概要
マイエル教の組織においては、女性と男性は明確に役割が区別されており、女性は『巫女』という特殊な神職につくことになります。巫女は神に捧げる舞いを踊るなど、特別な儀式に参加する役目となり、一般的な神殿の仕事は受け持ちません。
マイエル教では神や自然との一体化ということが問題とされます。そのための手段の1つとして、祭儀では神曲の演奏や巫女舞いといったものが催されます。舞いを披露する巫女(舞姫)たちは、踊りの間にその身に神を宿すのだと言われています。
巫女たちは、神との接触を得るために常に清廉であらねばならず、なによりも純血を守り通さなければなりません。このため彼女たちは幼い頃から世俗と離れて、室と呼ばれる修道院のような場所で、男性とは接触せずに修行生活に励みます。外へ出るのは地方儀会の要請に応じて神殿へと赴く時のみで、ここで神に舞を捧げたりすることになります。
○儀式
多神教であるマイエル教の儀式は、祀る神によって様々な内容のものがあります。一般にも知られている儀式は奉納や豊作祈願、雨乞いといったもので、これらは宗派によらず広く行われています。
▼巫女舞い
マイエル教では神や自然との一体化ということが問題とされます。そのための手段の1つとして、祭儀では神曲の演奏や巫女舞いといったものが催されます。▼巫女歌
巫女たちに受け継がれている、神に捧げる歌です。儀典楽士の演奏に合わせて巫女歌を歌い上げ、魂を清めてから舞いを踊ります。▼舞絹衣
巫女舞のための衣装で、細い薄絹を幾重も重ねて身にまといます。神の波動を受けやすくするために、基本的に肌の露出は高くなります。▼巫女舞鈴
巫女が踊る時につける鈴で、この鈴を使って鈴鐘系の術法をかけることもあります。
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役職
○表巫女
地方の巫女室に所属する巫女で、一般社会にも知られている存在です。
▼舞巫女
巫女舞いを舞う、最も一般的なタイプの巫女で、巫女の殆どがこの役目となります。30歳以下の比較的若い時期までしかこの役目に就かないため、舞姫と呼ばれることもあります。▼聖巫女
神舞系、鈴鐘系以外の術法を使う巫女のことです。主に神聖魔術や治癒関係の術法を使用します。▼戦巫女
守護聖女とも呼ばれる役職です。舞姫の殆どは戦士としての訓練を受けており、戦時のみ戦巫女となって戦うことがあります。光巫女、神聖光女などと呼ばれるリュミル=カレルレンも、近年になって戦巫女の地位を与えられた者です。最初から戦巫女として育てられた者は、気功系の術法などを身につけていることもあります。▼記巫女
舞巫女の役目を終えた後に就く、巫女室の事務仕事を担当する役職です。▼巫女姫
巫女の長とも呼べる存在で、神の魂の一部を身に宿す依代とされています。宗派によって人数や対応する神は異なりますが、どの宗派でも女性神の依代であることと、地神アムダの巫女が必ず存在することは共通しています。巫女姫は大神殿でのみ行われる秘伝儀式を司ったり、いざという時に神をその身に降ろすことを役目としています。地神の巫女姫が一番上の位であり、巫女秘室の長として活動します。
○裏巫女
巫女秘室に所属する巫女で、一般社会には存在を知られておりません。
▼穢巫女
封印者として穢れを受け止める巫女で、犠牲(天授系)の術を用いて高位聖職者の身代わりとなったり、巫女姫の影武者として働く役目となります。▼産巫女
神聖娼女とも呼ばれる存在で、男性の高位聖職者と交わり、宗派の後継者候補を産み育てる特殊な役目となります。▼闇巫女
隠し巫女、禍巫女とも呼ばれる存在で、暗殺や諜報のスペシャリストです。娼婦や旅芸人を装いながら各地を歩き、情報収集を行ったりするようです。▼秘巫女姫
表の巫女姫と対になる存在であり、裏巫女たちを操る闇の巫女姫です。彼女たちは神儀会の決定に従って汚れ仕事を主導したり、表向きには知らされていない闇の秘伝儀式を司ったりします。
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階級
巫女の階級は以下のようになります。巫女姫と大巫女長は神儀会が決定することになりますが、それ以外の階級は巫女儀会が全て決定権を持ちます。
◆巫女の階級/マイエル教
階級 説明 巫女姫 巫女秘室に所属する高位の巫女で、宗派の巫女全体を管理する役目です。神儀長に相当する位となります。 大巫女長 地方儀会もしくは巫女秘室に所属する高位の巫女で、神儀官に相当する位です。 大巫女 巫女儀会に所属し、その地方の巫女室を管理する立場となります。神務長に相当する位です。 巫女長 室を預かる高位の官位であり、巫女を指導する立場となります。神殿長に相当する位です。 巫女 一人前と認められ、巫女舞いなどの儀式に参加することが出来る立場です。神務官と同等の位となります。 小女官 見習いとして巫女室に属する者であり、様々な雑役をこなしながら修行に励みます。
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