<行為判定/その2>
○自動的成功/失敗
▼自動的成功
行為判定時においてサイコロの目の合計が判定値と同じだった場合、すなわち達成値の最大値が出た場合には、難易度がいくつであっても成功となります。これを自動的成功といいます。自動的成功の場合、達成値が難易度を上回っていれば成功値はそのままですが、難易度を下回っていた時でも、本来は成功値がマイナスとなるところを±0とすることができます。つまり最低限の成功をおさめたということになるわけです。
対抗判定を行っている時に自動的成功が出れば、相手が自分の達成値よりどれほど上回っていても、引き分け以上の結果に持ち込むことが可能となります。ただし、能動側と受動側に分かれる対抗判定では、能動側の達成値が受動側にとっての難易度となります。ですから、能動側が自動的成功を出したとしても、その時の達成値が相手の達成値を上回っていなければ、受動側の勝利となることに注意して下さい。
▼自動的失敗
行為判定においてサイコロの目が全て1だった場合には、その判定は自動的に失敗となります。このような失敗を特別に自動的失敗といいます。これは判定値や難易度にはいっさい関係なく生じるもので、サイコロの出目だけを見て判断して下さい。
自動的失敗の場合でも、行為の結果が特にひどいものになるわけではありません。普通に行為判定に失敗した時と同じように、達成値を0として扱います。
▼相殺
判定値が1の時は、自動的成功と失敗が同時に出る可能性があります。この時にサイコロ目が1だった場合は、自動的成功/失敗の効果は相殺され、達成値1の成功として扱われます。
○複数行動
状況によっては、キャラクターは一定期間の間に複数の行為の判定をすることもあります。このような状況でも、それぞれが全く無関係の行為である場合には、通常と同じように個別に判定を試みて下さい。しかし、お互いを制限し合うような行為同士であれば、それぞれの判定に−3ずつの修正値が与えられます。
○補助技能
補助技能には術法変化技能、戦闘変化技能の2種類があり、これを用いることで術法、戦闘に関する行動のバリエーションを広げることができます。補助技能と組み合わせて使うことが出来る技能は決まっており、判定は対象技能を用いて行うことになります。
補助技能は特殊な扱いをする技能で、獲得してさえいれば特定の行為が可能となるものです。それ自体を判定に用いることはなく、判定を行う前に宣言をすれば、補助技能で規定されている行為を試みることが出来ます。なお、補助技能の中には使用時に何らかの修正を受けるものがありますが、これは対象技能に対して適用されます。