さて、手順通りキャラクターシートに記入したら、もう一度キャラクターのデータを見直してみましょう。
キャラクターシート1
○名前
これはプレイヤーの好きなように決めて下さい。ただし、その世界にそぐわないものは、プレイの雰囲気を壊すこともありますので、やめておいた方がよいでしょう。エルモア地方では、我々の世界のヨ−ロッパ風の名前が主流です。
○性別
プレイヤーの任意です。ただし、自分と同じ性別の方がプレイしやすいかと思います。
○年齢
あまりにも幼い、あるいは老齢のキャラクターは、プレイには適していないと思われます。だいたい、15〜50歳くらいの範囲で選ぶとよいでしょう。
○種族
プレイヤーキャラクターとして認められている4つの人種の中から、好きな人種を選んで決定して下さい。ただし、黒人や赤人は国によっては奴隷となりますので、注意して下さい。
○国籍
キャラクターが属する国名を書いて下さい。ただし、それが現在いる国とは限りません。
○職業
選んだ職業を記入して下さい。常識の範囲内で、キャラクターの能力にふさわしい選択をすることが望ましいと思われます。
○身分
職業データに書かれている身分を書き写します。それがキャラクターの社会的立場となります。
○財産レベル
財産レベルを横の小さな欄に書き入れます。消費するCPは( )内に記入して下さい。
○所持金
財産レベルに従って現在の所持金を記入して下さい。
○キャラクターメモ
キャラクターのプロフィールや特徴などを記入すればよいでしょう。過去の背景や人間関係などを書いても構いません。
○外見
一番右上の空欄に、絵や文章などで外見的な特徴を表現して下さい。
○主能力値
主能力である心、知、技、体の値をそれぞれの欄に書き入れます。次に抵抗値を書き入れます。これは[経験技能+個人修正値](=判定値)の値を記入します。消費するCPは、主能力値の合計を上の( )内に書いてください。なお、抵抗値は計算に含まず、主能力値の4つの合計のみになります。
○耐久値
耐久値をそれぞれの欄に書き入れます。合計値は上の( )内に記入して下さい。耐久値の横にある長い欄には、負傷で減少した時の値を書き入れます。
○主技能値
主技能値をそれぞれの欄に書き入れます。合計値は上の( )内に記入して下さい。
○副技能
副技能の種類を長い欄に書き入れます。主能力の欄には判定に使用する主能力、修正値の欄には割り振った個人修正値を+〜と書き、判定値という欄には主技能値と個人修正値の合計を記入します。専門技能は一般技能と区別するため、左の小さな欄に丸印をつけて下さい。
○願いと奇跡
横に長い欄には、キャラクターの感情ベースを記入します。その隣の欄は感情レベルを記入する場所です。奇跡/破滅ポイントは割り振った値を、感情ポイントは残った感情CPをそのまま書き入れます。
○ワールドリレーション
横に長い欄には選択したワールドリレーションの種類を書き入れます。隣にあるWPと書かれた欄には、0〜100までのいずれかの数値が記入されます。ただし、この欄に最初から記入することはあまりないでしょう。このルールについては、第7章で詳しく説明します。
○CP
最後に左上の方にあるCPの欄に、消費した経験CPの合計を150CPから引いた値を記入します。
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キャラクターシート2
○能力
それぞれの欄に、キャラクターシート1の主能力値、耐久値、および抵抗値を書き写して下さい。状態という欄は、何らかのペナルティーがあった場合に、その状況をメモする欄です。
○装備
装備名称、判定値、修正値などの必要事項を各々の欄に記入します。攻撃、回避と書かれた欄の/(スラッシュ)の左側には判定値、右側には使用する主能力値を書いて下さい。
○所持品・財産
収入や貯蓄、所有している物品などを書き入れます。
○ノート
メモ欄です。必要事項などを自由にお書き下さい。
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術法シート
○術法系統
術法系統の欄には、副技能ごとの個人修正値と判定値を記入して下さい。スタイルと書かれている場所には、術法を使用するときの型(呪文、符など)を書き入れます。
○術法変化技能
術法変化技能と書かれた欄には、空間変化や時間変化などの副技能名を記入し、その横にはそれぞれの個人修正値と判定値を記入します。
○術法
術の名称、レベル、術法系統、および効果等のデータを記入します。
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最後に
これらの作業が全て終了すれば、とりあえずキャラクターは完成したことになります。さて、あなたのキャラクターはどのような人物になりましたか? あなたはこれから、その人物になって違う世界で生活することになるのです。
もちろんキャラクターは、紙の上に書かれてある以上の要素を備えています。1人の人物をたった1枚の紙の上に書ききることなど、とうてい不可能なことです。シートに書かれていない部分は、あなたの頭の中に存在します。あなたは想像力を膨らませて、その人物を作り上げてゆくのです。そして冒険という物語を通して、キャラクターは真の完成を迎えることになるでしょう。
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