タイトル: 1407 . はや寂し気なる秋の側・・されば霞月によせて□(--; )□。
投稿者: 皿頭更級姫 <moon_shark@gariya.net>
投稿日: 8/24(20:07)
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頬を伝う些涼を感じ居りつつ・・今宵こそ、いよいよ決戦ぞえ。
何時か、この日来るであろうことなど、
わらわは当の昔に覚悟を決めていたはづなれど、何たるや武者震いと。
鶴翼陣の敷き終え、隊列も既に整え果せしは、
あと為すべきや、満を持して静やかに待ち受けることにやあらめ。
わらわとの間には、強者共が遮壁の5つ。
厚みを増したやも概感のあるを、暫し安息の遑こそ叶はれ。
幾つもの離宮を隔てて屹立する教皇アーレスが心中や、
避けられぬ戦を前にして、今こそは少しばかり解る様な気のするぞえ。
断じて、討たねばならぬ。
然りながら、さても隠し果せぬ、迷い、戸惑い、
そして・・怖れ。
如何にしても誰より、わらわの識るところ、
云ふに及ばつ、確かに、手強い。
されど、わらわにも姫としての誇りや在らむ。
退かぬわ。
蓮根も、筍も、香袋も、今や燦然と、我が肩に手に在り。
遂ぞ紅皿乱舞さえ修めたるに。
今こそは、わらわが皿印を掲げて止むこと無く。
いざ、参られよ。
苛烈を極めし戦なれど、武運の芳しければ、斯足わらわも必づや。
一番槍こそ我が手に在らめ、いざ参らむ。
はっ・・再吹を継ぎし隣秋の吐息に触れなば、憶惑より戻転を得て尽きぬ。
わらわは、姫なり。
其の瞬間を前に留めたるや、深息を迎える刹那よ。
「押し出せー!」
〜 皿頭更級姫 〜
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