<願いと奇跡/その2>
○奇跡的成功
感情判定、増力判定、幸運判定で自動的成功が出た場合、その結果は奇跡的成功として扱われます。
▼基本効果
奇跡的成功は特別に優れた成功であり、自動的成功の結果に加えて、さらに副次的な効果を得ることができます。たとえば、非常に狭い学問分野の専門的知識を偶然聞きかじっていたり、遠くにあるコインを銃で撃ち抜くことができたりと、ほとんど不可能と思われる行為をも可能としてしまうのです。
▼達成値の上昇
奇跡的成功が出た場合は、通常よりも達成値が1D6上昇します。この時の上昇分のことを追加達成値と呼びます。
◇対抗
対抗判定で奇跡的成功が出た場合は、例外的な処理を行います。この時は、まず最初に通常の自動的成功と同じように対抗判定の処理を行って下さい。そして、最終的な処理として奇跡的成功を取り扱い、最初の達成値に追加達成値を加えることになります。
奇跡的成功ではこのような処理を行うため、相手が自動的成功であっても対抗判定で勝利することが出来ます。通常、相手が自動的成功であった場合は、こちらが相手の達成値を上回ったとしても引き分けとして処理されます。しかし、奇跡的成功が出た場合は、最初に双方が自動的成功だったものとして処理し、最後に追加達成値として1D6を加えます。ですから、奇跡的成功を出した側が勝利したことになり、その時の成功値は追加達成値と同じ値となるわけです。
○致命的失敗
感情判定、増力判定、幸運判定で自動的失敗が出た場合、その結果は致命的失敗として扱われます。
▼基本効果
致命的失敗が出た場合、その行為は最悪の結果に終わります。忍び足をしていればバケツをひっくり返して大きな音を立てたり、戦闘では拳銃が暴発したり武器が手からすっぽ抜けたりと、さまざまなアクシデントを引き起こすこととなるのです。
▼達成値の減少
致命的失敗が出た場合には、通常よりも達成値が1D6減少します。この時の減少分のことを追加達成値と呼びます。通常、自動的失敗の時は達成値0となりますので、致命的失敗が出た時の達成値は−1D6となります。これにより、対抗判定の場合は相手の成功値が相対的に上昇しますし、状況によってはダメージを余分に受ける羽目になってしまいます。