第15章 隠密
ルール概要
○発見
見つけにくいものや、カモフラージュの技能などで意図的に隠蔽されているものを発見する場合は、捜索(一般:知+隠密)の判定に成功しなければなりません。ただし、これは積極的に何かを探す場合に用います。ぱっと見て違和感に気づいたりするためには、観察(一般:知+判断)の判定に成功する必要があります。これは直感的な判断であり、基本的にGMの指示で判定を行うようにして下さい。なお、肉眼では見つけにくい小さなものや判別しづらいものを発見する場合は、視覚(一般:心+感覚)の判定を行わせても構いません。
○尾行
町中などで相手を尾行するためには、尾行(一般:知+隠密)の技能で判定を行います。これは見えている目標に対して、物陰に隠れたり前に回り込んだりして、見失わないようについてゆくための技術です。比較的騒がしい場所では容易に尾行することが可能です。判定に失敗した場合は一時的に見失いますが、相手がまだ見える範囲にいる場合は、視覚や観察の判定に成功すれば再び見つけだすことができます。
尾行の途中で相手が振り向いたりした場合には、観察との対抗判定になります。対抗判定で勝利すれば障害物に隠れたりすることができます。また、静かな場所で尾行を行う場合は、相手の視界に入ることがなくても、聴覚との対抗判定に勝利しなければなりません。この場合は、忍び足との同時判定を行う必要があります。
○追跡
足跡などの痕跡から判断して目標を追う場合は、追跡(一般:知+隠密)の技能で判定を行います。難易度1の判定に成功すれば、相手の痕跡をたどって後を追跡できるだけでなく、移動距離や人数などを推測することもできます。相手が意図的に隠蔽工作を行った場合は、まずは捜索や観察の技能を用いて、カモフラージュとの対抗判定に勝利しなければなりません。発見できた後は、すべて追跡の技能で判定して構いません。判定に成功しているうちは、相手の痕跡を見失わずに後を追うことができます。しかし、失敗した場合は痕跡を見落としてしまいます。この後に改めて痕跡を見つけるためには、捜索の判定を行わなければなりません。
○鍵開け
鍵を使わずに錠を開ける場合は、鍵操作(専門:技+隠密)の判定に成功しなければなりません。鍵穴があれば、いかなる錠に対しても開錠を試みことができますが、専用の道具が必要です。針金やヘアピンなどの間に合わせの道具を用いる場合は、−4の修正を受けます。道具が全くない状態では判定を行うことができません。
鍵開けには[難易度×1分]ほどの時間がかかります。しかし、達成値が高ければ、[成功値×1分]の時間を短縮することができます。鍵開けには繰り返し挑戦することができますが、もちろんその分だけ時間がかかりますし、見つかる可能性も高くなります。
○罠
・発見/判断
罠の種類を判断したり、仕掛けられていそうな場所を発見するためには、罠判断【各種】(専門:知+隠密)の判定に成功しなければなりません。ただし、まったく罠の存在を意識していなかった場合には−4の修正を受けます。判定に失敗すれば仕掛けが発動しますが、罠の難易度を目標とした反応抵抗で回避を行うことは可能です。・設置/解除
罠を設置するためには、罠操作【各種】(専門:技+隠密)の判定に成功しなければなりません。発見する側は罠判断の技能による対抗判定に勝利しなければ、罠の存在に気づくことはできません。
罠を解除する場合も、罠操作【各種】(専門:技+隠密)の判定に成功しなければなりません。この時は、罠を仕掛けた側との対抗判定に勝利しなければ、罠は発動してしまうことになります。ただし、もし回避できる可能性があるのであれば、反応抵抗による回避判定を行うことができます。ただし、罠の存在を全く知らなかった時には、判定には−4の修正を受けることになります。
○変装
変装(一般:知+隠密)の判定に成功すれば、他人の目を欺いて別人になりすますことができます。しかし、これには化粧品やカツラ、付け髭などの装飾がなければなりません。また、知っている誰かに扮装する場合は、記憶術との同時判定に成功しなければなりません。
変装を見破るためには、観察を用いた対抗判定に勝利しなければなりません。成功した場合、皺や仕草なども含めた総合的な印象から違和感を感じたり、あるいは変装の不備に気づいたりすることができます。
○偽造
偽造【各種】(専門:知+隠密)の技能があれば、書類などを偽造することが可能となります。これは非常に高度な技術であり、専用の道具を使用しなければなりません。また、サンプルを見たことがなければ偽造は不可能ですし、手元にない状態で作製する場合は、判定に−4の修正を受けることになります。
偽造を見破るためには、本物を見た経験があったり、偽物によくありがちな特徴を知っていなければなりません。その上で観察による対抗判定に勝利すれば、偽物ではないかという疑いを持つことができます。しかし、それを偽物だと証明するためには、製作に携わる者か、あるいは鑑定【各種】(専門:知+記憶)の技能を持っていなければなりません。
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