変異動物/甲殻類

ザリガニムシスナカケガニカザブエエビオケラシャコタカトビヤリエビ


 

ザリガニムシ


○判定

▼不明度:4
 衝撃度:2

▼判定技能
 一般分野
:動物知識(一般:記憶+生物知識)
 専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)


○基本情報(一般:±0)

▼名称:ザリガニムシ
 認識:一般動物/危険
 利用:なし

▼生息地域:全域、ペルソニア(主に南部)/淡水域(河川、湖沼など)
  活動期:通年/昼行性
  出現数:単独
 遭遇頻度:まれ
   反応:敵対的

▼外見
 体長2〜4mほどもある、ワインレッド色の甲殻生物です。ザリガニのような形状の上半身に、20〜40cm程度の幅のあるリングをつなぎ合わせたような、2m以上にもなる長い下半身をもっています。頭の形が独特で、細くなった先端からカブトムシのような角が伸びています。この角は1mほどの長さになり、先端は鋭く尖っています。

▼概要
 頭に角を持つ大きなザリガニで、河川や湖沼に出没します。非常に攻撃的な生き物として知られており、見かけた場合は即座に逃げるのが得策でしょう。


○専門情報(専門:+2)

▼専門分類:一般動物/節足動物/甲殻類

▼詳細情報
 淡水性の巨大ザリガニで、河川や湖沼に生息しています。あまり綺麗な水場を好まず、見通しの悪い水場に出没することが多いようです。一般に河岸や湖畔の土壁に掘った穴を巣としますが、水底に沈んだ木の隙間などに住むこともあるようです。巣穴はちょうど体が収まる程度のものを好みます。
 肉食性で、魚類、水性昆虫、あるいは水場に近づいてきた鳥類や哺乳類などを捕食します。非常に獰猛な性質を持ち、近づいてきたものを無差別で攻撃する習性があります。相手の大きさや数には構わず襲いかかり、長い角で突撃したり大きなハサミで攻撃します。
 このザリガニは触覚で振動を感知し、敵の接近を知ることが出来ます。そのため、濁った水の中にいても、獲物の居場所を敏感に察知します。触覚は水面から少し出していることが多く、そうでなくても水面に触れるくらいに伸ばしています。そのため、注意深く水面を見ていれば、その存在を発見できる可能性があります。


○データ(専門:+2)

▼能力値
 導引
: ―  体力:14  敏捷:12  器用: ―
 記憶: ―  判断: ―  感応: 8  霊力: 7

▼抵抗力/耐久値
 精神抵抗
: 8  精神値:13
 自我抵抗: ―  自我値: ―
 生命抵抗:14  生命値:20〜24

▼行動力:20

▼移動力:12/水中12

▼状態変化:通常
   知能:なし
   弱点
:なし
   属性:聖気
   感覚:一般/夜目/触覚(強化+6)


○戦闘(専門:+2)

▼攻撃
 格闘攻撃
:格闘打撃13(ハサミ:4)
      組打ち 14(ハサミ:4/口器:2)
 特殊攻撃:押し倒し10(―/転倒+捕縛)
      突進攻撃11(角:3+)

▼回避
 戦闘防御
:10
 反射回避: 6
  防御値: 4〜6(甲殻)

▼戦闘方法
 通常は水中に隠れており、生物の接近を感知すると急に飛び出して来て、攻撃をしかけます。最初は長い角で突撃をしかけ、移動できないよう相手に深手を与えようとします。その後、ハサミや脚で相手を押え込み、水中に引きずり込んでハサミや口器で攻撃します。


○特殊能力(専門:+2)

▼心理影響の無効化(自動発動)
 心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。


○バリエーション(専門:+4)

・体長が10m近くにもなる個体の発見報告がありますが、実在するかどうかは確認されておりません。

・複数の角を持つ個体が捕獲されたことがあります。この個体は殻にも多くの刺を持っていました。

・ファイン=ファウンドでは、海洋性の種類が発見されています。これらの個体は体表が青色のものが多く、一部には白色の種類も見つかっています。


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スナカケガニ


○判定

▼不明度:8
 衝撃度:0

▼判定技能
 一般分野
:動物知識(一般:記憶+生物知識)
 専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)


○基本情報(一般:±0)

▼名称:スナカケガニ
 認識:一般生物/巨大ガニ/注意
 利用:食用

▼生息地域:中部〜南部、ペルソニアなど/海岸、砂浜など
  活動期:通年/昼夜行性
 遭遇頻度:非常にまれ
  出現数:単独
   反応:中立

▼外見
 胴体の幅が70〜90cmほどもある巨大なカニで、体の半分以上もの大きさを持つ右脚のハサミが特徴です。脚は全体に太くしっかりしており、重い体を支えて歩くことが出来ます。体は全体的に丸みを帯びたフォルムで、クリーム色や乳白色など、棲息している地域の砂に近い色の殻で覆われています。

▼概要
 砂地に巣をつくる巨大ガニで、普段はすり鉢状に掘った穴に体の半分を埋めて、目立たないように身を隠しています。このカニは外敵が接近すると、右のハサミで砂をかけるという性質があり、そこからこのような名で呼ばれるようになりました。活動するのは潮が満ちた時で、海中へと移動して魚などを捕らえて食べます。


○専門情報(専門:+2)

▼専門分類:一般動物/節足動物/甲殻類

▼詳細情報
 特徴的なハサミを持つカニで、大きな右側のハサミで獲物をとらえ、左側のハサミで器用に肉を千切って口へと運びます。右のハサミは閉じると彎曲したスコップのような形をしており、その場で回転しながら砂をすくって外敵にかけたり、強く閉じて大きな音を出して脅かそうとします。
 これらはもともと攻撃的な性格ではないために取る行動で、執拗に攻撃された場合は砂に潜って身を隠すか、海に入って海底で敵をやり過ごそうとします。自分より背の高い動物を相手にすることは少ないのですが、それでも攻撃されるようであれば反撃を試みることもあるようです。
 彼らは白い物を集めて巣穴に溜め込む癖があります。貝殻やサンゴをはじめとして、動物の骨などを集めることもあるようです。これは求愛行動に関係しており、繁殖期には巣にコレクションを散りばめてメスを誘い、右のハサミを振って独特のダンスを踊ります。


○データ(専門:+2)

▼能力値
 導引
: ―  体力:10  敏捷: 8  器用: ―
 記憶: ―  判断: ―  感応: 7  霊力: 6

▼抵抗力/耐久値
 精神抵抗
: 6  精神値:12
 自我抵抗: ―  自我値: ―
 生命抵抗:10  生命値:14

▼行動力:15

▼移動力: 8

▼状態変化:通常
   知能:なし
   弱点
:なし
   属性:聖気
   感覚:一般/夜目


○戦闘(専門:+2)

▼攻撃
 格闘攻撃
:格闘打撃 9(ハサミ:3)
     
 組打ち 10(ハサミ:3)

▼回避
 戦闘防御
: 8
 反射回避: 7
  防御値: 3+2(甲殻+ハサミ)

▼戦闘方法
 外敵が近づいた時は相手を威嚇するか、砂中や海に潜ってやり過ごそうとします。じっと隠れて防御している時は、大きなハサミで体の殆どをガードしているため、通常よりも防御値が2点上昇します。それでも執拗に攻撃を繰り返された時は、右のハサミで相手を攻撃を仕掛けます。


○特殊能力(専門:+2)

▼心理影響の無効化(自動発動)
 心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。

▼砂煙(能動発動)
 能力:―       作用:難易度3    対抗:反射回避
 距離:0       時間:3ラウンド   範囲:半径5m
 効果:その場で回転しながら砂をまき散らし、周囲の者に目潰しを試みます。難易度3の反射回避の判定に失敗した者は、3ラウンドの間は視覚に関係する行動に、−2修正を受けることになります。

▼音響攻撃(能動発動)
 能力:―       作用:難易度5    対抗:自我抵抗
 距離:影響範囲    時間:3ラウンド   範囲:1対象
 効果:右のハサミを強く閉じて大きな音を出し、対象を気絶させることが出来ます。これは通常の気絶なので、起こされればすぐに覚醒します。また、3ラウンドが経過した後は、毎ラウンドの準備パートに生命抵抗の判定を行なうことができ、これに成功すれば目覚めることが出来ます。


○バリエーション(専門:+4)

・片側のハサミが鋭く尖っていて、これを閉じて槍のように用いる亜種が存在します。これらは通常のものより攻撃的で、巣に近づいた者には無差別に襲い掛かる場合もあるそうです。

・湿地や泥地など、内陸の淡水域に生息する亜種もいます。このような個体は泥中に深く潜って、待ち伏せ型の狩りを行なう習性があり、殻の色も黒褐色や茶褐色をしてます。


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カザブエエビ


○判定

▼不明度:4
 衝撃度:1

▼判定技能
 一般分野
:動物知識(一般:記憶+生物知識)
 専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)


○基本情報(一般:±0)

▼名称:カザブエエビ/風笛エビ
 認識:変異動物/危険/忌避
 利用:なし。一部では食用

▼生息地域:全域(主に東部)/沿岸域(岩礁、浅瀬など)
  活動期:通年/昼夜行性
 遭遇頻度:非常にまれ
  出現数:単独〜数体
   反応:中立〜敵対的

▼外見
 体長180〜240cmほどのエビの仲間で、赤褐色〜茶褐色の殻で覆われています。特徴的なのはハサミの部分で、この中は殆どが空洞になっており、これを振ることによって様々な音色を出すことが出来ます。

▼概要
 ハサミを使って様々な音色を出し、それで仲間を呼んだり威嚇することで知られています。通常は岩礁地帯などに潜り、魚やイカ、タコなどを捕食して生活しています。特に凶暴というわけではありませんが、空腹であれば人間を襲うこともありますし、漁業に被害を与える例もあるようです。


○専門情報(専門:+2)

▼専門分類:変異動物/節足動物/甲殻類

▼詳細情報
 空洞になったハサミを一定のパターンで振り回すことで、特徴的な音をサインとして鳴らします。催眠効果など精神に影響を与える音を操ることから、変異動物として忌避されていますが、一部の地域では食用とされています。伝え聞くところによると非常に濃厚な味で、密かに一般市場に流している業者がいるという噂もあります。
 あまり泳ぎが得意ではなく、水底で待ち伏せ型の狩りをしていることが多いようです。そのため、頻繁に人間と接触することはありませんが、定置網や養殖場を荒らしたり、干潮時に偶然出くわすことも珍しくはありません。こういった場合でも、特に相手を刺激することなく立ち去れば危険はありませんが、追い払うとなると大変な苦労を伴うことでしょう。
 また、春から夏にかけての産卵期には、雌雄ともに攻撃性が高まるため、漁師たちはその時期を見極めて漁を休むように心掛けています。通常、1つの地域に住む個体数はそれほど多くないため、長い休暇を強いられることはありません。しかし、この時期のオスは、ある程度の大きさの動くものに誘われる習性があり、メスと間違って人間を追い掛ける可能性があります。また、メスは孵化までの1〜2か月の間、卵を抱いたまま定住生活を送りますが、この時は周囲の全ての存在に対して無差別に攻撃を仕掛けます。浅瀬で抱卵している場合は干潮時に姿を現わすことになるため、決して近づくべきではありません。


○データ(専門:+2)

▼能力値
 導引
: ―  体力:12  敏捷: 8  器用: ―
 記憶: ―  判断: ―  感応: 8  霊力: 8

▼抵抗力/耐久値
 精神抵抗
: 8  精神値:14
 自我抵抗: ―  自我値: ―
 生命抵抗:14  生命値:22

▼行動力:16

▼移動力: 8/水中8

▼状態変化:通常
   知能:なし
   弱点
:なし
   属性:聖気
   感覚:通常/聴覚(強化+4)


○戦闘(専門:+2)

▼攻撃
 格闘攻撃
:格闘打撃10(ハサミ:3)

▼回避
 戦闘防御
: 8
 反射回避: 6
  防御値: 3(甲殻)

▼戦闘方法
 通常の打撃攻撃は両のハサミで行ないますが、それ以外にも音による特殊攻撃を繰り出します。


○特殊能力(専門:+2)

▼心理影響の無効化(自動発動)
 心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。

▼呼び寄せの笛(能動発動)
 距離:0       時間:一瞬      範囲:半径500m
 効果:仲間を呼ぶための音色で、効果範囲内にいる同族が集まって来ます。

▼操りの笛(能動発動)
 能力:―       作用:難易度4    対抗:精神抵抗
 距離:0       時間:6ラウンド   範囲:半径10m
 効果:精神抵抗に失敗した者は、行動を操られてしまうことになります。ただし、それほど複雑な命令を行なうことは出来ませんので、通常は相手を遠ざけたり行動しないようにする程度の指示となります。抵抗判定は毎ラウンド行なうことが可能で、成功した時点で効果は消滅します。また、痛みなど何らかの強い刺激を受けた場合にも、再度の抵抗判定が可能となります。

▼金切りの笛(能動発動)
 能力:―       作用:効果値4±0  対抗:自我抵抗
 距離:0       時間:一瞬      範囲:半径10m
 効果:悲鳴のような音を出して、効果範囲内にいる者を恐怖させます。抵抗判定に失敗した者は自我値にダメージを受けると同時に、1ラウンドのあいだ放心状態に陥ります。この時は能動行動が不可能となると同時に、自身の影響範囲の外に移動することが出来なくなります。


○バリエーション(専門:+4)

・地域や個体によっては、その他の特殊効果を持つ音を出すものがいるようです。

・淡水性の亜種も存在することが知られています。ただし、通常より小型のものが多く、特殊能力の効果や影響する範囲も小さくなります。

・砂浜に棲む個体の中には、地面に穴を掘って巣をつくるものがいるらしく、時には陸地の動物を待ち伏せて狩ることも報告されています。


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オケラシャコ


○判定

▼不明度:4
 衝撃度:3

▼判定技能
 一般分野
:動物知識(一般:記憶+生物知識)
 専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)


○基本情報(一般:±0)

▼名称:オケラシャコ
 認識:一般生物/危険
 利用:なし。一部では食用

▼生息地域:全域、ペルソニア/不定
  活動期:通年/昼夜行性
 遭遇頻度:まれ
  出現数:単独
   反応:中立〜敵対的

▼外見
 体長3〜5mにも及ぶ巨大なシャコで、前脚は穴を掘りやすいように太く頑丈に発達し、オケラのような形状になっています。しかし、その内側には鋭い棘が生えており、カマキリのようにガッチリと獲物を捕獲することが出来ます。殻の色は茶色〜茶褐色で、地面によく似た色をしていますが、地中生活を送ることとその巨大さとゆえに、保護色としての役割は果たしていないようです。

▼概要
 地中を移動しながら獲物に忍び寄る、肉食性の巨大生物です。地上に突然姿を現わし、強力な前脚で相手の動きを封じて、ゆっくりと食餌を行ないます。非常に貪欲な生き物で、ある程度以上の大きさの動物であれば、種を問わず捕食対象とします。家畜のみならず時には人間を狙うこともあるため、古くから危険視されています。


○専門情報(専門:+2)

▼専門分類:変異動物/節足動物/甲殻類
 姿そのものはオケラによく似ていますが、分類上はシャコの仲間の甲殻類となります。

▼詳細情報
 肉食性の巨大生物の中では、人里近い場所にも姿を現わすことの多い怪物です。その理由は地中にトンネルを掘って広範囲を移動するためで、接近に気付かぬまま生活圏に入られてしまうのです。家畜を襲われたり、地面に大きな穴を掘られて畑を台無しにされるなど、与える被害は甚大なものですが、その大きさと攻撃性、そして何よりその丈夫な甲殻によって、素人には退治するのもままならない厄介者です。
 獲物は地面の震動で感知しているようで、ある程度以上の大きさのものが上を通った時に、反射的に攻撃を仕掛ける性質があります。そのため古くは馬車が襲われたり、最近では自動車が狙われる場合も珍しくはないようです。しかし、食べ物ではないと分かれば、そのまま地面に潜ってその場から離れます。逆に視覚にはあまり頼っていないらしく、獣狩りなどはオトリの人形に肉などを括りつけて、それを獲物と勘違いさせて足止めします。
 オケラに似ているのは形状だけでなく、ジージーと大きな鳴き声を響かせるところにも類似点があります。この鳴き声は小さな生き物を振動で気絶させたり、相手を威嚇するために用いられます。硬い殻は声を共鳴させるためにも使われているようで、数百m以上離れた場所にも届くと言われています。


○データ(専門:+2)

▼能力値
 導引
: ―  体力:16  敏捷: 7  器用: ―
 記憶: ―  判断: ―  感応:10  霊力: 7

▼抵抗力/耐久値
 精神抵抗
: 7  精神値:13
 自我抵抗: ―  自我値: ―
 生命抵抗:16  生命値:28

▼行動力:17

▼移動力:11/地中7

▼状態変化:通常
   知能:なし
   弱点
:なし
   属性:聖気
   感覚:一般/振動感知(強化+4)/視覚(弱化−4)


○戦闘(専門:+2)

▼攻撃
 格闘攻撃
:格闘打撃11(ハサミ:4/口器:3/尾:3)
      組打ち 14(ハサミ:4/口器:3)
 特殊攻撃:石つぶて(効果値8+2)

▼回避
 戦闘防御
: 7
 反射回避: 6
  防御値: 4(甲殻)

▼戦闘方法
 地面から獲物に接近し、地中から突然飛び出してハサミで捕まえます。また、周囲の者を1度に攻撃する時は、地面を跳ね上げて石つぶてを浴びせたりします。通常は威嚇のために用いられる大きな鳴き声は、逃げる際に相手を怯ませるために使われる場合もあり、驚いて動きが止まった隙に地中に姿を隠そうとします。


○特殊能力(専門:+2)

▼地中移動(自動発動)
 地中を自由に移動することができます。

▼心理影響の無効化(自動発動)
 心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。

▼石つぶて(能動発動)
 能力:―       作用:効果値8+2  対抗:反射回避
 距離:0       時間:一瞬      範囲:半径5m
 効果:地面の土石を跳ね上げて周囲の者を攻撃します。反射回避の判定に失敗した者は、生命値にダメージを受けることになります。また、その後1ラウンドの間は、視力に関係する判定に−2修正が与えられます。

▼叫喚波(能動発動)
 能力:―       作用:難易度5    対抗:自我抵抗
 距離:0       時間:1ラウンド   範囲:半径20m
 効果:強力な鳴き声で相手を威嚇します。自我抵抗に失敗した者は、1ラウンドあいだ能動行動を取ることが出来なくなる上に、自身の影響範囲の外へ移動することも不可能となります。


○バリエーション(専門:+4)

・幼生と思われる個体も各地で度々発見されています。最初期の幼生は、殻の色が薄く赤みがかった白となりますが、成長に伴って濃い体色へと変化するようです。

・海中や砂浜で活動する亜種も存在します。もともとは海棲種の方が原種に近い存在だという説もあります。また、ごく一部に限られますが、過去には淡水性のものも発見されています。


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タカトビヤリエビ


○判定

▼不明度:7
 衝撃度:2

▼判定技能
 一般分野
:動物知識(一般:記憶+生物知識)
 専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)


○基本情報(一般:±0)

▼名称:タカトビヤリエビ
 認識:一般動物/危険
 利用:卵は珍味として知られており、高級食材として取り引きされています。

▼生息地域:全域(主に西部)/海岸域、岩礁部など
  活動期:通年/昼行性
 遭遇頻度:まれ
  出現数:単独
   反応:中立〜敵対的

▼外見
 体長が約160〜200cmほどにもなるエビで、全身が暗青色をしています。体には刺が少なく、体表は滑らかです。基本的な形状はザリガニによく似ていますが、右の前脚にはハサミがなく、先端が尖った槍のような形状をしています。

▼概要
 岩場に住む大型のエビで、ハサミのかわりに槍のような前脚を持ち、これで外敵を攻撃します。このエビの卵は非常に美味で栄養価が高いことから、貴族などに珍味として好まれています。


○専門情報(専門:+2)

▼専門分類:一般動物/節足動物/甲殻類

▼詳細情報
 沿岸の岩礁地帯に住む大型のエビで、浅い海の岩礁の隙間や砂礫に掘った穴を巣として生活しています。縄張りを持ちますが、あまり広い範囲ではなく、他の個体と縄張りの一部を共有しています。
 脱皮をする度に大きくなってゆき、成体は160〜200cmほどにもなります。また、大きくなるに従って、右前脚の槍も長く伸びてゆくようです。非常に寿命が長く、数十年生きる個体も珍しくはありません。
 肉食性で、魚類、貝類、甲殻類などを捕食します。狩りは待ち伏せ型で、岩の隙間や砂に潜って獲物を待ち構えます。動くものに飛びかかる性質があり、後ろ脚と丸めた尾を使って勢いよく跳躍し、視界に入ったものに槍を突き立てます。その名の通りに高く飛ぶ力を持ち、陸上でも約5mほどの高さまで跳躍することが出来るようです。海底から水面を泳ぐ魚を狙い、瞬時に捕獲することも可能です。
 このエビの身は大味で、あまり食用とされることはありません。しかし、その卵は美味で、高値で取り引きされています。空腹時には水上にいる動くものを狙うこともあり、船や人間が襲われることも度々ありますが、危険を承知で巣に近づくものも少なくありません。


○データ(専門:+2)

▼能力値
 導引
: ―  体力:12  敏捷:12  器用: ―
 記憶: ―  判断: ―  感応: 8  霊力: 6

▼抵抗力/耐久値
 精神抵抗
: 6  精神値:12
 自我抵抗: ―  自我値: ―
 生命抵抗:12  生命値:20

▼行動力:20

▼移動力:12/水中12

▼状態変化:通常
   知能:なし
   弱点
:なし
   属性:聖気
   感覚:一般/夜目


○戦闘(専門:+2)

▼攻撃
 格闘攻撃
:格闘打撃10(ハサミ:3)
      組打ち 12(ハサミ:3)
 特殊攻撃:突進攻撃10(槍:5+)

▼回避
 戦闘防御
:陸上8/水中12
 反射回避: 8
  防御値: 5(甲殻)

▼戦闘方法
 普段は他の生物に無関心ですが、空腹時は視界に入るものすべてに飛びかかります。この時は非常に獰猛で、仲間同士で傷つけ合うことも珍しくありません。
 攻撃を行なう時は、高速で突撃して尖った槍脚を突き立てようとします。意図して地上で狩りを行なうことはありませんが、岩場にいる生物を攻撃するために、水中から飛び出して来ることがあります。この場合に限って、その場で続けて戦闘を行なうこともありますが、いつでも逃げられるように水を背にして戦う性質があります。なお、陸の上で戦う場合は、上方へと飛び上がって獲物に槍を突き立てようとします。


○特殊能力(専門:+2)

▼心理影響の無効化(自動発動)
 心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。


○バリエーション(専門:+4)

・右前脚が槍ではなく、ハンマーのような形状をしている個体も存在します。

・両の前脚が槍になっている種類も発見されています。この種類のものは、口元の小さな顎脚が大きめになっており、これで獲物を細かく千切って食べます。

・小型の槍脚を持ち、ジャンプせずフェンシングのようにして、これを獲物に突き立てる個体も発見されています。


先頭へ

 


ザリガニムシスナカケガニカザブエエビオケラシャコタカトビヤリエビ