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▼基本
ゲームの中では、様々な怪奇現象が起こる可能性があります。
・原因
怪奇現象が起こる場所というのは、たいていは過去に何らかの事件や事故が起こっています。そのために生じた強い精神的作用が、現実世界に怪異を引き起こしている可能性が高くなります。特に死者の怨念がその場や物品にこびりつき、現実世界に様々な影響を与えることが多いようです。
その次に多いのが、強い恨みの念によって誰かに呪いがかかる場合です。種類によっては対象を特定せず、無作為に呪いが降りかかる場合もあるようです。呪詛による怪奇現象を引き起こすのは生者の念であることもあります。
それから、霊的な力を持つ物品が人間の精神に悪影響を与えたり、霊魂を引き寄せたりすることで怪異が起こることもあるようです。このような品々の多くは封印を施されていることが多いのですが、まれにこれが事故などで解かれ、人間の世界に災いをもたらしたりします。
▼データ
怪奇現象の内容は色々考えられますが、これらは全て顕現力、霊力、特殊能力、の3つのデータを持っています。また、恐怖を与えるような現象の場合は、正気度にダメージを与えることもあります。
・顕現力
怪異の見つかりやすさを示す数値で、この値が高いほど霊的な波動を感知しやすくなります。霊感や霊能力による感知の判定を行う際は、技能値に顕現力の値を足して判定を行わせて下さい。判定に成功すれば怪奇現象を感知することができます。
顕現力がマイナスとなっている場合は、その現象は非常に感知しにくいということです。しかし、これは霊的要素の強大さとは無関係に設定されるもので、見つかりにくく強力な怪異も存在することでしょう。
・霊力
怪異の存在する力の強さのことで、その現象が生じる原因となった思念の強さと思ってもらって差し支えありません。この数値が高い怪異ほど現実世界に現れやすく、与える影響も強くなります。
霊力はベース能力に含まれるものと同じ数値で、主に霊能力に対する抵抗の基準値として用います。また、封印が緩んだり霊的な接触を得た場合に判定に成功すれば、怪異として顕現することが出来るようになります。
・特殊能力
怪奇現象が現実に影響を与えるためには、様々な特殊能力を発動させる必要があります。これは霊能力と同じく技能の1つとして扱って下さい。技能値は霊力が基準となりますが、キーパーの判断で修正値を加えても構いません。
特殊能力の影響から逃れるためには、精神抵抗の判定に成功する必要があります。失敗した者は相手の思念に引かれて、その影響を受けた行動を取ってしまったり、精神力の減少などを引き起こしたりします。
・正気度ダメージ
精神にショックを与えるような怪奇現象の場合は、正気度にダメージを与える可能性があります。
・霊力ボーナス
怪異が物理的/精神的ダメージを引き起こす場合、霊力ボーナスを追加ダメージとして扱って構いません。
▼現象化
怪異が現実の世界と交わり、姿を現すことを現象化といいます。現象化には幾つかの段階がありますが、キーパーは任意の時に自由に段階を移行させることが出来ます。
・隠身化
現象化を起こしていない状態のことをいいます。この状態にある怪異や霊魂と接触した場合、霊感の判定に成功すれば何か嫌な印象を受けますが、霊能力を用いても見ることは出来ません。逆に、この状態にある怪異は、現実の存在に直接的な影響を与えることは出来ません。
・幻朧化
霊能力を用いて見ることが出来る状態ですが、能力のない人には全く見えません。ただし、霊感の判定に成功すれば、一時的に半透明や煙のような存在として見えることもあります。
幻朧化の状態にある怪異に対しては、霊能力を用いなければ(触れることも含めて)影響を与えることは出来ませんが、怪異の側からは特殊能力を用いて現実世界に様々な影響を及ぼすことが可能となります。ただし、半具象化および具象化している時よりは力を制限されることが多く、単に意志疎通が出来るだけであったり、見えるだけといった程度の影響しか及ぼさないことが殆どです。
・半具象化
基本的な状態は幻朧化と同じですが、霊能力などを用いなくても誰にでも目にすることが出来ます。また、幻朧化の時より現実世界への干渉力が強く、特殊能力によって様々な影響を及ぼすことが可能となります。
・具象化
半具象化の時と同様に、誰にでもその怪異を目にすることが出来る状態です。この状態にある怪異は、物理的な存在として現実世界に影響を与えることが出来ますし、逆に霊能力を使用しなくても怪異に触れることが可能となります。ただし、具象化した相手を物理的な影響によって傷つけることが出来るかどうかは別で、霊的な力のみが効力を発揮する場合もあります。
▼制限条件
・出現
怪異の中には出現条件や出現時間が決まっているものもあります。このような怪奇現象の場合は、条件によって存在段階が制限されることもあります。
・太陽
太陽が直接照らされている場所では、怪異は本来の力を出すことが出来ません。この場合は、半具象化が精一杯となります。
・物質的影響
怪異は物理的存在に移動を阻まれることはありません。壁を通り抜けることも出来ますし、地面を歩かなくても自由に移動することが可能です。
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このゲームには霊魂や人外の怪物が登場する可能性があります。
・基本データ
怪物のデータは能力値と技能、および耐久値といった数値で表記されます。ただし、種類によっては魅力などの数値が設定されない場合もあります。これらの数値はPCが持つものと全く同じ働きをします。
・正気度ダメージ
見た目が醜悪な怪物は、正気度にダメージを与える可能性があります。正気度判定を行い、正気度ダメージとして書かれている数値の分だけ、正気度が減少することになります。
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SacrificeSyndrome-Rule