技能の種類
忍び足やスリなど、盗人や密偵などが得意とする行為の判定に用います。
◆偽装工作
書類の偽造や変装など、偽装や隠蔽に関する技能です。
◆判断
咄嗟の機転や判断力を要求される行為です。
◆罠・鍵
知識と経験を要する、緻密で正確な作業です。
◆運動
素早くしなやかな身のこなしを要求される技能です。
◆手技
手品やスリなど、手先の器用さが必要とされます。
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偽装工作
○変装 (知+一般)
化粧や装飾をうまく施すことによって、姿や印象を違うものに変えるための技能です。自分だけではなく、他人を変装させることも可能です。ただし、化粧品やカツラ、あるいは付け髭などの小道具を必要とします。
変装を見破るためには、観察を用いた対抗判定に勝利しなければなりません。成功した場合、皺や仕草なども含めた総合的な印象から違和感を感じたり、あるいは変装の不備に気づいたりすることができます。もし、相手が誰か知っている者に変装している場合は、記憶術による判定を行っても構いません。その場合は普段の仕草や癖などから、違いを判断することが可能です。・対抗:観察、記憶術
代替:化粧・装飾
関連:化粧・装飾、変装(ルール)、観察、記憶術
○カモフラージュ (知+一般)
物や人など、自分以外の何かを隠すための技能です。干し草の下に人を隠したり、書類や小物の山に隠したい物を紛れ込ませたりということができます。この技能によって隠蔽されたものは、捜索や観察による対抗判定に勝利しなければ見つけることができません。
・対抗:観察、捜索
代替:なし
関連:観察、捜索、捜索(ルール)
○偽造【各種】 (知+専門)
証明書などを偽造する場合に使用する技能で、個々の分野それぞれについて個別の技能として習得します。非常に高度な技術を必要とし、専用の道具を使用しなければなりません。また、偽造するものにもよりますが、最低でも数日の時間がかかるでしょう。
この偽造物の真贋を判別するためには、まず本物を見たことがなければなりません。本物を見た経験がある人は、観察による対抗判定に成功すれば、直感的にそれが偽物ではないかという疑いを持つことができます。しかし、それを偽物だと証明するためには、製作に携わる者か、あるいは鑑定の技能を持っていなければなりません。
なお、犯罪組織や諜報機関に属していなければ、この技能は習得することができません。・対抗:観察、鑑定【各種】
代替:なし
習得:裏社会、密偵など
関連:観察、鑑定【各種】、偽造と鑑定
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判断
○捜索 (知+一般)
隠されたものを発見する技能で、積極的に何かを探す場合に用います。GMは難易度を教えずに判定を行わせ、達成値によってその結果のみを告げます。判定の成否にかかわらず、GMは判定が成功したかどうかを教えてはいけません。見つかったのか見つからなかったのか、それだけを告げるようにして下さい。
また、カモフラージュなどで意図的に隠蔽したものや、潜伏している相手を探し出す場合には、対抗判定で勝利しなければなりません。・対抗:カモフラージュ、潜伏
代替:観察
関連:カモフラージュ、潜伏、観察、視覚、捜索(ルール)
○追跡 (知+一般)
足跡や車輪の跡など、残されている何らかの痕跡から判断して後を追跡したり、移動距離や人数などを推測したりするための技能です。相手が意図的に隠蔽工作を行った場合は、まずは捜索や観察の技能を用いて、カモフラージュなどとの対抗判定に勝利しなければなりません。発見できた後は、すべて追跡の技能で判定を行って構いません。なお、雨や風などで痕跡が薄れている場合は、いくらかの不利な修正を受けることになります。
・対抗:カモフラージュ
代替:なし
関連:観察、捜索、追跡手段、カモフラージュ
○尾行 (知+一般)
相手に気づかれずにあとをつけるための技能で、基本的に町中のような野外ではない場所で用います。追跡とは異なり、見えている目標を物陰に隠れたり、人影にまぎれながらつかず離れずついてゆく技術です。
特に相手の視界に入るようなことがなければ、比較的騒がしい場所では容易に尾行することが可能です。相手が振り向いたりした場合には、尾行と視覚との対抗判定になります。また、静かな場所では視界に入ることがなくても、聴覚との対抗判定に勝利しなければなりません。
相手がこちらの様子に不自然さを感じた場合は、今度は尾行と観察との対抗判定になります。視覚や聴覚で判定する場合よりは、判定の時間間隔を短くするようにして下さい。この状態に至ってからの対抗判定に負けた場合は、即座に尾行に気づかれることになります。・対抗:観察、視覚、聴覚
代替:なし
関連:潜伏、観察、視覚、尾行(ルール)
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罠・鍵
○罠判断【各種】 (知+専門)
罠の種類を判断したり、仕掛けられている場所を発見する技能です。屋内にしかける機械的な罠と、狩猟などで使われる屋外の罠を扱う2つの技能にわかれます。
能動的に捜索を行う場合は一切の修正はありません。達成値が罠操作やカモフラージュの難易度を上回っていれば、罠の有無やそのおおよその仕組みに気づくことができます。しかし、失敗した場合は罠の存在を感知することはできません。GMはいかなる場合でも、成功判定の結果を教えてはなりません。見つかったか見つからなかったかだけを告げるようにして下さい。
まったく罠の存在を意識していなかった場合には、−4の修正を受けた上で判定に成功しなければなりません。成功した場合は罠が発動する寸前でその存在に気づくことができますが、失敗すればその仕掛けが発動してしまいます。その時、それが相手を傷つけるような種類の仕掛けであれば、罠の難易度を目標とした反応抵抗で回避することになります。この技能がない場合でも、捜索や観察、あるいは視覚などの技能によって罠に気づくことは可能です。しかし、どのような罠が仕掛けられているかを判断することはできません。ですから、発見したとしても、よほど簡単な仕掛けのものでなければ、具体的な解除方法を判断することは不可能です。
屋内 (知+専門)
扉や鍵穴に仕掛けられている罠、あるいは警報装置(ベルなど)を判断することができます。町中では扉に罠を設置することは殆どありませんので、主に警報装置を扱うために使われます。古代の遺跡には罠が仕掛けられていることがよくあるため、盗掘屋などがこの技能を身につけていたりします。屋外 (知+専門)
屋外に設置されているトラバサミや落とし穴など、猟師や軍隊などが仕掛ける罠に気づくための技能です。草木でカモフラージュされている罠なども発見することができます。・対抗:罠操作【各種】/捜索、観察、視覚
代替:なし
習得:裏社会、密偵、盗掘屋、猟師、兵学校など
関連:罠操作【各種】、観察、視覚、捜索、罠(ルール)
○罠操作【各種】 (技+ 専門)
様々な種類の罠を設置したり、解除することができます。
罠を仕掛ける場合、難易度はこの技能で判定を行った際の達成値となります。発見する側は罠判断の技能で対抗判定を行い、それに勝利しなければ罠の存在に気づくことはできません。
罠を解除する場合も同様で、罠操作で罠の難易度以上の達成値を出さなければ、罠は発動してしまいます。その罠がどのような効果のものかは、罠の種類によります。屋内 (技+ 専門)
扉や鍵穴に罠や警報装置(ベルなど)を設置したり、解除したりすることができます。盗人が得意とする技能です。屋外 (技+ 専門)
狩猟のための罠を仕掛けたり、解除したりするために使われます。軍の兵士がこの技能を身につけていることもあります。・対抗:罠判断【各種】
代替:なし
習得:裏社会、密偵、盗掘屋、猟師、兵学校など
関連:罠判断【各種】、観察、視覚、捜索、罠(ルール)
○鍵操作 (技+ 専門)
扉にかかっている鍵やその他の錠前などを開ける時に用いる技能です。GMは鍵の種類によって難易度を設定して下さい。この技能を用いるためには、専門の道具を使わなければなりません。針金やヘアピンなどの間に合わせの道具を用いる場合は、−4の修正を受けます。
鍵操作の技能は鍵屋か犯罪組織、あるいは諜報機関などでしか教えておりませんので、その点に注意して下さい。・対抗:鍵
代替:なし
習得:裏社会、密偵、鍵屋など
関連:鍵開け
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運動
○忍び足 (技+一般)
物音を立てずに歩く技術です。GMは足元の状況などから難易度や修正値を設定して下さい。枯れ葉が敷き詰められていたりすれば困難ですし、下が厚い絨毯敷きであれば逆に簡単になります。
相手が足音に気づくかどうかという判定には、聴覚の技能を用います。対抗判定を行い、勝利すれば相手に聞こえずに済んだことになります。・対抗:聴覚
代替:なし
関連:聴覚
○潜伏 (技+一般)
どこかに身を隠す時の判定に使用します。判定に成功すれば咄嗟に物陰に隠れたり、狭い場所に体を押し込めたりすることができます。また、忍び足との同時判定に成功すれば、隠れる場所を変えながら静かに移動することも可能となります。
潜伏している人に気づくためには、観察による対抗判定に勝利しなければなりません。積極的に捜索を行う場合には、捜索技能を用いた判定を行って下さい。・対抗:捜索、観察、聴覚
代替:なし
関連:観察、視覚、捜索、聴覚、尾行
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手技
○手練 (技+一般)
他人が所持している小物をかすめとる時や、賭博のイカサマをする場合に使用します。スリを行った場合、相手がそれに気づくかどうかは、触覚による対抗判定によって決まります。また、賭博でのイカサマのような場合は、賭事や視覚との対抗判定になります。
・対抗:触覚、賭事、視覚、観察
代替:なし
関連:手品、観察、視覚、触覚、視覚
○手品 (技+専門)
手品をする時に使います。カードやコインを使ったトリックや、ポケットや服の襟に隠したものを取り出したりということが可能となります。手品の難しさによって、GMは適当な難易度を設定して下さい。
・対抗:観察、視覚
代替:手練
習得:手品師、サーカス、独学など
関連:観察、視覚
○脱出 (技+専門)
縄や手錠から抜け出す技術です。この判定に成功した場合でも、自由になるまでにはかなりの時間を必要とします。
なお、ロープワークの技能を用いてしっかりと結んだり、手錠をかけられている場合は、脱出の技能なしではこれをほどくことはできません。普通の結び方によって拘束した際には、GMが適当に難易度を設けて下さい。・対抗:ロープワーク、捕縛、手錠
代替:なし
習得:裏社会、密偵、サーカス、独学など
関連:ロープワーク
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