妖花系


説明  花を媒体として様々な効果を引き出す術法で、花系から分かれて出来たものではないか考えられていますが、実際のところはよくわかっておりません。この術法は対吸血鬼用にのみ使用される特殊な系統であり、吸血鬼狩りと呼ばれる闇の術法師の間で細々と伝えられています。
能力値  霊力
認識  秘匿術法
使い手  なし(吸血鬼狩り?)
行使制限  術によっては花をあらかじめ準備しておかなければなりません。
習得方法  秘匿:その他×
スタイル  自由選択:スタイルは術者によって異なりますが、ほとんどの術法には一輪の花が必要となります。

 ×花香の園×聖なる花×永遠の花×血妖華×生誕花×白煉華×裏切りの棘×盲目の薔薇×花燐×暗黒隠花×清香花×蒼炎花剣×薔薇の辱×青瞳花×幻妖華×赤血花×薔薇の檻×身代わりの花×生命花×薔薇の抱擁×葬送炎花


×花香の園

 レベル:1  タイプ:通常
 距離:0  持続時間:12時間  効果範囲:半径5m
 効果範囲内の空間を、指定した花の香りで満たすことができます。また、1つの臭気を指定して中和することが可能です。

×聖なる花

 レベル:1  タイプ:感知
 距離:術者  持続時間:一瞬  効果範囲:半径50m
 瘴気に属する者が存在する場合、手にした花が急速に枯れてゆきます。なお、相手のいる方向と数はわかりますが、正確な位置を知ることはできません。また、種類などを特定することも不可能です。

×永遠の花

 レベル:1  タイプ:通常
 距離:影響範囲  持続時間:永久  効果範囲:一輪の花
 花を永久に枯れないまま保存しておくことができます。これは切り取った花にだけかかる術で、生花には効果をあらわしません。

×血妖華

 レベル:2  タイプ:通常
 距離:接触  持続時間:永久  効果範囲:一輪の薔薇
 薔薇の花弁を偽りの血液(術者の血液組成と同じ)に変えることができます。吸血の贄、なりそこない、それから下僕の吸血鬼はこの血液の匂いに騙されることがあります。

×生誕花

 レベル:2  タイプ:通常
 距離:術者  持続時間:永久  効果範囲:術者
 達成値の本数だけ手の中に花を生み出すことができます。種類はそれぞれ別でも構いませんが、術者が知っているものに限ります。1度も手にしたことのない花を生み出すことはできません。

×白煉華

 レベル:3  タイプ:通常
 距離:10m  持続時間:一瞬  効果範囲:半径3m
 花弁が効果範囲内に吹き荒れ、白い炎を上げて燃え尽きます。効果範囲内の存在に対して、成功値ポイントのダメージを与えることができます。

×裏切りの棘

 レベル:3  タイプ:通常
 距離:接触  持続時間:1時間  効果範囲:1対象
 手にした薔薇の棘で吸血鬼に噛まれた箇所に傷をつけると、上位の吸血鬼の命令を一時的に解除することができます。持続時間が過ぎれば元通りになりますが、それまでは本来の人格を取り戻すことが出来ます。ただし、これはあくまでも命令を受け付けなくするだけであり、その他の影響を取り除くことは出来ません。精神抵抗の判定をするのは命令を与えた吸血鬼となり、この術によって命令を解除されたことも相手に悟られてしまいます。

×盲目の薔薇

 レベル:3  タイプ:通常
 距離:影響範囲  持続時間:10分  効果範囲:1対象
 薔薇が相手の顔に巻き付き、目の部分を覆ってしまいます。術の効果がなくなるまで、相手の視覚は封じられたままとなります。ただし、これは瘴気に属する者にしか効果をあらわしません。無理にこれを剥がそうとした場合は、棘によって激しい痛みと効果値3±0のダメージが与えられます。対象が吸血の贄や下僕の吸血鬼の場合、これによって上位の吸血鬼へ視覚情報が渡るのを防ぐことが可能となります。

×花燐

 レベル:3  タイプ:通常
 距離:接触  持続時間:一瞬  効果範囲:一輪の花
 花が接触している存在に深い関係を持つもの(持ち物、体の一部など)について、その方向を感知することができます。術をかけると花弁が散り、その存在がいる方向に散ったものだけが、青い炎に包まれて燃え尽きます。

×暗黒隠花

 レベル:3  タイプ:通常
 距離:10m  持続時間:3ラウンド  効果範囲:半径5m
 効果範囲内に漆黒の花弁が舞い、中にいる者の視界を妨げます。周囲の状況はだいたいしか把握することは出来ず、視覚を必要とする行動には−3修正を受けます。この術の効果によって、吸血鬼の視線の影響を妨げることも出来ます。

×清香花

 レベル:3  タイプ:通常
 距離:接触  持続時間:3ラウンド  効果範囲:一輪の花
 花の香りをかがせることによって、精神に何らかの影響を受けているものを正気に戻すことができます。それが術法や薬品などによる影響である場合は、対抗判定に勝利しなければなりません。

×蒼炎花剣

 レベル:4  タイプ:通常/魔力付与
 距離:接触  持続時間:12ラウンド  効果範囲:一輪の花
 一輪の花を修正値±0、打撃値2の細身の剣に変化させることができます。この剣は淡く輝く青白い炎をまとっており、その内に魔力を秘めています。この剣を振るった時には炎が走り、直線10mまでの距離にいる1対象に対して、近接武器による攻撃のダメージを与えることが出来ます。また、物理的な防御値を無視することも可能です。

×薔薇の辱

 レベル:4  タイプ:通常
 距離:影響範囲  持続時間:12時間  効果範囲:1対象
 吸血の贄、なりそこない、下僕の吸血鬼を薔薇で包み込み、その香りで陶酔させることができます。この状態では吸血をせずに過ごすことが可能で、自我値にダメージを追うこともありません。

×青瞳花

 レベル:4  タイプ:通常
 距離:接触  持続時間:1時間  効果範囲:一輪の花
 この術をかけた花は、中央に青白い燐光を放つ宝石を生み出します。その瞳に映る物体は、すべて術者の視覚としてとらえることが可能です。この宝石を通してものを見る時は、術者自身の目からは視覚情報を得ることができませんが、集中状態を解けば通常の視覚を取り戻すことができます。なお、持続時間が過ぎると宝石はひび割れ、宙へ溶けるように消えてゆきます。

×幻妖華

 レベル:4  タイプ:幻術
 距離:10m  持続時間:10分  効果範囲:1対象
 花を媒体として、自由に動く幻をつくることができます。1体の幻をつくるために、1本の花が必要となります。この幻は触覚をもごまかすことができます。動きは術者が自由に指定することができ、大まかな指定でもそれらしく動いてくれます。術が解けると、幻は花弁となって散ってゆきます。

×赤血花

 レベル:4  タイプ:通常
 距離:10m  持続時間:6ラウンド  効果範囲:1対象
 対象に飛ばした花は相手の体に根を張り、血液を吸い上げます。そして1ラウンドにつき4ポイントの生命値を奪い去ります。抵抗判定は毎ラウンド行うことが可能で、成功すれば花は自動的に抜け落ちます。なお、この術は瘴気に属する者にしか効果を及ぼしません。

×薔薇の檻

 レベル:5  タイプ:通常
 距離:術者  持続時間:6ラウンド  効果範囲:半径5m
 薔薇で囲まれた結界をつくりだし、この中に入った瘴気属性のものを閉じ込めてしまいます。効果範囲内から出ようとする者には棘だらけの茎が絡みつき、成功値ポイントのダメージを与えます。精神抵抗は逃げだそうとする度に行い、抵抗に成功した場合は結界から抜けることが出来ますが、ダメージを受けた場合は再び中に引きずり戻されてしまいます。

×身代わりの花

 レベル:6  タイプ:通常
 距離:接触  持続時間:10分  効果範囲:一輪の花
 対抗判定で勝利すれば、手にした花が一度だけ、あらゆる影響を術者の代わりに受けてくれます。ただし、この花は1度に1本しか効果をあらわすことはありません。身代わりとなった花は急速に枯れて、粉々に砕け散ってしまいます。

×生命花

 レベル:7  タイプ:通常
 距離:影響範囲  持続時間:1日  効果範囲:1対象
 花を相手に突き立てると、その花は相手の体に潜り込み、入れ墨のような痣を残して消えてしまいます。この花は対象の代わりに、持続時間のあいだだけ体の不調を1つだけ受け取ります。術者がその不調が何であるか知っている場合、それを指定することも可能です。ただし、影響度や達成値に対抗判定で勝利しなければ、その不調を打ち消すことはできません。時間が進むにつれ、花は少しずつ黒く変色してゆきます。そして、時間が来ると再び対象の体内から出てきて、その身を枯らしながら宙に消えてゆきます。

×薔薇の抱擁

 レベル:8  タイプ:呪詛
 距離:10m  持続時間:3ラウンド  効果範囲:1対象
 薔薇の茎で相手の体を締め付け、身動きできない状態にします。この間、対象は運動に関係する行動に−4の修正を受け、その場所から移動することも不可能となります。この薔薇は呪詛的な結界であり、最初の対抗判定で勝利しなければ、解呪以外の手段ではその場から離れることが出来なくなります。

×葬送炎花

 レベル:8  タイプ:呪詛
 距離:10m  持続時間:永久  効果範囲:1対象(吸血鬼)
 青白い炎につつまれた薔薇を対象に投げつけ、吸血鬼に成功値ポイントのダメージを与えます。薔薇は吸血鬼の体内に潜り込んで、内部から全てを焼き付くそうとします。このダメージは生命値の上限をも減少させるもので、永久的な傷として残ります。この術は呪詛の一種で、再生や命の癒しなどの特殊能力をもってしても、決して回復させることはできません。ただし、吸血鬼1体に重ねて術をかけることは不可能です。


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