○境界
▼大断崖
赤道上には『大断崖』もしくは『大断層』と呼ばれる、垂直にそびえる巨大な岩崖が存在します。この大陸は東西の端から端まで高さ2km以上の断崖が走っており、それが南方への進出を不可能にしています。現在でも断層の向こうに何があるのかは不明ですが、これを越えることに憧れる探検家たちは多く、気球による断層越えの計画などが立てられているようです。
▼赤道結界
大断崖はその高さで人々の侵入を拒んでいるだけではなく、不可思議な結界にも守られています。この結界は海上まで続いており、海洋を回って南方へ向かうことも不可能となっています。
結界上では様々な出来事が起こるようですが、これを通り抜けようとした者は全て消滅するという結果に終わっています。非公式の記録ですが、ロンデニアの2隻の飛行船が断崖越えを試みたところ、強力な風と炎の結界により1隻が大破、もう1隻にいたっては突然消滅してしまったといいます。そのため、この結界は『赤道結界』もしくは『消滅結界』と呼ばれています。
○陸地
▼未踏地
ペルソニア南部(X地域)は、エルモア地方の人々が全く足を踏み入れていない地域です。この地域は世界設定の上でも空白地となっており、GMが自由に内容を決めることが出来ます。
○海洋
▼紺碧海
ペルソニア北西部と西海との間に広がる、深みのある鮮やかな青色をした海です。大陸の沖合いは波も静かで、多くの港町が置かれています。全体に水温が高いため、リゾートに訪れる者もいます。
▼青銅海
中央地方とペルソニア大陸の間にある穏やかな内海で、青緑色の輝く海が広がっています。遠浅の海岸も多く、1年を通して砂浜で遊ぶことが出来ます。良い漁場としても知られており、海辺の町では多くの魚介類が水揚げされています。
▼波濤海(聖竜海)
ペルソニア大陸の東に広がる内海ですが、浅瀬とそれ以外の場所ではずいぶん様相が異なります。北部の海岸沿いは波も穏やかで、その名を想像させるような光景は殆ど見られません。しかし、沖合いは高波や渦によって波が白く立ち、かなり渡航を難しくさせています。
危険なのはそれだけではなく、ある程度深い場所では海竜や鯨が回遊しているのですが、これらの巨大生物が船を攻撃することがあります。古来よりこの海には竜が住み着いていたようで、現地の人々には聖竜と呼ばれて崇められています。なお、波濤海というのはエルモア地方の呼び方で、ペルソニア人は聖竜海と呼んでいます。
また、海岸沿いは安全といっても、南東部(G地域)の沖合いは岩礁地帯が多く、陸地を取り巻く岸壁も非常に高く険しいため、船を停泊できる場所は殆ど見つかりません。そのため、大陸の奥地を目指すためには、その手前から陸に上がって南下する必要があります。
◇海竜結界(聖竜結界)
海竜などの危険生物の存在によって、波濤海を横切ってアニスカグナ地方を目指すことは、ほぼ不可能といっていい状態あります。そのため、昔からこの沖は海竜結界(聖竜結界)と呼ばれてきました。◇岩柱結界
中央地方が結界に閉ざされて以来、北上して陸づたいにアニスカグナを目指すルートも渡航不能となっています。これは中央地方の周辺が濃い灰色の霧で覆われているのと、その近海域に海から突き出た柱が並んでいることが原因です。岩柱結界と呼ばれるこの場所は、それまでリリュー諸島と呼ばれる大きな島々がありました。しかし、27年前に中央地方で謎の爆発事故が起こった際に、これらの島は無惨にも崩れ去り、巨大な岩柱だけが残されたのだといいます。
▼西海
荒々しい外海で、エルモア地方と新大陸の中間あたりでは特に海流が不規則となり、頻繁に大渦が発生します。また、ペルソニア近海では波は非常に穏やかですが、大陸に沿って南下してゆくと船が消滅するという事態が起こるため、南方への道は閉ざされています。この危険海域はちょうど赤道上に位置しています。
▼マウール海峡
セルセティアと中央地方との間にある海峡で、大陸との間には濃い灰色の霧が漂っています。海上に蜃気楼のような像が頻繁に見られたり、まれに幽霊船が出没することでも知られているため、渡航には十分な注意が必要となります。
○その他
▼バントライン諸島
ペルソニア大陸とエルモア地方の間にある島々で、中継補給港となっています。島の位置や大きさなども含めて、GMが自由に設定して構いません。
▼エデルシア幻島
過去に記された数々の記録に存在し、現在も多数の目撃例がある島なのですが、その存在を確かめることは出来ません。というのは、その島は気づかぬうちに海上に出現し、人知れず消えてしまう幻の島だからです。
この現象はここ20〜30年ほどの間に発生しているもので、多くの人は変異現象の1種だと考えています。報告されている島の形は一致しない場合が多く、どうやら1つではなく複数の島の幻像が出現するようです。幻島といっても、上陸した人がいないというだけで、もしかしたら実存する島である可能性もあります。この島々は失われたリリュー諸島の記憶ではないかという者もおりますが、実際のところは誰も確かめることができない状況です。
○自由設定
近海に新たな島々を作成したり、海岸線などの地形をシナリオに応じて変更するのは、GMの判断で自由に行なって構いません。その他、未設定の領域についても同様となります。
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