技能の種類
交渉事など、判断力が必要とされる行為に関係します。
◆会話
書類の偽造や変装など、偽装や隠蔽に関する技能です。
◆策謀
咄嗟の機転や判断力を要求される行為です。
◆判断
知識と経験を要する、緻密で正確な作業です。
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会話
○交渉 (知+一般)
商談など、駆け引きを主体とする交渉に使用します。相手を騙す技術ではなく、相手の欲するところを的確にとらえ、双方が納得する条件を判断する能力です。商売人たちはこの技能に卓越しています。交渉を成功させるかどうかだけでなく、相手の発言から妥当なラインを判断するためにこの技能を用いても構いません。
対抗判定に用いることができるのは、同じく交渉か判断抵抗の技能になります。勝利した側が有利な条件を提示し、相手に納得させることができます。結果は成功の度合いによって上下するでしょう。ただし、これは詐術とは異なり、明らかに損害が出るような取引き条件を相手に承伏させることはできません。プレイヤーが持ち出した条件が明らかに不当なものである場合は、技能で判定する必要はありません。その辺りの常識についてプレイヤーが気づいていないようであれば、一般常識(記憶:知+一般)の判定を行って、それを教えてあげても構わないでしょう。
・対抗:判断抵抗、精神判断
代替:鑑定【各種】、経済
関連:判断抵抗、精神判断、一般常識、鑑定【各種】、経済、交渉(ルール)
○話術 (知+一般)
相手を楽しませたり、心をつかむための技能です。会話の中で相手から話を聞き出したり、あるいは芸として人々を楽しませたりと、会話に関する広範な技術です。ただし、この技能が高くても相手を騙したりできるわけではありません。あくまでも話し上手といった具合になります。
・対抗:話術、精神判断
代替:なし
関連:判断抵抗、精神判断、会話判定
○質問・尋問 (知+一般)
人から真実を聞き出すための技術です。話術のように会話の中で情報を引き出すのではなく、内容を整理して効率的に情報を聞き出したり、恫喝したりといった明らかに高圧的な手段で口を割らせるために使われます。明らかに質問していることがわかるので、相手は判断抵抗で抵抗判定を試みることができます。軍や警察、あるいは諜報機関のような場所でよく使われる技能です。
○雄弁・主張 (知+一般)
自分の主義主張を相手に納得させるために使います。政治家や思想家、あるいは研究者が学会で弁舌をふるう際に利用されます。
・対抗:雄弁・主張、判断抵抗
代替:話術、演技、その他の専門知識
関連:判断抵抗、話術、演技
○信用・魅了 (知+一般)
初対面の人や警戒している相手に信用させ、心を開かせるために使用する技能です。これに対抗するには、判断抵抗による対抗判定に勝利しなければなりません。
・対抗:判断抵抗
代替:話術
関連:判断抵抗、話術、会話判定
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策謀
○演技 (知+一般)
嘘を隠したり、違う人格を演じる時に使用します。変装と組み合わせることによって、実在する他の人物を演じることも可能です。
演技かどうかを見破るためには、精神判断との対抗判定になります。この判定は演技をしようとする度に行わなければなりません。なお、演じている人物を知っている者は、見破るための判定にいくらかのプラス修正を得ることができます。・対抗:判断抵抗、精神判断
代替:なし
関連:判断抵抗、精神判断、詐欺
○賭事 (知+一般)
賭事を有利に運ぶために使用する技術です。手札や場に出ているカードからゲームの展開を予測したり、ちょっとした表情や仕草で相手を騙したりなど、賭事に関する全般的な判定に用います。それから、賭博での不正を見抜いたりするための判定にも利用することができます。その場合は、相手の手練との対抗判定となります。
・対抗:賭事、手練、精神判断
代替:高等知識【各種】、手練
関連:手練、精神判断、高等知識【各種】
○詐術 (知+一般)
うまい話などをもちかけて他人をだまし、思い通りの行動をとらせる技術です。詐欺師のような犯罪者や悪徳商人が得意とする技能です。騙されないようにするためには、判断抵抗による対抗判定に勝利しなければなりません。
・対抗:判断抵抗、精神判断
代替:一般常識、鑑定【各種】、経済
関連:判断抵抗、精神判断、話術、交渉、詐欺
○誘惑 (知+一般)
自分を魅力的に見せて異性を魅了し、誘惑するために使用します。これに対抗するためには、判断抵抗による対抗判定に勝利しなければなりません。ただし、判定に成功しても、あくまでも相手に自分のことを異性として意識させる程度にとどまります。好みに合うかどうかはまた別の問題ですし、その後の態度次第では見限られてしまうこともあるでしょう。
・対抗:判断抵抗、精神判断
代替:なし
関連:判断抵抗、精神判断
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判断
○精神判断 (知+一般)
相手の顔色や仕種から心情を読み取る技能です。嘘や演技を見抜いたり、ある状況における集団の行動を予測したりといったことが可能となります。
相手が隠していることを見抜こうとする場合には、相手の嘘や演技との対抗判定に勝利しなければなりません。判定に勝利した場合、GMは成功の度合いに応じて適当な情報を与えて下さい。・対抗:詐術、演技、交渉
代替:なし
関連:詐術、演技、交渉
○観察 (知+一般)
主に違和感に気づくための判定に用います。これは捜索や精神判断などの積極的な行為ではなく、あくまでも直感的な判断となります。基本的にGMの指示で判定を行うようにして下さい。また、与える情報もあまり直接的ではない方がよいでしょう。全体に難易度を少し高めに設定しても構いません。
変装やカモフラージュなどで意図的に隠されている場合は、相手との対抗判定に勝利しなければなりません。また、科学に関する専門的な知識などが必要である場合は、それらとの同時判定を行ってもよいでしょう。前に見た時との変化に気づくためには、記憶術との同時判定になります。いずれの場合にせよ、判定を行うこと自体が大きなヒントにならないように、GMは細心の注意を払う必要があります。・対物観察
その場所の状態や物体の変化に気づくためのものです。判定に成功すれば、当然あるはずのものが存在しないことや、逆にそこにあってはおかしい物品が存在するなど、ちょっとした状況の差違に疑問を抱くことができます。・対人観察
ちょっとした仕草や口調、あるいは服装などから素性を判断するための判定です。変装に気づく場合にも、この技能による判定に成功しなければなりません。これはあくまでも見た目からの判断であり、心情的な変化については精神判断による判定に成功しなければなりません。・対抗:カモフラージュ、変装
代替:一般常識、記憶術
関連:カモフラージュ、変装
○指導・教育 (知+一般)
人に何かを教える時に使用する技能です。自分の身につけている技術や知識を、正確かつスムーズに人に伝えるために必要となります。
○指図・指揮 (知+一般)
人々を統率し、思い通りに動かすために使用します。混乱している場を沈めたり、民衆を扇動するといった使われ方もします。軍の士官などに要求される能力です。戦術や戦略通りに部隊を動かしたり、あるいはその他の専門的な知識をもとに人々を動かそうとする場合には、それらの技能との同時判定に成功しなければなりません。
・対抗:なし
代替:なし
関連:戦略【各種】、戦術、精神の麻痺
○説教 (知+専門)
聖職者が人々に説教を行う時に使用します。この技能を用いて布教を行ったり、善や徳を説いて犯罪者を改心させたりします。
・対抗:判断抵抗
代替:宗教知識【各種】、一般常識、信者知識、神学
習得:聖職者
関連:判断抵抗、宗教知識【各種】、信者知識【各種】、神学、宗教(世界設定)
○謎解き (知+一般)
推理を行うために用いる技能です。犯罪事件の謎を解いたり、パズルを解いたりするための判定に用いて下さい。この技能で謎そのものが解けるわけではありませんが、この判定に成功すれば解決のためのヒントを貰うことができます。
この技能は推理シナリオなどで行き詰まったりした場合に用いるとよいでしょう。犯罪現場に残されている状況の何がおかしいのか、証拠物件から何が推察でき、どこに行けばそれを調べられるのかといったことについて、GMは必要に応じて適当な示唆を与えるようにして下さい。また、科学や犯罪に関する知識など、ある程度の専門的な知見を要する場合は、それらとの同時判定を行っても構いません。
なお、あまりヒントを与えすぎてもプレイヤーは楽しくありませんので、どうしても必要な場面でのみこの技能で判定させるようにして下さい。与えるヒントも、一般的な考え方を提示する程度にとどめておいた方がよいでしょう。・対抗:暗号【各種】など
代替:なし
関連:暗号【各種】
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