術法の判定について


 


 術法を使用する時も通常の行為判定と同様の作業を行います。術法に関する副技能値を基準として判定を行い、サイコロをいくつか振ってこの値以下を出せば、術法は発動したことになります。なお、術法を使用する時に用いる主能力値は必ずとなります。

 誰かに術法をかける場合、相手はそれに抵抗することができます。抵抗したい場合は、精神抵抗を用いた対抗判定に勝利しなければなりません。
 相手との対抗判定に勝利すれば、術法は効果をあらわします。この時、効果が固定されているようなものは完全に効果をあらわします。しかし、ダメージを与える術法の場合は、武器によって攻撃する時と同様に、抵抗判定に成功すれば達成値の分だけダメージを減少させることができます。相手が抵抗しない場合には、術法の判定に成功しさえすれば効果は完全にあらわれます。
 術法の効果範囲が広い場合は、その範囲内にいる全ての存在に対して効果が適用されます。この時、術者は一度だけ判定を行い、それぞれがこの達成値に対して対抗判定を行うことになります。


 術法を行使する場合、術者は基本的に対象や効果範囲を認識していなければなりません。たとえば誰かにかける場合には、相手が見えていたり触れていたりしなければならないのです。また、距離が無制限となっている場合でも、相手を明確にイメージすることができなければなりません。もし、対象をイメージできない可能性がある場合は、記憶術(一般:知+記憶)の技能と同時判定を行う必要があります。
 ただし例外もあり、相手が術者を見ていたり、音が聞こえていたりすることでかかる術法もあります。これらは、術法をかける時のスタイルによって変化します。

 術法にはそれぞれ使用する時のスタイルがありますが、これを封じられた場合には術法を使用することができなくなります。たとえば呪文の詠唱などの場合、声が出なくなったり静寂の呪文をかけられた時には、術法を発動させることができません。また、念を凝らすようなものは、雑念などの術法によって妨害されるでしょう。このように術法のスタイルというものは、相手に知られた時には弱点となることもあります。


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