第16章 感覚


 

ルール概要


○知覚力

 知覚力によって何かを判別する場合は、感覚技能に属する副技能で判定を行うことになります。行動というのは、感覚器官を通じて何かを認識することによって可能となりますが、通常の判定でこれらを意識する必要はありません。また、不利な判定があったとしても特に同時判定などを行う必要もなく、行為判定にマイナスの修正を加えるだけで構いません。


○感覚刺激

 急激な感覚刺激を受けた場合、一時的に感覚が麻痺することがあります。このような場合、もしそ免れる可能性があるのであれば、反応抵抗による抵抗判定に成功すれば、咄嗟に目をつむったり鼻や口を押さえることで、瞬間的に刺激から身を守ることができます。その他の感覚器官の場合も同様で、刺激から身を守るためには反応抵抗に成功しなければなりません。


○視覚判定

 目によって映像を認識できるかどうかは、視覚(一般:心+感覚)による判定が必要となります。しかし、いくら目が良いといっても、あまりに遠くにあるものはそう正確に判別できるものではありません。せいぜい[心×100]mくらいの距離を限度として下さい。難易度は人間の姿形を判別する場合が基準となり、これが難易度1の判定となります。これより面積が半分になるごとに難易度は+1されてゆきます。逆に面積が倍になるごとに、難易度は−1されてゆきます。


・観測用具
 エルモア地方にはレンズを使った観測用具も存在します。精度の高い望遠鏡を使用した場合には+4、双眼鏡でも+2の修正を得ることができます。見える距離も道具によって向上します。それぞれの修正値を心の値に加えて、距離を計算して下さい。


○認識不能

 相手が視覚的に全く認識できない場合、相手に対して行為を試みることは殆ど不可能となります。ただし、相手がある程度激しく動いていれば、音や気配などによってだいたいの居場所を察知することは可能としても構いません。この場合、GMが許せば聴覚あるいは霊感によって同時判定を行うことができます。しかし、見えないことによる−6修正を加えて判定を行わなければなりません。
 逆に見えない相手からの攻撃を防御することはできません。音で攻撃が察知できたとしても、反応抵抗による回避を行わなければなりません。この場合も、見えないことによるペナルティとして−6修正を受けます。


○明かり

 捜索や文書検索、あるいは戦闘や運転などの視覚を必要とするあらゆる行為は、それを試みるために十分な光量を必要とします。不足している場合は制限要素となり、マイナスの修正値を加えて判定を行うことになります。
 

◆周辺状況による修正値

修正 状況

±0
 自然光の状態

−2
 ランプやたいまつなど、やや明るい場所

−4
 月明かりなど、非常に暗い状況

−6
 完全な暗闇での行動


○霊感

 霊感とは虫の知らせや直感、あるいは霊体の感知など、物事を霊的に感じる力のことです。霊感(一般:心+霊能)の判定に成功すれば、他の人が見えない霊が見えたり、危険が迫った時になんとなく悪寒がしたりということが起こります。また、瘴気や術法のかかっている空間などでも、なんとなく嫌な感じがしたりすることがあります。しかし、これは自分の意志で調査するための技能ではありませんので、判定できるかどうかはGMの判断に従って下さい。また、達成値がいくら高くても、原因が判別できるわけではありません。


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