基本情報
○解説
この付近では古くから縫い物業が盛んに行なわれており、製糸、織物、刺繍などの工房がたくさん置かれておりました。現在も繊維関連の職に就いている者が多く、周辺には職人や針子が住む下宿や安アパートが並んでいます。問屋や染物工房なども存在し、市の内外から取り引き業者が頻繁に訪れます。
▼分類
・バスケット通り:
主に住宅地(中層〜中下層)
・編目街:
工業地
住宅地(中層〜中下層)
・赤糸通り:
商業地
住宅地(中層〜中下層)
・色染通り:
工業地
住宅地(中層〜中下層)
▼バスケット通り
カゴを背負った行商人たちが大勢歩いていたことや、付近にカゴ編み職人たちが集まっていたことから、このような名で呼ばれるようになりました。郊外まで続く大通りであり、現在もたくさんの荷物を積んだ馬車が行き来する、人通りの多い道となります。
▼編目街
繊維業に関連する工房が並ぶ地域で、付近には昔から織物やレース刺繍などの職人が大勢住んでいました。近年では、市の北部に安い製品を大量に生産する工場が出来たことから、だんだんその規模は縮小していっておりますが、伝統的な刺繍産業は現在もこの街が中心となります。
▼赤糸通り
布地や糸などを扱う繊維問屋が並ぶ通りで、それらの品々を安く仕入れることが出来ます。
▼色染通り
その名の通り、染物屋が集まっている地域で、川沿いの工房では伝統的な染め物が行なわれています。職人たちはフルーレ川に入り、流れる水に染め物をさらして、糊を洗い落としながら生地を引き締めます。
▼筒抜け通り
下層労働者や郊外の農地で働く人々の住宅がある地域で、平家や2階屋の古い建物が立ち並んでいます。
▼粉引き通り
フルーレ川沿いに南の郊外へと続く通りです。古くから道沿いにはたくさんの水車小屋が並んでおり、粉引きや糸紡ぎなどに利用されてきました。
▼朝市通り
近郊のルセッテ村に住む農家の人々が、この近辺で野菜などを売る露店を開くことから、このように呼ばれています。
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人物・集団
○人物
▼ラルフ=ロードニック
種族:白人 性別:男 年齢:21 職業:染め物職人
居住:色染通り 出身:フロンド解説:気難しい親方のもとで真面目に働く、やや気の弱い染め物職人です。とても注意深く慎重な一方、1つのことに気を取られていると、他のことがおろそかになる傾向があり、それで幾つかの大きな失敗をしでかしています。また、酒が入ると前後不覚になり、やたら気が大きくなるという欠点があって、それで無用の喧嘩騒ぎを巻き起こしたり、知らない女性との間にトラブルを抱えたこともありました。親方の娘イルマは彼のことが気になっており、ラルフの方でも彼女に心を寄せているのですが、互いに素直な気持ちを示すことが出来ずにいます。それに加えて、酒に絡んで問題が起こる度に関係がこじれており、2人の想いを知る周囲の人たちをやきもきさせています。
一言:「あの……ボク、また何かやっちゃいました?」
▼ジェリル=エバーズ
種族:白人 性別:女 年齢:32 職業:染め物職人
居住:色染通り 出身:サン・アルル解説:もともとは学問院で化学を専攻していたのですが、この町に来てから染め物の魅力に取り付かれ、職人の下に弟子入りして一通りの技法を身につけました。現在は新しい染めの技法に取り組んでおり、そのために自ら野外に出て材料を揃えたり、国外から染料植物を取り寄せて自宅で栽培しています。
一言:「あの……ボク、また何かやっちゃいました?」
▼その他
・手品師ディトナ(白人/女/21歳/大道芸人・手品師)
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