▼オオヘビトカゲ
体長1mほどに達するトカゲの一種ですが、その姿は4本の足をつけただけのヘビで、体をくねらせて這って移動する習性もあります。草食傾向の強い雑食性で、基本的に大型の動物を襲うことはありません。しかし、その姿からヘビと間違う者が殆どで、比較的大人しい動物でありながら、一般には警戒されています。・不明度:6
・生息地:全域/森林、草原、湿地など
▼サカサトカゲ
森林に住む体長50cmほどのトカゲで、長い尾で樹木の枝にぶら下がる変わった習性があります。少し奇妙ですがこれは彼らの捕食行動であり、体表から虫を引きつける粘性物質と神経毒を放出し、体に止まった虫を長い舌で舐めとって食べるのです。この毒は昔から狩人に知られており、矢じりに塗って利用していたようです。・不明度:4
・生息地:中部〜南部/森林
▼ドロガメ(泥亀)
泥の中に潜って生活するカメですが、動くものに反射的に噛み付き、食いついたまま離さないという厄介な習性があります。噛む力は非常に強く、まれに骨にヒビが入ったりすることがありますが、尻尾を持って逆さにしたまま体を強く揺すると、やがて力を緩めます。一部の地域では食用とされており、スープにして食べられるようです。・不明度:3
・生息地:全域/湿地、湖沼、河川など
▼ノロイトカゲ
漆黒の体皮を持つ中型のトカゲで、体長は30〜40cmほどになります。このトカゲは死んだ後に呪いをかけると言われており、昔から忌み嫌われてきました。しかし、つい最近のことですが、以下のような内容の報告が学会に提出されています。
彼らは毒性のある植物を食べて生活しており、毒は臓器の中に結石として溜め込まれるのだそうです。結石は死体が腐敗する際に少しずつ崩壊するのですが、揮発性の毒性物質に変化して周囲に放出されることで、生物に影響を与えるというのです。なお、この毒は呼吸困難を引き起こす神経毒のようで、まれに死者が出ることもあります。・不明度:8
・生息地:全域/森林、草原、山地など
▼マダラツカヘビ(斑塚蛇)
カワツカヘビ(川塚蛇)とも呼ばれる、斑模様を持つ小型のヘビです。1つの場所に集まって寝る性質があり、ボールのように絡まり合った姿で目撃されることも珍しくありません。そのため、マダラマルヘビという多頭のヘビと間違われ、変異動物として警戒される場合も多いようです。
繁殖期にも集団で行動するようで、複数の個体が集まって水辺近くの地面に穴を掘り、同じ場所に一斉に産卵を行います。その後、産卵場は塚のような形で埋められますが、その周囲を小さな石で囲むという変わった習性も見られます。・不明度:6
・生息地:全域/湿地、湖沼、河川周辺など
▼マダラマルヘビ(斑丸蛇)
子供の頭ほどの大きさを持つ球形の体から、何本もの首が出ている奇怪な姿をしたヘビです。形状のみならず動きも非常に独特で、体をボールのように弾ませて移動します。また、生活形態も変わっており、彼らは水中に潜って魚などを捕食するという、きわめて変わった習性を持っています。・不明度:4
・生息地:全域/湿地、湖沼、河川周辺など
▼モリノハトカゲ
森林に住み、木の葉に擬態するトカゲです。体長は80〜100cmほどで、全身は淡い緑色をしています。鱗が木の葉の形をしており、手足も葉状に膨らんでいます。正面から見ると非常に体が薄く、厚さは数cmほどしかありません。
樹上生活を行なっており、小動物などを食べて暮らしています。鱗の縁はノコギリ状になっており、腕の鱗で獲物を攻撃することも出来るようです。他のトカゲに比べて動きは素早く、耐寒性にも優れているので、北方にも数多く生息しています。・不明度:4
・生息地:全域/森林など
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