術法の習得について注意しなければならないのは、習得に必要な条件のことです。ここでは概要だけを簡単に説明します。詳しくは習得条件に書かれている表をご覧下さい。
覚えておいて欲しいのは、術法の習得は非常に困難であり、あえてその困難な道に進もうとする者は少数派だということです。そして、習得には様々な代償を要求されるということを忘れないようにして下さい。
・宗教機関
宗教機関で術法を教えてもらえるのは、神徒や神官などの組織に属している者に限られます。平信者はここで教えてもらうことはできません。習得できる術はそれぞれの教会組織によって変わりますが、地位の低いうちはあまり高レベルのものは教えて貰えないでしょう。
・術法協会
宗教機関以外で術法を管理している組織に、術法協会というものがあります。術法協会が経営する学校や、この協会に属する術法師が個々に開いている魔法屋でも術法を習得できますが、それなりの授業料が必要です。魔法屋の場合は金銭のみで取り引きされていますが、学校ほどの規模ではないので、選択できる術は教授する側の実力次第となります。なお、どちらの場合でも、ある程度は身元が明らかである必要があります。
・民間
これらの組織とは別に、個人や民族といった単位で術法を教えていることもあります。このような場合は、普通は誰かのもとへと弟子入りしなければなりません。ほとんどは無料で教えてもらえるでしょうが、労働などでそれなりの代価を払わなければならず、かなりの時間的制約を受けることでしょう。ただし、家族に術法師がいる場合は、何の問題もなく教えてもらえるはずです。
それから、特に意識しないまま術法を習得しているということもまれにあります。古来より伝わるまじないや祈りの言葉などに織り込まれていることが多く、これには金銭的な取り引きや辛い勉学などを強いられることはありません。このような場合は、本人でさえ術法を使用していることを意識していないのが普通です。
術法はそれぞれの機関によって教える種類や条件が異なります。一般に術法を獲得する場合、魔法屋や仲間に教授してもらう以外は、何らかの制限を受けるのが普通です。なお、術法を教える側は、必ず魔術学(専門:知+記憶)という副技能を身につけていなければなりません。もしキャラクター間で術法を教え合うような場合、術法を教授する側も、教えようとする術のレベルを難易度とした判定を行わなければなりません。もしその判定に失敗した場合は、その術を教えられなかったものとします。同じ相手に再び教えるためには、魔術学の技能を上昇させる必要があります。
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