○北方同盟<1>セトラキアン地方幾つかの独立公国が存在する地域で、領主貴族による支配が続いています。古くはアリアナ海貿易で栄えておりましたが、現在はあらゆる面で発展から取り残されております。主要産業は農業で、トウモロコシ、稲、果樹などの栽培が行われています。 ▼ナルハリエン市 <2>ジーナン地方北西部は乾燥した荒地が広がっており農業には適しておりませんが、海岸近くの低山地帯では宝石の採掘が行われており、重要な産業の1つとなっています。島中央にあるベナール山北部は大理石の産地で知られており、南部では銅や亜鉛が採掘されています。山裾からは高原が広がっており、放牧や畑作が行われています。沿岸部では水田が見られるようになり、一帯は鮮やかな緑で覆われています。沿岸部には漁業と交易で栄えてきた都市が幾つか存在し、綿織物などの軽工業が盛んな地域もあります。 ▼ペントラハル市 <3>エンドゥア地方北部は小雨地帯となっており、灌木と雑草の生える荒れ地が広がっています。この付近は農地の開発が進められておらず、ベナール山麓での鉄鉱石の採掘が主要産業となっています。対して南部のワーズ川流域は豊かな穀倉地帯となっており、北島の食料生産を支えています。 ▼ナランツィア市 <4>ラヴァール島ベルン海峡に浮かぶ島で、現在はラハト連合の支配下に置かれています。南北が激しく争う激戦区である上に、山地に住む混血民の多くが反政府活動を行っているため、非常に混沌とした状況にあります。 ○セルセティア連邦<5>リーツェン諸島中央地方との間に浮かぶ島々で、形の上ではセルセティア連邦に所属してはいますが、実質的には自治区として扱われており、南北の争いに対しては中立的な態度をとっています。これは、もともとラガン帝国との争いに巻き込まれやすい地域で、古くからいかなる勢力とも深く結びつかない方針を取ってきたためであり、中央地方に最も近いガムランルート島で顕著な傾向です。かつてラガン帝国がセルセティアに侵攻してきた際にも、全く抵抗することなく港を明け渡し、その代償として自治権を守り通しております。しかし、そのために長く裏切り者として扱われ、現在のセルセティアでもこの地方出身者は、あまりいい目では見られないようです。 <6>ラルニア地方北部は戦いの前線となっており、沿岸域には幾つもの防壁や要塞が建てられております。この辺りは焼き物の産地として有名で、茶碗などの食器や水瓶をはじめとして、水差しや香油入れなど様々な種類のものが作られています。かなり古くから焼き物は行われていたようで、遺跡からは着色された土器類が大量に出土することがあります。また、この付近では死者を陶棺に入れる風習があったようで、蓋に故人の全体像が象られた陶製の棺が墳墓から発掘されています。 ▼マエティン市 <7>ティルリィ地方ベルン海峡に面する地域で、北部地域では南北が最も激しく争っています。もともと南北の文化が混ざり合う地点であったため、混血民であるグラズム人が多く住んでいます。この辺りは宗教的にも混合している地であることから、非常に雑然とした社会が形成されており、現在も民族のあり方や宗教について激しく論争が行われています。 ▼メルリッツェ市 <8>シェラクス地方南にクォニーズ山脈が控える地域で、北部は交易と漁業、中部は農業、南部は工業を主要産業としています。この辺りは綿花の栽培が盛んで、中部の街では綿織物の工場が建てられています。山脈の麓は鉱工業で発展を遂げた場所ですが、現在は武器生産が盛んに行われています。 <9>ラムエミュラ地方中央地方に面する地域であり、幾度もラガン帝国との戦いを経験してきました。ベルナール王国時代の防壁も残っており、その多くは既に崩れているものの、150kmの長さに渡って海岸部を覆っています。北端のシェルリル岬付近は海魔現象がよく起こる場所として有名で、かつてこれによって滅んだ街の跡地が残っています。 ▼アランゴル市 <10>イグナッツァ地方沿岸部はペルソニア貿易の中継港として発展した土地で、いち早く工業革命が行われた地域でもあるため、この一帯の都市は重工業でも栄えています。中部の大平原は大河ヤハトの中下流域であり、肥沃な土壌に支えられた農業地帯が広がっています。河口数十キロ付近は水位が潮の干満でかなり変化するため、乾期の際には天然のポンプとして利用されています。 ▼エタニティ市 ▼湖上都市バーティル ▼ビトゥン=ビンダー市 <11>ヤハーナ地方東部にはクォニーズ山脈がそびえており、そこから発するヤハト川の中流域に位置しております。この付近は水路が網の目のように張り巡らされており、水上交通が非常に盛んです。平野部は一大農業地帯であるとともに、近年では工業面においても目覚ましい発展を見せています。 ▼シルキィフ市(首都) <12>ツァパク地方国家南東部に位置する地域で、南部では大農場の経営が行われています。北部のクォニーズ山脈の麓には密林が広がっておりましたが、最近になって大規模な伐採が行われ、最高峰であるソルング山の裾に広がる高原では、輸出用のコーヒーが栽培されるようになっています。コーヒー農場の東西には未だ密林が残されており、染料になる植物が採取されています。密林は蜜蝋も豊富であるため、付近ではろうけつ染めが行われています。 ▼ディナリェン市 <13>ラフィド地方南部の海岸域は波が穏やかで、豊富な種類の魚が水揚げされています。クォニーズ山脈の麓は高原が広がっており、一帯は放牧地として利用されています。そこから山腹へ進むと幾つかの鉱山街が見られるようになり、鉄や石炭の採掘が行われています。山脈東端の高地では紅茶が生産されており、良質の品は国外へも輸出されています。この付近には大きな滝が幾つも存在しており、自然景観の美しさでも知られています。 <14>サントッツァ地方南島の南端部に位置しており、綿花、ゴム、サトウキビ、コーヒー、カカオ豆といった作物の栽培が盛んな地域です。また、北部のレニエル山ではスズや宝石の採掘が行われています。なお、北部はグラン・セルセティア時代に被差別民を集めた自治区がつくられたことから、混血民の住む割合が非常に高くなっています。 ▼セルキシュ市 <15>ベルジュ島 国家の南東部に浮かぶ島であり、中央部はヤシ林などの熱帯雨林で覆われています。島の東西には2つの休火山が存在します。山地付近では激しい火山活動の跡を示す特徴ある地形が見られ、一帯には岩山と奇岩が散らばっています。この島は生物学的に見ても特異で、発見されているだけでも200種の固有種が存在します。また、南の河口付近にはマングローブ林も生えており、干満に応じて周囲の景色が全く異なったものとなります。 先頭へ |