◆判定 |
副技能 |
専門:生物学【生態学】
一般:動物知識 |
不明度 |
3 |
影響度 |
0 |
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◆名称・分類(一般:±0) |
名称 |
長爪猿 |
一般認識 |
一般動物/注意/サル |
利用法 |
まれに毛皮など |
外見 |
頭胴長が170cmあまりの白灰色の毛をもつ猿で、目の回りや手、それから尻尾は黒い毛で覆われています。丸い頭と扁平な顔をもち、耳は長い毛で覆われています。薬指と小指がナマケモノのように大きく内側に向いており、これを木の枝にひっかけて移動します。房状の立派な尾は30〜50cmほどの長さがあります。 |
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◆生態・反応(一般:+1) |
分類 |
一般動物/四足獣 |
生息地 |
南部/森林、林縁部など。基本的には低地に住む |
活動期 |
通年/昼行性 |
出現頻度 |
きわめてまれ |
出現数 |
単独〜数体 |
反応 |
中立 |
調査法 |
専門書/研究者/狩人 |
弱点 |
なし |
長い爪を木の枝に引っ掛けて、ぶらさがったままの姿勢で移動します。数百m四方のなわばりをもち、日中は枝をつたって徘徊しています。常に樹上で生活しているので腕の力は強く、非常に素早く動くことができます。逆に足の力は弱く、地面に下りた時は腕で這って動くしかできません。
肉食性で、野ウサギなどの小動物を見つけると、木の上から素早く飛びかかります。小型のシカなどを襲うこともあるようです。倒した獲物は茂みなどに引きずり込んでから食べるのですが、量が多いと食べ残したままで捨ててしまいます。
この猿は非常に声が大きく、敵に襲われたときは鳴き声をあげて仲間を呼びます。普段は群れをつくりませんが、お互いに近い区域に生活しているため、危険に見舞われた時には助け合います。 |
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◆詳細(専門:+2) |
分類 |
哺乳動物/四肢動物/サル類 |
属性 |
聖気 |
知能 |
動物なみ |
感覚 |
通常 |
状態変化 |
通常 |
実際は雑食性なのですが、個体数も少なく猟の対象とされることも少ないので、詳しい生態はそれほど知られておりません。木の実や果物、それから昆虫などを捕食することもあるようですが、前肢はものをつかむための構造になっていないため、そのままかじり付きます。そのため、下にこぼしてしまうことも多く、これを狙う別のサルなども存在します。
なわばりは複数の個体で共用しているようです。違う個体が出会った場合、オス同士であれば互いに威嚇し合うようですが、繁殖期でもなければ喧嘩になることはほとんどありません。オスとメスではまったく争いは起こらず、近くを通り過ぎてもまったく気にしないようです。。特定の巣は持たず、太い枝の根元にしがみついて眠ります。樹幹で眠ることが多いので、下から見つけるのは非常に困難です。普段はあまり鳴かないので、発見するには移動する時の枝の動きや音で見極めなければなりません。 |
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◆戦闘(一般:+3) |
木の上から飛び降りて獲物に襲い掛かり、爪を刺したり、抱きついたまま噛みついたりします。地上での移動力は低いので、一撃で獲物を捕らえられなければ、狩りはそのまま失敗となります。ですから、狩りの成功率はそれほど高くはありません。
人間を襲うことはまずないので、戦いにはならないでしょう。もし捕獲するとしたら、樹上にいる時に射撃で打ち落とすか、地上にいる時にこっそり近づいて捕らえるかになるでしょう。なお、屍肉を食べる習慣はないようなので、罠を仕掛ける場合は生きたものを使わなければなりません。 |
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◆バリエーション(専門:+4) |
かつては、地上性の体の大きい亜種が存在したようです。しかし、近年では発見例がなく、絶滅したと考えられています。 |
糞や尿をする時に、わざわざ地上近くまで降りてくる亜種がいます。 |
冠状の頭毛を持つ亜種がセルセティアに存在します。ただし、冠毛はオスだけの特徴で、メスは通常の種と違いはありません。 |
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◆未知 |
日光浴を好むようで、特に朝は樹幹で太陽の光を浴びています。狩りを行うのは日がある程度高くなってからです。昼夜ともに活動したり夜行性のものもいるようですが、これは獲物とする動物によって変わるようで、種によるものではなく地域的な傾向のようです。
それから、特別な巣をつくる習性はありませんが、必ず特定の木で眠ります。この木にだけは他の個体を寄せ付けないようで、雌雄関係なく追い払おうとします。この他にも、何本か休息場所となる木を持っているようです。休息場所にもマーキングはするのですが、他の個体がここで休んでいたとしても、威嚇して追い出す程度のことしかしません。 |
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