聖職者

概略聖母教会法教会マイエル教国教会


概略


タイプ 説明
聖母教会  聖母教会の聖職者で、無償の愛とその実行を目標に活動しています。
法教会  法教会の聖職者で、正義や秩序を重んじます。主に、カスティルーン、ユークレイ、ペトラーシャの3国にいます。
マイエル教  主にセルセティアで信仰されており、ほとんどは黄人です。特殊な術法を用いたり、武術を身につけたりする者もいます。
エリスファリア
国教会
 法教会から分かれた宗教機関で、エリスファリアだけに存在します。


○解説

 聖職者は人々に愛を説き、安らぎを与える職業です。一般人に比べて術法を習得している割合が多く、その力をもって変異現象を含めた様々な害悪や病魔から人々を救います。彼らはその高潔な精神ゆえに神聖階級として尊敬され、それに相応しい行動をとるのです。
 聖職者の仕事内容は多岐に渡り、高度な知識や判断力を必要とされるものが少なくありません。たとえば礼拝や祭儀を取り仕切り、教区内の争い事をおさめ、人々の悩みをきいて解決のための示唆を与えると言った具合です。また、神官戦士や聖堂騎士として生きるものは、変異体や不死者を討伐することもあります。さらに、小さな村では教師や議会の一員として働いたり、能力がある者は医師としての役目も負います。それから、高位の聖職者は政治的な問題に関わったり、戴冠式や祭など国家的な儀式を執り行います。
 聖職者はさまざまな問題事に積極的に関わるには最適の職業といえるでしょう。教区内でも様々なレベルの問題が起こり得ますし、修行という名目で各地を放浪して人々を救う伝道者もいます。この世界で悩みを抱えた人々がまず頼るべき存在として考えるのは、まぎれもなく聖職者たちなのです。また、世間から信用があるという点でも有利といえるでしょう。事件に巻き込まれた時でも、警察が聖職者を疑うことは考えにくいことです。彼らはそれぞれの宗教機関にその人格を保証された人なのです。

 聖職者としては、聖母教会、法教会、マイエル教の三大宗教、および法教会から分派したエリスファリア国教会の他にも、いくつかマイナーな宗派が存在します。なお、これ以外の異端信仰者は一般に聖職者としては認められておりません。


○条件

 聖職者という職業につくためには、あまり出自にこだわる必要はありません。一般市民や下層階級の生まれ、あるいは孤児からでも立派な聖職者になった例はたくさんあります。聖職者に必要なのは資質です。様々な知識はもちろんですが、忍耐力や万人を愛する優しい心といった性格的な部分が重要となります。聖職者を目指すことは誰でもできますが、立派な聖職者になることは簡単ではないのです。
 なお、家督を相続できない貴族の子弟や子女といった存在が、宗教機関に入って聖職者を目指すことは珍しくありません。社会勉強や精神修養といった名目での厄介払いに他なりませんが、無用な争いを防ぐという意味において非常に有効であることは、認めなければならない事実なのです。

・経歴
 1.聖職者を養成する教会で修行→見習いとして教区教会へ派遣
 2.一般の学校→聖職者を養成する教会で修行→見習いとして教区教会へ派遣


○注意点

 聖職者は人々を救済することがその役目であり、無理な理由付けを行わなくてもゲームに参加することができるでしょう。ただし、教義にしばられるという点では、逆に聖職者は扱いづらい職業でもあるのです。ですから、プレイヤーはある程度融通をきかせてキャラクターを動かす必要があります。彼らは教義を判断材料としますが、それに操られるわけではないのです。
 とはいえ、神の教えをないがしろにしてよいというものでもありませんので、その点には注意と見極めが必要でしょう。彼らは所属する組織と自分の仕事に誇りをもっていますし、何より神を深く信仰しています。それを簡単に捨ててしまうようでは、初めから聖職者という職業に就くことはできないのです。そういった存在ですから、もめ事の解決に安易な解決手段を用いることはしませんし、便利だからといってすぐに道具や術法の力に頼るということもありません。
 あまりにも教義から逸脱するような振る舞いが続けば、注意を受けたり位を落とされたりすることになります。場合によっては修行のために教会を出されたり、破門されることもあるでしょう。

 それから術法に関してですが、聖職者はそれぞれの組織が教えている以外の術法を使うことはありません。術法は神が教えた奇跡であり、聖職者は神が教えた正統な術法だけを使用します。そうしなければなりませんし、そう考えるのが当然のことなのです。他の組織にお金を払って術法を習得することは絶対にありません。また、神徒など見習いに対しては、1種類の系統しか教えませんし、○以外の術の習得も許されておりませんので注意して下さい。


○コネクション

 聖職者はいずれかの教会に所属しています。ですから、そこが活動の中心であり、さまざまな情報も所属教会を介して入ってくるでしょう。教会という集団は様々な組織とつながりがあります。聖母教会の影響が強い国家では、高位の聖職者は政治家や貴族ともつき合いがありますし、他にも地元の自治体や警察といった機関とも繋がりを持っています。それから、巡礼者や教区の人々から話を聞くことは聖職者の務めでもありますが、プレイヤーにとっては情報を集めるための1つの手段でもあります。
 さらに、聖職者という立場はそのまま身分の保証となりますし、教会の許可をとれば他の機関に善意の協力を要請することも不可能ではありません。そのためには上から働きかけてもらう必要があり、多少の時間はかかってしまいますが、場合によっては有効な手段といえるでしょう。ただし、安易にそのような手段に頼るのはあまりよくないことと考えられておりますので、あくまでも最終手段であるということを覚えておいて下さい。


先頭へ
 

聖母教会


聖職者
タイプ:聖母教会
身分:神聖階級(神聖)
最低年齢:15歳
財産レベル:自由(1〜3)
収入タイプ:固定
標準収入:1〜20万エラン
推奨分野
 記憶技能:宗教情報/教育知識/社会情報/社交界/術法情報/医療知識
 判断技能:会話技術/統制
 感応技能:術法【各種】
必須専門技能
 宗教情報:聖職知識(知)/教義知識(知)/宗教語(知)
      異端知識【各種】(知)/地域知識【各種】(知)
 社交界:礼儀作法(知)
説明:聖母教会の聖職者で、無償の愛とその実行を目標に活動しています。
所持品:神官服、聖印(アンク)、神書、聖書


サブタイプ:神官戦士
推奨分野
 運動技能:基本戦闘/武器戦闘
 記憶技能:教育知識/博物知識/野外知識/軍事情報
 判断技能:観察力
必須専門技能:なし
説明:武力を用いて人々を害から守る者で、危険な変異体と戦うこともあります。
所持品:武器1つ、防具1つ


サブタイプ:高位聖職者
推奨分野
 記憶技能:教育知識/社会情報/社交界
 判断技能:会話技術/駆け引き/統制
必須専門技能
 教育知識:高等知識(知)
 社会情報:政治(知)/社会制度【各種】(知)
 統制:管理【各種】(知)
説明:司祭以上の聖職者で、大きな宗教行事などを取り仕切ります。
所持品:儀礼用神官服


サブタイプ:神徒
推奨分野
 学生としての知識、あるいは料理などの技能を身につけていてもよいでしょう。
必須専門技能
 見習いであるため、技能を全て習得していなくても構いません。
説明:教区教会の雑役夫として働く階級で、見習いの神官といった立場です。
所持品:なし


○解説

 聖母教会は唯一神と聖母アリア、そしてアリアの12人の娘を神の子(使徒)として崇める宗教機関です。エルモア地方最大の組織であり、ユークレイ、カスティルーン、ペトラーシャ、エリスファリアおよびセルセティア以外の全国家に存在します。社会的にも政治的にも非常に強い影響力を持っていますが、世俗的な権力を求めるわけではなく、あくまでもその教義に従って行動しています。
 聖母教会の目指すところは無償の愛とその実行であり、聖職者はそれを体現する高潔な存在です。彼らは人々のために働き、幸せのために苦難に耐えるのです。しかしながら、教義が必ずしも社会と沿った形で存在するとは限りません。たとえば、聖母教会では霊子機関というものを否定していますし、聖職者の銃器の使用も認めておりません。また、政治的な問題について為政者と正反対の見解を示すこともありますし、科学的事実が聖典の内容と異なる場合は、それを否定することさえあるのです。これらはもっと小さな日常のレベルでも起こりうる意見の齟齬なのですが、聖職者たちはそれでも自分の信じる道を進みます。


○術法

 聖母教会の特徴は、術法という奇跡によって人々を救済するという点です。他の宗教機関や組織でも術法を使うものは少なくはありませんが、規模としては聖母教会がエルモア地方最大です。もちろん、すべての聖職者が術法を習得しているわけではなく、組織の中でそれを正しく使うことができると認められた者のみが祈りの言葉を教えてもらえます。術法は強い力であるがゆえに、正しい使い方が求められます。決して人を不幸にするために使ってはならず、常に最良の解決策を求め、そのために有効であると判断された時にのみ利用して下さい。なぜならそれは、神が授けてくれた奇跡だからです。


術法系統  魔力操作浄化聖戦天授罰罪植物自然操作治癒生命肉体操作感覚精神操作感情操作情報知識感知変化創造生物誓約
習得条件  神徒以上の信者で、教会に生涯を捧げる者。中でも素質のあるもの、あるいは教会内での評価が高いものだけが習得できる。
スタイル  聖言(宗教語)による呪文と聖印をかかげる。
使用条件  各聖職者の判断に任されるが、それが教義に反する場合は何らかの処罰を受ける可能性がある。


先頭へ
 

法教会


聖職者
タイプ:法教会
身分:神聖階級(神聖)
最低年齢:15歳
財産レベル:自由(1〜3)
収入タイプ:固定
標準収入:1〜20万エラン
推奨分野
 記憶技能:教育知識/宗教情報/社会情報/社交界/術法情報/医療知識
 判断技能:会話技術/統制
 感応技能:術法【各種】
必須専門技能
 宗教情報:聖職知識(知)/教義知識(知)/宗教語(知)
      異端知識【各種】(知)/地域知識【各種】(知)
 社交界:礼儀作法(知)
 社会情報:法律【各種】(知)
説明:法教会の聖職者で、正義や秩序を重んじます。主に、カスティルーン、ユークレイ、ペトラーシャの3国にいます。
所持品:神官服、聖印(正十字)、聖告書


サブタイプ:神聖法官
推奨分野
 運動技能:基本戦闘/武器戦闘
 記憶技能:教育知識/職業情報【法律家】/社会情報/文書情報
 判断技能:観察力/駆け引き
必須専門技能
 教育知識:高等知識(知)
 職業情報【法律家】:職業知識(知)/事務(知)
 社会情報:法律【各種】(知)/社会制度【各種】(知)
説明:裁判官として活動する聖職者で、神官長以上の階級の者が就くことができます。
所持品:法律書


サブタイプ:聖堂騎士
推奨分野
 運動技能:基本戦闘/武器戦闘
 作業技能:銃器操作
 記憶技能:教育知識/野外生活/社会情報/社交界/軍事情報
必須専門技能
 教育知識:高等知識(知)
 社会情報:法律【各種】(知)/社会制度【各種】(知)
説明:聖堂騎士は武力を用いて人々を守る役目を負います。
所持品:武器1つ、防具1つ


サブタイプ:警務法官
推奨分野
 運動技能:基本戦闘/武器戦闘
 作業技能:銃器操作
 記憶技能:教育知識/職業情報【警察】/裏社会/社会情報/文書情報
 判断技能:観察力/駆け引き/統制
必須専門技能
 教育知識:高等知識(知)
 職業情報【警察】:職業知識(知)/事務(知)/地域知識【各種】(知)
 裏社会:犯罪知識(知)/裏社会知識【各種】(知)
 社会情報:法律【各種】(知)
 統制:管理【各種】(知)
説明:聖堂騎士のうち警察に出向して働く、特殊な立場の警察官です。
所持品:拳銃1丁


サブタイプ:高位聖職者
推奨分野
 記憶技能:教育知識/社会情報/社交界
 判断技能:会話技術/駆け引き/統制
必須専門技能
 教育知識:高等知識(知)
 社会情報:政治(知)/社会制度【各種】(知)/法律【各種】(知)
 統制:管理【各種】(知)
説明:神官長以上の聖職者で、大きな宗教行事などを取り仕切ります。
所持品:儀礼用神官服


サブタイプ:神徒
推奨分野
 学生としての知識、あるいは料理などの技能を身につけていてもよいでしょう。
必須専門技能
 見習いであるため、技能を全て習得していなくても構いません。
説明:教区教会の雑役夫として働く階級で、見習いの神官といった立場です。
所持品:なし


○解説

 法教会は聖母教会から分派した組織で、カスティルーン、ユークレイ、ペトラーシャの3国で国教として信奉されています。エルモア地方では聖母教会に次ぐ勢力をもつ宗教機関で、先に述べた3つの国では国政に対しても重大な発言力をもっております。
 法教会の教えは秩序の一言で表わされ、公正な態度や正義といったものを重んじます。他の組織の聖職者に比べると合理的な考えの持ち主が多く、かつ進歩的でもあります。あくまでも秩序を第一目標としているだけであり、正義のためだけに行動するわけでもなく、法に縛られているわけでもありません。時代が進めば法が変わるのも当然のことと考えておりますし、固定的観念にとらわれることなく柔軟な判断力を持って物事に対処します。
 彼らは秩序だったものとして定義できるものを全て認めており、霊子機関やその他の発掘機械でさえも人々の幸せのためならば利用しても構わないと考えています。変異体を討伐するために銃器を用いたりしますし、附属機関である学問院では科学や発掘機械の研究も積極的に行われています。
 法教会はその名の通り法を守る役目を負っています。そのため、上の3国では裁判所および警察機構としても機能しており、それらに勤める聖職者は必ず法律に関する知識を身につけています。彼らは裁判官や刑事たちの同僚であり、かつ監視の役目も負っています。ですから、法教会を国教とする国では、他国に比べて警察官が為政者と手を結んで悪事を行ったりする例が少ないという事実があります。聖職者はあらゆる意味で犯罪の抑止力として機能しているのです。


・神聖法官
 裁判官として活動する聖職者で、神官長以上の階級の者が就くことができます。特に公正さを必要とされる職業であり、地位や権力といったものにも惑わされることはありません。それだけに貴族などに敵をつくりやすく、立場や日頃の発言にも気を配る必要があるでしょう。通常の業務は裁判官と同様で、普段も裁判所に勤務することになります。

・聖堂騎士
 彼らはその名の通り法教会に仕える騎士であり、昔ながらの騎士道精神の持ち主でもあります。ですから非常に礼儀正しく、また職務以外の様々な方面の知識も持ち合わせています。もちろん戦闘に関しても高い能力を誇ります。通常の聖堂騎士は教会に所属する軍人として働き、高位聖職者の護衛や大教会の警備、あるいは怪物退治などの任務をこなします。

・警務法官
 聖堂騎士のうち警察に出向して働く、特殊な立場の警察官です。通常の業務は警察官とほぼ同様ですが、立場は独立しています。警察官としては位が高く、下位の警察官を率いて捜査を行う立場にあります。と同時に、内部の監査役としても機能しております。
 また、彼らの中には機動隊や特殊救助部隊のような活動を主体とする者もいます。そのために警察内に設立された特殊な部署があり、変異現象による犠牲者を救ったり、あるいは暴動を鎮圧したりといった仕事をこなしたりします。


○注意点

 法教会という名前に惑わされて、法だけにとらわれる存在にならないようにして下さい。彼らはまず人々の幸せを第一に考えます。そのために必要なのが法であり、公正さなのです。逆に、秩序だっていれば何をどうしてもいいというわけではありません。たとえ秩序だった科学でも、それが公害のように人々の幸せを害するのであり、彼らは決してそれを認めないのです。


○術法

術法系統  魔力操作浄化聖戦天授罰罪自然操作治癒精神操作感情操作情報知識変化創造魔力戦闘
習得条件  神徒以上の信者で、教会に生涯を捧げる者。特に外敵と戦う役目を負う聖堂騎士は必ずといっていいほど習得している。
スタイル  聖言(宗教語)による呪文と聖印をかかげる。
使用条件  各聖職者の判断に任されるが、それが教義に反する場合は何らかの処罰を受ける可能性がある。


先頭へ
 

マイエル教


聖職者
タイプ:マイエル教
身分:神聖階級(神聖)
最低年齢:15歳
財産レベル:自由(1〜3)
収入タイプ:固定
標準収入:1〜20万エラン
推奨分野
 記憶技能:宗教情報/社会情報/社交界/術法情報/医療知識
 判断技能:会話技術/統制
 感応技能:術法【各種】
必須専門技能
 宗教情報:聖職知識(知)/教義知識(知)/宗教語(知)
      異端知識【各種】(知)/地域知識【各種】(知)
 社交界:礼儀作法(知)
説明:神務官などと呼ばれ、主に黄人がなります。特殊な術法を用いたり、武術を身につけたりする者もいます。
所持品:神官服、聖印(六芒星)、教典


サブタイプ:神官戦士
推奨分野
 運動技能:基本戦闘/武器戦闘/内気功系術法/外気功系術法/武闘系術法
 記憶技能:教育知識/博物知識/野外知識/軍事情報/社会情報
 判断技能:観察力
必須専門技能:なし
説明:宗派を守る存在として武の道に励む者です。彼らは素手での戦いを得意としており、武器を持った相手とも互角に渡り合うことができます。
所持品:武器1つ、防具1つ


サブタイプ:巫女
推奨分野
 運動技能:舞踏技術/神舞系術法
 感応技能:音楽感覚/鈴鐘系術法
必須専門技能
 舞踏技術:専門舞踏【マイエル教】(技)
 神舞系術法:術(心)
説明:神に捧げる舞いを舞う女性たちです。純血を守り通すために、男性とは接触せずに修行生活に励みます。
所持品:巫女衣、舞衣、巫女舞鈴


サブタイプ:高位聖職者
推奨分野
 記憶技能:教育知識/社会情報/社交界
 判断技能:会話技術/駆け引き/統制
必須専門技能
 社会情報:政治(知)/社会制度【各種】(知)
 統制:管理【各種】(知)
説明:神務長(巫女長)以上の聖職者で、大きな宗教行事などを取り仕切ります。
所持品:儀礼用神官服


サブタイプ:小務官/小女官
推奨分野
 学生としての知識、あるいは料理などの技能を身につけていてもよいでしょう。
必須専門技能
 見習いであるため、技能を全て習得していなくても構いません。
説明:見習いの神務官といった立場で、神殿の雑役夫として働く者です。
所持品:なし


○解説

 マイエル教はセルセティアや都市国家半島に住む黄人、およびユノスの一部で信仰されています。エルモア地方では珍しい多神教の宗教で、それぞれの神は場所や何らかの技術や事柄などを司っています。主に信仰の対象とされているのは『天神(父)』と『地神(母)』の夫婦と、その娘である『四季の女神たち』で、女神は四つの方位を守護する役目も負っています。その他にも農業の神、太陽の神、あるいは学問の神といった何百という神々がおり、すべての神々は一族としてとらえられています。
 マイエル教ではあらゆるものに魂が宿ると考えており、死んだ後も魂はいつか還ってくる(輪廻転生)と信じられています。しかし、そのためには心も体も鍛え、魂を澄んだ状態にしておかなければなりません。つまり、清廉潔白かつ健康であることが重んじられるのです。聖職者はもちろんその手本として、自らの精神と肉体を日々の修行によって鍛えます。その修行の一環として、人々の魂を救済するのです。


・神武官
 そもそもは修行僧のような生活をしていた彼らですが、セルセティアでの立場はこれまでとは異なります。もちろん、変異体を倒すなどの役目も負うのですが、内乱にある現在は軍人として戦うことも職務となっています。

・巫女
 巫女は外との接触を断って生活しているので、通常はシナリオに参加する機会はありません。しかし、内戦にある今の状況では特別に戦巫女の地位を与えられ、人々を率いて戦う役目を負うことがあります。

・高位聖職者
 元来は聖職者としての業務だけ執り行っていれば済んだのですが、現在のセルセティアでは政教一致の政体をつくりあげたため、政治家としても活動しなければなりません。


○注意点

 マイエル教にはいくつかの宗派が存在し、宗派ごとの単位で管理されています。もともとは宗派間のもめ事は少なかったのですが、現在の状況は少し異なっています。聖暦789年現在では、セルセティア(北島)でセル人による政教一致の政体がつくられ、そのことが原因で内戦が勃発しております。ですから、この国で聖職者を職業として選択する場合、絶対に宗派問題や戦争、そして政治闘争とは無縁ではいられなくなります。この点については注意して下さい。


○術法

術法系統  魔力操作浄化聖戦天授罰罪植物治癒生命肉体操作感覚感知鈴鐘神舞内気功外気功武闘
習得条件  信仰に生涯を捧げることを誓った者のうちでも素質のあるもの、あるいは聖職者としての評価が高いものだけが習得できる。 
スタイル  複雑な身ぶりを必要とする。
使用条件  教義に応じて各聖職者が判断する。宗派によっても多少異なる。


先頭へ
 

エリスファリア国教会


聖職者
タイプ:エリスファリア国教会
身分:神聖階級(神聖)
最低年齢:15歳
財産レベル:自由(2〜4)
収入タイプ:固定
標準収入:10〜30万エラン
推奨分野
 記憶技能:教育知識/宗教情報/社会情報/社交界/術法情報/医療知識
 判断技能:会話技術/統制
 感応技能:術法【各種】
必須専門技能
 宗教情報:聖職知識(知)/教義知識(知)/宗教語(知)
      異端知識【各種】(知)/地域知識【各種】(知)
 社交界:礼儀作法(知)
説明:法教会から分かれた宗教機関で、エリスファリアだけに存在します。
所持品:神官服、聖印(十字架)、聖告書


サブタイプ:高位聖職者
推奨分野
 記憶技能:教育知識/社会情報/社交界
 判断技能:会話技術/駆け引き/統制
必須専門技能
 教育知識:高等知識(知)
 社会情報:政治(知)/社会制度【各種】(知)
 統制:管理【各種】(知)
説明:神官長以上の聖職者で、大きな宗教行事などを取り仕切ります。
所持品:儀礼用神官服


サブタイプ:神徒
推奨分野
 学生としての知識、あるいは料理などの技能を身につけていてもよいでしょう。
必須専門技能
 見習いであるため、技能を全て習得していなくても構いません。
説明:教区教会の雑役夫として働く階級で、見習いの神官といった立場です。
所持品:なし


○解説

 エリスファリア国教会は法教会から分裂した組織です。エリスファリア国王を教皇とする宗教集団で、国民はすべて国教会の信者です。信者のことは国教徒と呼び、それ以外の者は公職につくことを許されません。宗教機関というよりは国王の統治策の1つと見た方がよいでしょう。実際、国王が最高位である教皇の座についており、教義がより民衆を統制しやすいように曲解されることもしばしばあるようです。聖職者の階級は法教会のそれとほぼ同一ですが、法王だけは教皇と名を変えられ、代々のエリスファリア国王がその役職を務めています。

 エリスファリアで冒険を行う場合は、聖職者は国教会に所属することになります。上のような経緯で成立した国教会は、もちろん清廉潔白な組織でもありませんし、政治と強く結びついています。庶民の味方というよりは貴族の味方であり、神の権威をかさに着て威張り散らす者も少なくありません。教義も法教会から分派したとは思えないほど歪んでおり、聖典も貴族を擁護する内容に書き換えられています。もっとも中にもそれに反発する庶民派の聖職者も存在しますし、利権を含めて組織内部でも様々な闘争が繰り広げられているのは事実です。

 聖職者としての仕事は、さほど他の宗教機関と異なるわけではありません。しかし、他と比べると様々な面で優遇されているといえるでしょう。宗教家の活動は一種の公務とみなされ、それを妨害することは国家に対する反逆となるのです。かといって聖職者が何をしても許されるというわけではなく、組織内部にも粛正機関は存在しますし、下手な行為は派閥での権力闘争に利用されることにもなりかねません。


○注意点

 国教会の聖職者の立場は国外に出れば逆転します。国教会は他の宗教機関からは敬遠される存在であり、エリスファリア以外の国家では否定される存在なのです。ですから、あくまでもエリスファリア国内だけで使う職業と考えて下さい。
 また、ゲームの中でうまくコントロールできる自信がないのであれば、あまり尊大な態度を取るのはやめておいた方がよいでしょう。そうでなければ周りを不快にするだけの存在になりかねません。そのようなキャラクターは滑稽な道化回しとして利用するくらいにしておくべきでしょう。


○術法

術法系統  魔力操作浄化聖戦天授罰罪治癒魔力戦闘
習得条件  神徒以上の信者で、教会に生涯を捧げる者。 
スタイル  聖言(宗教語)による呪文と聖印をかかげる。
使用条件  教義に応じて各聖職者が判断する。


先頭へ
 


概略聖母教会法教会マイエル教国教会