三ツ峠/墜落事故報告

<報告者> アルパインクライミングメーリングリストメンバー


<遭難事故日>    1997年5月18日(日)

有持です。

  5/18(日)に三ツ峠で2件の事故があったそうです。

  1件は中央カンテで、懸垂下降を失敗して墜落し重傷。もう1件は、場所はわかり
ませんが墜落して足の骨折だったそうです。

  どなたか詳細をご存知の方がいましたらメールをお願いします。

  山口さんが三ツ峠に行っていた様ですが、山口さんはこの事故を知っていますか?


山口(ゆ)です。 > 有持です。 > > 5/18(日)に三ツ峠で2件の事故があったそうです。 > > 1件は中央カンテで、懸垂下降を失敗して墜落し重傷。もう1件は、場所はわかり > ませんが墜落して足の骨折だったそうです。 > > どなたか詳細をご存知の方がいましたらメールをお願いします。 > > 山口さんが三ツ峠に行っていた様ですが、山口さんはこの事故を知っていますか? 墜落事故があったという話は、私も他の方からお聞きしました。 しかし、今回は全く中央カンテ方面へは行きませんでしたので、残念ながら 詳細はわかりません。私の聞いた話では、どちらか1件の事故の状況は、 「シュリンゲがほどけたのが原因で墜落した」ということです。しかし、 そのシュリンゲが残置懸垂支点のことなのか、自己確保用シュリンゲなのか まではわかりません。便乗ですが、詳細フォローをどなたかお願いします。 仮に私の聞いた話が本当だとしたら、 *古いシュリンゲ、その他古いギアは早めにリプレースする *残置懸垂支点をよく確認し、信用できなければ、自分の信用できるシュリンゲ  を捨てていく ということで事故が防止できたかもしれません。たかだか数百円(数千円?)の お金をけちってはいけない!
日本登高研究会/惠川です。 5月18日三ツ峠の事故について、すでにお聞き及びの方もいらっしゃるかも しれませんが、 昨日三ツ峠へ行き、たまたま隣でビレーをしていた方が“知っている人の事故” ということでお話してくださったので報告致します。 だだし、話してくださった方も本人に確認したわけではなく、又聞きの為詳細は わかりません。また、二件あった事故のうちどちらかもわかりませんでした。 事故にあわれたのは、“神田山の会”の人です。懸垂下降をしようとして後輩が セットし、後輩から先に下降。 最後にリーダーが下降している時にスリングの輪が ほどけて墜落したもよう。 スリングは、結び目がほどけたか、又はソウスリングの縫い目がほつれて切れたか どちらかの原因だそうです。話が錯綜していてどちらが本当かわからないそうです。 なお事故にあわれた方は一命をとりとめたということです。 以上が昨日聞いたお話です。
河合@ぶなの会と申します。 三ツ峠の事故について、日本登高研究会/惠川さんの記事へのフォローです。 > 事故にあわれたのは、“神田山の会”の人です。懸垂下降をしようとして後輩が > セットし、後輩から先に下降。 最後にリーダーが下降している時にスリングの輪が > ほどけて墜落したもよう。 事故者は神田山の会とぶなの会の両方に所属しており、事故はぶなの会の 岩トレの最中に起きました。 上記後輩は、懸垂ではなく確保されたままクライムダウンしています。 > スリングは、結び目がほどけたか、又はソウスリングの縫い目がほつれて切れたか > どちらかの原因だそうです。話が錯綜していてどちらが本当かわからないそうです。 スリングは、テープスリングの結び目が解けていました。 また事故者のハーネスにロープの末端が結ばれたままになっていました。 この点は謎なのですが、事故前後の本人の記憶がなく、事故の起きた過程の 目撃者もいないため、状況からの推測以上のことはわからないようです。 私自身現場にいたわけではなく、会で報告された内容でのフォローです。
日本登高研究会/惠川です。 ぶなの会/河合さん フォローありがとうございました。
 さて、有持さんのホームページにありました三ツ峠の事故についてですが、当日 現場に私どもの会員が多数おりまして、2件とも目撃しておりました。  事故報告にあった方については目の前に落ちてきたこともあり、皆かなりショッ クを受けていました。私も家族連れで出かけ、搬出を目撃した次第です。  もう1件の事故については、清水山岳会の方で私どもの会員と登っていた際の事 故です。  場所は空間リッジの1P目、RCCボルトの穴にシュリンゲが通らないため、ボ ルトにタイオフをしてアブミに乗り込んだ瞬間シュリンゲが外れたことが(結び目 がほどけたのではなく)直接の原因の様です。また下のボルトが1本抜けたことも あり、第1バンドまでグランドフォールとなりました。またビレイ点からトラバー スして取り付いていたこともグランドフォールの原因となった様です。本人もよく 覚えていないため、あくまで推測の域は出ませんが...  ケガは右足の複雑骨折で完治までかなり時間がかかりそうです。  また、今回の事故については、会で入っている日山協の保険にある対人賠償契約 を使い処理をしました。 簡単ではありますが、報告まで。 静岡山岳会 松永英治
有持さん こんにちは、早速のホームページへの掲載ありがとうございました。 先日、報告しました三ツ峠の事故について詳しい報告書が出来ました。 前回の内容も私が第三者から聞いたもので、一部食い違いがありました。 そこで、下記の通り報告書から抜粋したものを改めてお知らせします。 8:30トップが取り付きから第一バンドを越えスラブの人工からA2のハング 下の支点を目指し登っていった。スラブの人工をリングボルト3つ登り次の ハーケンに先にあぶみをかけてしまったため、根元までささっていたハーケン にテープシュリンゲでタイオフし、次のリングボルトにハーケンにかけてあった あぶにを外しかけようと岩のスタンスに立ち込んだところ左足が滑り、落ち、そ の瞬間タイオフしたテープシュリンゲを掴んだところ、ハーケンから外れてしまい 墜落、次のリングボルトで止まる。落ちた瞬間ビレーヤーは、ロープをたぐりテン ションがかかったので、大丈夫かと思えたが、第一バンド上の傾斜の緩いスラブ に足をたたきつけたようであった。 以上がその内容です。出来ましたら追加で掲載頂けると幸いです。 ---------- 静岡山岳会 松永英治

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