★ 記録写真(頂上アタック) ★ 記録写真(観光)(クリックして下さい)
1. MT.cook登頂
思い付くまま書きましたので、少々読みづらいかもしれませんがお許し下さい。
プラトーハット(1:15) − 岩稜取り付き(5:00) − MT.cook頂上(10:00)
プラトーハット(17:30)
が入山する前日にMT.タスマンで2人亡くなり、入山した日にはMT.cookで1人亡く
なったそうです。又この山域では死人が絶えないとも聞きました。
そんな話しを聞いているうちに少し恐くなってきました。
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予定ではエアプレーン(そりの付いたセスナ飛行機)で入山の予定であった が悪天の為、エアプレーンは飛ばず、ヘリコプターで行くか延期するかの判断に迫ら れた、少々費用はかかるものの結局ヘリコプターを使い入山する事にしました。この 判断が後の幸運につながるとはこの時は思いもよりませんでした。
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予定では悪天が予想されたのでパートナーシップ向上の為に6:00に起き て近くの岩稜を登りに行く予定でしたが、23:30に起きたガイド(彼のニック ネームはラルフ、以下ラルフと書きます)が天候・コンディションが良くなったので MT.COOKアタックに変更すると言い0:00に起きました。食事を取り1:15に出 発。
もちろん小屋から直にクレバス地帯になる為にすべてザイルで繋がれ行動します.
真っ暗闇の中、ヘッドランプのわずかな明かりを頼りにクレバス帯を歩くのですが、 温度が低いにもかかわらずそこら中から雪崩・落石の音が聞こえてきます。その上ヒ ドンクレバスに片足を落とし気分は最悪です。4時間ぐらい連続で歩いた位より寒さ と・疲労の為、脇腹と足がつってくる始末でした。日本でのトレーニングが不足だっ たのか?まだ実力不足なのか?様々な事が頭に浮かび上がってきました。
クレバス帯の核深部がやっとすぎると今度はリッジの取り付きに近づく為にかなりリ スキーなトラバースが続きます、下にはクレバスがパックリと口を開いていて滑った らおそらく止まりません。たぶん滑ったらクレバスに落ちるまでに命はありません。 ラルフはくり返しケアフルと言って注意を促します。下降時にここを下りぎみにトラ バースしたときには雪面がやわらかくなっていたので行きほど危険ではありませんで した。
トラーバースが終わると最後のクレバスを越えます、ところがどこにも繋がっている ところがないので、クレバスが崩れたところをダブルアックスで越えました。
5:00に取り付きに着く、ちょうど朝日が昇るところで、MT.タスマンが真っ赤に 染まり、僕達はしばし茫然と見とれてしまいました。
IV級からIV+級程度のアイスクライミングを4〜5ピッチを順調に進む。
それが終わると3級程度のミックスクライミングが5ピッチ。普段なら問題無く飛ば していけるルートだが体が疲れていてスピードの無いクライミングになる。その上1 000メートル以上の高度差で遥か下にはクレバスが口を開いて、精神的にも辛く、 一回のムーブごとに息を切らすありさまでした。
ファイナルセクションはナイフリッジを含む雪稜を2時間で、頂上に10:00に着 くことが出来ました。
MT.cookの頂上からはタスマン海とMT.タスマンを望むことが出来、僕は無心でカメラ のシャッターをきりました。
ラルフは登頂した事を無線でMT.cook村のアルパインガイド会社に伝えました。
記念写真撮影後、同ルートを下降、岩稜部分の懸垂下降が終わったあたりからホワイ トアウトになる。かすかな視界をたよりに雪壁を懸垂下降をする。
今朝通ったトラバースルートは朝とは違い日にあたって柔らかくなっていて、かなり 安全になっていました。
クレバス帯に入ったくらいから雪面がかなり柔らかくなっていて、ラッセルをしなが らの下山です。ラルフはこの状態ではクレバス帯全体が崩壊すると判断した為、2時 間ばかり走って渡る事になりました。途中何度も僕は長時間の行動による疲労から走 れなくなり、倒れこむありさまでした。倒れてもラルフはぐいぐい引っ張りまさに私 は犬状態でした。情けない!!
行き通ったクレバスを渡るルートは何箇所か崩壊しており、迂回をしながらなんとか 無事にプラトーハット(17:30)に帰る事が出来ました。
偶然にもその時ヘリコプターでの入山者がいたので、帰りを利用してその日のうちに MT.cook村に帰りました。
MT.cook村では僕の登頂を祝ってくれる方もいました。そして夕食はオーストラリア 産のステーキを2枚も食べてしまいました。
以上が私の拙い登山記です。結構大変そうに書かれていますが、あくまでこれは初心 者の私の感じた事を書いたまでの事ですので、MLの多くの方にあてはまりません。 私としては今までの山行の中でもっともエキサイティングなものでした。 皆様の御意見御感想をお待ちしています。
2. wanakaでのフリークライミング(スポーツクライミング)
ガイドは一週間契約していて、登頂が2日で出来たので残った日でフリークライミン グを楽しむ事にしました。
フリークライミングは本来ならMT.cook村の近くのゲレンデで行うはずであったが、 私が車(レンタカー)を持っていた事もありラルフの好意で半日のドライブを要する wanakaのクライミングエリアに車2台で行きました。
やはりトランスポーターはレンタカーが一番です。 そしてwanakaではでバックパッカーズホテルに泊まりました。
wanakaでのフリークライミングは1日の予定を変更して3日間みっちりと楽しみまし た。
規模:湯河原幕岩クラスのゲレンデが10kM四方に点在しています。
ピン:ボルトが丁度いい間隔で打っています.又打つ場所もかなり考えてあるみたいでとても楽しいです. 中にはたくさん打ってあるルートもありましたがこれはリード初心者用のルートです。 どのルートの終了点にも2つボルトが打ってあり鎖がかかっています。日本のよくあるゲレンデの 終了点の様にごちゃごちゃと訳の分からないシュリンゲが付いておらずとてもすっきりしています。 トポ:wanakaのスポーツショップで売っています.もちろん私は買ってきました.欲しい方にはコピー郵 送しますよ! トポに載っている三つ星印などをリードすると超楽しいです。どれもダイナミックなムーブで東京 周辺(私が出来る)では無いものばかりでした。 ルート開拓:5mおきぐらいにしかルートが無いのでまだまだ私などにも開拓できそうな所がたくさん有 りました。私が行った時も実際に開拓をやっていました。 雰囲気:岩場の下では羊や牛がメーメー・モーモーと鳴き、近くには美しい川が流れていて、暑くなると ザブンと入るのもよし、食事&昼寝するのも良いところです。僕達は昼食を取り川岸でクールダ ウンして、僕は川岸に来た鳥の写真を撮りました。又、遥か彼方にはMTアスペアリングをのぞむ ことが出来す。 しかしあまりにものどかで美しい所なので登ハン意欲に欠けるのが難点です(笑)。3. クインズタウンでのパラグライダー
ガイドと二人で飛びます、飛んでいるあいだは思っていたより安定していて気持ちの 良い空中散歩を楽しめました。
それに飛ぶ時は5メートルくらい走るだけです、降りる時も数歩歩くだけと簡単で す。まだやった事のない方は是非ともやってみてください。
クインズタウンといって女王がすむ町という意味の美しい町と湖の上を飛ぶのは最高 です。
僕はバンジージャンプはやりませんでしたが、バンジーよりもパラグライダーの方が 楽しめると思います。バンジーって本質的にクライマーには向いていない様に思いま す、だって落ちる時の恐怖がよみがるから。
又、一時期クライマーがパラグライダーへと流れたのも分かるような気がしました。
4. ミルフォードサウンドでのクルージング&トランピング(ニュージーランドではトレッキングのことを
トランピングというそうです)
ミルフォードサウンドは有持さんが薦められていたので行ってきました。有持さんが 言われたとおりとても美しいところです。私も超お薦めの場所です。 ここだけを目的に行っても充分満足できます。
ミルフォードサウンドにはホテルは1軒しかなく、とても混んでいる様子でした。 どうしてもホテルに泊まる必要がある方はかなり前から予約が必要と思われます。 僕は元来計画性のある旅はきらいなので、当然予約は取りませんでした。ですので車 の中で1夜を過ごすことになりました。
やはりニュージーランドでの旅はレンタカーもしくはキャンピングカーを利用するの が最も効率の良い方法です。 もし時間があればバックパッカーになるのもいいでしょう。ニュージーランドのたい ていの町にはバックパッカーズホテルが有り安く泊まる事が出来ます。
ニュージーランドはクライミングよりもトレッキングがメジャーでトレッキングルー トは数え切れないほどあります。
ニュージーランド・トレッキング101選を買ってきました。興味のあるルートがあ る方は遠慮なく言って下さい、コピー郵送します。
ミルフォードサウンドでのクルージングではカナダ人カップルと友達になる事ができ ました。今での手紙のやり取りをしています。機会があればビクトリアに行こうと考 えています。
彼らに日本での沢登りを紹介したところ、ナイアガラの滝を登ってはどうかと言って いました(一同爆笑)。
ニュージーランドの女子大生と知り合いになり一緒にトレッキングをしました。一人 で歩くのもいいですが、仲間がいるのは楽しいものですね!
5. シンガポールで象の背にのる。
何件かデパート巡りをしましたが全然楽しくないので動物園に行きました。 ここの動物園はあまり柵を作らずに出来るだけオープンにしています。そういう意味 で世界的に有名な動物園です。僕が行ったときも見学に来た動物園関係者がいまし た。
そして永年の夢でもあった象の背に乗る事が出来ました。ただ大人で乗ったのは僕く らいで他の人は皆子供ばかりでした(笑)。
(レンタカー)
当初ハーツを利用するつもりであったが予約が取れなくバジェットを利用しました。 この時期のニュージーランドは北半球の人間がどっと押し寄せるのでかなり込み合う 様子です。
ニュージーランドのレンタカーは北米とは違いマニュアル車が半分ぐらいありますの でマニュアル車が運転出来るとベターです。私の借りた車もマニュアル車でした。 私の予約ではクライストチャーチに到着と同時にカローラクラスの車を借りる予定で したがバジェットのミスで翌日に借りることになりました。到着した日は仕方なくク ライストチャーチで一泊して翌日にダウンタウンの営業所にて借りることになりまし た。しかもカローラクラスの車ではなくトヨタ・サーフのピックアップトラックでし た。しかしこの車は後のアスペアリング国立公園のダートを走るのに大活躍しまし た。
(ニュージーランドの治安)
アメリカなどとは違い非常に治安のいい国です。女性一人のヒッチハイカーなどよく 見かけます。又ワーキングホリデイ後の日本人女性の旅行者も多数みかけました、僕 があった日本人の旅行者は皆女性でした。
(ガイドブックに載っていない印象に残った美しい町)
ダニディンは海に面した坂の多い美しい町です。シアトル・サンフランシスコ・神戸 等が好きな方は是非とも行って下さい。
(ガイド)
ニュージーランドはガイドシステムが非常に発達していて、ガイドばかりが出ている 本まであります。勿論この本は買ってきました。
僕の様に氷河での経験が少ない人はやはり現地のガイドを利用するのが妥当だと思い ます。氷河には地域性等、僕にはわからない事だらけです。
今回でガイドを利用したのは2回目なのですが、今まではガイド登山に対してあまり よいイメージを持っていませんでしたが、今回の旅で少し考え方が変わりました。 あたりまえの話しですが、ガイドは第1に安全を考え、第2・第3に客を楽しませる 事を考えているようです。その様な事を肌で感じ非常に楽しむ事が出来ました。 そのうち有持さんにもお願いするかもしれません、その時はどうぞよろしくお願いし ます。
(ニュージーランドの山のお店)
何軒か見てまわりましたが、日本よりも特に安くはありませんでした、むしろ最近の 円安の為高く感じました。
ボンベはEPI・プリムス共にあります、両方とも日本で売っているものとはデザイン が違いました、プリムスの物はスチール色で角が尖っていました。
(ニュージーランド全体)
南島の南の方の景色はテネシー州にとてもよく似ています。
(私の今後の夢)
グランドティトン(ロッキー山脈)
デナリ(マッキンリー)
犬ぞりツアー
オートルート
以上だらだらと書きましたが、是非とも皆さんの感想・ご意見をお待ちしています。
御意見御感想は以下まで
西羅(にしら) 誠@好山会 nishira@nissho-ele.co.jp