対抗判定の基本
今まで説明してきた判定は相手がいない場合でしたが、これから説明するのは相手と競争する場合などの判定についてです。
相手がいるような場合の判定を対抗判定といいます。たとえば短距離走や腕相撲などのように、2人あるいはそれ以上が同時に同じことを試みるような行為、または攻撃と回避のように、能動側(行為を働きかける側)と受動側(行為を受ける側)にわかれるような行為などの全てが、この対抗判定に含まれます。
対抗判定の方法は、それぞれが行為判定を行なって互いの達成値を比較する(成功判定を行う)というもので、達成値が高い方が成功(勝利)したことになります。すなわち対抗判定とは、相手側の成功値を難易度とする判定なのです。これに基づいて判断すると、達成値が同じとなった場合は、引き分けがありうる時は引き分け、能動側と受動側に分かれている時は受動側の成功ということになります。
たとえば短距離走のような場合では、同じ値では同時にゴールしたことになります。腕相撲のような競技では、力が拮抗して勝負がつかない状態です。しかし、攻撃を回避するような場合では、達成値が同じならば間一髪で攻撃を避けたことになります。対抗判定には様々なものがあります。戦闘、商取引、または隠したものを発見する時など、GMは状況に合った技能で判定を行わせて下さい。
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抵抗判定
ゲーム中によく行う対抗判定に、抵抗判定と呼ばれるものがあります。抵抗判定に用いる技能には、精神抵抗、判断抵抗、反応抵抗、肉体抵抗の4つがあります。これらは全て、経験技能に属する副技能です。
◆抵抗判定の技能
種類 説明 精神抵抗 主に術法に対する抵抗判定に用います。 判断抵抗 騙されないための判定や、恐怖や混乱に打ち勝つための判定に使用します。 反応抵抗 不意討ちや落とし穴、あるいは銃器による攻撃に対する回避など、咄嗟の事態に反応するための判定に使用します。 肉体抵抗 毒や病気など、肉体の変調に耐えるための判定に使用します。
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