術法とは、霊的な力によって物理的に不可能なことを可能にしたり、自分や他人の能力を助長したりする手段のことです。
ルール概要○分類概念術法には魔術や武術などと呼ばれる分類概念があり、これを術法大系といいます。術法大系の下には、さらに下位区分という分類法があります。これは情報を扱う術法系統や、宗教組織だけで教える術法といった具合にまとめられています。しかし、術法大系も下位区分も一般的なイメージの問題であり、ルール的な意味はありません。下位区分の下に分類される術法系統からが、ルールとして取り扱われる部分となります。なお、術法を行使できるものは、大雑把に術法師としてくくられます。これは分類や系統とは関係なく呼ばれる名前です。 ○術法系統 術法は似た効果を表わすものや同じスタイルをとるもので分けられており、術法系統としてまとめられています。キャラクターは系統ごとに副技能を獲得し、それに含まれる術を使用することになります。なお、術法に関する技能は全て専門技能です。 ○術の習得 それぞれの術法系統には、その技能で使用できる何種類かの術があります。術を習得する場合は個別に習得判定を行ないます。習得判定に使用するのは主能力値の心と副技能である術法系統です。術はそれぞれレベルが決められていますが、そのレベルを難易度とした判定に成功し、レベル分の経験CPを消費すれば選んだ術を獲得できます。 ◆習得制限
○習得条件術法を習得するには必要条件を充たしていなければなりません。術法はそれぞれの機関によって教える種類や条件が異なります。一般に術を習得する場合、魔法屋や仲間に教授してもらう以外は、何らかの制限を受けるのが普通です。なお、術法を教える側は、必ず魔術学(専門:知+記憶)という副技能を身につけていなければなりません。 ○スタイル術法を使用するためには、精神を集中する過程が非常に重要となります。術法師たちはこの集中法を、術法を使用する時のスタイルとして選択しなければなりません。術法のスタイルは、教える組織などによって異なります。ただし、最低でも精神を集中させる必要がありますので、それを妨害されると術法は発動できません。これらの型は、術法データの習得条件、および個々の術法系統の説明に詳しく書いてありますので、そちらを参照して下さい。 ○術法の判定 術法に関する判定も普通の行為判定と処理は同じです。誰かに術法をかける場合、相手の精神抵抗との対抗判定に勝利しなければなりません。対抗判定に勝利すれば、効果が固定されているような術は完全に効果をあらわします。ダメージを与える術法の場合は、抵抗判定に成功すれば達成値の分だけダメージを減少させることができます。なお、術法の効果範囲が広い場合は、その範囲内にいる全ての存在に対して効果が適用されます。術者は一度だけ判定を行い、それぞれがこの達成値に対して対抗判定を行うことになります。 ○精神耐久値の消費 術法を使用する際には、精神耐久値(気力と自我)を1点消費します。これは術の種類やレベルによらず一律です。術法の判定に失敗しても耐久値は減少します。通常は気力から消費してゆき、気力がマイナスになった時点で自我を消費することになります。キャラクターが自分の意志で消費できるのは、自我が0ポイントになるまでです。 ○術法の効果術の効果は個々の説明に書かれている通りですが、特殊な扱いを受けるものも存在します。これは以下のような幾つかのタイプに分類することができます。 ・対抗効果 ・ダメージ効果 ・呪詛効果 先頭へ |