○大断崖
ペルソニア大陸の中央付近には、大断崖もしくは大断層と呼ばれる大きな断層が東西に走っています。これは大変異現象によって生まれた地形で、高さ2km以上の断層が赤道上を真横に走っています。なお、下から見える断層は一層ですが、頂上に至るまでには幾つかの断層を越えてゆく必要があります。
・結界
その高さで人々の侵入を拒んでいるだけではなく、断崖の上には様々な結界が張られています。非公式の記録ですが、某国の2隻の飛行船が断崖の向こうへの飛行を試みたところ、強力な風と炎の結界により1隻が大破、もう1隻にいたっては消滅するという結果に終わりました。現在でも結界の向こうに何があるのかは不明ですが、結界越えに憧れる冒険者たちは数多くいるのです。なお、この結界は断層と同じく赤道上に存在するため、月人たちは赤道結界と呼んでいます。
○仮面
一種の魔道回路であり、様々な能力を行使することが可能です。その作製方法は仮面使いだけに伝わる秘儀とされています。なお、仮面系の術法とは、この仮面使いの技と同じ系統のものですが、様々な面で手法が変化しております。
○砂
・霊砂
この大陸で特筆すべきは『霊砂』(エーテル・ダスト)と呼ばれる砂の存在です。霊子物質(エーテル・マター)の1つであり、砂のように見える粒の1つずつが霊子エネルギーを含んでおります。砂漠の奥地に住むいくつかの部族だけは古来より霊砂を知っており、それを利用した霊砂系の術法を使うことができます。・遺跡
砂海の下には、科学魔道文明の巨大な地下遺跡が眠っています。この一帯では、昔は『砂船』というものを交通機関としていたようですが、それも遺跡とともに沈んでしまいました。・珪砂生物
砂漠には砂のように見える微小な無機生物が住んでいます。これは珪素を主体とした体構造を持っていますが、これは霊子を伝導する性質を持つ特殊な珪素で、霊砂からエネルギーを得て活動しています。
この珪砂生物は1つ1つが別個の個体ですが、相互に情報を伝達し合いながら、群体生物のようにまとまった行動を見せます。特に個体の密集している地域では、砂に大きなうねりを起こしたり、すり鉢状の穴を穿ったりすることもあるようです。このためにペルソニアの砂漠は海にたとえられるのですが、珪砂生物の存在に気づいている者は誰1人としておりません。なお、彼らの動きには意図があるわけではなく、外的刺激に対する反応でしかないようで、他生物を襲うようなこともありません。
珪砂生物は時に集合することがあり、やがて周辺の無機物と結合して結晶体を形成します。これは増殖を行う時に見られる現象で、遺伝子に相当する物質を相互に交換しているようです。
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