質問内容/回答 |
はじめまして、 はりま山岳会@兵庫労山 の内藤と申します。 アルパインクライミング初心者です。 ACMLへは初めての投稿になります。 近々、北岳バットレス中央稜を計画していまして、 登山大系に中央稜からさらにCガリー奥壁へ継続できるというのを見つけ、 時間が許せば行ってみたいと思っています。 記録も見たことがなく、脆いということなので、 近年登られた方がおられましたら 現在の状況について教えていただけませんか。 また4尾根の途中の第2コルあたりで ビバークの記録がけっこうあるようですが、 2人が横になれるくらいの広さはあるのでしょうか? 初歩的な質問で申し訳ないですが、 よろしくお願いします。 内藤誠章
<解答>MSCCの川上です 書き込みは久しぶりです。(ども) 中央稜は登ったことがないのでコメント出来ませんが、ビバーグ地点については少し 情報提供できます。 中央稜に登るのであれば、枯れ木テラスから懸垂が無難かと思います。 となると、4尾根を上り詰めて(枯れ木テラスを左上して1P〜2P)頂上直下の広 場がビバーグにはベストポジションだと思います。5人でも6人でもOKです。 登りおえたクライマー達がよくビバるところです。 翌日、空身で枯れ木テラスまで下って懸垂・・・登攀・・・デポ回収が合理的でしょ う。 やはり順当にという向きには、 1.ピラミッドフェースと4尾根がジャンクションする辺り、通称”白い岩”の基部 近辺 2.第2のコル が適当だと思います。 どちらも2人なら楽勝です。 ハーネスはずしてゴロゴロできます。 ちょっと記憶が曖昧ですが、”白い岩”の基部近辺であれば、岩に囲まれた安全地帯 で寝れそうなところだったとおもいます。 1,2どちらも枯れ木テラスまでは3〜4Pとマッチ箱の懸垂があるので中央稜取り 付き間では、思いの外時間がかかると思います。 頂上直下の広場ビバーグだと同ルートの上り下りが発生するのちでちょっと無駄です が、初日一気に登れる爽快感と翌日、空身で行動できるのが魅力です。 実際に、翌日の取り付き時刻も早めに設定できると思いますよ。
月稜会の角屋です。 何時頃いかれるのでしょうか。四尾根主稜から中央稜の継続は無理はありませんし、 技術的にもさほど困難はないほうだと思いますが、Cガリー奥壁というのはやめた方 がいいと思います。私の経験で、中央稜で大雨に降られ敗退したとき、「中央稜は敗 退の難しいところだ」という印象が強くのこっています。私が登ろうとした所がCガ リー奥壁だとすれば、あそこは極度に岩がもろく、全く支点が取れないところでし た。また、崩壊により、登山大系にかかれている当時とはかなり様子が変わっている ものと思われます。 Cガリー自体がかなりグズグズで、敗退の際に私のパートナーが落石に会い、怪我を しました。マッチ箱に登り返し、パートナーを引っ張りあげ、何とか脱出しました が、中央稜に取り付くときは、取り付いたら登るしかないと思った方がいいと思いま すので、天候などの判断が大切です。 参考になるでしょうか。
内藤さん、はじめまして。嶋崎@長野県です。 北岳バットレス中央稜は、3年ほど前にトレースしました。 第4尾根の枯れ木テラスから50mの懸垂下降でCガリー に降り、そのままガリーを詰めれば取り付きはすぐに分かり ます。 下部の2〜3ピッチはかぶりぎみですが比較的ホールドは 多いので、難易度はそれほどでもありません。問題は、岩質 が非常に脆いこと。傾斜が比較的緩くなる4〜5ピッチ目は 浮石が大量に堆積しており、どれだけ登攀時に気を付けて 登ったとしても、ザイルが浮石を弾くため必ずと言っていいほど 落石が起きます。トップはともかく、セカンドは落石を受ける 可能性大です。十分注意してください。 中央稜を登っているとき右方向に垂直の壁が見えていました が、あれがCガリー奥壁でしょうか。もしそうだとしたら、ちょっと 初心者の手に負える代物ではないように思います。少なくとも 私にはとても取り付く勇気はありません・・・・・。