現実の空間とは次元の異なる空間を『異次元』(異界)と呼びます。この世界は、大変異現象のために異次元への入り口が通じてしまい、人間が時折こういった異次元に入り込んでしまうということがあります。
異次元には様々な種類があります。たとえば『精霊界』では、数多くの精霊やその王たちが生活していると考えられています。その他に、『魔界』と呼ばれる悪魔たちの住む世界、何物も存在しない『虚空界』、神や天使たちが住む『天界』、死者の魂がゆく『冥界』などがあります。
これらの世界は、普段は人間の世界とは決してつながることはありませんが、術法など魔力の助けを借りることによって、異次元と接することが可能になります。精霊使いは精霊界のエネルギーを利用し、悪魔使いは悪魔との取り引きによって力を得ます。とはいえ、これらは限られた人だけに可能となる、非常に特殊なケースとなります。
神隠しなどと呼ばれる現象の中には、これらの世界に迷いこんでしまったケースもあります。このように異次元に突然入り込むことを、エルモア地方の人々は「異界に墜ちる(落ちる)」という言葉で表現します。そして、こういった異世界への門のことを『落下点』(フォーリング・ポイント)といいます。
特にエルモア地方では、妖精たちが住む『妖精界』と呼ばれる世界に墜ちることが多く、まれに妖精のもてなしを受けて帰ってくる者もいます。妖精界への入り口を『妖精の輪』というのですが、妖精たちはこれを自由につくることができるのです。時々、葉っぱの影から顔を覗かせている小さな妖精を見かけることがありますが、これは葉っぱを妖精界への門にしているのだと言われています。
◆異次元
異次元 説明 精霊界 精霊たちが住むエネルギーに満ちた空間 魔界 魔族たちが住む呪われた場所 天界 神や天使たちが住む祝福された楽園 妖精界 妖精たちの住む幻想的な空間 冥界 死者の魂がたどり着く場所 虚空界 何ものも存在することができない場所 夢界 夢のように心で思ったことが実現する世界 鏡界 鏡の向こう側に存在する世界
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