第14章 運動
ルール概要
ここではキャラクターの運動能力についてのルールを説明します。基本的に用いる主技能値は運動、主能力値は技か体のどちらかになります。なお、運動に関する判定は防具による制限を受けます。回避修正の分だけ判定値に加える必要があります。ただし、楯によるプラスの回避修正は無視するようにして下さい。
○移動力
キャラクターはプレイの中で怪物から逃げたり、誰かを追いかけたりすることもあります。速さの基準となるのは移動力で、移動力1はだいたい時速4kmとなります。キャラクターの基本移動力は主能力値の技の値となります。これは小走り程度の速さで走る場合の移動力であり、1秒につき基本移動力mの距離を移動することができます。速度を上げる場合は、これに追加移動力が加わります。人間の場合、追加移動力は1〜5までの数字になります。移動力は装備による低下が起こります。鎧を身につけている場合は、その時点での移動力に回避修正を加えた値になります。ただし、移動力は最低でも1までしか下がりません。
○競争
キャラクターはゲームの中で競争を行う場合があります。競争に関する判定には走力(一般:技/体+運動)の判定を行います。全速力で走ることが可能な距離の場合は、主能力値の技を用いて速さを判定します。持久力を必要とする長い距離を一定のペースで走る場合には、体を用いて判定することになります。
○登攀 (一般:技+運動)
梯子やしっかりした足場があれば特に判定の必要はありませんが、木や壁などをよじのぼる場合には、登攀の判定に成功しなければなりません。難易度は高さ(m)と同じ値になります。手が届く範囲やロープを引っかけた場所などを区切りとして、何度か判定する必要があります。
○跳躍 (技+一般)
高く、あるいは遠くへジャンプする時に使用します。これらの判定は装備による影響を受けます。防具を身につけている場合、修正値の分だけ判定値が低下することになります。
・走り幅跳び
3mの距離までは判定なしで跳ぶことが可能ですが、それ以上の距離を跳ぶ際には、跳躍の技能を用いた判定を行わなければなりません。これより跳ぶ距離を30cm増やすごとに、難易度が1ずつ累積します。助走が不十分である場合には、判定値に−2の修正を受けることになります。・立ち幅跳び
立ち幅跳びの場合は、全ての要素を走り幅跳びの半分として下さい。つまり、基準は1.5mで、15cm追加するごとに難易度1が加算されることとなります。
○水泳 (一般:技/体+運動)
川や海で溺れずに済むかどうかの判定に用います。水中で何か行動を取る場合にはこの技能との同時判定となり、成功しなければ溺れてしまうことになります。なお、水中で行動する際には、水泳以外の技能には−4の修正を受けます。
流れが速い場所や短い距離での速さを競う場合は技を用いた判定になります。また、長い距離を泳いだり重い荷物を運びながら泳ぐなど、体力を必要とする場合には体を用いた判定になります。全身を覆う金属鎧をつけている場合は、必ず溺れてしまいます。奇跡的成功が出た場合は一瞬だけ顔を出すことができますが、またすぐに沈んでゆきます。
○操縦
全身を使って操るような乗り物の操縦は、運動に属する技能となります。悪路を走行させたり障害物を回避する場合には、操縦の判定が必要です。また、操縦を行いながら他の行動を取る時には、操縦の技能と同時判定を行わなければなりません。
操縦に失敗して転倒した場合は、何らかのダメージを受けることとなります。このダメージは効果値によってあらわされます。基本的には、その時点での[移動力−5]ポイントが基準となります。さらに、これに地面の固さによる修正を加えたものが、最終的な効果値となります。このダメージは、体術(一般:技+運動)の技能によって受け身を取ることで、減少させることが可能です。
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