解説
気球や飛行船といった空を飛ぶ交通機関で、特に飛行船は近年注目を浴びています。気球は民間でもよく使われていますが、飛行船は近年になってようやく一部の先進国家で、旅客用として利用されはじめた程度の段階です。現在はユークレイ、ペトラーシャ、カスティルーン、ライヒスデール、フレイディオンの5国のみで使われています。
○運行
▼操縦技術
航空交通機関の操縦は、《操縦技術》の技能に含まれる〈専門操作/航空機関〉の専門分野を獲得しておけば、動力機関や大きさにかかわらず運転することが出来ます。バラスト投下のタイミングや、ガス抜きの判断を行う場合もこの技能で判定します。▼補給コスト
飛行船の維持には多額の費用がかかるため、個人では小型のものでも維持するのが精一杯でしょう。ほとんどは軍や一部の会社で利用されているものであり、燃料を含めた補給およびメンテナンスについては、所属している組織がやってくれるものとして考えて下さい。▼速度
気球の速度や進行方向というのは、完全に風任せとなります。ですから、気球士(気球の操縦士)はいかにうまく風をとらえるかが重要となります。風向きや風速は高度によって変わるもので、気球士は高さを調節することによって気球の操縦を行います。風の状態を把握するためには、自然環境(専門:判断+自然知識)の判定に成功する必要があります。
それから、飛行船の速度は無風状態の場合であり、実際の運用には風の影響も考慮に入れる必要があります。追い風であればその分だけ速度は増すことになりますし、向かい風では燃料を余分に消費することとなります。▼航続距離
条件にもよりますが、飛行船の場合は無補給で数百kmを航行することが可能です。
○種類
・気球 :小型熱気球/大型熱気球/ガス気球
・飛行船:小型飛行船/個人飛行船/高速飛行船/中型飛行船/輸送飛行船
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データ
○小型熱気球
▼乗員 :1〜3名 ▼価格 :250万エラン〜
▼巡航速度 :― ▼動力機関 :―
▼補給間隔 :― ▼補給コスト:―
▼操作性 :−2 ▼操縦技能 :専門操作/航空機関
▼防御値 :0 ▼耐久値 :10▼説明:
ストーブで空気を熱することで浮かぶ気球で、高さは20m以上に達します。このような大きな気嚢を膨らませるわけですから、気球の離陸には時間と広い場所が必要となります。移動距離は風次第となりますが、だいたい1時間くらいは無着陸で航行可能です。
○大型熱気球
▼乗員 :2〜8名 ▼価格 :400万エラン〜
▼巡航速度 :― ▼動力機関 :―
▼補給間隔 :― ▼補給コスト:―
▼操作性 :−2 ▼操縦技能 :専門操作/航空機関
▼防御値 :0 ▼耐久値 :14▼説明:
大型の気嚢に広いゴンドラをつけた気球で、航行時間をのばすことを目的としてつくられました。無着陸で2〜3時間ほどの航行が可能となっています。
○ガス気球
▼乗員 :1〜6名 ▼価格 :500万エラン〜
▼巡航速度 :― ▼動力機関 :―
▼補給間隔 :― ▼補給コスト:―
▼操作性 :−2 ▼操縦技能 :専門操作/航空機関
▼防御値 :1 ▼耐久値 :12▼説明:
熱した空気のかわりに、水素ガスやヘリウムガスを密閉することで浮かぶ気球です。表面にニスを塗ったりゴム引きの布を使うことで、気嚢からガスが漏れないよう加工しているので、特に事故などがなければ長時間浮かんでいることができます。これに推進装置をつけるたものが飛行船になります。
○小型飛行船
▼乗員 :1〜8名 ▼価格 :―
▼巡航速度 :24km/h(12) ▼動力機関 :霊子機関
▼補給間隔 :― ▼補給コスト:―
▼操作性 :−1 ▼操縦技能 :専門操作/航空機関
▼防御値 :0 ▼耐久値 :20▼説明:
霊子機関を搭載した飛行船で、プロペラを推進力としています。涙滴型の気嚢にゴンドラを吊した気球タイプのもので、屋根のある本格的な飛行船ではありません。さらに小型化することも可能ですが、用途がないため金持ちの道楽以外に用いられることはありません。
○個人飛行船
▼乗員 :1〜2名 ▼価格 :―
▼巡航速度 :20km/h(10) ▼動力機関 :霊子機関
▼補給間隔 :― ▼補給コスト:―
▼操作性 :−1 ▼操縦技能 :専門操作/航空機関
▼防御値 :0 ▼耐久値 :15▼説明:
個人用の小型飛行船で、気嚢の下部にはエンジンと推進機関、そして2つの座席が吊り下げられているだけとなっています。これはペトラーシャの貴族が道楽でつくったもので、軍事用ではありません。
○高速飛行船
▼乗員 :1〜5名 ▼価格 :―
▼巡航速度 :32km/h(16) ▼動力機関 :霊子機関
▼補給間隔 :― ▼補給コスト:―
▼操作性 :−1 ▼操縦技能 :専門操作/航空機関
▼防御値 :0 ▼耐久値 :18▼説明:
船体をコンパクトにつくり、速度性能を追求した飛行船です。主に軍で使用されているもので、民間ではあまり需要がありません。
○中型飛行船
▼乗員 :2〜15名 ▼価格 :―
▼巡航速度 :24km/h(12) ▼動力機関 :霊子機関
▼補給間隔 :― ▼補給コスト:―
▼操作性 :−2 ▼操縦技能 :専門操作/航空機関
▼防御値 :0 ▼耐久値 :28▼説明:
輸送や旅客用につかわれているもので、気嚢部分の真下に屋根付きの船室を取り付けたような形をしています。
○輸送飛行船
▼乗員 :3〜25名 ▼価格 :―
▼巡航速度 :20km/h(10) ▼動力機関 :霊子機関
▼補給間隔 :― ▼補給コスト:―
▼操作性 :−2 ▼操縦技能 :専門操作/航空機関
▼防御値 :0 ▼耐久値 :32▼説明:
輸送能力に優れた大型の飛行船で、浮揚能力を上げるために同型の気嚢を2つ並列させ、その間をゴンドラ部で連結させています。民間で試作されたものですが、船舶の方が遙かに輸送費が安いため、実際には軍で利用している他はあまり需要がないようです。安定性があまりよくないため、高速での運行にはあまり向いていないようです。
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