異形のもの/その他

変異虫人喰い壁姿盗み影の人格
命を吸う者霊子喰らい暗黒水


変異虫
◆判定
副技能  専門分野-異端知識:怪物知識【異形】
 一般分野-異端知識
不明度  8
影響度  1
◆名称・分類(一般:±0)
名称  変異するもの(変異魔人)
一般認識  魔族/脅威/嫌悪
利用法  不可能
外見  ごく普通の人間の姿をしています。
◆能力・技能(専門:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
14 12  気力:17/
 自我:6/
11 12  活力:14/
 生命:9/
 注:上の能力値と技能値は変異虫自身のものです。
打撃  なし
防御  なし
移動力  3
◆特殊能力(専門:+4)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

尾針の麻痺毒

接触

10分

1対象

難易度5

肉体

能力転写

◆戦闘(専門:+3)
 基本的に好戦的な生き物ではないらしく、宿主の体内で安定した生活が送られている状態では、決して他の生物を襲うことはないようです。しかし、宿主に生命の危険が迫った時には、能力を駆使して危機回避につとめます。この時でも逃亡を第一と考えているらしく、逃げ切れないと感じた時のみ戦闘となるようです。ただし、宿主が病気や怪我などの理由で死の危機に瀕した場合は、積極的に他の生物に襲いかかります。また、自分の宿主より強い生物があらわれた場合は、そちらに乗り換えようとすることもあるようです。
 生物に寄生していない状態から相手にもぐりこむ場合は、高く飛び上がってから狙った生物の頭部にとりつき、尾針から麻痺毒を注入します。そして相手が動けなくなったところで、ゆっくりと首筋から内部にもぐり込みます。寄生している状態から乗り換えようとする場合は、相手を押さえつけてから体外へと飛び出し、それから同じ過程を経て寄生を成功させます。
 脊髄付近に寄生することはわかっているので、相手が変異虫とわかっている場合は、厚い布地や鎧などで首筋や背中を覆うか、背後や頭上からは絶対に襲われないように注意しなければなりません。なお、乾燥を嫌うので、たいまつの炎などをかざしていれば、あえて近づいてくることはないでしょう。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  魔族/魔人/見習い悪魔
生息地  不定
活動期  不定
出現頻度  稀少
出現数  単独
反応  不定
調査法  聖職者など
弱点  なし
 環境に合わせて次々と能力を獲得してゆくもので、変異魔人の1種と考えられています。ただし、姿形が変化することはないようです。なお、人間以外にも同じ様な能力を持つ化け物がいたり、人間の姿をしていても錯乱している場合もあることから、憑依する魔人ではないかという意見もあるようです。
◆詳細(専門:+2)
分類  未分類(甲殻類?)
属性  聖気
知能  動物なみ
感覚  通常
状態変化  通常
 変異魔人のごとく、次々と新しい能力を身につける化け物です。しかし、実はこれは脊髄周縁に寄生する虫の能力によるもので、研究者たちは変異虫と呼んでいます。姿はカブトガニに似ており、大きさは人間の拳大です。この虫は人間だけに寄生するわけではなく、生物であれば何にでも乗り移ることができます。この生物の最も恐ろしい能力は、自分が受けた攻撃をすぐに自分の能力として獲得することです。術法や技、あるいは毒でさえ自分のものとしてしまいます。しかし、もともと存在しない体構造による能力を身につけた場合でも外見が変化することはなく、体内で模倣器官を作り上げ、外部からは一切気づかれないようにします。能力を発動する際は体内から模倣器官を押し出しますが、使用し終えると体皮で器官を隠蔽してしまいます。なお、これらの能力は宿主の体が再現するもので、変異虫自身は獲得した能力を身につけることはありません。宿主を変えれば、獲得した能力も使えなくなってしまいます。
 体の構造から見て甲殻類ではないかという説が有力ですが、実際のところはよくわかっておりません。解剖してみても既存の甲殻類には存在しない器官が多く、単独種ではないかという意見もあります。また、個体数が少ないわりには変異種が出る率が高いようで、体系的な研究はなされておりません。
 寄生性の動物なので、宿主がいなければ衰弱してゆくことになります。ただし、栄養が適切に供給されていれば、寄生していなくても生き続けることは可能です。ただ、体表面が乾燥すると死に至るらしいことが、1人の研究者によって報告されています。よって、生物の体内に寄生するというのは単に養分を補給するためだけでなく、宿主は培養槽と鎧を兼ねた役割をするという見解が主流のようです。なお、寄生虫が体外に出てしまった後の宿主は、外に這い出す際に脊髄付近に激しい損傷を受けているので、術法などで治療しない限り死亡してしまうことになります。運が良くても半身不随や植物人間状態になることはまぬがれません。

◆バリエーション(専門:+4)
 変異種が多いようで、非常に多くの亜種が存在しています。体長や横幅なども個体差が大きく、こぶし大というのは今まで見つかったものの平均ぐらいということです。
 緑色変異体と呼ばれた個体が存在します。これまで発見されたことのない大きさの個体ですが、何より驚くべきことは獲得能力を緑色変異体自身が発動できたということです。既に倒されてしまっているという話ですが、標本はフレイディオン軍が確保しているという噂が流れています。

◆未知
 変異虫が模倣器官をつくり上げる際には、宿主の体に急激な負荷を与えるため、1回につき肉体耐久値に1ポイントのダメージを受けることになります。しかし、変異虫は痛みを緩和する分泌物をつくることができるので、宿主は死亡するまでは変化に耐えることができます。同様の理由で、宿主は気絶判定を無視することが可能となりますが、死亡判定を回避することはできません。


人喰い壁
◆判定
副技能  専門分野-異端知識:怪物知識【異形】
 一般分野-異端知識
不明度  3
影響度  4
◆名称・分類(一般:±0)
名称  人喰い壁/ゲイジング・ウォール
一般認識  怪物/危険/嫌悪
利用法  不可能
外見  家屋の壁などに現れる石の化け物で、だいたい1平方mくらいの面積になります。1つの目と口があり、その下に石の触手が数本生えています。ただし、正確な形態は不明です。
◆能力・技能(一般:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
 気力:13/
 自我:12/
10 11  活力:16/
13 12  生命:19/
打撃  触手:1
防御  石皮:3
移動力  なし
◆特殊能力(一般:+2)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

眠りの瞳

10m

1分

1対象

難易度4

精神

◆戦闘(一般:+3)
 生物が近くを通った時は触手を伸ばして襲いかかります。その場を動くことができないのが幸いで、最初の攻撃さえなんとかしのげば、どうにか逃げのびることができるでしょう。逆に危険になった時は壁の中に隠れてしまいます。壁を破壊して小さくした場合は、一時的に姿を消すことがあります。逃げるとしたら、その時がチャンスでしょう。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  怪物
生息地  全域/市街地など
活動期  不定
出現頻度  きわめてまれ
出現数  単独〜数体
反応  敵対的
調査法  聖職者など
弱点  なし
 変異の影響で命をもった石で、よく家屋の壁にあらわれるため人喰い壁という名がつけられました。その名の通り生物を襲って食べるため、非常に恐れられています。1つの目と口、そしてその下に生えている数本の石の触手で1個体となっており、これらの器官は自在に壁に引っ込めることができます。しかし、その実体はよくわかっておらず、いかなる条件で現れるのか、そして普段はどのように生活しているのかも不明のままです。
 なお、1つしかない目には魔力が宿っており、生物を眠らせることができるようです。そのため、単独で狙われた場合は非常に危険な敵となります。
◆詳細(専門:+2)
分類  怪物/異形のもの/有形
属性  聖気
知能  動物なみ
感覚  霊的感覚
状態変化  気絶なし/消滅
 石の壁から出現する奇怪な化け物です。たとえ倒しても死体は消えてしまうので、その正体は今もって明らかではありません。現れる瞬間はじわじわと黒いシミが壁に広がってゆくので、それで見当をつけることが可能です。観察と反応抵抗との同時判定に成功すれば、不意打ちだけは免れることができます。しかし、触手は5mほども伸びるという話なので、攻撃圏内から離脱することは難しいでしょう。
 人喰い壁は基本的に1枚の壁から移動することはできません。一続きの平面となっていれば、その上を自由に動くことは可能ですが、角や切断面を越えて違う場所には動けないようです。しかし、壁の中に自由に引っ込むことができるので、危なくなった場合は石の中に潜り込んでしまいます。石の中に隠れた状態では普通の壁と全く変わることはなく、壁を壊して触手などにダメージを与えなければ倒すことはできません。ただし、出現できないほど細かく(1平方m以下に)破壊された場合は、違う壁面にいつの間にか移動し、再び活動を開始するようです。移動は肉眼では確認できず、術法などを用いなければ感知することはできないでしょう。

◆バリエーション(専門:+4)
 移動できる種類も存在するそうです。ただし、目撃例はそれほどありません。
 意識を持ち、盲目の少女と数年に渡って共同生活を送っていたものが存在するという話です。しかし、少女が襲われることはなく、積極的にその世話をしていたようです。
 通常は無差別に攻撃を行うようですが、特定の人物だけを狙って攻撃する個体が発見されたことがあります。はっきりとは確認されておりませんが、人間なみの知性と明確な意志が存在したようです。


姿盗み
◆判定
副技能  専門分野-異端知識:怪物知識【異形】
 一般分野-異端知識
不明度  6
影響度  4
◆名称・分類(一般:±0)
名称  姿盗み/インビジブル・シーカー
一般認識  怪物/脅威/嫌悪
利用法  不可能
外見  透明な体を持っており、実体の形状は不明です。
◆能力・技能(専門:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
13 11  気力:19/
 自我:10/
12 12  活力:18/
 生命:12/
打撃  素手:0
防御  なし
移動力  3(+5)
◆特殊能力(専門:+2)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

姿奪い

接触

永久

1対象

難易度6

精神

触覚だまし

接触

1分

1対象

難易度6

精神

◆戦闘(一般:+3)
 存在に全く気づいていない状態では、攻撃を防ぐ手段はないでしょう。知っていても、術法などの手段を用いたり、音や足跡ぐらいでしか判別することは不可能です。ただし、彼らの目的はあくまでも姿を奪うことであり、直接殺したりすることはないようです。姿を奪ってしまった後の相手にも、まったく興味を示しません。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  怪物
生息地  不定
活動期  不定
出現頻度  まれ
出現数  単独
反応  不定
調査法  聖職者など
弱点  なし
 姿なき者、虚空の監視者、光の隙間に住まいし者など、様々な呼ばれ方をする怪物で、完全に透明な体をもっています。視覚によって判別することは不可能で、術法などの手段を用いなければ、どこにいるのか全くわかりません。
 誰かの姿になりすますことができ、奪い取った姿を利用して悠々と生活するようです。姿を奪われたものは代わりにインビジブル・シーカーにされてしまうといいます。
◆詳細(専門:+2)
分類  怪物/異形のもの/不可視体
属性  聖気
知能  低い
感覚  霊的感覚
状態変化  通常
 彼らは目に見える姿を欲しており、生者から見た目の映像を奪い取ろうとします。姿奪いという能力を持っており、精神抵抗で難易度6の判定に成功しなければ、接触した場所の映像を奪われて、透明な姿になってしまいます。また、触覚を騙す能力もあり、精神抵抗に失敗した者はインビジブル・シーカーに触れても何も気づくことはありません。自分の認識にごまかされてしまい、相手が人間であれば人間に触れたように勝手に思いこんでしまうのです。
 彼らは奪い取った姿を自由に捨てることができ、次々と違う生物の姿を奪って、気に入った生物になりすまして生活しています。ただし、知能はあまり高くないので、人間に化けた場合は簡単に見破られることが多いようです。しかし、子供に化けた時は区別が難しく、数年間も騙された親も存在するほどです。
 姿を奪われた者は、次の相手から姿を奪ったり、奪い取った姿を自ら捨て去ったり、あるいは死亡した時に元通りの姿となることができます。それ以外の手段では絶対に元に戻すことはできないようです。

◆バリエーション(専門:+4)
 知能が高く、記憶さえ奪い取る個体が存在したといいます。しかし、実際のところは明らかではなく、噂程度の認識に過ぎません。
 青い光輝を淡く発する、不思議な個体が目撃されたことがあります。しかし、発見されたと同時に逃げ出してしまったようで、正体についてはまったくわかっておらず、インビジブル・シーカーかどうかも判別されておりません。
 インビジブル・シーカーかどうかはわかりませんが、透明の化け物に襲われたという報告があります。しかし、空のものと呼ばれる変異鳥だという説が有力です。


影の人格
◆判定
副技能  専門分野-異端知識:怪物知識【異形】
 一般分野-異端知識
不明度  4
影響度  3
◆名称・分類(一般:±0)
名称  影の人格/混沌の影/二重に歩く者(ドッペルゲンガー)
一般認識  怪物/脅威/忌避
利用法  不可能
外見  特定の誰かとまったく同じ姿をしています。実体についてはよくわかっておりません。
◆能力・技能(一般:+2)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
 気力:―/
 自我:―/
 活力:―/
 生命:―/
打撃  標的と同じ
防御  標的と同じ
移動力  標的と同じ
◆特殊能力(一般:+2)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

標的と同じ

◆戦闘(専門:+3)
 正体がばれるまでは、あくまでも本人のフリをして相手を騙そうとします。しかし、騙しきれないとわかれば、逃走したり戦ったりすることになります。その際の反応はまちまちで、基本的には標的とは逆の性質を持つようです。なお、いったん逃げ出しても、必ず戻ってきて標的や知り合いを全員殺そうとします。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  怪物
生息地  不定
活動期  不明
出現頻度  まれ
出現数  単独
反応  敵対的
調査法  聖職者など
弱点  なし
 二重に歩くものとも呼ばれる存在で、特定の誰かとまったく同じ姿と能力を持っています。これを見た者は命を落とすと言われていますが、どのような過程を経て死に至るのかについては、地域によって様々な話があります。見た瞬間に心臓が止まって死ぬという話もあれば、2度目に現れた時に心臓をえぐり取って殺すのだという伝承もあります。しかし、狂死するまで相手を付け狙うという説が最も多いようです。
◆詳細(専門:+2)
分類  怪物/異形のもの/有形
属性  標的と同じ
知能  標的と同じ
感覚  標的と同じ
状態変化  気絶なし/消滅
 どのように誕生したのか、まったく知られていない化け物です。倒しても消滅してしまうので、どのような構造の生物かもわかりません。いえ、生物かどうかすら定かではない状態なのです。ですから、根元的な対策を立てるということも不可能で、出てきたものを相手にするしかありません。
 相手を執拗に追い回し、じわじわと精神的に追いつめてから殺そうとします。殺した後は相手と入れ代わり、しばらくは普通の生活を続けるのですが、周囲のものを少しずつ殺してゆき、標的の知り合いを全て葬り去ろうとします。特に、標的が愛していたものは絶対に逃しません。標的の逆の人格をもつことから影の病ともいい、抑圧された心理が生み出した怪物だという説もあります。
 基本的に、そのものの本質を見抜くための術でなければ、術法でも感知することはできません。表向きの心理状態を探ってみても、正常ではないことが判明するだけです。心理学の専門家が見ても、単なる病気として判断されてしまうでしょう。

◆バリエーション(専門:+4)
 複数のドッペルゲンガーが現れた事件が記録に残っています。しかし、これは変異現象によるもので、怪物ではなかったということで片づいています。
 相手を殺すことなく、その生活の中に少しずつ紛れ込んでゆく場合もあるようです。その場合は、自分の知らないうちに誰かと会っていたり、余所で買い物をしたりということで気づくのですが、本人と直接出会うことなく生活をかき回してゆき、ある日いきなり本人を葬り去ります。


命を吸う者(ライフ・スティーラー)
◆判定
副技能  専門分野-異端知識:怪物知識【異形】
 一般分野-異端知識
不明度  5
影響度  4
◆名称・分類(一般:±0)
名称  命を吸う者(ライフ・スティーラー)
一般認識  怪物/脅威/嫌悪
利用法  不可能
外見  人間の形をした透明な粘液で、様々な色や形に変化します。体積は人間の成人とだいたい同じくらいになります。
◆能力・技能(一般:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
14 13  気力:22/
10  自我:14/
13 12  活力:20/
17 15  生命:22/
打撃  なし/その他
防御  なし
移動力  3(+4)
◆特殊能力(専門:+2)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

精神影響の無効化

幻惑

10m

永久

1対象

難易度5

精神

吸命

接触

永久

1対象

効果値∞

肉体

◆戦闘(一般:+3)
 その名の通り、相手の命を吸い尽くして標的を殺害します。そのために、相手が恋する人間になりすまして接近するようです。正体がばれてしまった場合は、積極的に戦うことはせず、だいたいは逃げ出そうとするようです。もし隙があれば、相手を騙して殺そうとすることもあります。どうしても逃げ出せなかった場合は、人間と同じ様な手段で戦うことになります。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  怪物
生息地  不定
活動期  不明
出現頻度  まれ
出現数  単独
反応  敵対的
調査法  聖職者など
弱点  なし
 愛する人物になりすまして人間を騙し、命を吸い尽くしてしまうという、恐ろしい存在です。誰しも愛する人物を積極的に疑うことはないでしょうし、簡単に近くに寄ることを許してしまいます。
◆詳細(専門:+2)
分類  怪物/異形のもの/有形
属性  聖気
知能  人間なみ
感覚  通常
状態変化  通常
 この怪物は他の生物の生命をエネルギーとして活動しており、主に人間を狙います。幻惑の能力を持っており、相手が恋する人間になりすますことが可能です。これは実際に変身するわけではなく、対象以外のものには通常の姿に見えます。また、対象も難易度5の精神抵抗に成功すれば、惑わされることはありません。この幻惑には魅了の力もあり、疑うことなく幻影の相手を受け入れてしまいます。そしてくちづけを交わした時に肉体耐久値を吸い取られます。この吸命は効果値∞であり、自動的成功以外で抵抗することは不可能です。吸命によって肉体耐久値は一瞬にして0になり、即座に生死判定を行う必要があります。


霊子喰らい(エーテル・イーター)
◆判定
副技能  専門分野-異端知識:怪物知識【異形】
 一般分野-異端知識
不明度  4
影響度  2
◆名称・分類(一般:±0)
名称  霊子喰らい(エーテル・イーター)
一般認識  怪物/危険/嫌悪
利用法  不可能
外見  青白く輝く透き通った不定形の塊で、体積は1リットルほどです。普段はこぼれた液体のような扁平な姿で存在します。
◆能力・技能(一般:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
 気力:5/
 自我:―/
 活力:6/
 生命:12/
打撃  なし
防御  なし
移動力  1
◆特殊能力(一般:+4)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

精神影響の無効化

飛び道具の無効化

吸魂

接触

永久

1対象

効果値5

精神

霊子吸収

接触

永久

1対象

効果値1

◆戦闘(一般:+3)
 普通に攻撃することはできますが、不定形なので機械の隙間にもぐり込むことができますし、飛び道具も効かないので倒しにくい相手です。一般には、油をかけて燃やしてしまうのがよいとされていますが、それも簡単に逃げられてしまうような場所があれば、一時的に追い払う程度にしか役に立ちません。
 なお、彼らは吸魂の能力をもっており、あまり執拗に追い回すと布のように薄く広がって生物を包み込んでから、精神耐久値を奪おうとします。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  怪物
生息地  全域/霊石鉱山、市街地(工場など)
活動期  不定
出現頻度  非常にまれ
出現数  単独〜十数体
反応  中立〜敵対的
調査法  研究者など
弱点  なし
 霊石や霊水などの霊子物質を狙う怪物で、霊子機関を襲うことが多いようです。生物に飛びついてくることもあるので、見かけたら距離を取るべきでしょう。基本的に、霊子物質を吸収してしまえば、満足してその場からいなくなります。ただし、まったく対策を取らないままだと、そこを餌場としてしまうので非常に厄介なことになります。正体はまったくわかっておらず、殺してもドロっとした液体として拡散してしまうだけです。
◆詳細(専門:+2)
分類  怪物/異形のもの/不定形
属性  聖気
知能  なし
感覚  通常
状態変化  通常
 霊子物質を食べることでエネルギーを得ている怪物で、特に反応中のエネルギーを放出している霊子物質に強く反応するため、稼働している霊子機関には特によく近寄ってきます。
 それ以外に悪さをすることは少ないのですが、出現を予測することもできず、そこそこ力も強いので厄介な相手と言えるでしょう。町中であれば大した事態にはならないでしょうが、仮に外洋を航行するような船舶に入り込んだりした場合は、命に関わる大問題となってしまいます。
 アメーバ質の体を持っていますが、生物としての構造は既存のものとあまりにも異質で、細胞の中にも機能が特定できないような器官が多数存在しています。なお、幾何学模様のような複雑な図形を描く、繊維状物質の塊のある場所が中核部分とされていますが、ほとんど透明に近いくらい透き通っているので、明かりの中ではよほど接近しないと視認できません。

◆バリエーション(専門:+4)
 複数の個体が集合して大きな塊になったところを目撃した例がありますが、この状態で活動し続けられるのかはわかりません。偶然か、あるいは霊子物質に群がっていただけではないかと考えられています。
 夜間に発光して明滅していたところを目撃した記録がありますが、実際のところは定かではありません。
 槍型の殻状構造を持ち、触手を備えていた個体を見たという報告がありますが、まったく別種の生物(おそらく変異体)ではないかと考えられています。

◆未知
 霊子物質をエネルギー源として活動することができる特殊な生命体です。彼らは、生体霊子機関とも呼べる存在で、実は現行の霊子機関よりも高効率でエネルギーを利用することができます。そのため、一度エネルギーを補給した後は、かなり長期のあいだ何も補給せずに活動し続けることができ、それによって目撃例が少なくなっているともいえます。
 エネルギー変換を行う器官は、一般に中核と思われている繊維構造を持つ部分(核様体)であり、これは霊子機関の基盤を構成する真金の刻印パターンによく似ています。しかし、複雑な立体構造をとっているため、現在の科学技術では表面構造しか把握することができません。ですから、この構造をそのまま模倣しても、霊子機関の効率を上げることは不可能です。また、死亡した時点から核様体は崩壊してゆくので、ゆっくり観察することも不可能でしょう。


暗黒水
◆判定
副技能  専門分野-異端知識:怪物知識【異形】
 一般分野-異端知識
不明度  4
影響度  2
◆名称・分類(一般:±0)
名称  暗黒水
一般認識  怪物/危険
利用法  不可能
外見  粘性のある黒い液体の塊で不定形です。広がると2m四方くらいの大きさになります。
◆能力・技能(一般:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
 気力:6/
 自我:―/
 活力:5/
 生命:11/
打撃  なし
防御  なし
移動力  1
◆特殊能力(一般:+4)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

通常武器の無効化

飛び道具の無効化

精神影響の無効化

死の爆発

一瞬

半径10m

効果値10

肉体

熱感知

永久

半径100m

◆戦闘(一般:+3)
 生物に向かってくることはありませんので、その点を恐れることはありません。しかし、排除するには非常に厄介な相手です。掴もうとしてもすり抜けてしまいますし、隙間に潜り込まれたら手も足も出ません。普通の武器で攻撃してもまったく通用せず、飛び道具も効果がないようです。強い熱で相手をおびき寄せて密閉容器に入れるか、術法などで倒すほかないでしょう。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  怪物
生息地  全域/油田、市街地(工場など)
活動期  不定
出現頻度  まれ
出現数  単独〜数十体
反応  中立
調査法  図鑑/専門書/研究者
弱点  火(爆発)
 石油で構成されている怪物で、粘性のある液体の塊です。この怪物は機械を停止させる力を持っているようで、工場にある機械の隙間にもぐり込んでいることがあります。それから、火を近づけると爆発するようで、大爆発を起こして死者まで出した工場もあります。危険を感じたらすぐさま逃げるのが得策でしょう。
◆詳細(専門:+2)
分類  怪物/異形のもの/不定形
属性  聖気
知能  なし
感覚  通常
状態変化  通常
 石油を含んだ体を持つアメーバ様の怪物で、熱をエネルギー源としているようです。普段は食料を取らず、体をいっぱいに広げて日光に当たって生活してします。しかし、より強い熱を感知するとアメーバのように体を動かし、熱源へと移動します。暗黒水が熱を吸収することによって蒸気機関が停止することもあります。しかし、暗黒水の厄介なところは、火によって爆発するということです(死の爆発)。しかも、熱を感知するとその熱源が何であれ近づいてくるので、火にも恐れずに飛び込んできます。この怪物がもぐり込んでいることを知らずに機関に火を入れたために、大爆発を起こした工場も存在します。
 普段はどのような場所で生息しているかわかっておりませんが、熱を伝って移動してくることから、工場の排水口などから入り込むことが多いようです。

◆バリエーション(専門:+4)
 温泉地などで優雅に暮らす種もいるようです。こういった場所では、あまり大型化しないことが知られています。
 油田でも発見されることから、石油から生まれた変異体ではないかという説もあります。しかし、実際に発生する現場を見た者はおりません。


変異虫人喰い壁姿盗み影の人格
命を吸う者霊子喰らい暗黒水