感知と発見

感知技能視覚明かり霊感


 

感知技能


 何かを発見したり感知したりする技能には、以下のようなものがあります。


○知覚力(一般:心+感応)

 五感によって何かを判別する場合は、感応技能に属する知覚力の技能で判定を行うことになります。行動は感覚器官を通じて何かを認識することによって可能となりますが、通常の判定でこれらを意識する必要はありません。また、不利な判定があったとしても特に同時判定などを行う必要もなく、行為判定にマイナスの修正を加えるだけで構いません。


○捜索技術(一般:心+判断)

 見つけにくいものや、カモフラージュの技能などで意図的に隠蔽されているものを発見する場合は、捜索技術の判定に成功しなければなりません。ただし、これは積極的に何かを探す場合に用います。
 肉眼では見つけにくい小さなものや、赤い絨毯の上の血痕など非常に判別しづらいものを発見する場合、虫眼鏡などを使用していれば判定に+2の修正を得ることができます。また、術法によって感覚を強化した場合も、条件に合っていれば術の効果は有効となります。


○観察力(一般:知+判断)

 ぱっと見て違和感に気づいたりするためには、観察力の判定に成功する必要があります。これは直感的な判断であり、基本的にGMの指示で判定を行うようにして下さい。この判定に成功すれば、その場所の状態や物体の変化に気づくことができます。たとえば、当然あるはずのものが存在しないことや、逆にそこにあってはおかしい物品が存在するなど、ちょっとした状況の差違に疑問を抱くことができるのです。


 いずれの判定にせよ、GMは難易度を教えずに判定を行わせ、達成値に応じた結果だけを教えます。判定の成否にかかわらず、GMは判定が成功したかどうかを教えてはいけません。見つかったのか見つからなかったのか、それだけを告げるようにして下さい。


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視覚


○視覚判定

 目によって映像を認識できるかどうかは、知覚力(一般:心+感応)による判定が必要となります。しかし、いくら目が良いといっても、あまりに遠くにあるものはそう正確に判別できるものではありません。せいぜい[心×100]mくらいの距離を限度として下さい。それ以上の距離となった場合は、50m離れるごとに−1の修正を加えて判定を行うことになります。また、樹の枝などの障害物がある場合も、適当なマイナス修正を与えて判定させて下さい。
 難易度は人間の姿形を判別する場合が基準となり、これが難易度1の判定となります。これより面積が半分になるごとに難易度は+1されてゆきます。逆に面積が倍になるごとに、難易度は−1されてゆきます。


○視力の矯正

・眼鏡
 視力が悪いキャラクターは、判定に−1〜−4の修正を受けます。これは眼鏡をかけることによって緩和することが可能となりますが、自分の目にレンズの度を合わせると金額が高くなってしまいます。一般的な既製品ですと、せいぜい+2程度の修正しか得られません。度を合わせると修正は±0とすることができますが、既製品の数倍の価格となります。

・観測用具
 エルモア地方にはレンズを使った観測用具も存在します。精度の高い望遠鏡を使用した場合には+4、双眼鏡でも+2の修正を得ることができます。当然のことながら、見える距離も道具によって向上します。それぞれの修正値を心の値に加えて、距離を計算して下さい。
 ただし、視野は確実に狭くなりますので、逆に広い範囲を対象として観察の判定を行う場合は、−2〜−4の修正を加えることになります。


○保護色

 周囲と同系統の色や迷彩色の服を着ている時などは、相手から発見されにくくなります。この場合、発見する側の視覚などの判定には不利な修正を加算して下さい。
 

◆周辺状況による修正値

修正 状況

−2
 近い色、迷彩色など

−4
 同系統の色をしたもの。背景と同じ柄など


○認識不能

 相手が視覚的に全く認識できない場合、相手に対して行為を試みることは殆ど不可能となります。同様に、見えない相手からの働きかけられた行動に対処することはできません。
 ただし、相手がある程度激しく動いていれば、音や気配などによってだいたいの居場所を察知できることにしても構いません。この場合、見えないことによる−6修正を加えて判定を行わなければなりません。

・間接的認識
 術法などの手段によって間接的に相手を認識できる場合は、不利な修正を−4まで引き上げることが出来ます。


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明かり


○影響

 捜索や文書検索、あるいは戦闘や運転などの視覚を必要とするあらゆる行為は、それを試みるために十分な光量を必要とします。不足している場合は制限要素となり、マイナスの修正値を加えて判定を行うことになります。

・基準
 行為判定に必要とされる明かりは、太陽の自然光を基準とします。それより暗い場合は、以下の表にある基準に従って、マイナスの修正を加えて判定を行います。なお、完全な暗闇の場合、書物検索などの技能は判定を行うことが不可能となります。これらについては、GMが常識に従って判断すればよいでしょう。


◆周辺状況による修正値

修正 状況

±0
 自然光の状態

−2
 ランプやたいまつなど、やや明るい場所

−4
 月明かりなど、非常に暗い状況

−6
 完全な暗闇での行動


○効果範囲

 照明器具を用いることによって周囲を明るく照らすことができます。それぞれの明かりで見える範囲は、以下の表の数値を基準として下さい。
 いずれの器具を用いる場合でも、光源から半径1mまでは、自然光と全く同じに扱って構いません。しかし、それ以上離れた場合は視界がやや暗くなり、基準となる範囲内では−1の修正を加えて判定を行わなければなりません。そして、基準となる範囲の倍までの距離になると、うっすらとした明かりにしか照らされなくなり、−2の修正を加えて判定を行います。それ以上離れた場合は暗闇として扱い、−4の修正ということになります。
 なお、術法や特殊能力によって暗視の能力を得た場合や、夜行性の生き物などは、これらのペナルティを受けることはありません。


◆照明の効果範囲

基準 種類
半径1m  マッチ
半径2m  蝋燭、ライター
半径4m  ランプ
半径6m  たいまつ、ランタン
半径8m  小さなかがり火
半径10m  大きなかがり火


○明かりの発見

 明かりをつけるということは、周囲のものを見やすくするばかりではなく、周囲から発見されやすくなることでもあります。暗闇の中で明かりを発見する場合は、以下の基準に従って難易度を決定して下さい。
 基準となる条件は、三日月などの弱い光に照らされた薄闇の下で、200m離れた光源を見る場合のものです。これは光源そのものを発見する時の難易度であり、明かりに照らされたものを見る場合は、難易度にさらに+4を加える必要があります。また、光源やその周囲が茂みや建物などで遮られている場合や、雨が降ったりして視界が悪い条件の下では、適当な修正値を加えて判定を行う必要があります。
 なお、遠くでゆらめく短時間の光に気づくかどうかは、観察力の技能で判定を行わせても構いません。判定に成功すれば、その場所に何か違和感を感じることができます。


◆難易度の基準(200m)

難易度 種類

 大きなかがり火

 たいまつ、ランタン

 ランプ
 蝋燭、ライター
 マッチ

◆周辺状況による修正値

修正 状況

−2
 明るい街灯の下

±0
 満月の下

+2
 細い月明かり

+4
 完全な暗闇

 

◆難易度の修正(距離)

難易度 種類

−1
 20m接近する

±0
 200m(基準距離)
+1  20m離れる


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霊感


 霊感とは虫の知らせや直感、あるいは霊体の感知など、物事を霊的に感じる力のことです。霊感(一般:心+感応)の判定に成功すれば、他の人が見えない霊が見えたり、危険が迫った時になんとなく悪寒がしたりということが起こります。また、瘴気や術法のかかっている空間などでも、なんとなく嫌な感じがしたりすることがあります。
 場合によっては視線、人の気配といったものも、この技能で感じ取れることにしても構いません。しかし、これは自分の意志で調査するための技能ではありませんので、判定できるかどうかはGMの判断に従って下さい。また、達成値がいくら高くても、原因が判別できるわけではありません。


・霊感で感じ取れるもの
 霊体/瘴気/魔力/気配/術法/過去の強い思念/変異現象/奇跡と破滅


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