記者


 


記者
タイプ:記者 財産レベル:自由
身分:市民階級(中層) 収入タイプ:固定/不定
最低年齢:18歳/なし 標準収入:8〜20万エラン
必須技能
 速記(専門:知+作業)
 高等知識【各種】(専門:知+記憶)
 国家制度【各種】(専門:知+記憶)
 職業知識【記者】(専門:知+記憶)
 地域知識【各種】(専門:知+記憶)
 書物検索(一般:知+記憶)
 記事作製(専門:知+記憶)
 交渉(一般:知+判断)
推奨技能
 作画(一般:技+作業)
 記憶術(一般:知+記憶)
 礼儀作法(専門:知+記憶)
 信用・魅了(一般:知+判断)
 話術(一般:知+判断)
 観察(一般:知+判断)
 質問・尋問(一般:知+判断)
説明:世間で起こった事件や出来事を取材して、新聞や雑誌などの記事を書き、人々に様々な情報を伝えるのが記者の仕事です。出版社に所属する者や、フリーで仕事をする者もいます。 所持品:インク+万年筆、手帳、懐中時計


○解説

 印刷技術の進歩により、現在のエルモア地方では新聞や雑誌が発行されるようになりました。記者はそういった媒体を通して、世間にいち早く情報を伝えるために奔走する職業です。多忙をきわめる仕事ですが、同時にやりがいのある職業と考えられています。記者は新聞社などに勤める者だけでなく、フリーのライターも含みます。マスメディアの記事作製に関わる者は、とりあえず記者を名乗ってさしつかえありません。
 エルモア地方には電話やモールス信号といった電信技術が存在しないため、記者はそのぶん自分の足で動き回らなければなりません。事件が起これば現場にとんでゆきますし、寒い中をずっと立ちっぱなしで張り込みしなければならないこともあります。巧みな話術で人々から情報を集めるのも、得た情報を記事という形にするのも、すべて記者の仕事です。勤務時間も不規則で、仕事が定時で終わるという保証はどこにもありません。休暇中でも何か事件が起これば、現場に駆けつけるのは当たり前のことなのです。

 記者に必要とされる能力はたくさんあります。交渉技術や記事を書くための豊富な語彙などもそうですし、直感といったものも大事とされますが、記者になるためには何より社会全体に対しての広範な知識が要求されます。フリーの記者はそれほど学歴を問われることはありませんが、地方の小新聞社でも高等学校以上、大新聞では大学校以上の学歴が必要とされます。そう簡単になることができない職業だけに、人々は憧れを抱くのです。

 記者はシナリオ中で非常に扱いやすい職業といえます。町中でのシナリオであれば大抵の事件に関わることができますし、交渉や情報収集の場ではその能力を存分に発揮することができるでしょう。また、彼らには事件に費やすための時間的な余裕もあります。それそのものが仕事なのですから、締め切りさえきちんと守れば誰にも遠慮する必要はないのです。会社に勤める記者であれば、取材にかかった費用を経費として落とせる場合もあります(内容にもよりますが)。
 それから、フリーや雑誌の記者ならば、地方へ取材に出かけても何も不自然なところはありません。シナリオでは非日常的な事件が起こります。そして、事件が起こればそこへゆくのが記者という職業なのです。


○条件

 記者になるためには、ある程度の学力が必要とされるのが普通です。会社に所属する記者の場合は、最低でも高等学校を卒業している必要があります。フリーの記者の場合は、特に必須とされる条件はありません。

・経歴
 1.初等学校(6年)→中等学校(3年)→高等学校(3年):18歳
 2.その他


○注意点

 記者といっても千差万別で、その信用は主に印刷物に左右されることになります。大新聞の記者ならば信用を得やすいでしょうし、ヘタにゴシップ誌の名前など出そうものなら、取材対象と一切のコンタクトが取れなくなることも考えられます。ましてや素性の知れないフリーの記者となると、取材内容にもよりますが、よほどうまく立ち回る必要があるでしょう。それから、イエロージャーナリズムやスキャンダルメーカーと呼ばれる、俗悪な記事を書く(あるいはでっちあげる)記者たちに至っては、身分を偽って活動することが多いようです。
 記者はシナリオに登場させるのは容易ですが、取材する相手や事件の内容をよく吟味した上で的確な行動を取る、機転やバランス感覚といったものが必要とされます。また、引き際を間違えると危険な目に遭いかねない職業です。貴族や政府のスキャンダルを知った記者は、脅されたりあるいは命を落とす可能性さえあるのです。記者になった場合は、そういったことをわきまえて活動することも大事です。


○コネクション

 記者は幅広い分野の人につながりがあります。同業者はもちろんのこと、今まで取材した人間や連載作家、それから関連業者にも知り合いはたくさんいるでしょう。情報屋や刑事などの職業人とも親しい場合がありまし、裏社会の人間と交流がある記者も存在します。
 記者は情報をいち早く手に入れるのが何より大事な職業ですから、情報源となる相手との関係は特に大事にしなければなりません。そのためには、情報を貰うだけではなく与えることも必要となります。相手とは常にもちつもたれつの関係であることを認識しておくべきです。


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