魔術学(専門:知+記憶)の技能を習得している者は、術の効果から種類や系統を特定したり、逆に術の名称から内容を推測することができます。また、魔術学があれば、他人に術を教えることが可能となります。
○習得
魔術学を習得できる場所は、基本的に術法協会か宗教機関、あるいは社会的に認知されている職業術法師の協会に限られます。しかし、術法協会は会員のみが受講可能で、10万エランの料金を支払わなければなりません。宗教機関では料金はかかりませんが、習得できるのは聖職者(神徒以上)に限られます。いずれの機関においても、外部のものに教えることはありません。
もちろん、裏の世界やその他の異端術法師も、この技能を身につけている場合があります。しかし、その場合は金銭や組織の階級には関係なく、技能を習得している相手次第で教えてもらえるかどうかが決まります。このようなルートで魔術学を習得する場合は、GMがその可否を判断して下さい。
○術の推測
魔術学の判定に成功した場合、特定の術について知識を引き出すことができます。術の系統や名称がわかっている場合は、それがどういう術なのか内容を特定することが可能となります。逆に術が行使される現場を目撃したり、あるいは術の痕跡が残っている現場を見た時に、その術が何であるかを推測することもできます。
基本的な難易度は術のレベルとなりますが、習得制限などによって数値は変化します。ただし、どのような条件にあっても難易度は1までしか下がりません。
判定の基準となる条件は、その術を行使した現場を目撃した場合、あるいは術の系統と名称がわかっている場合となります。間接的な情報の場合は、マイナスの修正値を加えて判定を行います。以下に難易度と修正値の基準を示します。
◆難易度の修正
難易度 状況 ±0 習得制限○ +1 習得制限△ +2 習得制限× +4 習得制限◇
◆状況による修正値
修正 状況 +4 自分の所持する系統の術 +2 一般術法に含まれる術、系統がわかっている状態での判断 ±0 系統が全くわからない状態での判断 −2 異端術法に含まれる術、状況の説明からの判断 −4 秘匿術法に含まれる術、痕跡を見て判断 その他 地域による制限
○成功値
魔術学の判定に成功した場合、以下のことがわかります。
◆成功値と情報
成功値 得られる情報 ±0 その術の存在の有無と、類似する術が含まれる系統を特定できる +1 その術が持つだいたいの効果を特定できる +2 術の名称と正確な系統を特定できる +3 術の要素をだいたい特定できる。術の効果を正確に特定できる +4 その術について、全ての情報を正確に特定できる
○魔道生物
術法によってつくられた怪物などは、魔術学による判定で判別することができます。これは専門知識として扱い、判定方法は通常の判定に準じます。
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