PhantomRoad-Rule
 
 

追加ルール
 

霊界逢魔霊能力

霊界

■ 基本 ■

 霊界は人間の住む現世界とは異なる次元にあり、死後に魂が行き着く場所とされています。


▼接触
 霊界と現実世界との通路が一時的に開き、それによって怪異が生じる場合もあります。また、生者の魂が霊界と繋がり、死者の世界を垣間見てしまうこともあるといいます。

 
◇思念による接触
 強い恨みの念や霊能力が原因で、霊界との通路が開いてしまうことがあります。

◇一時的通路
 霊界との通路が一時的に開かれ、特に前触れもなく閉じることがあります。黄昏時から明け方にかけての時間や、霊力に満ちた特定の場所(霊場、祠など)で、このような現象が多く起こるようです。

◇恒久的通路
 霊場と呼ばれる場所では、恒久的に霊界との通路が開いている場合があります。多くの場合は霊能者などによって封印されていますが、これが解けた場合は怪異が起こることになります。


■ 霊界交路 ■

 霊界と現実世界との狭間にある空間のことで、霊は自由にこの空間に出入りすることが出来ます。


▼発生
 強い霊力が働くことで、このような現象が起こることが多いようです。
 
◇霊能力
 型式霊能の中に、霊界交路を開くための霊能力が存在します。

◇特殊能力
 非常に強力な怪異の中には、まれに霊界交路を開くことが出来るものもいます。しかし、これは激しく力を消耗するものですし、条件が揃わなければ引き起こせない場合もあります。


▼法則
 霊界交路が生じた空間は、現実の物理現象が歪められてしまい、霊界の法則に強く干渉されることになります。霊界交路における物理法則は、その時々や場所によって変化します。多くの場合は、その場にいる念の影響を強く受けるようです。内容についてはキーパーが自由に決定して構いません。


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逢魔

■ 技能 ■

 〈逢魔〉はキャラクターと心霊世界とのつながりの深さを示す数値で、独立技能として扱われます。


▼独立技能
 特定のベース能力に所属しない特別な技能で、基本的には専門技能と同じように扱われるものです。これは何か特殊な体験を経ることで自然と身についてゆくもので、経験点による獲得や成長を行うことは出来ません。


■ 獲得 ■

▼条件
 心霊や霊界との接触があった場合に、この技能を身に付ける可能性があります。ただし、単に霊と遭遇した程度のことでは、この技能が上昇することはありません。以下のような特殊な体験を経て、はじめて身につける可能性があります。なお、作成したばかりのキャラクターでも、霊媒師のように心霊世界との繋がりが特に深いと考えられる場合に限り、キーパーの判断でこの技能を習得させても構いません。
 
◇体験例
 ・心霊に憑依されるなど、強い霊的な結びつきが生じた場合
 ・一時的通路や霊界交路に足を踏み入れた場合
 ・長い期間、霊場などで修行を積んだ場合
 ・生贄判定で心霊や世界の深淵に接触した場合


▼キーパー
 PCがこの技能を獲得できるかどうかは、キーパーの判断に一任されます。技能の獲得や成長は、シナリオの途中で行わせることも可能です。


▼獲得方法

◇自動獲得
 独立技能の場合は、習得や成長のために判定を行う必要はありません。技能値はキーパーが指定したポイント分だけ自動的に上昇します。

◇経験点
 独立技能の場合、技能値が上昇しても経験点を消費する必要はありません。

◇技能値の上限
 独立技能は特定のベース能力に所属しているわけではないので、技能値に上限はありません。


■ 判定 ■

 〈逢魔〉の判定に成功した場合は、何らかの霊的接触が起こります。ただし、これはプレイヤーの意思で行えるものではなく、キーパーの指示によって判定が行われます。キーパーは以下のような用途で、この技能を用いることが出来ます


◇心霊知識
 心霊に関する知識や霊界の法則といったものが直感的にわかります。これは一般的なオカルト知識とは異なり、真実の知識となります。

◇死者の記憶
 死者の記憶との接触が起こることにより、知るはずのない知識情報が得られる場合があります。

◇霊的接触
 霊魂や怪異との強制的接触が起こります。これによって知らぬ間に事件に巻き込まれたり、霊的な縁故のある相手に無意識のうちに引き付けられたりします。

◇幻覚
 死者の霊魂と接触することで、幻覚を見てしまうことがあります。これによって正気度判定を行うことになった場合、死に導かれてしまう可能性もあります。

◇強制憑依
 この技能を所有している者に対しては、霊魂の方から強制的に憑依が行われることがあります。ただし、霊的に縁のない相手に、いきなり憑依されることは殆どありません。憑依するのは家族、先祖、恋人、友人といった深い繋がりのある相手や、かつて体験した心霊事件に関わる存在などに限られるため、多くの場合は自身を助けるために出現します。


■ 狂気 ■

 〈逢魔〉の技能値が上昇した場合、自動的に狂気に陥る可能性があります。


▼発狂状態
 技能値が正気度の最大値を上回った場合、自動的に発狂状態へと陥ってしまいます。


▼精神崩壊
 技能値が正気度の上限値を上回った場合、自動的に精神崩壊の状態へと陥ってしまいます。


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霊能力

 ここで説明するのは、基本ルールとは異なる部分や追加ルールとして扱われる内容となります。ルール上での基本的な取り扱いは、『狂気の系譜』の記述に従って下さい。


■ 習得の準備 ■

▼基本

◇ルート
 習得のルートには2つのタイプがあります。1つは生得的に身につけることが出来るもので、データには生得霊能として記載されています。もう1つは修行や研究によって後天的に習得するもので、後得霊能として記載されています。
 生得霊能として用意されているデータは、全て後得霊能のうちにも含まれることになります。また、特定の継承者にしか身につけることが出来ない、神性霊能と呼ばれる霊能力が存在しますが、これも後得霊能として扱われます。

◇キーパーの許可
 キーパーは霊能力の習得を独断で制限することが出来ます。

◇条件
 習得に必要な時間などの条件を充たしていなければ、霊能力を完全に身につけることは出来ません。なお、条件が不完全な場合でも、キーパーが認めれば部分習得として扱うことが可能となります。


▼文書からの習得
 魔道書や教典などから呪文を習得する場合は、まず文章の内容を読んで理解しなければなりません。
 
◇解読
 これらの文書は古い言語で書かれていることが多い上、歳月を経て文字が読みづらくなっているものも存在します。こういった事情がある場合は、まず内容の解読に成功しなければなりません。解読にかかる時間はキーパーが自由に決定して構いませんが、通常は2D6週間ほどの時間がかかります。

◇代償
 オカルトに関係する書物の中には、正気度の喪失を引き起こすものも存在します。このような書物を読んだ時は正気度判定を行い、失敗すれば魔道書ごとに指定されたポイントを失います。


▼他人からの伝授
 呪文を知っている者から教えてもらうことで、魔術を習得することも可能です。この場合、習得する時間は書物を読んだ場合よりも短くすみ、判定は週ごとに行うことが可能となります。


■ 習得方法 ■

 習得判定は基本ルールと全く同じ手順で行います。


▼基本
 習得条件を満たしている場合は、[直感+霊能修正]を基本とした習得判定に挑戦できます。判定成功後に経験点を1ポイント消費すれば、完全習得を行うことが出来ます。


▼技能値
 習得に成功した場合、[霊力+霊能修正]が自動的に技能値となります。これは一般技能や専門技能のように、技能ポイントを割り振って上昇させることは出来ないので注意して下さい。


▼習得時の事故(魔道書)
 習得判定で致命的失敗が出てしまった場合、魔道書にかかれているうちの呪文の1つが、間違って発動してしまいます。結果がどのようなことになるかは、キーパーが状況に応じて決定して下さい。


■ 発動 ■

 霊能力の発動には、以下のような制限を受けることがあります。


▼発動条件
 呪文をかけるには詠唱の時間がかかるのはもちろんですが、物品や生贄を用意して儀式を行わねばならない場合もあります。
 また、非常に稀なことですが、正気度の減少を引き起こす霊能力も存在します。この場合は正気度判定を行うことなく、自動的に呪文ごとに決められた値を減少させて下さい。なお、これによって受ける正気度ダメージを封印することは出来ません。


▼霊界交路
 霊能力に関する判定について致命的失敗を出した場合は、反動によって何らかの悪い影響が起こる可能性があります。ただし、抑制判定に成功すれば、反動効果を押さえ込むことが出来ます。
 
◇致命的失敗
 抑制判定で致命的失敗を出した場合は、霊界交路が開かれることになります。これによって開いた霊界交路がいつ閉じられるかは、キーパーの判断に一任されます。


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