○解説 芸術家は身分的に非常に特殊な存在です。基本的には市民階級ですが、一流の芸術家は貴族などの保護を受けて創作活動に専念しており、名誉階級の人間として扱われます。有名な芸術家と親交があることは、社交界ではステータスの1つとして認識されているのです。なお、特定の貴族の援助を受けていても、彼らは雇用者ではありません。出資者の頼みは断れないでしょうが、非常に自由に動ける立場にいる人間です。 芸術家は時代の流れに敏感でなくてはなりません。ですから、文化的に進んだ国家に留学することは珍しくありませんし、各国を放浪して歩く者もいます。 ○条件 芸術家になるために必須とされる条件はありません。美術学校や音楽学校で技術や知識を学んだり、誰か師匠のもとについて修行をしたり、あるいは完全に独学で技術を身につけるものなど様々です。しかし、どこで学んだから大成するというものではありませんし、何年の修行を積んだから必ず技術が身に付くというものでもありません。たとえ若くても才能があれば認められる世界なのです。 ○コネクション芸術家は同業者や画廊の経営者などと知り合いです。好事家にも顔見知りがいるかもしれません。また、有名になるためにはコネが必要ですから、一流の芸術家は資産家や上流階級の人間と親交があるはずです。そういった有名芸術家であれば、海外や他の分野の芸術家とも交流があってもおかしくないでしょう。 先頭へ |