◆判定 |
副技能 |
専門:生物学【生態学】
一般:動物知識 |
不明度 |
4 |
影響度 |
0 |
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◆名称・分類(一般:±0) |
名称 |
白金鼠(プラチナ・ラット) |
一般認識 |
変異動物/注意/ネズミ |
利用法 |
金属の採取など。 |
外見 |
白金色の毛をもつ、体長70〜80cmほどの大型ネズミです。ハリネズミのように体中にトゲをまとっているのが特徴で、日の光を浴びると全体が淡く輝いて見えます。体はずんぐりとしていますが、顔は吻部が長くとがった感じを受けます。手足は短く、外部からはあまりよく見えません。 |
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◆生態・反応(一般:+1) |
分類 |
変異動物/四足獣 |
生息地 |
全域/山すそ、岩場など |
活動期 |
春〜秋/夜行性 |
出現頻度 |
きわめてまれ |
出現数 |
単独 |
反応 |
中立 |
調査法 |
専門書/研究者 |
弱点 |
なし |
白金色のトゲを持つ、きわめて珍しい動物です。この毛は実際に金属を含んでおりますが、必ずしも白金というわけではありません。ただ、発見された時に調査した個体の毛が、たまたま白金を含んでいたことが由来のようです。ほとんどの種では、何本かの黒い横縞が入っています。トゲは長さが20cmほどもあり、太さも人間の小指ぐらいになります。普段はトゲが後ろに寝ているのですが、興奮するとまっすぐに逆立ちます。
灌木の根元近くや岩の隙間などに巣穴をつくって住んでおり、昼間はその中で眠っていますが、夜になると巣から出てきて草や昆虫などを食べます。体はずんぐりとしているため、素早く動くことはできません。そのため、巣穴からあまり離れた場所には行かないようです。
トゲは外敵から身を守るためのもので、何かに襲われると丸くなって敵が去るのを待ちます。しかし、相手が立ち去らない場合は、毛針を飛ばして攻撃を仕掛けます。このような能力を持つため、一般には変異体として認識されています。しかし、ひそかにこれをペットとして飼っている者もいるようです。 |
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◆詳細(専門:+2) |
分類 |
変異動物/四肢動物/ネズミ類 |
属性 |
聖気 |
知能 |
動物なみ |
感覚 |
一般/暗視 |
状態変化 |
通常 |
このトゲは外殻を金属でまとっていますが、内部は皮膚が硬質化したものです。含んでいる金属の種類は個体によって異なり、毛の色も金属によって異なりますが、地域で傾向が見られます。岩などを舐める習慣があるという報告から、口から採取した鉱物を何らかの形でトゲの形成に利用していると考えられています。しかし、変異体ということであまり熱心には研究されていないので、詳しい仕組みはよくわかっておりません。
なお、このトゲは目くらましの一種ではないかという説もあります。毛針には何本かの横縞が入っており、それは毛の成長には左右されず、絶えず一定の位置に見えています。そのため、これが警戒色のような役割を果たしているという研究者もいます。実際、暗闇で光る金属のトゲは外敵には見つかりやすいのですが、あまり襲われることはありません。 |
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◆戦闘(一般:+3) |
敵があらわれると丸くなって身を守ります。普通は相手があきらめるまで待ちますが、そのままの状態が長く続いてストレスがたまると、針を飛ばして相手を攻撃します。この針は半径1mくらいの範囲を攻撃することが可能です。毛針は長さ40cmほどもあり、先端には釣針のような返しがあるため、刺さってしまうとなかなか抜けません。
捕らえる場合は、動きを止めている時に、目の細かい網や隙間のないカゴをかぶせるのが普通です。そうするとすぐに針を飛ばしてくるので、続けざまにいくつもアミをかぶせたり、あるいは何重にもなった厚めのカゴをかぶせるなど、素早い対応が必要となります。毛針には限界があるので、静かになったところで取り押さえれば、あとはそれほど危険なことはありません。 |
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◆バリエーション(専門:+4) |
岩場に適応して、針が短くなった亜種もいるようです。 |
非常に頭のよい個体がおり、人間の目を狙って正確に針を飛ばしてきたという記録があります。しかし、同じような個体が後に発見されたことはありません。この個体は、虫の捕獲に針を使っていたという話です。 |
擬死行動を取り、油断させたところで飛び上がって攻撃する亜種がいます。通常の種とは針の模様が異なるそうです。 |
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◆未知 |
トゲから取られた金属が、通常の金属とは異なる性質を示す場合があります。多くの場合は変異現象ということで片づけられてしまいますが、これは再現性のある現象で、どの種でも共通して見られます。 |
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