機械の取り扱い

取り扱い方法整備技能


 

取り扱い方法


 機械を扱う技能は、大きく機械学と機械整備の2つに分かれます。基本的にこれらの技能は、専門学校や高等学校以上の学術機関で教えるものです。独学でも身につけられないことはありませんが、その場合は非常に苦労することでしょう。


○機械学【各種】 (専門:知+記憶)

 機械学とはその機械を取り扱うために必要な知識であり、知と記憶技能に属する専門技能です。それぞれの機械の原理、構造から設計までを含んだ総合的な学問知識となり、専門学校や大学校などで学ぶことができます。
 この技能を獲得していれば、機械が故障している場合にその原因を判断したり、機械の改良や設計を行うことが可能です。ただし、扱うことができるのはそれぞれの機械分野に限定され、複数の種類を扱うためには個別に習得する必要があります。


○機械整備【各種】 (専門:知+作業)

 機械の修理や整備、あるいは図面から機械を組み立てる場合などに使用する技能です。主に作業工程に関する判定に用いるもので、故障の個所を判断するような際には機械学で判定しなければなりません。この技能は、蒸気機関や霊子機関、自動車、船舶などといった個々の機械分野ごとに習得する必要があります。なお、この技能を用いる際には、何らかの工具を必要とします。


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整備技能


 以下にそれぞれの機械と取り扱いに必要な技能の組み合わせを示します。機械学は記憶、機械整備は作業に属する専門技能です。機械の種類ごとに別個の技能となります。


◆動力機関

種類 技能 説明
蒸気機関

機械学
機械整備
蒸気機関操作
 石炭を燃やして水蒸気を発生させ、その圧力を利用する動力機関です。最もよく使用されている機械ですが、高圧蒸気機関は爆発する可能性があり、操作するには専門の機関士が必要です。
霊子機関

機械学
機械整備
 霊子エネルギーを用いる動力機関で、コンパクトで煤煙を出さないのが特徴です。操作に際して特に専門の技能は必要ありません。
内燃機関

機械学
機械整備
 ガソリンエンジンのことです。現在、一部の研究機関で開発中であり、実用化に至っているものはまだ一基も存在しません。


◆乗用機械

種類 技能 説明
自転車

機械整備
 庶民の間に広まりつつある乗り物です。整備や組立てを行うのに機械学の知識は必要ありません。
オートバイ

機械学
機械整備
 霊子機関を搭載した二輪あるいは三輪車で、主に軍で使用されています。蒸気機関を搭載したものは存在しません。
自動車

機械学
機械整備
 蒸気機関や霊子機関を搭載した自動車です。どちらかといえば実用的なものでなく、軍以外は金持ちの趣味として用いられることの方が多いでしょう。
船舶

機械学
機械整備
 蒸気機関や霊子機関を搭載した船舶のことで、外輪やスクリューを推進力としています。多くは帆も併用しています。最もよく利用されている交通機関の1つです。
汽車

機械学
機械整備
 今後の陸上交通機関として期待されているもので、蒸気機関車と霊子機関車の2種類があります。霊子機関車は今のところ三国鉄道でしか使われていませんが、地下鉄に利用するという計画も一部で考えられています。
飛行船

機械学
機械整備
 気球にプロペラをつけたもので、動力としては霊子機関を使用します。。ほとんどは軍隊で利用されているものであり、他は一部の会社で使われているくらいです。将来的に期待されている交通機関の1つです。
羽ばたき飛行機

機械学
機械整備
 オーニソプターと呼ばれる羽ばたき飛行機を扱うものです。ただし、現在に至って成功例は1つもなく、役立たずの機械として有名です。ヘリコプターのように、上にプロペラをつけているタイプのものもあります。
飛行機

機械学
機械整備
 グライダーに動力機関をつけた形のもので、主に霊子機関を搭載しています。研究者自体がほとんど存在せず、羽ばたき飛行機と同様、未だに成功した例はありません。飛行機を開発するよりは飛行船を建造するというのが、ごく一般的な見解です。
戦車

機械学
機械整備
 軍隊で使用されている戦闘用走行車両で、無限軌道(キャタピラ)で走行するものをいいます。霊子機関と蒸気機関で動く2つのタイプがあります。試作品が多く、実用に耐えるかどうか不明のものがほとんどです。


◆その他の機械

種類 技能 説明
時計

機械学
機械整備
 歯車を組み込んだ時計で、懐中時計から塔につける時計まで大きさはさまざまです。機械学は設計に用いるものです。
歯車機巧

機械学
機械整備
 動力機関がつくりだしたパワーを伝達するための歯車です。これは、よほど特殊なものでなければ、個々の機械で分けて考える必要はありません。
オルゴール

機械学
機械整備
 歯車機巧の1つで、さまざまな種類のオルゴールを扱うものです。
人形機巧

機械学
機械整備
 歯車機巧の1つで、機巧人形を扱うためのものです。機巧人形は芸術の1つとして考えられています。楽器やオルゴールを組み込んだものも存在します。
紡績機械

機械学
機械整備
 動力機関を用いる糸紡ぎのための機械です。重要な産業の1つとして確立しています。
印刷機

機械学
機械整備
 新聞や雑誌に用いる輪転機のことです。情報産業を担う重要な機械です。
計算機

機械学
機械整備
 複数の歯車を組み合わせた手回し式の計算機械のことで、四則演算を行うことができます。しかし、まだまだ精度的に問題があるため、実用化の手前といった技術です。
重機械

機械学
機械整備
 建設現場や工場などで使用される重機械のことで、主に蒸気機関で動きます。
ポンプ

機械学
機械整備
 主に排水用のポンプのことで、炭坑や工場で使われている大型のものを扱います。特に小型である必要がなければ、蒸気機関を用いるのが普通です。


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