不死者/リビングデッド

スケルトン腐敗の亡者不死の下僕火魂
不死者のかけら霧死人灰死人水死人


スケルトン
◆判定
副技能  専門:異端知識【不死者】/一般:教義知識、信者知識、怪物知識
不明度  2
恐怖度  3
◆名称・分類(一般:±0)
名称  スケルトン
一般認識  不死者/危険/嫌悪
利用法  不可能
外見  人間の骨が不死者になったもので、多くの場合は土などで薄汚れています。体格は個人によります。
◆能力・技能(一般:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
 気力:7/
 自我:―/
 活力:8/
 生命:10/
打撃  素手:0/その他
防御  なし
移動力  1(+3)
◆特殊能力(一般:+3)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗
飛び道具の無効化

◆戦闘(一般:+3)
 攻撃は素手のままでつかみかかったり、あるいは木の枝や拾った武器を使うこともあります。戦場で死んだ者の場合は、たいてい武装していることが多いようです。足はさほど速くないので、襲われても走って逃げれば何とか逃げ切れるでしょう。知能もなく力まかせに戦うことしかしないので、戦闘の経験がある者ならば、1対1でもそうは負けることはないと思われます。しかし、集団で現われた時には脅威となり、かつてユークレイの大きな街が1つ滅ぼされたこともあります。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  不死者/人型
生息地  全域/墓場、戦場など
活動期  暗闇
出現頻度  まれ
出現数  単独〜多数
反応  敵対的。生者には無差別に攻撃
調査法  聖職者/霊媒師など
弱点  日光(致死、逃亡)
 スケルトンは骸骨になった死体で、人間のように動くことができます。ただし生前の記憶はなく、明確な意志をもっていません。ただ、生物に対しては強い憎悪を抱いており、動くものを見つけると積極的に攻撃を仕掛けます。話しかけても応じることはなく、彼らを止めるには完全に破壊するしかありません。腐敗の亡者から肉がそげ落ちたものという説もありますが、実際のところはよくわかっておりません。
◆詳細(専門:+2)
分類  不死者/リビングデッド/人型
属性  瘴気
知能  なし
感覚  霊的感覚
状態変化  気絶なし/損壊
 彼らは戦場や遺跡、あるいは墓場などでよく見られるため、穢れを受けた霊が宿った死体と考えられています。特に虐殺が起こった戦場でよく見られたり、不審な死に方をしている者が死にきれずにスケルトンになるようです。そのため、殺した相手に憎しみを抱いていたり、生に対して強い執着を持っている場合に、スケルトンになってしまうのだと考えられています。なお、スケルトンに殺されても、スケルトンになってしまうわけではありません。また、腐敗の亡者とスケルトンは全く別のものと考えられています。
 彼らは語りかけても反応することなく、ひたすら生者を襲おうとします。そのため、動かなくなるまで破壊するしか救う道はありません。生き残ろうという意識もないので、見つけた獲物を追っているうちは、たとえ太陽が出ても逃げだそうとすることはないようです。なお、陽光にさらされるとボロボロに崩れてしまいます。

◆バリエーション(専門:+4)
 生前の記憶を持っているのか、自分の家に帰ってきたという例が幾つか報告されています。
 過去に動物のスケルトンが出没した記録がありますが、それは非常に稀少な例です。その時は大型犬のような形状だったそうです。
 骨が変形して武器や鎧のようになっている個体も発見されています。変異した人間のスケルトンではないかと考えられています。


腐敗の亡者
◆判定
副技能  専門:異端知識【不死者】/一般:教義知識、信者知識、怪物知識
不明度  2
恐怖度  3
◆名称・分類(一般:±0)
名称  腐敗の亡者
一般認識  不死者/危険/嫌悪
利用法  不可能
外見  体に肉がついたままの死体です。死体の保存状態にもよりますが、多くはところどころ肉がはがれた、腐りかけた姿で現われます。ボロボロの服をまとっていることもあるので、遺族は見分けることができるかもしれません。
◆能力・技能(一般:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
 気力:9/
 自我:―/
 活力:10/
 生命:18/
打撃  素手:0/噛み:0
防御  なし
移動力  1(+3)
◆特殊能力(一般:+3)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗
爪の腐敗毒

接触

永久

1対象

強度3

肉体

◆戦闘(一般:+3)
 主に手で相手を力任せになぎ払ったり、押さえ込んでかみついたりします。爪に腐敗毒を持っており、効果値3の肉体抵抗に成功しなければダメージを受けてしまいます。また、後で適切な処置をしなければ、傷口が壊死してしまうことになります。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  不死者/人型
生息地  全域/墓場など
活動期  暗闇
出現頻度  まれ
出現数  単独〜多数
反応  敵対的。生者には無差別に攻撃
調査法  聖職者/霊媒師など
弱点  日光(致死、逃亡)
 体に肉がついたままの死体で、ひどい異臭を放って現われます。エルモア地方では土葬の習慣が残っているので、墓場などで歪みを受けた死体が自力で棺を破って外に出てくることがあるのです。
 生者に憎しみを抱いているようで、生きているものを見かけるとすぐに襲いかかってきます。彼らの襲われた場合は、たとえ死ななくても体が腐ってゆき、いずれ腐敗の亡者になってしまうと言われています。そうならないためには、聖職者に清めてもらわなければなりません。
◆詳細(専門:+2)
分類  不死者/リビングデッド/人型
属性  瘴気
知能  なし
感覚  霊的感覚
状態変化  気絶なし/損壊
 知性はほとんど持たず、生物が近寄ると攻撃を仕掛けます。彼らは痛みを感じているようであり、失った体の部分を食べることで補おうとします。しかし、もちろんそれで体が癒されるわけはなく、彼らの苦しみは永遠に続くことになります。彼らの魂を救うには肉体から解き放つ、すなわち肉体を消滅させるしかありません。相手が人間の姿をしていることから、そのことに罪悪感を覚える人もいますが、彼らを苦痛から開放するには仕方のないことなのです。
 スケルトンとは異なり日光を嫌うようで、日中は土を掘って隠れたり、暗い場所に逃げ込んだりして身を守るようです。しかし、生者が近づいてきた時には、反射的に襲うこともあります。それから、腐敗の亡者となってしまった後は、肉体の腐敗は進行しないようです。そのため、スケルトンとは別の種類の不死者と認識されています。

◆バリエーション(専門:+4)
 まれにおぼろげに記憶をもっている場合があり、死体がかつての家族や恋人を目指して帰ってくることがあります。その場合は、特に生者を食べることに執着するようです。
 生者と見まがうかのような肌を持ち、なおかつ日光すら受け付けない亡者が現れた記録が、過去に1つだけ存在します。しかし、知能はまったくなかったようで、聖母教会の聖職者に浄化されています。
 爪に生物の肉を瞬時に溶かしてしまう毒を持つものが発見されています。


不死の下僕
◆判定
副技能  専門:異端知識【不死者】、魔術学/一般:教義知識、信者知識、怪物知識
不明度  4
恐怖度  3
◆名称・分類(一般:±0)
名称  不死の下僕
一般認識  不死者/危険/嫌悪
利用法  不可能
外見  腐敗の亡者と同じ姿で、体に肉がついたままの死体です。死体の保存状態にもよりますが、多くはところどころ肉がはがれた、腐りかけた姿で現われます。
◆能力・技能(一般:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
 気力:7/
 自我:―/
 活力:12/
11 10  生命:20/
打撃  爪:1
防御  なし
移動力  2(+6)
◆特殊能力(一般:+3)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗
爪の麻痺毒

接触

1時間

1対象

強度3

肉体

◆戦闘(一般:+3)
 主に手で相手を力任せになぎ払ったり、押さえ込んでかみついたりします。手には鋭い爪がはえており、これには麻痺毒が仕込まれています。肉体抵抗で難易度3の抵抗判定に成功しなければ、全身が麻痺して動かなくなります。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  不死者/人型
生息地  術者による
活動期  暗闇
出現頻度  術者による
出現数  術者による
反応  術者による
調査法  聖職者/霊媒師/術法師など
弱点  日光(致死)
 異端派が呪術によってつくりだした、腐敗の亡者です。術者の命令を聞いて、人々に様々な害を与えます。
◆詳細(専門:+2)
分類  不死者/リビングデッド(術法)/人型
属性  瘴気
知能  なし
感覚  霊的感覚
状態変化  気絶なし/損壊
 不死者創造(不死系)の術法によって死体からつくられる不死者です。術者の命令がなければ動くことはできませんし、知性がないので複雑な命令をこなすこともできません。姿は非常に似通っていますが、腐敗の亡者よりも強力で、獣のように素早く移動することができます。何も知らない者は、それほど腐敗が進行していない死体が不死者になったものだと考えてしまいます。専門的知識がある者でも、外見上からは腐敗の亡者と区別をつけることが出来ません。動きや術者の存在から推測できる程度になります。


火魂
◆判定
副技能  専門:異端知識【不死者】/一般:教義知識、信者知識、怪物知識
不明度  2
影響度  3
◆名称・分類(一般:±0)
名称  火魂
一般認識  霊魂/危険/嫌悪
利用法  不可能
外見  直径10cmくらいの火の玉で、青白い燐光を発しています。数秒の間は、動いたあとに微かな軌跡が残ります。
◆能力・技能(一般:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
 気力:7/
 自我:―/
 活力:14/
 生命:6/
打撃  なし
防御  なし
移動力  3(+5)
◆特殊能力(一般:+3)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

通常武器の無効化

精神攻撃

10m

一瞬

1対象

効果値3

精神

◆戦闘(一般:+3)
 生物を見つけると寄って行き、集団で取り囲むようにして攻撃します。このときは主に精神攻撃を行い、効果値3の精神抵抗に成功しなければ、精神耐久値にダメージを被ることになります。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  不死者/霊魂/不定形
生息地  全域/墓場、戦場跡など
活動期  暗闇
出現頻度  まれ
出現数  単独〜多数
反応  敵対的。生者に対しては無差別に攻撃
調査法  聖職者/霊媒師など
弱点  日光(致死、逃亡)
 ふわふわと宙をただよう火の玉で、現世をさまよう死者の霊だと考えられています。墓場や戦場の跡地のような場所に集団で出没し、遠くから見るとホタルの群れのようにも見えます。
 生者の魂を惑わし、心を持ち去ってしまうと言われています。生者を操って谷底や湖に引きずり込むとか、口から入り込んで生者の体を乗っ取るなど、行動についての噂は一定しておりません。正体についても、死んだ子供の魂が友達を欲しているのだとか、逆に子供を残して死んだ親が我が子を連れてゆこうとしているのだなどと、地域によって様々な伝承が残っています。
◆詳細(専門:+2)
分類  不死者/リビングデッド/不定形
属性  瘴気
知能  なし
感覚  霊的感覚
状態変化  気絶なし/損壊
 恨みや悲しみといった感情が宿る炎です。一般には霊魂と考えられていますが、実はリビングデッドの一種です。特定個人を標的とするわけではなく、生者であれば見境なく襲いかかります。
 炎は青白く、触れても熱くはありません。そのため、攻撃は精神に作用するものしか行いませんが、集団でいるときは脅かすように目の前に急接近したり、あるいは周囲をぐるぐると回って包囲網を狭めるようです。実体を持たないために通常の武器はいっさい効果をもたず、術法か魔力を付与した物でしかダメージを与えられません。
 日光を嫌うようで、夜明け近くには消して出没しようとはしません。少しでも日光が差し込む気配があれば、宙に溶けるように姿を消してしまいます。日中に発見されたことは、かつて一度もないようです。

◆バリエーション(専門:+4)
 まったく生者に害を与えず、たださまようだけの火魂もいるようです。
 生者に何かを知らせようとして、光で文字を記したという火魂も何例か報告があります。
 高熱の炎を周囲に飛ばして、生者を焼き尽くしてしまったという過去の記録があります。


不死者のかけら
◆判定
副技能  専門:異端知識【不死者】/一般:教義知識
不明度  1
恐怖度  3
◆名称・分類(一般:±0)
名称  不死者のかけら
一般認識  不死者/危険/嫌悪
利用法  不可能
外見  単独で活動する肉体の破片です。指や手足から臓器まで、さまざまな形態があり、腐敗の状態も個別に異なります。
◆能力・技能(一般:+2)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
 気力:5/
 自我:―/
 活力:2/
 生命:3/
打撃  素手:0
防御  なし
移動力  0
◆特殊能力(一般:+2)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗
復活

命の回復

効果値∞

◆戦闘(一般:+3)
 集団で現われることが多く、非常に厄介な敵です。単独で現われた場合は逆に見つけにくく、夜寝ている間に口から体内に入り込むようなこともします。これらは基本的に這うようにしか移動することができませんので、逃げ出すのは難しくありません。しかし、見た目ほど動きは鈍くはなく、囲まれてしまった場合にはかなり厄介な敵となるでしょう。ただし、知性は完全にありませんので、罠などを仕掛けた場合には、簡単にひっかけることができます。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  不死者/部位型
生息地  メルリィナ/墓場、戦場跡など
活動期  暗闇
出現頻度  まれ
出現数  単独〜多数
反応  敵対的。生者に対しては無差別に攻撃
調査法  聖職者/霊媒師など
弱点  火(回復不能ダメージ、逃亡)/日光(致死、逃亡)
 メルリィナに特有の不死者で、破壊されて破片となった死体のことです。この怪物は非常に強い回復力を持っており、物理的なダメージは5秒(1ラウンド)もあれば完全に回復してしまいます。どれだけバラバラにされても動き続けることができ、執拗に生物に襲い掛かりますます。これを完全に滅ぼすには炎で跡形もなく焼き尽くすか、日光の下にさらすしかありません。
◆詳細(専門:+2)
分類  不死者/リビングデッド/部位型
属性  瘴気
知能  なし
感覚  霊的感覚
状態変化  気絶なし/損壊
 変異の影響を強く受けた不死者であり、特異な回復能力をもつため非常に厄介な相手です。不死者が破片になったものではなく、破片となった肉体が不死者となったものらしく、特に戦場跡に多く見られます。
 基本的に最も近くにいる生者に向かってゆくようで、相手は人間に特定されないようです。日光や炎からはなるべく遠ざかろうとする習性があるようで、通常は土の中などの湿った場所に隠れていることが多いようです。

◆バリエーション(専門:+4)
 メルリィナ以外の土地でも、いくつか発見例があるようです。
 肉塊のような奇怪な姿の個体が発見されたことがあります。しかし、非常に古い話なので、詳しいことは記録にも殆ど残っておりません。


霧死人
◆判定
副技能  専門:異端知識【不死者】/一般:教義知識、信者知識、怪物知識、地域知識【ロンデニア】
不明度  3
恐怖度  2
◆名称・分類(一般:±0)
名称  霧死人/霧魔
一般認識  悪霊/危険/忌避
利用法  不可能
外見  見た目は人型をした霧の塊で、向こう側の景色が薄く透けて見えます。色は乳白色と赤色の2種類があるようです。
◆能力・技能(一般:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
 気力:8/
 自我:―/
 活力:13/
 生命:11/
打撃  吸血の霧:効果値3/窒息:難易度4
防御  なし
移動力  2(+5)
◆特殊能力(一般:+4)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗
通常武器の無効化

飛行

霧化

吸血の霧 接触 永久 1対象 効果値3 肉体
窒息 接触 1対象 肉体

◆戦闘(一般:+3)
 通常の場合、吸血の霧という能力で攻撃をしかけます。これは触れた相手の血を吸い取るというもので、肉体抵抗で難易度3の判定に成功しなければ生命にダメージを受け、さらに霧死人は吸い取った分だけ生命の値を回復します。この時、霧は真紅に染まります。窒息の能力を使用した場合は、霧死人は相手の口に入り込んで殺そうとします。この時は10秒ごとに肉体抵抗による判定を行い、抵抗に成功して霧死人を吐き出せなかった場合は、いずれ窒息死することになります。また、生命の値が減少しすぎた場合は、霧に姿を変えて逃げだそうとします。霧に姿を変えられた場合には、いかなる攻撃方法をもってしても傷つけることはできません。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  不死者/霊魂/人型
生息地  ロンデニア/市街地など
活動期  霧日/暗闇
出現頻度  まれ
出現数  単独〜数体
反応  敵対的。生者に対しては無差別に攻撃
調査法  聖職者/霊媒師など
弱点  火(ダメージ)/日光(致死、逃亡)
 死にきれずに現世をさまよっている悪霊で、霧の中で死んだ者の魂だと言われています。ふわふわと宙を浮いて移動します。夜の霧にまぎれて生者に忍び寄り、血を吸って相手を殺し、自分たちの仲間に引き込もうとします。霧死人に殺された者は霧死人の仲間として蘇り、生者の魂を求めてさまよい歩くことになります。
 日光を浴びると滅んでしまうので、日差しのある場所には近づこうとはしません。明け方になると宙に溶けるように消えてしまい、夜になると再び霧とともに現われます。日中は湿気のある暗い場所に潜んでいるともいいますが、正確なところは定かではありません。
◆詳細(専門:+2)
分類  不死者/リビングデッド/人型
属性  瘴気
知能  なし
感覚  霊的感覚
状態変化  気絶なし/消滅
 霧の中で死んだものが、肉体を霧に変えて復活した不死者です。霧の夜に現われ、生者を仲間に引き込もうとします。その形状からよく霊体と間違われますが、実はリビングデッドの一種です。しかし、実体が霧であるため普通に攻撃しても傷つかず、霊体の仲間だと勘違いされています。普通の武器では傷をつけることができず、火か魔力(術法)でのみ攻撃することが可能です。霧死人は生者を見つけると無条件で襲いかかり、血を吸って相手を殺そうとします。

◆バリエーション(専門:+4)
 まれに生前の記憶を残している霧死人がいるといいます。
 人間以外の生物でも、ごくまれに霧死獣として復活するものがいるようです。


灰死人(アッシュ)
◆判定
副技能  専門:異端知識【不死者】/一般:教義知識、信者知識、怪物知識
不明度  4
恐怖度  2
◆名称・分類(一般:±0)
名称  灰死人(アッシュ)
一般認識  不死者/危険/忌避
利用法  不可能
外見  灰の体をもつアンデッドで、アメーバのように動きます。体積は1立方m程度で、自由に形を変えることができます。
◆能力・技能(一般:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
 気力:7/
 自我:―/
 活力:13/
 生命:13/
打撃  生命の吸収:効果値5
防御  なし
移動力  2
◆特殊能力(一般:+3)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

通常武器の無効化

灰化

生命の吸収

接触

永久

1対象

効果値5

肉体

◆戦闘(一般:+3)
 アッシュは生物を感知すると体を大きく広げて相手をつつみこみ、生命力を吸い取ろうとします。この時、対象は難易度5の肉体抵抗を行い、対抗判定に失敗した時は生命の値にダメージを受けます。アッシュによって生命力を吸われて殺されたものはアッシュとなり、新たなる犠牲者を求めて徘徊することになります。
 塊状でいる場合は魔力を付与された武器でもダメージを与えられますが、灰化により灰の粒が離散した場合、いかなる武器でも傷をつけることができなくなります。激しく攻撃を受けると灰化して、風に乗って逃げようとします。倒した時も分散してしまうので、逃亡した時と区別をつけるのは至難の業です。完全に日光にさらしてしまうか、術法で確認するしかないでしょう。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  不死者/不定形
生息地  全域/墓場、戦場跡など
活動期  暗闇
出現頻度  きわめてまれ
出現数  単独〜数体
反応  敵対的。生者に対しては無差別に攻撃
調査法  聖職者/霊媒師など
弱点  日光(致死)
 火葬された死体が死にきれずに不死者として蘇ったものだと考えられています。ゆっくりと動いて生者に近づき、体を包み込んで死に至らせます。アッシュに殺されてしまった者は灰になって蘇り、新たな犠牲者を捜して宵闇を徘徊するのだと言われています。日の光を浴びると崩れ落ちてしまいますが、恐れるわけではないので、生者が近くにいる限りは、それを倒そうと近づいてきます。
◆詳細(専門:+2)
分類  不死者/リビングデッド/不定形
属性  瘴気
知能  なし
感覚  霊的感覚
状態変化  気絶なし/分散
 灰を本体とするアンデッドで、生者を取り込んで殺すことしかしません。知能はないに等しいので、気をつけるのは待ち伏せくらいのものでしょう。しかし、相手は分散することができるので、罠などを仕掛けても簡単に捕まえることはできません。本体の形は自由に変えることができるので、すぐに隙間から逃げ出してしまいます。移動力や膂力は人間程度なので、罠で捕らえるのだとしたら、完全に密閉してしまうのがよいでしょう。また、通常の武器は効果がないため、魔力を付与した物体か術法でしかダメージを与えることはできません。それ以外では、日光にさらすしか倒す手はないでしょう。

◆バリエーション(専門:+4)
 人の形を取り、2本の足で歩いていたのを見たという話があります。顔らしき部分も存在し、生者に向かって笑いかけたということですが、真偽のほどは定かではありません。
 複数のアッシュが集まり、大きな灰の塊となって町を襲った記録があります。町の大半の人間は死亡したそうですが、後にアッシュは聖職者たちによって浄化されたということです。
 灰ではなく雪でできた個体も存在したようですが、それが不死者であったのかは明らかではありません。


水死人
◆判定
副技能  専門:異端知識【不死者】/一般:教義知識、信者知識、怪物知識
不明度  3
恐怖度  3
◆名称・分類(一般:±0)
名称  水死人
一般認識  不死者/危険/忌避
利用法  不可能
外見  ぶよぶよと膨らんだ青白い体をしています。死体の程度にもよりますが、破損していたり腐敗していることもあるようです。
◆能力・技能(一般:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
 気力:7/
 自我:―/
 活力:7/
10 10  生命:16/
打撃  締め:0
防御  なし
移動力  1(+3)/水中1

◆戦闘(一般:+3)
 あくまでも溺死させることが目的であり、特に噛んだり殴ったりということはせず、体を締め付けてそのまま水の中に連れてゆこうとします。非常に力が強く、これを振り解くことは容易ではありません。締められた場合は、組打ちの判定で勝利しなければ逃れられません。
 なお、水死人は水の中でも不利な修正なしで動くことができます。また、水泳の判定をしなくても、普通に移動できるものとして構いません。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  不死者/人型
生息地  全域/水辺
活動期  暗闇
出現頻度  きわめてまれ
出現数  単独〜多数
反応  敵対的。生者に対しては無差別に攻撃
調査法  聖職者/霊媒師など
弱点  日光(致死、逃亡)
 水難事故で死んだ者がなるアンデッドで、水夫や港湾作業者の亡骸が多いようです。普段は水中に潜んでおり、動かなければ水死体と全く区別がつきません。常に生者を仲間にしようとしており、近くを通りかかった者を水の中に引きずり込もうと試みます。
◆詳細(専門:+2)
分類  不死者/リビングデッド/人型
属性  瘴気
知能  なし
感覚  霊的感覚
状態変化  気絶なし/損壊
 変異の影響を受けた水死体で、ところどころが腐敗してガス含んだ体からは、強い異臭を放っています。強い力で生者を押さえつけ、水の中に引きずり込んで溺死させようとします。力が強いので、水中で戦うには非常に厄介な相手です。また、基本的に水辺から離れようとはしないので、火による攻撃もあまり有効ではありません。
 日光を浴びると滅んでしまうので、日中は光の当たらない場所でじっとしています。水底や湿った土の中などにいることが多いようです。しかし、生者が近づいてきた場合は、反射的に襲いかかることもあります。

◆バリエーション(専門:+4)
 生前と同じく船を操る水死人たちが、今もまだ航海を続けているという伝説があります。宝の在処を守る海賊船だとか、実際に幽霊船に襲われた船が存在するなどという噂も囁かれているようです。
 複数で生者を捕まえ、死ぬまで水を飲ませ続けて殺すという話も存在します。しかし、実際にそのような現場が確認されたことはありません。

◆未知
 船の難破で死亡したのですが、それに気づかずに活動している水死人の船は存在しているようです。これは水死人だけの船ではなく、スケルトンや幽霊など、様々な不死者が乗船し、船を沈めて次々と仲間を増やしています。その首領は海賊だったようで、どこかの島に船から宝を隠しているいるようです。


スケルトン腐敗の亡者不死の下僕火魂
不死者のかけら霧死人灰死人水死人