能力・行動
▼サミュエル鳥
身長1m前後の、ペリカンによく似た姿をした鳥です。生息数は少なく、その生態もほとんどわかっておりません。サミュエル鳥というのは、最初に人間の前に現われたものがサミュエルと名付けられたことから、正式な名称になりました。
非常に知能の高い種族で、人間の子供程度の理解力を持っていると考えられています。翼の先の骨は指のように動かすことが可能で、木の枝や石を道具として使いこなします。彼らは人間のような姿勢で歩きますが、そのかわりに飛ぶのはあまり得意ではなく、せいぜいニワトリと同じ程度しか飛べません。ただし滑空は得意で、断崖から風に乗って数キロ先まで移動できるようです。・不明度:8
・生息地:不明
▼凍魚
北方の湖沼に生息する大型魚で、体長100〜120cmほどあります。体型はシーラカンスに似ており、氷のように透き通った青銅色の鱗をもちます。彼らは周囲の温度を下げたり、氷をつくり出す特殊能力を持つため、冷蔵や冷房の目的でこれを飼う者もいます。しかし、口から氷の塊を飛ばして攻撃を行なうことがあるので、刺激しないよう注意を払う必要があります。・不明度:4
・生息地:北部/湖沼
▼ヒカリコウモリ
ペルソニアに棲む黒褐色をした大型のコウモリですが、額に目のような形状の器官があり、その部位を青白く光らせることが出来ます。これで虫を呼び寄せて捕食しているらしく、あまり飛び回ることをしません。不思議なのは、この発光器官は死後も能力を失わず、暗闇で淡く輝き続けることです。そのため、青瞳石と呼ばれるこのガラス状の器官は、現地ではお守りにされたり宗教的な儀式に用いられています。・不明度:8
・生息地:ペルソニア/森林、洞窟など
▼フクロウ賢者
森林に住む体長1mほどのフクロウですが、通常の動物とは異なり非常に高い知能を持っています。また、言葉を話すことはできませんが、心話の能力をもっているため、相手と心を通わせることができます。
目撃例は殆どなく、実際にどのような生活をしているのかは判明しておりませんが、あまり飛ぶのが得意ではないようで、普段はじっと木の枝にとまっているといいます。賢者と呼ばれるにふさわしく物知りで、尋ねられたことには知る限り答えます。しかし邪心や欲得にとらわれた者は、相手にしないと言われています。・不明度:8
・生息地:全域/森林
▼フレイムバード
紅色の羽毛をもつ尾の長い美しい鳥で、翼開長が6〜7mにも達する大型動物です。かつてジグラットの人々に乱獲されたため、一時は絶滅寸前にまで追い込まれましたが、現在では以前の7割くらいの生息数に回復しています。
その名の通り火炎を操る能力をもっており、翼の羽ばたきによって炎を生み出すことが出来ます。また、火炎に対する耐性をもっており、いかなる炎によっても傷つくことはないようです。・不明度:2
・生息地:ジグラット周辺/山岳地帯
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神秘・幻想
▼黄金鹿
黄金の角を持つ鹿で、その毛皮も美しい金色に輝いているといいます。目撃例はあるものの実際に捕獲されたことはなく、生態についての情報は殆ど報告されておりません。その角は本当の黄金で出来ているという噂もありますが、当然のことながら真偽のほどは不明のままとなっております。・不明度:7
・生息地:絶対変異地帯周辺
▼幻想鳥/フェザー・ファンタズム
光沢のある青い羽毛で覆われた、ルリビタキに似た小鳥です。特徴的な冠羽を持ち、目の上から白い飾り羽根が飛び出しています。
彼らは幻想的な出来事を引き起こす存在として知られており、昔から様々な伝承が語り継がれています。たとえば、探している人物と引き合わせてくれたり、子供たちを妖精の世界に連れて行ったり、思いがけない幸せを届けてくれるといった具合です。これらの現象が起こる前には、夢などで予兆を感じ取る場合が多いといいます。また、この不思議な力は羽根に宿っているのだという話もあり、彼らの羽根を持つ者にはいずれ幸運が訪れるのだと、多くの地域で伝えられています。・不明度:3
・生息地:不明
▼トライホーン/命を紡ぐ者
穢れのない純白の体をもつ馬で、ヘラジカのような2つの角と額に1本のまっすぐな角をもちます。馬よりも1回りほど大きく、細身で引き締まった体型をしています。
角に癒しの魔力をもつため、命を紡ぐ者とも呼ばれています。殆ど伝説上の存在で、どのような存在なのか全く判っておりません。ただ、民間で語り継がれている伝承によれば、かなり高い知能を持っているようで、癒しの奇跡を与える者を自ら選ぶといわれています。彼らの角は死してもなお効果を発揮するらしく、死者を蘇らせたという記録も残っています。聖母教会には聖物として何本かの角が保管されているといいますが、一般に公開されていないため真偽のほどは不明です。・不明度:10
・生息地:不明
▼ニジユメチョウ(虹夢蝶)
光沢のある鮮やかな虹色の羽根を持つ蝶で、コレクターには垂涎の的となる希少種です。しかし、この蝶の羽ばたきを見た者は、いつの間にか意識を失っているという噂があり、変異動物ではないかという説もあります。実際、生体で捕獲された例はなく、出回っている標本も偶然死体を発見したものしか存在しません。なお、動物の死体に群がる習性もあるようで、このチョウを忌み嫌う地域もあります。・不明度:9
・生息地:全域
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