術法変化(発動回数)

回数変化\複合発動\術法分離


 キャラクターは通常、1ラウンドに1種類の術法を一度しか発動させることができません。しかし、ここにある技能を用いれば、1ラウンドの発動回数や種類を増やすことが可能となります。

 

回数変化


 通常、一度の判定で術法は一回しか発動しませんが、この技能を使用した場合は一度に複数回の発動が可能となります。これには、複数の対象に術法をかける場合と、1つの対象に複数回の術法を発動させる場合があります。

 複数の術法を発動させる場合は、対象が1つ増加するごとに精神耐久値を1点余分に消費する必要があります。つまり2つの対象にかける時は2点、3つの対象にかける時は3点の耐久値を消費するという具合です。
 1対象、あるいは1つの効果範囲にかける場合、術法は複数回の効果をあらわすわけではありません。というのは、術法の効果についての説明にもあったように、似たような術法や対抗する効果をもつ術法は、互いの効果を打ち消すように働くためです。このような場合は複数回の判定を行なって、達成値が最も高いものが発動することになります。つまり、1人に攻撃のための術法を同時に2回かけても、ダメージを与えられるのは1つの術法だということになります。この場合も、判定回数が1つ増えるごとに1点余分に耐久値を消費します。

 もちろん、複数の対象に複数回、術法をかけてもかまいません。そのような場合でも、1つの対象にかかる術法は1回しか効果をあらわしません。


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複合発動


 この技能を使用した場合は、同時に複数の術を発動させることができます。これは系統が異なっていても構いません。たとえば自分の剣に魔力を付与しながら、相手を武術で攻撃するといったことが可能となります。ただし、あくまでもそれぞれの術法のスタイルが守られなければなりません。
 この技能を使用した場合でも、個々の術はそれぞれ別個のものとして考えます。距離や時間などの拡大は術ごとに行なうことになります。判定は同時判定として行われますので、技能を同時に幾つ使用することになったとしても、サイコロを振るのは一度だけです。

 複合発動を行った場合、消費する耐久値は術の数と等しい値になります。たとえば2つの術を使用する場合、耐久値は2点消費することになるのです。拡大する場合は、それぞれの術法変化技能のルールに適応するように計算して下さい。


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術法分離


 この技能を用いた場合、1つの術を2つ以上に分離させることができるようになります。
 たとえば術法分離を用いて火炎の弾を分離させた場合、2つ以上の対象を攻撃することなどが可能となります。ただし、この技能は拡大ではなく術の効果を分離させるだけです。距離、持続時間、効果範囲といった要素はもとより、達成値も分離させた数だけ振り分けなければなりません。
 これらは等分させる必要はなく、術者が自由に分配することができます。たとえば達成値が12で2つに分離させる場合には、6ずつに分けてもいいし、1と11というような不均一に振り分けることも可能となるのです。

 この技能を使用するために、特に耐久値を余分に消費する必要はありません。


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