異形のもの(鏡魔)


 鏡の中にいる化け物のことで、多くはルワール大公国に出没します。これを退治する専門家を鏡界士といい、魔鏡系の術法を行使します。鏡魔の属性は中立となります。

○データについて
 特殊な鏡魔を用いる場合は、ベースのデータに個々の特殊能力を加えたものを使用して下さい。


 名称   鏡魔(ベース)
 解説   鏡の中にいる存在で、はっきりとした形をもっていません。しかし、似姿の能力で鏡に映った映像に姿を変えることができますし、鏡の外の存在に話しかけることもできます。非常に悪意に満ちた存在で、多くは特定個人や1つの家に取り憑いて、さまざまなイタズラを試みます。それほど大きな被害をもたらすことはありませんが、鏡を覗き込んでいる人を驚かせたり、一晩中話しかけて眠らせなかったりということはしょっちゅうです。この魔物を倒すには、鏡の中の姿に物理的な攻撃を加えても無駄です。術法を用いるか、自分が鏡の中に入るか、鏡魔を鏡の外に引きずり出さなければ攻撃できません。退治しようとしても、物体が映り込むものなら何でも飛び移ることができるので、捕まえるのは容易ではありません(鏡の移動)。
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値 不明度  4
14 12 気力:20 恐怖度  3
自我:13 弱点  なし
15 16 活力:23 反応  敵対的
生命:13 出現数  単独
生息地  南部
 打撃   素手:0 知能  人間なみ
 防御   なし 移動力  4
特殊能力 能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗
 通常武器の無効化
 鏡の移動
 似姿


 名称   映魔
 解説   鏡の映像を巧みに操る鏡魔で、人を不快にさせることを得意とします。映魔は外界の存在に対して直接攻撃する手段は持ちませんが、鏡の像を操作することによって心理的なダメージを与えます。たとえば、映像記憶の能力で鏡に映った一瞬の像を記憶し、映像操作で好きな時にそれを自由に操ることができます。また、過去映しの能力で、過去に鏡に映った映像を自由に引き出すことができます。これらの能力によって、来客中に昔の夫婦喧嘩を再現してみせたり、その家の子供を騙してイタズラさせたりといったことをします。特に対象の暗黒面を引き出し、それを暴くことを楽しみとするようです。ルワールには、これがもとで刑事事件にまで発展した記録も残っています。
特殊能力 能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗
 映像記憶
 映像操作
 過去映し 1つの鏡


 名称   盗魔
 解説   鏡の檻と呼ばれる能力を持つ鏡魔です。これは鏡に映っている中で一番近くにある物を、鏡の世界に引きずり込むことができるというものです。盗魔はこの能力を駆使して、様々な悪事を働きます。ちょっとした物品を盗むのは当たり前のことで、時には対象が人間であることもあります。ルワール大公国ではこれと同名の変異現象があり、それが盗魔の仕業か変異現象によるものなのかは、なかなか区別できません。いずれにせよ、これを解決できるのは鏡界士だけとなるでしょう。
特殊能力 能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗
 鏡の檻 永久 1対象 難易度7 精神


 名称   殺魔
 解説   悪意のみで行動する鏡魔で、魔鏡系の術法で鏡に映る生物を攻撃します。ただし、無差別に攻撃を仕掛けることはあまりなく、自分の仕業とはわからないように、ゆっくりと時間をかけて攻撃を繰り返します。そして、相手の苦しむ姿を見て喜びを得るのです。殺魔には鏡砕きの能力があり、自分がいる鏡を破壊することができます。鏡界士に発見された時はこの能力を使い、破片の中に身を隠して悠々と逃亡するのです。
特殊能力 能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗
 鏡砕き 1つの鏡 効果値8
 魔鏡系-5 精神


 名称   完全鏡魔
 解説   最強の力を持つ鏡魔です。外界に出ることを望んでいるのですが、そのままの姿では鏡の外に存在することはできません。そのため、魔鏡系の術法や特殊能力を使い、鏡にうつるものを攻撃します。というのは、鏡魔が生物を殺した場合、現実の存在を鏡の中に引き込み、かわりに自分が相手の姿で現実世界に存在することができるからです(死の似姿)。それから、鏡に自分の姿を無数にうつしだすこともできます。このような能力を駆使するため、この怪物を倒すのはほとんど不可能といわれています。
特殊能力 能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗
 死体の似姿 10m 一瞬 1対象 難易度15 判断
 分身 難易度15 判断
 魔鏡系-10 精神


先頭へ