術法変化技能


 


 術法変化技能とは、術法の効果を拡大させるための補助技能です。これには空間変化、時間変化、回数変化、条件発動、複合発動、同調発動、蓄積発動、瞬間発動、術法停止、術法分離の10種類があります。これらは全て経験技能に含まれる副技能であり、あらゆる系統、あらゆる分類の術法の判定に用いることができます。

 これらの技能を用いる時は、術法の判定との同時判定になります。術法変化技能だけでは何の役にも立ちません。また、何らかの術法系統を習得していなければ、術法変化技能を持つことも不可能です。
 判定時には、これらの技能を使わない場合の条件をあらかじめ指定して下さい。そうすれば、術法変化技能だけ判定に失敗した時に混乱せずに済みます。それから、戦闘では判定値の変化が行動の順番に関わってきますので、拡大するかどうかは行動を宣言する時点で決める必要があります。宣言せずに拡大を行おうとした場合は、行動の変更と同じ扱いになりますので注意して下さい。


 術法変化技能を用いる場合、一度の判定に複数の技能を使用しても構いません。その際に消費する精神耐久値は、それぞれ余分に消費する分を個別に計算し、それらを最後に合計した値になります。たとえば、距離を2倍、効果範囲を3倍、さらに時間を2倍にしたとすると、2×3×2=12ではなく、2+3+2=7ポイントの消費となるということです。この点を間違えると自分が損することになりますので、忘れないようにして下さい。
 術法変化技能を使用する場合は、より高度な技術と集中力を必要とされるため、判定にマイナスの修正を受けることになります。耐久値を1点余分に消費するごとに、判定値に−1の修正を加えて下さい。たとえば、全部で6点消費するような使用法であれば、−5の修正となります。


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