一般植物/ヤ行

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▼ヤエアブラナ(八重油菜)
 アブラナの仲間であることは間違いないのですが、その花弁は通常の十文字に開くものとは異なり、八重咲きに変化してしまっています。花も少し大きめで、その姿はまるで黄色い薔薇のようにも見えます。そのぶん種も大きいものがとれ、収率がよいことから好んで栽培されます。

・不明度:4
・生息地:南部


▼ヤエカタバミ(八重カタバミ)
 カタバミの仲間に含まれますが、1つの柄に葉が何枚もつくことからこのように呼ばれています。茎や葉には炎症を抑える効果があり、よくすりつぶして患部に当てておくと化膿止めになります。また、風邪の時などもこれをタオルに含ませて喉などに巻いておくと、腫れがひくようです。

・不明度:3
・生息地:全域


▼ヤマニガグリ(山苦栗)
 非常に苦い実をつける栗で、食用にはなりません。その代わり、この実を煮詰めて除虫剤として使うことができます。よく未婚のまま老いた険のある女性を例えて、山苦栗のようだといいます。

・不明度:4
・生息地:全域


▼ヤマニンニク
 低山に生える1mほどの潅木で、白くてつやのある親指大の実をつけます。これはニンニクと同じくアリシンという成分を含んでいますが、香りはあまりきつくないので好んで食用に使われています。

・不明度:5
・生息地:北部〜中部


▼ユウカレン(夕可憐)
 花弁の縁にほんのりと紅を含んだ夕日色の花を咲かせ、これから紅を取ることができます。アザミの一種ですが、棘がまったくないため非常に採取しやすく、好んで栽培されています。夕日が傾き始めた頃になって咲き始め、日が沈む頃には閉じてしまうので、刹那橙とも呼ばれています。

・不明度:4
・生息地:北部


▼ユキサラサ(雪更紗)
 高山植物の1つで、オトギリソウに似た形をしています。晩秋になると紅まじりの白い可愛らしい花を咲かせますが、冬を待たずして枯れてしまいます。幼くして死んだ子供を、雪更紗のように短い命だったということがあります。根をすり下ろして塗ると、打撲傷によく効きます。

・不明度:7
・生息地:中央部


▼ユキジャガイモ(雪ジャガイモ)
 ジャガイモの中でも特に低温に強い種類で、その名の通り普通のジャガイモよりも皮が白いのが特徴です。少し粘りけが強く、加工して食べるのに向いているようです。

・不明度:2
・生息地:北部


▼ユキワタ(雪綿)
 鮮やかな黄色い花を咲かせる腰丈ほどの高さの草です。普通の綿とは違って、寒く乾燥した地域でしか栽培することが出来ません。雪綿からつくられる繊維は通常のものよりも軽量ながら、弾力性、伸長性、保温力、撥水性に優れており、手触りも絹のように滑らかです。また、非常に加工しやすく染色性も良好と、繊維として優れた性質を幾つも備えています。船乗りや軍人の防寒具に多く用いられており、カルネアの主要産物の1つとなっています。

・不明度:3
・生息地:カルネア周辺


▼ユミカラタチ(弓カラタチ)
 非常に長い棘があるカラタチで、それが弓のように曲がっていることから、このように呼ばれています。この棘はしなやかで非常に丈夫なので針の代用として使うことができ、料理用の串やちょっとした布の留め具として利用されることもあります。

・不明度:5
・生息地:中部〜南部


▼ユメカズラ(夢蔓)
 森林の周縁部に生える蔓草で、主に杉などに寄生しています。この葉を煎って睡眠薬として利用することができ、昔から寝る前のお茶に入れて飲まれていました。いい夢を見るためのおまじないとして、枕元に置かれることもあります。

・不明度:6
・生息地:東部


▼ユリアリス
 小型のユリのようなオレンジ色の花を咲かせる草で、よく草原に生えています。花弁のつけねの方に音符に似た模様があることから、夕日のメロディと呼ばれることもあります。かの作曲家ウィスペルベルクが、この花を見て楽曲「夕日色の娘」を思いついたという逸話は、あまりにも有名です。

・不明度:2
・生息地:ライヒスデール周辺


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