ユナスフィール教国2


 


○産物

 トウモロコシ、真珠貝、ひなたカボチャ


○文化・生活

 アリア=ステアの中心には聖母アリア教会があり、都市周辺に住む人々はまずこの鐘の音で目を覚まします。そして祈りの歌が響きわたり、信者たちは教会へ祈りを捧げます。この祈りは食事の前と朝昼夜に捧げられます。
 都市は一年を通じて巡礼者で賑わっています。巡礼者は修道院や巡礼宿という施設を中継宿として、聖母アリア教会を目指します。都市では使徒をモチーフとしたタペストリーやペンダント、陶器などが売られており、貴重な観光収入となっています。特に聖母アリアの誕生祭である6月13日、そしてユナスの降臨祭8月1日には、各国から巡礼者が訪れ、都市の人口は何倍にも膨らみます。


○食事

 穀物を主体とした、非常に質素な食生活を送っています。タンパク源となるのは主に魚介類で、肉食はあまり好まれないようです。
 主食はトルテポルカットという薄焼きパンで、原料はトウモロコシです。これは鉄板の型にトウモロコシとミルクを混ぜたものを挟み、少し焦げ目がつくくらいに焼いたもので、これで野菜を巻いたりスープにつけて食べたりします。
 この国の特産物として知られるのがひなたカボチャというもので、普通のカボチャに比べて甘みが少なく煮くずれもしにくいので、様々な料理に使われます。揚げ物にしたり、炒めて魚に添えて出されたりすることが多いようです。


○組織・集団

・13星座の騎士
 聖母教会の秘蔵の神官戦士たちで、その強さは並ぶ者がないとさえ言われています。各国を放浪し、変異体の掃討にその力を振るっています。

・ロストビレッジ
 北部の山中に住む一族で、自らの存在をひた隠しにしています。かつては密偵の一族だったのではないかとの噂もありますが、正体どころか出会った人もほとんどおりません。ただ、この村の近くに踏み込んだ者には警告を発し、それを無視した者には死を与えるという不穏な噂だけが伝わっています。


○人物

・大主教クリム=クァゾン   64歳  男
 歴代の大主教の中でも随一の変わり者として知られています。時折、身分を隠して市街に赴き、子供たちと遊んだりしているようです。

・聖賢者アスフィル   43歳  男
 主教の1人であり、大主教を補佐しています。その知識の深さではエルモアでも指折りの人物で、かつて神大学を主席で卒業したという経歴の持ち主です。

・セラ=レッテンドルン   33歳  男
 3度の食事よりも噂話が好きという宿屋のマスターで、その騒々しさからミスター・フィンチと呼ばれています。アリア=ステアのゴシップが知りたければ、まず彼を訪ねてみることです。しかし、本当に知りたいことの何倍もの無駄話につきあわされることになるでしょう。



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