○自然ミースカント川流域に位置する国で、ルワール、カイテイン、ジグラットと接しています。ジグラットとの国境にはサイルハッド山脈があり、そこから北に向けてゆるやかに傾斜しています。大陸性の気候で、夏期は高温で冬期は寒冷です。北部は冷帯で、残りの大部分は温帯に属します。東部の海岸では漁業が盛んで、貝の養殖も行なわれています。 ○変異 『呪震』と呼ばれる地震現象が起こります。この呪震が一般的な地震と異なるのは、非常に局地的なものであって、その範囲は地割れでくっきりと切り取られ、そこから1歩外に出ただけでも何の影響も受けないということです。都市は比較的、呪震の起こらない地域につくられていますが、過去に二度起こった大呪震は死傷者合わせて2万人を超えるほどの大規模なものでした。この経験から、エリスファリアの建物はほとんど階が低くつくられています。また、呪震の影響で道路状況も悪く、自動車などの新しい交通機関は普及しにくくなっており、大規模な輪送は主に海や河川を利用することになります。同様に、軍も戦車を利用することができず、いまだに中心戦力となるのは馬と騎士です。 ○略史 聖暦224年に、現在のテンプルナイト(宮廷騎士)であるファリア騎士団と、旧エクセリール国の貴族により建国された国です。 ○制度絶対主義的な政治を行っていましたが、現在では地方の力、特に議会を通じて中央集権体制に食い込んできた富裕農民階扱の影響が大きくなり、議会の大多数を占めるようになりました。これらの中には金で貴族位を買った者もいます。これに対して血統による地主階級には、建国に携わった騎士団と純粋貴族がいます。騎士団には赤、青、黄、白、黒、銀、金、緑、紫の騎士がおり、それぞれの団長は『9人騎士』と称されます。9人騎士と候爵以上の純粋貴族が国土を大きく分割し、9人騎士の領地はさらに騎士たちへ、公爵、候爵の領地は純粋貴族の中の爵位が下の者へと分け与えられます。奴隷制度は許可されており、肉体労働者として工業化の推進に従事させられたり、それぞれの荘園で働かされたりしています。 ・貴族:支配階級。非常に強い権力を持っています。 ○現況『国王ラヴィアン1世』と『女王シーリアネス』の名のもとに統治されています。中央の結束はきわめて強固で、今のところはうまく地方の力を抑えています。特に女王が傑出した人物で、早くから霊子機関を搭載した大型船で海上貿易を行ない、昨年には『新大陸エスティリオ』に向けて船を送り出しています。しかし、その利権問題に絡んで、ロンデニアを相手に小競り合い程度ですが戦闘を行なうことが多くなっています。 ○国家関係・友好国:なし ○首都:フィアンリーこの国では例外的に呪震が一度も起こったことがなく、中心部には高い建物もつくられています。 ○民族・マイリール人 ・アデン人(黒人〉 ○宗教エリスファリア国教会を信奉しています。国教徒以外の者は公務につくことは許されていません。 ○要所・ミースカント川 ・リッシュ=スプリングス ・「蜘蛛の巣」森 先頭へ |