特殊な判定

複数行動補助技能支援行動


 

複数行動


 状況によっては、キャラクターは一定時間のあいだに複数の行為の判定をすることもあります。このような場合、それぞれが互いを制限し合う行為であれば、修正値を加えて判定することになります。


・判定
 通常と全く同じように個別に判定を行って、それぞれの結果を求めて下さい。

・修正値
 判定が1種類増えるごとに、全体で−4の修正を受けることになります。この修正値はプレイヤーが好きな判定に自由に割り振って構いません。たとえば、同じタイミングで射撃をしながら反応抵抗を行い、なおかつ近くの障害物に身を隠すという行動を選択した場合、判定が2種類増えているので−8修正ということになります。割り振りは自由なので、射撃−2、反応抵抗−2、隠身行動−4という具合にも出来ますし、回避を特別に重視するのであれば反応抵抗や隠身行動には全く修正値を割り振らず、銃器操作だけに−8修正を加えて判定するという選択も可能です。

・前提条件
 水中で行動する場合の水泳判定や、暗闇での視覚を必要とする行動は、複数行動の一種ですが修正値を自由に割り振ることは出来ません。この場合は、前提条件となる行為には修正値を割り振らずに、その他の行為にだけマイナス修正を加えて判定を行うことになります。

・例外的結果
 自動成功などの例外的な結果が生じても、結果が連動すると見なされない場合は、その効果が他の判定に影響することはありません。先の例で反応抵抗が自動的失敗だったとしても、隠身行動に成功していれば物陰に隠れることは可能です。逆に反応抵抗で自動的成功をおさめても、隠身行動の判定に失敗していればうまく潜伏できなかったことになります。


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補助技能


 補助技能には術法変化技能攻撃変化技能射撃変化技能の3つの技能があり、これを用いることで術法、戦闘、射撃に関する行動のバリエーションを広げることができます。なお、補助技能は選択ルールであり、使用するかどうかはGMの指示に従って下さい。


・使用方法
 補助技能は特殊な扱いをする技能で、獲得してさえいれば特定の行為が可能となるものです。それ自体を判定に用いることはなく、判定を行う前に宣言をすれば、補助技能で規定されている行為を試みることが出来ます。

・対象技能
 その補助技能と組み合わせて使うことが出来る副技能のことで、判定は対象技能を用いて行うことになります。

・修正値
 補助技能を用いて行う判定の中には、使用時に何らかの修正を受けるものがありますが、これは対象技能に対して適用されます。


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支援行動


 支援行動を選択した場合は、味方の行動を助けることが可能となります。たとえば、力を合わせて塀を登ったり、交渉で味方をフォローするなどの場面で、支援行動を取ることが出来ます。
 支援行動は選択ルールとなります。なお、支援行動を選択した場合は容易に達成値が上がる可能性があるので、GMはよく考慮してから適用するかどうかを決めた方がよいでしょう。


○判定方法

・協力判定
 全員で力を合わせて行うことが出来る判定を協力判定といいます。この場合、GMが指定した技能を用いて全員が判定を行います。判定の方法は通常と同じですが、成功判定の基準達成値には最も高い目を出した者の値を使います。その他の者の達成値は利用せず、成功人数と失敗人数によって基準の達成値が上下することになります。協力した者が判定に成功していた場合、成功人数×1だけ基準の達成値が上昇します。逆に判定に失敗した者がいた場合は味方の邪魔をしたことになってしまい、失敗した人数分だけ達成値にマイナスの修正が加えられます。
 たとえば、5人で分担して作業を行おうとして、それぞれの達成値が4、6、0、10、7となったとします。この場合、最も高い目である10が基準達成値となり、これに成功した人数の+3、失敗した人数の−1を加えて、10+3−1=12を最終的な達成値とすることが出来ます。
 
・助力判定
 助力判定は一種の協力判定ですが、他者をフォローする場合に適用されます。判定方法は協力判定とほぼ同じですが、GMが指定した判定の中心人物の達成値が、自動的に基準達成値として用いられます。
 
・専門分野
 専門分野の習得を前提とした判定の場合、習得していない者は協力判定に参加することは出来ません。ただし、これによって作業の効率が上がると考えた場合、一般分野で判定を行わせても構いません。この時は、達成値にかかわらず助力を行ったものとして扱い、成功人数と失敗人数の分だけ達成値が上下することになります。


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