アンバランスド・ワールドの世界には、キャラクターたちが知らない様々な秘密があります。たとえば宗教機関の内部情報、各国の機密、あるいは他の大陸の状況など、普通に暮らしている限りにおいては決して知ることのない情報が、数限りなく存在します。これらは貴重であると同時に、それを必要とするものが存在したり、あるいは知られたくない事情であったりします。そのため、このレベルが上昇すると、様々な人間や機関からのアプローチがあったり、命を狙われたりすることになります。
特に科学魔道に関する情報は重要です。これは旧文明が残した科学技術であり、その名の通り科学と術法の技術を融合させたような存在です。現在のエルモア地方の科学を遥かに超越する技術で、たった1つの発掘品が世界に非常に大きな影響を与える可能性があります。まれに遺跡などから発掘されますが、この技術を知るものは軍や秘密結社に狙われたりすることがあります。特に呪式と呼ばれる科学魔道の奥義を知ったものには、必ずどこかの組織などからの接触があることでしょう。これらはマスターズパートやシークレットパートの部分に書かれています。これらの設定を導入するかどうかについては、シナリオの内容に従ってGMが判断して下さい。
◆変動の目安-世界の秘密
WP 内容 1〜5 ちょっとした噂程度の情報の入手。ただし、その真偽のほどは定かではありません。 6〜10 噂以上の秘密の断片。見てはならないものを目撃したり、偶然聞いてしまったりした場合。 11〜20 組織の存続に関わる情報への接触。あるいは国家の将来に影響するような情報や、科学魔道の知識の断片。 21〜30 核心にほどなく近い部外秘の情報。国家や軍の機密事項や、発掘品に関する情報の入手など。 31〜40 組織の関係者しか知らないような情報について、内容のほとんど全て。あるいは、国家機密の詳細や発掘品への接触。 41〜50 国家や世界の将来を左右する可能性のある、非常に重要な情報の入手。 51〜 世界に混乱を与えたり、あるいは国家の存続にかかわるような情報。発掘品の入手など。
◆レベルの目安-世界の秘密
レベル 情報 対応 1 噂程度の情報。真偽のほどはわかりません。 特にこれといった影響を受けることはありません。 2 ほぼ事実であると確信できる情報。ただし、核心には触れない程度のものになります。 情報を知っていることがわかれば、口止めされるなどなんらかの接触があるでしょう。 3 事実であると断言できるくらい詳しい情報。あるいは真実を推理できるくらい情報量がある状態。 秘密を暴露するような素振りを見せれば、脅しを受けたり実害を被る可能性があります。 4 組織や団体に関するものであれば、ほぼ核心に触れる事実となり、その将来を左右する可能性があります。国家規模であれば、まだ全貌が見えない程度の情報量となるでしょう。 秘密を探るために、誰かからアプローチされる可能性があります。情報の出所となった側が積極的に口封じにかかることもあるでしょう。 5 発掘品や新兵器の設計図を手に入れたりした場合です。国家規模であれば、かなり確信をもって全貌を推理できるくらいの情報量となります。 その情報を手に入れるために積極的なアプローチがあり、かなり強引な手段を取る場合もあるでしょう。それによって不利益がある側は、命を狙うことさえ考えます。 6 科学魔道の実践的な知識や、エルモア地方に混乱を起こす可能性のある情報の断片。または、国家機密のほぼ全貌といった具合です。 情報を手に入れたり、あるいは漏洩を防ぐためには、手段を選ばない状態です。かなり大がかりな包囲網を敷かれる可能性があります。 7 エルモア地方全体に混乱を与えたり、国家の存続にかかわるような情報。または科学魔道知識の一部を身につけたり、重要な発掘品を手に入れている状態です。 組織の地位の高い人間や、あるいは国家の上層部が積極的に動きはじめます。あらゆる手段を用いて積極的に情報入手、あるいは封鎖にかかるでしょう。 8 世界全体の秘密に関わる情報に触れた状態です。専門技能として、科学魔道の技術を身につける機会があっても構わないでしょう。 世界の秘密を知っている組織からの干渉や妨害があるでしょう。あらゆる行動に関して、非常に大きな危険を伴うでしょう。 9 世界の秘密の核心に近づいた状態です。真実がおぼろげに推測できる可能性があります。 世界の秘密を知る組織が身内に取り込もうとしたり、あるいは存在を抹消しようと活動を開始するでしょう。それが明るみになった場合、国際規模での干渉は避けられません。 10 世界の裏に隠された情報の、ほぼ全貌をつかんだ状態です。 多様な勢力からの干渉を受けます。もはや、まともな生活には戻れない可能性が高いでしょう。
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