◆判定 |
副技能 |
専門:生物学【生態学】
一般:動物知識 |
不明度 |
6 |
影響度 |
2 |
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◆名称・分類(一般:±0) |
名称 |
双頭竜 |
一般認識 |
一般動物/脅威/竜 |
利用法 |
なし。まれに鱗など |
外見 |
体長3mほどの竜で、首は二股に分かれており、それぞれに独立した頭をもちます。頸部の長さはだいたい1mほどになります。普通の竜に比べて頭は丸く、牙はやや長めです。体色はあずき色に近い赤で、模様はありません。翼の部分は基部が瘤のように盛り上がっているだけで、皮翼はありません。 |
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◆生態・反応(一般:+1) |
分類 |
一般動物/竜 |
生息地 |
全域、特に北方に多い/山岳地帯、森林など |
活動期 |
通年/昼行性 |
出現頻度 |
きわめてまれ |
出現数 |
単独 |
反応 |
中立 |
調査法 |
専門書/研究者 |
弱点 |
なし |
森林や山地に生息する肉食性の竜です。特に岩山を好むようで、鱗の色も赤みを帯びた岩肌で目立たないようになっています。多くは鍾乳洞などの湿った洞穴を巣穴として利用しています。森林などに生息するものは、水場近くの土を掘って塚のような巣穴をつくったり、倒木の下に深いすりばち状の穴を掘って住んだりしています。
普段は岩場近くの森林や林縁部を徘徊して、草食動物などを捕獲して食料としています。ウサギなどの小動物から大型のシカまで幅広く獲物とします。水中に潜って魚を捕まえることもあるようです。
非常に耐寒性に優れており、冬季には雪の下に専用の道をつくって中を移動します。内側は非常に頑丈で、雪洞の上を歩いても崩れることはありません。しかし、出入り口付近は薄い雪をかぶせただけになっており、知らずに踏み込めば雪洞へと落ちてしまうことになります。出入り口は幾つも存在し、ここから飛び出して狩りを行うようです。運が悪ければ、穴に落ちた瞬間に噛みつかれることもあるでしょう。それ以前に狩りをした形跡や雪の上をはいずり回った跡を発見した場合は、その付近から速やかに離れるのが賢明といえるでしょう。 |
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◆詳細(専門:+2) |
分類 |
六肢動物/竜類/長竜類 |
属性 |
聖気 |
知能 |
動物なみ |
感覚 |
通常/聴覚(強化) |
状態変化 |
通常 |
双頭の珍しい動物で、それぞれの頭部は完全に独立した存在で、全く同等の構造を持ちます。それぞれの脳は独立して機能しているらしく、頭部は全く別個の行動を独自に行うことができるようです。この動物の面白い点は、雌雄双方の生殖器を持つということで、これらの特徴から変異現象によって雌雄が融合した動物ではないかという研究者もいます。
なぜ蛇ではなく竜の仲間に分類されるかというと、四肢や翼となる骨の痕跡が残っているからです。しかし、これらは既にその機能を果たしておらず、外部からは瘤のように盛り上がって見えるだけにとどまります。なお、頸骨は翼部の痕跡のような骨格と融合しているようで、重い頭部を支えるのに役立っているようです。
頭部は独立しているものの、行動時の意志は完全に統一されているようで、進む方向が2つに分かれたり喧嘩するということはありません。。眠りにつくのも同時らしく、体部の感覚も同時に受け取っているようです。ただし、片方の首を切られても、残った方の首だけで生きてゆくことができるようです。
1個体が非常に広い縄張りを持ち、同じ地域で複数の個体を見かけることは殆どないようです。個体同士の関係については謎が多く、複数の個体が同時に出会っている場面は数度しか発見例がありません。それから判断すると、ある程度は縄張りの意識があるようだが、狩猟場に侵入されない限りは争いは起こさないと考えられています。 |
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◆戦闘(一般:+3) |
移動速度はさほどでもないため、待ち伏せ型の狩りを行うことが多いようです。岩の隙間に隠れたり、あるいは樹上で獲物を待ちかまえることが殆どですが、土地によっては水中にひそんで狩りをする場合もあるようです。
彼らは基本的に、頭が2つある利点を活かした狩りを行います。小型の動物であれば丸のみにしてしまいますが、中型ぐらいの動物であれば、一方が四肢に噛みついて移動力を奪い、もう一方は喉笛などに喰らいついて窒息させようとします。左右から回り込むため、片方に気を取られた時点で勝負は殆ど決まってしまいます。
なお、頭はそれぞれの思考をもっており、それぞれ別々の目標と戦闘を行うことができます。お互いを助け合うよう性質を持つ、群れで生活する動物を襲う場合は、一方が威嚇している間に一方が獲物を仕留めるという役割分担を行うようです。
もし彼らに遭遇した場合、気をつけるべきはその吐息です。毒はないのですが、口から強い酸を吐くことができます。酸は半径5mの半円状の空間に広がり、難易度7の肉体抵抗の判定に成功しなければダメージを負うことになります。 |
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◆バリエーション(専門:+4) |
かつて北方で、片方の首が長く、片方の首が極端に短いという個体が発見されたことがあります。 |
白銀色の鱗を持つ個体が捕獲された例があります。非常に高値で取り引きされたようです。 |
尾も二本あるという個体が目撃されたことがあります。2匹の大蛇の胴体だけが融合しているように見えたそうです。 |
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