◆判定 |
副技能 |
専門:生物学【生態学】
一般:動物知識 |
不明度 |
6 |
影響度 |
4 |
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◆名称・分類(一般:±0) |
名称 |
長竜(ワーム、テイル・ドラゴン) |
一般認識 |
一般動物/脅威/大蛇 |
利用法 |
食肉、鱗など |
外見 |
外見は体長10mほどの大蛇で、体は大人では抱えきれないくらいの太さになります。顔はトカゲによく似ており、扁平ではなく横幅よりも縦幅のほうが若干あるようです。頭頂部から首にかけて、トサカ状の鱗もわずかに生えています。体色は背中がくすんだ緑色で、腹側はクリーム色です。鱗は蛇よりも大きく、光沢があって透き通っています。頭には長さ20〜30cmほどの2本の角が生えていますが、先は真っ直ぐではなく、上に向かってわずかに反り返っています。 |
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◆生態・反応(一般:+1) |
分類 |
一般動物/ヘビ |
生息地 |
全域:山地、特に峡谷に多く生息 |
活動期 |
通年/昼行性 |
出現頻度 |
きわめてまれ |
出現数 |
動物なみ |
反応 |
中立 |
調査法 |
専門書/研究者/狩人 |
弱点 |
なし |
角のある珍しい大蛇で、滅多に出没することはありません。山地の谷間などに穴を掘って巣をかまえ、近づいてきた動物を捕食します。基本的に湿った場所を好むようで、巣の近くにはたいてい河川が流れています。角は攻撃ではなく巣穴を掘るために使用します。巣穴は湿った土を横に掘ったもので、幅、深さともに体の2倍程度となります。
普段は大型の草食動物を捕食しますが、目があまりよくないためか、巣の近くを通ったものにはとりあえず飛びかかり、口に入れてみて食べられるものかどうかを判別するようです。そのため、人間が犠牲になることもあり、出没した場合は駆除するというのが一般的です。体重が重いので、湿った土にくっきりと移動の痕跡が残り、発見するのはさほど難しくはないようです。ただし、獲物は丸のみにしてしまうので、食べ残しから判別することはまず不可能でしょう。 |
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◆詳細(専門:+2) |
分類 |
無肢動物/竜類/長竜類 |
属性 |
聖気 |
知能 |
動物なみ |
感覚 |
通常/視力(弱化)/嗅覚(強化) |
状態変化 |
通常 |
個体数が極端に少ないようで、研究はあまり進んでいないというのが実状です。ただ、骨格には四肢および翼の痕跡のようなものがあり、そのために竜の一種として考えられています。鱗も爬虫類のものよりもずっと丈夫で、脱皮も行わないようです。年齢は鱗の大きさで判別することができますが、だいたい20年以上は確実に生きるようです。
単独生活を行っており、複数の個体で生息域が重なっている地域は今のところ確認されていません。交尾の状況やなわばりの有無などにも謎が多く、他個体とのコミュニケーションをどのように取っているのかについて、研究者は興味を示しています。なお、卵胎生のようで、子供は成体と同じ形で生まれてきたという報告が1例あります。
基本的に、水場に近づいてきたシカなどを捕食しているようですが、肉食動物も餌としているようです。また、死体も捕食するらしく、ニワトリなどの死体を囮におびき寄せることも可能です。なお、水中から現れて、水の中にイノシシを引きずり込んで倒したという報告もあり、泳ぎは不得意ではないことがわかっています。 |
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◆戦闘(一般:+3) |
主に鋭い牙で噛みついて獲物を倒し、そのまま丸のみにしようとします。普通の大蛇とは異なり、獲物に巻き付いて締め付けることはありません。突然、巣穴から飛び出して獲物を捕らえることが多いようで、身を守るためにはまずその痕跡を見つけることが重要です。獲物を確認せずに飛び出してくるので、罠には簡単に引っかかってくれますが、倒すのはなかなか容易ではありません。また、攻撃を受けた場合はすぐに巣穴に引っ込んでしまい、なかなか外に出ようとはしません。そのため、煙などでいぶして外に出そうとするのが一般的な方法です。ただし、巣穴がダメになると水の中に逃げてしまうこともあるので、狩るのはなかなか難しいようです。 |
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◆バリエーション(専門:+4) |
海棲の亜種がいるようで、岩礁帯などで数例発見されたことがあります。 |
北部には角が大きい亜種がおり、これは地面に縦穴を掘ることで知られています。巣穴の入り口は塞いでしまうため、見分けるのはなかなか難しいようです。 |
滝の裏側や滝壺の付近に巣をつくることが多く、滝壺の主として伝承に残っている場合があります。 |
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