願いと奇跡/基本

種類ウィルパワー


 

種類


 アンバランスド・ワールドでは、強い気持ちや願いが実際に力を持つことがあります。これを表したものが願いと奇跡というルールです。
 願いと奇跡ルールは以下の種類に分けることが出来ます。このうち、感情判定、増力判定の3種類は基本ルールに含まれますが、奇跡/破滅の発動は選択ルールとなります。


▼感情判定
 行為判定時にキャラクターの感情を実際の行為に反映させることが出来ます。


▼増力判定
 行為判定時に他のキャラクターの助けを得ることにより、最終的な判定結果を変動させることが可能となります。


▼幸運判定
 いかなる行為判定においても、【導引】の能力値を基準に判定を試みることが可能となります。


▼奇跡/破滅の発動
 奇跡的現象や破滅的現象として術法を発動させることが出来ます。


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ウィルパワー


 ウィルパワーは世界の法則を変えるほどの強い力であり、願いと奇跡ルールを用いる際に消費します。


○初期値

 ウィルパワーはシナリオ毎に更新されるもので、シナリオ開始時にGMから以下のポイントを与えられます。


▼個人ポイント
 ウィルパワーの個人ポイントは、【導引】の1/2(四捨五入)が初期値となります。たとえば【導引】の値が7のキャラクターの場合、初期値は4点ということになります。この数値はシナリオ毎に更新されるもので、次のシナリオが開始した時点で、改めて初期値と同じだけの個人ポイントを貰うことが出来ます。

▼共有ポイント
 共有ポイントはプレイヤー全体に与えられるポイントで、シナリオ開始前にGMから配付されます。共有ポイントはシナリオ毎に更新されるもので、経験点の基準ポイントに対応した値となります。たとえば、小さな犯罪レベルであれば1ポイントとなりますし、地域レベルを巻き込む大きな事件に関与する場合には3ポイントが与えられます。詳しい基準については、こちらの「経験点」の項目を見てGMが判断して下さい。


○変動

 ウィルパワーは0以上の値を取ります。消費して0になってしまえば、これを利用した判定を行うことが出来なくなります。


○回復

 ウィルパワーはシナリオ毎に更新されるもので、余ったポイントを次のシナリオに持ち越すことは出来ません。


▼シナリオ中の回復
 基本的に、ゲームの途中でウィルパワーが回復することはありません。ただし、長いシナリオの場合は、途中で回復を行わせて構いません。
 回復のタイミングやポイントについてはGMの判断に任せますが、だいたいの場合は共有ポイントを更新することで間に合わせることが出来るでしょう。


○使用

▼個人ポイント
 個人ポイントは所有するキャラクターのみが使用できるもので、プレイヤーの判断で自由に消費することが出来ます。

▼共有ポイント
 共有ポイントはプレイヤー全体に与えられるものです。個人がこれを用いる場合は、参加プレイヤーの過半数の許可を得る必要があります。全体の同意が得られれば、個人ポイントと全く同様に利用することが可能となります。


○封入

 個人ポイントとして得たウィルパワーを物品や場所へと封入しておき、誰でも利用できる形で保持することが出来ます。ウィルパワーの封入は選択ルールとなりますので、採用するかどうかはGMが判断して決めて下さい。


▼基本

◇封入ポイント
 封入できるポイントの最大値は、初期値(【導引】の1/2)までとなります。

◇保持対象
 プレイヤーが指定した物品、場所、特定個人などが保持対象として扱われます。


▼使用
 封入ポイントは、対象に接近/接触しているものであれば、GMも含めて誰でも利用することが可能となります。なお、封入したキャラクターに限っては、封入対象から離れていてもポイントを利用できるものとして構いません。


▼回復
 通常の場合、1つのシナリオが終了すれば、ウィルパワーの個人ポイントは初期値まで回復します。この時、封入ポイントを0に戻すことも出来ますし、そのまま残しておくことも可能です。
 封入したままにしておいた場合は回復する値が制限され、封入ポイントの分だけ個人ポイントの初期値を減少させなければなりません。たとえば、初期値が4点のキャラクターが、何かに2点のウィルパワーを封入したとします。この場合、初期値が4−2=2に減少するため、次のシナリオでは2点しか個人ポイントが与えられないことになります。なお、封入したウィルパワーが消費されても、そのセッション中にウィルパワーの現在値が増えるわけではありませんので、この点については注意して下さい。


○特殊な利用

 以下のようなウィルパワーの使用方法もあります。これらは選択ルールであり、採用するかどうかはGMが決定して下さい。


▼シナリオへの介入
 死亡、長期にわたる行動不能、NPC化、シナリオからの退場といった理由で、プレイヤーがゲームに参加できなくなった場合でも、封入してあるウィルパワーを用いて奇跡の発動を試みることが可能です。


▼エピソード
 シナリオ終了後のエピソードで、余っているウィルパワーを用いて奇跡/破滅の発動を行なって構いません。


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