質問内容/回答

<質問>

インド・ヒマラヤ・ラホール州のCB14峰に関する記録を集めています。
古いものでも結構です。
なにかご存知の方がおられましたらお教え下さい。

また、同峰が記載されている地図の入手法についてお教え頂ければ
幸いです。

秋田 誠
 

<解答> 


 蜂谷一彦@福岡(FYK)と申します。

 一週間ほど前のACMLですが、

秋田様wrote:
> インド・ヒマラヤ・ラホール州のCB14峰に関する記録を集めています。
> 古いものでも結構です。
> なにかご存知の方がおられましたらお教え下さい。

 との投稿がありました。
 それで、すでに情報をお持ちかも知れませんが、以前、たまたま古本屋さん
で買った「山岳年鑑」1992年版のP84に、ごく僅かではありますが、
CB14峰(6078m)の記事が載っていたのを、家で偶然見つけました。

 東京学芸大学隊(村上芳男隊長ら4人)が北東稜を試み、5850mで
断念したと、書かれてあります。

 以下、要旨のみ抜粋しますと、

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
8/4 マナリ発
 チョタダラから徒歩でパタルへ向かう。
8/7 南ダッカ氷河舌端にBC設営。(4300m地点)
8/9 5000m付近にC1を設営したが、ルートから外れていたため、
 後日、4800mに移す。
8/10 停滞
8/12 ガリーを登り、北東稜の支尾根に出て、懸垂氷河とのコンタクト
ラインにロープを固定。C2予定地(5250m)にデポ。
8/13 C2設営後、全員BCへ。
8/14〜15 休養。
8/16 隊長はC1にとどまり、他の隊員3人はC2へ。
 途中、固定ロープのところで、隊員1名が落石を受ける。
8/17 隊員2名が4時20分にC2出発、6時15分に北東稜に出たが、
 5850mで時間切れとなり、登頂断念。

 北東稜は、左右がスパッと切れ落ち、60−70度の氷壁の部分があった。
 断念した翌日、稜線上のクレバスが崩壊していたのがC1付近から見えた。

<東京学芸大学インド・ヒマラヤ登山隊>
隊長:村上芳男、 隊員:宇野徹、小暮博美、佐藤璋二
高所ポーター: Sonam−Sherpa、 Bhim−Kumar
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 とのことです。
 同峰に関する写真や地図などは、掲載されておりませんでした。

 記事の主要な内容は、上記以外には特にありませんでしたが、もし、必要
でしたら、FAXで良ければ送りますので、その場合は個人メールにて連絡
いただければと思います。

 あるいは、東京学芸大学のほうに問い合わせたら、なにか情報が得られる
かも知れません。


 以上、些細な情報でしたが、少しでもお役に立てば幸いです。


秋田@大津 様  こんにちは。蜂谷@福岡(FYK)です。  先日(6/5)の「alpine-climbing:4987」の投稿のときに、僕がもう少しよく調べて から書けば良かったのですが、家で探してみたところ、もう一つ出てきました。  岩と雪No95、(=山岳年鑑’83) のP55に、CB14峰の東稜からの初登頂 の記録が載ってました。  とりあえず、記事を抜粋しておきます。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ CB14  (6079m)  東稜 初登頂に成功  RATS(ラッツ) CB14登山隊  隊長=伊藤忠男  隊員=吉富明、栗原俊雄、榎田晴美 計4名  一行はデオ・ティバ山麓でトレッキングを兼ねて高所順応を行い、4100m以上 に3日間滞在して、マナリに戻って休養。  9月6日、ダッカ・リッジ手前の支流を遡り、4600mにBC設営。  翌日から東稜下部を偵察した結果、正面懸垂氷河の中央部にルートを見いだ した。  8日、懸垂氷河を直上、さらに段状になった氷河を越えるとプラトーとなり、クレ バス帯はスノー・ブリッジを利用して抜け、東稜のコルへ続く氷壁にたどり着いた。  この氷壁を3ピッチ120m登り、下降用にロープを固定。最上部の氷化した雪庇 を突き抜けるとコル(5350m)に出て、頂上へのルートを確認できたので、BCへ 下降。  9日、コルでビバークした吉富、栗原両隊員は、10日の6時40分に出発。  コルから急な氷壁を80m登り、雪稜から脆い岩稜となって、ビレイにはナッツを 使用。頂上直下3ピッチの雪壁から岩稜を右に100mたどり、頂上に立った。  11日には、伊藤隊長と共に、再度、栗原隊員が登頂した。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※  同書P56には、CB14峰の写真が僅かながら載っています。  僕の持っている山岳年鑑は、前回のと合わせて、たった2冊しかないんですが、 他の山岳年鑑などにも、きっと、他の隊の記録があるかもしれません。  また、ヒマラヤ協会に問い合わせたら、何か情報が得られることと思います。  以上、何らかの御参考になれば幸いです。  それでは。失礼いたします。 (^.^)/~~~
蜂谷@福岡(FYK)様 CB14の情報を有難うございました。 実は、この8月にCB14を登る予定にしており、 情報を集めておりました。 我々の予定ルートは南ダッカ氷河ですが、 今回頂いた、東稜の情報は大変参考になりました。

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