黒の猟犬
○判定
▼不明度:4
衝撃度:2▼判定技能
一般分野:動物知識(一般:記憶+生物知識)
専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:黒の猟犬/ブラック・ハウンド
認識:変異体/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:全域、ペルソニア/草原、森林、荒野など。乾燥地帯に多い
活動期:通年/昼夜行性
出現数:単独〜数体
遭遇頻度:まれ
反応:敵対的▼外見:
体長2mほどもある大きな犬で、全身は黒い短毛で覆われています。大きさが異なる以外には、一般のイヌとは形態的な差違は見られません。その名のごとく、猟犬のように引き締まった体つきをしており、全体的にはシェパートによく似ています。▼概要:
悪魔の猟犬と呼ばれており、非常に恐れられています。炎を操ることができるらしく、狩人などが焼き殺されたという話もあるようです。よく響く低い唸り声をあげるのが特徴で、これは数百m先でも聞こえることがあります。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:変異動物/哺乳類/イヌ類
骨格や体構造的には普通のイヌ科動物と何ら変わりなく、イヌの変異体と考えられています。口から炎を吐き出すことができるようですが、その仕組みについては一切解明されておらず、そのための器官も存在しないようです。また、生活や習性はイヌとはかなり異なります。▼詳細情報:
肉食性で、空腹になると動物を狩って食糧とします。単独で生活しており、ウサギなどの小動物から鹿のような大型のものまで、かなり幅広い種類の動物を獲物とします。人里に下りて来て、家畜などを襲うこともあるようです。
森林、草原、荒野といった場所に多く住んでいますが、山岳地帯や砂漠の近くで見かける場合もあるようです。行動圏はかなり広く、数10km四方の縄張りを持ちます。縄張り内には休息場所が複数存在しており、そこを拠点に移動生活を行います。基本的には夜間に行動することを好みますが、昼間に見かけることも珍しくはありません。
ひんやりとした場所を好むらしく、風通しのよい洞窟や地面に掘った穴などを住処にしています。しかし、水を忌避する性質があり、湿気の多い場所には決して住み着こうとはしません。水場にも近寄らず、水を飲む姿が目撃されたことはありません。水分は主に捕食した動物の血液から補給しているようです。なお、なぜ水を嫌うのかは全くわかっておらず、それらしい仮説も出ていない状態です。
彼らは口から炎を吐くことができ、その能力を狩りにも利用します。貯食の習慣があるらしく、食べきれなかった死体は巣に持ち込み、少しずつ食べるようです。しかも、必ず1度焼いてから貯蔵するようで、涼しい場所を好むのはこの習性のためだという意見もあります。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:10 敏捷:12 器用: ―
記憶: 5 判断: 6 感応:12 霊力: 8▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 8 精神値:14
自我抵抗: 6 自我値:12
生命抵抗:10 生命値:18▼行動力:18
▼移動力:24
▼状態変化:通常
知能:動物なみ
弱点:水(忌避)
属性:聖気
感覚:一般/夜目/嗅覚(強化+4)
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:格闘打撃10(牙:3/爪:1)
組打ち 10(牙:3/爪:1)
特殊攻撃:押し倒し 8(―/転倒+捕縛)
炎の吐息(効果値7+3)▼回避
戦闘防御:12
反射回避:10
防御値: 2(体皮)▼戦闘方法:
多少大型の動物でも獲物としますし、相手が人間でも臆することはありません。基本的に夜間に行動することが多く、その体色を活かして背後から静かに獲物に接近し、頸部を噛みきって仕留めようとします。大型の相手は四肢を噛み、移動力を奪ってから頸部に噛みつきます。
彼らは口から炎を吐くことができ、直線5mまでの距離にいる敵を攻撃することができます。足の速い相手を狩る場合は、離れた場所からいきなり炎を浴びせます。また、獲物がある程度弱ってきたら、炎の吐息で相手を仕留めることも多いようです。
彼らは水を嫌がる性質を持つため、襲われた場合は水場近くに逃げるのが賢明でしょう。ただし、直接体に水をかけられると、逆に興奮して襲いかかってくることもあるようです。
○特殊能力(専門:+2)
▼火炎の無効化(自動発動)
火炎による影響/ダメージを無効とします。▼炎の吐息 (能動発動)
能力:― 作用:効果値7+3 対抗:反射回避
距離:0 時間:一瞬 範囲:直線5m
効果:口から炎を吐き、直線5m上にいる相手を焼き払うことが出来ます。この炎を回避するためには、反射回避の判定に成功しなければなりません。
○バリエーション(専門:+4)
・カイテインの北部では、冬になると真っ白な毛に生え替わる亜種がいるという話です。しかし、まだ確認されたことはありません。
・炎の塊を20m近くも飛ばす個体が存在したことがあるようです。しかし、外見的には他の個体と全く同じであったという話です。
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三首犬
○判定
▼不明度:6
衝撃度:2▼判定技能
一般分野:動物知識(一般:記憶+生物知識)
専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:三首犬/トライヘッド・ハウンド
認識:変異体/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:全域/森林、林縁部、草原など
活動期:通年/昼夜行性。ただし、主に夜間に活動
遭遇頻度:非常にまれ
出現数:単独
反応:敵対的▼外見:
三つ首の黒犬で、馬ほどの大きさがあります。体型も犬よりは野生の馬に近いようですが、顔や足はイヌの仲間と同じです。足は先の方の毛だけが白くなっており、指は長くやや広がっています。尻尾はライオンに似ており、先の方だけ白い毛が生えています。瞳は血のように赤く輝いており、暗闇では淡く光って見えるようです。▼概要:
首が3つ存在する変異体で、非常に恐れられています。生息数も少なく、基本的に夕方から夜間にかけて活動するために目撃例が少なく、実際のところはよくわかっておりません。▼伝承・噂:
滅多に見かけない動物なので、あまり詳しいことは知られておりません。木の上にいるのを見かけたという人もいれば、水の中から現れたという話もあり、地域によっては様々な話が伝わっているようです。悪魔を乗せて走るという伝承もあるくらいで、見かけたら逃げた方が賢明でしょう。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:変異動物/哺乳類/イヌ類
▼詳細情報:
形態的に非常にとらえどころのない動物で、さまざまな動物の特徴を備えています。顔はイヌの仲間ですが全体的な骨格は馬に似ており、尻尾はライオンのものにそっくりです。足の指はやや長く、小さなものであれば握ることもできます。また、爪を出し入れできる仕組みがあり、木に登ることも可能なようです。
肉食性で、ウサギやトカゲなどの小型の動物をはじめ、猪や鹿などの大型動物なども獲物とするようです。主に夜間に行動し、日中は洞穴などの涼しい場所で眠っていますが、他の生物が近づいた時は起き出して攻撃を仕掛けます。
大きさや走り方は馬に似ていますが、首の数や長さなどが決定的に違っており、シルエットだけでも判別することが出来ます。また、足跡はイヌのものとは異なっており、指の長さや形態が非常に特徴的なので、他の動物のものと間違えることは殆どないでしょう。
一般には知られておりませんが、尻尾の毛の中には長い針が隠れており、呼吸毒を分泌します。また、その瞳には邪悪な魔力が込められており、見たものを金縛りにする力を持つようです。▼首:
3つの首はそれぞれ独立しており、内部の構造も全く変わるところはありません。首の基部も独立構造をとっており、余分な2本の首は肩部の上から突きだしています。それぞれ独自に行動することが出来ますが、1つの個体としての行動は完全に統制されています。
なお、三首犬の子は必ずしも首が複数あるとは限らず、当初は肩の上が瘤のように突きだしているそうです。しかし、成獣の殆どは首が3つ存在するため、成長の途中で何らかの形態変化が起こるというように考えられています。しかし、発見例が非常に少なく、報告のほとんどが過去のものであることから、実際のところは謎のままとなっています。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:14 敏捷:14 器用: ―
記憶: 6 判断: 6 感応:12 霊力: 9▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 9 精神値:15
自我抵抗: 8 自我値:14
生命抵抗:14 生命値:26▼行動力:18
▼移動力:22
▼状態変化:通常
知能:動物なみ
弱点:なし
属性:聖気
感覚:一般/夜目
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:格闘打撃14(牙:3/爪:2/尾針:2)
組打ち 14(牙:2/爪:2/尾針:2)
特殊攻撃:押し倒し12(―/転倒+捕縛)
尾針の呼吸毒(影響度4)▼回避
戦闘防御:14
反射回避:10
防御値: 2(体皮)▼行動回数:3回
首ごとに独立した行動を取ることが可能です。そのため、通常の行動(小行動+本行動)に加えて、余分にある首の数だけ、本行動を追加で2回試みることが出来ます。ただし、これは首だけで可能な行動に限られるもので、移動などを試みることは出来ません。
生命値に14ポイントのダメージを受ける度に、追加行動は1回ずつ減少してゆきます。▼戦闘方法:
相手に飛びかかって押え込み、それから尾針に仕込まれた呼吸毒を注入してから、身動きを取れない獲物の体を悠々と噛み千切ります。また、離れた相手は魔力を持つ瞳で睨み付け、金縛りにしてから攻撃を仕掛けます。基本的に、獲物を生かしたまま食事する性質があるようです。
○特殊能力(専門:+2)
▼恐怖の瞳(能動発動)
能力:― 作用:難易度4 対抗:自我抵抗
距離:10m 時間:3ラウンド 範囲:1対象
効果:瞳は血のように赤く輝いており、視線を合わせた者は、難易度4の自我抵抗の判定に成功しなければ、3ラウンドの間は恐怖で正常な判断力を失ってしまいます。この間は能動行動を試みることはできず、自身の影響範囲外への移動も不可能となります。抵抗判定は毎ラウンド試みることが可能で、判定に成功すれば自由に動けるようになります。▼呼吸毒/尾針(自動発動)
能力:― 作用:影響度4 対抗:生命抵抗
距離:接触 時間:1時間 範囲:1対象
効果:尻尾には長い針があり、そこから呼吸毒が分泌されます。この尾針でダメージを受けた者は、難易度4の生命抵抗の判定を行なう必要があります。抵抗に失敗した場合は息が思うように吸えなくなり、この間は全ての判定に−2修正を受けることになります。
○バリエーション(専門:+4)
・ダメージ毒や麻痺毒を持つ個体の記録が残っています。
・サルのような首を中心に持つ個体がおり、しかもそれは人間の言葉を話したといいます。しかし、あくまでもヨタ話だとしかとらえられておりません。
・体の両端に首を持つ個体の発見報告がありますが、死体が見つかっていないことから、これは見間違いか別の変異体だと考えられています。
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飛跳犬
○判定
▼不明度:4
衝撃度:1▼判定技能
一般分野:動物知識(一般:記憶+生物知識)
専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:飛跳犬/ドッグルー/壁走り
認識:変異体/危険
利用:なし。まれに飼いならして芸を仕込む場合もある。▼生息地域:全域、ペルソニア/主に岩場、山地、高地など
活動期:通年/昼行性
出現数:単独〜数体
遭遇頻度:まれ
反応:中立〜敵対的▼外見:
体長250〜280cmほどもある大型の生物で、様々な動物の特徴がまざった姿をしています。全体的なシルエットはライオンに似ており、全身は黄褐色で尻尾もライオンと同じような形状をしています。しかし、顔の印象はオオカミに近く、馬のたてがみのように頭から首筋に長い毛が生えています。もっとも特徴的なのは後ろ足で、カンガルーのような形状の太い足をしており、飛び跳ねるように移動をします。▼概要:
飛跳犬という名の通り、大きく跳躍しながら移動する動物です。非常に幅広い地域に分布しており、シカなどの草食動物などを獲物とします。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:変異動物/哺乳類/イヌ類
▼詳細情報:
非常に独特な姿をした生物で、その移動方法も変わっています。後ろ脚がカンガルーのようになっており、大きく飛び跳ねながら前に進みます。ルーという動物に似た移動の仕方をするため、ドッグルーと呼ばれることもあります。後ろの脚だけで立つことも可能で、これで遠くから獲物を見つけることが可能です。ただし、後脚だけで移動を行なうことはなく、前脚をちゃんと地面について歩きます。横への急激な方向転換も得意で、岩場のような場所も苦にせず動くことが出来ます。
しかし、何よりも変わっているのは、自由歩行の特殊能力です。これにより足場さえあれば重力を無視して移動することが可能で、壁や天井でも歩くことが出来ます。彼らはこの能力を利用して、岩場などで立体的に動いて相手を撹乱したり、崖の下から急に現われて獲物に襲い掛かります。
半径数十km四方の縄張りを持ち、この中を徘徊しながら獲物を探します。肉食性で、ウサギ、鳥類、トカゲといった小型のものから、大型のシカやウシなどを捕獲することもあります。通常は単独で生活しますが、子育ての時期には家族単位で行動します。子連れのつがいの場合は、雌雄で連繋しながら獲物を襲うようです。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:12 敏捷:16 器用: ―
記憶: 4 判断: 4 感応:12 霊力: 8▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 8 精神値:14
自我抵抗: 6 自我値:12
生命抵抗:12 生命値:22▼行動力:16
▼移動力:24
▼状態変化:通常
知能:動物なみ
弱点:なし
属性:聖気
感覚:一般/夜目/嗅覚(強化+4)
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:格闘打撃12(牙:3/爪:2/蹴り*気絶武器:0)
組打ち 12(牙:3/爪:2)
特殊攻撃:転倒攻撃10(体当たり:―)▼回避
戦闘防御:14
反射回避:10
防御値: 2(体皮)▼戦闘方法:
その跳躍力や自由歩行の能力を活かして獲物に襲い掛かります。岩場などにいる場合は、崖の下から急に現われて獲物に飛びかかったり、立体的に動いて相手を撹乱したりします。また、雪中にいる動物を捕らえる時の要領で、上に高く飛び跳ねて獲物に飛びかかることがあります。通常の状態でこれを行なうのは、背後から襲う場合もしくは目隠しとなる茂みなどがある場合で、何もない場所でこれを試みることはありません。
それから、彼らはこのタイプの肉食獣には珍しく、後脚で相手を攻撃する場合があります。相手を蹴り倒して崖から転がり落とそうとすることもありますし、後ろに回った敵を蹴り飛ばす場合もあるようです。また、1匹が体当たりをして敵を転倒させ、もう1匹が獲物を仕留めるといった連繋行動を取ったりもします。
○特殊能力(専門:+2)
▼自由歩行(自動発動)
足場が存在すれば、重力を無視して移動することが出来ます。壁や天井でも自由に歩行することが可能です。
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ク=リン
○判定
▼不明度:7
衝撃度:3▼判定技能
一般分野:動物知識(一般:記憶+生物知識)
専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:ク=リン/北風の猟犬
認識:変異体/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:不明
活動期:不明
出現数:単独
遭遇頻度:非常にまれ
反応:敵対的▼外見:
レイヨウとよく似た形の角をもった大型動物で、体長は270〜300cmほどになります。顔はイヌの仲間によく似ており、全体的な体型もイヌとほとんど変わりません。しかし、長い牙と何より頭の角のせいで、イヌよりもずっと獰猛で邪悪な印象を与えます。毛皮はくすんだ灰色で、背中が鈍色の金属の鱗で覆われています。尾はムカデのように節があり、先端に細かい毛が生えています。▼概要:
ク=リンとは魔物を現わすジグラットの古い部族の言葉で、一般的には悪魔の使いと考えられています。狙った獲物を決して逃がさないという伝承もあるようで、この生き物を見かけたら逃げ出すか、駆除しようとするのが通常の対応です。▼伝承・噂:
この動物にはおもしろい伝承が残っています。自分より北側にいる者を見つけることができないらしく、常に相手より北に位置するように移動するようです。もし、誰からが北にいる場合はその場でぐるぐると回り続けるらしく、これを狩る時も北側から近づくというのが、狩人や獣狩りの常識となっています。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:変異動物/哺乳類/イヌ類?
それなりの頻度で発見されるのですが、すぐに駆除されているため、詳しい生態はあまりわかっておりません。形態的にも謎が多く、分類学上ではまったく独立した生物として扱われたり、イヌの変異体として考えられていたりと、諸説入り交じった状態にあります。▼詳細情報:
肉食性の変異獣で、普段はウサギなどの哺乳類や、シカなどの大型の草食動物などを襲って生活しているようです。活動する時間帯はよくわかっておらず、昼夜ともに同じくらいの頻度で発見されています。生息する場所も一定しておらず、かなり広い範囲を生活圏としているようです。草原や森林などでの発見報告は多いものの、巣や生活の痕跡が実際に見つかった例はなく、生活形態は不明のままとなっています。
北側からの接近を嫌うという話は本当のようで、誰かが北にいる場合は、方向感覚や平衡感覚が狂ってしまうようです。そのため、何らかの器官で磁気を感知していると考えられており、そのために尾に金属質の鱗が存在するという研究者も存在します。▼未解明:
骨で形成されている角を持ちますが、これが何のために存在するのかわからず、狩りや身を守るために使用する場面は観察されたことがありません。また、背中には金属質の鱗が生えていますが、どのような機構で形成されているのかも不明のままです。節のある尾も一部は金属質の鱗で覆われていますが、先端の方は細かい柔毛が生えています。これを触れられるのを嫌がるらしいので、感覚器官の一種と考える人もいるようですが、生体の捕獲例がないので未確認のままです。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:13 敏捷:14 器用: ―
記憶: 4 判断: 4 感応:12 霊力:10▼抵抗力/耐久値
精神抵抗:10 精神値:16
自我抵抗: 6 自我値:12
生命抵抗:13 生命値:23▼行動力:16
▼移動力:24
▼状態変化:通常
知能:動物なみ
弱点:北側からの接近(悪影響:運動−4)
属性:聖気
感覚:一般/夜目
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:格闘打撃13(牙:3/爪:2)
組打ち 13(牙:3/爪:2)
特殊攻撃:押し倒し11(―/転倒+捕縛)▼回避
戦闘防御:16
反射回避:12
防御値: 2(鱗)▼戦闘方法:
基本的に、常に獲物の北側に回り込もうとします。そして尾をゆらゆらと揺らしながら接近し、一気に相手の頭部に飛びついて攻撃を仕掛けます。非常に機敏な動きで一撃を与えては距離を取り、また素早く近づいて攻撃を仕掛けるといった、まるで遊んでいるかのような狩りの仕方をします。
○特殊能力(不明)
▼熱感知(自動発動)
距離:― 時間:― 範囲:半径100m
効果:尾の先には感覚毛が生えており、この毛で周囲の熱の変化を感知することができます。視覚では認識できない隠れている生物の存在も、これで知ることが出来ます。▼絶対領域(能動発動)
能力:― 作用:難易度4 対抗:精神抵抗
距離:0 時間:永久 範囲:半径10m
効果:この獣は絶対領域という結界をつくる能力を持ちます。この空間にとらわれたものは結界の外に出ることができず、狩られるのを待つばかりとなります。また、この空間は獲物を束縛する力があり、結界にとらわれた者は運動や作業に関する全ての判定に、−2修正を受けることになります。この結界から外に出る場合は、術法などで魔力を解除するか、ク=リンを行動不能の状態(気絶、死亡)にする必要があります。
先頭へ
角虎
○判定
▼不明度:4
衝撃度:2▼判定技能
一般分野:動物知識(一般:記憶+生物知識)
専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:角虎/ホーンド・タイガー
認識:一般動物/危険
利用:角は工芸品として、皮は敷物に利用されます。▼生息地域:南部、ペルソニア/森林、草原など
活動期:通年/昼夜行性
遭遇頻度:非常にまれ
出現数:単独〜十数体/単独の場合は、若いオスであることが多い
反応:中立〜敵対的▼外見:
額の真中に60〜80cmほどの長さの、真っ直ぐにのびた角をもつトラです。角は雌雄ともにありますが、メスの方は30〜50cmほどと短くなります。直径は10cm以上にもなり、層状の構造になっています。通常のトラよりも大型で、オスで300cm以上、メスでも270cmほどになります。顔の形はヤマネコに近く、全体に引き締まったイメージがあります。▼概要:
額に長い角を持つトラで、非常に強力な動物です。一般に草原に少数で集まって生息しているようで、他のトラとは違って群れで狩りを行います。
最近では角や毛皮目当ての乱獲のために生息数が減少しています。ペルソニア大陸にそれなりの個体数がいるようですが、エルモア地方ではあまり見かけなくなっています。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:一般動物/哺乳類/ネコ類
▼詳細情報:
額に1m近い長さの角を持つ、非常に特異な容姿をした大型の肉食動物です。草原などに半径数十kmの広大ななわばりを持ちます。3〜5つがいで群れをつくって生活をすることが多く、連携して大型の草食動物などを狩っています。群れではつがいの単位で順位が決まっており、獲物はその順番で食べることになります。これは角が長いために集団で1つの獲物を食べることができないためだという説があります。
近年ではかなり生息数が減少しているのですが、時には人間を襲う危険な存在であることから、逆に報奨金を出して積極的に狩りを行わせる自治体もあります。そのため、つがい単位や単独で生活している割合も高くなっており、それが原因で狩りの成功率を減らし、さらに個体数を減らすという悪循環に陥っています。▼角:
角は芯となる骨の上を角質が覆っているもので、折れてしまうと2度と生え替わることはありません。群れの順位はこの角の長さが決め手となるようで、一般には長い角のオスが上位にいます。長さで優劣がつかない場合は順位争いが起こります。これは威嚇と角をぶつけ合うことで行われ、相手に怪我をさせることはあまりないようですが、事故で命を落とす場合もないわけではありません。また、まれに角がおれてしまうこともあるようで、そうなった場合は群れの最下層の存在になるか、群れを出てゆくことになります。単独で生活しているのは、だいたい順位争いで角が折れたものか若いオスのようです。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:16 敏捷:13 器用: ―
記憶: 4 判断: 5 感応:10 霊力: 8▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 8 精神値:14
自我抵抗: 5 自我値:11
生命抵抗:16 生命値:30▼行動力:15
▼移動力:27
▼状態変化:通常
知能:動物なみ
弱点:なし
属性:聖気
感覚:一般/夜目
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:格闘打撃15(角:4/牙:3/爪:2)
組打ち 16(牙:3/爪:2)
特殊攻撃:突進攻撃13(角:4+)▼回避
戦闘防御:13
反射回避: 8
防御値: 2(体皮)▼戦闘方法:
基本的に狩りは連携して行うことが多く、大勢で取り囲んで逃げ道を塞いだ後に、群れの最上位のオスとメスが挟み撃ちをするというのが常套手段です。通常はオスが角で相手を刺した後に、メスが取り押さえて首筋に噛みついて窒息させるという方法をとります。
オスは全速力で駆け寄り、加速をつけて相手を突き刺します。獲物によって急所を狙う場合と、足などを狙って移動力を奪う場合があるようです。獲物が激しく暴れると角が折れてしまうこともあるので、オスは強い足の力でブレーキをかけた後に、首を強く振って獲物を角から振り落とします。この後、下位のものたちは包囲網をせばめて、メスが獲物を仕留めるのを待ちます。
攻撃のための長い角は、逆に身を守るためには不向きな体構造であるため、敵対する大型の肉食獣と出会った時などは、ある程度の距離をおいて威嚇します。集団でいる人間を襲うことはまずありませんが、単独でいる場合は狙われることもあります。多くの場合は、背後から近づいて足などを角で突き刺すようです。
○バリエーション(専門:+4)
・短い持つ亜種も存在します。これは単独で生息しているようです。
・ヒツジのような2本の巻角を持つ亜種が存在しましたが、乱獲のために絶滅したと考えられています。
・模様のない褐色の毛を持つ亜種も存在します。岩山近くなどに生息しているようです。
・角が伸縮する個体を発見したという報告がありますが、研究者たちは噂に過ぎないと考えています。
先頭へ
山兜
○判定
▼不明度:4
衝撃度:2▼判定技能
一般分野:動物知識(一般:記憶+生物知識)
専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:山兜/鎧熊/アーマード・ベア
認識:一般動物/危険
利用:なし。一部では食用▼生息地域:全域/山地、森林など
活動期:通年/昼夜行性
遭遇頻度:まれ
出現数:単独〜数体/複数でいる場合は母子連れが多い
反応:中立〜敵対的▼外見:
体長200〜250cmほどのクマで、茶褐色や赤褐色の毛色を持ちます。特徴的なのは背中から頭部にかけてと胸一面を覆う鱗で、まるで鎧を装備しているように見えます。この鱗に加えて長く伸びた体毛のせいもあって、一般的なクマよりは全体にがっしりとした印象を受けます。オスにはカブトムシのような角があり、個体ごとに異なる形をしています。▼概要:
鱗状の鎧で上半身を覆われたクマで、強力な防御力のために対処しにくい動物として知られています。肉食性の強い雑食性で、シカやイノシシといった動物を捕食して生活します。基本的な性質は普通のクマと同じですが、長い体毛で覆われているためか冬眠することはありません。飢えた冬の山兜は非常に危険であり、人里に降りて来て人間を襲う例も少なくありません。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:一般動物/哺乳類/クマ類
▼詳細情報:
角質化した体毛が鱗のように変化し、体を守る鎧として頭部、胸部、背面などを覆っています。頭部にカブトムシのような角を持つ個体が、各地に生息することが知られていますが、これは年数の経過に伴ってあらわれるもので、長く生きたオスだけに見られる特徴です。角の形状はそれぞれ違っているため、個体の識別に用いることが出来ます。
全体に体毛が長く耐寒性に優れているためか、この亜種は冬眠することはありません。通常のクマとは違って肉食性が強いのですが、餌に乏しい冬期の間は植物を多く採るようです。また、頻繁に貯食を行なう習性もあり、秋のうちに縄張り内に餌を隠しておき、冬にこれを掘り出して食べている姿が目撃されることもあります。
基本的に攻撃性が高いため、山で人間が襲われる事件もたびたび報告されています。寒さの厳しい冬は人里に降りて来る場合もあり、家畜や人間が殺されてしまう例も少なくありません。そのため駆除の対象となることが多いのですが、その時に厄介になるのは鋭い感覚です。匂いを敏感に嗅ぎ分けて罠を避けたり、遠くにいる人間の足音を判別して風下に回り込むなど、非常に賢い一面も見られます。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:13 敏捷: 9 器用: ―
記憶: 4 判断: 5 感応:11 霊力: 8▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 8 精神値:14
自我抵抗: 5 自我値:11
生命抵抗:14 生命値:24▼行動力:16
▼移動力:23
▼状態変化:通常
知能:動物なみ
弱点:なし
属性:聖気
感覚:一般/嗅覚(強化+4)/聴覚(強化+4)
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:格闘打撃11(牙:3/爪:2)
組打ち 13(牙:3/爪:2)
特殊攻撃:押し倒し11(―/転倒+捕縛)
突進攻撃 9(角:2+)▼回避
戦闘防御: 9
反射回避: 7
防御値: 4(体皮+鱗)▼戦闘方法:
茂みなどに身を潜め、突然飛び出してきて体当たりをしたり、足に噛み付いて移動力を奪ったりします。鋭い爪や牙も脅威ですが、何よりその硬い鱗による防御力が問題で、武器による攻撃を弾き飛ばしてしまうこともあります。
グリズリーと同じく木登りが苦手であるため、遭遇した場合は高い場所に逃れるというのが賢い方法でしょう。ただし、獲物が見えているうちは傍を離れず、周囲をうろついて降りて来るのを待つ場合が多いため、助けが呼べない時は長期戦を覚悟しなければなりません。
○バリエーション(専門:+4)
・ごくまれにですが、冠のような形状の角を持つ、巨大な個体が出現することがあります。
・4m近くもある巨大な個体が見つかった記録があります。
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