高位霊獣


 霊獣の中でも非常に強力な存在です。霊獣系術法の中の、霊獣つくり(霊獣系)の術で生み出すこともできます。属性はすべて中立となります。

○データについて
 素体に個々の特殊能力を加えたものが、実際の判定に使用するデータです。ここに書かれている能力値および技能値は平均値ですので、それぞれ微調整を行っていただいて構いません。なお、ここに書かれているもの以外にも高位霊獣はたくさん存在します。それぞれのデータは、各GMが自作して下さい。


 名称   高位霊獣(素体)
 解説   霊獣の中でも非常に強力な存在で、様々な能力をもっています。霊獣つくり(霊獣系)の術法で生み出すことも可能です。
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値 不明度  12
13 14 気力:19 恐怖度  0
自我:13 弱点  なし
12 13 活力:18 反応  不定
14 14 生命:20 出現数  不定
  生息地  不定
 打撃   さまざま  知能  不定
 防御   なし 移動力  6
特殊能力 能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗
 通常武器の無効化
 精神影響の無効化


 名称   酸霧獣
 解説   酸性霧でできた体を持つ、不定形の雲のような怪物です。普段は半径1mほどの球状に形を保っていますが、生物の存在を完治すると体を広げてつつみこむようにして襲ってきます。酸霧獣の体に触れた者は、難易度4の肉体抵抗の判定に成功しないと、感覚器官が酸でやられてしまいます。抵抗できなかった場合は、洗浄するなど何らかの処置をほどこすまで、感覚に関する判定に−4の修正を受け続けることになります。遠くの敵には酸の球をぶつけて攻撃します。酸霧獣は火炎に弱く、火を近づけると蒸発して消えてしまいます。ライヒスデールの酸性霧地帯によく出没します。
特殊能力 能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗
 霧化
 酸性霧 接触 半径1m 難易度4 肉体
 酸霧球 10m 一瞬 半径5m 効果値7 肉体


 名称   海魔
 解説   海の水からできた霊獣で、形のはっきりしない4つ足の動物の姿をとります。この霊獣は、相手を水にひきずりこんで溺れさせるか、あるいは相手をつつみこむかの、どちらかの攻撃法方をとります。海魔は生物の水分を吸収する力があり、相手を窒息させると同時にこの能力でダメージを与えます。取り込まれた者は格闘の判定で逃げ出すことに成功しなければ、いずれ体中の水分をすべて吸い尽くされて死亡することになります。海魔が大量に出現して船を襲う場合があり、そうなると手に負えない脅威となります。セルセティア近海によく出没します。
特殊能力 能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗
 水化
 水分吸収 接触 1対象 効果値5 肉体


 名称   幻夢獣
 解説   虹色の光の粒子でできた鳥の姿を持ちます。シルエットは孔雀によく似ていて、翼を広げると2mほどになります。幻夢獣は生物の精神に作用する攻撃を得意としています。夢入りは相手の心の中に入り、様々な夢を見せる能力です。この間、幻夢獣の実体はなくなってしまい、術法などの特殊な手段を用いなければ、心の中から追い出すことはできません。対象の嫌な記憶をさぐりあて、巧みに相手の心を傷つけます。これは自我に対する精神攻撃扱いになり、抵抗できなかったものは自我の値にダメージを受けることになります。幻夢獣は非常に長い時間をかけて相手の自我を崩壊させますが、早く追い出さなければ、いずれ自我のない植物人間のような存在に変えられてしまうことになります。
特殊能力 能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗
 夢入り 10m 永久 1対象 難易度7 精神
 精神攻撃 一瞬 1対象 効果値5 精神


 名称   赤血獣
 解説   血だまりから生まれるので、アンデッドの一種と間違えられることもあります。粘液状の赤い霊獣で、アメーバのように動きます。通常は1平方mぐらいの範囲に薄く広がっており、常にボコボコと空気泡を吹き出しています。この霊獣は強力な酸化能力をもっており、接触した鉄などを瞬時に錆びつかせてしまいます。しかし、赤血獣が真の恐怖はこの酸化能力ではなく、相手の体内に入り込む浸透能力です。赤血獣に接触されたまま30秒たつと、皮膚から体内に浸透を開始します。そして血管から心臓に達して、目標の生命活動が停止するまで破壊しつくすのです。これを防ぐためには浸透される以前に振りほどくしかなく、格闘による対抗判定に勝利しなければなりません。
特殊能力 能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗
 酸化
 水分吸収 接触 1対象 格闘


 名称   風鈴獣
 解説   音そのものといってもいいかもしれない存在で、視覚的に捕らえることは不可能です。標的にまとわりつくように周囲をぐるぐると飛び回り、音による多彩な攻撃をしかけてきます。風鈴獣は音を自由につくり出す音使いの能力をもっており、それで相手を脅かしたり幻惑したりすることができます。また、音による催眠術で生物を操ったり、振動によって一定範囲内の存在にダメージを与えることも可能です。風鈴獣の唯一の弱点は、攻撃時に風鈴のようなチリーンという甲高い音を立てることでしょう。そのため直接攻撃する際でも、姿が見えないことによるペナルティは−2にしかなりません。
特殊能力 能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗
 音使い
 催眠音 10m 10分 1対象 難易度7 精神
 破壊音波 一瞬 半径10m 効果値6 肉体


 名称   鏡霊獣
 解説   全身が光を跳ね返してきらきらと輝いている、金属の球体のような姿をしています。ふわふわと宙に浮いて、一定の範囲を周回する習性があるようです。この霊獣の唯一の能力は、複製体をつくりそれを自由に操ることです。この複製体は外見、能力、そして技能や武装まで完全に模倣し、本当の鏡の像のように見えます。ただし、これは人形のような存在であり、話したり自由に動くといった行動はとれません。一度に操ることができる複製体はたった一体だけなのですが、それがやられるとまた違う複製体をつくりだすことが可能です。鏡霊獣を倒さない限り、この攻撃が止むことはありません。
特殊能力 能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗
 鏡複製


 名称   時限獣
 解説   時を操る獣、それが時限獣です。鋭く尖った真っ直ぐな角をもった、毛の長い鹿のような姿をしており、生き物を見かけるとその長い角をふりかざして攻撃してきます。時限獣は時間の流れを調節し、能働行動を2回行うことを可能とします(時の加護)。また、10秒経たないと絶対に通り抜けられない、見えない壁をつくりだすことも可能です。しかし、何よりも厄介な能力はいつわりの時の法と呼ばれるもので、過去の10秒間に起こった出来事のうち1つを選択して、それをなかったこととすることができるのです。そのため、この霊獣を倒すことは非常に難しく、姿を見かけたら逃げるのが利口といえるでしょう。
特殊能力 能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗
 時の加護
 時限結界 10秒 1平方m
 いつわりの時の法


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