○解説 人形系の術法を行使し、人と見紛うばかりの人形をつくり出すのが、この人形使いと呼ばれる術法師です。彼らは術法を使わなくても、一流の人形職人として認められるだけの実力を持っています。しかし、人形使いは職人というよりは芸術家であり、その呼び名は一種の称号でもあります。特に最高位の人形匠(ドールマスター)の称号を持つものは、一流の芸術家と同じように尊敬を受け、社交界にも広くその名が知られています。実際、貴族の出資で工房を持ったり、特定の貴族に仕えている人も存在するのです。 ・人形使いの称号 ○条件人形使いになるためには、まず誰かのもとに弟子入りして、人形職人としての腕前を磨かなければなりません。人形使いたちは徒弟制度をとっており、その技は特別に才能を見出された弟子にしか伝えられないのです。人形使いとして一人前と認められたら、師匠から人形師としての称号をもらうことができます。そうすれば独立して仕事をすることができ、弟子を取ったり自分の工房を開いたりすることが許されます。 ○注意点人形使いは基本的に裕福です。しかし、実力に比例して依頼も多く、それなりに忙しい職業ともいえます。師匠は自分の仕事をするとともに弟子の面倒を見なければなりませんし、弟子はできるだけ早く一人前になろうと修行に励んでいます。とはいえ、休みを取ることもできますし、社交界との繋がりも深いということから、シナリオに登場する機会はそれなりにあるでしょう。また、人形使いはカスティルーンが有名ですが、その他の地域にいないわけではありません。見聞を広げるために旅に出たりすることもあるので、それほど場所にこだわる必要もないでしょう。ただし、一流の人形使いは有名人であり、行動次第では師匠や仕事仲間に恥をかかせることにもなりかねませんので、行動には注意しなければなりません。 ○コネクション人形使いは同業者の他、一般の人形職人や芸術家などとも親交があります。また、オルゴール職人や時計工といった精密機械を扱う職人たちと技術交流を行ったり、弟子を一時的に預けたりすることもあるようです。高位の人形使いは貴族や名士など、上流階級の人間とも顔見知りであるのが普通です。 ○術法
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