住居


 


 昔は一戸建ての家に家族全員が生活しているのが普通でしたが、人口が増加してくるにつれてアパートや公営の集合住宅などが多くなってきました。これは城壁で囲われて土地面積が決まっており、建築物が高くつくられるようになった都市で顕著な傾向です。現在は3〜5階くらいの高さの建物が普通ですが、時間と資金さえ十分にかければ、大教会のような数十mにも及ぶ建築物を建てる技術はあります。
 建物の高層化の背景には、科学技術の発達や社会構造の変革によって生活様式が変わり、都市へ人口が集中しているという事情があります。特に工場では人手を欲しており、こういった新しい職を目指して、農家の次男や三男たちが都市に集まるのです。

 都心部を離れると一軒家が多くなり、昔ながらの建築がよく見られます。あまり大きくない町や中央から離れた集落では、自分の家は自分で建てるという風習が一般的で、大工のような職業はあまり存在しません。
 住宅の建築材としてよく使われているのが石で、近くの石切場から運んできたものを使います。最近では、農地や牧場の開拓とともに森林の伐採が多く行われるようになっており、こうして伐られた木材も多く利用されています。特に黄人は木材建築の家を好みます。他にペルソニア大陸のような暑い地域では、日干しレンガが使われるようなことが多いようです。


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