WR-コネクション


 


 キャラクターはそれまでの人生の中で、周囲の人々との間でそれなりの関係を構築しています。これを表現するルールとして、ワールドリレーションにコネクションというものを導入しても構いません。
 コネクションは個人あるいは組織を1つの単位として設定します。GMが指定しない限りは、プレイ以前から設定できるコネクションは職業に関するものだけです。そして、その職業においてメインとなるコネクションでも、せいぜい5レベル程度としておいて下さい。最初に何ポイントかのWPを与えておいて、組織や個人ごとに振り分けるようにしてもよいでしょう。

 このルールは、あくまでも接触できたり交渉の場をもてる可能性を示すものです。ですから、コネがあるから必ず無理をきいてもらえるというものではありません。交渉の内容や条件次第では、断られることもあるでしょう。場合によっては、その関係が悪化する可能性さえあります。頻繁に頼み事をすれば、図々しいと思われて敬遠されるようになるかもしれないのです。
 そのため、関係を持つ相手同士で接触があった場合には、WPはいくらか変動する可能性があります。両者の関係がよくなれば数値をプラス、何らかのトラブルによってその仲に亀裂が入った場合は、数値をマイナスすればよいでしょう。以下にその基準を示しておきます。

 それから、特定の組織・団体とのコネクションがある場合、職業知識の判定でレベルの分だけ難易度下げることが可能となります。この判定に成功すれば、相手の居場所や行動範囲、それから業績や最近の状態などを知ることができます。


◆変動の目安-コネクション

WP プラス マイナス

1〜5
 ちょっとした接触。知人からの紹介。軽い情報の交換など  情報の隠蔽。相手に不信感を与える行動など

6〜10
 仕事上の協力。有益な情報の譲渡など  ちょっとした隠し事や抜け駆けなど

11〜20
 無償の協力。契約以上の成果。誠意ある態度など  積極的な嘘。依頼を完全に果たせなかった場合など

21〜30
 力ある者からの紹介。相手に利益を与える行動など  約束の反故。嫌悪感を与える行為など

31〜40
 相手に多大なる利益を与える。組織への従属など  結果的な裏切り。大きな損害を与えるなど

41〜50
 将来を左右する可能性のある情報や協力。絶大な信頼を与える行為など  組織や計画の存続に関わる深刻な被害。計画的な裏切りや積極的な攻撃など

51〜
 命の恩人。生涯の恩義を感じさせる行為。忠誠を誓うなど  甚大な被害を与える。関係の喪失など


◆レベルの目安-コネクション

レベル 個人 組織
 その人物がいそうな場所を噂で聞いて知っているなど、接触できる可能性がある程度の関係です。  その組織の存在を噂に聞いたことがあるなど、接触できる可能性がある程度の関係です。
 その人物が確かに存在するものとして知っています。依頼などを受けてもらえるかは交渉次第になります。  組織の存在については聞き及んでおりますが、特別な繋がりがあるわけではありません。
 一度か二度は接触していて、顔を見知っているぐらいの間柄です。互いがどのような立場の人間か把握している状態です。  組織の構成員と接触したことがあり、挨拶ぐらいはするという程度の間柄です。特に親しい関係を構築しているわけではありません。
 数回の接触があり、依頼を受け入れてもらいやすい関係になっています。よほどの無理でなければ頼みをきいてもらえるでしょう。  組織の構成員と何度か顔を合わせており、よほどの無理でなければ話をきいてもらえる可能性があります。
 何度も顔を合わせていて、かなり打ち解けた関係となっています。少々の無理はきいてもらえる間柄です。  中間管理職の人間と、仕事上のつき合いなど何らかの接触があった間柄です。何か相談を持ちかけても不自然ではありません。
 相手の動向を把握できる程度の仲です。繰り返し接触している親密な間柄であり、こちらから頼まなくても、いろいろと便宜をはかってもらえることもあります。  組織の中間管理職の人間と親しいつき合いがあります。多少の無理であっても、交渉次第では聞いてくれる可能性があります。
 互いの性格などをよく知っている間柄であり、ちょっとした頼みであれば無償で引き受けてくれる可能性があります。  組織の上層部と顔見知りです。相談の内容によっては、いろいろ便宜を取り計らってくれる可能性があります。
 本来教えてはならない情報を流してくれたり、仕事を優先的に引き受けてくれる可能性があります。  組織の上層部と親しい関係です。無理そうに思われる頼み事でも、その影響力をもって実行してくれる可能性があります。
 かなりの親密な仲であり、よほどのことがない限り頼みをきいてもらうことができます。  組織のトップと顔見知りです。よほど無理な頼みでなければ、話をきいてもらうことができるでしょう。
10  ほとんど仲間に近い間柄で、非常に無理な注文でもきいてもらえる可能性があります。  組織のトップと非常に親しい間柄です。かなりの無理な話でも、どうにかしてもらえる可能性があります。


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