それぞれの術法系統には、その技能で使用できる何種類かの術があります。この術を発動させることにより、キャラクターは現実に様々な効果を及ぼすことが可能となるのです。個々の系統に属する術の種類は決まっており、その中から習得する術法を選択することになります。
術を習得する場合は、それぞれ個別に習得判定を行なわなければなりません。習得判定に使用するのは、その術に関する主能力値の心と副技能である術法系統です。術はそれぞれレベルが決められていますが、そのレベルを難易度とした判定に成功すれば、選んだ術を獲得できます。この判定には感情判定を適用することはできません。
個々の術はCPを消費して習得しなければなりません。消費するCPは、それぞれのレベルの値になります。習得判定に失敗した場合、改めて同じ術の習得を試みるには、技能の成長によって判定値が上がってからでなければなりません。
なお、武術の中にはレベルが×2などと記されているものがあります。このような術のレベルは2、4、6……など、書かれている数値の整数の倍数となり、それに見合ったCPを消費することで獲得できます。ここで注意するのは、術法は10レベルが上限であるということです。また、このように表記されている術は、CPを新たに消費することで、レベルを追加することができます。×3となっている術を最初に3レベルで習得した場合、更に3CPを消費することで6レベルにすることができます。ただし、この場合も新たなレベルを難易度とした習得判定を行わなければなりません。
ただし、術の中には習得を制限されているものがあります。たとえば、一般社会に広めるには不適当な効果をもったり、もはや使用できる人間がいない術なども存在します。これらは、術法データの名称の前についているマークで区別することができます。
◆習得制限
分類 |
説明 |
○ |
比較的普及している術であり、その系統を使える組織や団体では、現在でもまず間違いなく利用されています。習得制限に合ってさえいれば、プレイヤーの意志によって自由に習得することができます。 |
△ |
習得には組織の許可などが必要とされる種類のもので、教えてくれないことの方が多いでしょう。すでに失われている可能性も高い術です。プレイヤーはGMが許可すれば習得することができますが、却下された場合は諦めて下さい。ただし、覚えている人に依頼すれば、代償の程度によってはかけてくれることもあるでしょう。 |
× |
通常は組織内の人間でも教えてもらえないもので、選ばれた一握りの人しか使うことができません。すでに失われている可能性の高い術が多くあります。依頼をしたとしても、使ってもらえるかどうかはわかりません。そもそも民間には伝わっていない術も多く、宗教機関でさえ使い手はなかなか存在しないでしょう。プレイヤーは特別にマスターから許可された場合のみ使用することができます。プレイヤーの側から尋ねることをしてもいけません。 |
◇ |
天使や悪魔といった異界の存在のみが使用する特殊な術です。よほどのことがなければ、人間が使うことはできません。 |
術を獲得したら、個々のデータを術法シートに記入して下さい。すべてのデータを書き写したら、術名称と書かれている横の( )内に、レベルの合計を書き入れます。これが消費するCPとなります。
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