術法

系統分類習得


 

系統分類


 このゲームの世界には、魔術、武術などと呼ばれる魔法が存在します。これらは全てまとめて術法として取り扱います。キャラクターたちは術法を使用して、様々な効果を引き出すことができます。

 術法は魔術や武術などの、異なった名称で呼ばれることがあります。これは術法がどういった目的で使われるかで分別されており、こういった分類を術法大系といいます。たとえば戦闘技術の1つとして考えられている場合は武術、通常の魔法として使用される場合は魔術、芸術に関連するものは呪芸術などとなります。さらにその下には下位区分と呼ばれる分類があり、情報を扱う術法系統や宗教組織だけで教える術法、といった具合にまとめられています。しかし、術法大系も下位区分も一般的なイメージの問題であり、ルール的な意味はありません。下位区分の下に分類される術法系統からが、ルールとして取り扱われる部分となります。


 術法系統は術の効果や使用するときのスタイル(呪文や身振りなど)によって分類されています。個々の系統は副技能として扱われることになり、〜系術法という呼び方をします。
 1つの系統には、その技能で使用できる何種類かのがあります。この術を発動させることにより、キャラクターは現実に効果を及ぼすことが可能となるのです。術は技能を取れば全て使用できるというわけではなく、術ごとに改めてCPを消費して獲得することになります。つまり、術法の技能を獲得しても個々の術を獲得しなければ、その技能には何の意味もないことになります。術はそれぞれレベルが決まっていて、キャラクターはレベルの値のCPを消費することによって、その術を習得することができます。


 以上の説明でよくわからなかった人は次のように考えて下さい。まず術法大系とは、現実世界でたとえるならば、武道や芸術などといったまとまった概念のようなものです。そして術法系統とは、武道における種類のようなものだと考えて下さい。たとえば剣術や弓、空手といったものです。個々の術については、それぞれの流派に存在する技にあたると思って下さい。術法系統ごとに型を会得するというのが技能を獲得することに当たり、その上で個々の技を習得すると考えればわかりやすいと思います。


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習得


 個々の術を習得する場合には、術法を使う資格を得なければなりません。つまり、術法系統ごとに副技能を習得するということです。術法に関する技能は全て専門技能になっておりますので、術法系統ごとに1CP消費しなければなりません。なお、地域、種族、宗教などに限定されている術法も多いので、すべての術法を自由に獲得できるわけではありません。この制限は術法データ1のページに示してありますので、それを参照して下さい。


○習得判定

 個々の術を獲得する場合には、その術法に関連する副技能による判定を行わなければなりません。この時、達成値が獲得しようとするレベル+4に達していたら、CPを消費して術を習得することができます。判定の方法は第5章で詳しく説明します。個々の術は術法データのパートに書かれており、術法系統ごとにまとめられています。


○習得制限

 術の中には習得を制限されているものがあります。たとえば、一般社会に広めるには不適当な効果をもったり、もはや使用できる人間がいない術なども存在します。これらは、術名称の前についているマークで区別することができます。


◆習得制限

分類 説明
 比較的普及している術であり、その系統を使える組織や団体では、現在でもまず間違いなく利用されています。習得制限に合ってさえいれば、プレイヤーの意志によって自由に習得することができます。
 習得には組織の許可などが必要とされる種類のもので、教えてくれないことの方が多いでしょう。すでに失われている可能性も高い術です。プレイヤーはGMが許可すれば習得することができますが、却下された場合は諦めて下さい。ただし、覚えている人に依頼すれば、代償の程度によってはかけてくれることもあるでしょう。
×  通常は組織内の人間でも教えてもらえないもので、選ばれた一握りの人しか使うことができません。すでに失われている可能性の高い術が多くあります。依頼をしたとしても、使ってもらえるかどうかはわかりません。そもそも民間には伝わっていない術も多く、宗教機関でさえ使い手はなかなか存在しないでしょう。プレイヤーは特別にGMから許可された場合のみ使用することができます。プレイヤーの側から尋ねることをしてもいけません。
 天使や悪魔といった異界の存在のみが使用する特殊な術です。よほどのことがなければ、人間が使うことはできません。


 術法を獲得した場合には、必要事項を術法シートに記入して下さい。まず、術法系統ごとに副技能名を記入し、それぞれの判定値と個人修正値を書き入れます。術法変化技能を獲得している時には、その名称、個人修正値、判定値を記入します。術の名称やデータは、それぞれの欄に書き込んで下さい。最後に消費したキャパシティーポイントを、術名称と書かれている横の( )内に記入します。これで術法の獲得は終了です。


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