中央南地区

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南太陽通り


リルカ:「市で最も賑わう繁華街で、とりあえずここに来れば何でも揃うといわれてます。レストラン、喫茶店、洋品店、靴屋、工芸品店といった普通の店から、口入れ屋、鑑定屋、運送屋、それに出版社なんかもあります。街並みも美しくて、道路は完全に舗装されています。歩行者と馬車が通る道は柵で区別されていて、安全に歩くことができます。ショーウインドウを見ながら散歩していると、けっこう時間が経つのを忘れてしまいます」


名所など

国立銀行

 保安という観点から、窓をもたない珍しい建物です。でも、本来なら窓にあたる部分には彫刻がほどこされていて、あまりそのことを気づかせません。中は術法の明かりで照らされていて、けっこう明るいです。ひんやりとした空気が漂っているため、夏にロビーで一休みしている人も見かけます。

微笑む舞姫

 手作りケーキのお店で、ティーハウスも兼ねてます。1回だけ連れてきてもらったことがあって、いちごのタルトが美味しかったです。レーズンスコーンが評判で、これは予約制になってるみたいです。

時刻館

 古くからある鞄屋さんなのですが、商品そのものよりも、店の前にある4mくらいの置き時計で有名です。王室御用達のお店で、商品は全てオーダーメイドになります。

初等学校

 国内でも最大級の規模を誇る初等学校で、とにかく生徒数が多いです。どうも、この市は何でも大きくつくって、1か所にまとめてしまう癖があるらしいです。まあ、それが功を奏して、なんとか増加する子供の数に対応できてるみたいですけど。……それにしても、学校なんか行って何が楽しいんでしょうか?


人物

イルミナ=ジュネス

種族:白人   性別:女    年齢:16
職業:ウェイトレス   出身:アイリストール

解説:菓子店「微笑む舞姫」の娘で、普段はウエイトレスをやっています。常連のコリン(白銀通り)に憧れており、舞台女優を目指しています。しかし、父親は激しく反対しており、最近では家を出て劇団に入ろうかと考えています。

一言:「ちょっと、聞いてくれます? ひどいんですよ、うちのお父さんったら!」

 


 

 

蔦通り


リルカ:「蔦屋敷っていう、市の創立と同じ頃に建てられたお屋敷があることで有名です。その名の通り、壁にも屋根にも蔦が絡まっていて、家の形をした木のような感じがします。で、このお屋敷に合わせるように、他の多くの建物も蔦が増えるまま放っておいたんで、こんな名前で呼ばれるようになりました。そこそこの値段のアパートが多くて、家族で住んでる人が多いみたいです。つまり幸せものが多いってことで、ホントに困ったもんですね」


名所など

マリン・マリン

 マリンさんの工芸品店で、海をモチーフにした素敵なガラス細工がメインです。ほとんど趣味でやってるみたいで、営業時間はかなりいいかげんです。ときどき真夜中に開いてる時もあるとかで……それってけっこう不気味かも。

蔦屋敷

 とにかく古くボロボロの建物で、年月をかけて絡みついた蔦は、そのままこの街の歴史をあらわしているといえます。もう持ち主は死んでしまっていて、市の財産になってしまってるわけですが、なぜか放置されたままです。というのは、取り壊そうとすると現場作業員が死ぬとか、市庁舎でぼやが出たとか、幽霊が出てきて脅しをかけたとか、とにかく良くないことが起こるみたいです。なんか嘘だかデマだかわからない話ですけど、実際にあったことなんだそうで、とりあえず放置しておくということで落ち着いてます。

月の水面

 絵皿を壁中に飾っている喫茶店で、なんとなく居心地のいいお店です。ティーカップもお皿もみんな青で揃えられていて、きれいな波模様は本当に月の泉を思い起こさせます……なんてね。(←ちょっと照れてるかも)

リヨン古書店

 不定期に開店する古本屋さんで、リヨンっていうおばあさんがやってます。ときおり掘り出し物が出るとかいうんで、こまめにチェックしてる人も多いとか。噂では怪しげな魔道書とかも置いてあるって話ですけど……まあ、近所の子供のいうことですから、適当に聞き流しておいて下さい。


人物

レモレイド=サドラン

種族:白人   性別:男    年齢:51
職業:刑事   出身:アイリストール

解説:刑事部長の役職にある、叩き上げの苦労人です。真面目な性格で、コツコツと努力してこの地位までのぼりつめたのですが、つい2年程前にフェオリナ(白銀通り)の上司になったことから、彼の人生にはケチがつきはじめました。彼女が何かやらかす度にその対応に四苦八苦することになり、最近は胃薬を手放せないようです。

一言:「うっ……胃が……」(可哀想に……)

怪盗マダム ディアナ=フィールライム

種族:白人   性別:女    年齢:25
職業:主婦   出身:アイリストール

解説:貧民上がりの女性で、その頃の苦労の記憶が未だに忘れられず、今の夫に見初められて結婚して以後も倹約を心がけており、いい奥さんだと近所でも評判です。しかし、旦那さんはまったく知らないことですが、彼女は夫の出張中に盗みを働いており、それを貧しい人たちにすべてばらまいています。狙う相手は金持ちばかりで、しかも脱税など出所のわからない財産ばかりを盗み出すので、警察に届け出られることはありません。

一言:「人はパンと家と暖炉のぬくもりを求めているのです」

ギュネス=マイルバーン

種族:白人   性別:男    年齢:52
職業:穀物商社社長   出身:カルロッティ

解説:有名な穀物商であるラウン商会の副社長だった人物ですが、裏取引で社長を追い落とし、社長の地位につきました。何かと悪い噂の絶えない男で、その強引な先物買のやり口で、同業者からは嫌われています。

一言:「これは正当な取り引きですよ」

 


 

 

白鳥通り


リルカ:「なんの意味もなく白鳥ってわけじゃなくて、昔この辺りに別荘を持っていた貴族が、大きな庭に百羽ほどの白鳥を放し飼いにしていたんで、こんな名前がつきました。なんとなく上品な家が多くて、古い商家のお屋敷とかが建ってます」


名所など

ラベルハウス

 例の白鳥を飼っていたラベル=ウィートさんのお屋敷で、今は曾孫のアルザレス=ウィートさんが住んでます。さすがにもう白鳥は飼っておりませんが、白鳥庭園と呼ばれるお庭はそのままにしてあります。維持するのが大変だということで、現在は入場料300エランで鑑賞できるようになってます。


人物

ラングリット=バイター

種族:白人   性別:男    年齢:66
職業:私立探偵   出身:アイリストール

解説:国内随一の探偵として知られており、小説家としても有名です。彼が扱った事件をもとにして書かれた推理小説は、発売されるたびにベストセラーになります。昨年度に出版された「傾いた鐘楼殺人事件」は特に秀逸で、国外でも多大なる人気を博しています。

一言:「すべては整合性なのです……」

堅物役人 ルーアン

種族:白人   性別:男    年齢:38
職業:査察官   出身:アイリストール

解説:税務署の優秀な査察官であり、石を固めてつくったと言われるほどの堅物です。賄賂などの裏工作も絶対に通用しないことから、商人たちには嫌われています。あまりに徹底した公正さを求めるため、「ヤツは法教会の信者に違いない」とまで言われているほどです。

一言:「私は断じて間違っておりません」

 


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