○概説
古くは海賊たちの隠れ家として利用されていた島で、いずれの国家の領土でもありませんでした。しかし、聖歴455年にこの島で鉱脈と炭田が発見されたため、採掘権を独占するためにプレジア王国(現カルネア)、ベルラッセン王国(現ライヒスデール西部)、ユークレイ王国(ペルドラッド朝)の3国間で争いが起こりました。しかし、この島で見つかったのは鉱石や石炭だけではなく、石炭層の中でうずくまるようにして眠っていた、鬼人王サリオンと呼ばれる巨大な怪物まで解き放たれることとなったのです。
目覚めた鬼人王は暴れだし、周囲の生き物を無差別に殺し始めました。この怪物は非常に強力で、遠征していた兵士のほとんどが、このたった1体に惨殺されるという結果に終わりました。その後、3国は連合体制を取り、辛くもこれを滅ぼすことに成功しましたが、サリオンが死に際に残した呪いによって、この島は何の原因もなく生物が突然死するようになってしまいました。これ以来、セルロッタ島は不可侵の領域となり、現在も無人島として存在し続けています。
○現況
誰も立ち入ることができないため、現在の情報は皆無です。絶対変異地帯以上に謎の地域といえるでしょう。
○自然
ブルム内海のほぼ中央に位置する島です。植物も含めて、生物と呼べるものは何も存在できず、ただ荒野と岩山だけが静寂とともに広がっています。
○変異現象
かつては地面が慟哭を上げる大地の叫びという現象が起こっていましたが、現在はまったくの不明です。この泣き声も鬼人王のものだったのか、それとも変異によるものだったのか、原因はわかっていません。
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