その他の動力

古い動力内燃機関


 

古い動力


 古くから動力源として使用されているものに、風力や水力といったものがあります。これらは現実世界と同様、風車や水車といった機構によって動力に変えられ、産業や日常生活に利用されてきました。今現在でもこれらは活用されており、製粉や揚水といった用途はもちろん、都市にある工場などでも十分に役立っています。
 しかし、これらは出力で蒸気機関に勝つことはできませんし、もちろん乗用機関に利用できるものでもありません。また、水力に頼るしかなかった時代の工場は川縁にしか作れなかったのですが、蒸気機関であれば立地問題も解決し、都市の内部にも工場を建設することが可能です。こういった理由から、現在は田舎では主要な動力源ではあっても、都市ではあくまでも補助的な機関としての位置づけでしかなくなっています。


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内燃機関


○発想

 燃料を燃やし、ピストンを化学的燃焼のエネルギーで直に動かすのが内燃機関の機構です。これにより、大型のボイラーは不要になり、ボイラーや水を沸点に上げる際の熱損失もなくなるといった利点があります。また、蒸気圧が高まるのを待つ必要もなくなるので、蒸気機関の弱点を補ったエンジンができることは間違いありません。
 しかし、実際にこれと同じ特性を持つ霊子機関が存在するため、内燃機関の研究というのはあまり積極的には行われていません。しかし、霊子機関の研究が閉塞しているのも事実であり、新しいエンジンの開発に期待をかける者も皆無ではないのです。


○燃料の選別

 内燃機関では木片や石炭をシリンダーに突っ込むわけにはゆきませんから、可燃性の蒸気となる燃料が必要となります。そのため、ガスか常温で容易に蒸発してガスになる液体が求められるわけです。
 現在の研究者たちは、ガス燈の燃料である石炭ガスの利用を検討しており、実際に試作もしています。しかし、これは現在ある動力機関に比べると遙かに出力の低いもので、まったく実用のものとはなっていません。これから適した燃料を見つけだし、現在あるエンジンのレベルに追いつくには、少なくとも20年以上の時間がかかるでしょう。これは、エルモア地方では石油があまり使われていないという状況も影響してのことです。


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