<願いと奇跡>


○感情判定

 感情ベースと感情レベルを用いる行為判定のことで、あらゆる判定に適用できる。ただし、行為判定の前に1種類の感情ベースを用いることを宣言しなければならない。

・感情レベルの適用
 1.判定値を感情レベルの分だけ上昇、あるいは下降させることができる。
 2.達成値を感情レベルの分だけ上昇、あるいは下降させることができる。

・判定回数
 判定回数は[4−感情レベル]となる。これはシナリオが終了すれば元通りに回復する。

・内容定義
 感情判定に成功した場合、どのような内容の感情が発露したのかを定義し、感情特性としてシートに記入する。

・感情特性
 感情特性は感情ベース+1の特性レベルを持ち、次からはこれを感情判定に用いることが出来る。ただし、その場合は判定に成功しても特性レベルに+1せず、最初の数値のままとなる。

・強制発動
 感情特性として定義されている内容に反する行動を取った場合は、GMは特性レベルをマイナス方向に用いた感情判定を強制的に行わせることが出来る。この場合に限って判定回数は減少しない。


○奇跡的成功

 感情判定を行った時に自動的成功(判定値と出目が同じ)が出た場合、それは奇跡的成功となる。奇跡的成功を残した場合、達成値に感情レベルを加えることができる。また、奇跡ポイントを1点獲得する。


○致命的失敗

 感情判定で自動的失敗(サイコロの目がすべて1)が出た場合は致命的失敗となり、行為は最悪の結果で終わる。達成値からも感情レベル分を引くことになる。自動的失敗の場合は達成値0なので、最終的に感情レベルにマイナスをつけた値が達成値となる。また、破滅ポイントを1点獲得する。


○奇跡の発動

 奇跡ポイントを消費すれば、奇跡として術法を発動することができる。ただし、GMに認められる必要がある。奇跡は自分や仲間を救うためにしか用いることはできない。発動可能な術法は消費奇跡ポイント以下のレベルに限られる。この時の感情も感情特性として定義される。


○破滅の発動

 破滅ポイントを消費すれば、破滅として術法を発動することができる。ただし、GMに認められる必要がある。破滅は自分を不利な状況にする方向でしか使用できない。発動可能な術法は消費破滅ポイント以下のレベルに限られる。この時の感情も感情特性として定義される。
 破滅はGMも好きな時に発動できるが、この場合は感情特性として定義されることはない。この時に消費するのはキャラクターが持つ破滅ポイントとなる。


○相殺効果

 奇跡と破滅はお互いを打ち消し合う効果を持つ。自分や他人に起こる奇跡や破滅は、その反対のもので無効化することができ、これは奇跡ポイントと破滅ポイントを同じだけ消費することによって行われる。GMが起こした破滅を奇跡ポイントで打ち消すことも可能となる。