○解説 資金を出して労働者を雇用する資本家のことです。企業経営者、工場経営者、農場経営者などがこれに含まれます。比較的新しい時代の職業で、社会の変化に対応する形で生まれたものです。幅広い知識や経済の動向に対する長期的な視野といったものが要求されます。 経営者は人に恨まれることが少なくない職業です。たとえば、労働条件について労働者たちと意見が食い違うことは多々あり、時には暴動にまで発展することがあります。この時代は雇用希望者が大勢いることから、労働条件が多少悪くても人は集まるものです。人件費を削ればその分だけ利潤は上がるのですから、賃金を減らすのはむしろ当然の考えなのでしょう。それから長時間労働はもちろんのこと、職場の衛生環境もひどいものです。また、労働中に事故が起こっても、何の保障もないのが普通です。見舞金を出さないばかりか、ミスを理由に解雇することさえあります。それから、工場が昔ながらの職人たちと競合することも多く、それらと対立することも多いのです。経営者はこのような問題にいつも頭を悩ませているのです。 ○条件資本家として企業や工場を経営するためには、経済に関してそれなりの知識がなければなりません。そのため、だいたいは高等学校を卒業する程度の学力が必要です。中には大学校で経営学や経済学について学んだ者もいるでしょう。一方で、地道に店舗や工房を経営しながら、それを大会社や大工場にまで発展させたような人間もいないわけではありません。 ○注意点 経営者が参加するシナリオはあまり多くはないでしょう。多くの経営者は事務や会議、あるいは接待や交渉などで時間が忙殺されます。ただし、資本家と労働者の間の特有の問題というものもありますので、そのような問題を中心に添えたシナリオであれば、十分に活躍できるものと思われます。 ○コネクション経営者は自分の下で働く人間を使うことができます。それから同業者や関連業者に繋がりがありますし、銀行家などの金融業界にも知り合いが多いでしょう。貴族や政治家、あるいは地元の名士と関係を持っている場合もあります。 先頭へ |