穂高岳/屏風岩東壁/東壁ルンゼ

穂高岳/屏風岩東壁/東壁ルンゼ

横浜蝸牛/坂口次男、坂口紀子


< 記 録 > 坂口 紀子



(日程)1996年10月10日〜12日

参加者:坂口次男、坂口紀子(横浜蝸牛山岳会)

ルート:上高地−東壁ルンゼ下部〜上部−屏風の頭−パノラマコース−上高地

10/10 快晴

 上高地〜東壁ルンゼ下部〜T3〜T4

 上高地から屏風へ。雲一つない本当の快晴。なのに壁には誰もいない。
お陰で、下部を落石の心配無しに登ることができた。
下の方は濡れていて、スラブがなんとなく嫌らしかった。

10/11 晴れ/曇り〜夜一時雨

 T4〜T3〜東壁ルンゼ上部〜屏風の頭〜パノラマコース少し手前の平坦地

 誰も来ないので、朝ついのんびりしてしまう。登り出すとT4から少しづつパーティがあがって来た。
結局、東稜と雲稜に2〜3パーティずつ取り付いたよう。

 ルートは出だしの2ピッチが結構傾斜があり、なれない体に厳しい。えらい時間がかかってしまった。
2ピッチ目のハングは足がつかなくて意外につらい。上部、への字ハングへ向かうには「立てかけられた
ような1枚岩の上を通ってへの字ハング下へ」のイメージがわかず何のことかと思っていたが、「本当だ」
と言うしか無い1枚岩だった。が、ここは右上〜左下と戻るようになり、左側にバイパスするラダーも打っ
てあった。

 屏風の頭を抜け、パノラマコースにあたる少し手前の平らなあたりでビバーク。夕方から2時間ほど、雨
に降られた。

10/12 曇り

 パノラマコース〜徳沢〜上高地

 全体にボルトはくさっていて、リングの無い物が多かったです。3mmの細引きの連続で、もちろん腐っ
てるもの、頭だけのものも多いので細引きorロックス必携。ボルトの頭自体も崩れかけているものもありま
した。が、逆にフリーが少しでも嫌らしいところはピンベタ打ちの印象でした。


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