その他の行動

保護行動逃走


 

保護行動


 保護行動を宣言した場合、相手の攻撃から誰かをかばって、代わりにダメージを受けることができます。技能は反応抵抗を用い、相手の攻撃の判定値を難易度として判定を行います。目標とする数値は、達成値ではないことに注意して下さい。
 この行動を取れるのは、そのラウンドにまだ能働行動を終えていない者に限られます。宣言は相手が誰かを攻撃する直前でかまいません。しかし、実際にダメージを受けてしまった後に保護行動を選択することはできません。また、保護行動を選択したラウンドは、成功したかどうかににかかわらず、能働行動を取ることはできなくなります。
 それから、かばう相手は技×1m以内に存在しなければなりません。術法から相手をかばうことも不可能ではありませんが、攻撃する者とかばう相手の間に割り込む必要があります。しかし、タイプが範囲となっている術や、視覚による認識を必要としない術は、保護行動をとっても無効となります。
 保護行動の判定に成功した後に、新たに防御や反応抵抗による回避判定を行うことは不可能です。防具の分だけダメージを減少させることは可能ですが、達成値の分を引くことはできなくなります。

 このルールは選択ルールとして扱います。GMの判断で採用するかどうかを決めて下さい。


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逃走


 通常は走るために判定を行う必要はありません。しかし、特殊な条件下では転んだりする可能性があるので、走って戦闘から離脱する場合などは、走力(一般:技/体+運動)の判定に成功しなければなりません。判定に失敗した場合は、足が滑ってうまく移動できなかったということになります。なお、この場合は持久力には関係しませんので、主能力値のを用いて判定を行います。


 接敵状態から逃げる場合は、相手の攻撃判定と走力との対抗判定となります。つまり、走力を回避判定に用いることになるわけです。ただし、この場合は振り返って走るという動作になるので、逃げる側は−4修正を加えて判定しなければなりません。
 完全に戦闘に入る前に相手から逃げ切るには、走力同士の対抗判定となります。最初のラウンドは走力の達成値をそのまま比較します。しかし、次のラウンドからは、移動力に1の差があるごとに、達成値で10の差がつきます。この場合は、判定に失敗しても移動力の分だけは動くことができたものとします。
 移動力の追加は、通常2ラウンド目からとなります。しかし、状況が変わった場合は追加移動力を0とし、走力のみで判定を行うことになります。たとえば、急な角度でコースを変えたり、曲がり角を曲がったりして相手の目をくらませた場合、その後の1ラウンドは走力だけで対抗判定を行うことになります。


 対抗判定で勝利して逃げる者に追いついた場合は、次のラウンドに攻撃をしかけることができます。この時、攻撃は通常攻撃と同じ扱いになるので、技×5mの距離しか移動することができません。もし相手が攻撃の届く範囲内から離脱した場合は、攻撃が当たることはありません。
 背後から攻撃を受けた者は、−4修正で反応抵抗を行わなければなりません。もちろん、相手の攻撃を何らかの手段で認識している必要があります。
 攻撃側は何も不利な修正を受けませんが、攻撃を仕掛けた次のラウンドにまた追いかけようとしても、体勢が崩れているので再び走力のみで判定を行うことになります。移動力の追加ができるのは、さらに次のラウンドからとなります。攻撃によってダメージを受けた場合は、逃げる側も同じ条件で判定を行わなければなりません。


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