知識の習得

一般的な知識禁断の知識先史文明


 

一般的な知識


 一般的に身につけることができる知識は多々存在しますが、自然に身につくもの以外は、必ず誰かの手ほどきや書物の記述などを頼りにしなければなりません。


○日常的知識

 一般生活の中で身につける知識というのも、決して少なくはありません。共通語や母国語の会話は、文字の読み書きと違って、学校で習わなくても自然に覚えてゆくものです。それから、地域知識や家庭知識、あるいは一般常識というのも、学んで身につけるものではなく、日々の生活を通じて少しずつ覚えてゆく情報です。


○教育知識

 エルモア地方では無償で初等学校教育を受けることができるので、学校に通うことが出来る状況にあったならば、基礎知識(一般:知+記憶)の技能までは誰でも身につけています。また、同様に共通語と母国語の読み書きができます。
 それより高度な学問となると、中等学校や高等学校、あるいは専門学校に通って学ぶ必要があります。これらの機関で身につけることができるのは、主に高等知識という専門技能です。これらはより高度な専門教育を受けるために必要とされる知識で、文学系知識【各種】や理学系知識【各種】、あるいはその他の計算などを必要とする専門技能を学ぶためには、必ず高等知識を習得している必要があります。


○専門的知識

 専門技能に含まれる高度な知識を習得するには、誰かの指導を受けるか実地で訓練しなければなりません。
 詳しい学術知識を身につけるためには、専門学校や大学校で知識を習得する必要があります。大学校には神大学や学問院といった宗教機関が開いているものもあれば、国立や私設の学校も存在します。このような学術機関では、文学系知識や理学系知識、あるいは機械学などの様々な専門知識を教えています。
 専門学校は扱う分野の幅は狭く、たとえば技術系の学校では機械学やそれに関する知識しか学ぶことはできませんが、実践的な技術も同時に身につけることが可能となります。専門学校には美術学校や音楽学校などもありますし、建築学校や海洋学校といった学校も存在します。また、国家によっては職業組合が経営する職業訓練校や、法律家を養成する法律学校などもあります。


○実践的知識

 職業に就いてから実地で身につける専門知識も数多く存在します。たとえば職業知識は仕事の概要や組織形態、それから慣習および伝統などに関する知識であり、その仕事に就いた経験があるものや、深く関わりのある職業人しか身につけることはできません。また、鑑定のように実践を経て初めて身に付くような知識もあります。
 それから学校で体系的に教えることもある専門知識でも、たとえば農業や料理、畜産などの知識は、実地で習得することが可能となります。他にも野外での天候予測や自然知識、あるいは言語や爆発物などに関する知識なども、経験を積むことによって身につけることができます。


 それを身につけるための土台さえあれば、趣味や独学で知識を習得することも不可能ではありません。しかし、これには通常よりも時間がかかるということをよく覚えておいて下さい。また、プレイヤーは独断ではこれを身につけることができず、必ずGMの許可が必要となります。


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禁断の知識


 一般的なルートでは決して身につけることができない知識や、異端の学問というものも存在します。これらの知識は一般社会では忌避されており、習得している者は人々に敬遠されたり、あるいは強く迫害されることとなります。そのため影で密かに伝授されたり、情報の交換などを行います。
 これらは習得には必ずGMの許可を必要とします。基本的にはGM用の技能であり、よほどの事情がなければプレイヤーに習得させるべきではないでしょう。


○神秘知識【各種】

 心霊や怪奇現象に関する知識の中に、神秘知識【各種】というものが存在します。これは民間で伝えられてきたものであり、正式な学問ではありません。また、宗教機関とも解釈を異にするため、どちらかといえば異端的な考え方でもあります。異端信仰者がこれを歪めて解釈し、独自の理論を展開することもあるため、これを人前で披露するのはなるべく避けるべきでしょう。


○錬金術知識【各種】

 錬金術と呼ばれる科学に関する知識です。ただし、錬金術は科学的にも宗教的にも異端とされており、普通は習得することはできません。錬金術師から習うしか身につける手段はありませんが、彼らはそもそも社会から隠れて研究を行っているので、見つけるのは容易ではないでしょう。


○盗賊語

 裏組合や乞食組合などで使われる暗号です。これが表に流出するというのは、組織にとって致命傷となりうることなので、組織外の者に教えるということは絶対にありません。仮に外に漏らした者がいたとしたら、掟に従って処分されてしまうことでしょう。


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先史文明


 大変異現象以前に存在したと言われる、先史文明に関わる知識です。通常、これらの技能は自由に習得することはできず、GMがシナリオに必要だと判断した場合のみに習得することができます。
 先史文字と先史文明学の2つは、基本的には学問院などの高度な研究を行う学術機関や先進国家の軍隊でしか身につけることができません。ただし、翻訳家や遺跡荒らしなど、先史文明の遺跡発掘に携わる可能性のある者が、例外的にこれを身につけている場合があります。
 しかし科学魔道学を習得するには、一部の先進的な大学校や学問院、あるいは軍の最先端の研究室といった閉鎖的な場所だけであり、個人の努力でどうにかするのは殆ど不可能といってよいでしょう。科学魔道学に関する情報は、多くは国家機密として秘匿されるものであり、外部に漏らすことは決して許されません。

 なお、これら技能をシナリオ中で用いる場合は、GMは最低でもマスターズパートに書かれている記述に目を通しておく必要があります。より詳しい情報が得たい場合は、シークレットパートを読んで下さい。


○先史文字【各種】

 科学魔道文明時代の文字で、まだ殆ど解明されておりません。資料も殆ど存在しないため、翻訳を生業とする者の中でも、ほんの一握りしか知らない言語です。


○先史文明学

 科学魔道文明と呼ばれる、大変異時代以前の文明について探求する学問分野です。しかし、この時代の遺跡の発掘には変異体に代表される様々な障害が多く、また資料や発掘物の多くが変異現象によって歪められているということから、ほとんど研究が進んでいないというのが実状です。
 異なる言語体系を持ち、現在よりも遥かに高度な科学機械を利用していた文明のことを調べようというのですから、その困難は並大抵のものではありません。しかし、地道な発掘作業と研究から霊子機関が再現されたということも、決して忘れてはならない事実なのです。


○科学魔道学

 先史文明である科学魔道文明時代の技術に関する知識です。主に発掘した機械を解析するために用いられます。ただし、これは専門的であるにも関わらず殆ど何もわかっていない学問領域であり、この技能によって発掘した物品が何であるかを特定したり、正確な使用法を把握したりといったことはできません。かつて発掘された機械に似ているとか、あるいは大雑把な用途というものが判断できるだけに止まります。10名以上の専門家が10年以上の時間をかけても、実際に利用できるかどうかはわからないのです。


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