病気
○特効薬
▼イワオトメ(岩乙女)
高山植物で、親指の爪ほどの小さな白い花を咲かせます。岩の中に根を張ることとその可憐さから、この名がつけられました。肺炎の特効薬としても知られています。・不明度:8
・生息地:中部〜南部
▼ニンジンカズラ(人参葛)
別名を黒人参といい、濃茶色をした人参によく似た根塊をもつことから、このように呼ばれています。赤色病という熱病の特効薬で、この根を煎じて服用します。非常に稀少な植物であるため、高値で取り引きされています。・不明度:6
・生息地:全域(山地)
○炎症
▼ヤエカタバミ(八重カタバミ)
カタバミの仲間に含まれますが、1つの柄に葉が何枚もつくことからこのように呼ばれています。茎や葉には炎症を抑える効果があり、よくすりつぶして患部に当てておくと化膿止めになります。また、風邪の時などもこれをタオルに含ませて喉などに巻いておくと、腫れがひくようです。・不明度:3
・生息地:全域
▼ラピス・スター
高さ1mくらいの潅木で、瑠璃色の光沢を放つスズランのような形の花をいくつも咲かせます。実の形が面白く、ちょうど星形をしているため、このように呼ばれます。実は花よりも少し濃い青で、喉の炎症に対して効果があります。少し酸味があり、普通はジャムにして保存しますが、熱を加えると薬効は薄れてしまいます。・不明度:5
・生息地:東部
○予防
▼ウィンディ・リューン
ネコジャラシのような形の穂をもつ草で、丈は30cmほどです。この穂が風になびくとリューンという美しい音が鳴り響きます。この草の葉はうがい薬として使われます。・不明度:5
・生息地:中部
▼ミツフサバナ(三つ房花)
膝ぐらいの高さまで成長する一年草で、茎頂部に箒のような穂状の白花を3つつけることから、このように名付けられました。妖精の箒と呼ばれることもあります。根は煎じて塩を混ぜ、うがい薬として使われています。・不明度:4
・生息地:中央部
○その他
▼エットウホオズキ(越冬ホオズキ)
非常に草丈の高いホオズキで、1mほどにもなります。この実は冬に生り、しかも暖かい場合は実をつけません。この実は神経痛によく効き、塗り薬として使われています。・不明度:5
・生息地:北部
▼キンボウシ(金帽子)
山吹色のベレー帽のような形の花が咲く、丈が30cmほどの草です。川岸に咲き、水面に金色の花粉をまき散らすので、秋には川が金色の模様で覆われます。この花粉を煎ったものは目の病気によく効き、薬として売られています。・不明度:6
・生息地:中部〜西部
▼タニレンゲ(谷レンゲ)
岩に着生している小さなレンゲで、名前のように谷間でよく見かけます。葉に解熱作用があるため、昔はよく薬として使われていました。・不明度:5
・生息地:南部
▼トゲイチョウ(棘銀杏)
イチョウとなっていますが、葉の形がイチョウに似ているだけで、まったく違う種類の植物です。茎に薔薇のような棘が生えており、ナツメのような形のかたい実をつけます。この実は咳止めとしての効果があります。・不明度:6
・生息地:南部
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傷・怪我
○化膿・炎症
▼サナギラン(蛹蘭)
ミズガネチョウの蛹によく似た筒状の花をつける草で、このチョウの雌に似た匂いを放って雄を呼び寄せます。根に薬効があり、すり下ろして化膿止めとして使われています。・不明度:7
・生息地:南部
▼ヌメリハ(ヌメリ葉)
クリのような形の大きな葉をつける木で、高さは3mほどになります。葉をちぎってしばらく断面を擦っていると、粘着性のある液が出てきます。これは傷口を塞ぎ、化膿止めとしての効果があります。・不明度:6
・生息地:北部
▼ヤエカタバミ(八重カタバミ)
カタバミの仲間に含まれますが、1つの柄に葉が何枚もつくことからこのように呼ばれています。茎や葉には炎症を抑える効果があり、よくすりつぶして患部に当てておくと化膿止めになります。また、風邪の時などもこれをタオルに含ませて喉などに巻いておくと、腫れがひくようです。・不明度:3
・生息地:全域
○その他
▼サンコスモス
夏に咲く黄色のコスモスで、花弁はてのひらほどの大きさがあります。根をすりつぶして、湿布薬として使用します。・不明度:2
・生息地:全域
▼ユキサラサ(雪更紗)
高山植物の1つで、オトギリソウに似た形をしています。晩秋になると紅まじりの白い可愛らしい花を咲かせますが、冬を待たずして枯れてしまいます。幼くして死んだ子供を、雪更紗のように短い命だったということがあります。根をすり下ろして塗ると、打撲傷によく効きます。・不明度:7
・生息地:中央部
▼ワタゲカシワ(綿毛柏)
柏の一種なのですが、葉の表面に綿毛のようなふわふわした長い毛が生えています。この葉には止血効果があり、丹念にすりつぶして傷口に塗るとよく効きます。これは、葉っぱ自体の薬効もさることながら、表面の長い毛が傷口を塞いでくれるためだともいわれています。・不明度:3
・生息地:南西部
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その他
○痛み止め
▼サンショクツツジ
花弁の周囲は濃桃色でその内側は白く、そして中心は炎が揺れているような黒い模様が描かれています。この草の葉は痛み止めに使用されます。・不明度:2
・生息地:中部
▼ランプツリー
5mほどの高さになるクルミの仲間で、実はランプのように四面が平らになっています。皮は非常に固くて、よほど強い力で叩き割るか、土に埋めて腐らせなければ中身を取り出すことはできません。実は繊維質で、興奮剤としての作用を持ちます。よく軍隊や傭兵たちが、痛み止めとしてこれを利用しています。・不明度:4
・生息地:全域
○特殊
▼クリスタル・サフラン
水晶の谷に咲くという伝説のサフランで、虹色の光沢を放つといわれています。この花の雫には万病を治すという言い伝えがあり、これを求めるものは後をたちません。水晶花と呼ばれることもあります。・不明度:8
・生息地:不明
▼セルアシャ
れんげ草に良く似た青い花をつける草で、カーカバートとメルリィナの国境にある断崖の付近でしか生育していません。若返りの薬として非常に高価な値で売買されています。本当に若返るわけではありませんが、一時的に老化を停止させる作用があります。・不明度:3
・生息地:カーカバート
○その他
▼ドクギキョウ(毒桔梗)
花が桔梗に似ているため、ドクギキョウの名で呼ばれていますが、実際はまったく違う種類の花で、葉の形がヨモギによく似ています。この葉は毒の成分を含んでおり、これを口に含むと嘔吐感に見舞われます。しかし命に影響はないため、医療にも利用されています。・不明度:3
・生息地:全域
▼ツエツキオトコ(杖突き男)
頭を垂れた花から長い柱頭が突き出ている姿が杖をついているように見えることから、このような名前になりました。ジャスミンのような香りを放ち、精神安定剤のような使われ方をします。・不明度:6
・生息地:中央部
▼ハリバジソ(針葉ジソ)
シソの近縁種なのですが、葉の形が針のように細いのが特徴です。着色料としても利用されていますが、この葉にはアルコールの中和能があり、主に酔い止めとして知られています。・不明度:5
・生息地:東部
▼マキバグサ(巻葉草)
麻によく似た植物で、葉はタバコになります。弱い覚醒作用がありますが、常用性はありません。・不明度:4
・生息地:東南部
▼ユメカズラ(夢蔓)
森林の周縁部に生える蔓草で、主に杉などに寄生しています。この葉を煎って睡眠薬として利用することができ、昔から寝る前のお茶に入れて飲まれていました。いい夢を見るためのおまじないとして、枕元に置かれることもあります。・不明度:6
・生息地:東部
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