海竜(シー・ドラゴン)


◆判定
副技能  専門:生物学【生態学】
 一般:動物知識
不明度  5 影響度  6
◆名称・分類(一般:±0)
名称  海竜(シー・ドラゴン、水竜)
一般認識  一般動物/脅威/竜
利用法  なし
外見  体長20mを超える大型の竜で、体型や顔の形状はウツボによく似ています。背側の色は暗い青色やくすんだ緑色など、水中で目立たない色になっていますが、腹側は白く透き通った鱗で覆われています。幅よりも縦に広い体構造で、背中の中心には尾の先まで背ビレがつながています。手足に当たる部分にも、皮膜でつくられた小さなヒレがついています。
◆生態・反応(一般:+1)
分類  一般動物/竜
生息地  全域/主に沿岸域
活動期  不明
出現頻度  きわめてまれ 出現数  単独
反応  不明 調査法

専門書/研究者/船乗り
弱点  なし
 水棲の竜で、体を横にくねらせて水中を移動します。普段は沿岸域を回遊し、大型の魚を捕えて食糧とします。縄張りをもっているようで、大型のものがその中に入り込んだ場合は積極的に攻撃を仕掛けます。自分より大きなものに対しても臆することはなく、船などが縄張りに侵入した時も、その長い体を船体に巻き付けて押し潰そうとします。特定の海域でのみ襲われているようで、船乗りは決してその周辺には近づこうとはしません。なお、キラキラ光るものを好み、巣となる岩場に宝石や金貨などをためこんでいる場合もあるようです。
◆詳細(専門:+2)
分類  未分類(竜類/長竜類/六肢動物)
属性  聖気 知能  動物なみ
感覚  通常/聴覚(強化)
状態変化  通常
 沿岸域に住む生物で個体数も少ないため、詳しい観察は殆どされておりません。サンプルもほとんど存在せず、腐敗した死体が海岸に打ち上げられているのが数例発見されているだけです。翼にあたる部分に痕跡的な骨格が残っているため、六肢動物の仲間とされています。しかし、鰓状の呼吸孔が体の側面にあったり、ヒレ化した四肢を持っていたりと、魚に似た構造も多々見られ、正確な分類はまだなされておりません。
 魚類を中心とした肉食性ですが、あまり獲物を選ぶことはしないようです。大型の回遊魚を好むようですが、イカやウミガメなども食べますし、珍しいところではアザラシなども襲うようです。人間も獲物とします。
 なお、霊子機関を積んだ船が通った場合、特に攻撃的になる傾向があるようです。原因はよくわかっておりませんが、霊子機関が高音を発することが何か関係しているという説があるようです。

◆戦闘(一般:+3)
 あまり報告例はないので詳しくはわかりませんが、基本的に口に入る大きさのものであれば噛みついて攻撃し、そうでないものは体で締め付けて窒息させてから捕食するようです。

◆バリエーション(専門:+4)
 黄金の体を持つ大型の亜種がいるという噂がありますが、あくまでも漁民の間で語られる不確実な情報に過ぎません。
 翼を持ち、海の中を飛ぶように移動する個体が発見されたことがあります。しかし、あまり信憑性のない噂としてしか認識されていません。
 北方の海域に住む亜種は、脂肪が厚いためかずんぐりとした形状をしているようです。全体に体も大型であるという報告があります。
 以前、外側に呼吸孔が存在しない個体が発見されたことがあります。死体の損傷が激しかったため詳しいことはわかりませんが、その個体は鱗も非常に厚く、目に当たる器官も見つかりませんでした。

◆未知
 海洋を広く回遊する大型の亜種が存在します。これが黄金の体を持ち、翼を持つという個体のことなのです。ただし、黄金色の鱗は繁殖期のみに存在するもので、通常は青みがかった黒鉄色という目立たない色をしています。体長はおよそ35mほどになりますが、メスは小柄でせいぜい20mくらいにしかならないようです。
 1年をかけて広域を移動するのが特徴で、潮の流れにのって西海全域を回遊します。交尾期にはほとんどの個体が西海中央に集まり、かなり深くまで潜って交尾を行います。そのため、黄金色になる時期にはなおさら発見例が少なく、幻の存在として語られるようになっているのです。
 この亜種も霊子機関を襲う習性は変わりませんから、新大陸への航行が行われるようになった現在では、発見される可能性は非常に高くなっています。これは霊子機関は発する音を嫌うための行動であり、エンジンを停止していれば襲われることはないでしょう。

◆能力・技能(一般:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
11 10  気力:41/
 自我:18/
11  活力:31/
18 20  生命:68/
打撃  牙:5/尾:5/締め:2
防御  鱗:6
移動力  水中14/地上2
◆特殊能力(一般:+4)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

水中呼吸