◆判定 |
副技能 |
専門:異端知識【異形】
一般:怪物知識 |
不明度 |
9 |
影響度 |
1 |
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◆名称・分類(一般:±0) |
名称 |
変異するもの(変異魔人) |
一般認識 |
魔族/脅威/嫌悪 |
利用法 |
不可能 |
外見 |
ごく普通の人間の姿をしています。 |
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◆生態・反応(一般:+1) |
分類 |
魔族/魔人/見習い悪魔 |
生息地 |
不定 |
活動期 |
不定 |
出現頻度 |
稀少 |
出現数 |
単独 |
反応 |
不定 |
調査法 |
専門書/研究者 |
弱点 |
なし |
環境に合わせて次々と能力を獲得してゆくもので、変異魔人の1種と考えられています。ただし、姿形が変化することはないようです。なお、人間以外にも同じ様な能力を持つ化け物がいたり、人間の姿をしていても錯乱している場合もあることから、憑依する魔人ではないかという意見もあるようです。 |
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◆詳細(専門:+2) |
分類 |
未分類(甲殻類?) |
属性 |
聖気 |
知能 |
動物なみ |
感覚 |
通常 |
状態変化 |
通常 |
変異魔人のごとく、次々と新しい能力を身につける化け物です。しかし、実はこれは脊髄周縁に寄生する虫の能力によるもので、研究者たちは変異虫と呼んでいます。姿はカブトガニに似ており、大きさは人間の拳大です。この虫は人間だけに寄生するわけではなく、生物であれば何にでも乗り移ることができます。この生物の最も恐ろしい能力は、自分が受けた攻撃をすぐに自分の能力として獲得することです。術法や技、あるいは毒でさえ自分のものとしてしまいます。しかし、もともと存在しない体構造による能力を身につけた場合でも外見が変化することはなく、体内で模倣器官を作り上げ、外部からは一切気づかれないようにします。能力を発動する際は体内から模倣器官を押し出しますが、使用し終えると体皮で器官を隠蔽してしまいます。なお、これらの能力は宿主の体が再現するもので、変異虫自身は獲得した能力を身につけることはありません。宿主を変えれば、獲得した能力も使えなくなってしまいます。
体の構造から見て甲殻類ではないかという説が有力ですが、実際のところはよくわかっておりません。解剖してみても既存の甲殻類には存在しない器官が多く、単独種ではないかという意見もあります。また、個体数が少ないわりには変異種が出る率が高いようで、体系的な研究はなされておりません。
寄生性の動物なので、宿主がいなければ衰弱してゆくことになります。ただし、栄養が適切に供給されていれば、寄生していなくても生き続けることは可能です。ただ、体表面が乾燥すると死に至るらしいことが、1人の研究者によって報告されています。よって、生物の体内に寄生するというのは単に養分を補給するためだけでなく、宿主は培養槽と鎧を兼ねた役割をするという見解が主流のようです。なお、寄生虫が体外に出てしまった後の宿主は、外に這い出す際に脊髄付近に激しい損傷を受けているので、術法などで治療しない限り死亡してしまうことになります。運が良くても半身不随や植物人間状態になることはまぬがれません。 |
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◆戦闘(専門:+3) |
基本的に好戦的な生き物ではないらしく、宿主の体内で安定した生活が送られている状態では、決して他の生物を襲うことはないようです。しかし、宿主に生命の危険が迫った時には、能力を駆使して危機回避につとめます。この時でも逃亡を第一と考えているらしく、逃げ切れないと感じた時のみ戦闘となるようです。ただし、宿主が病気や怪我などの理由で死の危機に瀕した場合は、積極的に他の生物に襲いかかります。また、自分の宿主より強い生物があらわれた場合は、そちらに乗り換えようとすることもあるようです。
生物に寄生していない状態から相手にもぐりこむ場合は、高く飛び上がってから狙った生物の頭部にとりつき、尾針から麻痺毒を注入します。そして相手が動けなくなったところで、ゆっくりと首筋から内部にもぐり込みます。寄生している状態から乗り換えようとする場合は、相手を押さえつけてから体外へと飛び出し、それから同じ過程を経て寄生を成功させます。
脊髄付近に寄生することはわかっているので、相手が変異虫とわかっている場合は、厚い布地や鎧などで首筋や背中を覆うか、背後や頭上からは絶対に襲われないように注意しなければなりません。なお、乾燥を嫌うので、たいまつの炎などをかざしていれば、あえて近づいてくることはないでしょう。 |
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◆バリエーション(専門:+4) |
変異種が多いようで、非常に多くの亜種が存在しています。体長や横幅なども個体差が大きく、こぶし大というのは今まで見つかったものの平均ぐらいということです。 |
緑色変異体と呼ばれた個体が存在します。これまで発見されたことのない大きさの個体ですが、何より驚くべきことは獲得能力を緑色変異体自身が発動できたということです。既に倒されてしまっているという話ですが、標本はフレイディオン軍が確保しているという噂が流れています。 |
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◆未知 |
変異虫が模倣器官をつくり上げる際には、宿主の体に急激な負荷を与えるため、1回につき肉体耐久値に1ポイントのダメージを受けることになります。しかし、変異虫は痛みを緩和する分泌物をつくることができるので、宿主は死亡するまでは変化に耐えることができます。同様の理由で、宿主は気絶判定を無視することが可能となりますが、死亡判定を回避することはできません。 |
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