◆判定 |
副技能 |
専門:生物学【生態学】
一般:動物知識 |
不明度 |
6 |
影響度 |
0 |
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◆名称・分類(一般:±0) |
名称 |
三足鹿 |
一般認識 |
一般動物/危険/シカ |
利用法 |
肉、毛皮など |
外見 |
牛ほどの大きさの鹿で、特徴はその名の通り足が3本しかないことです。前足は特に丈夫で、蹄の後ろから犬歯のような形の鋭い針が出ています。色は茶色地に白の鹿の子模様で、足や首は非常に太く頑丈です。角はヘラジカのような形をしており、オスだけの生えています。 |
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◆生態・反応(一般:+1) |
分類 |
一般動物/四足獣 |
生息地 |
全域/高山、高原、岩山など |
活動期 |
通年/昼行性 |
出現頻度 |
きわめてまれ |
出現数 |
数体〜十数体 |
反応 |
中立〜敵対的 |
調査法 |
専門書/研究者/狩人 |
弱点 |
なし |
前足が1本という非常にかわった構造をした動物です。一般に高度のある山岳地帯に住んでおり、群れをつくって生活します。食糧は岩場などに生える植物で、それが少ない場合は苔を食べたり、下におりてきて木の葉や芽を食べます。足跡が特異であるため、区別は非常に簡単です。また、わりとよく鳴く動物なので、それほど発見に苦労することはないでしょう。
なわばりは広く、季節によって生活圏を変えます。夏は下草の豊富な場所で生活しますが、秋から冬にかけて木の多い場所や、低い緯度へと移動します。においによるマーキングだけでなく、針状の爪で木の幹を傷つけることでなわばりを主張します。他の個体よりも高い場所へと傷をつけることで、優位性を示そうとする習性があるようです。
足は3本しかありませんが、予想以上に素早く動くことができます。しかし、不安定であることには変わりなく、足場が悪い場所ではあまり素早く動くことはできません。そのため、肉食獣などに襲われた場合は、逃げるよりも戦うという手段を選びます。非常に気の荒い生き物で、近づくものは即座に攻撃されることになるでしょう。 |
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◆詳細(専門:+2) |
分類 |
変異動物/哺乳動物/四肢動物/シカ類 |
属性 |
聖気 |
知能 |
動物なみ |
感覚 |
通常/嗅覚(強化) |
状態変化 |
通常 |
前足は肘にあたる部分の関節上部で骨が融合しており、肩部の関節は普通の動物のように2か所あります。しかし、構造的に前後にしか動かないことから、筋肉や骨格はそれに特化した形になっています。
蹄の後ろに出ている針状の爪は、蹄の一部が変形したものです。これは攻撃のために使われることもありますが、食料が少ない時期に後ろ足で立ち上がってこれを木の枝に引っかけ、高い場所にある木の葉をや芽を食べるという行動をとります。このために前足の構造が変化したのだという説もありますが、高地の不安定な地形から考えると明らかに不利な体構造であるため、決定的な説とはなっておりません。
繁殖期は秋で、この時期は特に甲高い声で鳴きます。オス同士は角をぶつけあい、メスを巡る戦いを繰り広げます。しかし、角で相手を攻撃することはありません。なお、この爪のために交尾は非常にやりにくいようで、メスが前足だけ折り畳んで地面に伏せ、オスは斜めに覆い被さるようにしなければなりません。この状態ではどちらも身動きが困難となります。 |
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◆戦闘(一般:+3) |
攻撃時には前足を振り上げて敵の頭を狙い、針を引っ掛けるようにして地面に叩き付けます。そして、相手が倒れたところを後ろ足で執拗に踏みつけるのです。爪は後頭部に刺さることが多いため、大型の肉食獣でも一撃で倒されることがあります。襲われた時は、通常は円陣を組んで対処します。そのため、どこから近づいても爪の攻撃から逃れることはできません。 |
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◆未知 |
地域によっては、若干足の長さが異なるようです。きちんと統計を取らなければわからないのですが、葉や芽が高い位置につく木が生えている場所では、足や首が少し長くなります。 |
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