錫杖岳／前衛フェース／左方カンテ

（山行日）１９９６年１２月２８日（土）〜１月１日（水）

・場所　錫杖岳／前衛フェース／左方カンテ（全7ピッチ）〜烏帽子岩基部〜本峰〜高山観光
・期間　12月28日〜1月1日
・メンバー　瀧島（秀峰）、森広（徒登高会）、中嶋（秀峰）
・以下内容

（27日）アプローチ

・池袋発富山行き夜行バス、満席で登山者は場違い君
　でも快適に眠れた。コーヒーがタダで飲める。

（28日）槍見温泉〜左方カンテ3ピッチ目までFIX

・バスが遅れて富山で2分で乗り換え、猪谷、神岡、中尾温泉口
　神岡鉄道は渋い。中尾温泉口のペンションでリッチすぎる朝御飯。
・基部までトレースがうっすらあって夏と大差ない時間で着く。
　こんなに楽していいのか？
・3ピッチ目まで空荷で楽しい登攀。雪も降って気分がいい。

（29日）5ピッチ目終わりの大テラスまで、6ピッチ目FIX

・朝一で全装しょっての空中ユマーリングがきつい。
　4ピッチ目のチムニーでザックが邪魔。大テラスが素敵かつ快適

（30日）大テラス〜烏帽子岩下洞穴

・最終ピッチは手応えのある快適な草付き。天気は春山状態。
　あまりに天気が良すぎる。雪も締まっているのではなく腐っている。
　こんな事でいいのか？（シュラフまで干してしまった）
・烏帽子岩バンドでロープ2ピッチ分のトラヴァース
　烏帽子岩下洞穴は超快適です。みなさん一度行って下さい。

（31日）烏帽子岩下洞穴〜錫杖岳頂上〜夏の岩小屋

・向かって右手の雪と氷のルンゼから頂上を目指す。途中2ピッチロープ。
　雪崩の危険もないなかなかのラインです。みなさん一度行って下さい。
・頂上からは烏帽子岩、左方カンテが良く見える。
　最高の景色です。自分たちのトレースを上から見るのは幸せです。
・夏の岩小屋まで尻セード、コルから30分。
　岩小屋はまたまた超快適。本当にいいのか？

（1月1日）高山観光

・正月の山にしては珍しく初日の出が見れた。
・1ルンゼに張った氷はなかなかだった。完全に繋がるものならば一度登ってみたい。
・槍見の露天風呂で若い女性がタオル一枚で入ってきて感動した。
・高山観光、国分寺で酒をもらったり古い町並みに行ったり高山城祉に行ったりした。

まとめ

1、錫杖岳でヴァリエーションルートから頂上を目指すというのは、冬にはとても
　魅力的なラインであると思いました。水平のスケールはないのですが、岩の多いあの
　ロケーションに垂直のスケールを感じました。
2、安房トンネルが出来たら間違いなく車で来ることになるでしょう（関東者は）。
　ついでに観光したりする渋い登山もやりづらくなりそうだと思いました。