ヤク鹿


◆判定
副技能  専門:生物学【生態学】
 一般:動物知識
不明度  2 影響度  0
◆名称・分類(一般:±0)
名称  ヤク鹿
一般認識  一般動物/家畜/シカ
利用法  主に荷役動物ですが、他にも肉、乳、体毛、皮など様々な利用法があります。
外見  ヤクによく似た体を持つシカで、大きさは牛ほどもあります。オスは体高150〜170cmほどになり、体重は400〜7000キロにもなります。雌雄ともに角はもたず、非常に穏和な顔立ちをしています。高地に住むため、背中に防寒のための長く柔らかい灰色の毛をもっています。
◆生態・反応(一般:+1)
分類  一般動物/四足獣
生息地  全域/高原、山岳、崖地など
活動期  通年/昼行性
出現頻度  まれ 出現数  数体〜数十体
反応  中立 調査法

専門書/研究者/高地民
弱点  なし
 高地に住む大型の草食動物です。鹿の仲間なのですが、雌雄ともに角をもちません。重い体重を支えるために蹄は幅広くなっていますが、斜面に対応できるように表面以外は柔らかくなっています。蹄の形が特徴的なので、他の動物の足跡とは区別しやすくなっています。野生では数十頭で群れをつくり、高地の灌木の葉や高原の草を食べて生活をしています。大きさのわりに身軽で、まれに崖などで草を食べている姿を見ることもあります。
 高地に住む人々はこの動物を荷役に利用したり、乳を飲料水のかわりとして飲んだりします。大人しい動物なので、飼い慣らすのはそれほど難しくはありません。ただし、大きな音などに弱く、驚かすと暴れることもあるので、それなりの注意は必要です。
◆詳細(専門:+2)
分類  哺乳動物/四肢動物/シカ類
属性  聖気 知能  動物なみ
感覚  一般/聴覚(強化)
状態変化  通常
 危険な野生動物から逃れるために、高地に生息地を移したものと考えられます。この動物は繁殖方法がかわっており、夏の繁殖期になるとオスが他の群れへと赴き、そこにいるメスと交尾を行います。一夫一婦制のようですが、連れ添うことは決してなく、交尾が終わるとオスは元の群れに戻って生活します。群れ同士の争いばかりか、メスの奪い合いといった行動も一切ないため、そのために角がなくなったのだという説もあります。高地の人々は、この習性を利用してヤク鹿を捕獲します。同じ種に対する警戒心は全くないため、この動物の皮をかぶって近づいた場合は、警戒することなくいとも簡単に接近を許してしまうのです。このことから、目や耳に頼って生活しており、鼻はあまりよくないものと推測されます。

◆戦闘(一般:+3)
 非常に臆病で、外敵に遭遇した場合は群れで円陣を組んで対応します。ヤク鹿は角という武器をもたないため、こうして自分の体を大きく見せて、外敵を威圧しているのだという話もあります。
 他の動物を襲うことはないので、戦闘という事態にはまずならないでしょう。ただ、子供が襲われそうになった場合は、体当たりして外敵を遠ざけようとする母親は存在します。

◆バリエーション(専門:+4)
 地域によっては、毛の色にいくらか変化があるようです。
 東部には、小さな角がある亜種が存在しているようです。

◆未知
 ヤク鹿の交配方法は、近親交配を避けるための生き残り戦略です。同様の機構として、オスは基本的に毎年違う群れへと出向きます。群れは鳴き方で区別できるようで、それぞれの群れで鳴き声の長さや調子が異なっています。しかし、家畜となった場合は区別の必要がなくなるためか、あまり鳴かなくなってしまうようです。

◆能力・技能(一般:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
 気力:11/
 自我:8/
10 10  活力:14/
12 14  生命:20/
打撃  体当たり:0/噛み:0
防御  獣皮:1
移動力  2(+10)