基本情報
○解説
レオリアの丘の西側にある地域で、坂は北と西に向かって下っています。北側はやや急斜面となりますが、西に流れるオルセル川まで続く道は緩やかで、郊外には美しい風景が広がっています。
▼分類
・紫通り:
商業地
住宅地(中上層〜中下層)
・斜陽通り:
住宅地(中上層〜中下層)
商業地
・剣通り:
主に住宅地(中上層〜中下層)
▼紫通り
ワインセラーやワイン蔵が並ぶ通りで、ワイン専門家の育成学校があることでも知られています。斜面になっているこの周辺には幾つかの自然洞穴があり、これをワインの保存に利用している店もあります。
▼斜陽通り
美しい夕景を眺めることが出来る坂道です。ここから見える景色を描き続けた画家「カレルド=ノーマン」の作品は、国外でもよく知られています。
▼剣通り
レオリアの丘に城塞があった当時、領主に仕える騎士団が住居を構えていた地域です。その後、城塞の移転とともに騎士たちは車輪通りの近辺へと移り住み、現在では中層市民の住宅街となっています。
▼紫祭り(10月15日)
紫通りで昔から行なわれてきたブドウの収穫祭です。一帯のブドウ生産農家やワイン業者たちが集まり、神と大地に感謝を捧げ、新しいワインの誕生を祝います。
現在はワイン専門学校が主催者となっており、最大の見せ物であるブドウ踏みも学校の校庭で行なわれています。開幕を飾るこのイベントでは、民族衣装と特製の履物を付けた娘たちが大樽に入り、音楽に合わせて踊りながら収穫されたブドウを踏んで、その年の初めての果汁を搾り出します。続いて、神への初摘みワインの奉納儀式と、 聖歌隊の合唱が行なわれ、奉納ワインを摘んだ山車がカタリナ正教会まで練り歩きます。
その後は町をあげての大騒ぎとなり、人々には搾りたてのブドウジュースやワイン、郷土料理などが振る舞われ、方々で酒宴やダンスが行なわれます。夜にはワイン学校でダンスパーティーが開かれ、ラストワルツの終了と共に祭りは閉幕となります。しかし、実際には一晩中騒ぎは続き、町の人々は朝までワインを飲み明かします。・関連:ワイン専門学校
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施設・名所
○種類
▼公共
ワイン専門学校▼一般
ジェノアのワイン店、料理店「紫の乙女亭」
▼ワイン専門学校/サリュンティル校
ワイン製造家やソムリエなど、ワインの専門家を育てるためにつくられた専門学校で、本校はメルセン地方にあります。・関連:ハーベル=ネイサン
▼ジェノアのワイン店
自家製ワインの店で、父親の農場でつくったワインを息子夫婦が販売しています。店主の息子「バーニィ=ジェノア」はワイン学校に通っており、いずれ家業を継ぐつもりでいるようです。
▼料理店「紫の乙女亭」
通りの中ほどにある料理店で、安くて美味しいワインが出されることで知られています。一般家屋を改装した店で、白壁の小さな入り口を抜けてすぐの庭には、外テーブル席が幾つも並んでいます。なお、表には看板が出ていないため、初めての人は見つけられないことも多いようです。
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人物・集団
○人物
▼舌先の詩人 ハーベル=ネイサン
種族:白人 性別:男 年齢:42 職業:講師/専門学校
居住:紫通り 出身:メルセン市解説:ワイン専門学校でソムリエの育成をしている講師です。その舌の鋭敏さには定評があるのですが、非常に独特な言い回しでワインの味を表現するため、学生たちには陰でわかりにくいと言われています。
一言:「そう、これは水を含んだ風の囁きにも似た、カビにまみれたコルクのふくよかな匂いを漂わせ……」
・関連:ワイン専門学校
▼光の画家 マロル=ボルドール
種族:白人 性別:男 年齢:45 職業:画家
居住:斜陽通り 出身:カスティルーン解説:見た目だけでいえば、傭兵か裏組合の幹部のようにも見えますが、近隣諸国にも名を知られる有名な風景画家の1人です。彼は容姿に合った性格の持ち主らしく、大変な自信家で態度も大きく、初対面の相手にもぞんざいな口をきくことでも知られています。また、彼ほどの実力の持ち主ともなると、上流社会の人々とも付き合いがあるのですが、貧しい出のためかとても無作法で、影で笑われることも少なくないようです。
しかし、それでも彼の描く風景画は美しく、天使の羽根で描いたかのような繊細さと、春の日差しのようなやわらかい光の表現で、人々の心を魅了します。その作品があらわすように、実際のところは見た目ほど豪快には出来ていないのでしょう。新聞や雑誌で悪く書かれた時はひどく機嫌が悪くなり、酒場で酔って暴れたりすることもあります。また、とても女好きで、方々で若い娘に声をかけているのですが、実際に相手をしてくれるのは金目当ての者だけで、そのため今まで誰とも長続きせず、すぐに手切れ金を払って別れているようです。そういったことがあった後は、人を近づけずに1人で部屋にこもるなど、傷つきやすい一面を見せる人物でもあるのです。一言:「うむ、いかにも私が天才画家マロル=ボルドールだが?」
▼学生作家 マティーユ=クレイシス
種族:白人 性別:男 年齢:17 職業:学生/高等学校&作家
居住:剣通り 出身:サリュンティル市解説:現役の学生でありながら、幻想作家としても活躍している高校生で、人気雑誌で連載を抱えて忙しい毎日を送っています。職業柄、図書館に入り浸ることが多いのですが、そこでよく顔を合わせる同級生のリュカ=ボールドウィンに恋をしてしまい、最近は彼女のことを考えてぼんやりする時間が増え、学業が少しおろそかになっています。
一言:「う〜ん、う〜ん、う〜ん……あぁ、少し気分転換してこようかなぁ」
▼法の番犬 リトウィン=ライザ
種族:白人 性別:男 年齢:35 職業:警察官
居住:剣通り 出身:サリュンティル市解説:融通のきかないことで知られる警察官で、非常に杓子定規な考え方をします。日常生活までが測られたかのようにきっちりとしており、遅刻欠勤はゼロ、約束を破ったことは一度もありません。
一言:「あ、それは駄目です。法律違反ですから」
▼その他
・ジュリオ=ピノー(白人/男/23歳/飴細工職人)
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