基本
アンバランスド・ワールドでは、強い気持ちや願いが実際に力を持つことがあります。これを表したものが願いと奇跡というルールで、キャラクターの性格や考え方を表現する手助けとなります。
○割り振りポイント
願いと奇跡ルールに関する数値設定を行う場合、最初に10点の割り振りポイントが与えられます。この分についてはCPを消費する必要はありません。なお、CPを追加消費することによって、余分にポイントを割り振ることが可能となります。
○内容
ポイントを割り振ることが出来るのは、感情判定に用いる感情レベルと、奇跡/破滅を起こすための奇跡/破滅ポイントについてです。プレイヤーはこれらの各要素に対して、最初に与えられた10点から0〜5ポイントの範囲で、自由にポイントを割り振ることが可能となります。なお、これらは全く割り振らなくても構いませんが、割り振りポイントを取っておくことは出来ません。
・感情判定
感情レベルを消費した場合、消費レベル分だけ判定値あるいは達成値を上下させることが出来ます。この時に行う判定を感情判定と呼びます。なお、消費したポイントは1つのシナリオが終われば回復させることが出来ます。・奇跡/破滅の発動
奇跡/破滅ポイントを消費すれば、奇跡/破滅として術法を発動させることが出来ます。奇跡は自分や仲間を救う方向に、破滅は自分を破滅させる方向に効果をあらわします。この場合、術法レベルの分だけ奇跡/破滅ポイントを消費しなければなりません。奇跡/破滅ポイントは使い切りとなり、消費したポイントが自動的に回復することはありません。
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感情判定
願いと奇跡ルールは、キャラクタ−の性格や設定に厚みを与えたり、行動の指針とすることができるばかりではなく、判定時に使用して実際のキャラクターの行為に反映させることができます。この場合の判定のことを感情判定と呼びます。感情判定を行うためには、感情レベルとしてキャラクターのもつ感情の程度を数値設定する必要があります。
○感情ベース
キャラクターは個人要素、他者認識の2種類の感情ベースを持っています。
◆感情ベースの種類
種類 説明 個人要素 キャラクターがどのような主義思想や目標を抱いているか、あるいはどの程度の思いを内に秘めているかの程度となります。 他者認識 自分の周囲にいる者をどれだけ大事にするかの目安で、全体として他者をどれだけ尊重するかの程度を示します。
○感情レベル
感情ベースに対する思い入れの強さを表す数値で、それぞれ0〜5の範囲で設定しなければなりません。最初に貰った10ポイントから自由に割り振って下さい。
・CPの追加消費
CPを余分に消費して、各ポイントを上昇させることが可能です。1CPの消費で、それぞれ感情レベルが1上昇します。・使用時の消費ポイント
感情判定を行う場合、感情レベルの上限からポイントを減少させてゆきます。この時に消費したポイントを消費感情レベルといいます。プレイヤーは1〜3の範囲で、減少させる数値を自由に決めることが出来ます。
○判定方法
ここでは感情判定の基本的なやり方を簡単に説明します。
・感情ベースの定義
感情判定を行う場合は、必ずその感情の内容(どのような思いを抱いたのか)を定義する必要があります。感情レベルは感情ベースごとに設定されているので、その時に抱いた感情に当てはまらない内容の感情判定を行うことは出来ません。・ポイントの減少
まず、行為判定の前に1種類の感情ベースを指定し、現在のレベルから減少させるポイントを決めて下さい。消費感情レベルは1〜3の範囲で、その都度自由に決めることが出来ます。・数値の適用
感情判定を選択した場合、判定値か達成値のどちらかの数値を、消費感情レベル分だけ変動させることができます。注意すべきことは、感情レベルはプラスとマイナスのどちらにも使えるということです。たとえば判定に用いる技能の値が8で、消費感情レベルが3だった場合には、判定値を5あるいは11に変更することができます。判定値に何も加えないまま判定して達成値が4だった場合には、これを1あるいは7に変えることができるのです。・例外的結果
判定に感情レベルを用いる際には、自動的成功が奇跡的成功に、自動的失敗が致命的失敗に変わります。ここでは詳しく説明はしませんが、奇跡的成功の場合はさらに達成値に消費感情レベルの分を加えることができ、致命的失敗の場合は達成値から消費感情レベルの分をさらに引く、ということだけ覚えておいて下さい。
○記入と計算
感情レベルを決定したら、キャラクターシート2の願いと奇跡と書かれている欄に数値を記入して下さい。それから追加消費したCPの合計を、願いと奇跡と書かれている横の( )内に書き入れ、それを与えられたCPから減少させます。
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奇跡と破滅
願いと奇跡ルールには、感情判定とは別の使い方があります。それが奇跡と破滅の発動です。簡単にいえば、奇跡や破滅として術法を発動させることができるようになるのです。奇跡は自分や仲間を救う方向に、破滅は自分を破滅させる方向に効果をあらわします。具体的な使用法については、こちらのページで詳しく説明します。
○数値の決定
ここで決めておくべきことは、奇跡と破滅を発動させる回数を決定するポイントです。それぞれ奇跡ポイント/破滅ポイントといい、これを消費することで奇跡あるいは破滅を発動できるようになります。
・ポイントの割り振り
それぞれ0〜5の範囲でポイントを割り振ることが出来ます。最初に貰った10ポイントから自由に割り振って下さい。・CPの追加消費
CPを余分に消費して、各ポイントを上昇させることが可能です。1CPの消費で、それぞれポイントが1上昇します。・ポイントの増減
ゲームが始まってからは、感情判定で奇跡的成功が出た時には奇跡ポイントが、致命的失敗が出た時には破滅ポイントが1点上昇します。
○計算と記入
奇跡ポイントと破滅ポイントをどれだけ獲得するかを決定したら、キャラクターシート2の願いと奇跡の欄に、それぞれ数値を書き入れて下さい。そして感情レベルの場合と同じように、願いと奇跡と書かれている横の( )内に、追加消費したCPを書き入れることになります。
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