◆判定 |
副技能 |
専門:生物学【生態学】
一般:動物知識 |
不明度 |
5 |
影響度 |
2 |
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◆名称・分類(一般:±0) |
名称 |
角虎(ホーンド・タイガー) |
一般認識 |
一般動物/危険/トラ |
利用法 |
角は工芸品として、皮は敷物に利用されます。 |
外見 |
額の真中に1m近い長さの、真っ直ぐにのびた角をもつトラです。角は雌雄ともにありますが、メスの方は50〜70cmほどと短くなります。直径は10cm以上にもなり、層状の構造になっています。通常のトラよりも大型で、オスで300cm以上、メスでも270cmほどになります。顔の形はヤマネコに近く、全体に引き締まったイメージがあります。 |
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◆生態・反応(一般:+1) |
分類 |
一般動物/四足獣 |
生息地 |
南部、ペルソニア大陸/森林、草原など |
活動期 |
通年/昼夜行動 |
出現頻度 |
きわめてまれ |
出現数 |
単独〜十数体 |
反応 |
中立 |
調査法 |
専門書/研究者/狩人 |
弱点 |
なし |
額に長い角を持つトラで、草原などに半径数10kmの広大ななわばりを持ちます。3〜5つがいで群れをつくって生活をすることが多く、連携して大型の草食動物などを狩っています。群れではつがいの単位で順位が決まっており、獲物はその順番で食べることになります。これは角が長いために集団で1つの獲物を食べることができないためだという説があります。
非常に強力な動物ですが、最近では角や毛皮目当ての乱獲のために生息数が減少しています。ペルソニア大陸にそれなりの個体数がいるようですが、エルモア地方ではあまり見かけなくなっています。 |
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◆詳細(専門:+2) |
分類 |
哺乳動物/四肢動物/ネコ類 |
属性 |
聖気 |
知能 |
動物なみ |
感覚 |
通常 |
状態変化 |
通常 |
角は芯となる骨の上を角質が覆っているもので、折れてしまうと2度と生え替わることはありません。群れの順位はこの角の長さが決め手となるようで、一般には長い角のオスが上位にいます。長さで優劣がつかない場合は順位争いが起こります。これは威嚇と角をぶつけ合うことで行われ、相手に怪我をさせることはあまりないようです。しかし、事故で命を落とす場合もないわけではありません。また、角がおれてしまうこともあるようで、そうなった場合は群れの最下層の存在になるか、群れを出てゆくことになります。単独で生活しているのは、だいたい順位争いで角が折れたものか若いオスのようです。
近年ではかなり生息数が減少しているのですが、時には人間を襲う危険な存在であることから、逆に報奨金を出して積極的に狩りを行わせる自治体もあります。そのため、つがい単位や単独で生活している割合も高くなっており、それが原因で狩りの成功率を減らし、さらに個体数を減らすという悪循環に陥っています。 |
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◆戦闘(一般:+3) |
基本的に狩りは連携して行うことが多く、大勢で取り囲んで逃げ道を塞いだ後に、群れの最上位のオスとメスが挟み撃ちをするというのが常套手段です。通常はオスが角で相手を刺した後に、メスが取り押さえて首筋に噛みついて窒息させるという方法をとります。オスは全速力で駆け寄り、加速をつけて相手を突き刺します。獲物によって急所を狙う場合と、足などを狙って移動力を奪う場合があるようです。獲物が激しく暴れると角が折れてしまうこともあるので、オスは強い足の力でブレーキをかけた後に、首を強く振って獲物を角から振り落とします。この後、下位のものたちは包囲網をせばめて、メスが獲物を仕留めるのを待ちます。
攻撃のための長い角は、逆に身を守るためには不向きな体構造であるため、敵対する大型の肉食獣と出会った時などは、ある程度の距離をおいて威嚇します。集団でいる人間を襲うことはまずありませんが、単独でいる場合は狙われることもあります。多くの場合は、背後から近づいて足などを角で突き刺すようです。 |
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◆バリエーション(専門:+4) |
ヒツジのような巻角を持つ亜種が存在しましたが、乱獲のために絶滅したと考えられています。 |
模様のない褐色の毛を持つ亜種も存在します。岩山近くなどに生息しているようです。 |
角が伸縮する個体を発見したという報告がありますが、研究者たちは噂に過ぎないと考えています。 |
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