技能の種類物品の製作や修理、あるいは機械や道具を操作する時など、緻密で正確な作業が必要とされる行為の判定に用いる技能です。 ◆一般経験的に身につける知識に関する技能です。 記憶術/一般常識/一般知識/変異知識/鑑定【各種】/動物調教/地域知識【各種】/専門知識【各種】/職業知識【各種】/伝承知識【各種】/神秘知識【各種】 ◆情報伝達言語に代表される情報伝達に関する技能です。 共通語/母国語【各種】/盗賊語暗号【各種】/手旗信号/言語【各種】 ◆学問学問知識として専門的に学ぶことができる知識です。 文学系知識【各種】/理学系知識【各種】/機械学【各種】/経済/魔術学/法律/爆発物/錬金術知識/科学魔道学/学問知識【各種】 ◆宗教聖職者に必要とされる知識です。 ◆裏社会犯罪や裏社会に関する知識です。 ◆野外自然環境や動植物に関する知識です。 動物知識/植物知識/野外知識/地理【各種】/天候予測/天体観測/地図製作 ◆治療医学や薬物など治療行為全般に関する技能です。 ◆文書書物や書類を扱うための技能です。 ◆制度国家の制度や政治活動に関する知識です。 ◆軍事軍事行動関する全般的な知識です。 ◆社交来客を迎える時の作法や、社交界に関する知識です。 ◆文芸文学や芸術に関連する知識技能です。 先頭へ |
一般○記憶術 (知+一般) 物事を記憶していたかどうかを判定する際に使用します。自発的に記憶するだけではなく、何かを思い出す場合の判定にも用います。難易度はGMが任意に設定して下さい。 ○一般常識 (知+一般) 生活で身についた常識的な知識です。プレイヤーがエルモア地方の常識に基づいて行動しようとする場合、GMはこの技能で判定させるようにして下さい。なお、社会や身分によって常識の概念は異なりますので、そのキャラクターが生活している地域以外の常識については、マイナスの修正値を与えて判定させて下さい。 また、プレイヤーがあまりに非常識な行動をとったり、あるいはこの世界の常識的な行動に気づいていないようであれば、GMはこの技能による判定を行わせることによって、行動に何らかの示唆を与えても構いません。 ○一般知識 (知+一般) 学問知識の判定に使用します。ただし、初等学校で学ぶ程度の一般的な知識にとどまります。 ○変異知識 (知+一般) 変異現象についての一般的な知識です。ただし、あくまでも地域と内容についてのみの知識であり、原因に関しては一切わかりません。自分の住んでいる場所から距離が離れるごとに、判定にマイナスの修正を受けます。また、何か異常な出来事があった際に、それが変異現象によるものかどうかを判断させるために用いても構いません。 ○鑑定【各種】 (知+専門) 宝石や美術品など、さまざまな分野における鑑定・品評のための技能です。そのものの真贋や価値を判別することができます。贋作を見破るためには、相手の偽造や作画などの技能との対抗判定になります。 ○動物調教 (知+専門) 動物を手なづけたり、調教して仕事を覚えさせたりすることができます。命令の内容が高度であったり、動物の知能が低かったりするほど難易度は高くなります。 ○地域知識【各種】 (知+専門) 都市や町など、限定地域における様々な知識です。自分が生まれ育った場所に関しては一般技能となり、その他の地域のものは専門技能として扱います。 ○専門知識【各種】 (知+専門) 専門的に身につけた知識に関する技能です。 ○職業知識【各種】 (知+専門) その職業分野における慣習や伝統などに関する知識です。特定の職能におけるしきたりなどがわかります。 ○伝承知識【各種】 (知+専門) 特定の部族に伝わる伝承や民話などに関する知識です。自分が生まれ育った地域だけは一般技能として扱いますが、それ以外の地域では専門技能として扱って下さい。とはいえ、余所の土地の伝承知識に詳しいのは、特定の部族と親交の深いものか、あるいは各地を放浪する吟遊詩人ぐらいに限られるでしょう。 なお、この技能によって財宝の伝説や遺跡にまつわる話などを判断することもできます。それで詳しいことがわかるわけではありませんが、噂に根拠があるかどうかなどを判断することができます。 ○神秘知識【各種】 (知+専門) いわゆるオカルト知識です。霊や怪奇現象に対する概念や、異世界についての知識などを体系化したものです。民間で伝えられてきたものであり、正式な学問ではありません。また、宗教機関とも解釈を異にするため、どちらかといえば異端的な考え方でもあります。遊牧民や辺境部族の霊媒師などが身につけていることが多いでしょう。また、異端信仰者がこれを歪めて解釈し、独自の理論を展開することもあります。 先頭へ |
情報伝達○共通語 (知+一般) エルモア地方で使用される公用語の知識です。エルモア地方の言語はどの国のものも似通っており、それぞれが方言程度の差しかないので、基本的な会話にはそれほど苦労はしません。とはいえ、固有名詞や文法には多少の差があるため、相互の会話は共通語で行なわれます。 ○母国語【各種】 (知+一般) 自分の生まれ育った場所の言語に関する知識です。国家や地域、あるいは民族によって異なります。主な国家では固有名詞や形容詞が異なるくらいで、いわゆる方言程度の違いでしかありません。ですから、よほどかわった言葉でもなければ、おおよその内容は類推できます。ただし、早口や古い言葉で会話されると、他国の人間はついてゆけないこともあるでしょう。 ○盗賊語 (知+専門) 裏組合や乞食組合など、裏の社会で広く使われている暗号です。ほとんど全ての国家で共通となっています。盗賊語を覚えていなければもぐりとみなされ、仕事の上で何かと不便なことになるでしょう。この言語は文字の形状そのものに意味があり、話し言葉や書き文字としてだけでなく、手話としても用いることができます。 ○暗号【各種】 (知+専門) 諜報機関や秘密結社などが独自に用いる暗号で、組織ごとに違うものを使っています。暗号表を用いたり数式に当てはめたりと非常に複雑で、外部に知られてはならないという性格上、移り変わりが激しいのが特徴です。 ○手旗信号 (知+専門) 船乗りや軍の兵士が身につける意思伝達手段です。特に、戦車のような騒音を発する機械の近くでは声が届かないため、この技能は必須とされています。 ○言語【各種】 (知+専門) 他の大陸や他種族の言語など、日常では使用しない言語に関する技能です。 黒人語 赤人語 亜人語【各種】 エスティリオ語 アニスカグナ語 種族語【各種】 先史文字【各種】 先頭へ |
学問○文学系知識【各種】 (知+専門) 文学や歴史に関する知識です。下に記したものの他にも哲学や心理学など、さまざまなものがあります。 文学 (知+専門) 歴史 (知+専門) 考古学 (知+専門) 先史文明学 (知+専門) ○理学系知識【各種】 (知+専門) 物理、化学、生物、地学などに関する専門知識です。国や地方によって程度に差はありますが、全体的に大きく解釈がはずれることはありません。中には荒唐無稽な仮説を打ち立てて、研究に没頭するものも少なくないのですが、そういった人間が科学史に多大な功績を残すこともあります。 物理学 化学 生物学 地学 天文学 ○機械学【各種】 (知+専門) 機械に関する専門的な知識です。それぞれの機械の原理、構造から設計までを含んだ総合的な知識です。ただし、それぞれの機械分野に限定されます。以下にその例を示します。 蒸気機関/霊子機関/自転車/自動車/船舶/汽車/時計/歯車機巧/紡績機械/ポンプ...etc. ○経済 (知+専門) 国家経済や金融市場に関する広範な知識です。経済の長期的な変動を予測したり、株価の上がり具合などの投資についての判断をすることができます。貴族、政治家、経営者、思想家などが身につけています。 ○魔術学 (知+専門) 術法に関する知識の判定に使用します。他者が使用した術を判別する場合、レベルを難易度とした知識判定を行います。自分が覚えている術法系統に関する術であれば特に修正は必要ありませんが、まったく知らない分野のものだったり、あるいは術の痕跡から種類を判断しようとする場合には、なんらかの修正を与えるようにして下さい。 ○法律【各種】 (知+専門) 法律全般を取り扱う技能です。公的な書類を作成する際に、この知識が必要な場合もあります。内容は国家や刑法や民法などの種類ごとに異なります。 ○爆発物 (知+専門) 火薬の製法や爆発の原理に関する知識、更にはどの場所に爆発をしかければ効率がいいのかなど、爆発物に関する総合的な技能です。 ○錬金術知識 (知+専門) 錬金術と呼ばれる化学に関する知識です。ただし、錬金術は科学的にも宗教的にも異端とされており、普通は習得することはできません。 ○科学魔道学 (知+専門) 先史文明である科学魔道文明時代の技術に関する知識です。主に発掘した機械を解析するために用いられます。ただし、これは専門的であるにも関わらず殆ど何もわかっていない学問領域であり、この技能によって発掘した物品が何であるかを特定したり、正確な使用法を把握したりといったことはできません。かつて発掘された機械に似ているとか、あるいは大雑把な用途というものが判断できるだけに止まります。実際に利用できるようになるまでには、専門家が何十人と集まっても10年以上の時間はかかるでしょう。 通常、この技能は自由に習得することはできず、GMがシナリオ中で必要だと判断した場合のみに習得することができます。また、習得できるとしても、学問院や軍の最先端の研究室といった閉鎖的な場所だけであり、個人の努力でどうにかするのは殆ど不可能といってよいでしょう。 ○学問知識【各種】 (知+専門) その他の専門的な学問の知識についての判定に使用します。 先頭へ |
宗教○宗教知識【各種】 (知+専門) 教義や神話、あるいは儀式などに関する宗教的な知識です。それぞれの宗教、あるいは派閥によって別個の技能となります。 聖母教会/法教会/マイエル教/エリスファリア国教会...etc. ○宗教語【各種】 (知+専門) 聖言と呼ばれる言語に関する知識です。各宗教における聖典などの書物(原本)は、それぞれの宗教語で書かれています。宗教家が術法を使う場合、多くはこの言語を用いて祈りを捧げます。なお、エリスファリア国教会は法教会から分かれた組織なので、同じ聖言を使っています。 聖母教会/法教会(エリスファリア国教会)/マイエル教...etc. ○異端知識【各種】 (知+専門) 悪魔やアンデッドなど、宗教において異端とされるものに関する知識です。その対象を専門的に狩る者や異端審問官などが身につけています。また、これらを崇める者や使役する者たちもこの知識を持っています。 異端派/魔族/不死者/精霊/霊獣...etc. 先頭へ |
裏社会○犯罪知識 (知+専門) 犯罪の詳しい手口に関する知識です。犯罪を実行するためだけでなく、捜査する側が現場の痕跡から犯行方法を推測したりするためにも使います。 ○裏社会知識 (知+専門) 裏社会の組織構造や暗黙のルールに関する知識です。物品取引きや仕事依頼のルートを見つける場合にも、この技能で判定します。 先頭へ |
野外○動物知識 (知+一般) エルモア地方における動物の知識で、一般動物も変異体もすべてが含まれます。これはあくまでも動物の習性などに関する知識であって、詳細な学術的知識を得たい場合は、専門技能による判定を行わなければなりません。 ○植物知識 (知+一般) エルモア地方における植物全般の知識です。その植物の不明度を難易度とした知識判定を行い、成功すれば種類や性質についての情報を得ることができます。この技能によって知ることができるのは、その植物の毒性や利用法などの経験的に得られた知識です。より高度な学術的知識を得たい場合は、専門技能による判定を行わなければなりません。 ○野外知識 (知+一般) 野外におけるサバイバル知識や、キャンプでの常識についての判断するために用います。テントの張り方や竈の作り方なども、この技能に含まれる知識です。探検家や旅人はもちろん、軍隊でも教育されています。 ○地理【各種】 (知+専門) 野外での地理的な知識を判定するための技能です。国家や地域によって、それぞれ別個の技能として習得しなければなりません。カバーする面積が広くなるにつれて、得られる情報は浅いものになってゆきます。下に例を示します。 国家地理/地域地理/山岳知識/河川知識/海路知識...etc. ○天候予測 (知+専門) 雲や風の状態から天候の推移を予測します。これは数時間、あるいは数日先の天気のような短期的な予測から、あるいは年間を通じての長期的な予測までも含みます。 ○天体観測 (知+専門) 天体を観測することによって、現在位置や方角を知ることができます。天文学と重なる部分も多いのですが、この技能は観測器具の使用法も含んだ、より実践的な観測知識です。 ○地図製作 (知+専門) 野外で地図を作製する時に使用する技能です。ただし、正確な地図をつくるためには専用の道具を必要とします。ペルソニア大陸や新大陸エスティリオといった、まだ未踏地の残る場所へ調査に赴く場合には、必ずこの技能を持っている人物を同行します。 先頭へ |
治療○内科医学 (知+専門) 内科医学の知識や診断に関する判定に使用します。病名や適切な治療法を判断することができます。病気を判別するためには、不明度を難易度とする知識判定を行います。その成功の度合いによって、適切な処置ができたかどうかを判断して下さい。 ○外科医学 (知+専門) 外科医学の知識や診断に関する判定に使用します。怪我の具合から適切な治療法を判断したり、あるいは人体の構造に関する知識判定にも用いる技能です。 ○精神医学 (知+専門) 精神医学の知識や診断に関する判定に使用します。この学問分野は、そもそも犯罪と精神異常者との関連についての研究から発展したものです。というのは、その犯罪が変異による精神錯乱なのか、あるいは本当に治療が必要な人間なのかが判別できないまま、まとめて犯罪者として処罰してきたという事実があったためです。しかし、ロンデニア特有の変異現象として有名な犯罪者現象のような例もあり、一概に本人の責任とはいえないケースもあることから、精神医学について深く研究されるようになりました。夢使いなど精神治療を行う術法師の中には、この技能を習得している者も存在します。 また、選択ルールでワールドポイントの狂気を導入した場合は、精神医学の判定に成功すれば、狂気レベルを引き下げることが可能となります。 ○看護学 (知+専門) 看護学校で習うことができる、看護全般に関する知識です。専門の医師のような深い知識ではなく、患者の世話の仕方や医療器具の取り扱いなどについて習得していることを示します。 ○薬物知識 (知+専門) 薬物や毒物に関する知識の判定に使用します。薬物の効果や対処法はもちろん、どのような材料から薬物を抽出できるのかといった知識や、死体から摂取した薬物を特定するなど、様々な情報を得ることができます。 先頭へ |
文書○文書検索 (知+一般) 文献や新聞記事など、目的とする記載を効率よく検索する手腕です。GMは調べるものの程度によって、適当な難易度を設定して下さい。この技能の判定に失敗した場合は、検索に余分な時間がかかったり、あるいはまったく情報が得られなかったりします。 ○記事作成 (知+専門) 新聞記者や雑誌記者が記事を作製するための技能です。文章やレイアウト、および編集作業も含めた総合的な技術になります。 ○事務 (知+専門) 帳簿や書類などを作製するための知識です。部署によって少しずつ内容が変わります。 先頭へ |
制度○国家制度【各種】 (知+専門) 国家の制度や情勢などに関する全般的な知識です。エルモア地方全般のものと、各国別の知識に分かれます。 ○政治【各種】 (知+専門) 各政府自治体における政治運営に関する技能です。情勢から今後とるべき政策を判断したりする場合には、この技能で判定を行います。 ○帝王学 (知+専門) 人民や国を統治するための知識ですが、貴族社会に伝わる旧態依然とした統治法であり、近代的な制度とは相容れない部分が多いのが実状です。 先頭へ |
軍事○軍事知識【各種】 (知+専門) 軍隊の制度や情勢などに関する知識です。エルモア地方全般のものや各国別、および陸海空それぞれの兵科別の知識に分かれます。基本的に、軍人を要請する学校を出たものか、あるいは軍務についた経験のあるものしか、この技能を習得することはできません。 ○戦略【各種】 (知+専門) 軍事行動を起こすための準備、計画、および兵の運用法などを企画する能力です。また、相手の戦略を予測するためにも使用します。基本的に、軍人を要請する学校を出たものか、あるいは軍務についた経験のあるものしか、この技能を習得することはできません。陸海空それぞれの兵科別の知識に分かれます。統治方法や科学技術のレベル(つまりは兵器の性能)によっても、内容に若干の差が生じます。 ○戦術 (知+専門) 実際の少人数での戦闘場面における作戦知識です。これによって、敵の行動を予測して裏をかいたり、陽動したりということができます。 ○戦史学 (知+専門) かつてエルモア地方で起こった戦争に関する知識です。かつての戦略および戦術行動から、敵の行動を類推したりといったことが可能となります。基本的に、兵学校や士官学校でしか習うことはできません。 先頭へ |
社交○接客 (知+一般) 来客を出迎える際の常識や心配りといったものに対する知識です。 ○礼儀作法 (知+専門) 礼儀正しい作法に関する判定に使用します。テーブルマナーや挨拶の仕方など、礼儀作法に関する広範な知識です。 ○紋章学 (知+専門) それぞれの貴族がもつ紋章に関する知識です。紋章の色やデザインから、持ち主の貴族を判別することができます。戦場での敵味方を判別するために使われてきた知識で、今でも貴族が率いる部隊の旗印には、それぞれの貴族の紋章が掲げられています。 ○社交会知識 (知+専門) 社交界における一般常識です。この技能を身につけているものは、貴族や名士の名前を覚えていたり、あるいは社交界におけるルールに精通しています。 先頭へ |
文芸○芸術知識【各種】 (知+専門) 芸術分野に関する知識です。様々な種類のものがあり、それぞれ個別の技能として習得する必要があります。この時代の芸術は、印刷技術の普及や都市文化の隆盛により、知識人階級だけのものから庶民にも広まりつつあります。 ○創作【各種】 (知+専門) 文学や芸術に関する創作を行うために必要な技能です。作品の出来映えは達成値によって判断して下さい。 作曲/作詩/詩/小説...etc. 先頭へ |