データ/生物

植物霧死人


 

植物


▼タカアヤメ
 アヤメの変異種で、普通のものより背丈が50cmも高くなりますが、花の形に違いはありません。ロンデニアの首都の名であるアイリストールの語源ともなった植物です。古くは魔除けとして軒先に吊しておく習慣があったようで、今でも夏になると家の前にこの花を飾っている家を見かけることがあります。

・不明度:3


▼ミセス・ミスト
 ホオズキの仲間で、秋になって白い花が萎んでしまうと、がくが成長して橙色の実を包み込みます。霧婦人という名は、そのがくの部分がレースのように透けていることに由来します。霧が降りる日はがくの隙間に露が溜まり、まるで橙色の宝石を包んだガラスのようにも見えます。

・不明度:5


▼モモイロタネマキ(桃色種蒔き)
 鞠のような形の桃色の花が房状に垂れ下がる艶やかな植物で、木の丈は成人男性と同じぐらいになります。この花はボタンのように根本から丸ごと落ちるので、縁起がよくない木として敬遠されています。この葉からはピンク・トリップという幻覚剤を抽出することができ、近年では麻薬として取り引きされています。

・不明度:5


▼リルカ
 永遠花、あるいは輪廻の花とも呼ばれる蘭の1種で、子供の手のひらほどの大きさの薄桃色の花を咲かせます。蕾が咲いて、また萎んで、それがまた咲くという永遠を象徴するような花で、死者を弔う時によく墓前に飾られます。

・不明度:4


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霧死人


○判定

▼不明度:3
 恐怖度:2

▼判定技能
 一般分野
:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
     
 基本情報/ロンデニア王国(一般:記憶+範囲情報)
 専門分野:異端判別/怪異(専門:記憶+異端知識)


○基本情報(一般:±0)

▼名称:霧死人/霧魔
 認識:不浄/心霊体/危険/嫌悪
 利用:なし

▼生息地域:全域(主にロンデニア王国)/湿地、町中など
  活動期:霧日/暗闇
 遭遇頻度:まれ
  出現数:単独〜数体
   反応:敵対的。生者に対しては無差別に攻撃

▼外見
 見た目は人型をした霧の塊で、向こう側の景色が薄く透けて見えます。色は乳白色と赤色の2種類があるようです。

▼概要
 死にきれずに現世をさまよっている悪霊で、霧の中で死んだ者の魂だと言われています。ふわふわと宙を浮いて移動します。夜の霧にまぎれて生者に忍び寄り、血を吸って相手を殺し、自分たちの仲間に引き込もうとします。

▼伝承・噂
 霧死人に殺された者は霧死人の仲間として蘇り、生者の魂を求めてさまよい歩くのだと言います。


○専門情報(専門:+2)

▼専門分類:不死者/リビングデッド/人型

▼詳細情報
 霧の中で死んだものが、肉体を霧に変えて復活した不死者です。その見た目や、実体が霧であるため普通に攻撃しても傷つかないことから、一般には心霊体の仲間だと勘違いされています。しかし、実はリビングデッドの一種です。
 霧の夜に現われ、生者を仲間に引き込もうとします。霧死人は生者を見つけると無条件で襲いかかり、血を吸って相手を殺そうとします。普通の武器では傷をつけることができず、火か魔力(術法)でのみ攻撃することが可能です。
 日光を浴びると滅んでしまうので、日差しのある場所には近づこうとはしません。明け方になると宙に溶けるように消えてしまい、夜になると再び霧とともに現われます。日中は湿気のある暗い場所に潜んでいるともいいますが、正確なところは定かではありません。


○データ(専門:+2)

▼能力値
 導引
: ―  体力: 9  敏捷: 9  器用: ―
 記憶: ―  判断: ―  感応: 9  霊力: 8

▼抵抗力/耐久値
 精神抵抗
: 8  精神値:14
 自我抵抗: ―  自我値: ―
 生命抵抗: 9  生命値:15

▼行動力:18

▼移動力:15

▼状態変化:気絶なし/消滅
   知能:なし
   弱点:火(ダメージ、忌避)、日光(致死/逃亡)
   属性:瘴気
   感覚:霊的感覚


○戦闘(専門:+2)

▼攻撃
 格闘攻撃
:接触  9(―)
      組打ち 9(締め:―)
 特殊攻撃
:吸血の霧(効果値5±0)

▼回避
 戦闘防御
: 9
 反射回避: 9
  防御値:なし

▼戦闘方法
 通常の場合、触れた相手の血を吸い取ろうとします。この攻撃に成功した時、霧死人の体は真紅に染まります。また、相手の口に入り込んで窒息死させようとすることもあります。窒息攻撃を試みる場合は組打ちによる締めの判定を行ない、これに成功すれば窒息攻撃のルールが適用されます。組み付かれた者が霧死人を振り払うには、組打ちでの対抗判定で勝利しなければなりません。
 なお、霧死人は自由に霧に姿を変えることが出来るため、大きなダメージを受けた場合は霧に紛れて逃げだそうとします。こうなってしまった時は、弱点である火でしか影響を与えることは出来ません。


○特殊能力(専門:+2)

▼心理影響の無効化(自動発動)
 心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。

▼通常攻撃の無効化(自動発動)
 通常の物理攻撃では、一切のダメージを与えることが出来ません。この能力をもった相手の生命値にダメージを与えるには、武器に魔力を付与するか術法によって攻撃する必要があります。

▼飛行(自動発動)
 空中を浮遊し、自由に移動することができます。

▼吸血の霧(能動発動)
 能力:―       作用:効果値5±0  対抗:生命抵抗
 距離:接触      時間:永久      範囲:1対象
 効果:触れた相手の血を吸い取る能力で、生命抵抗の判定に成功しなければ生命値にダメージを受けてしまいます。さらに霧死人は吸い取った分だけ生命値を回復します。この時、霧は真紅に染まります。

▼霧化(能動発動)
 能力:霊力      作用:―       対抗:―
 効果:生命値が減少しすぎた場合、霧死人は霧に姿を変えて逃げだそうとします。霧に姿を変えられた状態では、いかなる攻撃方法をもってしても傷つけることはできません。ただし、通常の霧と全く同じように、火や乾燥による影響だけは効果を及ぼします。


○バリエーション(専門:+4)

・まれに生前の記憶を残している霧死人がいるといいます。

・人間以外の生物でも、ごくまれに霧死獣として復活するものがいるようです。

・思念接触の特殊能力を持ち、通常攻撃を行なうことが出来る霧死人が出現したことがあります。

・人間の体内に入り込み、そのまま住み着いてしまった霧死人の話が残っています。ただし、これが本当に霧死人であったのかについては疑問視されており、他の変異体ではないかという説が有力です。


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