アメリカ/カリフォルニア/シエラ山脈
アメリカ/カリフォルニア/シエラ山脈
(山岳愛好会雷鳥OB)中村匡
(雷鳥会員)深畑幸俊、伊藤大知、保坂恵理子
< 記 録 > 中 村 匡
(日程)8月26日〜8月29日
ちょっと遅くなりましたが先月の末にアメリカカリフォルニア州のシエラ山脈に行って来たので報告します。
本当はMt WhitneyのEast Buttress(5.8; クライミングメーリングリストで話題になった50クラシックス
のひとつ)をめざしていたのですがメンバーの高度障害などありまして簡単なルートに日和りました。ですか
ら報告も手短にします。
(メンバー)中村匡(雷鳥OB)深畑幸俊、伊藤大知、保坂恵理子(雷鳥会員)
8月26日
車道の最終地点、Whitney Portalを朝10時ごろ出発、テント場のUpper Boyscout Lakeまでは適度な踏み跡
がついていて問題ない。3時すぎテント場着。
27日
シエラ山域に12ある14thousanders(14000フィート以上の山)のひとつであるMt Russelに登る。ルー
トは一番かんたんなEast Ridge。日本のグレードで3級程度だが、北側がほぼ垂直に切れ落ちてるので滑落すれ
ばおしまい。ちょっと緊張。
下部はリッジの真上を進み、頂上直下で少し右(北)に巻いてチムニーを登る。下降も同じルート。休み休み
いったのではっきりはわからないが、正味の所要時間は4〜5時間か?
28日
アメリカ本土の最高峰であるMt Whitney (4418m) を登る。ルートはやっぱり3級程度のMountaineers' route。
テント場であるUpper Boyscout Lakeからもう一つ登ったIceberg Lake(ここも良好なテント場)までいくと
Mt Whitneyの頂上直下に見える顕著なガリーがルートである。
Whitney-Russel間の稜線までは問題なく登る。ここからWhitney頂上まで4本の同程度の難しさのルンゼがある
って、正式のルートは一番左らしいが、我々は一番右のを登る。特に困難はないが、一番左の方がやっぱ簡単だ
ったかな?Whitney頂上は一般縦走路からきた登山者で結構にぎわっている。北鎌から縦走してきて槍の頂上でほ
かの登山客にあう気分。ただし槍のように都会並の人混みではない。
下降は同ルート。実働時間は6〜7時間か?
29日
街まで降りて車で帰る。
以上が報告ですが、ちょっとシエラ山地の宣伝をしておきます。私がシエラ山地をお奨めする理由は、
1)結構高い:4000mを越える山がたくさんあります。
2)安くて近い:アメリカ西海岸はハワイ・グアムに次いで近い外国で、しかも飛行機でついた翌日には登山開
始が可能です。
3)すいている:私達は1年中でもっとも混む時期にもっとも混む場所にいったのですがそれでももっとも混む
クライミングルートのEast Buttressに1日1パーティーいるかいないかというところでした。Mt Russelにい
たっては高難度で美しいルートが何本もある(簡単なのもある)のに見た限りではだれもとりついていません
でした。
4)岩が多い:カリフォルニアは降水量が少ないので日本に比べて植生が極端に少なく。数百メートルの岩がご
ろごろ露出してます。有持さんなどが行くと大量にルート開拓ができるでしょう。
5)結構広い:頂上に立つと南北500km、東西100kmのほとんど無人の広大な領域が眼下に広がります。
ということで来年もこの山域に行くと思います。
興味のある方はご連絡いただければ有る程度資料を提供できると思います。
手短にまとめるつもりでしたが結構長くなりました。最後まで読んでくれたあなたに感謝します。
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