行為判定時において、サイコロの目の合計が判定値と同じだった場合、その判定は難易度がいくつであっても成功となります。これを自動的成功といいます。たとえば、判定値が8であれば、8を出した時が自動的成功です。
自動的成功の場合、達成値が難易度を上回っていれば成功値はそのままですが、難易度を下回っていた時に、本来は成功値がマイナスとなるところを±0とすることができます。つまり最低限の成功をおさめたということになるわけです。
感情判定を行った時に自動的成功が出た場合、それは奇跡的成功へとシフトします。奇跡的成功は自動的成功にさらに副次的な効果を与えます。奇跡的成功が出た場合、その行為は特に素晴らしい結果を残したことになります。非常に狭い学問分野の専門的知識を偶然聞きかじっていたり、遠くにあるコインを銃で撃ち抜くことができたりと、ほとんど不可能と思われる行為をも可能としてしまうのです。
奇跡的成功を残した場合は、達成値にもボーナスを加えることができます。感情判定には特定の感情ベースを使用しますが、そのレベル分を達成値に足すことが可能となります。
奇跡的成功は自動的成功と同様、達成値が難易度を下回っていても行為は成功です。このような場合でも、まず自動的成功の効果として成功値が±0となり、さらに奇跡的成功のボーナスとして感情レベルを加えることが可能となります。なお、対抗判定で相手に奇跡的成功が出た場合でも、自動的成功が出ればそれに対抗することができます。自動的成功は成功値を±0とすることができますので、特に感情判定を用いる必要はないのです。この点については注意するようにして下さい。
◆奇跡的成功の例
主技能 結果 経験 ・抵抗:完全に抵抗することができる。 運動 ・攻撃:自動的成功に加えて感情レベル分の追加ダメージ。 ・回避:完全に回避することができる。 ・運転:運行不能と思われる場所をすり抜けることができる。
間一髪で障害物をかわすことができる。
崩れたバランスを巧みに立て直すことができる。・運動:実力以上にうまく体を動かすことができる。
非常に高い場所から落下しても無傷で済む。作業 ・芸術:指折りの傑作を作り上げることができる。 ・射撃:自動的成功に加えて感情レベル分の追加ダメージ。
通常では絶対当たらないような小さな的にも命中。・操縦:運行不能と思われる場所をすり抜けることができる。
間一髪で障害物をかわすことができる。隠密 ・偽装:完璧にものを隠すことができる。
誰にも見分けられないような変装、偽造に成功。・捜索:通常では絶対に気づかないような手がかりを偶然得る。 ・運動:誰にも気づかれないように静かに行動できる。 記憶 ・知識:その知識について詳細まで完璧に知っている。
専門的な知識を偶然聞きかじっている。・言語:知らない言語だが、ごく一部の単語だけは知っている。 判断 ・交渉:相手とうまく折り合いをつけ、合意を得ることができる。
相手の欲するところを的確にとらえることができる。・策謀:相手を完璧に言いくるめることができる。 ・判断:相手の考えが手に取るようにわかる。
自分の言いたいことを全て的確に伝えることができる。感覚 ・知覚:遠くのものや非常に小さなものを見つけることができる。
騒音の中から聞きたい音だけを聞き取ることができる。
通常では気づかないような異臭を感じとることができる。霊能 ・霊感:次に起こることが、まるで見てきたかのようにわかる。 ・発明:全くの新技術を開発することができる。 ・術法:対抗する術法の効果を完璧におさえこむことができる。
自動的成功に加えて感情レベル分の追加ダメージ。
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