翼猫(ウィング・キャット)


◆判定
副技能  専門:生物学【生態学】
 一般:動物知識
不明度  8 影響度  1
◆名称・分類(一般:±0)
名称  翼猫(ウィング・キャット)
一般認識  変異動物/嫌悪/ネコ
利用法  なし
外見  体長50〜60cmの大型の猫です。特徴は背中に生えているコウモリのような羽で、広げると2m近くにもなります。全身は黒い毛で覆われています。翼が生えている以外は、普通の猫との差はありません。
◆生態・反応(一般:+1)
分類  変異動物/四足獣
生息地  南東部/山岳地帯、森林など
活動期  通年/夜行性
出現頻度  きわめてまれ 出現数  数体〜十数体
反応  友好的 調査法  専門書/研究者
弱点  なし
 翼の生えた奇妙な猫で、これを使って滑空することができます。翼は非常に大きく、かなり高い位置を飛ぶことができます。夜行性で、全身は黒い毛で覆われているので、これを見つけるのは非常に困難です。肉食で、滑空してネズミやウサギなどの小動物に襲いかかります。性格は穏やかで、他の知的生物に対しては友好的な態度で接します。しかし、あまりに静かに空を飛ぶことや、その奇怪な翼と黒い色から不吉の象徴として恐れられ、変異体として忌み嫌われています。今でも見かけたら駆除するというのが一般的な対応です。そのため、本来の友好的な性格とは裏腹に、人間を見かけると逃げ出すというのが彼らの通常の対応です。
◆詳細(専門:+2)
分類  未分類(変異動物/六肢動物/ネコ類)
属性  聖気 知能  低い
感覚  通常/暗視
状態変化  通常
 骨格上は竜に近い生物で、翼も骨格で形成されていて自由に可動します。分類学上は独立した地位に置かれ、未だに何の仲間か特定されておりません。しかし、翼がある以外はほとんど猫と一緒であることから、猫の変異種という説が有力です。
 翼を持つものの、体重を支えて飛び上がるほどの筋力はないので、基本的には滑空のための皮膜として使われています。そのため、木の枝から飛び立ったり、斜面の高い場所から加速をつけて飛び立ち、上昇気流に乗って移動するといった用途で用いられています。
 十数匹で群れをつくり、集団でウサギなどの小動物を狩り、それを食糧としています。この猫は非常に頭がよく、狩りも効率的に役割を分担して行います。空から襲うものは基本的に追い立て役であり、実際は周囲に潜んでいるものが狩りの主役となります。しかし、上からのハンティングもかなり成功率が高く、群れそのものはあまり大きくなくても機能します。最大では20頭ほどの群れが確認されていますが、それは獲物の少ない地域の話であり、通常は4〜5頭ほどのグループが多いようです。グループはなわばりをもっており、マーキングによって互いの存在を知らせています。

◆戦闘(一般:+3)
 争い事は好まず、戦闘に遭遇するようなことになれば、迷わず逃げる道を選びます。しかし、どうにもならない場合は、群れで外敵に対峙します。戦う時は、なるべく高い位置で優位を保とうとします。また、これは滑空して逃げるための準備でもあるのでしょう。形勢が不利になると、群れ全体で空を飛んで逃げようとします。戦う時は、爪でひっかくというのが普通です。

◆バリエーション(専門:+4)
 術法を使うものもいるようですが、正確な情報は得られておりません。
 翼の色が異なる個体を発見したという報告もあります。
 鱗を持つ個体を発見したという報告がありますが、すぐに狩られて遺体は銷却されてしまったようです。

◆未知
 翼猫は長く忌み嫌われていたので、研究はあまり進んでおりませんでした。しかし、これを専門として研究を行っていた、ある老齢な学者が存在します。その老人は翼猫を飼い慣らし、非常に詳細なデータを得たのですが、学会はこれを異端の研究として全く取り合わず、学会から追放してしまったという話です。その際、聖母教会から圧力を受けていたという噂もあります。彼の研究ノートは結局表に出ることはなく、老衰で死亡したという話です。

◆能力・技能(一般:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
 気力:12/
 自我:10/
11 13  活力:15/
 生命:9/
打撃  爪:0/牙:0
防御  なし
移動力  4(+10)/空中9
◆特殊能力(一般:+4)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗
飛行