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生贄判定とは、直感的に狂人の精神を理解したり、霊魂や闇の領域との繋がりを得るために行う判定です。この判定によって発揮される力は、一種の超能力のようなものとなります。
▼使用条件
このルールは選択ルールであり、使用するかどうかはキーパーの判断に任されます。
■ 基本 ■ |
生贄判定には幾つかの種類がありますが、判定はすべて同じ方法で行います。
▼減少正気度
減少正気度とは[正気度の最大値−現在値]、つまり現在の正気度の減少分のことを指します。
▼条件
◇基本
プレイヤーは自発的に生贄判定に挑戦することが出来ます。また、キーパーが強制的に行わせることも可能です。
◇狂気
生贄判定を試みることが出来るのは、PCが狂気の世界に踏み込んでしまった時に限られます。具体的には、PCが正気度判定によって精神に影響を受け、半NPC化もしくはNPC化している場合となります。
▼判定
生贄判定は[霊力+減少正気度]を基準として行って下さい。
■ 判定の種類 ■ |
狂気に侵された人は、狂人の精神世界や闇の領域を理解しやすくなります。そのため、以下のような判定を試みることが出来るようになります。なお、キーパーが必要と考えた場合は、これ以外の種類を独自に設定しても構いません。
▼予知判定
この判定に成功すれば、第六感をも上回る超感覚を発揮して、周囲や遠くにいる人に降り掛かる災いを、いち早く察知することが出来ます。この判定は、〈霊感〉や啓示判定ですら感じることが出来ないものにも気付くもので、予知能力といっても差しつかえのない危機察知能力です。これによって、将来的に起こりうる事故を感じ取ったり、時空を超えて出現する何かの気配を察知できる場合もあります。
周囲に危機を伝えようとすることは可能ですが、これは漠然とした予感でしかないため、およそのイメージしか表現することは出来ないでしょう。その代わり、周囲や離れた場所にいる人物にも、不安や恐怖といった感情を伝えることが可能となります。相手はそのイメージを、虫の知らせのように受け取るでしょう。
▼共感判定
正気度にダメージを受けて意識が飛んでいる間は、周囲の感情や思考が流れ込みやすくなっています。そのため、狂人や人外のものの思考などを、断片的にですが理解することが出来るようになります。
判定に成功すれば相手の感情を察知したり、常人から見て理解しがたい行動について、その目的や行動原理を伺い知ることが出来ます。また、霊魂や怪物の正体や生まれた原因などを、漠然とですが感じ取ることが可能となります。しかし、狂人や霊魂の思考を理解することは、自らの精神を蝕む可能性のある、非常に危険を伴う行為となります。
▼深淵判定
霊の世界や魔術の奥義など、人智の及ばない領域に接触することが出来ます。覗き見た世界をわずかに理解することも可能かもしれませんが、それによって精神に異常をきたす可能性もあります。また、悟りを得たと思い込んで、正気に戻った後に、宗教世界や危険な領域にのめり込もうとするかもしれません。
▼霊媒判定
狂気に侵され自我を危うくしている状態では、霊魂など他者の意識を取り込みやすくなります。この状態にある者は、いわゆる霊媒(依代)としての役割を自動的に果たしてしまう可能性があります。
判定に成功した場合、周囲にいる霊魂を自らに宿してしまうことになります。この状態では自分の体を動かすことが出来なくなりますが、相手の魂との直接的な接触を試みることが可能となるため、その心理や目的を把握できる可能性があります。
■ 制約/反動 ■ |
生贄判定を行った場合は、以下のような制約を受けたり、不利益を被る可能性があります。
▼情報の把握
生贄判定で得られる情報というのは、あくまでも直感的に受け取る漠然としたイメージであり、その意味を正しく把握できるとは限りません。同様に、感じ取ったイメージを絵や言葉に置き換えるのも、非常に困難な作業となるでしょう。ですから、誰かにその内容を伝えようとした場合は、断片的で曖昧な表現にとどまります。
▼正気度判定
真理の断片を覗いたりすることで、正気度判定を行わなければならない羽目に陥ることもあります。
▼自制判定
これは生贄判定で察知してしまった事柄をもとに、衝動的に行動してしまうかどうかを判断するものです。判定は【自我】を基準として行います。
判定に成功した場合は、特に何も起こりません。しかし、失敗した場合は、以下のような行動を衝動的に行ってしまう可能性があります。
◇自己犠牲
予知によって危機を察知した場合、他の人や物品を守るために身替わりになろうとする可能性があります。なお、これは魅了対象やコネクションとして獲得している対象から優先して行います。
◇自己防衛
危険や恐怖から逃れるために、誰かを犠牲にして助かろうとする可能性があります。これは恐怖から来る自己防衛本能によって起こるもので、近くにいる者の後ろに隠れて楯としたり、逃げる時に誰かの足を掴んだりといった行動で表現されます。
◇特攻
生贄判定で相手の正体や考えに気付いてしまった時、危険もかえりみず事態を打開するための行動を取ったり、到底かなうはずのない相手への攻撃を試みる可能性があります。
◇その他
キーパーや他のプレイヤーの提案や誘惑を、神の声として扱っても構いません。誘惑に耐えるためには、判定に成功する必要があります。
PainForTheTruth-Rule