機械の改造

改造方法改造効果


 

改造方法


○基本

 機械の改良を行うためには《機械知識》に含まれる〈機械工学〉を、改造作業を行なうためには〈機工技術〉を、それぞれ専門分野として習得していなければなりません。


○構造解析

 機械の改造を行うためには、まず対象の内部構造や動作機構を把握しなければなりません。これには機械工学(専門:記憶+機械知識)を用いた判定に成功する必要があります。
 難易度の基準は、一般に普及している交通機関で5程度となります。それよりも難しい機構を取り入れていると考えられる場合には、構造の複雑さに応じて適度な難易度調整を行って下さい。


○設計

 機械の改造を行うためには設計から手掛ける必要があり、結果は機械工学(専門:判断+機械知識)を用いた判定によって決まります。
 一般に普及している機械は一流の研究者が開発したものですので、更なる効率化は非常に難しい行為となります。よほど新しい分野でなければ、改良を行うためには難易度10の判定に成功する必要があります。この時の成功値によって、改良の度合いが決定します。


▼メリット
 成功値が1増えるごとに、1つの要素を1段階変化させることが出来ます。変化の幅は、効率や作動性能に関わる要素では10%もしくは1ポイント、装甲や装備の追加については1単位もしくは2ポイント、耐久性や移動力に関する要素では3ポイント、となります。
 成功値は改造したい要素に自由に振り分けることができますが、1つの要素に関する振り分けの上限は成功値2までとなります。たとえば巡航速度に関しては、移動力を+6までしか増やせないということです。

▼デメリット
 改造によって全体のバランスが悪くなるため、その反動としてメリットが1つ増える度にデメリットも1つ増えることになります。デメリットをなくしたい場合は、成功値1をデメリットの改良に費やすことで、それを相殺することが可能です。

▼失敗
 成功値がマイナスになった場合は、設計を間違えたということで性能が悪くなります。成功値が−1につき、デメリットが1つ適用して下さい。これには下限がなく、いくらでも下がる可能性があります。


○作業

 実際の改造作業には工具と場所、それから人手と資金が必要となります。


▼コスト
 改造のために必要な金額は、成功値1につき機械の値段の1/10となります。これは純粋に改造のためだけにかかる費用であり、自分の生活費や整備員の給料は含まれてはおりません。ただし、作業場を借りたり必要な工具を購入する費用は、これに含まれているものとします。

▼手間
 改造にかかる時間と必要な人数については、成功値を基準として判断します。成功値1につき、かかる日数は5日となります。作業員の数は成功値と同じだけの人数が必要となります。もし作業員が揃わない場合、1人足りないごとに作業日数は5日増えることになります。作業員1人には、最低でも1日3000エランを支払わなければなりません。

▼判定
 実際の改造工程に関する〈機工技術〉の判定は、〈機械工学〉の成功値(達成値−10)が難易度となります。この判定に失敗した場合、作業時間はさらに1日延びることになります。


○霊子機関

 霊子機関は改良を行うことはできません。また、現在のエルモア地方の科学レベルでは、新たな思想でこれを設計することも不可能です。
 発掘した霊子機関の仕組みを解明するだけでも、エルモア地方のトップクラスの頭脳が集結する学問院の総力をあげて、10年以上の月日を費やしました。しかも、それを現行の技術力で作製できる程度の機構に簡略化できたのは、たった1人しかおりませんでした。現在の霊子機関は発掘品の模倣に過ぎず、今のところこれ以上の効率化は不可能といわれています。


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改造効果


 機械の改造を行った場合は、以下のデータを変更することができます。なお、一般的な乗り物のデータは、データパート2の「交通機関データ」に掲載されています。


◆改造対象

要素 変動 説明

巡航速度

移動力3
(6km/h)
 安全かつ最も効率良く移動する場合の標準速度

最高速度

移動力3
(6km/h)
 巡航速度の2倍。ただし、改造時は別の要素として扱う

耐久値

3ポイント
 物理的な破壊に耐えるだけの構造の強さ

操作性

1ポイント
 操作/操縦判定に関する修正値

補給コスト

10%
 巡航速度で運行した場合の燃料費

補給間隔

10%
 巡航速度での運行時間

防御値

2ポイント
 外部の装甲

乗員

1人
 最大乗員数

装備品

1つ
 武装などの付属する装備品


◆改造の効果

改造 作業対象 内容 メリット デメリット

エンジン
効率

蒸気機関
 エンジンの出力を高めたり、大型のものと交換します。 乗員
巡航速度
最高速度
乗員
補給コスト
補給間隔

軽量化
本体  装甲や部品の軽量化、搭載燃料の減量、あるいは構造の簡略化を行うことによって、重量を減らすことができます。 巡航速度
最高速度
補給コスト
補給間隔
操作性
乗員
補給間隔
耐久値
防御値
操作性

重量化
本体  装甲を追加したり、砲塔をつけたり、座席を増やしたりします。 乗員
耐久値
防御値
装備追加
その他
乗員
巡航速度
最高速度
補給間隔
補給コスト
操作性

操縦部
本体  重心を低くしたり、ギアの部品を追加・改良したりします。 操作性 乗員
巡航速度
最高速度

燃料補給
本体  燃料タンクを大型のものに変えたり、炭水車をつけたりします。 補給間隔 巡航速度
最高速度
補給コスト
操作性


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