◆98年4月の結果と解説◆ |
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胃の痛くなる試合だった。
それにしても澤崎は不甲斐ない。6点というプレゼントをもらいながら、四球で乱れ、力のある打者に高めの棒球。
2回に金本の今シーズン第1号ホームランで2点を先制。3回には4点を追加し、勝負は早くも決まったかに見えた。
しかし、先発澤崎が乱調。満塁からムートンに走者一掃の二塁打の打たれ、四球を出した所で降板。
急遽登板した玉木も連打を浴びついに同点とされてしまう。
5回に逆転、6回に追加点を挙げられるが、8回に町田、苫篠のタイムリーで追いつき、延長10回に金本のタイムリーで4時間50分に渡る乱戦に決着を着けた。
これでカープは8連勝で、2位に1.5ゲーム差をつけた。
おそらく先発テストとして使われたのだろうが、ローテーションにもう1枚いるいないは大きい。
長いシーズンの事を考えると昨年12勝の澤崎の復活は不可欠である。
8連勝も先発陣の勝ち星がないので、不安の色は決して拭えない。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | H | E | |
カープ | 0 | 2 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 9 | 16 | 1 |
スワローズ | 0 | 0 | 6 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 | 12 | 1 |
4回までは投手戦。均衡を破ったのは5回で、苫篠のタイムリーでカープが先制。
投げては大野の後を継いだ横山が3回を零封。これでカープは7連勝で576日ぶりの単独首位となった。
先発投手陣が大野以外勝ち星を挙げていないのが気がかりだが、横山、小林ら若手の頑張りに刺激され,佐々岡もようやく本調子を取り戻してきたのが、連勝中の収穫だ。
続く5回には瀬戸のスクイズで追加点を挙げると、7回には連打で一挙に4点を追加、勝負を決めた。
まさに7回はラッキーイニングだ。
独走への鍵はやはり巨人か?とにかく酒がうまい一週間であった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
カープ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 4 | 0 | 1 | 7 | 12 | 0 |
スワローズ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 |
2回に2点を先取されたものの、7回に前田のタイムリーで追いつき、絶好調緒方の勝ち越し打で6連勝!
先発紀藤は6回まで粘りのピッチングを見せ、その後小林−佐々岡と好投し、9回の勝ち越し打を生んだ。
佐々岡はこれで4SP。結果がついてくるのが何よりも薬だろう。
西山が抜けた穴も瀬戸が十分に埋めている。前田が3番に志願の復帰を果たしてからのカープは勢いまさに破竹。
4/17 対ヤクルトスワローズ1回戦(1勝) 福岡ドーム
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
カープ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 3 | 10 | 1 |
スワローズ | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 11 | 0 |
先発の若い長谷川が初回にいきなり打ち込まれ4点を先制されるも、続く2回に代打浅井、正田、野村、江藤のの4本のシングルヒットで4点を返し、巨人先発桑田をKO。同点とする。
続き3回には気分転換か西山に代わって先発マスクを被った瀬戸のスクイズで勝ち越し。
4回に一字は再逆転されるが、5回に主砲江藤の一発で同点、瀬戸のタイムリーで逆転。
6回には巨人の守備の乱れから3点をもぎ取りその差を4点に広げた。
心配のリリーフ陣は今日は踏ん張った。沢崎が踏ん張り、昨年活躍の横山が好投、そして佐々岡は3イニングをピシャリと抑え、今季初セーブを飾った。
昨年10勝の横山が好投を見せたのが、一番の収穫。去年並の活躍を見せてくれることを願っている。
あとは山崎、黒田が戻ってきてくれれば……。
4/9 対読売ジャイアンツ3回戦(1勝2敗) 東京ドーム
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
カープ | 0 | 4 | 1 | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 | 0 | 10 | 12 | 0 |
巨人 | 4 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 12 | 2 |
3回に金本の二塁打、緒方の犠飛などで3点を先制。先発の加藤は丁寧なピッチングで6回まで無失点の好投を見せた。
しかし、疲れを見せ始めた7回に打ち込まれ、リリーヘ陣も総崩れで試合を壊してしまった。
ワンポイントで登板した東瀬が四球を与え、カウントに関係なく、甘い球は強振してくる外国人にツーナッシングと追い込んでのサインミスとも思いかねない若林の失投。
結果は満塁弾を含めた8失点。連日のことだが、中継ぎ・抑えがあまりにふがいなさすぎる。
早急にどうにかしなければ、打線がいくら頑張っても昨年の二の舞は避けられないだろう。
4/8 対読売ジャイアンツ2回戦(2敗) 東京ドーム
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
カープ | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 5 | 2 |
巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 2 | × | 8 | 13 | 1 |
先発は巨人戦を得意とする山内。先制されるが、4回に江藤・西山の一発で逆転。
それにしても、リリーフ陣がだらしない。新人の小林が頑張っているというのに。
しかし、中継ぎの清川・沢崎が計3四球を与え、押し出し−犠飛と完全に自滅する形で追いつかれてしまった。
3番手の小林は6三振を奪う好投を見せたが、守護神のはずの佐々岡は球に力がなく、清水にあっけなくサヨナラ弾を打たれ、撃沈。これで3連敗。
四球で塁を埋めて、押し出し・犠飛というノーヒットで点を与えてしまう最悪の流れだ。
澤崎は巨人を得意としているはずだが、中継ぎ陣のコマの少なさから、やむなくリリーフ陣に回っているのだろうが、やはり先発向きではないだろうか?
打線も4回の5点だけ。カープの悪いくせだが、序盤から中盤で点差がつくと大振りになり、その後の追加点が少ない。金本が未だノーヒットなのも心配だ
4試合で3敗という、不安なスタートになってしまったが、奮起に期待したい。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | H | E | |
カープ | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 7 | 0 |
巨人 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3X | 8 | 9 | 0 |
元エースの紀藤が復活の兆しを見せた。しかし、同点で迎えた8回に二番手の小林が李に打たれ、これで2連敗。
新人に過大な期待をするのは酷というもの。中日先発の門倉を打ち崩せなかった打線はちょっと心配だ。
前田が今季第1号を放ったのが救いだが、江藤が不振なのが痛い。
4/5 対中日ドラゴンズ3回戦(1勝2敗) 広島市民球場
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
ドラゴンズ | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 8 | 0 |
カープ | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 6 | 0 | 2 | 7 | 0 |
先発のミンチーは1回に犠飛で1点を失うが、以後は立ち直り好投。しかし9回に落とし穴が待っていた。
二死満塁の場面で握力が弱まったのか、投げた球は無情にもワイルドピッチで決勝点を与えてしまった。
完投は難しいかもしれないが、先発としては合格。次の登板が楽しみだ。
4/4 対中日ドラゴンズ2回戦(1勝1敗) 広島市民球場
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
ドラゴンズ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 6 | 1 |
カープ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 2 |
ビッグレッドマシンは今年も健在。開幕戦を飾る!
最年長開幕投手の記録を更新した大野が先発。5回二死までノーヒットピッチングだったが、5回に連打を浴びて降板。
二番手の新人小林が2回で5三振を奪い、勢いはカープに。7回に打線が爆発。ビッグイニングを作り、試合を決めた。
最後は昨年の新人王澤崎が登板。先発陣として予想されるので、調整登板と思われる。
打では緒方がオープン戦ホームラン王の調子を持続し、早くも第1号を放つなど今年も好調のようだ。
4/3 対中日ドラゴンズ1回戦(1勝) 広島市民球場
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
ドラゴンズ | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 5 | 0 |
カープ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | × | 8 | 11 | 0 |