職業
◆推奨職業
役割 |
職業 |
解説 |
主 |
聖母教会/学者/医師/冒険者/職業術法師 |
変異現象を積極的に解決しようとしたり、あるいは解明しようとする者たちです。職業術法師や聖職者たちは、術法を用いてこの現象に対抗します。 |
副 |
患者(被害者)/一般人 |
変異現象に巻き込まれたり、その犠牲者となった者たちです。望んで変異現象に関わったわけではないため、シナリオに積極的に絡むには何らかの理由付けが必要となるでしょう。 |
○メイン
変異現象を積極的に解決しようとしたり、あるいは解明しようとする者たちです。職業術法師や聖職者たちは、術法を用いてこの現象に対抗します。これらの職業にあるキャラクターは、金銭的あるいは職業的使命といった理由から、シナリオに容易に参加することができるでしょう。
・聖職者
変異現象は神話では魔神の残した呪いとされており、いずれの宗教機関の聖職者でも、これを積極的に取り除くことを使命としています。専門にこれを扱う異端審問官のような職も存在します。
ただしプレイに際して、変異現象の影響を受けた者をすぐに異端扱いして排除するようなやり方は、短絡的であり戒められる行為であるということはよく覚えておいて下さい。変異体と認定された者への対処法は非常に厳しいものであり、それゆえに軽々しく決めつけてはいけないのです。一目でわかるものような類の変異現象でなければ、その影響に侵された者でも、無知な一般市民であればともかく、すぐに聖職者に異端扱いされるということはないでしょう。肉体的な変調であっても、未知の病気という可能性もあるのです。
変異現象と認定するためには、それが実際に一般社会にどのような影響を示し、何が問題となるのかを正しく見極めなければなりません。そして、変異現象の影響を取り除けるようであれば、そのために尽力するのが聖職者の役目なのです。変異現象は必ずしも恒久的なものではなく、一時的なものでおさまることもあります。これは神の起こす奇跡の結果であったり、改心して魔の支配下から逃れたためだったりします。そして、それが聖職者によってなされたものであれば、それは神の僕に相応しい行為といえるでしょう。それらは神の起こす奇跡であり、聖職者の愛による結果なのですから。
・職業術法師
職業術法師の中には、術法を用いてこの現象に対抗する者も存在します。たとえば、ルワール大公国にいる鏡界師は、この国家特有の変異現象である『鏡の檻現象』に対抗するために生まれたものです。また、ルクレイドで起こる『夢魔現象』の被害者を救うために生まれたのが夢使いという職業で、精神治療のエキスパートとして尊敬を受けています。
術法は変異現象に対する直接的な対抗手段となりうるものです。しかし、術法を1度使っただけで簡単に解決できる課題では、ゲームとして成立しません。そのため、術法が効果を示す条件付けや、術法を使用するまでの過程をよく考えてシナリオをつくる必要があります。
・医者
変異現象の影響で、何らかの肉体的変化を遂げてしまう人間も存在します。彼らが患者として訪れることもあるでしょうし、それが変異現象かどうかを特定しなければならない場合もあるでしょう。また、変異現象が原因で広まった病気を、どうにかして治さなければならないのかもしれません。いずれの場合にせよ、医師としての職業意識がシナリオ参加の前提となるでしょう。
なお、一般社会から気づかれないように治療を行おうと考える者も少なからず存在し、闇医者などは多額の金銭と引き替えに、このような困難な作業に手を出すこともあり得ます。しかし、闇医者であることを理由に、簡単に患者を切り捨てるようなプレイはするべきではありません。
・学者
変異現象を科学的に解明しようとする学者も、わずかながら存在します。また、普通の研究を行っている科学者が、変異現象のおかげで新しい法則を発見したり、変異現象によって生まれた新しい物質を手に入れることもあるでしょう。変異現象として見なされるまでは、それらは科学者としての探求心をくすぐる、実に魅惑的な発見に違いありません。このような事情から、学者が様々なトラブルに巻き込まれることもまれにあります。
それから、変異現象をあくまでも物理的機構に過ぎないと考えている学者であれば、聖職者と対立することもあり得るでしょう。こういった理由でシナリオに参加することも不可能ではありません。
・冒険者
変異現象が引き起こす様々なトラブルを、金銭と引き替えに解決するものです。何でも屋のような職業は、そもそも変異現象やその産物が起こす様々な悪影響を取り除くために生まれたものです。直接、依頼が持ち込まれなくても、積極的に関わってゆくことで収入が得られることもあるでしょう。
○サブ
変異現象に巻き込まれたり、その犠牲者となった者たちです。望んで変異現象に関わったわけではないため、シナリオに積極的に絡むには何らかの理由付けが必要となるでしょう。また、変異現象に対する知識も浅く、直接的な対抗手段を持っているわけではありません。そのため、プレイヤーはかなり知恵を絞ることになるでしょうし、GMの側でも変異現象が解けるための条件付けについて、きちんと設定しておく必要があります。精神面での問題を取り扱うか、あるいは推理や調査を主体とするシナリオとなるでしょう。
集団
○職業集団
・聖職者
聖職者は変異現象を取り扱う専門家であり、どのような地位にあっても、それを目にして動かないということはありません。様々な種類の変異現象に対して、積極的に関わることができます。
・鏡界士
主にルワール大公国で起こる『鏡の檻現象』を解決したり、鏡の中に住む化け物『鏡魔』に対抗するために存在する職業です。ルワールでは、鏡に関係する変異現象が起こった場合は、まず鏡界士に相談しようと考えます。鏡界士は複数人がチームを組んで仕事をすることが多く、特に鏡魔を相手にする時は慎重になります。
・夢使い
ルクレイドで起こる『夢魔現象』と呼ばれる変異現象を解決したり、その他の精神に関連する問題に対抗するために存在します。人間心理を取り扱うシナリオで活躍できる職業です。
・研究機関
変異現象を取り扱うわけではない通常の研究室でも、変異現象に巻き込まれることはあります。変異の影響を受けた物質を発見したり、人々のために作製した研究成果が変異現象によって迷惑な存在に変わってしまうこともあるのです。
また、決して数多く存在するものではありませんが、個人的興味から変異現象の研究に手を出す人々もいないわけではありません。もっとも、これらが成果をあげた試しはなく、周囲から有用と認められることは殆どないでしょう。
・医院
変異の影響を受けた患者を抱えて、トラブルに巻き込まれることもあるでしょう。通常の病気だと思っていたものが、実は変異現象であったということも皆無ではないのです。全く逆のパターンで、変異現象と思われていたものが実は病原菌の仕業だったりすることもあり、それを解明する役目を負うこともあるでしょう。
・冒険者
依頼を受けて変異現象による問題を解決します。彼らは下層の労働者ですから、多くの場合は仕事を選べる立場ではありません。得手不得手はあれども、変異現象だからといって拒否したりすることはあまりないでしょう。
○複合集団
パーティを組む場合のキャクターの組み合わせの例です。
・タイプ1
聖職者/被害者/その他
小さな村でも大抵は聖職者がおりますので、ほとんどの舞台であり得る組み合わせです。人手が足りない場合は、聖職者が冒険者などに助けを請うこともありますし、一般市民が協力することもないわけではありません。
・タイプ2
職業術法師/被害者/(聖職者)
鏡界士や夢使いといった職業術法師であれば、多くの場合は特定の舞台に限定されるでしょう。しかし、一般の術法師も十分に変異現象に対抗できる戦力になり得ますから、よほど専門化したシナリオでない限りは問題ないでしょう。なお、変異現象の解決を専門とする職業術法師は、聖職者と積極的に協力するようです。
・タイプ3
研究者/聖職者/(被害者)
科学的な問題が絡む変異現象の場合、研究者の意見が求められることもあるでしょう。法教会の場合は、協力して変異現象に対抗しようとする場合も考えられますが、聖母教会の場合は意見の相違から対立することもあるでしょう。ただし、変異現象の解決を目的として活動しているならば、特に問題になることはないはずです。
・タイプ4
被害者/その他
変異現象の影響を受けてしまった場合、通常はそのことを社会から隠そうとするでしょう。また、変異の影響を受けた家族や友人を一般社会から匿い、極秘裏に問題を解決するような場合があります。
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