毒物
ゲームの途中に誤って毒物に触れたり、あるいは意図的に投与されたりすることがあります。毒物にはさまざまな種類のものがあり、それぞれ異なる効果を及ぼします。
○データ形式
毒物は以下のデータ形式で示されます。
◆毒物データ
名称 一般に呼ばれているその毒の名前です。 不明度 その毒がどれほど一般に知られているのかを示します。これを難易度として薬物知識の判定を行い、達成値が不明度以上であれば効果など詳しい情報を知ることができます。ただし、薬物知識は専門技能であるため、これがない場合には動物知識か植物知識などの一般技能で代用することになります。その場合は判定に成功しても、大ざっぱな情報しか得ることができません。 強度 毒の強さを示します。抵抗判定の難易度になります。 開始時間 毒が体内に入ってから効果をあらわすまでの時間です。 持続時間 毒が効果を及ぼす時間を示します。 判別 服用などをした際に、それに気づくかどうかの判定です。ただし、薬物知識の判定に成功していなければ、種類や効果についてはわからないままです。この判定は、成功しても違和感を感じるだけにとどまります。 方法 どのような経路で相手に毒を与えるかです。服用、注入などの手段があります。 説明 その毒に関する詳しい説明です。 効果 奇跡的成功/成功/失敗/致命的失敗の場合の効果です。 応急処置 毒の影響を緩和するための適切な応急処置の内容です。
○簡易表記
この世界では、変異現象によって体内に毒をもつようになった生物がたくさん存在します。こういった生物がもつ毒は、大きくダメージ毒、麻痺毒、腐敗毒、致死毒の4つに分けられます。
この4種類の毒は、ゲーム中の処理の煩雑さを軽減するために、強度と効果だけで表されています。強度とは毒性の強さのことで、抵抗判定の際の難易度となります。効果とは抵抗に失敗した時にあらわれる症状のことです。
以下に、それぞれの毒の効果を簡単に説明します。
◆毒物の効果/簡易表記
種類 効果 ダメージ毒 肉体抵抗の判定に失敗した場合は、強度と達成値の差だけ肉体耐久値にダメージを受けることになります。この毒の場合は、強度は効果値として表記してあります。 麻痺毒 この毒を受けた場合、一定時間のあいだは体が麻痺し、自由に動かすことができなくなります。 腐敗毒 この毒が傷口に触れた場合、その部分が壊死してしまいます。治療しないで放っておくと、傷を受けた箇所を失うことになります。 致死毒 この毒を受けた場合、肉体抵抗の判定に成功しなければ、即座に死んでしまうことになります。
○抵抗判定
毒物の抵抗判定は肉体抵抗の値を用いて行います。判定の難易度となるのは強度で、達成値がこれ以上であれば毒は一切の効果をあらわしません。達成値が強度に及ばない場合は、毒の影響を受けることとなります。
○判別
投与された毒物がなんであるかを判別するには、薬物知識の判定に成功しなければなりません。難易度は毒物の不明度の値となります。この判定に成功すれば、適切な対処法や解毒薬について思い出すことができます。
・薬物知識(専門:知+記憶)
薬物や毒物に関する知識の判定に使用します。薬物の効果や対処法はもちろん、どのような材料から薬物を抽出できるのかといった知識や、死体や容態から摂取した薬物を特定したりなど、様々な情報を得ることができます。
また、適当な道具があれば、この技能で薬物や毒物を分離・精製することが可能です。特定の薬物をつくる場合は、不明度を目標とする判定を行って下さい。
○解毒
毒は特定の解毒薬、あるいは術法などによって解毒することができます。解毒薬がある場合は、適切な方法を用いて投与すれば、その強度の分を毒の強度から引くことができます。これによって、毒の強度が0以下になった場合は、それ以降の抵抗判定は必要ありません。術法の場合には、毒の強度を難易度とした判定を行い、強度以上の達成値を出さなければなりません。
・応急処置
毒物の影響が現れる前に適切な応急処置を行えば、毒物の影響を緩和することができます。毒物の強度を目標とした応急手当や内科医学の判定に成功すれば、成功値を抵抗判定に加えることが可能です。ただし、最大でも+4までの修正となります。
薬物に対する適切な知識がないまま応急手当を行った場合、治療法を間違う可能性があります。場合によっては容態を悪化させる可能性もあるということを覚えておいて下さい。
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病気
キャラクターたちは、シナリオの途中で病気にかかることもありますし、病気にかかった人を救うというという場面があるかもしれません。
○データ形式
病気のデータは以下に示す形式で説明されています。
◆病気データ
名称 一般に呼ばれているその病気の名前です。 不明度 その病気がどれほど一般に知られているのかを示します。これを難易度として内科医学の判定を行い、達成値が不明度以上であれば効果など詳しい情報を知ることができます。ただし、内科医学は専門技能であるため、これがない場合には一般常識でこれを代用することになります。その場合は判定に成功しても、大ざっぱな情報しか得ることができません。 強度 病気の感染力の強さを示します。抵抗判定の難易度になります。 開始時間 病気に感染してから症状があらわれるまでの時間です。 進行速度 ここに書かれている時間が過ぎたら肉体抵抗の判定を行います。これが―(棒線)となっている場合は、特効薬や術法による治療が施されるまで判定を行うことができません。判定は自動的失敗(達成値0)として扱い、失敗時の効果を毎日適用することになります。 説明 病気の効果に関する詳しい説明です。 効果 奇跡的成功/成功/失敗/致命的失敗の場合の効果です。 感染 感染経路と伝染性についてです。
○抵抗判定
病気に感染するかどうかは、強度を難易度とした肉体抵抗の判定の結果で決まります。この判定で達成値が強度を下回っていた場合は、開始時間を過ぎたあたりから、効果の欄に書かれている症状があらわれることになります。
・ダメージ
効果にダメージと書かれている場合は、病気の強度を効果値として扱うことになります。強度から達成値を引いた値が肉体耐久値に受けるダメージです。この判定は、進行速度の欄に記されている時間が経過するたびに行わなければなりません。・抵抗力の変化
抵抗判定に失敗した場合は、肉体抵抗の値が一時的に1低下します。これは判定で失敗するごとに累積されてゆきます。もし、抵抗判定を失敗し続けて肉体抵抗の値が0以下になった場合、それから1日以内に薬を服用したり、あるいは治療を受けるなどして抵抗判定を行える状態にしなければ、死亡することになります。
回復の判定に成功した場合は、減少した抵抗値が+1されます。抵抗値が本来の値に戻れば、病気が全快したことになります。それ以降は回復のための判定を行う必要はありません。・自然回復
病気にかかっている間にも耐久値の自然回復は起こります。ただし、この時の回復力は通常より一段階下がり、肉体耐久値はそれぞれ1点ずつしか回復しないことになります。
○治療
薬師や医師の治療を受ける場合、強度を目標とした内科医学(専門:知+記憶)の判定を行い、その時の成功値を抵抗判定のボーナスとして肉体抵抗の値に加えることができます。ただし、最大でも+4までの修正となります。
・薬物
薬を投与した場合、薬の強度の分を病気の強度から引くことができます。これによって、病気の強度が0以下になった場合は、それ以降の抵抗判定は必要ありません。ただし、適切な薬物を選択するには、不明度を目標とした薬物知識の判定に成功しなければなりません。
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窒息と蘇生
キャラクターは[体×10秒]の時間までは、息を止めていてもなんともありません。しかし、これ以上のあいだ呼吸ができない場合、次の5秒が過ぎた時に難易度1の肉体抵抗の判定に成功しなければなりません。この判定は時間が経過するごとに難易度が累積します。10秒が過ぎれば難易度2、20秒であれば難易度4となります。
判定に成功すれば、とりあえず5秒間は我慢していられることになります。しかし失敗した場合は、次に抵抗判定を行う際に−1の修正を受けることになります。これは苦しさのあまり息を吐き出してしまった結果によるものです。この修正は、息を吸わないままであれば累積してゆきます。一度呼吸をすれば修正値を1だけ戻すことができます。
窒息に対する抵抗判定は状況が打開されるまで続きます。自由に呼吸ができるようになれば、判定を行う必要はなくなります。判定に失敗し続けて難易度が判定値を上回った場合、キャラクターは自動的に気絶します。助けが入らなければ、そのまま死亡することになるでしょう。この場合、5分以内に救い出して応急手当を行えば、蘇生させることができます。
○応急手当(一般:知+記憶)
応急手当は一般技能なので、誰でも行為判定を試みることができます。溺れた者を目覚めさせるには、人工呼吸を行わなければなりません。基本的には難易度1の判定に成功すれば、蘇生に成功したことになります。ただし、その時に生命の値がマイナスになっていれば、その分の修正を受けます。応急手当てに成功すれば生命がマイナスになっている者でも、それ以後は死亡判定を行う必要はなくなります。
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