概略
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放浪者
○解説 各地を放浪する旅人です。ただの旅行者ではなく、特定の住処を決めずに町を移動する者のことをいいます。その目的は様々で、絵を描きながら諸国をさすらう者もいれば、特定の物品や人物を探してさまよう者もいます。中には革命によって土地や財産を奪われた失貴族などもいるようです。 先頭へ
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遊牧民族
○解説 牧草や水を求めて草原を移動し、家畜を飼育してそれを生活の糧とする者たちです。昔から不定居住者である彼らは蔑みの目で見られ、どの国家においても非常に低い身分とされてきました。さらに近年になって農地や生息域が拡大されるにつれ、土地を持たない彼らの存在はなおさら疎まれるようになっています。現在は牧場という形式で土地を囲い、その中で家畜を飼うようになっていますから、彼らは牧草を食い荒らす泥棒のようなものです。 彼らは一般社会の知識や技術の恩恵を受けることが殆どないため、独自の文化を発達させてきました。その中には有用な知識も多くあり、特に薬草に対する知識は医師以上です。代々受け継がれてきた薬草知識は膨大なもので、一族には必ず専門の薬師が存在します。また、宗教的にも特異な存在であり、特別に霊媒師などの地位を設けている部族もあります。しかし、そういったことが逆に迫害を受ける原因ともなっています。 ○条件遊牧民族として生きるために、特に必須とされる条件はありません。特定の部族に所属して生活するだけです。 ○注意点ほとんどのシナリオでは参加する機会はないでしょう。彼らは野外を放浪する者であり、また一般人から差別されることが多いのです。逆に、民族問題が絡むシナリオでは十分に活躍できる可能性があります。 先頭へ
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騎馬民族
○解説 馬を駆り、略奪や狩猟を基盤とした生活をしています。彼らには土地を所有するという概念はなく、平気で他人の土地を荒らすことがあります。一般人から見れば蛮族や山賊と同じようなもので、浮浪階級の人間の中でも特別に敵視される存在です。現在のエルモア地方では、あまり見かけなくなっていますが、ペルソニア大陸ではまだこういった民族がいくつも存在しています。植民地経営の敵であり、時には軍隊が出動して彼らを掃討することがあります。逆に騎馬民族が野外での戦いを非常に得意とすることから、戦争での道案内や相談役として雇われることも稀にあるようです。 ○条件騎馬民族として生きるために、特に必須とされる条件はありません。特定の部族に所属して生活するだけです。 ○注意点ほとんどのシナリオでは参加する機会はないでしょう。彼らは野外を放浪する者であり、また一般人の敵となることも多いのです。 先頭へ
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異端信仰者
○解説異端信仰者は異端宗教の聖職者です。さまざまな宗教がありますが、共通するのは三大宗教(およびエリスファリア国教会)から異端とされており、一般社会からも迫害されているということです。異端宗教の教義には反社会的な内容のものが多く、淫らな儀式にふけったり、魔神に生け贄を捧げるような種類のものもあります。このような異端宗教を特に邪教と呼ぶこともあります。しかし、中には赤人宗教のような、まっとうな宗教でありながら人種および民族的な偏見によって認められていないものも存在します。 異端の宗教について詳しく知りたい方はこちらを参照して下さい。宗派としての異端派については、それぞれ元になる聖職者のデータも合わせてご覧下さい。 ○注意点通常のシナリオに参加するには殆ど不可能でしょう。しかし、宗派としての異端派や赤人宗教の神父などは、宗教問題や人種・民族問題が絡むシナリオには、積極的に参加できる可能性があります。 先頭へ
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思想家
○解説 書物や講演などを通じて持論を提示し、人々を啓蒙することを目的として活動する者です。さまざまな社会形態が入りまじっている現在のエルモア地方では、彼ら思想家の意見も無数といっていいほどに分かれます。その立場も実にさまざまで、貴族に召し抱えられる者や一般市民に支持され政治家になる者、地下活動を通じて人々に政治の在り方を訴えかける者など千差万別です。それから、ゲリラの指導者として活動する革命家などもこの職業に含まれます。本業が作家でありながら、自らの作品の中に政治的なメッセージを込めたりする者もそうです。 近代政治制度の基礎を提示したのは彼らであり、いくつかの革命を引き起こしたのも彼ら思想家の言葉と活動でした。世間に対する思想家の影響力は非常に大きく、社会にとって重要な職業の1つといえます。 ○条件思想家となるための必須条件は特に存在しませんが、多くはそれなりに高度な教育を受けています。最低でも中等学校を卒業した程度の知識を持っているのが普通です。 ○注意点 一般的な事件を扱うシナリオにはまったく不向きな職業といえます。もちろん、事件に関われないというわけではありませんが、その能力や立場を活かすのは難しいでしょう。政治を主体としたシナリオ以外ではあまり使わない方がよいと思われます。 ○コネクション思想家は同じ思想家や学者、それから政治家などに知り合いを多く持っています。軍人や官僚に顔見知りがいることもあるでしょうし、貴族や企業経営者などと繋がりある者も珍しくはありません。しかし、何よりも支持者の存在を忘れてはならないでしょう。思想家が活動を続けられるのは多くの人々の援助があるからで、困ったことがあれば支持者の助けを借りることが可能です。 先頭へ
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自由騎士
○解説 かつては仕えるべき主君を自ら選んで放浪する、高潔な志を持った騎士のことを指してこう言いました。現在では、意義があると判断した戦にのみ参戦する傭兵のことをいい、その名の通り自由を掲げる者が多いようです。彼らは傭兵ですが、収入には一切こだわりません。自由騎士は人々の幸福と平和のために戦うのであり、無報酬で命をかけることもよくあります。また、国家や民族といったものにもとらわれず、苦しんでいる人々を救うためならばどこへでも赴きます。 現在、エルモア地方でもいくつかの内戦が起こっています。カルネアの奴隷解放戦争、ルワール大公国の黄人の反乱、それからセルセティアの内戦などには、自由騎士が多く参加していることでしょう。エルモア地方はこれから激動の時代を迎えようとしています。カイテイン帝国がルワールに侵攻を開始するという噂もありますし、人権革命や内乱も数多く起こると予想されます。自由騎士という存在は、まだまだ世の中に必要とされることでしょう。 ○条件自由騎士になるために特に必要な条件はありません。農民から自由騎士になった者も存在します。ただし、戦闘などに関する技術や傭兵としてのしきたりは、先輩の自由騎士や傭兵などから教わることになるでしょう。 ○注意点基本的には人のため、しかも弱者のためを思って活動する人々ですので、シナリオに参加する理由には困ることはないでしょう。戦いに絡むシナリオがメインとなるでしょうが、それ以外のシナリオに積極的に絡んでいっても問題はありません。 ○コネクション自由騎士の仲間や他の傭兵たちと繋がりがあります。また、数年前のユノスやエストルークの内乱に関係していれば、民衆や政府の要職についた人間と知り合いという可能性もあるでしょう。 先頭へ
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