神聖存在/その他

呪紋文化石文化


 

呪紋文化


 魔除けや神聖な力を得るために、化粧や刺青といったものを体に施す文化が全域にあります。また、人形や装飾品にも、同様に化粧や紋様を描いたりします。これらの呪術は仮面文化から派生したものと考えられており、施される紋様にも類似性があります。


○化粧・刺青

 顔や体に化粧や刺青を施して呪術的な力を得ようとするもので、目的、地域、部族、信仰などによって様々な化粧法があります。聖獣信仰の場合は顔を獣に似せたり、毛皮の模様を全身に施したり、あるいは飾り羽根や角などで装飾するといった具合です。また、成人していない者に対しては、仮面の代わりに化粧を施すのが一般的な風習です。
 これはまじないとしての効果だけでなく、実用のものとして施されることもあります。たとえば、虫よけの効果のある染料を使ったり、狩りの際にカモフラージュするなどの目的で用いられています。


▼化粧系
 体に化粧を施したり、紋様を描くことで発動させる術法です。これはエルモア地方だけでなくペルソニアにも存在する系統の術で、ペルソニア大陸から渡ってきたとも、東方の技だともいわれています。

・関連化粧系術法


○人形・装飾品

 怪我や病気を引き受けてくれるお守りとしての人形や、呪詛をかけるために用いる人形にも、文字や模様が描かれたりします。同様に、装飾品にも様々な意味を込めた彩色が施されます。
 人形や装飾品の材質は地域や環境によって異なり、密林で暮らす者たちは木を削って作るのが一般的ですし、乾燥地域では土を捏ねたり粘土を焼いて作製します。


▼人形系・傀儡系
 人形系や傀儡系の術に使われる素体人形にも紋様が刻み込まれます。これらの中にも仮面文字に類似する形状のものがあるため、ペルソニア由来の術か、もしくは仮面系術法から派生したものと推測されています。

・関連人形系術法傀儡系術法


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石文化


 ペルソニアの奥地に住む人々の中には、石、宝石、金属などを信仰の対象とする者もいるようです。実際、特殊な形状に配置された列石や石の祭壇に祈りを捧げたり、宝石や金属装飾を神聖なお守りとして大事にしています。これらは南部の巨石文明から受け継がれた風習と考えられており、遺跡の出土品と未開の部族の人々が身に付けている宝飾品には、紋様や細工の様式などに類似点が多く見られます。
 しかし、これらの部族や国家は外部との接触が殆どなく、詳細な調査が行なわれたわけではありません。そのため以下の情報は、仮面の技に付随して伝わったと考えられる精神文化の特色や、民間伝承についての研究、あるいは交易品や遺跡に関する研究結果から推測した内容となります。


○ルーツ

 ペルソニア南部の山岳地帯では、高度な技術を持つ巨石文明が発達したと考えられており、その周辺地域から幾つかの遺跡が発見されています。これらの遺跡には、半人半獣の姿をした神獣や王族と考えられる人間の巨大な石像、および祭壇・祭祀場である列石や石造建築が残されておりました。また、呪装仮面を含む様々な形状をした石仮面や、仮面文字に似た紋様が刻まれた人形、石像、装飾品といったものも出土しています。これらの痕跡から、仮面文化のみならず聖獣信仰も始原ペルソニアから受け継がれたものであり、多様な方面でペルソニアに大きな影響を与えたものと推測されています。


○永遠

 巨石文明の人々が鉱物に込めた思いとは、おそらく永遠への憧れではないかと推測する研究者もいます。鉱石や宝石といったものは、確かに長きに渡り岩石の中で変わることなく眠り続け、人の生よりも遥か先までその形をとどめます。また、遺跡で発見された王や貴族と思われる者の石像には、金箔が施されたり宝飾がなされておりますし、人間を象った石棺に遺体が埋葬されていたケースもありました。
 しかし、実際は碑文や壁面に刻まれている文字を解読したり、より多くの遺物を見つけ出して分析しなければ判らないところで、この予想は現状ではあくまでも可能性の1つとして受け止められています。


○術法

 以下の術法は、ペルソニア南部に由来する系統ではないかと考えられています。


▼呪石系
 石を用いて発動させる術法で、建築に利用できる術も含まれています。成立も経緯もよく知られていない系統で、その実体は謎に包まれています。

・関連呪石系術法


▼宝珠系
 宝石を媒介して発動させる術法で、一般には邪法として考えられています。呪石系から分かれて出来た系統と考えられていますが、真偽のほどはよくわかっておりません。

・関連宝珠系術法


○その他

▼石像彫刻/素焼き人形
 現在ではお土産品として売られていますが、地域によっては神像や精霊の化身として崇められていたり、自分の身代わりとして近くに置いておくといった風習もあったようです。

▼石祭壇/神聖列石
 ペルソニアの各地には環状列石や巨大な丸石、あるいは不思議な石柱が並ぶ場所が存在します。これらは由来不明のものが多く、自然現象によって偶然生み出された岩である可能性もありますが、一般には祭壇として用いられていたものと考えられています。

▼薬
 石を粉にして飲むことで体が丈夫になったり、長生きできるようになると信じられている地域もあります。これは単なる迷信ではなく、不足しているミネラルを土や石から補っていた可能性も考えられますが、現地の人々にそのような知識があるわけではありません。


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