技師

概略整備技師機械開発者建築技師


概略


タイプ 説明
整備技師  自動車や工場機械など、大小問わず機械の整備を行うのが整備技師です。それぞれ専門分野の整備に長けているのが普通です。
機械開発者  機械の設計や開発を行う者で、様々な知識を必要とします。国家や特定の学術機関に所属する者もいれば、個人で工房を開いている者も存在します。発明家などもこれに含まれます。
建築技師  建築物の設計を行う者です。現場の指揮をとることもあります。


○解説

 技術職の一種ではありますが、知識を伴った技術者を区別して技師と呼びます。全体に新しい時代の技術を身につけた人間で、社会から将来的な期待が寄せられています。一般には市民階級となるのですが、発明家などは知識人階級として尊敬を受けたりします。
 職人とは異なり、徒弟制度のように親方の下について修行するのではなく、大学校や職業訓練校で知識や技術を習得します。また、同業者組合もつくらず、あくまでも自由競争の世界で生きている人々です。そのためか、昔からのものと競合する場合は、職人たちと衝突することもあります。


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整備技師


技師
タイプ:整備技師 身分:市民階級(中層) 最低年齢:15歳
推奨技能
 職工作業、操縦技術、機械知識、各種学問の知識
必須分野
 機械知識:機工技術/各種
説明:自動車や工場機械など、大小問わず機械の整備を行うのが整備技師です。それぞれ専門分野の整備に長けているのが普通です。
所持品:整備用具、修理工具、防護服、ゴーグル


○解説

 機械の修理や整備を行ったり、設計図に従って機械を製作したりするのが整備技師です。蒸気機関や霊子機関といった動力機関、工場機械、自動車、重機械など、機械を取り扱うありとあらゆる人がこの職業にあてはまります。
 整備技師は機械の作動原理や機構を理解している必要があります。この時代の機械はまだ技術的に未熟で、不安定で危険な物もたくさんあります。たとえば高圧蒸気機関はまれに爆発することもあり、専門の機関士でなければ取り扱うことができません。ですから、整備技師になるためにはまず専門の訓練校で、基礎的な技術や知識を学ばなければなりません。
 科学の発展期である現在のエルモア地方においては、整備技師は花形的な存在ということができるでしょう。未来をつくるのは自分たちだと信じて、その技術を高めるべく努力するのです。特に少年たちにとっては、憧れの職業の1つとして数えられています。


▼種類
 主に修理や整備を行う者は整備員、動力機関を専門に取り扱う物は機関士などと、作業内容によって別の呼び方をされているようです。それぞれ特定の機械を専門としておりますが、専門以外の機械を扱うことも期待されますし、ある程度は実際に取り扱うことができるのが普通です。


▼仕事場
 整備技師が実際に仕事をする場所は工場や工房となります。それは個人が経営する小さな工房であったり、あるいは軍事工房のような国家機関であったりと様々です。ですから、日常のシナリオでも軍事行動が絡むシナリオでも、機械さえそこにあれば登場することはできるでしょう。


○条件

 整備技師になるためには、初等学校を卒業した後に専門の技術学校に入学し、機械の取り扱いについて学ばなければなりません。専門学校には入らず、どこかの工房に所属して実地で技術を学ぶこともありますが、一通りの作業をこなせるようになるまでには、それでも3年以上の経験を必要とするでしょう。また、暇な時間を見つけて、独学で勉学に励まなければなりません。

・経歴
 1.初等学校(6年)→技術学校(3年):15歳
 2.初等学校(6年)→工房など(3年以上):15歳
 3.初等学校(6年)→中等学校(3年)→技術学校(3年):18歳
 4.その他


○コネクション

 整備技師は自分が働く工場や工房、そして卒業した技術学校の同窓生などに知り合いが大勢いるでしょう。他にも物資の仕入れ先や取り引き業者、あるいは工房のお得意さんなどにもコネがあります。また、軍事工房に勤める者であれば軍人、列車の機関士として働く者は駅員などとも顔見知りになっているはずです。


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機械開発者


技師
タイプ:機械開発者 身分:知識人階級(中層) 最低年齢:18歳
推奨技能
 職工作業、操縦技術、理数知識、機械知識、会話技術、各種学問の知識
必須分野
 機械知識:機工技術/各種、機械工学
説明:機械の設計および開発を行う発明家のことで、広範な知識を必要とします。国家やあるいは特定の学術機関に所属する者もいれば、個人で工房を開いている者も存在します。
所持品:整備用具、修理工具、防護服、ゴーグル、専門書、設計用具


○解説

 新しい機械の設計や開発を行う職業で、物理学や機械に関する様々な科学的知識を必要とします。フリーの者もいますし、国家や学術機関に所属する者もいます。フリーの開発者は自分の工房を持ち、そこで機械の整備や修理をおこなって発明資金を稼いだり、自宅で発明を行ってその成果を売り込んで生計を立てています。
 科学の発展が著しい現在のエルモア地方では、時代を代表する職業ということができるでしょう。社会や産業を支える重要な役目を負う存在で、その技術や知能は国家や企業が欲して止まないものなのです。ですから、優秀な技術者は引き抜きにあったり、軍や企業に発明品や身柄を狙われたりすることは少なくありません。
 彼らは知識人として人々に尊敬されています。しかし、役に立たない珍発明で社会に騒動を起こすのも、この職業に就いている者たちなのです。機械開発者が中心となるシナリオは限られますが、比較的騒動には絡みやすい役柄といえます。


○条件

 機械開発者になるためには、非常に高度で専門的な教育を受ける必要があります。通常は大学校を卒業しておりますし、それから大学院に進む者も少なくありません。一方で、まったく独自の理論と勘のみで新しい発想を形にしてしまう、一種の天才とも呼べる人種も存在します。こういった特殊なタイプの発明家は、GMの許可を得てから使うようにして下さい。

・経歴
 1.初等学校(6年)→中等学校(3年)→高等学校(3年)→大学校(4年):22歳
 2.初等学校(6年)→中等学校(3年)→高等学校(3年):18歳
 3.初等学校(6年)→中等学校(3年)→技術学校(3年):18歳
 4.その他


○コネクション

 普通の機械開発者は大学校を卒業しておりますので、研究室の人間やその部屋の卒業生にコネがあるでしょう。大学の研究室からは研究機関や有名企業などに就職する者が多く、さまざまな便宜を図ってもらえたり、有用な情報を流してもらえる可能性があります。
 また、発明を行うには多額の資金が必要なことから、フリーの発明家は貴族や好事家などに自分を売り込み、資金の提供を頼み込んだりするものです。こういった発明家は上流階級のパーティに呼ばれることもあり、貴族や名士たちと顔見知りである場合もあります。


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建築技師


技師
タイプ:建築技師 身分:知識人階級(中層) 最低年齢:18歳
推奨技能
 理数知識、美術、各種学問の知識
必須分野
 理数知識:建築学
説明:建築物の設計を行う者です。現場の指揮をとることもあります。
所持品:筆記用具一式、専門書、設計用具


○解説

 建築物や公園などの設計を行う者で、物理や数学などの高度な知識が必要とされます。建築の歴史や製図、それから材質などについての知見はもちろんですが、芸術的なセンスも問われる職業です。そのため、建築家として活躍する芸術家も存在します。
 建築技師は基本的にフリーの立場にあり、自分で建築事務所を経営したり、あるいは誰かの事務所に勤めることになります。現在のエルモア地方は人口増加や科学技術の発展、あるいは政治制度の変革にともない、都市の再開発や施設の建て替えなどが頻繁に行われています。そのため建築技師の仕事は多く、人気も高い職業です。


○条件

 建築技師になるには資格を必要とします。そのため、数学や物理についての高度な知識と、建築に関する専門知識を身につけなければなりません。通常は専門の建築学校か大学校で教育を受けて、卒業前に資格を取ります。その後に建築事務所で何年か経験を積み、自分の事務所を構えるようになります。

・経歴
 1.初等学校(6年)→中等学校(3年)→高等学校(3年)→大学校(4年):22歳
 2.初等学校(6年)→中等学校(3年)→高等学校(3年):18歳
 3.初等学校(6年)→中等学校(3年)→専門学校(3年):18歳
 4.初等学校(6年)→専門学校(3年)→実務経験(3年以上):18歳


○コネクション

 建築家同士の交流もありますが、何より顧客との関係が重要です。貴族や自治体の担当者に繋がりがあれば、非常に有益となるでしょう。また、建設業者の方から顧客を紹介されることもありますので、関連業者との関係も大事にしなければなりません。それから、一流の建築家は芸術家などとも親交がある場合があります。


○その他

 建築についての知見が深いことから、遺跡発掘のアドバイザーとして呼ばれることもあります。また、通常のシナリオの中でも隠し部屋を発見したり、密室トリックを解く役目になることも可能でしょう。


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概略整備技師機械開発者建築技師