基本条件
○資格
宗教機関以外で術法を管理している組織に、術法協会というものがあります。術法協会が経営する学校や支部、あるいは術法の教授資格を持つ秘術講師(魔法屋)からも術法を習得できますが、必ず術法協会の会員とならなければなりません。
▼登録条件
一般の協会術法師は、協会に登録しさえすればなることができます。ただし、身元が明らかである必要があり、地域によっては信用ある人間からの紹介がいる場合もあります。また、社会的な制約から15歳以上でなければ術を教えてはいけないことになっています。▼登録料金
協会への初回登録料は10万エランで、それから月に1万エランの更新料が必要となります。これは協会術法師の居場所をチェックする意味もあるので、特別な理由がなければまとめて支払うことは許されません。▼更新
1年間連続で更新手続きが行われなかった場合は登録が抹消され、改めて登録しなければ協会術法師として活動できなくなります。協会に登録してさえいれば、存在する国家を制限されることはありませんし、組織の保護を受けて活動することが出来ます。
○術の習得
基本的な条件は、術法協会の支部でも魔法屋(秘術講師)でも変わりはありません。
▼料金
術を習得するには、登録費とは別に謝礼を支払う必要があります。これは術のレベルによって変化し、通常は最低でも[術レベル×3万]エランの料金がかかります。これは土地や物価、あるいは術の有用性によって多少変動します。都市などの物価の高い場所では、[術レベル×5万]エランほどの料金が必要となる場合もあります。なお、将来的に術法協会の職員として働くという契約を交わした場合は、無料で術を教授して貰える可能性もあります。ただし、それは才能がある場合に限られますし、協会の信頼を得ていなけれなりません。
術法協会は非常に多数の系統を所持している組織です。しかし、1つの支部が全ての術を保持しているわけではありませんし、土地によっては支部が存在しない場合もあるでしょう。また、魔法屋は個人が経営していることが多いので、選択できる術は教授する側の実力次第となります。
○術の教授
▼免許
術法協会の会員が誰かに術を教えるためには、術法の教授資格免許を得なければなりません。特に教育課程に制約はありませんが、最低でも何らかの術法と魔術学を習得している必要があります。なお、協会で受講して魔術学を身につけるためには、5万エランの料金を支払わなければなりません。
資格は試験を受けて取得するもので、適性(倫理観や性格など)を問う内容も含まれています。免許の申請には30万エランが必要で、これが交付されれば秘術講師として術法を教えることが出来るようになります。
免許は毎年更新しなければならず、これには10万エランの費用がかかります。ただし、協会の職員として働いている場合は、これら全ての費用は免除されます。▼報告の義務
術を教授した者は、誰に何の術を教えたのかを協会に報告する義務があります。また、教えた術が犯罪に利用された場合は、教えた側にも責任が及びます。特に情報や治癒に関わる術は教授を制限されていますが、それ以外にも教え手が自主規制として術の教授を制限することがあります。
○行使制限
術法が神から授かった奇跡であるということは、社会的な常識となっています。術法協会でもその認識にはかわりなく、術法を習得する時にまず最初に教えられることでもあります。
術法協会は宗教機関から認められることで、正統な存在として活動しています。宗教機関には実質的な許認可の権限はないのですが、彼らが否定すれば協会は社会的に非常に困難な立場に立たされることでしょう。そのため、術法協会は宗教機関寄りの組織として存在しており、特に聖母教会との関係には注意を払っています。
こういった理由から、術法協会では術を使用する第一の目的を社会への貢献としており、社会的倫理・道徳に触れるような使用法は厳しく禁じています。使用する場面は術者の判断に任されますが、それが正当とみなされない場合は、法のみならず協会の権限で処罰されることもあります。
○罰則
術法協会で厳しく制限されるのは、術の行使および教授の正当性と身元の証明です。この2つに反しない限りは、協会は会員をさまざまな場面で優遇してくれます。
しかし、組織を裏切る行為に対しては、会員であっても容赦はしません。もちろん、やむを得ない状況にあった場合は、それをきちんと考慮してくれますし、場合によっては法的な処罰に対しても弁護を申し出ることもあります。術法協会はあくまでも術法師の互助会であり、味方となってくれる存在なのです。とはいえ、悪意をもって術法を犯罪に利用した者や、規則違反と知っていながら故意にそれを隠匿しようとした場合には、何らかの罰が下されます。
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条件表
◆術法協会(支部)
術法系統 魔力操作/魔力探査/地/火/風/水/光/闇/氷/雷/砂/植物/治癒/肉体操作/感覚/魂/精神操作/感情操作/使役/情報/知識/感知/空間/力/変化/創造/魔力戦闘/霊糸/幻覚/映像/音声/香味/生物 習得条件 料金を支払うことで様々な術法を教授して貰える。登録費が10万エランがかかり、月々の更新料が1万エランかかる。また、個別の術を1つ習得するには[レベル×3〜5万]エラン以上が必要。基本的に身元の保証がある者にしか教えることはない。将来的に協会のために働くことを誓えば、無料で教えてもらうことも可能。 スタイル その系統や教師によって異なる。 使用条件 基本的には術者の判断に任されるが、社会的な倫理、道徳に触れるような使用法は禁じられる。厳しく処罰されることもある。
◆魔術学校
術法系統 魔力操作/魔力探査/地/火/風/水/光/闇/氷/雷/砂/植物/治癒/肉体操作/感覚/魂/精神操作/感情操作/使役/情報/知識/感知/空間/力/変化/創造/魔力戦闘/霊糸/幻覚/映像/音声/香味/生物 習得条件 入学には試験による一般入学と、教務局のスカウトや協会員の推薦による推薦入学がある。中等部以上の学生に限り、術を学ぶことが出来る。習得にかかる料金は授業料に含まれる。 スタイル その系統や教師によって異なる。 使用条件 通常、術を使用していいのは学内のみで、決められた時間以外には発動を禁じられる。
◆秘術講師
術法系統 内容は術法協会に準ずるが、通常は1〜2系統ほどしか習得していない。多くてもせいぜい3〜4系統。 習得条件 料金を支払って習得するが、その額は各講師によって異なる。通常、1つの術につき、[レベル×3〜5万]エラン必要。基本的には身元の保証がある者にしか教えることはないが、基準は個人に一任されている。 スタイル その系統や教える者によって異なる。 使用条件 秘術講師は一切について関知しない。しかし、何か問題が起こった場合は、講師ともども処罰されることがある。
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