詐欺


 


 相手を騙す目的で人に近づくことも決して少なくはありません。それを生業としている詐欺師だけではなく、他の目的を遂げるためにやむなく嘘をつくこともあるでしょう。ここでは、相手を騙すための判定について解説します。

 うわべを装ったり騙したりするための技能には、以下に示すようなものがあります。


○詐術 (一般:知+判断)

 うまい話などをもちかけて他人をだまし、思い通りの行動をとらせる技術です。詐欺師のような犯罪者や悪徳商人が得意とする技能です。騙されないようにするためには、判断技能による対抗判定に勝利しなければなりません。


○信用・魅了  (一般:知+判断)

 初対面の人や警戒している相手に信用させ、心を開かせるために使用する技能です。これに対抗するには、判断抵抗による対抗判定に勝利しなければなりません。


○演技 (一般:知+判断)

 嘘を隠したり、違う人格を演じる時に使用します。変装と組み合わせることによって、実在する他の人物を演じることも可能です。
 演技かどうかを見破るためには、精神判断や判断抵抗との対抗判定になります。この判定は演技をしようとする度に行わなければなりません。なお、演じている人物をよく知っている者は、記憶術による対抗判定を行っても構いません。その場合は普段の仕草や癖などから、違いを判断することが可能です。


○誘惑 (一般:知+判断)

 自分を魅力的に見せて異性を魅了し、誘惑するために使用します。これに対抗するためには、判断抵抗による対抗判定に勝利しなければなりません。ただし、判定に成功しても、あくまでも相手に自分のことを異性として意識させる程度にとどまります。好みに合うかどうかはまた別の問題ですし、その後の態度次第では見限られてしまうこともあるでしょう。


 相手に騙されないためには、判断抵抗による対抗判定に勝利しなければなりません。積極的に相手の嘘を見抜こうとする場合には、精神判断の技能を用いることができます。

 さまざまな技能を組み合わせて相手を騙す場合には、同時判定を行う必要があります。たとえば、女性を騙そうとする結婚詐欺師などは、詐欺と誘惑の同時判定に成功しなければならないのです。
 それから現在のエルモア地方は、社会形態や科学技術など様々な分野において変革の時期にあり、それに絡んだ詐欺も増えてきています。このような詐欺の場合は、経済知識や科学に関する知識との同時判定を行うことになります。


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