概略
○解説 術法師の中でも、特定の現象に対する専門家だったり、あるいは芸術家として認知されているのが、これら職業術法師と呼ばれる者たちです。社会的な信用があり、一般の人々から非常に頼りにされる存在です。多くは知識人階級として尊敬を受けています。共通するのは、これらは宗教組織によって認められている存在だということです。黙認されていたり言及を避けているような場合もありますが、法や倫理に反するようなことさえしなければ排斥されることはありません。 ○注意点術法師は非常に強い力を持つ人々でありますが、シナリオの内容によってはまったくその能力が活かせないことがあります。また、その有能さゆえにシナリオがつくりにくくなったり、特定の術法がシナリオ進行の邪魔になることもあるでしょう。もしGMが不都合だと感じるならば、プレイヤーに術法師をやめてもらうよう働きかけるべきでしょう。 ○詳細情報術法師に関する詳しい情報は「術法データ/解説」に書かれています。こちらも参照しながらキャラクターの作成を行って下さい。 先頭へ
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協会術法師
○解説 術法協会に属する術法師を協会術法師といい、様々な系統の術法師の総称となります。術法協会についての詳しい説明は、こちらの「組織」の項目をご覧下さい。 ▼種別 ○特殊な職種 ▼術法教師 ▼秘術講師 ▼術法警官(協会調査官) ○条件 一般の協会術法師は、協会に登録しさえすればなることができます。ただし、ある程度は身元が明らかである必要があり、国家や地域によっては信用ある人間からの紹介がいる場合もあります。また、社会的な制約から、15歳以上でなければ術を教えてはいけないことになっています。 ▼術法教師 ▼秘術講師 ▼術法警官(協会調査官) ○コネクション術法協会では協会術法師に対して様々な援助を行っています。情報交換はもちろんのこと、宿舎を格安で提供してくれたり、身元の保証や仕事を紹介してくれることもあります。それから、術法協会は聖母教会寄りの組織でもありますので、聖職者に協力して仕事をすることもあります。ですから、教会に知り合いがいてもおかしくはないでしょう。また、術法警官は警察の依頼を受けて捜査に協力することもありますので、刑事や警察官に顔馴染みがいたりします。 ○術法
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呪医
○解説 回復系の術法によって傷病を癒す職業で、職業術法師の中でも最大の尊敬を受けています。術法だけでなく医療知識にも長じているのが普通で、薬師としても活躍しています。非常に広範な知識や技術が要求され、誰にでもなれるという職業ではないため、部族や親子の間で細々と受け継がれることが多いようです。しかし、最近では科学的な治療法を学ぶために都市部に移り住んだりする者もいます。 ○条件呪医になるには、誰か師匠のもとについて修行しなければなりません。高度な学校教育を受けている必要はありませんが、それなりに素養は要求されるでしょう。しかし、呪医というのは数の少ない職業ですから、何よりもまず呪医に出会えるかどうかが問題となります。 ○注意点呪医は特に宗教機関と敵対するわけではなく、その存在も黙認されています。疫病が起こった場合などは、協力して治療にあたることもあるでしょう。問題は他の医師との関係です。科学的な治療を行う医師にはそれなりの誇りもありますし、商売敵ということもあって、簡単に分かり合うというわけにはなかなかゆかないようです。もっとも、呪医が近代医学を身につけている場合もありますので、普通の医師と連絡を取り合うことも皆無ではないでしょう。 ○術法
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夢使い
○解説 ルクレイドで起こる夢魔現象の被害者を救うために生まれたのが、この夢使いという職業です。精神治療のエキスパートとして尊敬を受けており、精神医学に通じている者や、あるいは精神操作系や感情操作系の術法を行使できる者もいます。心の守り手(マインドキーパー)と呼ばれることもあります。 ○条件 夢使いは徒弟制度によく似た形態の組織をつくっていますが、職人のように個人的に弟子をとるわけではありません。ですから、夢使いになるためにはまず「夢魔狩り協会」に所属し、その後に養成所で3年間の訓練を受けなければなりません。試験を受けるためには初等学校を卒業している必要があります。 ・経歴 ○注意点 夢使いはどこにでもいるというものではなく、活躍できるシナリオも限られるでしょう。しかし、夢使いでなければ解決できない事件もありますので、GMと相談の上でこれを使うかどうか決めるとよいでしょう。 ○コネクション夢使いは自身の協会ばかりではなく、術法協会や聖母教会にもつながりがあります。国家機関とも協力することが多く、夢使いの要請で軍や警察などを動かすことも可能でしょう。ただし、それは上層部を通じて行うのが通例です。もっとも緊急事態の場合は、夢使いにその場の判断を任されることもあります。 ○術法
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人形使い
○解説 人形系の術法を行使し、人と見紛うばかりの人形をつくり出すのが、この人形使いと呼ばれる術法師です。彼らは術法を使わなくても、一流の人形職人として認められるだけの実力を持っています。しかし、人形使いは職人というよりは芸術家であり、その呼び名は一種の称号でもあります。特に最高位の人形匠(ドールマスター)の称号を持つものは、一流の芸術家と同じように尊敬を受け、社交界にも広くその名が知られています。実際、貴族の出資で工房を持ったり、特定の貴族に仕えている人も存在するのです。 ・人形使いの称号 ・人形の作製 ○条件人形使いになるためには、まず誰かのもとに弟子入りして、人形職人としての腕前を磨かなければなりません。人形使いたちは徒弟制度をとっており、その技は特別に才能を見出された弟子にしか伝えられないのです。人形使いとして一人前と認められたら、師匠から人形師としての称号をもらうことができます。そうすれば独立して仕事をすることができ、弟子を取ったり自分の工房を開いたりすることが許されます。 ○注意点 人形使いは基本的に裕福です。しかし、実力に比例して依頼も多く、それなりに忙しい職業ともいえます。師匠は自分の仕事をするとともに弟子の面倒を見なければなりませんし、弟子はできるだけ早く一人前になろうと修行に励んでいます。とはいえ、休みを取ることもできますし、社交界との繋がりも深いということから、シナリオに登場する機会はそれなりにあるでしょう。また、誰かに譲り渡した人形に問題が生じた場合、それに対して責任を取ることも求められますので、そういった理由からシナリオに参加する可能性もあります。 ○コネクション人形使いは同業者の他、一般の人形職人や芸術家などとも親交があります。また、オルゴール職人や時計工といった精密機械を扱う職人たちと技術交流を行ったり、弟子を一時的に預けたりすることもあるようです。高位の人形使いは貴族や名士など、上流階級の人間とも顔見知りであるのが普通です。 ○術法
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獣使い
○解説 生物系の術法を駆使し、動物を制御したり調教したりする職業です。この世界には人々の害悪となる獣が多数生息しているため、獣使いはどんな土地に行っても歓迎されます。 ○条件 獣使いになるためには、誰かのもとに弟子入りしなければなりません。多くは家族や特定の部族でその技を継承してゆくもので、ほとんどは生まれで決定すると考えてよいでしょう。余所者に教えることを嫌う傾向もあります。 ○術法
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香水師
○解説 調香師の間に伝わる香水系術法を使う者たちです。もともとソファイアで成立したもので、今でもソファイアとその周辺国家に多い職業です。 ○条件香水師になるためには、誰か師匠のもとで修行をする必要があります。最初から香水師のもとで働くこともあるでしょうが、多くは普通の調香師として技術と知識を身につけ、その上で弟子入りをします。 ○コネクション香水業界や化粧品メーカーなどはもちろんのこと、貴族や芸術家などにも知り合いがいる職業です。また、精神治療という側面から、精神科医と繋がりがある場合もあります。 ○術法
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鏡界士
○解説 ルワール大公国で起こる鏡の檻現象に関するエキスパートです。鏡の檻現象とは、人や物品が鏡や水など姿がうつるものの中に閉じこめられるというもので、いつどこで起こるのかは全くわかりません。これによる行方不明者を救うために、魔鏡系の術法を使う鏡界士が存在するのです。 ▼鏡の檻現象 ▼鏡魔 ○条件鏡界士になるためには誰かのもとに弟子入りしなければなりません。修行を積んだ後に師匠から認められれば、鏡界士として働くことができるのです。師匠の推薦がなければ鏡界士として国家に登録されることはありません。ただし、国家とは無関係に独自で活動していても、それが咎められるということはないでしょう。もっとも生活の保障は一切なく、国家や同業者の協力もほとんど得られない可能性があります。ですから、通常は「鏡界士協会」に所属し、その庇護のもとで活動します。 ○注意点基本的に鏡界士はルワール大公国にしか存在しないので、舞台は限定されることになります。ただし依頼を断ることはないので、シナリオに参加する理由に困ることはないでしょう。報酬は国家から給料としてあらかじめ貰っていますし、仕事の内容によっては危険手当がつくこともあります。 ○コネクション鏡界士は自身の協会ばかりではなく、術法協会や聖母教会にもつながりがあります。もちろん、国家機関でもいろいろと便宜を図ってくれるでしょう。 ○術法
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