第8章 NPC
ルール概要
○NPCデータ形式
プレイヤー達が演じるキャラクター以外の存在は、そのほとんどがGMの管轄に置かれることになります。これには普通の人間や、あるいは人間以外の怪物なども全て含まれます。このような存在のことを、プレイヤー・キャラクター(PC)に対してノン・プレイヤー・キャラクター(NPC)といいます。NPCの技能に関しては簡易表記法がとられています。下のデータは、普通の人間の能力や技能を簡易表記で示したものです。
主能力 抵抗値 判定値 耐久値 心 2 7 7 気力:11 知 2 7 7 自我:11 技 2 7 7 活力:11 体 2 7 7 生命:11
主能力と耐久値に関しては、PCの場合と全く同じ扱いになります。抵抗値はそれぞれ、心-精神抵抗、知-判断抵抗、技-反応抵抗、体-肉体抵抗に対応します。ただし、判定値と書かれている数値に関してだけは、NPCだけの特異な表記法になっています。NPCの技能は主能力を基準として扱います。つまり、同じ主能力に属する技能については、それに関する判定値は全て1つの数値で表現することになります。たとえば、心に属する技能には術法や感覚に関する技能がありますが、これらについては全て同じ値で判定を行うことになるのです。
○怪物データ形式
アンバランスド・ワールドには、人間の敵となる存在がたくさんいます。こういった存在は全て怪物(モンスター)として扱うことになります。基本的なデータは、NPC用の簡易表記法で書かれています。しかし、怪物にはこれ以外にたくさんのデータがあります。それぞれのデータが意味するところは、こちらのページで詳しく説明しています。
・知識判定
怪物を判別する場合は、副技能という項目に書かれている技能を用い、不明度を難易度とした判定を行わなければなりません。各項目の後ろに書かれている(一般:+1)といった表記は、技能分類と成功値を示しています。知識判定の成功値が後ろに書かれている数値以上だった場合、そこに記載されている情報をキャラクターの情報として得ることができます。ただし、一般技能による判定は一般と書かれている分の知識しか得ることができません。専門技能による判定では、一般技能でわかる範囲もカバーすることができます。
・影響度/恐怖度
そのモンスターが与える精神的影響の度合いを示す数値で、これを難易度として判断抵抗を行います。影響度は失敗しても一時的に驚くだけで済みますが、恐怖度は自我に対するダメージとなります。もし抵抗しきれなかった場合には、恐怖度から達成値を引いた値を自我にダメージとして受けることになります。このルールは必ず使用しなければならないものではなく、選択ルールとして扱って下さい。
・特殊能力
モンスターの中には特殊な能力を持っているものが多くいます。術法を除いた特殊能力は、特に明記されていなければ、耐久値などを消費することなく自由に使用できます。なお、〜系と書かれているものは全て術法の系統のことです。その後ろに書かれている数字は、そのレベルまでの術法をすべて使用できることを表しています。
関連能力 技能による判定を行わなければならない場合、ここに書かれている能力に属する判定値を用います。 距離 ここに書かれている距離まで、その能力の効果を及ぼすことができます。 持続時間 その能力が効果を及ぼす時間です。 範囲 その能力が影響を与えることができる範囲です。もし、半径5m(90度)などといった書かれ方をしている場合には、効果を及ぼす方向が限定されることになります。 威力 効果値や難易度が設定されている場合には、ここにその数値が書かれています。 抵抗 抵抗判定などを行う場合に、使用する技能の種類が示してあります。
先頭へ