術法の基本要素である、距離、持続時間、効果範囲について変化をもたらす補助技能です。
空間変化
術法の到達距離、効果範囲、あるいは効果範囲の形状などを拡大したり、変化させることができます。
到達距離や効果範囲を拡大する時は、書かれているデータをそのまま拡大することになります。ですから、10mと書かれているものを2倍に拡大すれば20mになります。ここで注意することは効果範囲を拡大するときも、データに書かれている数値を拡大するということです。たとえば、半径5mとなっている場合は、これを2倍に拡大すれば半径10mとなります。また、0や接触となっている場合には、それをいくら拡大しても0ですので、全く拡大できないということになります。
距離や体積を拡大した場合、それが2倍、3倍となるごとに精神耐久値を1点余分に消費することになります。たとえば距離を2倍にする時は全部で2点、3倍にする時は3点の耐久値を消費しなければなりません。距離や効果範囲を同時に拡大させた場合には、余分に消費する耐久値をそれぞれ個別に計算し、その合計値を消費することになります。たとえば、距離を2倍、効果範囲を3倍に拡大した場合には、2+3=5点の耐久値を消費することになります。
効果範囲の形状を変化させるだけであれば、特に耐久値を消費させる必要はありません。この目的で空間変化の技能を使用した場合、たとえば集団にかかる術でも、味方を除いてかけることができるようになります。自分を中心にかけるような術でも、味方を巻き込まないように1方向に限定したり、直線上の相手にかかる術を曲げたりすることも可能です。
時間変化
この技能を使用した場合は、術法の持続時間を拡大したり、発動する時間を指定することができます。
持続時間を拡大する場合は、距離や効果範囲の拡大と同様、2倍にする時は1点、3倍にする時は2点というように、耐久値を余分に消費しなければなりません。例えば持続時間を4倍にした時には、4点の精神耐久値を消費することになります。
発動時間を指定する時は、耐久値を余分に消費させる必要はありません。これを使用した場合は、たとえば逃亡している途中に攻撃用の術を10秒後に発動するようにして、相手を罠にかけるといった使用法が可能となります。ただし時間を指定した際には、その術が発動するまでは、消費した耐久値は回復しなくなります。3日後に発動するように指定したら、たとえ十分に休息しても3日間は精神耐久値が減少したままになります。
術法停止
この技能と同時に術法を使用した場合、自分の好きな時に術法の効果を消滅させることができるようになります。
これはあくまでも自分がかけた術法に対して効果をあらわすのであり、他人がかけたものには何の影響も与えません。また、これは条件発動とは異なり、効果を消す条件を指定することはできません。自分がここで止めようと思った時に、術法の効果を消滅させることができるのです。ただし、距離やその術法を認識しているかなどは関係なく、異世界にいる場合でさえも、術者の好きな時に解除することが可能です。
この技能を使用するために、特に耐久値を余分に消費する必要はありません。
|