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ぬしの尻一
                  
若葉町の入間川の橋のところを、ぬしの尻という。それは、あすこが、尻にあたる、ということだったね。頭が、神明様完で、しつばの先が、神明様の他の主、大蛇の、いちばんの橋のところあたりだったそうだ。
〔東つつじヶ丘 明治45年生 男〕
(『調布市史 民俗編』より)
〔注〕「ぬしの尻」ではなく、にし(西)の尻だと伝える人もある。


ハケの弁天様の白蛇

お稲荷さんとか、弁天様には、白蛇がいるってこと、言いましたね。ハケの弁天様には白蛇が棲んでいると、よく言いましたよ。「主だ、主だ」って、言ってましたよ。祠のまわりが池で、木がいっぱいあるから、蛇がいるんですよ。すぐそこは、ワサビっ田になっていて、清水が流れていましたから。 白蛇は、弁天様のお使わしめだから、いたずらするとたたるからいけないって、言われてましたね。
〔国領町 明治37年生 女〕
〔注〕 布田ハケ下の弁天様 (布田六丁目)。


深大寺の白蛇

お寺(深大寺)の屋根を葺くときに、白蛇が、ごちょごちょ、うんといたってよ。自蛇は、何かあるんだよね。何かの知らだとか。
〔深大寺元町 明治25年生 女〕


米を食って白蛇になった青大将 一

青大将を食べると白くなる、とよく言ってましたね。農家で、「物置で米俵が半分食われちゃった」なんて。「そいじゃ、やっぱり青大将が米食って白くなったんじゃねえか」ってね。
〔西つつじヶ丘 大正5年生 男〕

米を食って白蛇になった青大将 二

お寺やお宮なんかに、よく自蛇がいたって聞いたよ。うちにもいたんだよ。わたしの家は、もとは、今の植物公園の中にあったの。あすこができるんで、こっちへ来たんだけど、前のとこには倉があって、自蛇がいた。米べえ食うので白くなるのだって、おやじが言ってた。米俵がやせるほど、よく米を食う。青大将が白くなった蛇だった。蛇が邪魔してて、倉の戸が開かないこともあったよ。見たら、白い大きな蛇だったなぁ。昔はね、蛇は、ネズミ捕って食うのでな、だいじにしたもんだ。
〔深大寺元町 明治42年生 男〕

蛇こしき 一 かんざしを入れてやる

「蛇こしき」とかってね、蛇が何匹もかたまって、とぐろを巻いてる、そういう蛇のかたまりを見ると、いことがあるって、小さいとき聞いたことがある。その中に、かんざしを入れてやると、いいことがあるって、そんなこと聞いたことがあります。
〔入間町 明治30年生 男〕


蛇こしき 二 金持ちになる

蛇が何匹もいっしょになってね、きれぇー化、とぐろ巻いてるの。「蛇こしき」っての見ると、いいことがあるんだってな。
お金が入るんだってね。見ると、なんでも、金持ちになるって話きいたけど。
〔入間町 明治26年生 女〕


蛇に、はらわたを食われる

昔は、田んぼ作ってたからさ、田んぼへお弁当箱持ってって、それでお昼を食べるんだけど。川のふちなんかでね。そこでもって、そこのおかみさん、そこへ寝ちゃったんだって。おまんまを食って。そうしたら、一蛇が入っちゃったんだってよ。おなかん中へ。そいで、その人、そこで死んじゃったよ。亭主もそばにいたんだよ。
蛇はね、おなかへ入って、臓腑食べちゃうんだってね。だから、河原なんかへ行って渡るもんじゃないよ、川のふちには蛇がいっぱいいるんだからってね、よくいったもんだよ。

蛇に見込まれる

蛇に見込まれると、蛇が腹ん中へ入っちゃったって話は、聞いたよね。だから、やたらなとこで、おしっこしちゃいけないって。女はね。蛇に見込まれちまうと、蛇というものは逃げねえんだって。いつまでたっても、そこにいるんだって。中に入んなくってもね。
〔深大寺元町 明治25年生 女〕


刀で裂かれた蛇

女の人がおしっこしようとしたら、蛇がねらってきて、どうしようもなくて困ってたと。そこへ武士がね、通りかかって、女の人の前の方へね、刀あ抜いて、刀の刃を向こうへ、蛇の方へ向けて地面に突っ立てておいたら、女を目がけて蛇が向かってきたって。そこへ、立てた刀の刃に向かってきたんで、刃物に切られて、蛇が二つに裂けちゃったと。
「昔、そういう話があったとよ」って、おふくろが話してくれた。だから、女は、いいかげんなとこでおしっこなんかするもんじゃない。女は、つつましくなくっちゃいけないってことでしょうね。
〔入間町 明治30年生 男〕


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