[経絡秘孔究明会に戻る] たけぽんさん作:アミバナー(笑)
アミバ様復活委員会…うわらば


■お品書き■
【特報】2022年、アミバ様が正式な外伝として漫画化されました!しかも絵のタッチは原哲夫さんそのもの!現在2巻まで発売中!!神棚に飾りましょう!!

■アミバ様とは??■
アミバ様七変化…って、わかるだろ、普通(笑) アミバ……トキになりすました男といったほうが一般的には通りがいい。集英社の週刊少年ジャンプ1984年35号から41号にかけて登場した漢だが、知名度では北斗の拳の主役格に並び、北斗をよく知らなくても「アミバ」という名前だけはよく知れ渡っている。そんな観点からアミバ様が主役で、アミバ様が登場する以前はプロローグであり、以後はエピローグであるとも言えよう。

◆比類なき天才

 誰よりも早く拳法を修得できる才能がありながら、飽きっぽい性格とあふれ出る野心が災いして、奥義が伝承されず、しびれを切らして他の拳法に走ってしまう。その繰り返しの人生の末たどり着いたのが北斗神拳だった。南斗聖拳を学んだこともあり、南斗水鳥拳のレイと同門だったが、奥技を得てないわけだから、108派の伝承者のいずれでもなかったと思われる。南斗聖拳以外にも多くの拳法をマスターしていると思われるので、鷹爪三角脚は鳥の名前は入るが、南斗聖拳とは別の拳法の技の可能性もある。

◆職場放棄したトキの後継に

 トキが北斗神拳により人々を救っているのを聞いて奇跡の村を訪れるが、その時の「奇跡かそのくらいのことオレにもできる」という自信たっぷりなセリフはアミバ様の真骨頂とも言える。研究熱心な彼は北斗神拳や秘孔も既に研究していたと思われ、いきなり治療活動に入るお茶目さも見せてくれる。「ん!? 間違ったかな?」と素直に間違いをお認めになる所はさすがに勉強熱心なだけある。その後、トキは野盗に村人の一部が殺されただけで絶望して、村を離れてしまう。その後を引き継ぎ、治療活動に入ったのがアミバ様だったのだ。その目的は崇高なものであり、アミバ様は「トキが職場放棄して逃げ出した」と思われないよう、「トキ様」として活動を始めたわけだ。

◆木人形と医学の発展

 他にも数々の名台詞を残したが、その中でも「木人形(デク)」「おれは天才だ!!」はアミバ様を知らない一般層にも知れ渡る流行語にもなった。(※木人形は決して木偶と書いてはいけない。)
 医学の発展、人体の秘められた力を引き出すという崇高な目的の為に、奇跡の村の人々はお礼の意味もこめて喜んで被験体となった。その秘孔の被験体は木人形(デク)と命名され、新秘孔の究明により、激振孔、戦癰(せんよう)、跳躍力や腕力を数倍にアップさせる秘孔などを新たに発見、北斗の歴史に新しい風を吹き込んだ。新秘孔の究明に成功した村人はアミバ様の部下となったことからも、自ら進んで被験体になったのは間違いない。暴力が支配する時代で人々が求めていたのは強靭な体であったからだ。恐怖に怯える生活から誰もが脱したかったのだ。

◆秘孔新血愁

 また、突いてから三日後に効果が表れるという「秘孔・新血愁」はラオウが使ったことで知られているが、実はこれもアミバ様が発見し、上司とされるラオウ(実は盟友)に伝えられたものだった。新血愁は「あおが!!」の断末魔で果てた大男(アニメ版ではゲルツという)に初めて使用されたが、同じ秘孔でも突き方や深さ、気の込め方によって結末が微妙に異なるのだ。(レイがどのうよな結末を迎えたは謎ではあるが…)

◆コミック版でも特別扱い

 アミバ様が登場するコミック版6巻はまとまりが良く、アミバ様の登場に始り、アミバ様の最期で終える完結型なのでアミバ様を知るにはもってこいである。表紙のアミバ様はケンシロウの8〜10倍の大きさで描かれ、ケンシロウと表紙で共演したキャラでは最大を誇る。アニメ版では4話分のボリュームなので週単位で見ればアミバ様月間を作ることもできる。

◆人気の秘密と名断末魔「うわらば」

 とてもトキだったとは思えない卑屈で狂気に歪んだ、眉無し(実は薄い眉がある)なのになぜかカッコイイ顔、賞賛したくなるくらいの極端な自己中な性格(これには深い意味があるわけだが)、数々の名台詞、後世まで伝えられる存在感、技のキレ、心技体??、どれをとっても最高の漢(おとこ)である。殺人鬼ケンシロウを追い込んだ数少ない英雄(おとこ)でもある。
 名キャラの最期に恥じない見事な砕けっぷりと断末魔「うわらば」も見逃せない。アニメ版ではこの「うわらば」の大きな意義を理解できなかったスタッフのせいだろうか、なんと「拳王さまぁ」に変更されてしまった。アミバ様ほどのお方が一番大事なときに、そのようなセリフを吐くはずもないし、変更による評判もすこぶる悪かった。ちなみに「パチスロ北斗の拳」ではきちんと「うわらば」となっている。やはり「うわらば」以外には考えられない。

◆なぜケンシロウに負けたか!?

 あれだけ優勢だったアミバ様が、ある瞬間を境に不利に転じた。それはケンシロウが不意打ちをしたシーンだ。
見てわかるように目の下からドドっと血が噴出している。そう、この時点でハンとの戦いで使ったように視神経を狂わせていたのだ。詳しくは「アミバ様語録」で流れを見ていただければわかるが、明らかにこれを境にアミバ様の様子がおかしくなっている。ケンシロウはかつて尊敬した兄(この時点ではトキと信じていた)に対して、不意打ちによって勝利を収めようとしたのだ。

◆二度の勝機を逃す

 視神経をやられながらも、その後なんとか体勢を整えたアミバ様だが、封じることができない激振孔を使わず、演説したり、意味もなく殴ったり、蹴ったりしたために、ケンシロウに時間的余裕を与えてしまい、勝機を逃してしまった。ケンシロウに詰めが甘いと言ったが、実はアミバ様自身も詰めが甘かったのが、命取りとなってしまった。

◆最期について

 「アミバ流北斗神拳」として、自らの肉体強化の切り札として使用した秘孔をラオウの昇天時の秘孔と同じとする説があるが、これは違うだろう。ラオウの肉体は肥大化していないし、あの技は体内の潜在パワーの全てを放出して見事に果てるというものだからだ。
 また、アミバ様の指が破裂したのは、この肉体強化の秘孔をミスしたからという説もあるがこれも否定したい。ケンシロウがクラブに対して使用した「五指烈弾」や、ラオウがジュウザに対して使用した「秘孔・鏡明」のように、指や手を破裂させるには、対となる秘孔を突かないといけない。よって、アミバ様が自らに突いた秘孔が左右で微妙に異なるのは、間違ったのではなく、それぞれが肉体強化秘孔に必要だったわけだ。もちろんその後筋肉が膨張するのは臨床実験によって証明されたものであるから、あらかじめケンシロウによって突かれた秘孔が数分後に効いたと考えるのが自然だ。

◆復活について

 実はアニメ版の最後にアミバ様が出ているシーンがある。よく目を凝らして見ていただきたい。これも人気を反映したアニメ版スタッフの粋な計らいであろう。

◆伝説のファンロード

 これほどの漢をメディアが放っておくはずもなく、アニメ雑誌「ファンロード」のコーナー「シュミの特集(シュミ特)」で異様な人気を誇り、この頃からアミバ様を熱烈に信仰するアミバ教が各地に成立した。(現在ネットにあるアミバ教とは別)
 「シュミ特」の大事典とは、読者投稿によって作られるコーナーで、アミバ様を一番最初の項目(あいうえお順)にしないために、無理してあ行の投稿をするというもので、アの次がミという微妙な名前のおかげで毎回苦汁をなめさせられていた。まさにアミバ様のためのコーナーで10年以上続いていた。(今もあるの?(笑))
 他にも「一瞬にして別人になる…」「指がなければ…」「天才がなんでこんな目に…」ネタは他の漫画にも時折登場することがあるが、もちろん元ネタはアミバ様である。
 このシュミ特の大事典のコーナーをコンセプトに作られたのがネットに点在する用語辞典のスクリプト(Arsenoやその亜流)で、そのテーマに関係なく、初期の辞典ほどアミバ様の項目を見ることができる。


この背中を見ろ!! ◆北斗界一の役者

 役者としても北斗の世界ではジャッカルと並ぶ…いやそれ以上かもしれない。ジャギがケンシロウになりすますのに引っ掻き傷程度の7つの傷をつけただけなのに対して、アミバ様はトキと同じ大きな傷を背中につけ、整形までした。しかも声まで同じである。(喋り方は違う) つまり天才であると同時に努力の人でもあったのだ。それにしても背中の傷の情報はどこから得たのであろうか。(盟友ラオウやジャギ様からの情報提供という噂もある)

◆その後のアミバ様

 近頃アミバ様の人気が若年層や漫画と縁となかった層にまで広がっている。これは「パチスロ北斗の拳」の影響が強い。「偽りの天才」などと銘打たれているのは不本意だが、わかりやすいから致し方ない。「パチスロ北斗の拳」では、アミバ様が登場すると100%ボーナスに突入することから、スロッターからは『神』と崇められ、メディアでの扱いも他のキャラに比べ特別であることが多い。声を担当した土師孝也氏もお気に入りのキャラであるという噂がある。

◆最後に

 さて、アミバ様がトキになりすましたかように書いてきたので矛盾しているかもしれないが、トキのニセモノでなく、トキこそがアミバ様のニセモノであることは言うまでもない。このページはそんなアミバ様をただ紹介するだけでなく、再検証することで「誤解」を解き、再評価してもらうのが主題である。
■アミバ様プロフィール■
心配するな、新しい秘孔の究明だ
▲新秘孔を究明中のアミバ様
本名アミバ
通称アミバ様
身長188cm
体重95kg
3サイズB125-W87-H103
首周り43cm
職業奇跡の村 トキ医院院長
称号博士
主な部下ハブ、ギュウキ、ネバダ、ゴウム、後の拳王軍長槍騎兵の一人
同盟国拳王軍(形式的には拳王軍という連邦国家に従っている)
流派アミバ流北斗神拳 南斗聖拳 他多数
必殺技鷹爪三角脚
発見した秘孔激振孔、戦癰、新血愁、腕力が何倍にもなる秘孔、跳躍力が何倍にもなる秘孔…など
御声土師孝也さん(トキと同じ)
特技どんな拳法でも誰よりも早く習得できる。トキのマネ。
弱点非情に徹することができるが、演説好きなために勝機を逃すことがある
喰らった技北斗神拳奥技残悔積歩拳など
断末魔うわらば
信条自分が天才であること。天才なら何でも許されること
功績・野盗に滅ぼされた奇跡の村にトキ医院を建立し復興させる。
・木人形(デク)狩り隊を編成し、新たな秘孔を発見。北斗神拳を進化させる。
・拳王軍と同盟を結び、友好の証として新秘孔の幾つか(秘孔新血愁など)を伝え、第一等特別紫寿勲章を受章。ただし激振孔などは伝えていないと思われる。
表舞台に出るまで南斗聖拳を学び、レイと同門。放浪しながら様々な拳法を学び、奇跡の村にたどり着いて、人助けをする
登場ゲームFC版北斗の拳3、PS版北斗の拳世紀末救世主列伝
アニメ登場話数33〜36話
トキ医院について奇跡の村東徒歩2分。営業時間10:00〜18:00。内科、小児科、外科、皮膚科、眼科、泌尿器科、形成外科、美容整形(木人形を持参の方は無料)
トキ医院からの告知健康な医学被験者募集中!! (危険はありません)

 成功すれば肉体が強化される特典あり。優しいトキ先生と可愛い看護婦さんがいるので安心!! 「親切、ていねい、低料金」がモットーです。
備考鷹爪拳は蛇拳と並び称される拳法だが、アミバ様の場合は恐らく南斗聖拳の一派だろう。
※サイズはトキと同じ ※トキ医院などに関する情報は「北斗の拳2000」より



もうこのページから落ちたい(爆)