調査行動

ルートと手段情報の入手


 

ルートと手段


 キャラクターたちが解決すべき問題や何らかの謎に触れた時、次の行動を選択するための判断材料や不可思議を解明するための情報が必要となります。
 ここでは調査活動に関するルールについて解説します。具体的な手段や利用可能な情報ルートについて知りたい場合は、セッションパートの「情報収集」をご覧下さい。


○手順

▼調査内容の検討
 最終的な目的を達成するために、どのような情報を手に入れるべきなのかを検討します。

▼情報ルートの検討
 どういったルートから、どのような手段を用いて情報を手に入れるのかを考えます。噂を集めるなどして情報ルートを特定することも、調査活動の1つとなります。

▼調査活動
 会話や潜入活動などの手段を用いて、実際に調査を行います。


○情報ルート

▼記憶
 PCが記憶している知識情報です。目的とする情報に関する知識を習得している場合、判定に成功すれば何らかの情報を得ることが出来ます。しかし、適切な技能を持っていない、あるいは判定に失敗した場合は、その情報が得られる場所に赴かなければなりません。

▼記録媒体
 本や新聞など、文書として記録されている情報です。自分が知らないことでも、書物や新聞などに記載されている類いのものであれば、検索に成功すれば情報を得られる可能性があります。

▼人物
 会話によって得られる情報です。誰かが知っている可能性のある情報に関しては、直接会話したり代償を支払って教えて貰うことになるでしょう。


○手段

▼噂
 街や特定の業界などに流れる噂を集めます。殆どの場合、噂から直接的な情報を得られることはありませんが、次の情報収集のための手がかりを得ることが出来ます。

▼会話
 会話を通じて情報を手に入れます。会話の中で相手の顔色を読むといった行動も、情報収集の手段の1つです。

▼検索
 必要な書物を見つけだしたり、文書の中から特定の記述を探し出す行動です。

▼捜索
 犯罪の現場から証拠を見つけ出すなど、残された痕跡から手がかりを探し出す行動です。

▼潜入
 盗み聞きをしたり、証拠物件を盗み出すといった行動です。潜入のために登攀や忍び足を行なったり、鍵開けなどの特殊な技術を要求される場合もあります。

▼交渉・売買
 代償を支払うことによって情報を手に入れたり、調査のための便宜をはかってもらうことが出来ます。

▼その他
 必要があれば脅しや尋問などの手段を用いて情報を手に入れることも考えられます。


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情報の入手


○重要度

 情報の入手先や判定結果によって、得られる情報の重要度は変わります。


▼必須情報
 それを得られないと話が展開しなくなるような情報や、事件の真相を直接的に示す決定的な情報のことです。

▼重要情報
 それを知らないとシナリオ進行が妨げられたり、PCの行動が著しく制限される可能性のある情報です。

▼有効情報
 それを知っていることでシナリオがスムーズに展開する、もしくはPCの行動が有利になるといった情報です。


○判定による入手

 GMは調査方法や状況に応じて、適切な技能を指定して判定を行わせて下さい。判定に成功すれば、何らかの情報を手に入れることが出来ます。


▼達成値
 噂を集めたり広範囲を捜索する時のように、特に細かく目的や対象を指定せずに調査を行う場合もあります。このような判定では、達成値が高いほど重要な情報を入手できたことになりますが、GMは判定結果がいくらよくても必須情報まで与えるべきではありません。というのは、単なる運だけで課題が解決できるようなシナリオは、プレイヤーの努力しようという意欲を奪ってしまう可能性があるからです。

▼副次効果
 何を調べるかを詳細に指定した場合、最初からその場所で目当ての情報が得られないという設定であれば、判定でどれほど高い成功をおさめても情報を入手することは出来ません。しかし、このような場合は、判定成功による副次的な効果として、特に尋ねていなくても新たな調査先や関連情報を与えてよいでしょう。


○自動的入手

▼最低限の情報
 難易度をいくら低く設定しても、全員が判定に失敗する可能性は0ではありません。ですから、最低限必要と考えられる情報については、判定の成否にかかわらず伝えておくべきでしょう。

▼手がかり
 セッションの進行をスムーズに行うために、GMは判定に失敗した時でも得られる情報を用意しておいてもよいでしょう。このような状況で与える情報は、次に情報を手に入れられる可能性のある場所や人物を示す間接情報など、手がかり程度の内容のとどめておいて下さい。


○目安

 判定の目安としては、以下の表を参考にして下さい。なお、達成値がいくら高かったとしても、GMが用意していない情報を与えたり、一回の判定ですべてを明かす必要はありません。


◆情報収集の難易度

難易度 目安
 必ず与えておかなければならない基本情報
1〜2  調べれば簡単にわかる情報
 噂レベルの曖昧な情報
 次の調査を行うための手がかりとなる情報
3〜4  知っておくと得をする情報
 知らない人も多い情報
 信憑性があると思われる噂
 重要情報の手がかり/断片的情報
5〜6  知っておくと役に立つ情報
 多くの人が知らない情報
 関係者から得られる手がかり
 核心に触れるような情報の一部
 なるべく隠しておきたい情報
 機密情報の手がかり/噂
7〜8  知っておくと非常に役に立つ情報
 状況を大きく有利にできる情報
 時間をかけた調査を要する情報
 事情に詳しい人からの重要情報
 意図的に隠された情報
 機密情報の断片
9〜10  状況を決定的なものにする情報
 綿密な調査が必要な情報
 隠蔽されている重要情報
 機密情報の概要
11〜  確信を持てる完全な情報
 努力しても稀にしか得られない情報
 重要な機密情報


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