質問内容/回答 |
10/2に谷川・衝立/雲稜第二(北稜下降)に行く予定です。
このルートは初めて登るのですが、支点の状態、落石の起きやすいところ、 ルートファインディングの難しいところなど、最近登られた方、情報を提供 して戴けないでしょうか。よろしくお願いいたします。
簡単ですが質問にお答えします。
1p目
残置支点もかなりあり問題ありません。
2p目
右上気味に登って行きますが、間違えて登った時に残置したハーケンが何本か
ありますので、注意して下さい。
数年前、私が登った時には、3本ほどハーケンを打ちました。クロモリを各種持参 した方が良いかもしれません。
大ハングの下部に回り込んだ所に2人が立てるほどの小さいテラスがありますの でここでピッチを切って下さい。
3p目
大ハングの下までは残置も豊富で、特に難しい箇所はありません。大ハングに取
り付いてからは、ぶら下がった残置シュリンゲ登りになります。ただし、うまくバラ
ンス
をとれば足が岩に付くので、技術的には難しくありませんが、切れそうなシュリンゲ
も
あるので、精神的に疲れるかもしれません。ハングを乗越て少し登ればビレーポイントです。
4p目
このピッチは、腐ったハーケンや、今にも抜けそうなボルト、切れそうなシュリン
ゲ
がかなりあります。おまけに、フリーと人工のミックスなので、結構悪いです。
雲綾第2の核心部は、大ハングではなく、このピッチだと私は思います。
それから、4p目の終了点から北稜にトラバースができます。上部登攀をしてもい いと思いますが、北稜にトラバースしているパーティが多いようです。
北稜の下降は、支点もしっかりしているので全く問題ありません。
それと、衝立は大変混む事が予想されますので、04:00には出会を出発して、 06:00には取付にいるように行動した方が無難だと思います。私が衝立に行く 時にはいつもそうしています。
先週末に、当会のメンバーが雲綾第一に行って、遅い先行パーティのために 登攀に10時間以上もかかってしまいました。
この時は、ダイレクトカンテに5パーティ、雲綾第2に2パーティ、雲綾第1に 2パーティ、A字ハングに1パーティが取り付いていたそうです。
数年前に雲稜第二を登りました。
大ハングのリングボルトは全てリングが欠損しています。 3ミリのシュリンゲが付いていましたが、古いものは注意。 付け替えてったほうが良いと思います。 ここでロングフォールしたクライマーを見たことがあります。
帯状ハングを抜けたビレー点の次のピッチは、草付混じりで支点が少なく、 悪いところです。
左に振り子トラバースすると、ミヤマルートのラダーに逃げられます。 少し上で雲二に合流するので、わざわざ登らなくてもいいのでは。
さらに少し登り右に草付をトラバースすると、北稜の下降ルートが見えるリッジ にでます。
草付の状態からみて、雲二を最後まで登っているパーテイは少ないようです。