○解説情報を取り扱う専門家であり、他国に潜り込んで軍事機密を盗み出したり、潜入工作を行ったり、重要な密書を届けたりといった仕事をこなします。多方面の高い才能が要求され、通常は専門の機関で厳しい訓練を受けた者しか就くことができない職業です。軍事知識や国家情勢はもちろんのこと、短時間で物事を覚える記憶力がなければなりませんし、潜伏や忍び足といったしなやかな身のこなしや手先の器用さ、さらには戦闘力をも要求されるのです。中には色仕掛けで相手をたぶらかして情報を得たり、暗殺を行う密偵も存在します。 密偵は決して正体が明らかになってはいけません。ですから、身分や職業を偽り、時には別人格を演じる演技力が必要となる場合もあります。正体が知れてしまった密偵は何の役にも立ちません。ましてや敵国の手に落ちてしまえば、こちらの情報を漏洩しかねない厄介な存在となるでしょう。ですから、中途半端な教育を施しただけの密偵を敵国に送り込むということはありえません。密偵としての職務に就く者は、すでに完成されたプロでなければならないのです。 ○条件密偵になるためには、養成学校を卒業していなければなりません。普通学校からいきなり養成学校に入学することは殆どなく、通常は兵学校で実力を認められて、はじめて試験を受ける資格を得ます。 ・経歴 ○注意点密偵は通常、何らかの極秘任務を遂行するために活動しています。そのため、同じ軍に所属する人間相手にさえ、自分の身分を明かさないことがあります。そのような職業ですから、他のキャラクターにも身分を偽らなければならないかもしれません。身分証などを偽造して完璧に他人を演じることができているのならば、さほど問題にならないのかもしれませんが、場合によってはシナリオの中で活動しにくくなることもあります。密偵を使う場合は、GMと相談してからにした方がよいでしょう。 ○コネクション密偵はその立場上、自分の身分を簡単に明かすわけにはゆきません。ですから、情報は自分が所属する機関から送られてくる以外は、自力で得るのが普通です。身分を偽造している場合は、所属する組織とその関係者に繋がりがあります。また、裏社会の事情にも精通している密偵もおり、情報屋や乞食組合、あるいは裏組合の人間と接触して、そこから情報を得ることもできます。 先頭へ |