負傷と回復


 


○肉体耐久値

 物理的な攻撃による負傷では、肉体耐久値(活力と生命)が減少することになります。通常、肉体に与えられるダメージは、まず活力に適用されます。ダメージが蓄積し、活力がマイナスまで減少する場合には、生命の値にダメージが適用されます。活力は最低でも0までにしかなりませんが、生命の値はマイナスになることもあります。


○効果値

 キャラクターは戦闘だけではなく、事故などでも負傷することがあります。たとえば岩の落下によるような一般的な負傷の場合は、GMが任意に難易度を決定することになります。達成値が難易度以上ならば成功、すなわち負傷はせず、難易度を下回った場合は負傷することになります。ダメージは難易度から達成値を引いた値です。このように難易度とダメージの2つを同時にあらわすような値を、効果値と呼びます。


○ダメージの減少

 効果値によるダメージは、以下の技能によって減少させることができます。

・反応抵抗
 反応抵抗によって減少できるのは、その場を飛び退くことによって回避できるダメージについてです。たとえば落下物をよけたり、仕掛けられている罠を飛び退いてかわす場合です。

・肉体抵抗
 強酸や火炎などが実際に肉体に接触した時には、この技能によって抵抗を行います。

・体術
 3mより高い位置から落下する場合、キャラクターは怪我をする可能性があります。この時、キャラクターは効果値を難易度とした体術の判定に成功すれば、受け身によってダメージを減少することができます。高さ3mで難易度は3、以後50cm増えるごとに難易度は1ずつ増してゆきます。このダメージは鎧によって減点できません。


○負傷の影響

 次に肉体耐久値の減少による効果を説明します。耐久値が減少するとキャラクターは気絶したり、ひどい時には死亡することもあります。その際には、気絶判定や死亡判定を行ないます。これらは全て肉体抵抗を用いた判定となります。

・気絶判定
 生命にまでダメージが及んだ時は気絶する可能性があり、難易度1の気絶判定を行なわなければなりません。判定に成功すればそのまま普通に行動できますが、失敗した場合は気絶することになります。この判定は生命にダメージが適用される度に行ないます。

・死亡判定
 生命の値が0以下になった場合、難易度1の死亡判定を行なわなければなりません。生命がマイナスになっていれば、その時の値を修正値とします。成功すれば死亡せずにすみますが、失敗すれば死亡することになります。さらに生命の値が減少した場合は、その度に死亡判定を行なって下さい。


○応急手当

 応急手当によって回復を早めることはできませんが、気絶している者を起こすことができます。そのためには、難易度1の判定に成功しなければなりません。この場合も生命の値がマイナスになっていれば、その分の修正を受けます。判定に成功すれば生命がマイナスになっている者でも、それ以後は死亡判定を行う必要はなくなります。


○肉体耐久値の回復

 自然治癒によって回復するのは、キャラクターが6時間以上の睡眠をとった場合です。回復する値は、1日につきそれぞれの耐久値に関連する能力値の分だけです。ただし、生命がマイナスになっていた場合には、どちらも1ポイントしか回復しません。回復させる時期はキャラクターが目覚める時になります。休息が不十分だった場合は、回復する値は一段階下がります。


○精神耐久値の回復

 6時間以上の睡眠を取った場合、精神耐久値は自然に回復します。回復する値は、1日につき耐久値に関連する能力値の分だけです。ただし、自我がマイナスになっていた場合には、どちらも1ポイントしか回復しません。回復させる時期はキャラクターが目覚める時になります。休息が不十分だった場合は、回復する値は一段階下がることになります。


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