リビングデッド
リビングデッドとは「生ける屍」という名の通り、死してなお活動を続ける肉体のことです。不死者の中でも特に穢れた存在であり、生者を滅ぼすことだけを目的に活動を続けます。
○知識判定
異端知識:怪物知識【不死者】(専門:知+記憶)で判定を行うことが出来ます。一般分野の場合は、異端知識(一般:知+記憶)で判定を行います。
○自我
リビングデッドは自我のない存在であり、全てが精神影響の無効化の特殊能力を持っています。
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霊魂
不死者のうち物理的な体を持たない存在です。一般には、何らかの理由で冥界へと行けなかった魂として考えられています。心残りなどを取り除いてやれば、浄化されることもあるようです。ほとんどが瘴気に属しますが、記憶体と残留思念は中立に属する存在です。
○知識判定
異端知識:怪物知識【不死者】(専門:知+記憶)で判定を行います。一般分野の場合は異端知識(一般:知+記憶)で判定を行います。
○通常武器の無効化
霊魂は肉体を持たないので、通常の武器では傷を負わせることはできません。魔力を付与した武器か術法でのみダメージを与えることが可能です。
霊魂には実際の肉体はありませんが、肉体耐久値に相当する数値を持っています。ダメージを与える場合は、通常の生物と同様に扱って下さい。ただし、霊魂は気絶することはないので、消滅するまでは普通に活動することができます。
○思念接触
霊体は通常の状態では触れることはできませんし、壁を通り抜けたりすることも可能です。しかし、霊体自らが接触しようと思った時は、普通の人間と同じように物質に触ることができます。何か身体を使った判定を行う場合は、通常と同じように技や体の判定値を用いて下さい。
○霊魂の顕現
・姿隠し
霊魂は自由に姿を消すことができます。しかし、存在の半分は現実の世界に残しているので、たとえ目に見えなくても近くにいる場合があります。このような状態にあっても、術法などで感知することは可能ですし、霊感の判定で感知できる場合もあります。
姿を消した状態では、能力を自由に使うことはできません。唯一、物質に触れることだけは可能で、見えない霊に絞殺された人間の記録も存在します。しかし、多くの霊は恨みを晴らしたり悲しみを伝えることが目的なので、何か人間に影響を与える時は姿をあらわすのが普通のようです。・消失
直射日光が差し込んでいる時は、霊魂は完全に存在を消さなければなりません。日中、霊魂は一時的に暗闇の隙間に姿を隠していると言われていますが、実際にどのような場所にいるのかは明らかではありません。術法で探知しようとしても見つからないのだそうです。
○霊魂の視覚化
霊魂は実体を空間の隙間に置きながら、自身の映像のみを映し出すことができます。しかし、これは直射日光の下では行うことはできず、間接光が射し込む日陰までが限界となります。また、姿が見えるというだけであり、霊体の側から何かできるわけではありません。これは特殊能力や術法であっても不可能です。唯一、声を伝えることだけはできるようです。
この時、霊の体には殆ど手応えはありませんが、術法および魔力を付与された物品で攻撃をすることは可能です。1回の打撃につき霊体には1点のダメージが与えられます。なお、ダメージを与えられると姿は消えてしまいます。
○魂の糸
瘴気に属する霊体が使用する呪いで、目標とした相手の位置をいつでも知り、自由にその前に現れることができます。この能力は、心の主能力と技能値で判定します。これを防ぐには精神抵抗に成功しなければならず、呪いを解除するには呪詛払い(浄化系、霊媒系)か呪法解除(魔力操作系)の術法を用いなければなりません。
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吸血鬼
人間の血を糧として永遠の生を得る化け物です。不死族の中でも特に忌み嫌われています。日光を弱点とし、強力な再生能力を持つという特徴のために、不死者の仲間と混同されています。しかし、実際には不死者とは根本的に異なる存在のようです。ほとんどが瘴気に属しますが、噛まれた程度によっては不完全であることもあります。
○知識判定
異端知識:怪物知識【不死者】(専門:知+記憶)で判定を行います。一般知識の場合は、異端知識(一般:知+記憶)で判定します。
○吸血鬼化の過程
相手を噛んだ回数と時間によって、吸血鬼化の程度が変化します。
・最初の吸血
唾液を介して吸血鬼となる精素(エキス)が注入されます。これは極めて霊的なものであり、これによって属性の変化が開始します。・24時間の空白
属性変化が進行し、24時間で不完全な変化を遂げます。ただし、この時点ではまだ完全に瘴気に属する生物となったわけではないため、上位の吸血鬼の餌にもならず、日光でダメージを受けることもありません。・2度目の吸血
属性が完全に変化し、瘴気の体へと移行します。この過程は約数分で完了し、完全体の吸血鬼へと変化します。この時には、完全な瘴気生命体になっています。なお、いかなる位にある吸血鬼でも、この段階を経なければ主となる吸血鬼の糧とはなりません。
○難易度の変化
吸血鬼化の特殊能力を持っている場合は、噛んだ相手を吸血鬼にすることができます。これに抵抗する場合は肉体抵抗の判定に成功しなければなりません。ただし、2度目以降に噛まれた時は、その回数だけマイナスの修正値が与えられます。たとえば、3度目に噛まれた時は3−1で−2修正、4度目ならば−3という具合です。そのため、抵抗に成功したとしても、幾度も噛まれればいつかは必ず吸血鬼となってしまうことになります。
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