概説
エルモア地方には人間以外にもさまざまな種族が住んでいます。しかし、キャラクターとして用いることができるのは人間だけです。下で紹介する4つの人種のうちから1つを選んでとして下さい。というのは、人間以外の種族はあまりに少なく、人間の社会で暮らす者もわずかしかいないからです。
エルモア地方には、白人、黒人、赤人(せきじん)、黄人(おうじん)の4人種がいます。平均的な身長は男性が170cmくらいで、女性は約165cmほどになります。黄人はこれより5cmほど低めです。寿命はどの人種も約60歳くらいになりますが、100歳くらいまで生きる者もいます。
人種の選択において問題となるのは、どのようなプレイを予定しているのかということです。エルモア地方では白人社会が権力の大部分を握っており、その他の人種は差別される傾向にあります。特に黒人や赤人は奴隷として扱われていることがほとんどです。ですから、貴族社会での陰謀劇を行なう時には、黒人や赤人は非常にプレイしにくいでしょう(それでも召使いなどになって参加することはできますが)。また、奴隷解放に絡んだ話では、白人と差別されている人々との間に軋轢が生じることが多くなると思われます。こういった場合にキャラクター間の人種がバラバラだと、プレイに支障をきたすかもしれません。ですから、目指すプレイスタイルを全員で相談し、それに相応しい人種を選ぶことをお勧めします。人種を決定したら、キャラクターシート1の上の方にある、種族という欄に記入して下さい。なお、人種によって主技能値に若干の差がありますので、キャラクターを作成する場合には、忘れずに修正を加えて下さい。また、主技能値という欄に修正値をメモしておくと、後でこの節を見直さずにすみます。
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データ
白人 解説:最も多く存在する人種で、肌の色が白いのが特徴です。髪や瞳の色は金、黒、茶、赤など様々あります。この中でもさらに髪や瞳の色、あるいは骨格などによって、さまざまな民族に分類されています。ほとんどの国では、この白人が主権を握っており、他の種族に対しては差別的な見解を持つ者が多いようです。 主技能値:運動+1、作業−1、記憶+1、感覚−1
黄人 解説:セルセティアにいるセル人、ルワール大公国やカーカバートに住むドゥーガル人、あるいは海洋民族であるラチェン人が主な民族になります。エルモア地方の人口比からすると少ない人種で、黄色い肌と黒い髪、そして黒や茶色など濃い色の瞳を持ちます。極端な差別を受けることはまれですが、存在としては特異であるため人目を引くことは間違いありません。もともとこの人種は東方の民族なのですが、大変異現象の際にこの地方に取り残された形で存在しているのだと思われます。 主技能値:運動−1、作業+1
赤人 解説:もともとは北方に住んでいたのですが、大変異時代以降にペルソニア大陸に移住した者が多くおり、今では奴隷として扱われています。移住者という経歴から、白人と黒人の中間的な言語を扱うため、奴隷頭として通訳および黒人の監督を任されることが多かったようです。また、赤人の多くは非常に美しい容姿の持ち主であり、白人の上流階級の人々は、ステータスとして赤人の鑑賞奴隷を所有していることがあります。 主技能値:作業+1、記憶−2、霊能+1
黒人 解説:黒人はエルモア地方の南方にあるペルソニア大陸から奴隷として連れてこられた者たちです。肌はもちろんのこと、髪や瞳も黒色で、白人たちとは異なる文化を持っています。エルモア地方においてはいわれのない差別を受けることが多くなります。 主技能値:運動+2、記憶−2
◆人種修正表
人種 運動 作業 記憶 感覚 霊能 白人 +1 −1 +1 −1 ― 黄人 −1 +1 ― ― ― 赤人 ― +1 −2 ― +1 黒人 +2 ― −2 ― ―
(注:人種による技能値の変化というのは、あくまでも一般的な傾向です。たとえば、エルモア地方では黒人や赤人の地位は総じて低いため、高度な教育を受ける機会に恵まれていません。そのため、記憶に−2の修正を受けるのです。しかし、理由があれば特に修正を与える必要はなく、その場合は全ての修正を±0にして下さい)
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