ソファイア植民地/全体


 


○統治制度

 ソファイア植民地には、B-2地域のアルロー小州、B-3地域のメグリカ小州、B-4地域のセレーヌ小州があります。


▼管轄
 植民地は辺境伯(植民地総督)が統治する独立伯爵領となります。ソファイア本国の独立伯爵領は準州として扱われますが、辺境領土であるペルソニア植民地は小州として区分されます。

▼首長
 辺境伯は領主貴族(支配階級)として1つの自治体を統括する行政長であり、この地位は世襲的に代々受け継がれてゆきます。

▼制度
 ソファイアの地方行政は各自治体の首長である領主貴族に一任されており、大枠では国家制度を模倣しているものの、各領地によって細かい部分が異なっています。なお、ペルソニア植民地は小州として扱われるため、領邦国家と同様に領内に独自の法を持つことが許されています。

▼監査
 植民地政府の監査は、貴族省に所属する植民地監督官が行ないます。これは国王の代行として植民地自治体の監督を行なう、非常に強い権限を与えられた役職で、3年を任期として植民地に派遣されます。逆に言えば、この監督官を抱き込んでしまえば、植民地で自由に振る舞えるともいえ、実際に賄賂で懐柔される者も多いようです。そのため、ソファイアは王権の非常に強い国家ですが、植民地は例外的に本国の干渉の少ない地域と言うことが出来ます。
 しかし、これは定期監査だけに限った話で、国王の命によって行なわれる不定期の自由監査が行なわれることもあります。不定期監査は国王直属の組織である王国事務庁が執り行うもので、植民地監督官も含めて監査の対象となります。植民地には特別監査官として役人が派遣されますが、これは国王代行として監査を行なう権限を持つだけの役職であり、自治体や議会に対して処罰を与える権限などはありません。
 なお、かつて特別監査団の一行が船旅の途中に事故に遭い、植民地から帰還を果たすことが出来なかったことがありました。しかし、これは事故に見せかけて謀殺された可能性が高く、それ以降は近衛軍を派遣して警護を取り仕切るようになっています。


○治安

▼警察
 本国と同様の制度を取っており、小州警察が全体を統括しています。警察組織そのものは通常の形態で、警察署の中にいくつかの部署があり、刑事や警察官が業務を担当します。領主の権限において警察行務の一切を取り仕切ることが出来るため、非常に汚職が起こりやすい状態です。


▼軍事
 ソファイア王国の軍隊は、国王および地方領主の持つ近衛軍と、国家が保持する兵士から構成される王国軍からなります。
 ペルソニア植民地の場合、王国軍の陸軍部隊としては、小州を1つの管区とする地方管区軍が配備されています。海軍については、植民地沖の全体を担当する1つの方面軍として艦隊が派遣されていますが、実際には各小州単位に分かれて活動を行なっています。軍港もそれぞれ3つの小州に存在します。
 各管区軍には軍務省から指揮官が派遣されますが、植民地の場合は領主貴族と繋がりの深い将校がこの任に就くのが通例です。このため、王国軍といっても実際には各領地を守備する近衛軍としての性格が強く、近衛兵として辺境伯の警護を担当する兵を置くことはあっても、領地防衛のために別個に近衛軍を備える小州はありません。


○宗教

 ソファイアでは聖母教会が古くから国教とされ、国民はみな聖母教会の熱心な信者です。このため、植民地でも聖母教会が国教とされており、現地民の教化のためにも積極的な布教が行なわれています。


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