錬金協会

黄金十字秘協会その他


 

黄金十字秘協会


 錬金術の世界で最大の組織であり、錬金術師の大半がこの組織の一員となっています。基本の5学派の全てを学ぶことができるのは、この組織だけとなります。また、錬金系の術法を保持しており、望めばいかなる協会員でもこれを学ぶことが可能です。
 しかし、この組織は決して一枚岩というわけではなく、内部に様々な小集団を抱え、それぞれが独自の目的で活動を行っています。たとえばこの組織は、レプリカント・スキャンダルと呼ばれる有名な事件を引き起こしたことで一般社会に知られていますが、それも一部の派閥が独断で仕掛けた策略であり、上層部が計画したことではありません。
 ここから分派して新しい組織が結成されることも多く、錬金新派と呼ばれる学派も元はこの組織から分かれたものです。内部に抱えている代表的な派閥は以下のものになります。


○内部派閥

『フェディアール』派
 錬金術の祖と呼ばれるフェディアール=プージィの思想を受け継ぐ集団で、黄金十字秘協会の中心となる派閥です。全ての学派についての統合的な研究を行っており、協会員の半数はこれに属しています。

『神秘の夜明け』派
 レプリカント・スキャンダルを起こした派閥で、生命秘学と生物秘学の分野に力を入れています。現在、フレイディオンで起こっている誘拐事件も、この派閥のメンバーの仕業です。

『天秤世界』派
 魔人と手を組んでいるのがこの派閥で、生物秘学、元素秘学の2大分野についての研究を行っています。特に発掘品の研究に力を入れており、魔人から手に入れた物品を解析する役目を負うこともあります。

『星幽の杖』派
 賢者の三角門と呼ばれる装置を作り上げた、エルメラ、ルクルス、マエラストールの三つ子が所属していた派閥です。元素秘学についての最先端の研究を行うことができます。

『神智の箱庭』派
 心霊秘学を研究しており、心霊機械の技術を確立した放浪の錬金術師イデルス=ホルニヴィースを迎え入れた派閥です。心霊秘学の分野では最も権威のある集団です。

『哲学の短剣』派
 精神秘学を主な研究対象とする派閥で、生命螺子技術を開発したトルティカナル=ヴィナルスもこれに所属しています。

『ラピュラス=フォア』派
 ラピュラス=テュラム=フォアという錬金博士を中心とした派閥で、変異現象を研究対象としています。


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その他


『真実へ至る銀色の鍵』協会

 錬金新派と呼ばれる新しい学派を生み出した集団で、かつては黄金十字秘協会の一派閥に過ぎませんでしたが、やがて独立して現在の協会を作り上げました。彼らの目的はゼロから完全存在を作り上げることで、そのために全ての学派の技術を利用します。


『神性黄金翼』教団

 錬金術は天界からもたらされたものであるという、独自の説を展開する派閥です。彼らは物質も含めて全ての存在には神が宿っており、信仰の力なくして存在の神性を引き出すことは不可能であると考えています。そのため自ら教団を名乗って活動しており、錬金術の世界でも異端の存在とされています。
 彼らの目的はハイライン王国という理想王国を誕生させるためであり、その住民となるべく自らを真なる人へと再誕させようとしているのです。彼らの言う真人とは黄金の翼を持つ天使の姿をしており、それが教団の名称の元となっています。
 学派でいうならば、心霊秘学と生物秘学、および術法分野の3つを取り扱っていますが、心霊機械などを利用することはありません。彼らは確かに錬金術の世界で用いられている技法を利用しているのですが、その手順を全て儀式化しており、その振る舞いは邪教の司祭のように見えます。実際、生贄を捧げたり生体実験を行う様は、研究者というよりは呪術の手法に近いものがあり、宗教機関からも異端信仰者として認識されています。


『超弦の人形』協会

 粒子の軌跡を世界を操る糸に見立て、その動きを公式として定義しようとする派閥です。彼らは錬金術の一部の知識を得た一般社会の学者というのが正しく、経験の蓄積に大きな比重を置く錬金術の手法を効率の悪いものと見なし、技術開発やその利用にはあまり興味を示しません。メンバーは大学の教授などで構成されており、多くは物理学や数学の分野で活躍しています。


『虚空の稲妻』派

 元素秘学の錬金術師が構成する集団で、電気分野を主な研究対象としています。雷雲機関と呼ばれる、電気を連続的に利用するための制御機器を作り出したのは、この派閥に所属している錬金術師です。


『亜人博士』派

 亜人を真人へと至るための1つの過程と考える派閥で、亜人を捕獲して研究材料としています。ルワール大公国の北部を中心に活動していましたが、カイテインの南方政策の噂があるために、現在は拠点を移すことを画策中です。


『聖霊の智慧』派

 天使や悪魔といった存在を研究対象とする集団で、一部のメンバーはライヒスデールの軍部と手を結んでいます。中には精霊や霊獣についての研究を行う者もいます。


『深淵の掟』協会

 生命秘学のうちでも、特に不死について強い興味を示す集団で、不死者や吸血鬼などを対象として研究を行っています。彼らは不死を望む貴族や金持ちの保護を受けており、潤沢な資金を得て活動しています。


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