技能の種類
忍び足やスリなど、盗人や密偵などが得意とする行為の判定に用います。
◆隠身行動
静かに移動したり、うまく物陰に身を隠すための判定に用いる技能です。
・一般分野:忍び足(技)、潜伏(技)、尾行(知)
◆捜索技術
隠されたものを発見したり、何らかの痕跡を見つけたりするための技術です。
・一般分野:捜索(心)、追跡(知)
◆手練技術
盗賊などが得意とする手先の技術です。
・一般分野:手練(技)
・専門分野:手品(技)、脱出(技)
◆偽装技術
物品を巧みに隠したり、見た目をごまかすための技術です。
・一般分野:変装(知)、カモフラージュ(知)
◆隠密技術
罠を解除したり、鍵開けを行うための技術です。
・専門分野:屋外罠(知/技)、屋内罠(知/技)、鍵操作(技)
◆物品偽造
証明書などを偽造する時に使用する技能です。
・専門分野:偽造【各種】(知/技)
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隠身行動
静かに移動したり、うまく物陰に身を隠すための判定に用いる技能です。
○一般分野
・種類:忍び足、潜伏
▼忍び足(技)
物音を立てずに歩く技術です。GMは足元の状況などから難易度や修正値を設定して下さい。枯れ葉が敷き詰められていたりすれば困難ですし、下が厚い絨毯敷きであれば逆に簡単になります。
相手が足音に気づくかどうかという判定には、知覚力の技能を用います。対抗判定を行い、勝利すれば相手に聞こえずに済んだことになります。・対抗:知覚力
▼潜伏(技)
どこかに身を隠す時の判定に使用します。判定に成功すれば咄嗟に物陰に隠れたり、狭い場所に体を押し込めたりすることができます。潜伏している人に気づくためには、観察力による対抗判定に勝利しなければなりません。
・対抗:観察力
▼尾行(知)
相手に気づかれずにあとをつけるための技術で、基本的に町中のような野外ではない場所で用います。捜索技術とは異なり、見えている目標を物陰に隠れたり、人影にまぎれながらつかず離れずついてゆく技術です。
・対抗判定:観察力
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捜索技術
隠されたものを発見したり、何らかの痕跡を見つけたりするための技術です。
○一般分野
・種類:捜索、追跡
▼捜索(心)
隠されたものを発見する判定で、観察力とは違って積極的に何かを探す場合に用います。GMは難易度を教えずに判定を行わせ、達成値によってその結果のみを告げます。判定の成否にかかわらず、GMは判定が成功したかどうかを教えてはいけません。見つかったのか見つからなかったのか、それだけを告げるようにして下さい。
カモフラージュなどで意図的に隠蔽したものや、潜伏している相手を探し出す場合には、対抗判定で勝利しなければなりません。
▼追跡(知)
足跡や車輪の跡など、残されている何らかの痕跡から判断して後を追跡したり、移動距離や人数などを推測したりするための判定です。相手が意図的に隠蔽工作を行った場合は、隠蔽技術などとの対抗判定に勝利しなければなりません。なお、雨や風などで痕跡が薄れている場合は、いくらかの不利な修正を受けることになります。
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手練技術
盗賊などが得意とする手先の技術です。
○一般分野
・種類:手練
▼手練(技)
他人が所持している小物をかすめとる時や、賭博のイカサマをする場合の判定です。スリを行った場合、相手がそれに気づくかどうかは、知覚力(触覚)による対抗判定によって決まります。また、賭博でのイカサマのような場合は観察力との対抗判定になります。
・対抗判定:知覚力、観察力
●手品(専門:技)
手品をする時に使います。カードやコインを使ったトリックや、ポケットや服の襟に隠したものを取り出したりということが可能となります。手品の難しさによって、GMは適当な難易度を設定して下さい。
・対抗判定:観察力
●脱出(専門:技)
縄や手錠から抜け出す技術です。この判定に成功した場合でも、自由になるまでにはある程度の時間を必要とします。
なお、野外作業:ロープワークの技能を用いてしっかりと結んだり、手錠をかけられている場合は、脱出の技能なしではこれをほどくことはできません。普通の結び方によって拘束した際には、GMが適当に難易度を設けて下さい。
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隠密技術
罠を解除したり、鍵開けを行うための技術です。
●屋内罠(専門:知/技)
扉や鍵穴に罠や警報装置(ベルなど)を設置したり、解除したりすることができます。盗人が得意とする技能です。
▼罠判断(知)
その罠がどういった種類や仕組みなのかを判断することが可能です。また、仕掛けられていそうな場所を発見することも出来ます。
▼罠操作(技)
罠の設置と解除を行うことが出来ます。罠を仕掛ける場合、難易度はこの技能で判定を行った際の達成値となります。罠を解除する場合、設置した時の達成値との対抗判定に勝利しなければ、罠は発動してしまいます。
●屋外罠(専門:知/技)
狩猟のための罠を仕掛けたり、解除したりするために使われます。軍の兵士がこの技術を身につけていることもあります。
▼罠判断(知)
その罠がどういった種類や仕組みなのかを判断することが可能です。また、仕掛けられていそうな場所を発見することも出来ます。
▼罠操作(技)
罠の設置と解除を行うことが出来ます。罠を仕掛ける場合、難易度はこの技能で判定を行った際の達成値となります。罠を解除する場合、設置した時の達成値との対抗判定に勝利しなければ、罠は発動してしまいます。
●鍵操作(専門:技)
扉にかかっている鍵やその他の錠前などを開けるために必要な技術です。GMは鍵の種類によって難易度を設定して下さい。これを用いるためには、専門の道具を使わなければなりません。針金やヘアピンなどの間に合わせの道具を用いる場合は、−4の修正を受けます。
鍵操作は鍵師か犯罪組織、あるいは諜報機関などでしか教えておりませんので、その点に注意して下さい。
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偽装技術
物品を巧みに隠したり、見た目をごまかすための技術です。
○一般分野
・種類:変装、カモフラージュ
▼変装(知)
化粧や装飾をうまく施すことによって、姿や印象を違うものに変えるための判定です。自分だけではなく、他人を変装させることも可能です。ただし、化粧品やカツラ、あるいは付け髭などの小道具を必要とします。
変装を見破るためには、観察力を用いた対抗判定に勝利しなければなりません。成功した場合、皺や仕草なども含めた総合的な印象から違和感を感じたり、あるいは変装の不備に気づいたりすることができます。もし、相手が誰か知っている者に変装している場合は、記憶術による判定を行っても構いません。その場合は普段の仕草や癖などから、違いを判断することが可能です。・対抗判定:観察力、記憶術
▼カモフラージュ(知)
物や人など、自分以外の何かを隠すための技能です。干し草の下に人を隠したり、書類や小物の山に隠したい物を紛れ込ませたりということができます。この技能によって隠蔽されたものは、捜索技術や観察力による対抗判定に勝利しなければ見つけることができません。
・対抗判定:捜索技術、観察力
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物品偽造
証明書などを偽造する時に使用する技能です。
●偽造【各種】 (専門:知/技)
証明書などを偽造する場合に使用する技術で、個々の分野それぞれについて個別に習得します。非常に高度な技術を必要とし、専用の道具を使用しなければなりません。また、偽造するものにもよりますが、最低でも数日の時間がかかるでしょう。
この偽造物の真贋を判別するためには、まず本物を見たことがなければなりません。本物を見た経験がある人は、観察力による対抗判定に成功すれば、直感的にそれが偽物ではないかという疑いを持つことができます。しかし、それを偽物だと証明するためには、製作に携わる者か、あるいは鑑定の技能を持っていなければなりません。
基本的に犯罪組織や諜報機関に属していなければ、この技能は習得することができません。また、習得には必ずGMの許可が必要となります。・種類:書類、証明書、紙幣...etc.
・対抗判定:観察力、鑑定【各種】
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