武器

攻撃技能データ形式用途その他


 

攻撃技能


 攻撃の際の攻撃判定に用いる技能を攻撃技能と呼びます。これは大きく、格闘、組打ち、近接武器、飛び道具、追加武器、効果武器、特殊武器に分類することができます。
 近接武器は刀剣や斧といった、直接を相手に叩きつけるような武器のことをいいます。飛び道具は離れた場所から相手を攻撃できるもので、弓矢や拳銃、それから投げナイフといった投擲武器もこれに含まれます。追加武器とは矢や拳銃の弾丸などのことを指し、それ単体で使用するものではありません。効果武器は主に手榴弾のような爆発物のことを指します。特殊武器は非常に扱い難い武器であり、個々の武器に対してそれぞれ専門技能として技能を習得しなければ、まともに扱うことはできません。

 攻撃を行うための技能を以下の表に示します。


◆攻撃技能

副技能名称 関連能力 技能分類 説明

○運動技能

     
 格闘 技/体 一般  パンチやキックなど、素手で行う打撃戦闘の技です。
 組打ち 技/体 一般  とっくみあいや締め技、あるいは投げを行うための技能です。
 近接武器【各種】 技/体 一般  接近戦用の武器を用いて戦うための技能です。刀剣、斧、槍、棍・鎚、竿状武器、絡み付き武器に分かれます。
 投擲武器 一般  ナイフなどを投げて攻撃する場合に使用します。
 特殊武器【各種】 専門  特殊な武器で攻撃する際の判定に用います。個々の武器ごとに獲得しなければなりません。

○作業技能

     
 弓 一般  弓での攻撃に使用します。
 弩 一般  クロスボウでの攻撃に使用します。
 拳銃 一般  拳銃での攻撃に使用します。
 長銃 一般  ライフルなどの長銃での攻撃に使用します。
 砲銃 専門  大砲での攻撃に使用します。


 装備品データではそれぞれの技能で扱うことができる武器を、まとめて1つの表に記してあります。たとえば刀剣という欄に書かれている武器は、全て刀剣の技能で判定することになります。ただし、特殊武器に含まれる品だけは、個々の武器に対して別々に技能を習得しなければなりません。


先頭へ

 

データ形式


 全ての武器には、装備箇所攻撃修正打撃値、そして価格という値が設定されています。


・装備箇所
 装備箇所はその武器を片手で持つか、あるいは両手で持つかということを示しています。中には片手でも両手でも持つことができる武器もあります。こういった武器は、両手で持った場合の打撃値は、片手で持った場合よりも1ポイント上昇します。装備表では3/4という具合に表記されており、左側が片手、右側が両手の時のデータとなります。

・攻撃修正
 
攻撃修正とは、攻撃判定についての修正値のことです。つまり、これが大きいほど扱いやすい武器であるということです。この値は+1などといった形で書かれています。個人修正値と同様に、副技能値にこれを加えた値を判定値として、攻撃の成否を判定することになります。

・打撃値
 
打撃値は武器が与えるダメージの大きさのことで、この値が大きいほど強力な武器だということになります。この値が横棒線で表わされている武器は、たとえ命中してもダメージは与えられません。

・価格
 武器の価格です。全て銀貨(100エラン)の単位で書かれています。


先頭へ

 

用途


 武器には用途が記されています。それぞれの効果は以下に示す通りです。なお、実際にデータに書かれているのは頭の1文字だけです。たとえば打撃であれば打、投擲であれば投といった具合になります。


◆武器の用途

用途 効果
打撃  相手に対して、普通にダメージを与えることができます。打撃と書かれていない武器は、直接相手に打撃を加えることはできません。
気絶  血を流さずにダメージを与えられる刃物以外の武器は、攻撃を手加減することができます。どれだけのダメージを与えても生命の値は0以下にはならず、死亡判定を行う必要もなくなります。なお、素手や体当たりなど気絶としか書かれていない場合でも、即死判定だけは適用されます。
破壊  木を切り倒したり、その他の固い物品を破壊することが可能です。破壊と書かれていない武器の場合は、逆に武器の側が壊れてしまいます。
転倒  攻撃が成功した場合、相手を転倒させることができます。相手は次のラウンド(5秒)の間に起きあがることができますが、転倒中は運動に関係する判定に−4の修正を受けます。なお、転倒攻撃を行った場合は、相手にダメージを与えることはできません。
絞め  相手を絞め殺すことが可能です。一度締め付けに成功した場合、それを振りほどくためには組打ちの技能を用いて対抗判定に勝利しなければなりません。締めによる攻撃には、窒息のルールが適用されます(こちらを参照して下さい)。気絶した後も首を絞め続ければ相手は死亡することになります。
投擲  投擲可能な武器であることを示し、20m程度の射程距離を持ちます。
捕獲  体に巻き付けたりして、相手の動きを封じることができます。この状態では、運動に関係する行動に−2の修正を受けることになります。捕獲された者は、相手の攻撃の達成値(捕獲した際の数値であり、改めて判定する必要はありません)に対して作業技能による対抗判定を試みることが可能です。対抗判定に勝利した場合は、その武器を外したりナイフで切ったりして脱出することができます。隠密技能の脱出を習得している場合は、それで判定を行うことも可能です。

突撃
 突撃可能な武器です。突撃を行う場合、全速力で5m以上の距離を駆け抜ける必要があります。


 攻撃の種類によっては、補助技能と呼ばれる技能を用いて判定を行う必要があります。補助技能を用いた場合の判定方法は2章で詳しく説明します。補助技能の種類については、データパート1の技能表や解説を参照して下さい。


先頭へ

 

その他のデータ


○飛び道具

 飛び道具には射程距離が示されており、それを超える範囲には攻撃できません。表では距離と書かれている項目がそれにあたり、単位はmとなります。
 また、弓や銃などの矢や弾を撃ち出す武器には、数/準備という数値が設定されています。これは1度に装填できる矢や弾丸の数とその準備に要する時間のことです。準備に必要な時間は1ラウンド(5秒)単位で示されています。


○追加武器

 追加武器はそれ単体では武器として使用できるものではありません。主に矢や弾丸などが追加武器に当たり、使用する武器の数値に修正値や打撃値を合計して、攻撃の判定をすることになります。そのため、追加武器の表には使用武器という欄があり、ここに書かれている武器でしか、それぞれの追加武器を使用することはできません。


○銃器と弾丸

 銃器にはタイプというデータ欄があります。これは、その銃器で用いることができる弾丸の種類に関係するデータで、弾丸の使用武器に書かれているタイプの武器でしか、その弾丸を使うことができません。


○効果武器

 固定的なダメージを表わす数値を効果値といい、難易度とまったく同様の扱いを受けます。そして、ダメージの大きさが効果値で表わされるような武器を、効果武器と呼びます。手榴弾や罠などがこれにあたります。これらの武器は、通常の武器のようにダメージに攻撃判定時の達成値を加えたりすることはありません。効果武器についてはこちらを参照して下さい。


先頭へ