○術法の判定
術法も通常の行為判定と同様の作業を行う。用いる主能力値は必ず心となる。誰かに術法をかける場合、相手は精神抵抗で対抗判定を行うことができる。術法の効果範囲が広い場合は、その範囲内にいる全ての存在に対して効果が適用される。この時、術者は一度だけ判定を行い、それぞれがこの達成値に対して対抗判定を行うことになる。
○対象の認識
術法を行使する場合、術者は基本的に対象や効果範囲を認識していなければならない。距離が無制限となっている場合でも、相手を明確にイメージする必要がある。
○スタイル
術法を使用するためには、精神の集中方法を術法のスタイルとして選択しなければならない。スタイルは術法系統や教える組織などによって異なり、呪文の詠唱や複雑な身ぶりなど様々なものがある。ただし、最低でも精神を集中させる必要があり、それを妨害されると術法を発動させることはできない。
念を凝らすなど精神集中を主体とするスタイルを選択した場合、通常よりも1ラウンド余分に準備時間を要する。身振りや呪文など明確な連続動作を交えたスタイルの場合は、術の発動が遅延されることはない。
術法を発動するためには、術レベル×1ラウンド(5秒)の時間が必要となる。この間、術者は発動のために精神集中を行わなければならない。スタイルの選択によっては、さらに1ラウンドの時間がかかる。
術の判定は、発動準備を宣言してから準備時間が過ぎた時点で行う。精神集中は能動行動扱いとなるので、発動時間中に何か他の行動を行った場合は、集中が途切れて発動が出来なくなる。周囲から何か働きかけられたり、ダメージを受けたりした場合でも、回避や抵抗を行った時点で効果は途切れる。ただし、非常にゆっくりとした移動など、判定を必要としない行為を試みることは可能。
術法変化技能の短縮発動を習得している場合は、精神耐久値を1ポイント消費するごとに、発動時間を1ラウンドずつ短縮することが可能となる。どれだけ時間を短縮するかの選択は、集中に入る前に行わなければならない。
○精神耐久値の消費
術法を使用する際には、精神耐久値(気力と自我)を1点消費する。これは術の種類やレベルによらず一律となり、術法の判定に失敗しても消費させなければならない。通常は気力から消費し、それがマイナスになるような場合には自我を減少させる。自我にまでダメージが及んだ場合は気絶する可能性があり、判断抵抗を用いた難易度1の判定に成功しなければならない。キャラクターが自分の意志で消費できるのは、自我が0ポイントになるまでである。
術法の効果を拡大させるための補助技能で、空間変化、時間変化、回数変化、短縮発動、条件発動、複合発動、蓄積発動、術法停止の8種類がある。これはあらゆる系統、あらゆる分類の術法の判定に用いることができる。術法変化技能を用いる場合、一度の判定に複数の補助技能を使用しても構わない。消費する精神耐久値は余分に消費する分を個別に計算し、それらを合計した値となる。