人形使い


 


職業術法師
タイプ:人形使い 財産レベル:自由
身分:市民/名誉階級(中層/上流) 収入タイプ:固定/不定
最低年齢:なし 標準収入:10〜100万エラン
必須技能
 修理・整備【人形】(専門:知+作業)
 製作【人形】(専門:知+作業)
 専門知識【人形】(専門:知+記憶)
 職業知識【人形使い】(専門:知+記憶)
 鑑定【人形】(専門:知+記憶)
 芸術知識【人形】(専門:知+記憶)
 人形系術法(専門:心+作業)
推奨技能
 機械整備【人形機巧】(専門:知+作業)
 化粧・装飾(一般:知+作業)
 彫刻(一般:技+作業)
 機械学【人形機巧】(専門:知+記憶)
 芸術知識【各種】(専門:知+記憶)
 変化系術法(専門:心+霊能)
説明:人形系の術法を行使し、人と見紛うばかりの人形をつくり出すのが、この人形使いと呼ばれる術法師です。人形職人としても高い評価を受けている者が多いようです。 所持品:細工用具一式


○解説

 人形系の術法を行使し、人と見紛うばかりの人形をつくり出すのが、この人形使いと呼ばれる術法師です。彼らは術法を使わなくても、一流の人形職人として認められるだけの実力を持っています。しかし、人形使いは職人というよりは芸術家であり、その呼び名は一種の称号でもあります。特に最高位の人形匠(ドールマスター)の称号を持つものは、一流の芸術家と同じように尊敬を受け、社交界にも広くその名が知られています。実際、貴族の出資で工房を持ったり、特定の貴族に仕えている人も存在するのです。
 人形使いはそれぞれ得意な分野があり、歯車を中に仕込んだ機巧人形や、演劇人形と呼ばれる舞台劇に使うものなど、さまざまな種類の人形が作製されています。しかし、それらとは一線を画しているのが術法でつくられた人形たちであり、中でも自動人形と呼ばれる人形匠にしかつくれない品は、完全に人間と区別することができない実に見事なものです。各国の王や有力貴族たちはこぞってこれを買い求めようとするのですが、自動人形は作製できる者が少ない上に、一般知識はもとより立ち居振る舞いなどの教育をほどこすのに時間がかかるため、そう簡単には手に入れることはできません。


・人形使いの称号
 人形匠:自動人形の作製者で、最高位の称号です。名誉階級として扱われます。
 人形師:高位の人形使いで、弟子をとることを許されます。
 人形繰り:人形系の術法を使うことができる弟子のことです。
 人形職人:一般の人形職人のことで、術法は使うことができません。


○条件

 人形使いになるためには、まず誰かのもとに弟子入りして、人形職人としての腕前を磨かなければなりません。人形使いたちは徒弟制度をとっており、その技は特別に才能を見出された弟子にしか伝えられないのです。人形使いとして一人前と認められたら、師匠から人形師としての称号をもらうことができます。そうすれば独立して仕事をすることができ、弟子を取ったり自分の工房を開いたりすることが許されます。


○注意点

 人形使いは基本的に裕福です。しかし、実力に比例して依頼も多く、それなりに忙しい職業ともいえます。師匠は自分の仕事をするとともに弟子の面倒を見なければなりませんし、弟子はできるだけ早く一人前になろうと修行に励んでいます。とはいえ、休みを取ることもできますし、社交界との繋がりも深いということから、シナリオに登場する機会はそれなりにあるでしょう。また、人形使いはカスティルーンが有名ですが、その他の地域にいないわけではありません。見聞を広げるために旅に出たりすることもあるので、それほど場所にこだわる必要もないでしょう。ただし、一流の人形使いは有名人であり、行動次第では師匠や仕事仲間に恥をかかせることにもなりかねませんので、行動には注意しなければなりません。


○コネクション

 人形使いは同業者の他、一般の人形職人や芸術家などとも親交があります。また、オルゴール職人や時計工といった精密機械を扱う職人たちと技術交流を行ったり、弟子を一時的に預けたりすることもあるようです。高位の人形使いは貴族や名士など、上流階級の人間とも顔見知りであるのが普通です。


○術法

術法系統  人形△変化△
習得条件  誰かのもとに弟子入りし、その技を見て盗む。
スタイル  人形に指で、文字のような特殊な紋様を描くことで術を発動させる。素体人形が必要な術の場合は、あらかじめ人形に紋様を彫り込んでおき、それを指でなぞることで術をかける。通常は念を込めて細工道具を用い、素体人形を作製する。


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