実在
実在することは知られておりますが、実体についてはよくわかっていない品々です。
○鉱物
▼響水晶
ジグラット王国のラスアルネフ山脈にある水晶峡では、通常とは異なる性質を持つ水晶が採掘されます。この水晶は角度によって色が違って見えたり、内部に炎の揺らめきのようなものが見えたりします。また、何かにぶつけると特有の振動音を発し、しばらくは音が鳴りやみません。そのため、この場所から産出する水晶は、一般に響水晶と呼ばれて区別されています。
▼白結晶(ホワイト・クリスタル)
ヴァンヤンの島の山には、地下水が溜まってできた泉が無数にありますが、そのどれもが透明度が高いにもかかわらず水底まで見通すことができません。これは泉の中には白結晶(ホワイト・クリスタル)と呼ばれる、水晶のような形をした純白の結晶石がふわふわと漂っているためで、ラチェン人はこれをお守りにして持ち歩いています。
▼流銀
ソファイアのクライン山脈付近では、流銀化現象と呼ばれる変異現象が起こります。これは非生物が水銀のような液状金属に変化してしまうというもので、生み出された金属のことを流銀と呼びます。この金属は水銀と性質は異なっており、現在のところ利用法は全く判っておりません。また、地域によってはこの金属が生物のように動き出したという話も残っているため、積極的にこれを研究する者もおりません。
○生物由来
▼細胞石
聖歴773年にユークレイ北部の凍湖から発見された、生命活動を行なっていると考えられている石です。現在でもこの正体は判明されておらず、学問院での研究が続いています。
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伝承
不思議な力を持つとされる品々です。ただし、これらが現存するのかわかりませんし、伝承として伝わっているだけの物もあります。これらをシナリオで実際にどのように利用するかは、GMの判断に一任されます。
○鉱物
▼記憶の石
情報を記憶する力を持った石で、触れた者に誰かの思い出や特定の情景などを見せるといいます。
▼サウス・スター
南方よりアリアナ海に流れ着いたとされる宝石で、持ち主に巨万の富を約束してくれると伝えられています。この石を巡って不幸な出来事が起こったとも言われており、現在は行方不明となっています。
▼真紅の涙
聖女の流した血の涙が固まって出来たといわれる真紅の石で、聖母教会が所持しているものです。何か大きな災厄が訪れる時に、この石から血が滴り落ちるという伝承があります。
▼人魚の真珠
とある漁師が人魚との約束の証に貰ったという大粒の真珠です。この真珠で人魚を呼び出すことが出来ると言われていますが、実際にどのように用いるのかは伝えられておりません。
▼天輪石
満月の夜に天使の輪のような燐光を放つ宝石で、持ち主に小さな幸運を授けてくれると言われています。
▼無限の瞳
中を覗き込むと遠くの出来事が見えるという宝石ですが、何が映り込むのかはわかりません。似たような言い伝えのある石は様々存在するようで、映し出されるのも現実の風景ばかりとは限らず、持ち主の願いや起こって欲しくない不幸な出来事が見える石もあるそうです。
▼戻り石
投げた場所に必ず帰って来る不思議な石です。全く同じ勢いで戻って来るため、思い切り投げた時は注意が必要となります。
○生物由来
▼幻想鳥の羽根
幻想鳥(フェザー・ファンタズム)と呼ばれる青い小鳥の羽根で、幸せを運んでくれるという伝承があります。その予兆は夢などで知らされるらしく、夢想の世界の中に幻想鳥が訪れ、その澄んだ鳴き声を響かせるのだといいます。
▼トライホーンの角
トライホーンは角に癒しの力を宿しているといわれる伝説の聖馬で、ヘラジカのような2つの角と額に1本のまっすぐな角をもちます。彼らの角は死してもなお効果を発揮するらしく、死者を生き返らせたという記録も残っています。聖母教会には聖物として何本かの角が保管されているといいますが、一般に公開されていないため真偽のほどは不明です。
▼氷花
カスティルーン王国の樹氷の森に咲く氷の花で、どんな高熱も一瞬にして下げてしまう薬になると言われています。しかし、実際にその姿を見た者はおらず、民間伝承として語り継がれているだけの存在です。
○その他
▼泉の壷
毎日少しずつ水が湧いて来る壷です。このような容器の伝承は各地にあり、酒が無限に湧いて来る杯や、1日にひと握りの豆が現われる皿などの存在が知られています。
▼自在紐/糸
この紐を掴んだまま念じると、思い通りに動かすことが出来ます。こういった紐や糸の伝承は幾つか存在し、その材質も様々あるそうですが、中には勝手に動き出して持ち主を縛り上げたり、物凄い力で暴れだす紐の伝承なども残っています。
▼生命の聖杯
イーフォン皇国の第3代皇帝が、異界の存在から授かったとされる品で、生命の霊薬を生み出すことが出来ると言われています。彼はこの秘薬の力で、156歳まで生きたと伝えられていますが、その真偽のほどは定かではありません。
▼底なしの袋
袋の口から入れられるものであれば、体積を無視して何でもしまうことが出来る袋です。袋の中は漆黒の闇が広がっており、収納した物品は見えなくなってしまいます。しかし、取り出したい物の形を思い浮かべながら手を入れれば、それを掴むことが出来るということです。ただし、時々ですが中にしまったはずの物が無くなっていたり、入れた覚えのない品が出て来ることもあるといいます。
▼願いのサイコロ
好きな出目を出すことが出来るサイコロです。ただし、これを用いた後は、必ず何か不幸な出来事が訪れるという伝承もあります。
▼人皮仮面/死人面
人間の顔を剥製にした仮面で、死者の魂が宿っていると言われています。古の王の仮面についての伝承が有名ですが、地域によって話の内容も違っておりますし、仮面が実在するかどうかも定かではありません。
▼妖精眼鏡
妖精の隠れている場所や、妖精界へのゲートが見えるという眼鏡です。似たような話では、妖精の鏡や精霊の水晶といったものが存在するといいます。
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呪物
以下に示すものは呪われた物品として過去に事件を起こしたものや、伝承として語り継がれている霊的な存在です。これらが現存しているとは限りませんし、既に教会組織に寄って封印されているかもしれません。シナリオで実際にどのように利用するかは、GMの判断に一任されます。
○鉱物
▼悪魔の鐘
悪魔を呼び出す力を持った呪われた鐘で、古い時代に聖職者によって封印されたという伝承が残っています。
▼秘密の指輪
何か秘密を抱えていたり、隠し事がある者が身につけると、2度と外せなくなるという伝承があります。これは少しずつ指を締め付けてゆくようですが、誰かに秘密を打ち明ければ外せるようになるといいます。
▼不死の鎧
生命力と引き換えに、装着者を死亡状態から復活させる鎧です。蘇生される度に【生命値】の最大値が減少してゆきます。
○その他
▼フェザー・ブラウン
悪魔の羽根が閉じ込められているという呪われた琥珀です。持ち主の性格を歪めてしまうという話や、体を乗っ取られてしまうという伝承などが伝わっています。
▼不幸の石
持ち主の運気を吸い取る石です。これは特定の石のことを指しているわけではなく、これまでこういった呪物は何度も登場しています。その効果も様々あり、【導引】の値を一時的に下げる石もあれば、持ち主やその周囲に破滅を呼び込んだり、次々と不幸な出来事に遭遇させるといったものもあるようです。
▼ブラック・ダイヤモンド
暗黒の霧とともに所有者を飲み込んだという黒ダイヤで、闇の中で呻き声を発するという伝承があります。
▼魔獣の爪
触れた者の命を削り取ると言われる品です。見た目は化石のようで、それが本当に生物の爪かどうかもはっきりしておりません。
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