司法関係

概略法律家裁判官


 

概略


タイプ 説明
法律家  司法書士や弁護士など、民間の法律家です。
裁判官  裁判を行う権限を持つ公務員です。


○解説

 司法組織の在り方は、その国家の政治形態によってかわります。一般的にいえるのは、封建制度や王制による支配政治を行っている国家では、司法関連の業務に携わる者はすべて為政者の側に立つということです。ですから、裁判の結果には身分というものが深く関わってきますし、貴族を相手に訴訟を起こしても公正な判決など望めるはずもありません。一方、司法と行政が独立している近代国家では、完璧にとはゆかないものの、比較的まともな裁判が行われています。
 現在のエルモア地方はさまざまな方面で変革が行われています。それに伴って様々な問題も表出しているのですが、その全てに法が対応できているわけではありません。ですから、弁護士や裁判官の個々の判断が判決を大きく左右することもあるのです。司法職に就いている者は、すべからく知識人階級の人間として尊敬を受けています。しかし一方で、判決に不服を持つ者が深い恨みを抱くこともあります。いろいろな意味で、微妙な立場にいる職業といえるでしょう。


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法律家


法律家
タイプ:司法書士
身分:知識人階級(中層)
最低年齢:18歳
財産レベル:自由
収入タイプ:固定
標準収入:10〜25万エラン
推奨技能
 記憶技能:職業知識【法律家】/教育知識/社会情報
必須専門分野
 職業知識【法律家】:業務内容(知)
 社会情報:法律【各種】(知)/社会制度【各種】(技)
説明:法的な書類作成に携わる職業です。裁判所に提出する書類などを依頼によって作製するのが仕事です。
所持品:法律書、ペン+インク


法律家
タイプ:弁護士
身分:知識人階級(中層)
最低年齢:22歳
財産レベル:自由
収入タイプ:固定
標準収入:20〜50万エラン
推奨技能
 記憶技能:職業知識【法律家】/教育知識/社会情報/裏社会
 判断技能:会話技術/駆け引き/観察力
必須専門分野
 職業知識【法律家】:業務内容(知)/データベース(知)
 社会情報:法律【各種】(知)/社会制度【各種】(知)
 裏社会:犯罪知識(知)
説明:依頼人や裁判所の要請によって、訴訟やその他の法律的な手続きを代行する職業です。
所持品:法律書、ペン+インク


○解説

 法律に関する仕事をする民間人のことを広く法律家といいます。大きくは、司法に関する書類を作製する司法書士と、その他の法律的な手続きや業務を行う弁護士の2つに分けられます。なお、弁護士は司法書士としての能力も持っています。
 法律家が存在するのは司法と行政が独立した、近代的な政治制度を持つ国家だけです。貴族が支配者として君臨する国家では、法律の公平さは望めません。法的な手続きは全て国家機関の側で行われ、常に身分が高い者に有利な判決が下されます。民間人が為政者を訴えるなど、想像に浮かぶことさえないのです。しかし、社会体制が変化しつつある現在のエルモア地方では、三権分立という政治体制が確立した国家も多くあり、民間人が法律に携わる職業に就くことができるようになりました。

 法律家の仕事はさまざまあります。法的な整備がまだまだ未熟な社会ですから、権利問題などで何かもめ事が起こったりした場合には、すぐに法律家の出番となります。資本家と職業組合の間のトラブル、土地問題、労働問題など、この時代に特有の問題を解決するために、法律家は重要な役割を担っているといえるでしょう。それが刑事的なものでない限りは、法律家が仲裁に入ることで解決できます。法的な公正さを持って対応できる法律家は、いろいろと頼られる立場にあるのです。


・司法書士
 法的な書類作成に携わる職業です。裁判所に提出する書類などを依頼によって作製するのが仕事です。資格が必要な職業で、高等学校を卒業していなければなりません。司法書士は法律の知識がありますので、弁護士や裁判所までゆかない小さなトラブルであれば、相談を持ちかけられることがあります。それによって、相談料として幾らかの報酬を得ることもできます。また、発明品の特許申請などの書類作製も司法書士の仕事となりますから、その辺りでシナリオに関わることもできるでしょう。

・弁護士
 依頼人や裁判所の要請によって、訴訟やその他の法律的な手続きを代行する職業です。弁護士になるためには、大学の法学部を卒業して、それから資格を取らなければなりません。資格取得後は弁護士事務所で経験を積んでから、個人の事務所を開設するのが普通です。
 弁護士資格を持つものは、司法書士の資格も同時に取得しています。事件が少ない地域では法的な書類を作成することによって、細々とした収入を得て生活していることでしょう。


○注意点

 法律家は事件や犯罪、あるいは民事訴訟のような日常のもめ事に関わることができます。法律家は知識人として尊敬される職業ですので、その発言は尊重されるのが普通です。ちょっとした相談事を持ち込まれることもあるでしょう。そういったことから、比較的シナリオには関わりやすい立場と言えるでしょう。


○コネクション

 弁護士は同業者や裁判官、あるいは警察や検察官などと交流がありますし、裁判所の事務員などとも顔見知りのはずです。他にもかつて自分が弁護した人間やその家族とも知り合っていますし、それから企業の顧問弁護士を務める人もいるでしょう。それから、新型機械などの発明品に関する特許申請なども司法に関する事柄ですから、司法書士や弁護士は発明家と親しい場合もあります。


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裁判官


裁判官
タイプ:裁判官
身分:知識人階級(中層)
最低年齢:25歳
財産レベル:3〜
収入タイプ:固定
標準収入:20〜50万エラン
推奨技能
 記憶技能:職業知識【法律家】/教育知識/社会情報/裏社会
 判断技能:駆け引き/観察力
必須専門分野
 職業知識【法律家】:業務内容(知)/データベース(知)
 社会情報:法律【各種】(知)/社会制度【各種】(知)
 裏社会:犯罪知識(知)
説明:裁判を行う権限を持つ公務員です。
所持品:法律書


○解説

 裁判官は公的な司法組織に所属する法律家です。裁判を行う権利を持ち、さまざまな種類の訴訟に対して公正な判決を下します。

 裁判官には3つのタイプが存在します。
 1つは三権分立体制がなされている国家の裁判官で、為政者の介入が比較的少ないため、おおむね公正な判決を下します。とはいえ、必ずしもそれが保証されているわけではなく、多くは個人の資質によるといってもよいでしょう。宗教的な見解や人種差別、あるいは身分制度による偏見によっても判決は左右されるため、その体質は国家や社会体制によってまちまちなのが現状です。
 次に、貴族が支配者として君臨する国家の裁判官です。こういった国家の裁判官は権力者のために存在するようなもので、身分制度を覆すような判決は絶対になされません。権力が法的な優位性を持つのです。貴族が裁判官に賄賂を贈って、法律の解釈を大きく曲げることなど当たり前のことです。ただし、貴族監査室などの秘密調査が行われる場合もあるため、それほど派手な真似はできません。また、同じ階級同士の訴訟に関しては、それなりに公正さが保たれます。
 最後に特殊な形で存在するのが、法教会を信奉しているユークレイ、カスティルーン、ペトラーシャの裁判官です。これらの国家では宗教機関が司法業務を一手に行っているので、裁判官も聖職者なのです。ですから、清廉潔白を旨とする彼らには賄賂も通じませんし、判決には世俗権力が介入する余地はありません。彼らのことを神聖法官と呼ぶこともあります。データはこちらを参照して下さい。


○条件

 裁判官になるにはまず大学の法学部を卒業した後に、裁判所に勤めるための国家試験に合格しなければなりません。それから裁判所で3年以上の実務経験を経た後、さらに裁判官になるための試験を受けて合格すれば、裁判官として認可を受けることができます。

・経歴
 初等学校(6年)→中等学校(3年)→高等学校(3年)→大学校(4年)→実務経験(3年以上):25歳


○注意点

 ほとんどの場合は、シナリオに非常に参加しにくいキャラクターとなるのは間違いありません。ただし、犯罪者から恨みを買ったり、あるいは社会的制裁という意味で狙われたりすることもある職業なので、そういう場合には登場することも不可能ではありません。しかし、それでもNPC向きの職業といえます。裏取引きを積極的に行ったり、あるいは過去の事件に疑問を感じたりといったことがあれば、PCとしても使えるかと思います。


○コネクション

 裁判所の同僚はもちろん、検察官、それから弁護士などの法律家とつき合いがあります。他にも警察の人間や貴族などともつながりがある場合があります。


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概略法律家裁判官