Midi Library

■  よくある質問  ■
 華北のデータの聴く為に必要と思われる知識やよくある質問をまとめています。
[1.MIDIデータを聴きたい(TMIDIPLAYER、kbMediaPlayerの設定など)]
[2.ドリームキャストの場合は?]
[3.MIDIデータを作りたい(準備篇)] [4.MIDIデータを作りたい(実践篇)]
[5.音がおかしい] [6.SC-88Proが欲しい] [7.SC-8820とSC-8850]
[8.SC-88Proの接続方法] [9.SC-88Proの音を聴きたいよ] [10.ソフトウェアシンセサイザ]
[11.対応音源について] [12.GS音源と愉快な仲間達] [13.投稿について] [14.リクエストについて]

◆MIDIデータを聴きたい!◆
 データを聴くにはプレイヤーが必要です。Windowsの場合、標準のメディアプレイヤーでも聴けますが、再生できるのは標準MIDIファイル(SMF)形式(拡張子MID)のファイルだけです。RCP形式・G36形式のファイルや歌詞表示機能のあるWRDファイルを再生したり、より正確な演奏をさせるには、別途専用プレイヤー用意する必要があります。
 Windowsで総合的に一番オススメのMIDIプレーヤーはふみぃさん作成の「TMIDIPLAYER」です。現在一番人気があり、うちのデータも正確な演奏がされます。是非用意してくださいね。演奏状況が鍵盤で表示されるグラフィカルなプレーヤーです。
 「総合アーカイバ」で「UNLHA32.DLL」と「UNZIP32.DLL」をダウンロードし、「C:WINDOWS\SYSTEM」フォルダに置けば、LZHやZIPなどの圧縮ファイルもTMIDIPLAYERにドラッグ&ドロップするだけで再生されます。「UNLHA32.DLL」のほうは、最近のバージョンではインストールするだけで、自動的に「C:WINDOWS\SYSTEM」に置かれるみたいです。
◆TMIDIPLAYERの設定方法◆
  1. TMIDIPLAYER」をダウンロード。
  2. [オプション]-[ポート]のポートAに使用しているMIDIポートを割り当てる。わからなくても使用しているポートが選択肢として出てきます。複数ある場合は一番いいやつを選択します(^^;
  3. [オプション]-[エミュレーション]-[使用している音源]に使用している音源(外部音源をつけてない場合は[GM Compatible] SoundBlasterの場合は[Creative Sound Blaster32/AWE32/64]または[GM Compatible]。両方試す)、VSCの場合はSC-88Pro、YXG100の場合はMU80を選択してください。)
  4. [オプション]-[エミュレーション]-[対象音源関連設定]の[対象音源を自動判別]にチェックを入れ、デフォルト対象音源は「SC-88Pro」または「Emulation OFFに」にします。
 設定すると幾分良い演奏になると思いますが、SC-88Proと比べれば歴然な差があることをご承知置きください。さらに精密な補正演奏ができる「SMFナイフ」というソフトもあります。
◆KbMediaPlayerの設定方法◆
  1. KbMediaPlayer」をダウンロード。
  2. [ツール]-[デバイスの設定]-[MIDI]のPoarAに使用しているMIDIポートを割り当てる。わからなくても使用しているポートが選択肢として出てきます。複数ある場合は一番いいやつを選択します(^^;
  3. RCP及びG36ファイルを聴く場合は、「RCPCV.DLL」をkbplay.exeと同じディレクトリに置けば聴けます。
 KbMediaPlayerには補正演奏機能はありません。しかし、MP3など様々な演奏形式に対応した優れたメディアプレーヤーです。「ここ」で簡単に説明してあります。
◆ドリームキャスト(ドリームパスポート)について◆
 たまにドリームキャストによるアクセスがあり、MIDIデータを聴きたい人もいるものと思います。しかし現在のところ簡易的に聴くことは可能ですが、ダウンロードはできません。仮に今後ダウンロードできるようになっても、音源の互換問題が残るので難しいかもしれません。
 ドリームキャストによるインターネット接続は簡易的なものですから、本格的にやるにはやはり「PC/AT互換機(いわゆるDOS/Vマシン)」や「Macintosh」が必要です。(いずれにしてもMIDIをやる場合は別途ハード音源の購入が必要)
◆MIDIデータを作りたい! 準備篇◆
 MIDIデータ作成ソフト(シーケンスソフトまたはシーケンサとも呼ばれてます)と楽譜があれば、やる気次第では誰でも作れると思います。楽譜がない場合は自分で音採りするしかありません。いわゆる「耳コピ(コピーと伸ばさないのが一般的)」です。普通なかなかないので強制的に耳コピすることになります(笑)
 音採りにはMIDIに対応したキーボード(入力専用のミニ鍵盤は1万円台)があると便利です。音を確認しながら打ち込んだり、リアルタイム入力も可能です。うちでは打鍵速度(ベロシティ)対応のRoland「PC-180」という名鍵盤を使ってます。49鍵あるので、ちょっとした演奏にも使える代物です。打ち込み用ならもっと小さいのでいいと思います。
◆シーケンスソフト「レコンポーザ」◆
 曹兄弟の使用シーケンサはカモンミュージックの「レコンポーザ Ver.2.5/98」(かなり古い)と「レコンポーザ for Windows95 Release3」(定価49,800円)です。もしレコンポーザを選択するなら機能を絞り込んだ「レコンポーザ for Windows98 Light」(定価12,800円)が安くていいと思います。かつてTM-Networkもステージで使ってたり(前身のRCM-PC98かPC88だと思われます)、すぎやまこういちや植松伸夫(たしかそうだったような)等多くのプロの作曲家にも親しまれてきた代表的なシーケンサです。DQやFFの楽曲もレコンポーザから生み出された!と考えると親近感湧くかも!?(笑)
 レコンポーザは拡張子MIDの「SMF(Standard MIDI File)の」他に、拡張子「RCP」と「G36」のデータはレコンポーザの形式に対応。、かつてはシーケンサ(98、AT互換機)のシェアをほぼ独占していましたが、そのためネット上(当時はパソ通)では他のシーケンサを使用していても「RCP形式」にコンパートしての公開が一般的だったこともありました。現在では「SMF(Standard MIDI File)形式」での公開が一般的です。
 「RCP形式」の一番特徴は無限ループに対応していることで、ゲームミュージックに向いていました。ゲームミュージックといえば今日こそCD-DAによる演奏が一般化し、そのために「いちいち終わってしまう」現象に違和感があった人も多かったと思います。家庭用ゲーム機などではまだ無限ループさせる曲も多いですけどね。そういった理由で当ページでもファミコン系の音楽の多くは「RCP形式」で公開しています。そんな歴史的背景が影響して「TMIDIPLAYER」などのMIDI専用プレイヤでは「RCP形式」「G36形式」のファイルを再生できるようになっています。「TMIDIPLAYERでは無限ループの「RCP」ファイルは強制的に2周でフェードアウトさせちゃうみたいですけど(爆) 「DECOPLAY」では15周くらいしてくれます。DOSのプレイヤーなら無限(本当は256周)なんですけどね。「DECOPLAY」は製作者向けのプレイヤーです。「TMIDIPLAYER」でもできますが、プレイ中に主だったパラメータをいじられる長所があります。個人的には「DECOPLAY」のほうがそういう意味では使いやすいと思います。DOS時代は「MIMPI※」と並んで「DECOP」の愛称で代表的なプレイヤーでした。
 レコンポーザはステップ入力という打ち込みに向いているシーケンサーで、一音一音数値で入力することができるので、慣れるとテンキーだけで電卓のように爆発的な速度で打ち込むことができるのが特徴です。反面「エディットしている」「プログラミングしている」とったような感覚なので、もしかして初心者には向いていないかもしれませんが、操作は簡単です。少なくとも音楽をやっているような感覚ではないです(笑)

※なぜかMIMPIはV4が最新版なんですが公開されてませんね(^^; PC-9801/9821でしか動かないので注意してください。
◆シーケンスソフト「CakeWalk」◆
 現在一般的に人気があるのはRolandの「CakeWalk」というシーケンサです。あまり使ったことがないのでわかりませんが、初心者向けでも使いやすいそうです。DTMパッケージ「ミュージ郎」にバンドルされてたこともあり使っている人が多いと思われます。DTMパッケージというのはソフトやケーブル類が付属しているパッケージのことをいいます。「CakeWalk」はRolandで体験版をダウンロードできるので試してみてはいかがでしょう?買うとしたら1万円台の「Cakewalk Home Studio 9」でいいと思います。シーケンサは結局は好みと慣れの問題なんですが、使っているほうが多いほうが質問したときの反応がいいかと思います。
◆その他のシーケンスソフト◆
 他に有名なシーケンサというと現在の「ミュージ郎」シリーズにバンドルされている「Singer Song Writer」が初心者向けのようです。バンドルされてることもあって価格的にはお買い得です。最近はユーザーの数では一番のようです。他に使っている人が多いソフトのほうが困った時にも質問しやすいのでいいかもしれませんね。
 いずれも実売で1万〜4万くらいするものなので、「いきなりそこまでは…」という方は、フリーのシーケンサ「Cherry」をお奨めします。使ったことはないのですが、一通りのことができる上に使いやすいと評判です。
 データ作りの上で音源パラメータをいじりたいけど、難しくて手が出せないという方は「GSAE」などのエディットツールを使うといと思います。私は使ってないのでよくわかりませんが評判がよかったです。(最近はシーケンサが優れているのでなくてもいいという噂がありますが(^^;) 音色エデイットはもちろんエフェクトの細かい指定なども自在のようです。シェアウェアですが、最近売られているRolandの製品にはバンドルされているそうです。(この場合はレジスト済)
 昔、「mml2midi」というMML形式でMIDIデータを作れる、MML使いにはうれしいソフトがありました。たぶん今もあります(^^; MMLはMusicMacroLlanguageの略で音楽用の簡単なブログラム言語のことです。レコンポーザのようにシーケンサに慣れると使いにくいかもしれませんが、置換ができるなど膨大な繰り返しの作業を回避できる大きな長所があります。が、どこかでテンプレートのようなものを探さないと、MIDI音源の説明書と関数電卓で苦労することになります(笑) 昔は新しい音源が出ると自分で設定を作るしかなかったので、その度に1AとかFF(ゲームのことではない(笑))とかいう数字が頭をかけ巡っていたものですが(^^;
◆耳コピの必殺兵器Wpak32◆
 WAVファイルやMP3ファイル形式で録音したファイルにフィルタをかけることによって特定の音域を強調させたり、ピッチ(音程)を変えたり、テンポを変えて演奏できる「Wpak32」があると聞こえにくいパートなどが飛躍的に採りやすくなります。テンポを半分にして速度を倍にしてフィルタかければ完璧(笑) ベースなんかも軽く聞こえます。
 また、CDに比べて「部分的に繰り返し聴く」のにも適しています。っていうか、最近のゲーム音楽はパート数も多くて複雑なのでこれとキーボード(鍵盤)を使わないと耳コピは無理っす。絶対音感あれば別ですけどね(^^;
◆MIDIデータを作りたい! 実践篇◆
 打ち込み講座は他のサイトにあるのでそちらに行ってください…。では身も蓋もないので、それは別次元の取っ掛かりのような話をします。
 既存の曲を作る場合は、ほぼ全て「耳コピ」によって作ることになります。これは仕方ありません。気合いで会得してください(笑) 人間のやることなので、当然間違いもあります(笑) 間違いといっても、不協和音がなければ変に聞こえないので、不協和音がある場合は原曲と違うと思っても、潰していくのが不快に聞かせない近道だと思います。わざと不協和音にしている曲もたまにあります。
 当ページではRCP、RCM時代まで含めると15年以上の歴史がある「レコンポーザ」(通称レコポンとかレコンポとか…最近は使っている人が少ないせいかあまり聞かない(^^;)というシーケンサを使っています。98(DOS)版のほうが慣れてる人には使いやすいんですが、今は仕方なくWindows版です(笑)
 レコンポーザはステップ入力(数値入力)という今となっては古い入力形式が基本です。キーボード(ほとんどテンキーだけでも行ける!!)だけで使えるので、使い慣れると手早く作ることができるようになります。
 MIDIデータでは音一つに対して様々な情報を与える必要があります。音階やオクターブもその情報のうちの1つです。その情報を受信して音を出すのがMIDI音源です。

 レコンポーザforWindowsの画面です。(クリックしてください)

▲いわゆるテンプレートの一部。トラックの最初に様々な情報を書いておきます。見えないところにもっとあります(笑)

▲トラックごとの打ち込み。1トラックで和音を鳴らすこともできます。何の曲だかわかるかな?

    説明は適当です。なんとなく把握するだけでいいです。

  1. 楽器(音色) 指定したトラックで使う楽器(音色)を選択します。SC-88Proの場合は1000種類以上の音から選びます。サウンドカードなどでは128種類だけです。ここでは0番のピアノを指定しています。
  2. 音量 VOLUME。基本的な音量を設定します。
  3. 音階&オクターブ MIDIデータでのドレミファソラシ…は「CDEFGAB」で表します。
  4. 音の強さ VEROCITY。鍵盤を打つ強さのこと。生演奏のような人間味を持たせるには、発音ごとに動きを持たせてあげないといけません。オルガンなど音の強さを表せない楽器では一定の数値になります。ボリュームと混同しやすいですが、歌でいえば声の大きさのことす。ボリュームはマイクの音量のようなもの基本的にはパート(楽器)ごとに一定にします。
  5. 音長 ST(STEP TIME) 楽譜上の音符や休符の長さを設定します。
  6. 実際の音の長さ GT(GATE TIME) STに対して実際に鳴らす時間を設定します。いつ鍵盤から離すかのタイミングのようなものです。これを細かく設定してやらないと、ダラダラと伸びた音楽になってしまいます。ベースなどは小気味好く打たないといけませんね。スタッカートのように、タッタッタといったように鳴らす場合は極端に短く設定します。
  7. EXPRESSION。1音符内の音量の変化に使う。音が徐々に消えていく減衰音の場合は下げ、徐々に強くなる場合は上げていきます。
  8. REVERB。音の響きです。全体に対して効果を出すシステムエフェクトのREVERBとは別で、パートごとに設定します。楽器編成で手前にある場合は低め、奥にある場合は高めとします。
  9. CHORUS。音の広がり。全体に対して効果を出すシステムエフェクトのCHORUSとは別です。低いとどこで鳴っているかわかりやすく、高いとぼんやりしてわかりにくくなります。つまり編成数の多い楽器は高め、少ない楽器は低めです。オルガンのような元々広がりのある音の出す楽器の場合は別ですね。
  10. PANPOT。音の定位。これはわかりますよね。左右中央127段階に設定することができます。

 他にも色々ありますが、最低でもこれだけの情報を与える必要があり、このデータを音源側で受信して初めて鳴らすことができます。他にも音程を変えるピッチベンドなど、必要に応じて設定しなくてはいけないことが山ほどあります。ちなみにピッチベンドの変化のレベルを決めるピッチベンドセンシティビティ(ベンドレンジ)は12だとピッチベンド8192で1オクターブ上がり、16だと512単位で半音上がるので計算しやすいですよ。って意味不明な人は読み飛ばしてください。512でやりやすいのはレコンポーザくらいだろうし(^^;
 まず何よりシーケンサの使い方をマスターしてください。うまく作るなら音源のことも熟知する必要もあります。さらにうまく作るコツとしては、何度も何度も聴いて曲のイメージを頭に叩き込み、妥協しないで作ることにあるかと思います。作り方はみんな自己流で千差万別なので、教えられることはあまりないんですよ(^^;
 原曲再現の場合は似た音を探し、一番近い音をそのまま使うか、加工して使うことになります。加工はカットオフ・フリーケンシーなど音色を構成する成分そのものをいじるわけですが…。細かいことは音源の説明書に書いてありますが、わからない人は気にすることはないと思います。シーケンサに設定できる機能がある場合がありますので、最近はいじるのも難しくないと聞きます。
 耳コピに関しては、音を聴いただけで音階とオクターブがわかる絶対音感がない場合(普通ない)は、前後の音から音を特定する相対音感で音を聴き取るしかありません。最初の音がわかればもう後もわかります。わかるはずです。気合いだ!!(笑)(気合いが減退すると完成できなくななります(笑)) 先に紹介した「WPAK32」のような耳コピ支援ソフトがあったり、コード(和音)の知識があると楽です。音楽経験のない人は解説書の一冊でも買ってきて、鍵盤を叩きながら、頭にも叩き込みましょう(笑) 忘れても最近のシーケンサは補助してくれる機能があるようです。なんて便利な時代だ…(笑)
 あとは慣れです。ひたすら作りまくってください。その後の仕上げのほうが難しいです。楽譜があればみんな同じデータを作れるわけではないですよね(笑) それがうまい人と下手な人の決定的な差です。具体的にはバランスが悪い人が多いようです。バランスの悪さをごまかすためにリバーブ(響き)を目いっぱい上げてる人もいます(笑) 大事なのは「なるべく妥協しないこと」「こだわり」です。音色1つ1つがぶつかり合わぬよう、音の個性をうまく生かせば気持ちよく聞こえるデータが作れると思いますよ。頑張ってくださいね。副産物としてそのうち未発表のボツデータが腐るほど出来上がると思います(笑)
 レコンボーザを使っている人なら、パートごとの設定のほとんど行なえる説明付テンプレートをあげますよ。
◆音がおかしいんだけど?◆
 「華北」のデータはRoland社のGS音源「SC-88」または「SC-88Pro」で作成されています。投稿データもほぼそうです。これら以外の音源ではまともに再生できないと思って間違いありません。
 ちなみに「華北」のデータは相当古いゲーム以外は「原曲重視」を原則に作っていますので、原曲に似てるか、少し良くしてるか(笑)のどちらかです。ただ似た音色を当てはめるだけでなく、音色の細部に渡ってこだわり、様々な加工を施し、当然バランスにも細心の注意を払い、かなりの時間をかけています。しかし、いずれも異なる音源ではこのこだわりの全てが再現されません。むしろ何もしていないベタ打ちのデータのほうが異なる音源では良好に再生されることもあります。そのために一部SC-88Proで録音し、MP3という形で発表しています。多少のアレンジを施しているデータもありますが、その場合はアレンジと併記してあります。

 音源が同じでも音がおかしい!と思ったら……それはうちらが下手ということなので仕方ないですね(笑)
(念の為、SC-88ProならALLだけ、SC-88ならALLとEQを点灯させてください。)
◆SC-88Proが欲しいんですけど?◆
・どこで売っているの?
     「楽器屋」かパソコンを扱っている「大手量販店」で売っています。
     ソフマップ秋葉原4号店「CREATORS LAND」、大阪なんば店 ザウルス1ソフト館の4FはMIDI専門で、中古MIDIの専門コーナーもあります。秋葉原のほうが大規模ですね。
     1日使えば立派な中古ですので、中古でも十分ですよ!使いすぎで壊れたという話はほとんど聞いたことがありません。ソフマップ新宿2号店でも中古MIDIを扱っているようです。
     新品オンリーですが、新宿ソフマップ3号店やヨドバシカメラにも置いてあります。
     あらかじめ電話で在庫確認したほうがいいです。特に中古の場合は売り切れている可能性がありますので。SC-8820でよければ新品でありますし、「ソフマップ通販」で買うこともできます。新品はやや高いと思われるかもしれませんが、SC-88Proは発売当時8万前後で売られてたので十分安いと思います。
     同時に接続ケーブルも買う必要がありますので、店員に訊きましょう。接続については下に書いてありますのでご覧ください。音源はシンセ機器なので大手の楽器屋なら確実に置いてありますが、価格は量販店のほうが安いかもしれません。
・どんな形しているんですか?STProとの違いは?
     「SC-88Pro」の外観はこちらをご覧ください。大きさはサターンと同じくらいです。「SC-88Pro」から液晶と下部の操作パネルを省略したのが「SC-88STPro」で中身は全く同じ…と思ったんですが、STProの中期以降のモデル「STPro/G」(箱と説明書にだけGがついてると思います)はやや仕様が違うため、データによっては音が少し変になる可能性があります。うちにあるデータだと「テグザー」のベースのパートがプチプチになったりします。
・価格は?
     「STPro」で1〜2万円、「Pro」で2万くらいではないでしょうか。オークションだともっと安いかもしれません。

     これで「高い!」と思う人!ミュージシャンも「安くて良い音源」と絶賛するシンセ機器がこの価格で手に入る!と考えれば安いものです。フルカラーのCGを見たいのに、グラフィックボードが16色(古ーい(笑))では楽しめないのと同じです。
     なんといっても、GS音源のシェアは90%以上ですので、ネット上のほとんどのデータを正常に演奏できます。作者と同じ環境で再生することになるので、作者の「意図通りの音」で聴くことができるんです。
◆SC-8820とSC-8850◆
 「SC-88Pro(STPro)」の後継機種で、「SC-8850」が正式な後継機種となります。どちらもSC-88Pro用のデータを再生する為のSC-88ProMAPやSC-88MAPを搭載していますが、完全な互換はなく、当ページのデータでも音が一部鳴らないなどの不具合が発見されています。バグだと思うので、バージョンアップまで様子を見たほうがいいと思います。一般のユーザーであれば「SC-88STPro」を選択しましょう。「SC-8850」は現在のところプロユースの色が強く、「SC-8820」は互換性を考慮するとネットの音楽を聴きたいという人にも向いていません。と思ったんですが、新品で入門編の音源としては今はこれしか選択肢がないみたいですね。SC-8850やSC-8820の豪華版(笑)SC-D70は入門編としては高いでしょうから…。接続が簡単なので中古市場やオークションを利用できない人はSC-8820が唯一の選択肢かもしれません。
 これらRolandのGS音源に関しては「GS音源と愉快な仲間達」をご覧ください。
◆SC-88Proの接続方法◆
 環境的によって接続方法を使い分けることがてきます。

1.専用のシリアルケーブルによる接続。
2.または専用インターフェイス「MPU(S-MPU)」とMPU用の専用ケーブルによる接続。

 モデムやTAなどでシリアルポートに空きがない場合はUSB対応のS-MPU(RolandのUM-1UM-2UM-4)による接続が一般的です。USBが埋まっている場合は「USBハブ」(かなり安いのあり)を使います。よくわからない人はお店で訊くといいですよ。)

 ISAバスのある古いAT/PC互換機やCバスのあるPC-9821などでは、ISAバスやCバスのスロットに挿して使う専用インターフェイスボード「S-MPU」によって接続できます。古いサウンドブラスターにはMIDI端子がついている場合もあり、接続して使うこともできます。

 接続に成功していれば、「SC-88」「SC-88Pro」「SC-8850」など液晶パネルのある音源では、液晶内に動きがあります。もしそれでも鳴っていないという人はオーディオケーブルをつなげてないと思われます。ヘッドフォン端子で聴いてみてください。
◆SC-88Proの音を聴きたいよー◆
楽器屋で聴いて(爆)
「ひどい!あんまりだあ!」(ユダ様の副官ダガール風)という抗議が約0件(笑)来ましたので、「華北」ではMIDIデータの幾つかを「MP3形式」で公開しています。
MP3ライブラリ
SC-88Proで再生した音をPCM録音しましたので、SC-88Proのない人でも正常に聴くこともできます。(マスタリングしていないのでややノイズ入りますが)
 MP3ファイルのサイズは1分の曲で1MBほどです。現在の通信環境ではそんなに大きなサイズではないと思います。同じPCMでもWAVEファイルだと1分でも10MBを超えてしまいます。
◆ソフトウェアシンセサイザ(ソフトMIDI)やXG音源では駄目なの?◆
 ソフトウェアシンセサイザは、本来ハードウェアで鳴らしている音をソフトウェア上からエミュレートすることで、似た音を出そうとしています。しかし、現実的には全然エミューレートされてません(笑) もし完全にエミュレートできたらファイルサイズも膨大で、価格はもっと高いはずですね(笑) エフェクト部分をエミュレートするのは無理なんじゃないかなあ。

 「華北」のデータは音源に依存する音色エディットなどを施していますが、これらは、ソフトウェアシンセサイザでは全く反映されません。
 ローランドの「VSC-88」、ヤマハの「S-YXG50」、オンラインソフトの「WinGroove」「FPD」など、種類も色々ありますが、どれもハードウェア音源の代わりとしては力不足です。
 もちろんこれらのソフトウェアシンセサイザで作ったデータであれば、問題はありません。
「VSC-88」はネーミングが「仮想SC-88」となっていますが、仮想とは名ばかりですので、あくまで簡易再生する為のものとお考えください。最近のバージョン「VSC3.21」は結構まともですので試してみてくださいね。

 ハード音源でも規格が違うとまた全然違う音になってしまいます。GS音源の唯一の対抗馬「XG音源(MU50、MU80、MU90、MU100、MU128等)」にも対応していませんので注意してください。

 教訓「"聴けた" …と… "聞こえる" は違うのだよ!」
◆ライブラリの項目「対応」の意味を教えてちょ!◆
 ライブラリ内に「対応」の欄には、どの音源の最適化されて作られているか記しています。
「対応音源SC-88」のデータは「SC-88/SC-88ST/SC-88VL/M-GS64/SC-88Pro/SC-88STPro」
「対応音源SC-88Pro」用のデータは「SC-88Pro/SC-88STPro」
これらの音源で再生した場合のみ正常な演奏がされます。SC-8850については現在問題点が多くニュアンスの違う演奏がされてしまうようです。音落ちなどのバグもあります。

法則「上位の音源は下位に対して互換を保っているが、下位から上位に対しては互換性がほとんどない」(例外あり)

ネットにある全てのデータを正常に再生した場合は、上位の音源を購入してください。

 データをダウンロードしたら、まず対応音源の欄を必ず見てください。
もし対応音源より下位の音源や他社の音源やサウンドカードによる再生では、データによってはある程度まともに聞こえますが、雑音に聞こえてしまうデータもあります。
◆GS音源と愉快な仲間達(笑)◆
 「GS音源」とはRolandの提唱した規格の音源のことです。「SC-○○」という音源なら間違いなくGS音源です。Sound Canvasの略なんですけどね。
系統該当音源音源MAP音色数注意点
SC-8850系音源SC-88508850MAP、88ProMAP、88MAP、55MAP1640ProMAP以下の互換は完全ではない
SC-8820系音源SC-D70SC-88208820MAP、88ProMAP、88MAP、55MAP1608ProMAP以下の互換は完全ではない。
SC-88Pro系音源後期SC-88STPro/G88ProMAP、88MAP、55MAP1150STのさらに廉価で中身は8820、8850のProMAPと同じだと思います。
SC-88Pro系音源中期SC-88STPro88ProMAP、88MAP、55MAP115088Proから液晶とプリセットボタンを除いた廉価版だが、互換は不明。
SC-88Pro系音源前期SC-88Pro、SK-88Pro※88ProMAP、88MAP、55MAP115088MAPはSC-88と完全互換。55MAPはSC-55と若干違う。
SC-88系音源SC-88、SC-88VL※、SC-88ST※、M-GS64※など88MAP、55MAP65455MAPはSC-55と若干違う。EQは必ず点灯させる事。
SC-55系音源SC-55、SC-55mk2、SC-55ST、CM-300、CM-500、SC-155、SCP-55など88MAP、55MAP354SC-55とSC-55mk2の互換も完全ではない
※SC-88VLはプリセットボタンを除いた廉価版、SC-88STはさらに液晶もなくした廉価版。
※M-GS64は形状が違いますが、音源部はSC-88と同じです。
※SK-88Proは鍵盤のついたSC-88Proです。音源部分は完全互換。
※Proの正式な後継音源はSC-8850であり、SC-8820はスタンスが異なる。

 上に行くほど上位の音源で、該当音源欄は左からスタンダード版、廉価版、さらに廉価版です。
「教訓」(上のほうに書いてあるよん(笑))の通り、上位から下位に対しては互換性があるので、上位の音源を持っている事が理想ですが、残念ながらSC-8850とSC-8820は細部での互換がないので、完全な演奏はできません。88ProMAPだけでなく、88MAP、55MAPもそれぞれ微妙に違います。(互換捨てて何が互換なんだか…。) インターネット上のデータの多くはSC-88Pro対応なので、初代SC-88Proはお宝です。手放してはいけません。

 GS音源の歴史はSC-55より始まりました。
SC-55互換の音源は多く、ただ「GS」とだけ言った場合は、SC-55の事を指します。(本来)
SC-88以後の音源ではSC-55MAPで再生すると概ね正常な再生がされます。
概ね…というのは、SC-55とSC-55MAPと若干仕様が違うからなんです。
なぜ一緒にしなかったのか疑問ですが、SC-55系にはSC-55mk2いうやっかいな存在の音源があります。
 特にSC-55mk2に最適化されて作られたデータはSC-55MAPやSC-55ではデータによってはニュアンスの違う音が出てしまう事があります。そして歴史は繰り返しSC-8850でも同じ過ちをやってしまったRolandさん…。
◆投稿について◆
 メールに添付して、対応音源を添えてお送りください。曲の説明ファイルなんかもあると理想的です。MP3も8MBくらいまでならOKです。
◆リクエストについて◆
 一切受けていません。最近は自分の作りたいと思う曲でさえ、作るほどの気力がないですから…。

戻る