会話判定の基本キャラクターは情報収集のために会話を行ったり、対話の中で自分の要求を通したりする機会もあることかと思われます。 ゲームの中の会話は、ほとんどの場合は何らかの目的があって行うものです。しかし、まったく知らない人と目的のある会話を行うことはありませんので、まずは何らかのきっかけが必要となります。知り合ったNPCからの紹介という手段もあるでしょうし、自分の所属している組織を頼るという選択もあります。もし、ワールドポイント(第11章)のコネクションルールを導入している場合は、そのレベルを目安にしてもいいでしょう。それから職業からルートをたどる場合は、職業知識(専門:知+記憶)の技能が役立ちます。また、自分が生活している周辺地域で目的に合った人を探す場合は、地域知識(専門:知+記憶)の判定を行わせても構いません。 ○判定の適用会話そのものに関する判定は、それが結果を左右する場合に限られます。いくら口がうまくても法律を覆すことはできませんし、人の心を簡単に鞍替えさせるというわけにもゆきません。 会話に関する判定は他のものと同様に、GMが指示した場合のみ試みることができます。何を言っても結果が変わらないと設定されている場合は、いちいち判定を行う必要はありません。逆に予めこの台詞を言ったら成功と決めていることもあります。その場合は、それに類することを口にすれば良いのです。どのように言ったかはさほど問題ではありません。なぜならば、それは判定する必要もなく成功する、難易度0の判定と同じだからです。 ○判定の基本 会話に関する技能は、基本的に知と判断技能に属しています。これらの技能による判定は、その殆どが対抗判定となります。何か目的があって会話を持ちかける側が、その目的に合った技能で判定し、相手の判断抵抗の達成値を上回った場合、何らかの利益や情報を得ることが可能となります。 判定を行う際には、どのような口調でどういう内容を言ったかをプレイヤーに告げてもらう必要があります。その内容によっては、相手が動揺して抵抗判定が不利になることもあり得るからです。逆に、言い方によっては相手の心象を悪くすることもあり、その場合はプレイヤーの方にマイナス修正が与えられることになるでしょう。これは状況修正の一種となります。 先頭へ
状況による修正○身分による修正 会話を行っている者同士で身分が異なる場合は、会話判定にそれぞれ修正を受けることになります。身分による修正については、こちらを参照して下さい。 ○身元の保証身元がしっかりしていない者は、会話以前に相手にしてもらえない可能性があります。しかし、誰かの紹介や身元を証明するものがあれば、初対面の人間にも信用して貰える可能性があります。身元を保証するものとしては、職業組合のバッジなども有効です。 紹介状の影響力は紹介者の身分によって変わります。まず、紹介状そのものによって、信用・魅了(一般:知+判断)の判定に+2の修正を得ることができます。それから、紹介者の身分が相手よりも1つ上ならば、さらに+2の修正が追加されます。これは身分が上がるごとに累積されてゆきます。たとえば、相手が中層身分であった場合、貴族の紹介状があれば+4の修正を得ることができるのです。特定個人ではなく、組織からの紹介もこれと同様です。その場合は、組織を構成する人間の身分で判断して下さい。 ○賄賂による修正 賄賂を贈ったり接待を行うことで、相手の口を開かせたり条件を緩和してもらうというのも、立派な交渉手段の1つです。賄賂として贈る金額が4桁(1000エラン単位)の場合、交渉相手の判定値に−1の修正がつきます。桁数が1つ上がるごとに−1ずつ累積してゆきます。 ただし、予めそのような不正なことは逆効果であると設定されている人物に対しては、賄賂は逆に相手を怒らせる結果となるでしょう。この場合、金額による効果はまったく逆方向へと作用します。先程の修正にマイナスの符号をつけたものが修正となります。賄賂を絶対に受けつけないという人が相手だった場合は、二度と話を聞いてもらえない可能性もあるので注意しましょう。 ○コネクションもし、ワールドポイント(WP)のコネクションルールを導入している場合、交渉の仕方によっては相手との親睦を深めたり、逆に関係を悪くする可能性があります。それが非常に強い影響を及ぼしたと考えられる場合はには、成功値の分だけWPの数値を変動させても構わないでしょう。
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