作業技能


 

技能の種類


 物品の製作や修理、あるいは機械や道具を操作する時など、緻密で正確な作業が必要とされる行為の判定に用いる技能です。


◆美術作業

 美術や工芸品の分野に関係する製作技術です。

・一般分野:作画(技)、彫刻(技)
・専門分野:専門美術【各種】(知/技)


◆家事

 快適な生活を送るために必要な様々な技術です。

・一般分野:掃除(知)、調理(技)、裁縫(技)


◆写真技術

 写真の撮影や現像に必要な技術です。

・専門分野:写真撮影(知)、写真現像(知)、写真加工(技)


◆野外作業

 野外で行う作業技術です。

・一般分野:一般野外作業(知)、釣り(知)
・専門分野:ロープワーク(知)、動物解体(知)


◆職工作業

 細工や鍛冶、あるいは大工仕事など、主に技術職に就いている者が習得している技能です。

・一般分野:木材工作(技)
・専門分野:工作技術【各種】(知/技)


◆弓矢射撃

 弓矢を用いて目標に攻撃するための技能です。

・一般分野:弓(技)、弩(技)


◆銃器操作

 携帯銃器を用いて目標に攻撃するための技能です。

・一般分野:拳銃(技)、長銃(技)
・専門分野:銃器整備(知)


◆機械作業

 機械を取り扱う技術で、修理や組み立てる際に使用します。主に技師や職人に必要とされる技能です。

・専門分野:機械整備(知/技)


◆運転技術

 馬車や乗用機械を上手に操作・運転するための技能です。

・一般分野:馬車操作(技)
・専門分野:機械操縦【各種】(知)


◆術法系統【各種】

 呪芸術に属する人形系、呪画系および化粧系の術法を使用するための技能です。個々の術法系統は別個の副技能として扱われます。

・種類:人形系(心)、呪画系(心)、化粧系(心)、傀儡系(心)、仮面系(心)


先頭へ

 

美術作業


 美術や工芸品の分野に関係する製作技術です。


○一般分野

 絵を美しく描いたり、正確に写生を行ったりすることが出来ます。

・種類:作画、彫刻...etc.


▼作画(技)

 絵を美しく、あるいは正確に描くための技術です。この判定を行うためには、紙やキャンパス、そして鉛筆や絵の具といった道具が必要です。
 似顔絵を描いて人捜しをするような場合にもこの技能は役立ちます。しかし実物を見ずに描く場合には、記憶術の達成値を上回る値が出ても、それ以上に似た絵にはなりません。


▼彫刻(技)

 彫りものなどを美しく作成するための技術です。この判定を行うために、ノミや彫刻刀などの道具を必要とします。


●専門美術【各種】(専門:知/技)

 特別な専門知識を必要とする美術工芸の技術です。美術修復や一般の人には真似できない複雑な技法を要する美術作業の場合は、こちらの専門分野を個別に習得する必要があります。


先頭へ

 

家事


 快適な生活を送るために必要な様々な技術です。

・種類:掃除、調理、裁縫...etc.


○一般分野


▼掃除(知)

 掃除や整理整頓の判定に使用する技術です。


▼調理(技)

 料理の見栄えに関する判定に使用します。材料を均一に切りそろえたり、美しく盛りつける場合に用います。味に関しては知覚力(感応技能)で判定します。


▼裁縫(技)

 服を縫ったり、ほつれた部分を繕ったりするための技術です。針や糸などの裁縫道具を必要とします。


先頭へ

 

写真技術


 写真の撮影や現像に必要な技術です。この時代のカメラは撮影に時間がかかるのが普通で、現像や焼き付けにも専門的な知識が必要となります。軍隊など一部の機関では、感光時間を短くした改良型のカメラを導入しておりますが、一般的にはまだ出回っておりません。


●写真撮影(専門:知)

 カメラを適切に扱い、美しい写真を撮影するための技術です。


●写真現像(専門:知)

 現像や焼き付けといった暗室での作業です。


●写真加工(専門:技)

 写真を彩色したり、加工・修正するための技術です。


先頭へ

 

野外作業


 野外で行う作業技術で、狩人などが得意としています。


○一般分野

・種類:一般野外作業、釣り


▼一般野外作業(知)

 一般人の常識程度でわかる範囲の野外作業の判定を行うことができます。


▼釣り(知)

 魚を釣るための技術です。魚の動きの予測や水中の地形に対する洞察、あるいは釣り道具の取り扱いなども含みます。


●ロープワーク(専門:知)

 ロープを複雑に解けないように結ぶ技術で、用途に応じて様々な結び方があります。登山家や船乗りなどに必要とされます。
 なお、ロープワークを用いて捕縛された場合、これから逃れようとするためには、隠密技術:脱出(専門:技+隠密)を用いた対抗判定に勝利しなければなりません。


●動物解体(専門:知)

 捕獲した動物を解体し、肉や脂肪、あるいは皮や牙といった、利用できる部分をよりわけるための技術です。この判定に失敗すると、相場よりも安く買いたたかれてしまうことになります。


先頭へ

 

職工作業


 大工や職人が得意とする、物品の作製や修理に用いる技能です。


○一般分野

・種類:木材工作


▼木材工作(技)

 木材を用いて、様々なものをつくるための技術です。金槌や釘、あるいはノコギリといった工具を必要とします。


●工作技術【各種】(専門:知/技)

 製作および、修理や整備に使用する技術です。どの箇所が壊れているかなどを判定する場合は知を用い、実際に作業をする場合は技を用いて判定します。さまざまな分野について、それぞれ個別に習得して下さい。

・種類:鍛冶、金属細工、革細工、人形、靴...etc.


先頭へ

 

弓矢射撃


 弓矢を用いて行う攻撃判定に用いる技能です。


○一般分野

・種類:弓、弩


▼弓(技)

 自分の手で弦を引き絞って矢を放つ弓の攻撃判定に使用します。回避を行う場合には、反応抵抗での対抗判定に成功しなければなりません。

・対抗:反応抵抗


▼弩(技)

 クロスボウと呼ばれる、バネや梃子のような機構で弦を巻き上げる弓の攻撃判定に使用します。回避を行う場合には、反応抵抗での対抗判定に成功しなければなりません。

・対抗:反応抵抗


先頭へ

 

銃器操作


 銃器を取り扱うために必要な技能です。


○一般分野

・種類:拳銃、長銃


▼拳銃(技)

 拳銃での攻撃判定に用います。回避を行う場合には、反応抵抗での対抗判定に成功しなければなりません。

・対抗:反応抵抗


▼長銃(技)

 ライフルなどの長銃での攻撃判定に使用します。回避を行う場合には、反応抵抗での対抗判定に成功しなければなりません。

・対抗:反応抵抗


●銃器整備(専門:知)

 銃器の整備や故障を修理することが出来るようになります。拳銃、長銃のどちらの整備にも用いることができます。この時代の銃はそれほど精度がよくないため、こまめに手入れしなければ暴発したり、すぐに弾詰まりを起こして使用できなくなる可能性があります。


先頭へ

 

機械作業


 機械を取り扱う技術で、修理や組み立てる際に使用します。主に技師や職人に必要とされる技能です。


●機械整備【各種】(専門:知/技)

 機械の修理や整備、あるいは図面から機械を組み立てる際に必要となる技術です。故障の個所を判断することも可能となります。
 これは蒸気機関や霊子機関、自動車、船舶などといった個々の機械分野ごとに習得する必要があります。以下に例を示します。なお、これらの判定を行う際には、基本的に何らかの工具を必要とします。

・種類:蒸気機関、霊子機関、自転車、自動車、船舶、汽車、時計、歯車機巧、紡績機械、ポンプ...etc.


▼状態判断(知)

 機械の故障具合を判断するための判定です。


▼修理・整備(技)

 実際の作業工程で行う判定で、主能力の技を用いることになります。


先頭へ

 

運転技術


 機械や馬車の操縦に必要な技能です。


○一般分野

・種類:馬車操作


▼馬車操作(技)

 御者として馬車を上手く操るための判定です。ただ馬を歩かせるだけならば判定の必要はありませんが、速く走らせたり、あるいは暴走している馬を御する場合などには、GMは適当な難易度を設定して判定を行わせて下さい。判定に失敗した場合は、何らかの事故を引き起こすことになります。
 判定は四輪の二頭立ての馬車を基準としており、二輪馬車だったり動物の頭数が増えた場合などには、マイナス修正を与えて判定させて下さい。二輪馬車の場合は−1、動物の頭数は一頭増えるごとに−1となります。また、速く走らせる場合には、道路の状態によっても修正を受ける場合があります。


●機械操縦【各種】(専門:知)

 自動車や船舶など、さまざまな乗り物や機械を自由に操るための判定に使用します。通常の操作には判定は必要ありませんが、悪条件や高度な技術を必要とする条件下で運転する場合は、GMは適当な難易度を設定して判定させて下さい。なお、判定値にはそれぞれの機械の扱い易さを示す操作性という修正値を加える必要があります。

・種類:車両、船舶、帆船、重機械、機関車、気球、飛行船、戦車、羽ばたき飛行機...etc.


先頭へ

 

術法系統【各種】


 呪芸術に属する人形系、呪画系および化粧系の術法を使用するための技能です。個々の術法系統は別個の副技能として扱われます。

・対抗:精神抵抗
・種類:人形系、呪画系、化粧系、傀儡系、仮面系


◆人形系(専門:心)
 様々な能力を持った人形を誕生させる術法です。この使い手は優秀な人形師であることが多く、人形使いとして尊敬されています。念を込めて細工道具を用い、人形を作製します。

◆呪画系(専門:心)
 絵に魔力を付与し、様々な効果を引き出します。スタイルは使用する術法によって異なり、心を込めて絵を作製したり、空中に絵を描いたり、あらかじめ描いた絵をなぞったりします。なお、無意識にこの術法を発動させる場合もあります。

◆化粧系(専門:心)
 由来不明の術で、ペルソニア大陸から渡ってきたとも、東方の技だともいわれています。術法の種類によっては、自分や相手の体に化粧を施す真似をしなければなりません。

◆傀儡系(専門:心)
 人形使いの技から派生した系統で、呪術の一種として考えられています。この技を究めた者は、生物を媒体にして人形をつくりだすことも可能になります。

◆仮面系(専門:心)
 仮面に様々な能力を与える術法で、ペルソニア大陸の仮面使いから伝わった技だと考えられています。


先頭へ