○自然7か国と国境を接する内陸の国です。南方をルーエンス山脈が走り、中央をアーネス川が東西に貫流します。海洋の影響は少なく、国土は温帯に展していますが、山脈付近は冬期の寒さが厳しく降雪量も多い地域です。中央部は平原で、比較的乾燥しています。雨は5〜7月頃に多くなります。 ○変異 ルーエンス山脈の『雷石』が有名です。天然の手榴弾とも呼べるこの石は、衝撃を与えると爆発する性質があり、大きいものはダイナマイトのように使用され、小さいものは銃弾の信管などに利用されています。この国では冬と春の狭間に、ルーエンス山脈から遠雷のような音が聞こえてきます。これは雪解けの際に雪とともに雷石が滑り落ち、それが岩にぶつかって爆発するために起こる現象です。人々は春の訪れを告げるこの音を待ちわびながら冬を過ごします。 ○略史 聖暦134年に法教会の仲立ちによって、イーフォン皇国の被征服民であったナヴァール人と、下級貴族であったマイリール人が連合体制をつくりあげ、皇国滅亡後の混乱をおさめることに成功しました。こうして成立したのがペトラーシャです。 ○制度象徴的王制をしく、この時代では先進的な政冶制度をとっています。3府制のうち、立法府は上議院と下議院に分かれており、それぞれ職能代表と平民によって構成されています。行政府は議会とは別に選ばれる首相を中心に組織され、その下で実務を指揮する大臣の多くは、各分野の専門家から選出されることが多いようです。司法府を取り仕切っているのは法教会で、裁判官は聖職者の中から選抜されます。整備された近代政治制度をとるこの国には似つかわしくないようですが、これは継承戦争の平和的終結に法教会がどれほど大きな役割を果たし、そして以後も信頼に足る実績を重ねているかの証でもあります。 ・貴族:名誉階級。主に政治家として活動しています。 ○現況『学問都市ペトルラーン』での研究により、試作段階ではありますが様々な機械が開発されています。それに対して各国の密偵などが入り込んで、都市は混沌とした様相を呈しています。この国ではライヒスデール、フレイディオンと並んで軍事技術の最先端をきわめており、飛行船による空軍も存在しています。 ○国家関係・友好国:ユークレイ、カスティルーン ○首都:ペトルラーン学問都市として国外にも名が知られています。霊子機関の実用化を成功させたのも、この都市の学問院でした。 ○民族・マイリール人 ・ナヴァール人 ・ドラゴニアン(竜人) ○宗教法教会を国教としています。聖堂騎士として『聖騎士』をもちます。 ○要所・竜人の森 ・ルーエンス山脈 先頭へ |