西伊豆/波勝崎/海金剛/NOVEMBER RAIN
アルパインクラブ横浜/加藤岳久、成田、加藤
< 記 録 > 加 藤 岳 久
(山行日)1996年2月7日(金)〜2月9日(日)
<記録>
<ルート> 谷川温泉〜牛首〜二俣〜中ゴー尾根〜肩ノ小屋〜天神尾根〜ロープウェー〜下山
7日(金)曇 時々 雪
牛首まで5つの橋がある。一つ目は崩壊していて、Kが落ちそうになる。3つ目を越えたところで、先週入った
と思われるパーティのトレースが消える。それまで足首程度のラッセルだったのが、いきなり膝下になる。
とても二俣まで行けそうもない、と判断し、空荷でラッセルする方法に切り替える。
日没まえに、中ゴー尾根の三角錐が見え、二俣に到着する。
雪洞を掘ってビバーク。
8日(土)快晴
昨日の天気が嘘のようである。その分、冷え込みがきつかったが...。取り付きまで荷を担ぎ、急登から交代
でラッセルする。
気温が上がり、輪カンにはボッテリと雪が付く。それでも天気に助けられ、森林限界までたどり着く。
3月にNは森林限界あたりまで登ったが、既にナイフリッジであったという。しかし、単なる雪稜である。
雪洞を掘ろうとするが、木が出てきたため、半雪にしてビバーク。
9日(日)曇 後 晴れ
朝から風が強い。稜線は全く見えない。朝は天気が悪いとの天気予報である。ホワイトアウトでは行動できないた
め、しばらく様子をみて、行動を起こす。
ここから先はリッジが続くが、雪屁も殆どなくザイルの必要性を感じない。ただ、3cm程度表面が固く、中がフ
ワフワという雪で、ラッセルがきつい。
肩ノ小屋に昼につき、頂上を踏んでタップリ休み、天神尾根を下る。結局、一日中晴れた。
昨年3月に入ったNの話では、リッジが続くということでザイルを用意したが、ハーネスもザイルも、登攀具は全
くいらなかった。
# 私は、ナイフリッジと聞いて、明神岳東北稜(5月)を思い出した。
# あそこには50mの、それも見事なナイフリッジがあった。というわけで、ラッセルしただけの山行でした。
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