白鞘通り |
リルカ:「旧騎士街というやつで、狭い市内だというのにゆったりとした構えの家が多いです。はっきりいって、お金のない人間にはあんまり評判よくありません。昔、白い鞘が騎士の印だったので、こんな名前がついてます。で、ご丁寧にもそれに合わせるみたいに、やたらと白い壁のお屋敷が目につきます。大臣なんかの公邸があるのもこの辺りで、政府のお偉方も多く住んでます。あと、聖暦750年頃に起こった例の仮面紳士事件は、この辺りで多発しました」
海軍省 | この国の最大の戦力といえば海軍。で、その本部がここにあるというわけで、国防の要ってことになってますけど、実際は書類整理の場所なんです。もちろん重要な決定事項はここでなされるわけですが、なんといっても戦うのは現場ですから。 |
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陸軍省 | 海軍と比べるとぱっとしないのが陸軍という組織。まあ、陸軍は他国との実戦経験がほとんどないので、ウェイティング・ガーズなんて呼ばれて海軍にバカにされてます。だから、陸軍と海軍は仲が悪くて、前の通りを歩いていても顔を合わせないようにしてるみたいです。……どっちも人殺しの職業には違いないんですけどね。 |
顔なき貴婦人 エレニシア=ミネスカット |
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種族:白人 性別:女 年齢:41 |
解説:決して人前に姿を出さない未亡人で、喪に服したままずっと黒い服で押し通しています。実は、夫を殺した悪魔に彼女も殺されており、その悪魔がエレニシアになりすましているのです。市でときどき起こる神官の殺人事件は、ほとんどこの悪魔が関係しています。 一言:「呪われるがいい、広き世界の救い手よ」 |
王宮 |
リルカ:「王権の象徴というか、富の遍在の証というか、まさしく人の愚行の顕現……というのも昔のことで、民主政治とやらが行われている今は、維持するのが精一杯という状況らしいです。城塞と宮殿の中間みたいな様式の、なんか中途半端な建築物です。というのは、もともとは城塞だったのが、陸での戦いがなくなってから宮廷として改築したからみたいです。周囲は高い壁で囲まれていて、内側の庭園には他国から運ばれてきた珍しい植物があふれています。とはいっても、一般市民は立入禁止ですから、皆さんは壁の向こう側の景色を勝手に想像して楽しんで下さい」
王宮衛士隊 司令部 |
王宮の敷地内にあるロイヤルガーズの本部で、24時間体制でひたすら厳重な警戒を行っています。まあ、議会政治の時代に今さら国王暗殺もないとは思いますから、無駄な努力をご苦労様ってとこですかね。 |
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地下水道 | 昔の井戸で、地下50mくらいまで螺旋階段が続いているとか。篭城戦に備えてつくられたみたいで、ここは普通の人も出入り自由です。 |
栄光館 | 現在、建設途中の新大陸記念館のことで、エスティリオーネさんの記念像とか、舵とか、航海日誌とか、そんなものが展示される予定です。それにしても、恥ずかしい名前をつけたもんです。 |
国立総合病院 | 環状道路沿いにある国内最大の病院で、急患は24時間受けつけてくれます。でも、貧乏人には関係ない場所です。外科病棟が中心で、伝染病とかは郊外の病院に移されます。なんといっても王宮の目の前にありますから。 |
王立劇場 | よく国王とか貴族とかが観劇に来る、国内でも最大の劇場です。何でも数百年の歴史があるとかで、それなりの劇団でないと舞台に立つことが許されません。ここに出れたら一流ってことですかね。で、今は「仮面の夜」っていう、仮面紳士事件をアレンジした作品が上演中です。白鞘通りの目の前なのに、よく許可がおりたものですね。でも、この辺りがアイリストールらしいといえるかも。 |
中央警察署 | まあ、もとよりたいして頼りにされている存在ではありませんが、最近は不祥事も多くて更に信用されていないのが警察というもので、裏で何やってるか本当にわかりません。不当逮捕ってやつも多くなっていて、適当な理由をつけては植民地送りってのもあるらしいです。新大陸なんかに飛ばされたりしたらたまりませんから、皆さんもどうぞ適当に気をつけて。 |
リトマイア2世 |
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種族:白人 性別:男 年齢:46 |
解説:能力的には特に問題はないのですが、女性関係に非常にだらしなく、現在も愛人との間でいくつか問題を起こしています。しかし、こういったスキャンダルはあまりにもありふれていて、国民もまたかといった感じで苦笑して見守っています。 一言:「あなたは特別なのです、愛しい人よ」 |
ルピテアシス王妃 |
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種族:白人 性別:女 年齢:42 |
解説:国内のヴィルメンボア家から嫁いだ王妃で、お姫様育ちのわがままな女性です。熱烈な恋愛模様があって結婚に至ったのですが、それも1年とは保たず、国王はすぐに他の女性に手を出して、2人の仲は急速に冷めてしまいました。彼女はそういった不満を美しいものを集めることで解消しており、宝石やドレスはもちろん、美少年をまわりにはべらせては、彼らに奉仕させることを楽しんでいるようです。 一言:「美しいものは大好きよ……特に、美しい少年はね……」 |