一般動物/エルモア地方

オオカミクマトラ


オオカミ
◆判定
副技能  専門:生物学、博物学/一般:動物知識
不明度  1
影響度  1
◆名称・分類(一般:±0)
名称  狼(ウルフ)
一般認識  一般動物/危険/オオカミ
利用法  毛皮など。まれに飼い慣らして狩りのパートナーとして利用することもあります。
外見  がっしりとした体格のイヌ科の動物です。頭胴部は90〜150cm、尾は30〜50cm、体高はだいたい70cmほどになります。成長した個体は体重50kgほどになり、大きなものでは60kgを超えるものも存在します。普通はふさふさした灰色の毛に覆われていますが、白、赤、茶、黒などさまざまな体色があります。
◆能力・技能(一般:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
10  気力:14/
 自我:8/
11 13  活力:15/
 生命:16/
打撃  牙:2/爪:1
防御  獣皮:1
移動力  5(+10)

◆戦闘(一般:+3)
 一般には群れで狩りを行いますので、戦いとなる場合は数頭が相手となることが多いでしょう。鋭い爪や牙も気をつけなければなりませんが、何よりも恐ろしいのはその脚力です。オオカミは非常に持久力に優れた動物で、獲物を追って数キロもの距離を走ることができます。人間が走ってこれから逃れることはまず不可能ですので、襲われた時は火など動物がおそれるもので威嚇するか、木の上に逃げるのが賢明といえます。獲物の移動力を奪うために脚を噛んで引きずり倒したりするので、それにも気をつけた方がよいでしょう。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  一般動物/四足獣
生息地  全域/森林、草原など幅広い場所に分布
活動期  通年/夜行性
出現頻度  そこそこ。ただし、近年では少しずつ減少している
出現数  単独〜十数体。単独の場合は若いオスが殆ど
反応  中立。
調査法  書物/研究者/狩人など
弱点  なし
 犬の仲間で、森や草原に生息する肉食性の動物です。通常は群れをつくり、数匹から十数匹のグループで生活しています。群れはなわばりをもっており、その中で鹿などの大型動物やウサギなどの小動物を狩ります。遠吠えなどで他の群れに自分たちの存在を知らせます。
 侵入者の数が多くなければ、群れは侵入者を追いかけて攻撃を仕掛けます。しかし、よほどのことがなければ人間を攻撃することはありませんし、火や空砲なども威嚇効果があります。夜に1人でなわばりに入るようなことがなければ、それほど危険な目には遭わないでしょう。逆にオオカミが家畜を狙って、人里近くまで降りてくることもあります。牧場など囲いがある場所で楽に獲物をとることを覚えたオオカミは、繰り返し訪れて牧場に被害を与えます。そのため古くから害獣として認識され、積極的にこれを駆除しようとしている地域もあります。このような理由から確実に個体数を減らし、生息域も徐々に狭くなっているのが現状です。
◆詳細(専門:+2)
分類  哺乳動物/四肢動物/イヌ類
属性  聖気
知能  動物なみ 
感覚  一般/暗視/嗅覚(強化)
状態変化  通常
 イヌの仲間の肉食動物で、通常は4〜12頭ほどの群れで生活をしています。群れの大きさは基本的には獲物の大きさで決定し、中型のものなら数頭、ヘラジカのような大きな獲物なら10頭前後、もし獲物が特別小さければ2〜3頭の群れをつくって狩りを行います。場合によっては30頭ほどの非常に大きな群れをつくることもあるようです。若い個体は群れを離れて新しい群れをつくることもあります。
 群れはなわばりをもっており、その広さも餌となる動物の個体数に左右されます。温帯の森林などあまり寒さが厳しくない場所では、なわばりは100平方kmほどになります。しかし、ツンドラなどのように個体数密度の低い場所では、1つの群れに対して1000平方kmほどの面積が必要となります。群れはマーキングと遠吠え、パトロールなどを組み合わせることで、他の群れのなわばりへの侵入を防ぎます。遠吠えは10キロ先まで聞こえてきます。
 群れでいてもそう簡単に狩りに成功するわけではなく、せいぜい10回に1回も成功すればよいほうです。健康な動物は捕獲が難しいため、一般に群れから離れた草食動物や幼獣、あるいは年老いたり病気の個体に狙いを定めます。
 オオカミを発見するには遠吠えや足跡、それから獲物の食べ残し(骨など)を手がかりとすることができます。また、夏冬で毛が生え替わるので、狩人などはそれを目印とすることもあるようです。
 オオカミは狂犬病などを媒介することから、これに噛まれた者がまれに感染する場合もあります。人間に襲いかかってくることは滅多にありませんので、夜間になわばりに1人で踏み込んだり、あえて捕らえようとしなければ、それほど危険はないでしょう。しかし飢餓状態にある時や、子供を連れている時はこの限りではありませんので、特に注意しなければなりません。

◆バリエーション(専門:+4)
 変異の影響で異常に巨大化した個体が存在することもあるようです。
 金色の毛皮を持つ個体が存在するという噂があります。
 吸血鬼化したり、変異の影響で翼を持つようになった種も存在します。
 不死者と化したオオカミが発見されたという報告もあります。


クマ
◆判定
副技能  専門:生物学、博物学/一般:動物知識
不明度  1
影響度  2
◆名称・分類(一般:±0)
名称  熊(ベアー)
一般認識  一般動物/危険/クマ
利用法  主に毛皮。肉を食べる地域もあるが、くさみが強いので一般にはあまり好まれない。
外見  ずんぐりとした体型の大型動物です。小型〜中型のものは体長120〜180cmほどで、大型のものは170〜280cmにもなります。通常は四足歩行ですが、餌をとったり戦ったりする場合には、後ろ足で立ち上がることもあります。褐色、黒、灰色など、さまざまな毛色をもちます。
◆能力・技能(一般:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
 気力:14/
 自我:8/
11 12  活力:22/
13 19  生命:30/
打撃  牙:2/爪:1
防御  獣皮:2
移動力  3(+10)

◆戦闘(一般:+3)
 強力な動物ですが、よほどの飢餓状態でなければ、人間を捕食する目的で襲うことは滅多にありません。しかし、野外で出会った時は威嚇したり、時には攻撃をしかけてくることもあります。この時、目をそらしたり慌てて逃げたりといった、クマを刺激する行動をとった場合は、襲いかかってくることが多いようです。泳ぎもうまく、ヒグマ以外のものは木にも登れることから、水の中や木の上に逃げようとしても、なかなかうまくは逃げられないでしょう。また、死肉でも食べることから、死んだフリをしても効果はありません。大きな音を立ててこちらの存在を知らせてやれば、わざわざ近寄ってくることはありません。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  一般動物/四足獣
生息地  全域/森林、山地、草原など
活動期  春〜秋
出現頻度  そこそこ
出現数  単独〜数体。複数でいる場合は母子連れが多い
反応  中立
調査法  書物/研究者/狩人など
弱点  なし
 雑食性の大型獣で、母子を除けば普段は単独で行動しています。草や木の実、魚、昆虫、草食動物などさまざまなものを餌とします。飢餓状態にある時は人里近くまでおりてきて、農作物を荒らすこともあります。また、小熊を連れた母熊は特に凶暴で、子供を守ろうとして襲いかかってきます。
 飢餓状態ではなくても人間に襲いかかってくることもありますが、これはクマの側でも人間を警戒しているためです。急激な動きをとって余計に刺激を与えたりしなければ、離れているぶんには殆ど危険はありません。
 冬期には洞穴などにこもって冬眠をするので、秋には大量の食事をとって眠りに備えます。サケ、マス類が遡上する川では、これを狙って捕食します。冬眠とはいっても眠りは浅く、あまりに騒がしい場合は目を覚ますこともあります。狩りを行う場合は成熟したオスを狙うのが狩人のルールで、わざと母熊を狙った場合は土地を追い出されることもあるようです。
◆詳細(専門:+2)
分類  哺乳動物/四肢動物/食肉類
属性  聖気
知能  動物なみ 
感覚  一般
状態変化  通常
 種によって分布が異なり、ヒグマは寒帯〜亜寒帯の森林や山地草原を生活圏としており、その以外のものは亜寒帯〜温帯の森林地帯を中心としています。ヒグマは木に登ることができず、それ以外のクマは木登りができるようです。いずれも雑食性であり、さまざまな種類の餌を採取します。基本的には植物が主要な餌となります。しかし、ヒグマは肉食性が強いようで、まれにシカを襲ったり死肉を採食したりします。その他のクマは積極的に攻撃して捕食することは少ないようです。
 数十平方キロの行動圏をもち、オスは数日で100キロ程度を移動することができます。行動圏は他の個体と重なっているようで、複数の個体が餌場で遭遇することもあります。場合によっては餌を争って戦うこともあるようです。クマは木に爪痕を残して、自分のなわばりを主張します。また、樹液をなめるために樹皮を傷つけることもあるようです。もちろん、体も大きく体重も重いので、他の動物よりも移動の痕跡は発見しやすい傾向にあります。
 冬眠はどの種類でも行い、だいたい4〜5か月の間眠りにつきます。場所は木の洞、切り株の洞、土穴、岩穴などで、体がやっと入るぐらいの大きさのものを選ぶようです。だいたい4月頃に目を覚まします。この頃のクマは空腹であるため、凶暴になることが多いようです。また、出産は1〜2月ぐらいに冬眠穴で行うため、子供を連れた母熊にも注意しなければなりません。

◆バリエーション(専門:+4)
 イヌぐらいの大きさの非常に小型な種が、ファイン=ファウンドで捕獲されていました。群れをつくる希少な種ですが、ペットとして乱獲されてしまったため、現在では確認されておりません。絶滅したという説もあるようです。
 白い複雑な模様のある個体を発見したという報告もありますが、今のところ確認されておりません。
 竜の性質を持つ個体もおり、熊竜と呼ばれています。しかし、種としての分類は明かではなく、詳しい研究もなされておりません。


トラ
◆判定
副技能  専門:生物学、博物学/一般:動物知識
不明度  2
影響度  2
◆名称・分類(一般:±0)
名称  虎(タイガー)
一般認識  一般動物/危険/トラ
利用法  主に毛皮。まれにペットとして飼う者もいるようですが、人間にはあまりなつきません。また、じゃれついているつもりで、人間に怪我をさせることも少なくないようです。
外見  巨体の肉食獣で、体つきはがっしりとしています。黄色地に黒の縦縞があり、保護色として機能しています。北方に住むものは体が特に大きく、オスで270〜330cm、メスは240〜280cmほどにもなります。南方では比較的小型の種が多く、200〜300cmほどのものが多いようです。
◆能力・技能(一般:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
 気力:14/
 自我:7/
11 12  活力:19/
12 16  生命:22/
打撃  牙:2/爪:2
防御  獣皮:1
移動力  4(+10)

◆戦闘(一般:+3)
 単独で待ち伏せたり、音もなく忍び寄って獲物を狩ります。獲物をうち倒して、首を咬んで殺すのが獲物の仕留め方です。トラは利用できる木、岩、茂みなどの全てを利用して獲物に接近し、背後から獲物に襲いかかります。毛皮は暑さや寒さを防ぐだけでなく、保護色として機能しており、草むらなどに隠れているトラを発見するのは容易ではありません。また、足音を立てずに歩くことも得意で、存在に気づいた時には手遅れであることも多いようです。
 人間を積極的に狙って狩ることはあまりないので、戦いとなることはあまりないでしょう。しかし、餌の少ない地域では人間が襲われることもあります。なわばりに近づかないのが得策であり、いざ踏み込んだ場合は十分に警戒し、火を焚いたりして遠ざけるのがよいでしょう。それほど長い距離を追ってくることはないので、トラの方が足が速いので期待しない方がよいでしょうが、運良く逃げ切れる場合もあるようです。また、水の中にいる獲物にも平気で襲いかかってゆくので、水のある場所に逃げると逆に危険となります。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  一般動物/四足獣
生息地  全域/森林、草原など
活動期  通年/昼夜行動。人間の生息域近くでは夜行性が多い
出現頻度  そこそこ
出現数  単独〜数体
反応  中立
調査法  書物/研究者/狩人など
弱点  なし
 森林に住み、単独で行動するのが普通です。狩りも単独で行ない、森に住むシカやウシの仲間、あるいはイノシシなどを襲います。餌が少ない地域では、なわばりに入り込んだ人間を襲うこともありますが、一般には人間と活動の時間帯をずらして夜間だけ活動するようです。そうでない地域では、夜間に限らず活動しています。エルモア地方の虎は森林に住むものが多いのですが、ペルソニアの虎は草原にいることが多いようです。
◆詳細(専門:+2)
分類  哺乳動物/四肢動物/ネコ類
属性  聖気
知能  動物なみ 
感覚  一般/暗視
状態変化  通常
 非常に立派な体躯を持っており、大きなものではメスで体重150kg、オスになると300kgを超えるものもいます。しかし、前肢ほど後肢の筋肉は発達しておらず、獲物を100m以上追撃することはまれです。活動域は広く、通常は数百平方キロほどを行動圏としており、一夜の狩りで10〜30キロほどの距離を移動します。なわばりに対して排他的になるかどうかは餌となる動物の活動によって変わりますが、オスとメスのなわばりは重なっていても問題ありません。トラは特定の水場を持っているので、発見には水のあるポイントを探ってみるのもよいでしょう。また、獲物は茂みに引きずり込んで食べるので、そこから痕跡が見つかる可能性もあります。個体間のコミュニケーションのためや、他の動物を威嚇するために吠えることもあります。
 トラが狩りをする時は背後から静かに忍びより、一気に近づいて相手を押し倒します。獲物の大きさによって殺し方は異なり、小さい獲物は脊椎を咬み砕いて絶命させ、大きな獲物は気管を潰して窒息させます大型の獲物を狩っている場合、狩りは1週間以上の期間をおいて行います。

◆バリエーション(専門:+4)
 変異の影響で異常に巨大化した個体が存在することもあるようです。
 白い毛皮を持つ個体が存在し、その毛皮は珍重されています。
 額に角を持つような種も存在します。
 人間だけを狙って狩る個体が存在した記録があります。


オオカミクマトラ