○解説失貴族には2つのタイプがあります。1つは近年になってから革命や国家制度の変更などで領地や権力を奪われた貴族のなれの果てです。これらの代表的な例は革命が起こったルクレイド、制度変更のあったユノス、エストルーク連邦国家、そしてセルセティア南島です。ルクレイドでは貴族という存在そのものが消滅しておりますし、後者の3国では内乱の折に貴族位を追われた者が多数存在します。もう1つは不名誉な事件を起こしたために家から放逐されたり、あるいは家そのものが貴族位を奪われたりした場合です。このタイプであれば、貴族制度のある国家ではどこでも存在し得ます。 彼らの立場はさまざまです。革命で領地を追われた者は国外に逃亡していたり、あるいは地方の小さな町に隠れ住むように生活していたりしますし、制度改革によって権力を奪われた者は一般市民とかわらない暮らしぶりだったりします。中には乞食に身を落としていたり、人買いに騙されて娼婦になっていたりすることもあるのです。ほとんどはかつての栄光を思わせることのない悲惨な境遇にいるようです。彼らの中にはプライドだけは一人前という者も多く、一般的な職場では使いものにならない場合もあります。 失貴族の設定は自由です。何かの職業についている場合には、そちらのデータを参照して技能などを習得して下さい。そうでない場合は、支配貴族のデータを参考にすればよいでしょう。所持品や財産レベルについてはGMと相談して決めて下さい。 ・失貴族の主な存在国家 ・貴族の存在国家(タイプ) ○条件貴族の家柄に生まれたという以外に、特に必要な条件はありません。 ○注意点一般的なシナリオでは、失貴族という立場を活かすには不十分だと思われます。周囲とのギャップを演出することはできますが、積極的にその境遇を利用するには、失貴族をシナリオの内容に絡めた方が効果的です。なるべくであれば、政治に関係するシナリオで登場するべき職業でしょう。 先頭へ |