精神の麻痺

パニック\沈静化


 

パニック


 集団パニックを引き起こしている時などは、人々は興奮のために自分が何をしているか全くわからなくなります。このような場合に落ち着きを取り戻すためには、影響度を難易度とした判断抵抗に成功しなければなりません。

 抵抗に失敗した場合、[影響度−達成値]×1分の間だけ正常な判断ができなくなります。この間は何か行動しようとする度に、最初に判定した時の失敗の度合い(影響度−達成値)を難易度とした判断抵抗を行わなければなりません。この時に成功すれば落ち着いて物事を判断できますが、失敗した時は間違った判断を下してしまいます。差が3であった場合は、3分の間はあらゆる能動的行動の前にこの判定を行わなければなりません。ただし、回避や抵抗などの受動的行動は普通に行って構いません。
 判定に失敗したPCはGMの指示に従って次の行動を決定します。多くの場合は集団に従って盲目的に行動することになるでしょう。PCはそれを正しい判断だと信じ切っているので、通常では絶対に取らないだろう馬鹿げた行動でも、疑いなく行ってしまうのです。

 影響度の目安は以下の通りです。GMは周辺状況によって微調整を行って下さい。


◆難易度の基準

難易度 状況

 軽い喧嘩やいざこざ、あるいは祭などの喧噪

 自分に被害が及ぶ可能性のある騒動
 暴動や大きな災害など、命の危険が迫っている時

◆難易度の修正

修正 状況
 +1  集団の人数の桁の分だけ+1上昇。数百人規模ならば+3となる
 +2  周囲の状況が半ば以上把握できない状態

+4
 周囲の状況が完全に把握できない状態


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沈静化


○指図・指揮 (一般:知+判断)

 パニックに巻き込まれなかった人は、指図・指揮(一般:知+判断)の技能で集団を誘導することができます。相手の失敗の度合い(影響度−達成値)を難易度とした判定に成功すれば、集団を落ち着かせたり誘導することができます。ただし、指揮できるのは状況が変化するまでの間です。何かまた新たな事態に直面した場合は、改めて沈静化の判定を行わなければなりません。

 それから、この判定は集団の規模によって難易度が変化します。集団の人数の桁の分だけ難易度が+1ずつ上昇します。たとえば、数百人規模の人数を相手にする場合は、難易度を+2して判定を行わなければなりません。また、人数が多すぎて指示が正確に伝達されない状況にある場合は、不利な修正を加えて判定することになります。


○精神医学 (専門:知+記憶)

 精神医学(専門:知+記憶)の技能を持っている者は、相手に落ち着きを取り戻させることができます。相手の失敗の度合い(影響度−達成値)を難易度とした精神医学の判定に成功すれば、すぐに正常な状態に戻すことができます。ただし、周囲の状況を把握するのに最低でも5秒の時間がかかるので、能動的行動を行うことができるのは、落ち着きを取り戻した次のラウンドからということになります。また、これは個人を相手とした治療であり、複数人を一度に落ち着かせることはできません。


 このルールは必ず使用しなければならないものではなく、選択ルールとして扱って下さい。シナリオの傾向に合わせてGMが判断すればよいでしょう。


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