社会特性

基本種類


 

基本


 社会特性として設定されるのは、一般社会からの評価や立場が関係する内容です。これには《身分》《財産》《経歴》の3種類があります。


○社会レベル

 これら社会特性には、社会レベルという数値が設定されます。ゲームの中では、それぞれ《身分》レベル、《財産》レベル、《経歴》レベルと呼ばれます。これは主に社会的に認知されるランクを示すもので、数値が大きいほど周囲に対する影響力が強くなります。


▼判定
 
社会レベルは技能と同じように扱うことが出来るもので、主に社会判定と呼ばれる判定で用いられます。社会判定の内容については、判定ルールの章で詳しく説明します。


○数値設定

 それぞれの社会レベルは0〜5までの数字であらわされます。


▼制限

◇GMの判断
 セッションの内容やゲーム世界での常識に対して合わないと考えられる場合は、GMの判断でレベルを制限することが出来ます。

◇変動
 社会レベルは頻繁に変動するものではないため、基本的にはキャラクター作成時に決定した値で固定されることになります。ただし、セッション内で何年も時間が経過したり、転職するなどして基準となる条件が変化した場合は、GMの許可を得て数値を変更することが可能となります。


▼消費CP
 レベル上昇のために消費するCPは、以下の表のようになります。
 社会レベルを1つ上昇させるためには、目標とする数値と同じ値のCPを消費する必要があります。たとえば、0→1レベルにする時は1CP、1→2レベルにする時は2CPが必要という具合です。表の消費/合計の欄は、0レベルからいきなり上昇させた場合に必要となるCPの合計値を示しています。

社会レベル 消費/個別 消費/合計
1レベル 1CP 1CP
2レベル 2CP 3CP
3レベル 3CP 6CP
4レベル 4CP 10CP

5レベル

5CP

15CP


▼目安
 職業のような明確な基準がなく、レベルをどう設定するかで悩む場合は、2レベル程度にしておけばよいでしょう。


○記入と計算

 レベルを設定し終わったら、その値をキャラクターシート2の社会特性と書かれた欄に記入して下さい。
 
▼社会レベル
 それぞれ名称の横にある小さな空欄に、各社会レベルの値を書き入れて下さい。

▼消費CP
 1番上の社会特性と書かれた横にある( CP)内には、消費するCPの合計値を記入します。そして、最後にその値を初期CPから減少させて下さい。


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種類


 社会特性には《身分》《財産》《経歴》の3種類が存在します。


○身分レベル

 現在のエルモア地方には身分制度が存在します。幾つかの国では貴族領主も現存しており、奴隷制度も公認されているのです。ですから、キャラクターたちも身分制度の影響は強く受けます。


▼社会身分
 キャラクターの職業が決まれば社会身分は自動的に設定され、《身分》レベルもそれに応じたものになります。社会身分は職業データに書かれているので、それを下の表と照らし合わせてレベルを決めて下さい。

▼兼業
 同時に複数の職業に就いたり、何かの特別な権限を有しているキャラクターは、より上位の身分を基準として扱います。たとえば、貴族が商売や工場経営などをしている場合は、上流身分を基準にレベルを設定することになります。

▼最下層身分
 最下層身分ということが明らかである場合は0レベルとして設定されますが、もし本来の身分を偽っている場合には、偽っている方の身分でレベルが設定されることになります。しかし、本当の身分が明かされた場合は、いくら表向きのレベルが高いものであっても、最下層身分として処理されることになります。

▼政治的権限
 上流身分の場合、政治的権限の有無によって《身分》レベルが変化する場合があります。


◆基準レベル

レベル 内容

 最下層身分

 下層身分

 中層身分

 神聖身分/上流身分(政治関連職を除く)

 上流身分(政治関連職)

 上流身分(王族)


○財産レベル

 《財産》レベルはキャラクターの所持する資産額を示す数値です。キャラクターは《財産》レベルの範囲内で、所持金や収入を得ることが可能となります。


▼範囲
 資産はキャラクター個人が所有する私的財産に限られます。これはゲームの中で利用可能なリソースということであり、ゲームで使用しない不動産など、それ以外の資産を有していても構いません。

▼目安
 通常のキャラクターの場合は、2レベル程度に設定しておけば問題ないでしょう。

▼例外
 支配貴族や大富豪の場合は、資産が1億エランを超える場合もありますが、これは非常に希有な存在となります。そのようなキャラクターを使用するのは特殊なセッションであるため、GMの許可を得てからでなければ設定することは出来ません。


◆基準レベル

レベル 内容

 〜金額4桁(千エラン単位以下)

 金額5桁 (一万エラン単位)

 金額6桁 (十万エラン単位)

 金額7桁 (百万エラン単位)

 金額8桁 (一千万エラン単位)

 金額9桁〜(一億エラン単位以上)


▼入手財産

◇基本資産
 
《財産》レベルと同桁の額までの資産(金額、物品)を得ることが出来ます。金額は財産レベルとして設定した桁内であれば好きに決定して構いません。たとえばレベル1の場合、金額は0〜99999エランまでの範囲で自由に設定することが出来ます。

◇基本収入
 固定収入が得られる職業の場合は、定期的に収入(通常は月収)を得ることが出来ます。セッションで管理するのは月収そのものではなく、月にどれだけの所持金を持てるかを示すもので、自由に使える小遣いの額となります。収入は《財産》レベルの1/10までとなり、[財産レベル−1]以下で得られる金額の範囲であれば、自由に設定することが可能となります。
 定期的に収入が得られない職業の場合は、基本収入を設定することは出来ません。そのかわり、基本資産の額を2倍に増やすことが出来ます。


○経歴レベル

 《経歴》レベルはキャラクターの職歴の幅や、居住した経験のある土地の多さ、今まで参加した組織活動の多さなどを示す数値です。この値が高いほど、数多くの社会・集団と接触した経験のあることを意味します。
 また、これはキャラクターの付き合いの広さや社交性の高さを示す数値でもあり、レベルが高いほど人脈が多く、知己に恵まれていることを示します。これはキャラクターの性質のみで決まるものではなく、周囲からの評判なども含む総合的な要素となります。


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