たちが劇を行っていますが、選ばれた人しかこれを見ることはできません。

▼吸血の街
 吸血鬼によって滅ぼされ廃墟となった街で、シャンボルトの西に位置しています。現在は完全に封鎖されていますが、いまだに吸血鬼たちが隠れ住んでいるという噂もあります。


<9>パドロッカ地方

 北東部は全域がクライン山地で占められており、銅などの数種類の鉱産物が採掘されています。また、山地の西麓では温泉が出るため、保養地としても賑わっています。この地方は古くから林業や鉱工業で発展した土地で、近年では重工業で躍進を遂げております。


▼パジェナウア市
 林業を中心として発展した都市で、古くは家具職人が多く住んでおりました。最近になって工場が建てられるようになってからは、組合と工場側の対立が続いています。


<10>フェオリル地方

 国土の南端にあり、ペルソニア貿易で栄えた地域です。現在は南部を中心に工業化が進んでおり、国家で最も人口増加の激しい地域となります。南端にあるマイエスルッツ州は地方分権運動の中心となっており、階級間や新旧の労働者の間での闘争が激しくなっております。


▼マイエスルッツ市
 産業改革の中心となっている都市で、郊外には次々と工場が建てられています。衛星市である南部のアルシュリー市には国内最大の貿易港があり、様々な外国の品が手に入ります。クライン山地から流れるエイブル川は水量が豊かで、市の停泊所まで大型船が入ってくることが可能です。


<11>ディポールド地方

 南部をアリアナ海に面する地方で、漁業が主要産業となっています。東部のセイウェス川流域は穀物や果樹の栽培で栄えておりますが、河川の幅が狭いために利用価値は限られています。また、西部のアーレル高地付近は変異現象が頻発するため、あまり利用されておりません。


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