概要
B-1地域は聖歴125年にラガン帝国に征服されてしまいますが、その他の地域はエルモア地方の国家の後ろ楯を得て、比較的長く独立を保ってきました。しかし、その状況は聖歴500年代に入るまでのことで、それから約200年ほどの間は、武力制圧を果たしたラガンの支配下に置かれます。その後、ラガンが弱体化するとエルモア地方の国家に侵略されることになり、現在もその統治が続いています。
○分類
▼国家別
ライヒスデール植民地 :B-1
ソファイア植民地 :B-2/B-3/B-4
カルネア植民地 :B-5/B-6/B-7
開発地/カルネア :B-10
未開地 :B-8/B-9
▼出自別
シュパイト=ダハグ氏族同盟:B-1/B-2
ファルザ王国 :B-4
ルクソン王国 :B-5/B-6/B-7
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地域別
▼B-1:ライヒスデール植民地
以前はシュパイト=ダハグ氏族同盟という、10を超える有力氏族による連邦国家が存在していましたが、聖歴125年にラガン帝国に征服されてしまいます。その後、聖歴710年代になってラガン帝国の影響が弱まると、エリスファリアの支援による独立運動が起こり、聖歴720年代には自治権を勝ち取ります。しかし、エリスファリアの国内問題によって充分な支援が受けられなくなると、聖歴730年代にソファイアの侵攻を受けて、再び植民地へと戻ることになります。
その後、聖歴740年代になるとソファイア本国の影響力が弱まり、この地を管理していたソファイア貴族の専横が始まります。しかし、聖歴759年にライヒスデールによる侵攻が始まり、植民地を奪われる結果となりました。現在もライヒスデールの植民地として支配されている状態となります。
▼B-2:ソファイア植民地
以前はシュパイト=ダハグ氏族同盟という、10を超える有力氏族による連邦国家が存在していましたが、聖歴125年にラガン帝国に征服されてしまいます。その後、聖歴710年代になってラガン帝国の影響が弱まると、エリスファリアの支援による独立運動が起こり、聖歴720年代には自治権を勝ち取ります。しかし、エリスファリアの国内問題によって充分な支援が受けられなくなると、聖歴730年代にソファイアの侵攻を受けて、再び植民地へと戻ることになります。
その後、聖歴740年代になるとソファイア本国の影響力が弱まり、この地を管理していたソファイア貴族の専横が始まります。しかし、聖歴759年にライヒスデールによる侵攻が始まり、領地の東半分(B-1)を失うことになります。結局、その後は本国に助けを求めることになり、現在はソファイア王国の植民地として維持されています。
▼B-3:ソファイア植民地
以前は熱帯雨林が生い茂っておりましたが、ラガン帝国に侵略から逃れて来た原住民たちの手によって、聖歴250年頃までに西部域は耕地へと変わりました。その後、聖歴280年代になると、ラガン帝国と手を結んだ東メルレイン連邦国(現ルワール)が、この地に出来た自治都市と交易を行うようになり、その影響力が弱まった聖歴330年代にはソファイア王国との交易で栄えます。
その後120年の間、この土地は事実上ソファイアの支配下にありましたが、自治権を維持した状態にありました。聖歴450年代にソファイアがセルセティアの中継港を奪われると、後ろ盾となる国を失うことになりますが、その後70年間はいずれの国にも侵略されず、カーカバートとの貿易などを通じて栄えることになります。
この状況に変化が生じるのは聖歴528年のことで、ラガンの侵略によって遂にこの一帯は植民地となり、鉱山の開発などが行われるようになりました。その後、聖歴660年代になるとラガンの影響力は少しずつ弱まってゆき、聖歴730年代に入るとソファイアがこの地を奪うことになります。聖歴750年代になると、ワーズ山脈西部で砂金が発見されてゴールドラッシュが到来しますが、大規模な金鉱脈は見つからないままブームは終焉を迎えます。しかし、これがきっかけで集まった人々により、周辺地域の農地開墾や植民都市の拡大が進み、かつてほどの勢いはないものの、現在も少しずつ発展を続けています。
▼B-4:ソファイア植民地
かつてはファルザ王国が支配していた土地ですが、ラガン帝国と同盟を結んだ東メルレイン連邦国(現ルワール)に征服され、聖歴292年に植民地となります。その後、東メルレインが衰退すると、聖歴320年にこの地に進出したソファイアの支援を得て、聖歴340年代には再び独立国家へと戻ります。
聖歴400年代には特産の香辛料の取り引きによって、王国はソファイアとともに栄光の時代を迎えます。聖歴450年代に入ると、ソファイアがセルセティアの中継港を失い、その支援を得られなくなりますが、この時期もロンデニアと結んで順調に発展を遂げました。しかし、聖歴520年代に入ってロンデニアが国内問題から海洋での力を失うと、後ろ楯を無くした王国にラガンが侵攻を開始し、聖歴531年には遂にその支配下に置かれることになります。この状況は聖歴720年代まで続きますが、この頃にはラガンの力は衰えており、聖歴734年にソファイアがこの地を奪うことになります。そして、現在もソファイアの植民地として存在しています。
▼B-5:カルネア植民地
この地はかつてルクソン王国があった地域で、聖歴530年代に征服されるまでは、独立国家として貿易で栄えておりました。エルモア地方との交流が始まったのは聖歴210年代のことで、その当時はソファイアとの貿易が中心でした。
聖歴450年代になってソファイアがセルセティアの港を失うと、エリスファリアとの交易が行われるようになります。しかし、奴隷問題から相互の関係がこじれ、一部の貴族がエリスファリア側についたことで、国内に大きな乱れが生じました。さらに、聖歴510年代にはエリスファリア本国で問題が起こり、ルクソン王国は後ろ楯を失うことになります。この隙を突いたのがラガン・カルネア勢で、2国は聖歴520年代後半に共同でルクソン王国へ侵攻し、聖歴534年にはラガン帝国がこの地を支配することになるのです。
それから聖歴760年代に入るまで、この地は長くラガンの支配下に置かれるのですが、聖歴700年代に入ってからのラガンはペルソニアでの力を失っており、実質的にこの地域をまとめていたのは、交易で財を為したパダム族という黒人の部族でした。その後、聖歴762年にラガン帝国が滅亡すると、パダム族が中心となって独立自治政府が設けられます。しかし、この政府は混乱をおさめることは出来ず、この地はカルネアが武力で占領することになります。現在もこの地はカルネアの支配下にあり、ラベルタ準州として植民地総督が管理しています。
▼B-6:カルネア植民地
この地域はかつて熱帯雨林が広がっておりましたが、聖歴300年代頃になると、北部にあったルクソン王国による農地の開墾が行われ、その支配域へと変わることになります。その後、聖歴450年代に入ってから、ルクソン王国とエリスファリアの結びつきが強くなるのですが、エリスファリアは山師から南部山地に鉱脈があるという情報を得て、その事実を知らないルクソン王国から一帯の土地を安く買い上げます。こうしてエリスファリアは多くの鉱物資源を手に入れるのですが、聖歴510年代には国内問題からペルソニアでの影響力が低下し、ルクソン王国は後ろ盾を失うことになります。こうして聖歴525年には、ラガン・カルネア勢の武力侵攻を受け、この地はカルネアの支配下に置かれることになりました。
聖歴540年代後半に入るとカルネアはユークレイ侵攻に力を入れるようになるのですが、この隙をつかれてラガン帝国にこの地を奪われてしまいます。ラガンの支配は聖歴720年代まで続きますが、聖歴730年代に入るとロンデニアと同盟を結んだカルネアがペルソニアに再進出を果たし、ラガンから一帯を取り戻すことに成功します。そして現在もカルネアの植民地として、植民地総督が管理している状態となります。
▼B-7:カルネア植民地
この地域はかつて、熱帯雨林や草原が広がっていました。しかし、聖歴300年代頃になると、東部にあったルクソン王国による農地の開墾が行われ、その支配域へと変わることになります。
聖歴520年代後半になるとラガン・カルネア勢がこの地に攻め寄せ、聖歴534年にはカルネアの支配下に置かれます。聖歴540年代後半に入るとカルネアはユークレイ侵攻に力を入れるようになるのですが、この隙をつかれてラガン帝国にこの地を奪われてしまいます。
ラガンの支配は聖歴720年代まで続きますが、聖歴730年代に入るとロンデニアと同盟を結んだカルネアがペルソニアに再進出を果たし、ラガンから一帯を取り戻すことに成功します。そして現在もカルネアの植民地として、植民地総督が管理している状態となります。
▼B-8:未開地
ワーズ山脈の南には、未開発のトトム平原が広がっています。この青々とした広大な草原には、ペルソニア特有の動物たちが生息しており、独自の生態系をつくりあげています。
▼B-9:未開地
クスクフ高地の麓にはオゴロ密林と呼ばれる熱帯雨林が広がっており、奥地には大きな4つの湖(リアム湖、マティマー湖、トゥカレム湖、サルーカ湖)を中心とする湖沼群が存在します。エルモア地方の人々はあまり足を踏み入れていない地域で、詳しい情報は得られておりません。
▼B-10:未開地/カルネア開発地
近年、新たな鉱脈が見つかったことで、カルネアによる新しい開発が進んでいる地域ですが、国際的に正式な支配地として認められたわけではありません。奥地に住む原住民はこれに抵抗しており、植民地軍との小規模な戦いが行われています。
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国家別
○シュパイト=ダハグ氏族同盟(B-1/B-2)
シュパイト=ダハグ氏族同盟は、10を超える有力氏族による連邦国家として誕生しました。しかし、聖歴125年にラガン帝国に征服され、その支配は約600年の間続きます。その後、聖歴710年代になってラガン帝国の影響が弱まると、エリスファリアの支援による独立運動が起こり、聖歴720年代には自治権を勝ち取ります。しかし、エリスファリアの国内問題によって充分な支援が受けられなくなると、聖歴730年代にソファイアの侵攻を受けて、再び植民地へと戻ることになります。
聖歴740年代になるとソファイア本国の影響力が弱まり、この地を管理していたソファイア貴族の専横が始まります。しかし、聖歴759年にライヒスデールによる侵攻が始まり、B-1地域を奪われると本国に助けを求めることになり、B-2地域は現在もソファイア王国の植民地として維持されています。
▼伝承
ラガン帝国がこの地域を侵略するにあたり、最初に東部を治めていたウルザ氏族を征服しました。シュパイト=ダハグ氏族同盟は、氏族同士の婚姻で結ばれていた同盟でしたが、ラガンは植民地支配を行なうにあたって、同様に婚姻によって氏族を帝国に取り込もうとしました。そして、皇帝の血筋に連なる州総督が、イステアという名の王女を側室に娶ろうとしたのですが、帝国に対する抵抗の意思を示すために、王女は燃え盛る炎に身を投じて自ら命を絶ちました。帝国に降伏することを検討していた氏族もいたのですが、この事件によって氏族同盟は結束して戦うことを選び、最後の一兵まで抵抗の意思を貫いたといいます。非戦闘員も含めて多くの人間が惨殺され、同盟氏族の血族は大きく数を減らすことになりましたが、彼らの勇敢な戦いぶりは周辺部族にも伝わります。そして、イステア王女の名は反ラガンの象徴として掲げられ、ラガンの侵攻計画にも大きな影響を与えたといいます。
▼人種
・レグラム系黒人▼現在
・B-1:ライヒスデール植民地
・B-2:ソファイア植民地
○ファルザ王国(B-4)
ペルソニア中部から来た黒人が建てたと伝えられるファルザ王国は、ラガン帝国と同盟を結んだ東メルレイン連邦国(現ルワール)に征服され、聖歴292年に植民地となります。その後、東メルレインが衰退すると、聖歴320年にこの地に進出したソファイアの支援を得て、聖歴340年代には再び独立国家へと戻ります。
聖歴400年代には特産の香辛料の取り引きによって、王国はソファイアとともに栄光の時代を迎えます。聖歴450年代に入ると、ソファイアがセルセティアの中継港を失い、その支援を得られなくなりますが、この時期もロンデニアと結んで順調に発展を遂げました。しかし、聖歴520年代に入ってロンデニアが国内問題から海洋での力を失うと、後ろ楯を無くした王国にラガンが侵攻を開始し、聖歴531年には遂にその支配下に置かれることになります。この状況は聖歴720年代まで続きますが、この頃にはラガンの力は衰えており、聖歴734年にソファイアがこの地を奪うことになります。そして、現在もソファイアの植民地として存在しています。
▼人種
・レグラム系黒人
○ルクソン王国(B-5/B-6/B-7)
ルクソン王国は聖歴530年代に征服されるまでは、独立国家として貿易で栄えておりました。エルモア地方との交流が始まったのは聖歴210年代のことで、その当時はソファイアとの貿易が中心でした。そして中継貿易の拠点として力を蓄えながら、農地の開墾を行なってB-6、B-7地域まで支配域を広げてゆきます。
その後、聖歴450年代になってソファイアがセルセティアの港を失うと、エリスファリアとの交易が行われるようになりました。しかし、それから間もなくして奴隷問題から両国間に亀裂が入り、王国を分裂しての争いへと発展します。こうした混乱の中、エリスファリア国内で問題が起こり、ペルソニア駐留軍が本国へ引き上げるという不測の自体が生じます。この隙をついたのがラガン・カルネア勢で、2国は聖歴520年代後半に共同でルクソン王国へ侵攻し、聖歴534年にはこの地を支配することになるのです。この時、B-5地域はラガン帝国、B-6、B-7地域はカルネアの植民地として分割されました。
その後、聖歴540年代後半になって、カルネアがユークレイ侵攻に力を入れるようになると、ラガン帝国はこの間にカルネア植民地(B-6、B-7)を全て奪います。こうして、ラガンの支配は聖歴720年代まで続きますが、聖歴730年代に入るとロンデニアと同盟を結んだカルネアがペルソニアに再進出を果たし、ラガンから植民地を取り戻すことに成功します。そして現在もカルネアの植民地として、植民地総督が管理している状態となります。
B-5地域は聖歴760年代に入るまでラガンが支配しますが、実質的には交易で財を為したパダム族という黒人部族が、この地を統括していました。その後、聖歴762年にラガン帝国が滅亡すると、パダム族が中心となって独立自治政府が設けられます。しかし、この政府は混乱をおさめることは出来ず、この地はカルネアが武力で占領することになります。現在もこの地はカルネアの支配下にあり、ラベルタ準州として植民地総督が管理しています。
▼奴隷問題
ルクソン王国では奴隷問題に関連して、過去に数十年にも及ぶ内戦が勃発しています。詳しい経緯については「奴隷貿易」の項目をご覧下さい。なお、この時にエリスファリア側についた者とその子孫たちは、現在も「裏切りの氏族」と呼ばれて忌み嫌われています。
▼人種
・レグラム系黒人
・アデン系黒人▼現在
・B-5/B-6/B-7:カルネア植民地
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