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正気度判定

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基本判定の種類狂気の段階治療と回復

▼ 基本 ▲

▼正気度の減少

 正気度は正常な精神状態を維持するための判定に用いる数値です。自我を危うくするような恐怖に触れた場合や、我を忘れそうな怒りや憎しみを抱いた時は、その時点の正気度を基準とした判定に成功する必要があります。
 
・減少
 正気度は判定に失敗する度に減少してゆきます。しかも、次に正気度チェックを行う際には、減少した値を基準として判定を行わなければなりません。正気度はゲームが終わった後に生き残っていれば、幾らか回復する可能性があります。

・瞬間動揺
 軽いショックによる正気度判定に失敗した場合は、探索者は瞬間的に動揺状態に陥ります。

・動揺
 正気度が減少した場合は、探索者は激しい動揺状態に陥ります。

・一時的狂気
 1シナリオの間に正気度の減少が自我以上となった場合、一時的狂気に陥ってしまいます。

・狂気
 正気度が0まで減少した場合、探索者は真の狂気の状態に陥ります。


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▼ 判定の種類 ▲

▼恐怖判定

 死体や鬼を見るなどした場合は、正気度を基準とした恐怖判定を行う必要があります。
 
・減少の基準
 判定に失敗した場合、正気度は1ポイント減少します。ただし、致命的失敗が出た場合は1D3ポイントの減少となります。

・軽いショック
 正気度が減少するほど重くはないショックの場合、減少の基準を0として判定を行って下さい。

・判定の成功
 1つのシナリオを行っている間は、それ以前に1度でも判定に成功していれば、同一の対象による恐怖判定を繰り返し行う必要はありません。

・封印
 鬼哭夜話のルールでは、恐怖判定によるダメージを自由に封印することは出来ません。


▼鬼哭判定

 怒りや嫉妬といった負の感情の高まりによっても、正気度が減少する可能性があります。この時に行う判定のことを鬼哭判定といいます。
 
・探索者の判定
 探索者の場合、シナリオアクションの保持対象に関連する大きな出来事がなければ、鬼哭判定を行う必要はありません。ただし、プレイヤーが自発的に判定を選択することは可能です。

・減少の基準
 判定に失敗した場合、正気度は1ポイント減少します。致命的失敗が出た場合は1D3ポイントの減少です。ただし、保持対象に関連する判定で致命的失敗が出た場合に限り、保持対象のレベルをダメージとして受けることになります。


▼ダメージの封印

 鬼哭判定によるダメージは、一時的に封印することが可能となります。これによって動揺や狂気を回避することが出来ますが、封印したダメージは鬼魂(鬼の意識)として活動することになります。
 
・封印資格
 封印資格を持つのは鬼質の保持者だけですが、封印するかどうかを選択することは出来ず、ダメージを受けた時点で自動的に封印判定を行わなければなりません。

・封印の種類
 感情の種類によらず1種類の封印として処理されます。

・封印判定
 封印を行う場合は鬼質を基準とした判定を行います。判定に成功すれば、1回につき鬼質までのダメージを封印することが出来ます。封印するポイントは0〜鬼質までの範囲で選択できるので、実質的には封印しないという選択肢も存在しますが、封印判定で決定的成功が出た場合は自動的に全ダメージが封印されることになりますので、必ず判定を行う必要があります。


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▼ 狂気の段階 ▲

▼基本

 正気度が失われてゆくと、探索者の精神は徐々に狂気へと近づいてゆきます。
 段階としては、

 動揺 → 一時的狂気 → 真の狂気

 という順に進んでゆきますが、いきなり真の狂気に陥ることもあります。


▼瞬間動揺

 軽いショックによる正気度判定に失敗した場合は、探索者はきわめて短期間の動揺状態に陥ります。このような判定を行う場合、正気度減少の基準は0となります。
 
・期間
 シーンの種類にかかわらず、そのラウンド(10秒)の間は軽い動揺状態に陥ります。

・回復判定
 動揺している間は、プレイヤーは次に取りたい行動を決めた後で、再び正気度判定を行わなければなりません。この判定のことを回復判定といいますが、これに成功しなければ探索者は慌てふためいたまま、その場でおろおろしてしまいます。なお、回復判定に失敗しても正気度が減ることはありません。


▼動揺

 正気度が減少した時は、探索者は激しい動揺に陥ります。ダイスで決定した時間のあいだは、思うように行動することができません。
 
・期間
 通常シーン:1D6×1分
 戦闘シーン:1D6×10秒

・回復判定
 動揺している間は、プレイヤーは次に取りたい行動を決めた後で回復判定を行う必要があります。これに成功しなければ探索者は慌てふためいたまま、その場でおろおろしてしまいます。なお、回復判定に失敗しても正気度が減ることはありません。

・気絶
 最初の正気度判定で致命的失敗を出し、なおかつ1D6で出目が6だった場合は、その探索者は気絶してしまうことになります。気絶はそれぞれ6分(通常)/1分(戦闘)のあいだ続きます。しかし、それが過ぎた後は正気度判定に挑戦することができ、判定に成功すれば自然に目覚めます。また、他の人間が応急手当を行い、判定に成功すれば覚醒させることが可能となります。


▼一時的狂気

 1シナリオの間に正気度の減少が自我以上となった場合、探索者は一時的狂気に陥ってしまいます。この間、プレイヤーは一時的に探索者を行動させることはできなくなり、NPCとしてキーパーの管轄下に置かれることになります。
 
・期間
 一時的狂気は、1D6×10分の間続きます。

・症状
 キーパーは恐怖の内容に見合った症状を指定し、それをプレイヤーに演じさせます。状況によっては、気絶したり逃亡したり、あるいは一時的に恐怖を忘れるために恐怖の対象と同化しようとすることもあるでしょう。これらの症状はたとえ回復した後でも、恐怖として探索者の精神にうっすらと刻み込まれたままとなります。


▼真の狂気

 正気度が0まで減少した場合、探索者は真の狂気の状態に陥ります。なお、正気度は必ず0以上の値を取り、マイナスとなることはありません。
 
・期間
 この効果は、治療や休息などによって回復するまで、延々と続くことになります。この状態に陥った探索者は全くの無能となってしまい、NPCとしてキーパーに接収されてしまいます。

・症状
 症状は1D20でランダムに決定されます(狂気表)。仮に後で回復したとしても、これらの症状は探索者の精神に深く刻み込まれたままとなってしまいます。同じような恐怖に遭遇した際には、それに対して恐怖を感じるため、原因が取り除かれるまではあらゆる技能判定に1D6のマイナス修正を受けてしまいます。


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▼ 治療と回復 ▲

 発狂状態となってしまった探索者は、心理学的な治療を行うことによって正気度ダメージを回復したり、一時的に落ち着きを取り戻すことができます。


▼短期的治療

・心理学
 心理学の判定に成功すれば、一時的狂気および真の狂気に陥っている者を、約1日の間だけ正気にしておくことができます。なお、この判定を行うことができるのは1度だけで、最初に行った人の結果だけが適用されます。


▼長期的治療

 真の狂気に陥ってしまった探索者は、自宅療養や精神病院に入院するなどして、時間をかけて癒さなければなりません。周囲から刺激を受けるような場所に置かれた場合は、いつまで経っても回復することはありません。
 
・自宅療養
 自宅の落ち着いた環境でカウンセリングを受けながら治療を行えば、少しずつ正気を取り戻すようになるでしょう。

・精神病院
 きちんとした設備のある病院に入院した場合、自宅と同様に落ち着いて治療を行うことが出来ます。

・病院のランク
 まれに運が悪いと、いい加減な病院に入院してしまうことがあります。キーパーはこのような可能性があると考えた場合、天運判定を行わせてもよいでしょう。

・判定
 心理学の判定に成功すれば、1ヶ月に患者の正気度を1ポイント回復することができます。しかし、致命的失敗を出した場合は、逆に1ポイントの正気度を失います。

・精神状態
 判定に成功しているかどうかは、治療を行った側ではわかりません。判定に成功した月は、特に周囲から刺激を受けなければ平静を保って生活することが出来ますが、失敗した月は何か問題を起こしてしまう可能性もあります。


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