明星山/P6南壁/左岩稜

三峰山岳会/湯谷良樹、金子隆雄


< 記 録 > 金子 隆雄



(山行日)1996年10月19日〜20日

所属 :  三峰山岳会
メンバー: 湯谷良樹、金子隆雄
ルート:  P6南壁左岩稜ルート(V−、A1)

10月19日 曇り〜雨

 朝駐車場に着いたときは昨夜の雨のせいでまだ壁が濡れていたので様子待ちで車の中で寝る。昼ごろに
なってようやく乾いてきたのでだいぶ遅い取り付きだが登れるだけ登って下降しようということで取り付く。

 すんごく久々のクライミングなので簡単と思われる左岩稜にルートを決めた。

1P目 20m IV(グレードは私の主観、以下のピッチも同じ)

 カンテを左ルンゼ側に回り込んだブッシュ帯より登り、バンドへ上がって 右へ少しトラバースすると
カンテ上のテラスへ出る。バンドへ上がる所が 被りぎみで少し難しいがホールドががっちりしているの
で思い切って行ける。

2P目 30m V-, A1

 傾斜の強い浅いチムニーから凹角を一部人工を交えて直上してビレーポイントのあるテラスへ。私には
このピッチが核心部に思えた。

3P目 35m A1

 凹角を3mほど左斜上し、100度くらいの前傾壁をA1の人工で直上。ボルトの間隔は短く快適。高
度感は抜群。 前傾壁を抜けてフリーで更に10mほど登るとテラスへ着く。

4P目 20m IV, A0  一部A0を使い失神テラスへ上がる。このピッチはホールドががっちりしていてダイナミックなクライ
ミングが味わえる。

5P目 40m III

 傾斜の緩くなったフェースを快適に登り、バンドを左へ5mほどトラバースしてカンテ上に出る。ザイ
ルの流れが悪く苦労する。

 この先III級程度のピッチが続くが空模様が怪しくなってきたので、10mほど上の松の木が2本生え
ているテラスから懸垂下降する。50mザイルで3回の懸垂下降で河原に降り立つと同時に雨が降りだし
てきた。グッドタイミングでした。

所要時間  登り 3時間、下降 30分

10月20日 雨

 日曜は朝からどしゃ降りでとてもクライミングどころではなくさっさと引き上げました。


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