芸人

概略話屋サーカス芸人役者手品師音楽屋吟遊詩人辻占い


 

概略


タイプ 説明
話屋  酒場で笑い話などを聞かせて金銭を稼ぐのが話屋です。
サーカス芸人  サーカス一座として各地を放浪し、曲芸や猛獣使いなどの芸を見せて歩きます。
役者  舞台で演劇を見せるのが仕事です。オペラなどとは異なり、庶民の間で人気があるようです。地方の小劇場を転々と渡り歩いて劇を見せることもあります。
手品師  酒場や小さな演芸場などで手品を見せて歩く仕事です。
音楽屋  歌姫やバイオリン弾きなど、歌や音楽を聞かせて人々を楽しませる職業です。
吟遊詩人  非常に特殊な演奏家で、諸国を放浪しながら詩歌を吟じて歩く人々です。文化の保護という意味では重要な役割を担っています。
辻占い  術法を使用する占術師とは異なり、人生相談という側面の強い職業です。よく歓楽街などで商売しています。


○解説

 芸術家とは異なり、庶民に娯楽を提供する立場にあるのが、これらの職業に就く者です。多くは放浪者であったり、歓楽街の酒場などで働いているため、総じて低い身分とされています。
 彼らの多くはなりたくてこの職に就いたのではなく、食べるために仕方なくとか、あるいは親に売られて芸を覚えざるを得なかった者なのです。しかし、彼らにしか出来ないこともあります。彼らは貧しい人々に笑顔を与えます。歌姫の歌声は船乗りや兵士の慰めとなり、また帰ってこようという気持ちにさせてくれます。道化師の滑稽な仕草は、子供たちに明日への希望を与えるのです。
 彼らは金銭的には恵まれておりませんが、誰かに召し抱えられていなければ時間に余裕がある職業です。ですから、比較的シナリオには参加しやすい職業です。とはいえ、芸人はあまり信用のある職業ではありませんから、一般市民から疎まれることも少なくないでしょう。


○条件

 芸人になるには、特にこれといって必要な条件はありません。どちらかといえば、必要な教育を受けていないことの方が多いでしょう。


○コネクション

 歓楽街で仕事をしている場合は、酒場や料理店の従業員や同じ芸人仲間と知り合いでしょう。また、特定の町で活動している芸人は、場所代の問題で裏組合の人間と顔見知りであったり、浮浪者やストリートチルドレンと繋がりがあってもおかしくありません。身元が不確かな人間ということで、過去に警察の厄介になっている可能性もあるでしょう。


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話屋


芸人
タイプ:話屋
身分:労働者階級(下層)
最低年齢:なし
財産レベル:自由
収入タイプ:不定
標準収入:不定(1〜5万エラン)
推奨分野
 記憶技能:職業情報【話屋】
 判断技能:会話技術/演技力/観察力
必須専門技能
 職業情報【話屋】:職業知識(知)/地域知識【各種】(知)
説明:酒場などで笑い話などを聞かせて金銭を稼ぐのが話屋です。
所持品:なし


○解説

 話屋はさまざまな話題を提供して、人々を楽しませる職業です。彼らはたくさんの民話や笑い話を記憶しています。また、自分で滑稽話をつくりあげて披露することもあります。特に世相を皮肉った話は庶民たちに大人気で、それを酒の肴にして一晩中盛り上がったりします。
 話屋は会話だけでなく、ギャンブルの面子が足りない時に席に呼ばれて相手をしたり、酒の席に同席して愚痴を聞かされたりすることも仕事です。しかし、彼らは嫌な顔1つせずすべてに応じます。口先の技術だけではなく、その人柄と笑顔も立派な武器なのです。
 人と接する職業であることから、彼らの耳にはたくさんの情報が流れ込んできます。ですから、中には情報屋として働く人々もいます。逆に話屋に扮して情報を集める探偵や諜報員もいるようです。


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サーカス芸人


芸人
タイプ:サーカス芸人
身分:労働者階級(下層)
最低年齢:なし
財産レベル:自由
収入タイプ:固定/不定
標準収入:3〜8万エラン
推奨分野
 運動技能:軽業
 記憶技能:職業情報【サーカス】
 判断技能:演技力
必須専門技能
 軽業:曲芸【各種】(技)
 職業情報【サーカス】:職業知識(知)
説明:サーカスや路上で大道芸を見せるのが仕事です。アクロバティックな身のこなしを得意としており、玉乗りやナイフ投げといった芸を身につけていることもあります。
所持品:なし


○解説

 サーカスや路上で大道芸を見せるのが彼らの仕事です。アクロバティックな身のこなしを得意とする軽業師や、滑稽な演技を売り物にする道化師、あるいは猛獣を見事に操る猛獣使いなど、さまざまなタイプの芸人がいます。
 彼らは日々の訓練によって、脅威的な身体能力や技術を身につけています。彼らそのものが一種の芸術品といっていいくらい、その芸はまことに素晴らしいものです。しかし、芸人が拍手喝采を浴びるのは、あくまでも舞台の上でしかありません。彼らは各地を放浪する職業であることから、社会的な権利を持たない下層階級の人間とされておりますし、その土地の人にしてみれば見知らぬ他人でしかないのです。もっとも、サーカス芸人に扮する密輸団や他国のスパイなども存在することから、怪しまれるのも無理のないことなのかもしれません。


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役者


役者
タイプ:役者
身分:労働者/市民階級(下層/中層)
最低年齢:なし
財産レベル:自由
収入タイプ:固定/不定
標準収入:1〜15万エラン
推奨分野
 記憶技能:職業情報【役者】/文芸知識
 判断技能:会話技術/演技力/観察力
 感応技能:音楽感覚
必須専門技能
 職業情報【役者】:職業知識(知)
 演技力:舞台演劇(知)
説明:舞台で演劇を見せるのが仕事です。オペラなどの戯曲とは異なり、庶民の間で人気があるようです。地方の小劇場を転々と渡り歩いて劇を見せることもあります。
所持品:なし


○解説

 町の小さな劇場や酒場の舞台で演劇を見せるのが仕事です。オペラなどの難解なものとは異なり、庶民にわかりやすい滑稽劇などを演じることが多いようです。大都市や観光地では、その土地に住み着いていてもそれなりの客が見込めますが、普通は一座で地方の小劇場を転々と渡り歩きます。
 評判のいい役者は大劇場からスカウトされることがあります。そのような有名劇団の人間になると、市民階級として扱われるようになります。


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手品師


芸人
タイプ:手品師
身分:労働者階級(下層)
最低年齢:なし
財産レベル:自由
収入タイプ:不定
標準収入:不定(1〜5万エラン)
推奨分野
 作業技能:隠密手技
 記憶技能:職業情報【手品師】
 判断技能:会話技術/演技力/観察力
必須専門技能
 職業情報【手品師】:職業知識(知)/専門知識【手品】(知)
説明:酒場や小さな演芸場などで手品を見せて歩く仕事です。
所持品:手品用道具


○解説

 手品師は酒場や小さな演芸場などで手品を見せて歩く仕事です。手先の技術で小さな奇跡を起こして、人々に驚きと感動を与えます。いえ、手先の器用さばかりではありません。巧みな話術で仕掛けから人々の注意をそらしたり、大きな身振りで相手の目を別の場所に向けたりといったテクニックも必要です。彼らは一種の役者であり、滑稽な話屋であり、そして巧妙な詐欺師でもあるのです。舞台での一連の行動すべてが、完成された芸といっていいでしょう。
 手品師の中にはその手先の器用さを活かしてスリを行ったりする者もいます。泥酔した酒場の客などはいいカモにされます。逆にスリ師が引退した後、手品師として芸を見せることもあるようです。


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音楽屋


芸人
タイプ:音楽屋
身分:労働者階級(下層)
最低年齢:なし
財産レベル:自由
収入タイプ:固定/不定
標準収入:1〜8万エラン
推奨分野
 記憶技能:職業情報【音楽屋】/文芸知識
 判断技能:会話技術
 感応技能:音楽感覚
必須専門技能
 職業情報【音楽屋】:職業知識(知)/地域知識【各種】(知)
 音楽感覚:楽器演奏【各種】(技)
説明:酒場や小さな演芸場などでリクエストに応えて音楽を聴かせます。
所持品:なし


サブタイプ:歌姫
推奨分野
 運動技能:舞踏技術
 判断技能:会話技術/演技力
 感応技能:音楽感覚
必須専門技能:なし
説明:歓楽街などで歌をうたってお金を稼ぐのが歌姫です。踊りを披露する者もいるようです。
所持品:なし


サブタイプ:楽器弾き
推奨分野
 感応技能:音楽感覚
必須専門技能
 音楽感覚:楽器演奏【各種】(技)
説明:バイオリンやアコーディオンなどの演奏をきかせてお金を稼ぐ職業です。
所持品:楽器1つ


○解説

 楽器の演奏や歌で人々を楽しませるのが音楽屋です。特定の店に雇われていたり、歓楽街の店を訪ね歩いて客のリクエストに応えたり、あるいは路上で演奏して投げ込まれる小銭を待っていたりと、そのやり方はさまざまです。大きくは特定の町に居着いている者と、各地を放浪して歩く者の2つに分かれるようです。
 音楽屋は客のリクエストに応えなければなりません。そのため、たくさんの曲を記憶しています。しかし、そのことで尊敬されたりすることはありません。彼らが演奏するのは庶民が楽しむような類のものだからです。
 彼らの中には大きな劇場の舞台を夢見る者や、一流の楽団を目指す者もいます。しかし、その夢はなかなか叶うものではなく、ほとんどは場末の酒場や路上で一生を終えることになります。


・楽器
 バイオリン/ピアノ/フルート/ギター/アコーディオン/ハーモニカ/ストリートオルガン(手回しオルガン)


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吟遊詩人


芸人
タイプ:吟遊詩人
身分:浮浪階級(下層)
最低年齢:なし
財産レベル:自由
収入タイプ:不定
標準収入:不定(1〜8万エラン)
推奨分野
 記憶技能:地域情報【各種】/社交界/文芸知識
 判断技能:会話技術
 感応技能:音楽感覚
必須専門技能
 地域情報【各種】:伝承知識【各種】(知)
 文芸知識:芸術知識【古詩】(知)/芸術知識【音楽】(知)
 音楽感覚:楽器演奏【各種】(技)
説明:非常に特殊な演奏家で、諸国を放浪しながら詩歌を吟じて歩く人々です。文化の保護という意味では重要な役割を担っています。
所持品:楽器1つ


○解説

 非常に特殊な芸人で、諸国を放浪しながら詩歌を吟じて歩く職業です。演奏家であるとともに歌い手でもあり、また美しい詩を朗読して人々に聞かせたりもします。古い民話伝承にも詳しく、文化の保護という意味では重要な役割を担っています。非常に古い職業で、ほとんど見かけることはなくなってしまいましたが、逆に古典芸能として貴族に珍重され、宴の席に招かれて芸を披露することもあります。
 吟遊詩人は楽器の演奏に合わせて歌いますが、その楽器はやはり古来からあるものでなければなりません。また、歌うことから笛や管楽器、それから打楽器などを使うことはありません。リュートや竪琴、あるいは手琴(小さなピアノ)を用います。


○注意点

 吟遊詩人は基本的に旅人ですから、1つの町に居着くことはあまりありません。事件に関わるとしても、方々で巻き込まれるような役柄となるでしょう。それから、古詩などを知っていることから、古代の遺跡がらみでの事件に参加することも不可能ではありません。


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辻占い


占い師
タイプ:辻占い師
身分:労働者階級(下層)
最低年齢:なし
財産レベル:自由
収入タイプ:不定
標準収入:不定(1〜8万エラン)
推奨分野
 記憶技能:職業情報【占い師】/社交界/文芸知識
 判断技能:会話技術/演技力/観察力
必須専門技能
 職業情報【占い師】:職業知識(知)/地域知識(知)/専門知識【占術】(知)
説明:術法を使用する占術師とは異なり、人生相談という側面の強い職業です。よく歓楽街などで商売しています。
所持品:占い道具


○解説

 占いを行って人々の運勢や吉凶を判断し、これからの行動への示唆を与える者です。よく歓楽街の路上などで商売をしています。簡素な骨組みに布をかぶせただけの占い小屋にいる場合もあります。術法を使用する占術師とは違って人生相談という側面が強く、会話のテクニックや心理的な誘導といった技術を身につけています。手相占いや占星術など、様々なタイプがありますが、恋占いなどが女の子に人気があるのはこの時代も変わりません。
 占い師は一種の露天商であり、裏組合やギャングに場所代を払ったりしています。そういったことから、裏社会への繋がりも皆無というわけではありません。
 占い師は基本的に胡散臭い人種であり、あくまでも余興というイメージでとらえられるのが普通です。しかし、本当に迷っている時、そして誰にも相談することができない時に人生に示唆を与えてくれる、大事な役目ということもできます。


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概略話屋サーカス芸人役者手品師音楽屋吟遊詩人辻占い