整備・修理


 


 機械は使い続けていれば、いつか故障する可能性があります。このことを表現するために、機械にはそれぞれ作動値耐久値というものが設けられています。作動値は機械が正常に作動できるかどうかの目安であり、耐久値は物理的な破壊に耐えるだけの構造の強さを示しています。


○ダメージ

 悪路を走行するなど、何か故障の原因になるような条件のもとで機械を使用する場合には、操縦や機械操作などの判定を行わなければなりません。この時、GMは難易度を設定し、キャラクターは機械を操作するための判定で、これを上回る達成値を出さなければ、作動値に[難易度−達成値]のダメージを受けることになります。作動値が0に達すれば機械は故障して動かなくなってしまいます。なお、作動値は0までしか低下せず、マイナスになることはありません。
 また、機械に直接的な打撃を加えられた場合には、作動値と耐久値の双方に同じ分のダメージを受けることになります。耐久値が0以下になれば機械そのものが完全に壊れたことになり、修復は不可能となります。もし、その打撃を回避する余地がある場合は、操縦判定の達成値と防御値の分だけダメージを減少させることができます。


○修理

 機械の故障を直す場合には、機械整備の判定に成功する必要があります。これは個々の機械ごとに違う技能として習得しなければなりません。
 修理の判定に成功すれば、達成値の分だけ作動値と耐久値を回復させることができます。完全に修理しきれなかった場合、どちらに何ポイント振り分けるかは、修理した者が自由に決めることができます。

 作動値に受けているダメージの場合は、自分で直すのであればそれほどの費用はかかりません。ダメージが1ポイントにつき1銀貨程度の修理代ですむでしょう。工房に修理に出すとしても、基本金としてあと20〜30銀貨ほど追加するだけで済みます。
 しかし、耐久値に受けているダメージを直す時は、新しい部品の購入が必要となります。この場合は、[ダメージ×耐久値]銀貨の修理代がかかります。たとえば、もともとの耐久値が50の機械に3ポイントのダメージを受けた場合、50×3=150銀貨かかるといった具合です。

 特に故障となる原因がなくても、GMは適当な間隔で機械整備の判定を行わせても構いません。また、過酷な条件で動かした後にも整備が必要ですし、長く放置されていた機械を使用する場合にも同様です。


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