一般植物/カ行

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植物名 不明度 生息地 説明
カオリノキ
(香りの木)
アルメア南部  そのままでは普通の木の匂いですが、燃やす温度の違いによって異なる香りを放ちます。非常に高価で、貴族たちが宴の席でよく用います。
カガミツリクサ
(鏡吊り草)
ルワール大公国  ガラスでできている植物で、アザミによく似た花をつけます。鏡のように姿を映す葉がぶら下がっており、実際に鏡として使われています。
カザクレナイ
(風紅)
セルセティア  ハイビスカスのような形の赤く大きな花をつける植物です。この花は赤い花粉を大量にまき散らし、そのために風が紅色に見えることからこの名がつきました。
カノコツボ
(鹿の子壺)
カルネア大森林  オレンジ色の壺のような形をした花で、鹿の子供のような斑点があります。この斑点は暗闇で輝き、虫を引きつけます。花の中は消化液で満たされており、虫が落ちると花を閉じて逃げられないようにします。
カラクキギク
(空茎菊)
中央部  茎の中心が空になっている白い菊です。野原に普通に生えており、これを集めて乾燥させてストローとして使うことができます。
カラノタネ
(空の種)
アルメア周辺  樫に似た木で、ツルツルした堅い殻に覆われた実をつけます。この実はクルミのような形をしたナッツで、珍味として貴族たちに好まれており、非常に高値で取り引きされています。これが空の種と呼ばれるのは、殻だけで中身のないダミーの実をつけるためです。この殻は普通の実よりも良い香りを放つので、動物でさえだまされてしまいます。
カワイグサ
(川井草)
西部  川底に根を張る丈の高い草で、2〜3mほどになります。円を描くように集合し、川の上に出ている草の先が井戸の縁のように見えることから川井草という名がつきました。なぜ円状に集まるのかというと、川に沈んだ死体を取り巻くように生えるためであり、縁起の悪い草としても知られています。
カンムギ
(寒麦)
北部  寒さに非常に強い種類の麦で、秋に種を巻いて放っておいても春にはかなり成長しています。穂はあまり大きくありませんが、全く手のかからないという利点からカイテインなどの北方の国ではよく栽培されており、主要作物となっています。
カンムリヨモギ
(冠蓬)
全域  川岸の土手などに春に生える草で、食用になります。普通の蓬とは異なり甘い味がして、子供たちが好みます。その葉は丸く円を描いており、鋸歯状の形も手伝って冠のように見えるのが特徴です。
キヌイトクサ
(絹糸草)
全域  ホウキを立てたような糸のように細い花をつける植物で、白い花が絹のような光沢と手触りをもつことから絹糸草と呼ばれています。この花には油分が多量に含まれており、火打ち石で火をつける時に利用されたりします。
キャロット・ギャロット ソファイア周辺  人参のような赤い根塊をつけますが、この根は大根に似た味がします。成長が非常に早く、蔓のようにしなやかな茎は、一晩で1m近くも伸びます。茎は二酸化炭素に反応するため動物に絡み付くことが多く、野宿などをしていると朝起きた時に首に絡み付いていることから、ギャロット(絞首紐)という言葉が名に含まれています。
ギンエンドウ
(銀エンドウ)
不明  銀の豆をつけるエンドウで、銀山の近くに生えています。その豆だけでも非常に価値がありますが、銀の鉱床を見つける指標にもなるので、この豆は銀山と同じ価値をもつといっても過言ではありません。
ギンカンナ
(銀カンナ)
都市国家半島  表面に銀が析出する珍しい植物で、銀を含む土壌にしか根づきません。大きな花をつけ銀色に輝くので、非常に目立ちます。古来より銀は毒物の検出に使われますが、貴族たちは見栄えも含めてこの花を胸に差し、身を守る道具として利用しているようです。
キンボウシ
(金帽子)
ユノス周辺  山吹色のベレー帽のような形の花が咲く、丈が30cmほどの草です。川岸に咲き、水面に金色の花粉をまき散らすので、秋には川が金色の模様で覆われます。この花粉を煎ったものは目の病気によく効き、薬として売られています。
クビワツリ
(首輪吊り)
10 絶対変異地帯  その名の通り、茎の先が首輪のように丸くなっている蔓植物で、樹木に絡み付いています。この輪の内側に何かが触れると急に跳ね上がるようになっていて、首を吊って死んでいる動物を見ることもあります。
クモハグサ
(雲葉草)
北西部  軽くて小さな葉をもち、枯れると茶色ではなく白く変わります。この草は枯れる頃になると葉に粘りのある花粉の塊を落とし、風が吹くと葉は根元から千切れて飛んでゆき、花粉を遠くに運ぶ仕組みになっています。この時に葉がふわふわと浮かぶ様から、雲葉草の名がついています。秋には空一面を白い葉が覆い尽くすこともあり、子供たちはこの葉をつかまえようと野原を走り回ります。
グラスベリー ペトラーシャ周辺  大人の腰丈ぐらいの高さの潅木で、初夏にキイチゴぐらいの大きさの実をつけます。この実はガラスのように透き通っており、皮を透かして向こう側の景色がはっきりと見えます。このことからグラスベリーという名がつきました。実は少し酸味のあるマスカットのような味がします。水分を多く含むため保存性は悪く、ペトラーシャではこの実をジャムにしたり、果実酒に加工したりしています。
クラレンス フレイディオン周辺  かつてフレイディオンの貴族であった娘、クラレンスが好んだ花です。クラレンスの悲恋の話は劇作となってエルモア中に知られており、その恋人である貧しい農夫アンドレアスが屋敷に忍び込んでこの花を送ったのを真似て、夜更けに恋人のテラスにクラレンスを捧げる若者は大勢います。百合に似た小さな花で、この花の香水は若い娘に人気があります。
クリスタル・サフラン 不明  水晶の谷に咲くという伝説のサフランで、虹色の光沢を放つといわれています。この花の雫には万病を治すという言い伝えがあり、これを求めるものは後をたちません。水晶花と呼ばれることもあります。
グンジョウビワ
(群青枇杷)
エリスファリア周辺  ビワの一種で、木の丈は女性の身長ほどと低く、非常に実が取りやすくなっています。実は群青色で、少し酸味が強いのでジャムなどに加工されて食卓にのぼるようです。
コオリノサカミチ
(氷の坂道)
北部  氷の坂道とはいいますが、冬に生えるわけでも坂道に生えるわけでもありません。アブラナの仲間なのですが、その油分が非常によく滑るのでこの名がつきました。裏組合で売られている油は、この花の種から取れたものです。
コバルト・スプラッシュ セルセティア  海岸の砂浜に咲くコバルト色をした美しい花で、ツツジのような形で握りこぶしくらいの大きさです。この花は水気を多く含んでおり、軽く潰すとコバルト色の雫がはじけることからコバルト・スプラッシュと名付けられました。これを栽培して染料に使用することもありますが、育てるのは非常に難しく、花をつけずに枯れてしまうことが多いようです。
コヒメシオン
(小姫紫苑)
ジグラット周辺  山野に生える草で、淡い紫色の密集した小さな花をつけます。 普通のシオンよりも更に小さな花が咲くことから小姫と形容されていますが、美しい名前とは裏腹に葉には麻痺毒が含まれています。
ゴマグルミ
(胡麻胡桃)
南部  人間の背丈ほどの低木で、小豆ほどの大きさの黒い胡桃をつけます。胡桃より脂肪分が少なく、甘味が多いのが特徴です。
コロガリマメ
(転がり豆)
メルリィナ周辺  マメ科の植物で、さや入りの丸い豆を房なりにつける珍しい植物です。熟する前にさやから豆が零れ落ちてしまうので、その前に収穫してしまいます。


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