身分と階級


 


 現在のエルモア地方には身分制度が存在します。封建国家も現存しており、奴隷制度も公認されているのです。ですから、キャラクターたちも身分制度の影響は強く受けます。身分は生まれや職業に準ずるもので、職業が決定すれば自動的に身分も決まります。

 身分は以下のような階級に分類されます。だいたい上から順に地位が高いものとされていますが、神聖階級のように特殊なものも存在します。また、国家によっては支配階級や奴隷階級が存在しないこともあります。


◆身分と階級

身分 階級 説明
上流 支配階級  封建制度や王制を敷いている国家の貴族です。領地を持ち、そこから得られる税収で生活しています。通常はさまざまな特権を持っています。
名誉階級  一代限りの貴族位を持つものや、政治家、あるいは名士などもこの中に含まれます。
神聖 神聖階級  聖母教会、法教会、マイエル教の三大宗教およびエリスファリア国教会の聖職者です。国家によって有する権利などは大きく異なりますが、総じて多大なる尊敬を受けている人々です。扱いとしては富裕階級〜名誉階級となりますが、権力や財産があるわけではありません。

中層
富裕階級  資本家、農場経営者、富裕農民など、多額の資産を持つ階級がこれになります。

知識人階級
 医師や大学教授、あるいは教師などの知識人のことです。職業術法師の中にもこれに含まれるものがあります。

市民階級
 小売店主や技術職、他にも給料生活者などがこの階級に含まれます。いわゆる一般市民のことです。

下層
労働者階級  農夫や鉱夫といった肉体労働者や日雇労働者、あるいは芸人などが含まれます。
浮浪階級  都市浮浪児や乞食などの職を持たない者、それから遊牧民族などもこの階級です。

最下層

犯罪者階級
 裏組合やギャング、あるいは罪歴のある者がこれに含まれます。

奴隷階級
 ペルソニア大陸から連れてこられた黒人や赤人たちです。基本的な人権を持たず、主人の命令に従って労働しなければなりません。

異端階級
 奴隷以下の存在で、まともな人間とは認められていません。悪魔崇拝などの反社会的な異端信仰者、それから亜人や変異現象の影響を受けた人間などがこれに当たります。


 身分はキャラクターの行動や考え方に強い影響を与えるでしょう。低い身分の者は高い身分の者にへりくだるのが当たり前ですし、奴隷制度が公認されている国家では、奴隷に人権がないのは当然のことだと考えられているのです。もちろん、これは結婚や恋愛の障害にもなります。多くの場合は、同じかせいぜい身分が1つ違うくらいの間柄でなければ、結婚を考えたりはしないでしょう。特に身分が高い者ほど世間の評判を気にしますので、恋愛に限らず家の恥となるような行為を慎むものなのです。


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