経営者


 


経営者
タイプ:経営者 財産レベル:自由(1〜)
身分:富裕階級(中層) 収入タイプ:固定
最低年齢:18歳 標準収入:規模によってさまざま
必須技能
 高等知識【各種】(専門:知+記憶)
 専門知識【経営】(専門:知+記憶)
 専門知識【各種】(専門:知+記憶)
 職業知識【各種】(専門:知+記憶)
 経済(専門:知+記憶)
 事務(専門:知+記憶)
 管理【各種】(専門:知+記憶)
 交渉(一般:知+判断)
推奨技能
 鑑定【各種】(専門:知+記憶)
 法律【各種】(専門:知+記憶)
 国家制度【各種】(専門:知+記憶)
 礼儀作法(専門:知+記憶)
 社交界知識(専門:知+記憶)
 信用・魅了(一般:知+判断)
説明:資金を出して労働者を雇用する資本家で、企業や工場、あるいは大農場の経営者などがこれに含まれます。 所持品:なし


○解説

 資金を出して労働者を雇用する資本家のことです。企業経営者、工場経営者、農場経営者などがこれに含まれます。比較的新しい時代の職業で、社会の変化に対応する形で生まれたものです。幅広い知識や経済の動向に対する長期的な視野といったものが要求されます。
 エルモア地方における典型的な経営者というのは、いわゆる成り上がり者か、もともと財産のある家系の末裔です。制度改革によって特権階級から身分を落とした元貴族の家系である場合もあります。富裕階級に属しており、地元への貢献度によっては名士として扱われる立場です。一般市民から見れば身分の高い人間ということになりますが、あまりよい評価を得られないこともあります。世間ではやっかみの対象となることも多く、上流階級の人間からは金の力で上流階級の仲間入りを果たそうとする、図々しくあさましい存在と見られる場合もあります。上流階級のパーティに招かれることもありますが、そのような席で醜態をさらすと、ことさら軽蔑の眼差しを投げかけられたり、笑いものにされたりします。しかし一方では、資金繰りがうまくいっていない貴族や政治家から援助を頼まれることも少なくないのです。

 経営者は人に恨まれることが少なくない職業です。たとえば、労働条件について労働者たちと意見が食い違うことは多々あり、時には暴動にまで発展することがあります。この時代は雇用希望者が大勢いることから、労働条件が多少悪くても人は集まるものです。人件費を削ればその分だけ利潤は上がるのですから、賃金を減らすのはむしろ当然の考えなのでしょう。それから長時間労働はもちろんのこと、職場の衛生環境もひどいものです。また、労働中に事故が起こっても、何の保障もないのが普通です。見舞金を出さないばかりか、ミスを理由に解雇することさえあります。それから、工場が昔ながらの職人たちと競合することも多く、それらと対立することも多いのです。経営者はこのような問題にいつも頭を悩ませているのです。


○条件

 資本家として企業や工場を経営するためには、経済に関してそれなりの知識がなければなりません。そのため、だいたいは高等学校を卒業する程度の学力が必要です。中には大学校で経営学や経済学について学んだ者もいるでしょう。一方で、地道に店舗や工房を経営しながら、それを大会社や大工場にまで発展させたような人間もいないわけではありません。


○注意点

 経営者が参加するシナリオはあまり多くはないでしょう。多くの経営者は事務や会議、あるいは接待や交渉などで時間が忙殺されます。ただし、資本家と労働者の間の特有の問題というものもありますので、そのような問題を中心に添えたシナリオであれば、十分に活躍できるものと思われます。
 それから、少し特殊なのがペルソニア大陸の植民地などで大農場を経営する者です。このような場所では奴隷を働かせていることも多く、人種問題が絡むシナリオにも参加できる可能性があります。


○コネクション

 経営者は自分の下で働く人間を使うことができます。それから同業者や関連業者に繋がりがありますし、銀行家などの金融業界にも知り合いが多いでしょう。貴族や政治家、あるいは地元の名士と関係を持っている場合もあります。


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