消費の影響
○基本
【精神値】が減少するとキャラクターは気絶したり、ひどい時には精神が崩壊状態に陥ってしまうこともあります。このような場合には、【精神抵抗】の値を基準とした気絶判定や喪失判定を行わなければなりません。
▼減少条件
【精神値】の減少は、術法を使用したり霊的な影響(攻撃など)を受けた場合などに起こるものです。通常の状態にある時は、【精神値】が減少することはありません。
○気絶判定
多くの【精神値】が失われてしまった場合、そのキャラクターは意識を失ってしまう可能性があります。
▼条件
【現在精神値】が1以上の時はまだ大丈夫ですが、0以下になるような事態に陥った時は、精神をひどく消耗していることになります。このような時は、気絶判定を行わなければなりません。また、この状態からさらに【精神値】が減少することになれば、再び気絶判定を試みる必要があります。
▼判定方法
気絶状態に陥らないためには、【精神抵抗】を基準とした難易度1の判定に成功する必要があります。
◇修正値
この判定を行う時は、【現在精神値】を修正値として扱って下さい。たとえば、その時点の【精神値】が−5になっていた場合、【精神抵抗】をに−5を加えた値を基準として抵抗判定を行います。
修正値を加えて判定値が0以下となった時は、気絶判定を試みることが出来ません。このような場合は自動的に気絶することになります。
▼結果と状態
判定に成功すればそのまま普通に行動できます。失敗した場合は即座に意識を失い、その場に倒れ込んでしまいます。
○喪失判定
【現在精神値】が−【精神値】(最大精神値にマイナスの符号をつけた値)以下になった場合、そのキャラクターは自動的に気絶状態に陥ります。また、このような場合には喪失判定を行う必要があります。
▼条件
判定は【現在精神値】が−【精神値】以下になった時に行います。この状態でさらに【精神値】が減少することになれば、再び喪失判定を行わなければなりません。
▼判定方法
喪失判定は【精神抵抗】を基準として行うもので、判定の難易度は1となります。
◇修正値
この判定では[最大精神値+現在精神値]を修正値として加える必要があります。修正値を加えた後の判定値が0以下となった時は、発狂判定を試みることが出来ません。このような場合は自動的に精神崩壊という扱いになります。
▼結果と状態
喪失判定に成功すれば精神崩壊に陥るのを免れますが、気絶状態はそのまま続くことになります。【精神値】が−【精神値】以下となっている間は昏睡状態として扱い、キャラクターは【精神値】が回復するまで目覚めることは出来ません。
喪失判定に失敗したキャラクターは精神崩壊を起こし、自我の全くない活動不能の状態に陥ります。誰かが世話をしてあげなければ、ただ宙を見つめて過ごすだけとなり、1人では食事を取ることも出来ません。こうなったしまったキャラクターは、回復するまではNPC扱いとなります。
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治療と回復
○自然回復
自然治癒によって【精神値】が回復するのは、キャラクターが十分に休息をとった場合です。これには最低でも6時間以上の睡眠が必要です。実際にポイントを回復させるのは、キャラクターが目覚めた時となります。
▼回復の度合い
回復するポイントは、1日につき霊力の1/2(四捨五入)となります。ただし、【精神値】が0以下になっていた場合は段階が1つ下がり、1ポイント(霊力の1/10)しか回復しません。
なお、1日に6時間以上の睡眠をとったとしても、回復値が倍以上になるわけではありません。1日に回復できる上限は、上記の基準に従って決定された値となります。▼不完全な休息
休息が不十分だった場合、回復の基準は一段階下がることになります。この時は【精神値】が1以上でも1ポイント、【精神値】が0以下の場合は全く回復しないことになります。また、徹夜などをして休息をとらなかった場合は、いかなる状態でも自然回復は起こりません。
○気絶状態の回復
▼治療
応急手当(一般:記憶+医療知識)や、心理学(専門:記憶+精神知識)による介抱を試みた場合、相手を気絶状態から覚醒させることができます。これは難易度1の判定となり、【現在精神値】がマイナスになっていれば、その分の修正を受けます。▼回復判定
気絶状態から治療なしで覚醒するためには、【精神抵抗】を基準とした難易度1の回復判定に成功しなければなりません。ただし、この判定では【現在精神値】が修正値として扱われます。ですから、回復判定に挑戦するためには、【精神抵抗】による判定が可能な状態まで、【精神値】が回復している必要があります。
○精神崩壊の治療
精神崩壊に陥ってしまった場合は、【精神値】が元に戻っても症状は回復しません。この場合は、時間をかけて療養したり、術法による治療を受けるなどの処置を施す必要があります。
▼治療
心理学(専門:記憶/判断+精神知識)の専門分野を身につけていれば、精神崩壊に陥った人の治療を試みることは可能です。しかし、心の領域に関する学問分野はまだ知見が浅く、判定に成功しても必ず治るとは限りません。また、治療が成功しても、記憶が部分的に欠落していたり、人格が豹変してしまうこともあるようです。
◇難易度
治療の難易度は、【現在精神値】が−【精神値】を下回った分となります。これは精神崩壊を起こした際の【精神値】を基準として下さい。たとえば、【最大精神値】が15のキャラクターが−18まで【精神値】を減少させた場合、治療の難易度は3に設定されます。◇修正値
【現在精神値】がマイナスとなっている場合、治療に関する判定にはその分の修正を受けます。◇治療期間
治療期間はGMが設定して構いませんが、通常は1か月おきに治療判定を行えるものとします。判定に成功した場合は治療の難易度が1減少し、難易度が0まで下がれば精神崩壊の状態を脱したことになります。
ただし、治療の期間中に【精神値】が減少し、再び喪失判定を行うような条件が生じた場合は、それまでの治療による効果は全て失われてしまいます。改めて治療を試みる時は、新しく設定された難易度が判定の目標となります。
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