情報関連

概略記者探偵斡旋人交渉人
案内人
情報屋民間諜報員通訳翻訳者


概略


タイプ 説明
記者  世間で起こった事件や出来事を取材して、新聞や雑誌などの記事を書き、人々に様々な情報を伝えるのが記者の仕事となります。出版社に所属する者や、フリーで仕事をする者もいます。
探偵  失せ者や行方不明者を探したり、あるいはスパイのような仕事など、様々な依頼をこなすのが探偵という職業です。広い分野の技術が要求されますが、特に資格が必要というわけではありません。
斡旋人  職業安定所のような役割をこなします。何でも屋などに依頼をもちかける場合もあります。
交渉人  特殊な仕事の依頼を専門家にもちかけ、依頼人との間で価格の調停などを行う職業です。
案内人  いわゆる観光ガイドです。地元地域に非常に詳しく、知らない町を歩く時には非常に重宝される存在です。
情報屋  裏の情報網に通じており、貴重な情報を裏組合や企業に売って生計を立てている人間です。
民間諜報員  裏の世界に属する諜報員で、依頼によって機密書類を盗み出したり、情報工作を行ったりします。
通訳  エルモア地方では、各国の言語にそれほどの違いはありません。主に通訳が活躍するのはペルソニア大陸です。
翻訳者  主な仕事は歴史的な資料の翻訳です。特に科学魔道時代の言語を少しでも把握している者は、非常に重宝されます。


○解説

 記者や探偵など、分野を問わず情報を取り扱う職業人がこれに含まれます。仕事柄、交渉や潜入工作の技術が必要である場合もありますし、高い判断力と知能が要求されたりします。交渉や駆け引きを主体とする職業の場合、一般常識や倫理観、それから社会人としての経験も必要となるでしょう。
 他人よりも早く情報を得るためには、何よりも人脈がなければなりません。そういった意味では、個人としての信用が大事となるでしょう。自分の利益だけを追求して信用を失うようでは、いずれ同業者や関連業者の人々からそっぽを向かれ、一切の仕事を失うことになるのです。


○注意点

 記者や探偵といった職業は、戦闘が主体というものでさえなければ、だいたいのシナリオに積極的に関わることができるでしょう。町中では有効な技能を多く習得しておりますので、非常に使い勝手がよい職業です。
 通訳や翻訳者は、非常に参加するシナリオを選びます。場合によっては、身につけた技術が何の役にも立たないことになりかねませんから、よくGMと相談して使うかどうかを決めて下さい。
 斡旋人、交渉人、情報屋、諜報員に関しては、プレイヤー自身に高い判断力が要求される場合があります。裏社会と少なからず繋がりを持つ立場であることから、他人に積極的に身分を明かせないこともありますし、そのことで相手に無用に警戒されてしまうかもしれません。また、導入の仕方によっては、他のPCとの競合が起こったりする可能性もありますので、使いこなす自信がない方は控えたほうが賢明でしょう。逆に、裏社会に深く関わることや、あるいはPC間の競合を前提としてシナリオを作製してある場合には、その能力が十分に発揮されることでしょう。


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記者


記者
タイプ:記者
身分:市民階級(中層)
最低年齢:15歳/なし
財産レベル:自由
収入タイプ:固定/不定
標準収入:8〜20万エラン
推奨技能
 作業技能:美術作業
 記憶技能:職業知識【記者】/教育知識/社会制度
 判断技能:会話技術/駆け引き/観察力
必須専門分野
 職業知識【記者】:業務内容(知)/地域知識【各種】(知)
 社会情報:社会制度【各種】(知)
説明:世間で起こった事件や出来事を取材して、新聞や雑誌などの記事を書き、人々に様々な情報を伝えるのが記者の仕事です。出版社に所属する者や、フリーで仕事をする者もいます。
所持品:インク+万年筆、手帳、懐中時計


○解説

 印刷技術の進歩により、現在のエルモア地方では新聞や雑誌が発行されるようになりました。記者はそういった媒体を通して、世間にいち早く情報を伝えるために奔走する職業です。多忙をきわめる仕事ですが、同時にやりがいのある職業と考えられています。記者は新聞社などに勤める者だけでなく、フリーのライターも含みます。マスメディアの記事作製に関わる者は、とりあえず記者を名乗ってさしつかえありません。
 エルモア地方には電話やモールス信号といった電信技術が存在しないため、記者はそのぶん自分の足で動き回らなければなりません。事件が起これば現場にとんでゆきますし、寒い中をずっと立ちっぱなしで張り込みしなければならないこともあります。巧みな話術で人々から情報を集めるのも、得た情報を記事という形にするのも、すべて記者の仕事です。勤務時間も不規則で、仕事が定時で終わるという保証はどこにもありません。休暇中でも何か事件が起これば、現場に駆けつけるのは当たり前のことなのです。

 記者に必要とされる能力はたくさんあります。交渉技術や記事を書くための豊富な語彙などもそうですし、直感といったものも大事とされますが、記者になるためには何より社会全体に対しての広範な知識が要求されます。フリーの記者はそれほど学歴を問われることはありませんが、地方の小新聞社でも高等学校以上、大新聞では大学校以上の学歴が必要とされます。そう簡単になることができない職業だけに、人々は憧れを抱くのです。

 記者はシナリオ中で非常に扱いやすい職業といえます。町中でのシナリオであれば大抵の事件に関わることができますし、交渉や情報収集の場ではその能力を存分に発揮することができるでしょう。また、彼らには事件に費やすための時間的な余裕もあります。それそのものが仕事なのですから、締め切りさえきちんと守れば誰にも遠慮する必要はないのです。会社に勤める記者であれば、取材にかかった費用を経費として落とせる場合もあります(内容にもよりますが)。
 それから、フリーや雑誌の記者ならば、地方へ取材に出かけても何も不自然なところはありません。シナリオでは非日常的な事件が起こります。そして、事件が起こればそこへゆくのが記者という職業なのです。


○条件

 記者になるためには、ある程度の学力を要求されるのが普通です。会社に所属する記者の場合は、最低でも中等学校を卒業していなければなりません。なお、先進国家や大都市の新聞社の場合は、もっと高い学力が要求されることも少なくはありません。フリーの記者の場合は、特に必須とされる条件はありません。

・経歴
 1.初等学校(6年)→中等学校(3年):15歳
 2.その他


○注意点

 記者といっても千差万別で、その信用は主に印刷物に左右されることになります。大新聞の記者ならば信用を得やすいでしょうし、ヘタにゴシップ誌の名前など出そうものなら、取材対象と一切のコンタクトが取れなくなることも考えられます。ましてや素性の知れないフリーの記者となると、取材内容にもよりますが、よほどうまく立ち回る必要があるでしょう。それから、イエロージャーナリズムやスキャンダルメーカーと呼ばれる、俗悪な記事を書く(あるいはでっちあげる)記者たちに至っては、身分を偽って活動することが多いようです。
 記者はシナリオに登場させるのは容易ですが、取材する相手や事件の内容をよく吟味した上で的確な行動を取る、機転やバランス感覚といったものが必要とされます。また、引き際を間違えると危険な目に遭いかねない職業です。貴族や政府のスキャンダルを知った記者は、脅されたりあるいは命を落とす可能性さえあるのです。記者になった場合は、そういったことをわきまえて活動することも大事です。


○コネクション

 記者は幅広い分野の人につながりがあります。同業者はもちろんのこと、今まで取材した人間や連載作家、それから関連業者にも知り合いはたくさんいるでしょう。情報屋や刑事などの職業人とも親しい場合がありまし、裏社会の人間と交流がある記者も存在します。
 記者は情報をいち早く手に入れるのが何より大事な職業ですから、情報源となる相手との関係は特に大事にしなければなりません。そのためには、情報を貰うだけではなく与えることも必要となります。相手とは常にもちつもたれつの関係であることを認識しておくべきです。


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探偵


探偵
タイプ:探偵
身分:市民階級(中層)
最低年齢:なし
財産レベル:自由
収入タイプ:固定/不定
標準収入:5〜20万エラン
推奨技能
 運動技能:隠身行動
 記憶技能:職業知識【探偵】/社会制度/裏社会/地域情報【各種】
 判断技能:会話技術/駆け引き/観察力/捜索技術
必須専門分野
 職業知識【探偵】:業務内容(知)/地域知識【各種】(知)
説明:失せ者や行方不明者を探したり、あるいはスパイのような仕事など、様々な依頼をこなすのが探偵という職業です。広い分野の技術が要求されますが、特に資格が必要というわけではありません。
所持品:ペン+インク、手帳


サブタイプ:推理探偵
推奨技能
 作業技能:隠密技術
 記憶技能:社会情報/裏社会
 判断技能:会話技術/駆け引き/観察力/捜索技術
 感応技能:霊感
必須専門分野
 社会情報:法律【各種】(知)
 裏社会:犯罪知識(知)
説明:刑事事件の解決を専門とする探偵で、謎解きを得意とします。
所持品:虫眼鏡


サブタイプ:諜報探偵
推奨技能
 運動技能:軽業/隠身行動
 作業技能:隠密技術
 記憶技能:裏社会
 判断技能:会話技術/駆け引き/観察力
必須専門分野
 裏社会:犯罪知識(知)
説明:依頼によって素行調査をしたり、潜入捜査を行ったりするタイプの探偵です。
所持品:変装用小道具


サブタイプ:護衛探偵
推奨技能
 運動技能:格闘/近接武器/防御/軽業
 作業技能:銃器操作
 記憶技能:裏社会
 判断技能:観察力
必須専門分野
 裏社会:犯罪知識(知)
説明:特定個人や輸送列車、あるいは企業の機密書類などを護衛する探偵です。
所持品:武器1つ


○解説

 探偵は依頼によって特定個人の調査を行ったり、あるいは犯罪事件を捜査したりする人間です。私立探偵という存在があらわれたのは最近のことで、これは人口増加やさまざまな職種や業界での制度の変化、それから犯罪手口の複雑化といった事情が生み出した職業ということができます。
 私立探偵は非常に自由な立場にいる人間です。警察組織は物的証拠がなければ動けませんし、令状もなしに勝手に他人の家に入り込むこともできません。しかし、私立探偵はそういったことに束縛されない人間です。また、これまでの法律や警察の想定を上回るような事態や、あるいは今までにない怪事件が起こった時には、彼らのような存在が役に立ちます。それから、起こるかどうかわからない犯罪に備えたり、個人的に紛失した物品を探すために警察を動かすこともできませんから、探偵に頼らざるを得ないこともあるのです。
 探偵にはそれぞれ得意分野があります。鋭い洞察力を武器に刑事事件を解決する者もいれば、潜入捜査や素行調査を得意とする者もいます。また、腕っ節に自信のある者は護衛などを主な仕事とします。特定企業と契約を結んで強盗や侵入者に備えたり、工場経営者に雇われて労働者の暴動を鎮圧したりすることもあるようです。できれば何でもこなせるタイプが望ましいでしょうが、キャラクターには長所と短所がありますから、それぞれの能力に合ったタイプの探偵を目指すと良いでしょう。


○条件

 私立探偵になるために必須とされる条件は特にありません。自ら探偵を名乗れば、探偵として成立してしまいます。


○注意点

 探偵の仕事は、時には犯罪すれすれの行為を要求されたり、あるいは完全に犯罪行為だったりすることがあります。話の都合上、仕方なくということであれば問題ではないのですが、自ら選んで犯罪まがいの行動を取ることは、場合によってはシナリオ進行の妨げとなったり、あるいは他のキャラクターと敵対することになりかねません。なるべくGMと相談した上で設定することが望ましいでしょう。


○コネクション

 それぞれタイプによってつき合いの範囲は異なります。推理探偵は警察や法律家、あるいは新聞記者や情報屋といった相手と交流があるでしょう。その他のタイプは仕事の内容によって千差万別ですが、契約者や専門分野の人間にコネをもっていることが多いはずです。犯罪まがいの仕事を主とする探偵は、当然ですが裏組合とも何らかの関係を持っていることでしょう。


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斡旋人


仲介人
タイプ:斡旋人
身分:市民階級(中層)
最低年齢:15歳
財産レベル:自由
収入タイプ:固定
標準収入:5〜20万エラン
推奨技能
 記憶技能:職業知識【仲介人】/教育知識/地域情報【各種】
 判断技能:会話技術/駆け引き/観察力
必須専門分野
 職業知識【仲介人】:業務内容(知)/業界情報(知)/地域知識【各種】(知)
説明:職業紹介所のような役割をこなします。何でも屋などに依頼をもちかける場合もあります。
所持品:ペン+インク


○解説

 店を構えて職業安定所のような形で人々に仕事を紹介する仕事で、口入れ屋と呼ばれることもあります。職業斡旋や人材派遣、あるいは賃貸契約などの仲介業務を行い、紹介料を取ることで生計を立てています。地元地域に関して非常に詳しく、よほど悪徳なことさえしなければ、地域住民からは信頼される立場となります。そういった性格の職業であることから、地域の相談役としての役目も負っており、様々な厄介事が持ち込まれることも少なくありません。
 斡旋人は信用が第一の職業です。彼らはプロとしての能力だけでなく、人間としても信頼されなければならないのです。それから、相手の人柄や能力を見抜く能力も必要となります。無能な人間を派遣して相手に損害を与えることは、絶対に避けなければならないのです。


○条件

 斡旋人として信頼されるにはある程度の学力が必要となります。だいたいは中等学校以上の普通学校を卒業しています。実際の業務に必要な知識は働きながらでも身につけられるのですが、派遣先の業務内容を理解したりするには、それなりの下地が必要ということでしょう。特に昨今は社会情勢や産業形態の移り変わりも激しいので、より幅広い知識が要求されることになるのです。


○コネクション

 仲介人たちは独自のネットワークを持っています。たとえば要注意人物の情報などは、金銭的な代償なしで仲間に伝えます。これは組合ではなく緩い仲間意識のようなもので、何の強制力もありません。彼らのネットワークは冒険者組合とも混じり合っておりますし、乞食組合との関係も深いようです。中には裏組合と繋がりがある者もいます。
 それから、斡旋人は派遣先の業者とも深い親交があります。しかし何より、彼らは地域住民との信頼関係が重要です。仲介業務だけでなく幅広い情報を得るためにも、地元の人々とのつき合いは大事にしなければなりません。


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交渉人


仲介人
タイプ:交渉人
身分:市民階級(中層)
最低年齢:15歳
財産レベル:自由
収入タイプ:不定
標準収入:不定
推奨技能
 記憶技能:職業知識【仲介人】/教育知識/社会情報/地域情報【各種】
 判断技能:会話技術/駆け引き/観察力
必須専門分野
 職業知識【仲介人】:業務内容(知)/業界情報(知)/地域知識【各種】(知)
説明:特殊な仕事の依頼を専門家にもちかけたり、依頼人との間で価格の調停などを行う職業です。
所持品:ペン+インク、手帳


○解説

 交渉の場において、依頼人の代理となって取り引きを行う者を交渉人といいます。彼らに交渉を頼む利点というのは、もちろん彼らが巧みな交渉技術をもつということもありますが、それ以上に地域や分野の伝統や慣習に通じている存在だからです。最近は資本家による工業用地の買収や、職業組合との話し合いなども行われるようになっています。そういった席で双方の調停を行ったり、あるいは事前に根回し工作を行ったりすることもあります。
 交渉人は裏社会に通じている場合もあります。裏ルートでしか手に入らない物品や情報というものが、交渉人を通じて得られることもあるのです。もっとも詐欺のような人間もいるので、それには気をつけなければなりません。中には裏社会での交渉を専門に行う者もおりますが、そういった人間はうさんくさそうに見られるのが常です。しかし、まだまだ治安が良くない社会ですから、彼らがいてこそ保たれる平安もあるのです。
 交渉人は基本的にフリーの立場にあります。自分の実力を保証するのは人望をも含めた実績であり、それ以外に誇る者はありません。一度の失敗によって全ての信頼を失うこともあるので、いかなる仕事にも真剣に取り組まなければなりません。


○条件

 交渉人は弁が立たなければ仕事にならないのはもちろんですが、常に社会状況に目を向け、さまざまな情報を収集しておく必要があります。そして、その情報をもとに的確な判断を行うだけの知識を持たなければなりません。ですから、最低でも中等学校を卒業する程度の学力が必要とされます。企業や国家からの依頼を受けて交渉を行う者などは、高等学校や大学校以上の学歴がなければ信頼されないでしょう。


○コネクション

 斡旋人を含めた仲介業者たちは、彼ら独自のネットワークを持っています。交渉人が斡旋人の仲介によって仕事を得たり、あるいは仕事内容に相応しい能力を持った人間を斡旋人に紹介することもあります。
 それから、経済などの専門領域での交渉を主体とする交渉人は、当然ながらその分野の人間にコネを持っています。また、裏社会の情報屋や新聞記者などから情報を集めることもあるようです。


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案内人


案内人
タイプ:案内人
身分:労働者階級(下層)
最低年齢:なし
財産レベル:自由
収入タイプ:固定/不定
標準収入:3〜8万エラン
推奨技能
 作業技能:運転技術
 記憶技能:職業知識【案内人】/地域情報【各種】
 判断技能:会話技術/駆け引き/観察力
必須専門分野
 職業知識【案内人】:業務内容(知)/地域知識【各種】(知)
説明:旅行者を相手に都市の観光案内をする職業です。
所持品:なし


○解説

 旅行者を相手に都市の観光案内をする職業です。地域の地理や歴史、それから交通や店などといった情報に詳しく、知らない町を歩く時には非常に重宝される存在です。馬車の御者がこれを兼ねている場合もあります。
 案内人の中には、裏社会や歓楽街の案内を専門とする者もいます。麻薬の売人がいる場所を教えたり、認可されていない裏の賭博場に案内したり、あるいは故買屋との仲介を行ったりするのです。それが原因というわけではありませんが、案内人は全体的に低い身分とされており、信用の低い人間が多いようです。もっとも、口がうまく相手に媚びることが仕事のようなものですから、地元の人間から見ればそれは胡散臭く見えても仕方のないことでしょう。


○条件

 案内人になるために必須とされる条件はありません。学歴も必要なく、地域の地理や情報に詳しければ、誰でも案内人となることができます(縄張りの問題などは無視できませんが)。


○コネクション

 観光協会がある地域では、案内人はそこに所属していることもあり、仕事を紹介してもらったりできます。それから、特定の店と契約を結んで、その店へ優先的に客を案内する者もいます。案内人は客引きの役目を果たすわけで、もちつもたれつの関係といえます。しかし、あくまでも店の方が立場が上です。ですから、あまり図々しい願い事を申し出るというわけにはゆきません。しかし、ちょっとした情報なら問題なく教えてもらえることでしょう。


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情報屋


情報屋
タイプ:情報屋
身分:労働者階級(下層)
最低年齢:なし
財産レベル:自由
収入タイプ:不定
標準収入:不定
推奨技能
 記憶技能:職業知識【情報屋】/地域情報【各種】/裏社会
 判断技能:会話技術/駆け引き/観察力
必須専門分野
 職業知識【情報屋】:業務内容(知)/業界情報(知)/地域知識【各種】(知)
説明:裏の情報網に通じており、貴重な情報を裏組合や企業に売って生計を立てている人間です。
所持品:なし


○解説

 情報屋はその名の通り、情報を売買することで生計を立てています。それぞれ専門分野があって、経済関連を主要分野とする者もいれば、またある者は裏社会に詳しいといった具合です。一般的にはまともな職業とは考えられておらず、チンピラ扱いされるのが普通でしょう。
 情報はスピードが命です。古い情報など何の価値もなくなってしまいます。ですから、彼らは誰よりも早く、場合によっては普通の手段では得られないような情報まで、一般に広まる前に手に入れなければなりません。そのためには、何より人脈が重要です。情報屋は情報を扱う他の職業の人間とも繋がりを持っていますし、専門分野の情報屋はその分野および関連分野の人間と親交があります。
 また、彼らは扱う情報に関する知識も持ち合わせていなければなりません。経済関連の情報屋であれば、株式市場や企業について当然知らなければなりませんし、裏社会で情報屋を営むのならば、裏組合のしきたりなどをわきまえていなければならないのです。


○条件

 情報屋になるために必要な条件は特にありません。ですが、裏社会で仕事をする場合には裏組合などの組織に顔を通しておく必要があるでしょう。


○コネクション

 情報屋はそれぞれ別個の情報網を持っています。職業団体と深い親交がある情報屋もいれば、特定の会社や新聞社、あるいは警察や裏組合と繋がりを持つ者など、非常に多岐に渡っています。それから情報屋同士でも情報を売り買いしますし、乞食組合ともつき合いがあるでしょう。


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民間諜報員


密偵
タイプ:民間諜報員
身分:市民階級(中層)
最低年齢:なし
財産レベル:自由
収入タイプ:固定/不定
標準収入:20〜50万エラン
推奨技能
 運動技能:格闘/近接武器/防御/軽業/隠身行動
 作業技能:銃器操作/隠密技術/写真技術/美術作業
 記憶技能:職業知識【密偵】/社会情報/裏社会/地域情報【各種】/上流知識
      物品情報【各種】
 判断技能:会話技術/演技力/駆け引き/観察力/捜索技術
必須専門分野
 隠密技術:屋内罠(知/技)/鍵操作(技)
 職業知識【密偵】:業務内容(知)/暗号【各種】(知)
 社会情報:社会制度【各種】(知)/法律【各種】(知)
説明:裏の世界に属する諜報員で、依頼によって機密書類を盗み出したり、情報工作を行ったりします。
所持品:ダガー、鍵開け道具、懐中時計、インク+万年筆、双眼鏡


○解説

 民間のスパイ組織に勤めたり、あるいは貴族や為政者のために働く諜報員です。仕事の内容は軍の密偵と同じようなもので、相手組織の内情を調査したり、密書を届けたりといったことをします。ただし、決まった養成過程を経ているわけではありませんので、最低年齢はありません。また、必ずしも誰かに仕えているわけでもなく、フリーで仕事をする者も存在します。どのような組織に属するのかは、GMと相談した上で決定して下さい。フリーの諜報員は私立探偵やその他の一般人を装ったりすることが多いようです。
 諜報員はその技術に対して信用がなければなりません。もし、敵の手に落ちてしまえば、逆に情報源となってしまいます。また、情報というのはスピードが命ですから、金銭的な制限が特になければ、未熟な腕前の者にわざわざ仕事を頼むということはありません。自らの立場と依頼人の秘密を守るために、諜報員は自らの技術を日々磨き続けなければならないのです。


○条件

 民間の諜報員は軍の密偵と違って、特定の教育課程があるわけではありません。組織に属している場合は、その組織ごとに訓練内容が異なりますし、フリーの場合は自分で必要な知識や技術を身につけなければなりません。過去に軍の密偵や刑事だった人間が民間諜報員として活躍している場合もあります。


○注意点

 密偵と同様、民間諜報員は参加するシナリオを選ぶ職業です。その技能が活かされるシナリオというのは、軍事や政治、あるいは機械などの分野になるでしょう。また、他のプレイヤーにその正体が明かされていない場合、下手をすると参加者同士で足の引っ張り合いになってしまうことでしょう。それが想定されていない場合、プレイ時間を無駄に長引かせることになってしまうかもしれません。ですから、諜報員という職業を選ぶ場合は、GMや他のプレイヤーとよく相談するようにして下さい。


○コネクション

 諜報員が確実に利用できるコネといえば、自らが所属する組織と依頼人でしょう。他は個人の経歴や組織の形態によって異なります。以前にどこかの組織に勤めていた場合は、その人脈を頼ることができます。また、裏社会の情報網を利用することもないわけではありません。


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通訳


訳者
タイプ:通訳
身分:市民階級(中層)
最低年齢:なし
財産レベル:自由
収入タイプ:固定/不定
標準収入:10〜25万エラン
推奨技能
 記憶技能:言語知識/地域情報【各種】
 判断技能:会話技術/駆け引き
必須専門分野
 言語知識:言語【各種】(知)
説明:エルモア地方では各国の言語にそれほどの違いはありませんので、通訳が活躍するのは主にペルソニア大陸です。
所持品:辞書


○解説

 エルモア地方では各国の言語にはそれほど違いがありませんので、通訳が活躍するのは奴隷の教育係としてか、あるいはペルソニア大陸となります。基本的には、PCというよりNPCがなる職業でしょう。しかし、人種問題が絡むシナリオや、ペルソニア大陸での探険シナリオなどを行う場合においては、通訳は非常に面白い役目となることでしょう。通訳がいなければ必要な情報は相互にゆきわたらないのですから、必ず人間関係や情報の中心となります。立ち回り方によっては、シナリオの核として活躍することができるはずです。
 なお、ペルソニア大陸にいる通訳は、たいていガイドを兼ねています。地域の地理や生活習慣、あるいは部族の伝統などにも詳しく、非常に重宝される職業です。


○条件

 特に必須とされる条件はありませんが、多くはペルソニアの植民地で生まれ育った者です。


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翻訳者


訳者
タイプ:翻訳者
身分:知識人階級(中層)
最低年齢:22歳
財産レベル:自由
収入タイプ:不定
標準収入:不定
推奨技能
 記憶技能:言語知識/教育知識/地域情報【各種】/先史文明知識
 判断技能:会話技術/駆け引き/観察力/捜索技術
必須専門分野
 言語知識:言語【各種】(知)
説明:翻訳者が主に仕事とするのは、歴史的な資料の翻訳です。特に科学魔道時代の言語を少しでも把握している者は、非常に重宝されます。
所持品:辞書、筆記用具一式


○解説

 エルモア地方では共通語が存在しますので、彼らの仕事は近隣諸国の書物の翻訳がメインではありません。それぞれの母国語には方言程度の差違はありますので、それらの翻訳も皆無ではないのですが、主に彼らに期待されるのは歴史的な資料の翻訳作業なのです。
 過去の王朝の古代文字の翻訳は、歴史的事実を解明するための大事な作業です。屋内にいるばかりではなく、発掘調査隊に同行して現地で翻訳作業を行うこともあります。中にはペルソニア大陸の遺跡にまで赴く者もいます。フリーの言語学者ともいえる存在で、考古学や民族学を学んでいることも多いようです。
 それから翻訳者の中には、ほんのごく一握りの人間ですが、科学魔道時代の言語について幾ばくかの知識を持っている者も存在します。先史文字などと呼ばれるそれらの言語については、まだ殆ど解明されていないも同然なのです。とはいえ、推測に過ぎない程度だとしても、それは発掘技術の解析には重要な役割を果たすため、彼らは貴重な知識の持ち主として重宝されるのです。逆に、優秀な技術者や研究者と同じく他国の軍隊に狙われたり、騒動に巻き込まれることも少なくありません。

 翻訳者は単純な作業を行う者ではなく、確かな裏付けを持った知識人です。ですから、普通は大学校を卒業していなければ、この仕事に就くことはできません。そのような人間でありながら、彼らはなぜ研究者を目指さなかったのでしょうか? それは、彼らの多くは組織のしがらみを嫌う気質だったり、あるいは名誉や財宝を夢見る者であったりするからです。学会や教育機関とソリが合わなかった者もいるでしょう。見方によっては落ちこぼれやはみ出し者であるともいえますが、彼ら自身は自らの求めるものを追い続ける、自由なる探求者であることを誇りに思っているのです。


○条件

 多くは大学校卒業以上の高度な教育を受けています。

・経歴
 初等学校(6年)→中等学校(3年)→高等学校(3年)→大学校(4年):22歳


○注意点

 基本的には冒険、それも裏設定が絡むシナリオ向けの職業です。非常に特殊な立場にいる人間なので、GMとよく相談してから選んだ方がよいでしょう。逆に発掘を主体とするシナリオでは、彼らがシナリオ進行の鍵を握ることもあります。


○コネクション

 狭い業界なので大方の人間は名前を知っていたり、顔見知りであったりします。ただし、派閥などの問題があるため、仲の悪い相手も少なくないでしょう。確実にコネがあるのが、かつて所属していた学術機関や研究者たちです。ただし、すでに彼らとは袂を分かっているともいえるので、そう簡単に頼るわけにもゆきません。もっとも同業者はライバルでもあるので、あえて手を組む必要もあまりないでしょう。どうしても参照したい文献があったりした時に、頼み込んで見せてもらうといった程度になると思われます。
 それから、彼らは自分と一緒に遺跡を目指す探検家や冒険案内人との繋がりがあったりします。また、中には財宝を目当てにする盗掘屋と手を組む者も存在するようです。そういった連中は、同業者から白い目で見られる傾向にあります。
 大規模な発掘作業となると資金が必要になりますから、貴族や企業といった出資者と繋がりがある人間もいるでしょう。軍と関係がある翻訳者もいるようです。


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概略記者探偵斡旋人交渉人
案内人
情報屋民間諜報員通訳翻訳者