学術関連
学問に関する文献は、大学、研究所、図書館などから集めることができます。また、専門家に詳しい話を聞くこともできるでしょう。
○図書館
図書館では一般の書物の他に、過去の雑誌や新聞を保管していることもあります。大学や研究所に敷設された図書館では、学会誌や学術論文を検索することも可能です。
○専門誌
学会誌や機関誌といったものも、図書館におさめられていることがあります。もちろん、メンバーには必ず送付されてきますので、研究室や個人を尋ねて閲覧させてもらうことも可能です。逆にこういった雑誌を所有していれば、必ずその組織に関連がある人物だということができます。
○人物
専門的な話が聞きたければ、やはり大学の講師以上の地位にいる人物を訪ねるべきです。助手や研究室の学生からでもそれなりの話を聞くことができます。もちろん、専門の研究所が設立されている分野もありますし、企業で開発を行っている人物もたくさんいます。機械に関することであれば、町の工房を尋ねてみるという手もありますし、それほど高度な問題でなければ、一般学校の教師や家庭教師に質問してみてもよいでしょう。
それから、民間の研究者というのも存在します。民俗学者や発明家、野外研究に没頭している生物学者などの中には、単なる趣味以上の成果を残している者も数多くいるのです。ですが、変わり者であるがために一般に受け入れられず、仕方なく個人で研究を続けているという人物もいるので、周囲で噂を集めておいた方が無難でしょう。
○軍
軍の研究者の中には、その分野の最先端にいる人物がたくさん存在します。軍は積極的にこういった人材を集めているので、話を聞く機会があれば非常に有益な情報が得られるかもしれません。しかし、重要な研究に携わっている人物には監視がついていることもありますので、接触には慎重になるべきでしょう。
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資料館
○地域図書館
図書館の中でも特定地域に根づいたものは、小さくても地域の社会・文化史の資料を豊富に所蔵しています。歴史的な資料が市民から寄贈されている場合もありますし、地方の有力者の家系図や出納記録が残されていたりします。
○歴史資料
普通の図書館や研究所以外でも、個人で研究を行っている者の蔵書や支配者の家系に伝わる資料、それから歴史博物館の展示品といったものから、さまざまな事実を調査することができます。歴史協会や考古学協会といった学会でも、詳しい資料を集めることが可能です。
○経済資料
自治体の記録を調べるのが最も手っ取り早い調査法でしょう。ただし、一般市民には公開されていない資料も多く、民間を頼らなければならないこともあります。経済史文書を集めた図書館や商業会議所の図書館、それから貿易組合や企業の資料館といったところから、過去の記録を手に入れたり全体像を把握することができるでしょう。
○産業資料
地域の図書館や各産業の資料館といったところで、古い記録や工芸品を見せてもらうことができます。人形記念館やオルゴール博物館、時計資料館や産業記念館などが存在する都市もあります。もちろん、工房や代々続いている職人の家を尋ねてもよいでしょう。
○医学資料
医学に関する知識は医者や医学者に聞くのが一番です。地方の村でも薬師がいる場合もありますし、まれに呪医が存在することもあります。また、医学書は書店で買い求めることができますし、医学部がある大学ならば図書館で閲覧することが可能です。薬に関する知識は薬剤師に尋ねてもよいでしょう。それから先進国家には、医療の歴史を集めた医学博物館や医家史料館といったものが存在する場合もあります。
ただし、カルテの公開はプライバシーに関わるので禁止されており、ごく一握りの関係者だけしか見ることができません。しかし、特殊な症例などは論文や学会誌で報告されるの普通です。
○法律
法律に関する記述は書物として広く出回っており、書店で買い求めることも図書館で調べることもできます。しかし、社会形態が複雑化するに従って法律の内容は膨大なものとなり、また難解な内容も多く、専門的な知識なしでは理解できないものが多いでしょう。ですから、民間の法律家や法学者に尋ねるのが一番良い方法です。弁護士はちょっとした相談事も受けつけておりますし、法的書類に関する内容であれば司法書士に尋ねることもできます。
○美術
美術品や工芸品の類は、博物館や美術館で閲覧することができます。もちろん個人で所有している場合も多いので、その場合はコネが必要となるでしょう。芸術家や美術品の所有者に関する情報は美術商や骨董屋、あるいはコレクターから聞くことができます。それから、オークションの記録から調べられる場合もあります。有名な芸術家であれば、過去に雑誌などで取材を受けている可能性もあるでしょう。
○生物
生物に関する情報は生物学者や研究機関に尋ねることができます。珍しい標本資料を持ってゆけば、逆に歓迎されることもあるでしょう。また、民間の研究者や猟師などからも話を聞くことができますし、博物館の学芸員からも詳しい情報が得られる可能性があります。
書物や図鑑に記載されている情報は、図書館や書店で調べることができます。分類に関してはあまり進んでいないのが実状であり、検索には多少苦労すると思います。しかし、過去に発見された生物に関しては詳しい記述が得られるでしょう。ただし、怪物のように発見されてもすぐに退治されてしまったり、あるいは発見例の少ない生物に関しては、ほとんど情報が得られなかったり、あるいは間違った記録が書かれている可能性もあります。
標本そのものは博物館や生物標本館といった場所で閲覧できますし、生体であれば動物園や植物園といった場所で観察することが可能です。なお、水族館が存在する都市もありますが、いずれも規模はあまり多くありません。こういった施設には研究機関が付属している場所もあり、大学や研究機関から出向してきた研究者が勤務していることがあります。また、大きなところでは獣医もおりますし、飼育員から動物の習性などを聞くこともできるでしょう。
○博物館
雑多な情報を一度に集めたい場合は、博物館を訪れてみればよいでしょう。大量の図書だけでなく、様々な標本資料を閲覧することができます。博物館の規模にもよりますが、動植物の標本はもちろん、化石や鉱物、それから昔の貨幣、衣装、武具といった民族資料など、非常に多彩な品々がおさめられています。特定分野の標本を専門に収集している場所もありますし、個人のコレクションを展示している場所もあります。いずれの場合にしても入館料はそれほど高くはなく、100〜1000エラン程度となります。
○変異現象
変異現象については詳しい研究がなされておらず、まとまった資料というものは存在しません。かつて変異現象を科学的機構ととらえて、系統立てて調べようという試みがなされたこともありますが、ことごとく失敗に終わっています。ですから、神話に残されている記述を調べたり、聖職者に話を聞くというのが最もよい調査法でしょう。
変異現象というのは地域に特異的なものですから、個々の変異についてはやはり地域の人々に聞くのが最も確実です。また、放浪民族の霊媒師や吟遊詩人などの中にも、変異に詳しい者がいます。
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