絶対変異地帯


 


○概説

 大変異現象の影響を特に強く受けた地域で、過去の聖人たちでさえもこの地を浄化することは出来ませんでした。現在も大きな変異源のまま存在しており、誰も近寄ることのない災厄の地として知られています。


○自然

 気候や地形、あるいは生態系などの全てが一定していません。真夏に雪が降ることもあれば、突然の砂嵐に見舞われることもあります。また、山の頂上に緑豊かな森林地帯が形成されているのに、そこから麓までは岩だけしかないといった場合もあります。生息している生物の殆ど全てが変異種であり、この地にしか存在しない独特な種類が数多く生息しています。


○変異

 物質、生物、精神、霊的要素などのすべてについて、常に変化が起こっています。一般的な変異現象はもちろん、ここだけで起こる特殊なものまで様々な種類があります。
 このような環境で生き残った生物は、それぞれ特殊な力を身につけています。変種現象のためにこの地域に捨てられた子供もその一例で、逆にその能力を活かして過酷な環境に対応してゆくこととなります。もちろん生き残ることは非常に難しいことで、仮に生きていたとしてもまた新たな変異の影響を受けており、精神にも異常をきたしている場合が殆どです。
 なお、この地区には霊石をはじめとする鉱物資源が豊富に眠っており、錬金術集団である黄金十字秘協会は、これを何とか利用できないものかと思索をめぐらせています。しかし、この地で起こる変異現象は想像を絶する激しさで、近づくことさえままならないというのが現状です。


○現況

 アインとストライルと名乗る2人の魔人が、他の魔人たちを統制して魔の夜会教団をつくり上げ、その異能力を用いて国家間の陰謀劇に加担しているようです。最近はこうした勢力のことをさして混沌帝国、あるいは混沌兵団などという呼び方をします。


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