翻訳者


 


翻訳者
タイプ:翻訳者 財産レベル:自由
身分:知識人階級(中層) 収入タイプ:不定
最低年齢:22歳  標準収入:不定
必須技能
 高等知識【文系】(専門:知+記憶)
 言語【各種】(専門:知+記憶)
推奨技能
 捜索(一般:知+隠密)
 地域知識【各種】(専門:知+記憶)
 伝承知識【各種】(専門:知+記憶)
 職業知識【考古学】(専門:知+記憶)
 考古学(専門:知+記憶)
 先史文明学(専門:知+記憶)
 文書検索(専門:知+記憶)
 観察(一般:知+判断)
説明:翻訳者が主に仕事とするのは、歴史的な資料の翻訳です。特に科学魔道時代の言語を少しでも把握している者は、非常に重宝されます。 所持品:辞書、筆記用具一式


○解説

 エルモア地方では共通語が存在しますので、彼らの仕事は近隣諸国の書物の翻訳がメインではありません。それぞれの母国語には方言程度の差違はありますので、それらの翻訳も皆無ではないのですが、主に彼らに期待されるのは歴史的な資料の翻訳作業なのです。
 過去の王朝の古代文字の翻訳は、歴史的事実を解明するための大事な作業です。屋内にいるばかりではなく、発掘調査隊に同行して現地で翻訳作業を行うこともあります。中にはペルソニア大陸の遺跡にまで赴く者もいます。フリーの言語学者ともいえる存在で、考古学や民族学を学んでいることも多いようです。
 それから翻訳者の中には、ほんのごく一握りの人間ですが、科学魔道時代の言語について幾ばくかの知識を持っている者も存在します。先史文字などと呼ばれるそれらの言語については、まだ殆ど解明されていないも同然なのです。とはいえ、推測に過ぎない程度だとしても、それは発掘技術の解析には重要な役割を果たすため、彼らは貴重な知識の持ち主として重宝されるのです。逆に、優秀な技術者や研究者と同じく他国の軍隊に狙われたり、騒動に巻き込まれることも少なくありません。

 翻訳者は単純な作業を行う者ではなく、確かな裏付けを持った知識人です。ですから、普通は大学校を卒業していなければ、この仕事に就くことはできません。そのような人間でありながら、彼らはなぜ研究者を目指さなかったのでしょうか? それは、彼らの多くは組織のしがらみを嫌う気質だったり、あるいは名誉や財宝を夢見る者であったりするからです。学会や教育機関とソリが合わなかった者もいるでしょう。見方によっては落ちこぼれやはみ出し者であるともいえますが、彼ら自身は自らの求めるものを追い続ける、自由なる探求者であることを誇りに思っているのです。


○条件

 多くは大学校卒業以上の高度な教育を受けています。

・経歴
 初等学校(6年)→中等学校(3年)→高等学校(3年)→大学校(4年):22歳


○注意点

 基本的には冒険、それも裏設定が絡むシナリオ向けの職業です。非常に特殊な立場にいる人間なので、GMとよく相談してから選んだ方がよいでしょう。逆に発掘を主体とするシナリオでは、彼らがシナリオ進行の鍵を握ることもあります。


○コネクション

 狭い業界なので大方の人間は名前を知っていたり、顔見知りであったりします。ただし、派閥などの問題があるため、仲の悪い相手も少なくないでしょう。確実にコネがあるのが、かつて所属していた学術機関や研究者たちです。ただし、すでに彼らとは袂を分かっているともいえるので、そう簡単に頼るわけにもゆきません。もっとも同業者はライバルでもあるので、あえて手を組む必要もあまりないでしょう。どうしても参照したい文献があったりした時に、頼み込んで見せてもらうといった程度になると思われます。
 それから、彼らは自分と一緒に遺跡を目指す探検家や冒険案内人との繋がりがあったりします。また、中には財宝を目当てにする盗掘屋と手を組む者も存在するようです。そういった連中は、同業者から白い目で見られる傾向にあります。
 大規模な発掘作業となると資金が必要になりますから、貴族や企業といった出資者と繋がりがある人間もいるでしょう。軍と関係がある翻訳者もいるようです。


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