質問内容/回答 |
アルパインクライミングの有持様へ ホームページ拝見いたしました。突然のご連絡大変失礼いたしまます。 いくつか探したホームページの中でもっとも、情報が詳しかったので 質問をさせていただきます。 内容は、ガスカートリッジの海外への輸送についてです。 事情は以下の通りです。 私どもは、東工大の地球惑星科学科で、地球史や現在の地球の描像を地質調査 から解明する研究をしています。これまで、グリーンランド、ヒマラヤ、アフ リカ、パタゴニアやコロンビアなど人があまり行かないところに行って来たい のですが、幸いそれらの地域でも調査・キャンプグッズを現地で取りそろえる ことが可能でありました。 しかし、今秋、南太平洋のソロモン諸島に調査に行く予定です。そこは、世界 最大級のプルーム(地球最深部からのマグマ火山)で形成された島が、大陸に 衝突し海上に現れているところで、我々を含む世界5グループが競って調査を しているところです。 過去2回の地質調査で、現地でガスカートリッジなどが手に入らないことがわ かっており、これまでは、とても大きなガス台を購入し調査していたのですが あまりに不便なので、日本からガスカートリッジを送ることをとても前向きに 検討しています。 これまで、ヤマト運輸と郵便局に照会してみましたが、良い回答は得られませ んでした。 送る量は小カートリッジ60個程度を考えております。 有持様のホームページを拝見したところ、 かつて海外にガスカートリッジ送ったことがあるように見受けられました。 どの運送(船)会社をつかって、どのように送られたのか教えていただけない でしょうか? お忙しいところ、お手を煩わし大変申し訳ありません。 ご連絡いただければ幸いです。
西羅(にしら)です。 有持さんこんちには。ストーンマジックで皆さんが登る姿を拝見した く思う今日この頃です。 空にしたガスカートリッジを送り、現地で入れるという方法なら、知っ ていますが、おそらくその方法では駄目なのでしょうね。又、現地で 詰め替えを過去にやった事が無い地域でもプロパンガスの口から EPIのガスの口に送るためのアダプタを用意(作成)出来れば可能 かと思います。当たり前の話か!(笑)。 もっと確実な情報がありましたら、ホロー願います。
有持さん、こんにちは。黒澤と@猫の森、です。 >> 過去2回の地質調査で、現地でガスカートリッジなどが手に入らないことがわ >> かっており、これまでは、とても大きなガス台を購入し調査していたのですが >> あまりに不便なので、日本からガスカートリッジを送ることをとても前向きに >> 検討しています。 辺境の地では、ガスの調達がネックになることがありますね。まず以下の原則を念頭 に、ご準備されることをお勧めします… (1)航空機には、絶対に持ち込めない。空ボンベであっても、空港でのチェックは 厳しく、完全に空にしていないと没収されることがある。 (2)西羅さんの言うとおり、空ボンベの現地での充填は比較的容易。ロシアでは、 特別なアダプタは使っていなかった模様。 (3)ボンベを完全に空にするのは案外難しい…パワーブースターを使っても少し残 るので、ボンベをお湯などで暖めながら燃焼させるのだが、これも一歩間違うと危険。 (4)再充填した空ボンベが爆発する事故も少なくない。爆発まで行かなくとも「カ ルメ焼き状態」となって使用不能になるケースが多々ある。 (5)船便の場合、受け取り人(先発隊もしくは現地エージェント)が必要。また、 日数は最低で一ヶ月以上、さらに相手国の情勢によっては紛失することも多い。例え ばロシアの場合「絶対なくなるからやめなさい」と言われた。 >> これまで、ヤマト運輸と郵便局に照会してみましたが、良い回答は得られませ >> んでした。 ということで、こんなにたいへんな思いをして(送れたとしても高く付く)ガスカー トリッジを送り、かつ現地で受け取りに失敗して途方に暮れるより、ガソリンストー ブの使い方に習熟する方が実用的だと思います。 世界中どこへ行っても、ガソリンか灯油、またはベンジンなど航空燃料は手に入りま すから…それに最近のガソリンストーブはそんなに難しくないです。 辺境の地へ行けば行くほど「ガソリン(マルチフュール)ストーブ」が便利です。参 考までに、商品情報を掲載したお店のコンテンツをご紹介します… ウイスパーライト・インターナショナルTM600 ¥13,500 ★ http://www.ibs-ishii-sports.co.jp/mountain/mt0901.htm