<アクション/移動と妨害>


○移動距離の減少
 周辺状況によっては【移動力】が減少する場合があります。

▼移動力:−6
 障害物が密集している場所、急な上り坂、階段、岩場、ひどいぬかるみ、腰まで水に入った状態、劣悪な視界状況(濃霧、完全な暗闇)など

▼移動力:−3
 障害物が点在する場所、緩い坂道、荒れ地、ぬかるみ、水際、狭い道、見通しの悪い状況(霧、暗闇)など


○移動の妨害
 接敵状態にある相手など、キャラクターの行動に影響を与える存在がある時は、移動の妨害が起こります。


▼影響範囲
 補助移動で即座に動くことが可能な空間(半径3m程度)は、そのキャラクターの影響範囲として扱われます。影響範囲に別のキャラクターが侵入した場合、接触的に移動を妨げなくても妨害状況が発生したものと見なします。移動の妨害は、影響範囲に侵入したすべてのキャラクターに発生する状況です。たとえば、2人が対峙している場合は、相互に移動を妨害し合うことになります。
 相手の影響範囲に入ったキャラクターは、一旦その場所で自動的に停止することになります。そして、相手の影響範囲を出るまでは、次の移動を試みることが出来なくなります。


▼乱戦範囲
 アクションシーンの最中に、誰かが別のキャラクターの影響範囲内に侵入した場合は、乱戦状態が発生したものと見なされます。この場合は相互の影響範囲が重なり、乱戦範囲として扱われるようになります。乱戦範囲の中心点は、影響範囲に侵入された側がいた地点で固定されます。
 それぞれのキャラクターは、乱戦範囲のいずれかの場所に位置していることになります。ただし、実際にはこの範囲内で細かく動いているため、特に正確な位置を決める必要はありません。術法などを用いるための距離を決めたい場合は、乱戦状態にある全員が中心点にいるものとして処理して下さい。


▼妨害の解除
 乱戦状態から逃れるためには、以下のような特殊な移動方法を選択しなければなりません。これらの行動は移動行動として扱われるため、行動の種類はマルチアクションの本行動に分類され、移動距離は自動的に[移動力]mとなります。
 
◇離脱
(移動行動)
 乱戦範囲から離れるための行動で、周囲に移動できる空間が存在する場合に試みることが出来ます。離脱は宣言を行うだけで成功するもので、判定を試みる必要のない移動行動として扱われます。どのようにして妨害者から逃れるかは状況次第となり、相手の周りを大きく迂回したり、背中を見せずに少しずつ距離を取るなどの方法があります。

◇突破(移動行動)
 狭い通路を相手が封鎖したり壁際に追い詰められるなどして、どうしても妨害者のすぐ横を通らなければならない時は、突破を試みる必要があります。このような状況に該当するのは、目的地に到達するために影響範囲を迂回することが出来ない場合に限られます。
 妨害者を突破できるかどうかは、疾走(一般:敏捷+運動技術)の判定結果に応じて決まります。相手が突破を防ごうとする場合は、双方が疾走の判定を行って勝敗を決して下さい。この判定では突破を試みる側が能動行動、妨害を行う側が受動行動として扱われます。
 判定の結果、能動側が勝利すれば相手の脇をすり抜けて移動できたことになり、引き分けもしくは敗北した時は、相手が先に回り込んで突破を妨げたことになります。なお、突破に失敗した時は相手の影響範囲内に侵入したことになりますので、離脱を行うまで相手から逃れることは出来
ません。