エストルーク連邦国家/地図


 



 


 
 01:ウィランツ州
 02:アルマビリア州
 03:フリーデル州
 04:ポルティア州
 05:ロジュナス州
 06:パゼット州
 07:ルメール州
 08:ラルトアーネス州
 09:変異地帯


<1>ウィランツ州

 ユノスおよびブルム内海に面しており、シリーシア人とセティア人が多く住んでいます。陸海の交易で栄えた州ですが、現在はユノスとの交易はなくなっているため、河川とブルム内海を通じた物資のやり取りが殆どです。
 革命時にはユノス軍と激しく戦った地域で、国境付近では現在も緊張状態が続いています。州議会の議員選挙の際には有力候補者の連続暗殺事件が起こっており、非常に悪い治安状態にあります。なお、この殺人はユノスの妨害工作と見られており、国境警備はより厳重に行われるようになっております。


▼ジェイヴィス市
 海洋貿易で発展した港町で、市街には大小さまざまな道路と運河が交差しながら張り巡らされています。可動橋が市内の各地に存在し、その形や開閉機構は非常に多様です。基本的に乗合馬車を除いては、歩行者よりも船の通航が優先されています。

▼エンロート市
 南の山地で青斑石と呼ばれる青い石が取れるため、青の都とも呼ばれています。青斑石は非常に硬い石で、この街を囲む城壁にも使われています。


<2>アルマビリア州

 州の西部は水原で覆われており、全域を湿地や沼地が埋め尽くしています。ここには浮草やハスなどの抽水植物が一面に生えており、見渡しても殆ど水面を見ることはできません。水原で収穫されるウォーターベリーは州の主要産物であり、ジャムなどの加工品が国外へと輸出されています。水原の周辺にはそのための工場が建てられており、製品は河川や水路を通じて北の港町へと運ばれてゆきます。


▼アルマビリア市
 ウォーターベリーを主要産業とする農業の街です。南部にはトマト畑やトウモロコシ畑が広がっています。


<3>フリーデル州

 国内で最も繁栄している州で、人口が集中しています。ブルム内海に面した北部は殆どが干拓によってつくられた土地となります。交易と酪農で発展した地域ですが、最近では海沿いの街での重工業が発展しており、ロンデニアからの新しい機械の導入も積極的に行われています。バルドース市からアスフィリス市を通過してブルム内海へ抜けるメリヌ川は、古くは川幅も狭く洪水が頻発しておりましたが、後に河川に平行する運河や堤防がつくられて、大型船の通航も可能なものに変わっています。


▼アスフィリス市
 エストルーク最大の港町で、干拓によって広げられた土地の上にあります。中継貿易で栄えた歴史ある街で、大型の造船所があることでも知られています。近年では霊子機関を搭載した大型船の製造も行われています。

▼バルドース市
 交易の中心地であり、人口ではアスフィリスに次ぐ大都市です。現在は機械工業で発展しており、郊外に労働者が集まっています。南部では牧畜が盛んにおこなわれており、新鮮な酪農産品が手に入ります。


<4>ポルティア州

 フレイディオンと接しており、セナイア人が多く住んでいます。東の海岸部には砂丘が発達しており、その背後はゆるやかな丘陵地となっています。この付近は海風が強く、季節によっては内陸にまで砂が運ばれてゆきます。


▼トレクシー市
 漁港として知られる街ですが、最近では港近くに工場が建設されるようになり、工業都市として発展しつつあります。風車の街としても有名で、30mほどの高さに常に強風が吹いているため、郊外に背の高い風車小屋を多く見かけます。


<5>ロジュナス州

 革命時の最大の激戦地であり、多くの人々がこの地で最期を遂げました。現在もその傷跡は癒えておらず、街にはたくさんの戦災孤児が暮らしています。再びユノスの侵攻があった場合、ここが前線となるのは間違いないため、商工業者の多くがこの地域から逃げ出して、他の州やロンデニアへと移住を行っています。


▼リレイ市
 州都でありかつては交易や印刷業で栄えた都市ですが、わずか数年で廃れてしまい、郊外には無人となったままの地区もあります。歓楽街では居酒屋や宿屋の看板が当時の面影を残しておりますが、たたんだままの店舗も多く、いっそう寂しい雰囲気を漂わせています。


<6>パゼット州

 国家中央部に位置する州で、交通の要衝となっています。東部は平野が広がっておりますが、西部は低山地帯で占められており、林業や鉱石の採掘が行われています。山地にはシェルバ騎士団の城が復元されており、周辺には砦などの遺跡が存在します。


▼カンカサス市
 火の聖フィーナ教会があり、この国では例外的に信仰に熱心な地域です。


<7>ルメール州

 南東からなだらかに傾斜しており、中央部は全体が窪地になっています。北部の平野は高地に挟まれており、斜面では主に酪農が行われています。


▼クロティア市
 北に白の野原と呼ばれる塩湖の干上がった後があり、ここから塩が掘り出されて各地に輸送されています。周囲の土地は塩分が豊富なため、植物の栽培には向かないようです。


<8>ラルトアーネス州

 国家南部域を占める州で、フレイディオンと接しています。北東部は平野が広がっており、南西に向かうにしたがって山地が見られるようになります。絶対変異地帯に近い南端部は変異現象が多発する地域で、殆ど人は住まず荒れ地が広がっているだけとなります。


▼バーデン市
 古くからある城塞都市で、フレイディオンとの交易で栄えています。陸の港という呼び名もあります。


<9>変異地帯

 地図上ではエストルークの領土となっておりますが、絶対変異地帯に接するこの地域は古くから利用されておらず、行政区は置かれておりません。


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