ペトラーシャ/地図


 



 


 
 01:リエーラ地方
 02:ティナッシュ地方
 03:シェラーメルン地方
 04:レイシャンテ地方
 05:リューザンツ地方
 06:ティルノーブリア地方
 07:ブリュールサック地方
 08:ゴートニール地方
 09:フォリー地方
 10:メーラント地方
 11:ボンメル地方


<1>リエーラ地方

 カスティルーンとの国境付近に位置する地域です。中央部には小平原が広がり、果樹や小麦の栽培が行われています。カスティルーンとの交易でも栄えており、三国鉄道が南北に通過しています。北東部の森には竜人と呼ばれる亜人が住んでいるため、人々はあまり近づきたがりません。


▼シトレーク市
 リンゴの産地で知られる街で、ジュースやジャム、あるいはアップルティーやシードルの加工を行っています。秋になると周囲の果樹園は紅く色づき、人々は収穫で忙しくなります。


<2>ティナッシュ地方

 北側をカスティルーンと接しています。北部のパドカニア山地付近は特に冷涼で、一部では針葉樹林が目立ちます。これはカスティルーン南部で起こる変異現象が関係しています。


▼叫哭谷
 パドカニア山地の南側にある谷で、通り過ぎて行く風のために叫び声のような音が聞こえることから、このような名前がつきました。

▼トランウェリア市
 林業や鉱業で栄えた街です。東部の郊外に軍の駐屯地がつくられてからは、町はずれに研究施設などが敷設されるようになり、空軍の飛行船など先進的な軍事技術が開発されています。春には郊外一帯でれんげ草が咲き乱れ、赤紫色の絨毯のように見えます。


<3>シェラーメルン地方

 全域にシェフィール平野が広がっており、小麦など麦類の栽培が盛んに行われています。東部はやや高度があり、なだらかな斜面では酪農が行われています。西部は低地となっており、周辺地方から水が流れ込みやすくなっています。そのため古くから洪水に悩まされてきましたが、運河や人工湖がつくられるようになって状況は改善されています。西部の一部は湿地となっており、渡り鳥の休息地として知られています。


<4>レイシャンテ地方

 カイテイン帝国と接する地域で、古くはテルミジア公国が存在しておりました。そのため、東部にはスレイラール人が特に多く住んでいます。南部には森林地帯が広がっており、林業が盛んに行われています。製紙や家具作製などの産業でも有名で、木造建築においても高い技術を誇っています。


▼シーリーン市
 カイテインに対する防備のためにつくられた古い城塞都市であり、ツインタワーと呼ばれる城門の高い塔が有名です。都市には有名なバイオリン製作学校が存在します。


<5>リューザンツ地方

 国家の中央部に位置しており、交通の要所として、そして国家の食料庫として栄えてきた場所です。全域に大平原が広がっており、運河による水脈が網の目のように張り巡らされています。大平原に数多くみられる湖沼は、ここ数十年ほどに実施された大規模な治水工事によって形成された、やや水深の浅い人工湖であり、芦原の広がる景色がよく見られます。


▼ペトルラーン市(首都)
 学問都市として国外にも名が知られており、学問院や様々な専門校が設置されています。都市の正門では、天才彫刻家として名高いアルベ−ト=エリオット師の彫像が旅人を出迎えてくれます。

▼サナラーラ市
 文化の中心地として名高く、国の内外を問わず芸術家たちが集まり、資本家の保護を受けて有名な作品を残しています。この都市にはエルモア最大の音楽堂があり、高名な音楽家たちが演奏に訪れます。ここでは冬に音楽祭が開催され、この日だけは音楽学校の生徒たちもここで演奏を行うことができます。


<6>ティルノーブリア地方

 カイテイン帝国およびルワール大公国と接しています。ランスオール平原が一帯に広がっており、トウモロコシや麦類の栽培が盛んな地域です。自然に恵まれた美しい景観を誇る地域で、ペトラーシャの庭園とも呼ばれています。ルワール大公国との交易でも栄えており、気候もよいことから観光地としても人気があります。ペトラーシャが統一される以前は、戦いに巻き込まれることが多かった地域で、古城や砦跡が幾つも残されています。


▼サリュンティル市
 天使の訪れる街として知られる観光の名所で、グラスベリーの栽培でも有名です。また、サナラーラ市に次ぐ芸術都市としても知られており、多くの芸術家や文人を輩出しています。

▼ムーラル市
 サリュンティル市の南にある街で、ぬいぐるみづくりで有名です。特にこの地方で見られるムーラルラビットという小型のトビウサギのぬいぐるみが人気があり、ブランド品として国外へも出荷されています。


<7>ブリュールサック地方

 ライヒスデールおよびフレイディオンと接する地域で、西部には軍の駐屯地が置かれています。現在も新しい砦が建設されており、軍備の増強が急がれています。北東部のパジュール山は人々を魅了する美しい山として知られ、緑に恵まれた観光地として、狩猟、魚釣りなどが楽しめます。また、ここではニッケル鉱などの幾つかの鉱石が採掘されています。


▼クレイフィア市
 白磁器の生産で有名です。特にクリムト窯というブランドは、その繊細さで各国の貴族たちに好まれています。


<8>ゴートニール地方

 北部をライヒスデールと接する地域で、古くはライヒスデールとの交易で賑わっていたのですが、国交を断絶してからは酪農と農業が主要産業となっています。西部のパジュール山の麓は起伏に富んだ地形となっており、幾つもの美しい渓谷が見られます。その奥地では鉱物の採掘が行われており、鉱山夫とその家族たちの街が存在します。山地からはなだらかに傾斜しており、高原は牛や羊の放牧地として利用されています。中部以東は平野が広がるようになり、メルセン地方は一面がブドウ畑で覆われています。


▼メルセン市
 ワインの生産で知られる町です。メルセンワインはエルモア地方では最高級のブランドで、各国で高値で取り引きされています。


<9>フォリー地方

 南西部の中域に位置する地域で、中央部は農業地帯として利用されています。南にはルーエンス山脈がそびえており、南部はここから運ばれる鉱産資源を利用した工業で発展しました。


▼リムロック市
 鉱山労働者たちが住んでいた街で、種々の鉱工業で発展しました。山地から掘り出された鉱石は、山岳鉄道に載せられてここに運ばれてきます。都市には鉱山学校が存在し、鉱山経営者の子弟などが専門的な授業を受けています。

▼観光用坑道
 リムロック市の南にあるヴァレンナ村の廃坑で、複雑に穿たれた手堀りの坑道を歩いて見学します。最も奥の行き止まりまでは入り口から1kmほどの距離で、最も深い縦坑は谷底から250m近い地点まで達しています。ここでは迷う人も多いため、ガイドなしでは入坑を許可しておりません。また、子供が迷い込まないように、大人たちが厳しく監視をしています。


<10>メーラント地方

 ルーエンス山脈の西部に位置しており、北部は一帯が盆地となります。山脈は起伏に富んでおり、丘陵地、渓谷、森林、湖、高原など、地勢には大きな変化が見られます。東側の中央山脈帯と呼ばれる部分が最も高く、4000m近い山々が幾つも立ち並びます。山脈を越えた南側は峡谷や急斜面が特に多くなります。


▼渓谷鉄道
 奥地の採掘場とリムロック市を結ぶ山岳鉄道で、山地の低い地域を縫うようにレールが敷設されています。場所によっては崖に張り付くように路線がつくられており、奥地にたどり着くまでには幾つもの岸壁のトンネルを越えて行かなければなりません。この鉄道はもともとは雷石(サンディ・ロック)になるべく衝撃を与えずに運ぶ目的で敷設されたものですが、鉱産資源を輸送するものばかりでなく、労働者たちが乗る客車も牽引されています。山頂近くでは夏でも雪が残っているので、深い雪に覆われた美しい谷を見ながら旅をすることも出来ます。


<11>ボンメル地方

 ルーエンス山脈東部に位置しており、中部は地下熱水資源に恵まれています。この付近の地下には膨大な地下水層があり、ここから採取される鉱水や薬用水には多種多様なミネラルが含まれています。奥地は変異現象や変異獣が多いため、利用できるのは北側の斜面が殆どとなります。ここでは戦乱を逃れた人々がつくった村が存在し、段々畑で耕作を行ったりして生計を立てています。これらの村は民俗音楽を土台としたヴァイオリン曲と、独特の舞踊でも知られています。


▼洞窟
 近年、メーラント地方との境界付近の奥地で、大きな洞窟が発見されました。これは完全な自然洞窟で、未だに入り口付近の探索しか行われておりません。


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