聞き込み
直接、会話を行うべき相手がわかっている場合は、その対象と出会う段取りをつけて、待ち合わせ時間までに指定の場所に赴いて会話を行えばよいだけです。しかし、噂などの曖昧な情報を元に調査を開始する場合は、聞き込みを行って情報を絞り込んでゆく必要があります。
○時間
聞き込みを行う場面では、1回の判定を行うために必要な時間を定めて、それを1ワークとして処理を行って下さい。聞き込みの場合、1ワークはだいたい2〜4時間として扱うとよいでしょう。具体的な時間については、手に入れるべき情報や入手先の数を考慮して、GMが判断して下さい。
なお、プレイヤーの判断で聞き込みにかける時間を短縮することは可能ですが、時間が不十分だと考えられる場合は、マイナス修正を加えて判定を行うことになります。
○判定
▼技能
通常、聞き込みに用いるのは会話技術の技能となります。質問(一般:判断+会話技術)の判定を行い、成功すれば手がかりとなる情報を得ることが出来ます。
▼難易度
判定の難易度は、与えるべき情報の重要性や秘匿性(セキュリティ)に大きく左右されます。
◇基本情報
基本的に与えておかなければならないような情報や、次の調査の手がかりとなる情報については、難易度を特に低く設定しておくか、指定したキーワードが正しければ自動的に得られるようにしておくべきです。◇追加情報
必須ではありませんが、知っておくと得をするような情報については、難易度を少し高めに設定してもよいでしょう。なお、事件には深く関与しない情報だったとしても、特に高い達成値が出た場合は、おまけとして何か追加情報を与えても構いません。
▼修正
キーワードの選択が的確であったり、聞き込みの方法について工夫を凝らした場合は、プラスの修正を与えて判定を行わせて下さい。たとえば、相手に幾らかの金銭を渡した場合は、金額に応じたプラス修正が得られるでしょう。
逆に、手がかりとなる情報が的外れなものであったり、人々があまり触れたくない話題であったりした場合は、情報の入手が困難となる可能性があります。このような時は、マイナスの修正を与えて判定を行わせるか、取り合ってもらえなかったという具合に処理して下さい。なお、相手から話題を避けようとしている素振りが見受けられる場合は、精神判断(一般:判断+精神知識)の判定を行わせても構いません。
○結果
判定に成功している場合は、何らかの新しい情報を手に入れることが出来ます。獲得できる情報内容については、達成値、手がかり、聞き込みの対象などに応じて、GMが判断して下さい。直接的な情報を与えたくない場合、GMは新しいキーワードを提示するといった方法もあります。
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接触
特定の事柄に詳しい人物から情報を得るためには、対象と接触を試みる必要があります。
○コンタクト手段
特定の人物とのコンタクトを取るためには、直接相手の居場所を訪ねるか、誰かに紹介して貰うなどしなければなりません。
▼紹介
知り合ったNPCからの紹介という手段もあるでしょうし、自分の所属している組織や親交のある相手を頼るという選択もあります。▼交友人物
個人分野として獲得している知り合いは、可能であればいつでも会いにゆくことが出来ます。▼立場
社会的地位や身分、あるいは所属集団の力などを利用して、相手とコンタクトを取ることも可能です。この場合の判定は、社会特性の《経歴》や《身分》を用いて行うことになります。▼特殊社会
裏社会などに属する人間とコンタクトを取る場合には、通常よりも特殊で複雑な手段を要します。接触方法を知るためには、専門分野による判定に成功しなければなりませんし、場合によっては盗賊語のような暗号を身につけている必要があります。こういった知識を身につけていなければ、窓口となる人間に紹介して貰わなければなりません。
○信用
目的の相手と接触して会話や取り引きを行うためには、まず相手に信用してもらう必要があります。
▼会話技術
初対面や警戒している人物に自分を受け入れて貰うためには、信用(一般:判断+会話技術)の判定に成功して、相手の警戒を解く必要があります。
▼社会特性
以下のような条件を満たしていれば、社会特性を用いて信用の判定を行っても構いません。
◇身元の保証
身元がしっかりしていない者は、会話以前に相手にしてもらえないこともあるでしょう。しかし、誰かの紹介や身元を証明するものがあれば、初対面の人間にも信用される可能性が高くなります。身元を保証するものとしては、職業組合のバッジなども有効です。
紹介状や身元の保証となるものがある場合、《会話技術》の技能のかわりに《身分》レベルを用いて信用の判定を行っても構いません。なお、紹介状などを拠り所とする場合は、キャラクターの《身分》レベルではなく紹介者の社会身分が基準となるので注意して下さい。◇名声/業績
キャラクターの知名度を利用して判定を試みることも可能です。この場合も身元の保証と同様に、社会特性を用いて判定を行って構いません。◇財産
高価な服や装飾品を身につけていたり、あるいは従者を従えているといった要素からも、信用を得ることが出来るでしょう。この場合は《財産》レベルを用いて判定を行って下さい。
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